WordPress構築の向き不向きは、コードより依頼主とのやり取りに出る

@SOHO編集部
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WordPress構築の向き不向きは、コードより依頼主とのやり取りに出る

この記事のポイント

  • ✓WordPress構築の向き不向きは
  • ✓コードの知識量ではなく依頼主とのやり取りで決まります
  • ✓向いている人・向いていない人の特徴

「自分はWordPress構築に向いているんでしょうか」。副業として始めようとしている方から、この質問をよくいただきます。そして多くの場合、その次に続く言葉は決まっています。「PHPが読めないので不安で」「デザインのセンスがなくて」。

でも、実際につまずいている方の話を伺っていくと、技術の話が原因になっていることは、思っているより少ないのです。詰まっているのは、依頼主から届いた一通のメッセージに、どう返事をすればいいか分からなくなっている場面。あるいは、言われるまま直し続けて、いつ終わるのか分からなくなっている場面。

つまり、WordPress構築の向き不向きは、コードを書く手元ではなく、依頼主とのやり取りの部分に出ます。この記事では、その理由と、向いている人・向いていない人にどんな差があるのか、そしてWordPressというツール自体にも向き不向きがあることを、順に整理していきます。大丈夫です。向き不向きのうち、変えられる部分はかなりあります。

WordPress構築の副業が置かれている市場の状況

向き不向きの話に入る前に、この仕事がどういう市場の中にあるのかを押さえておきます。ここを知らないまま「向いていないかも」と判断してしまうのは、もったいないからです。

なぜ今もWordPressの案件がなくならないのか

WordPressは、世界中のWebサイトのうち4割前後で使われているとされる、圧倒的な普及率を持つCMSです。無料で使えるオープンソースであること、テーマとプラグインで機能を足せること、そして何より「使ったことがある人が多い」ことが、選ばれ続ける理由になっています。

ここ数年、ノーコードのサイト作成サービスが増えました。それでもWordPressの案件が減らないのは、乗り換えのコストが高いからです。すでに数百ページの記事が入っているサイト、独自に組んだ問い合わせフォーム、長年運用してきたSEOの資産。これらを別のサービスに移すのは、新しく作るより大変なことが少なくありません。

結果として、市場には「新規で作る仕事」と「今あるものを直したり足したりする仕事」の両方が常にあります。副業として入りやすいのは、実は後者です。丸ごと一式を任される案件より、既存サイトの一部を触る仕事のほうが数が多く、必要な前提知識も限定されます。

依頼主の側にも「向き不向き」がある

ここが大事な前提です。WordPressで作りたいと言っている依頼主が、必ずしもWordPressに向いているとは限りません。

しかし、どんなサイトにもWordPressが最適であるとは限りません。WordPressも制作したいサイトによって向き不向きがあります。 出典: ferret-plus.com

この事実を知っているかどうかで、最初の打ち合わせの質が変わります。「WordPressで作ってください」という依頼を、そのまま受けて作り始める人と、「何をしたいのかによっては、別の方法のほうが安く早く済むかもしれません」と一度確認できる人。後者のほうが、結果的にトラブルが少なく、次の依頼につながります。

そしてこれは、技術力の差ではありません。相手に一度確認するかどうか、という姿勢の差です。向き不向きが「コードより依頼主とのやり取りに出る」というのは、こういうところから始まっています。

収入の考え方は「作業単価」だけで見ない

副業として考えるとき、多くの方が時給や案件単価を先に気にされます。もちろん大切ですが、この仕事の収入は、単価だけでは決まりません。

同じ「お問い合わせフォームを直す」という作業でも、初めての相手からの単発依頼と、すでに何度かやり取りしている相手からの依頼では、かかる時間がまったく違います。前者は状況の確認から始まりますが、後者はサーバーの構成もパスワードの管理方法も分かっているので、すぐ手を動かせます。

だから、この仕事で収入を安定させている方は、単価の高い案件を探すことよりも、同じ相手から継続して頼まれる状態を作ることに時間を使っています。エンジニア系の職種全般の報酬水準についてはソフトウェア作成者の年収・単価相場に職種別のデータがまとまっているので、自分の想定と市場のズレを確認する材料として見ておくといいでしょう。

向き不向きが最初に出るのは、コードではなく会話の場面

ここから本題です。なぜ技術力より、やり取りのほうに向き不向きが出るのか。理由は単純で、WordPress構築の仕事は、作業時間の大半が「何を作るか決める工程」に消えるからです。

依頼主は「WordPressが欲しい」わけではない

依頼主が本当に欲しいものは、サイトではありません。問い合わせが増えること、求人に応募が来ること、紙のパンフレットを毎回送る手間がなくなること。サイトはその手段です。

ところが依頼の言葉は、たいてい手段の形で届きます。「トップページにスライダーを入れたい」「ブログ機能をつけたい」。この言葉をそのまま実装すると、完成した後で「思っていたのと違う」と言われます。相手が悪いのではなく、手段の話しかしていないので、目的がすり合っていないだけです。

向いている人は、ここで一度立ち止まります。「スライダーで何を見せたいですか」「そこを見た人に、次にどこを見てほしいですか」。この二問を聞けるかどうかで、後の修正回数が大きく変わります。心理学の言葉では、相手の話の背景にある動機を確認する作業を指しますが、難しく考える必要はありません。要するに「何のために」を一回聞く、それだけです。

決められない依頼主の代わりに、選択肢を絞れるか

もう一つ、現場でよく起きるのが「決まらない」という状態です。

「色はどうしますか」と聞くと「お任せします」と返ってくる。それで作って出すと「うーん、ちょっと違うかも」と言われる。この往復が三回続くと、双方が疲れます。

これは依頼主が優柔不断だからではありません。何を基準に決めればいいか分からないから、決められないのです。だから、向いている人は質問の形を変えます。「お任せします」と言われたら、「では、この三つから選んでいただけますか」と絞ります。ゼロから決めるのは難しくても、三択なら人は選べます。

こういう進め方ができる人は、コードの知識が浅くても案件が回ります。逆に、技術的に何でも作れる人が「仕様を確定させてください」と言い続けて止まってしまう例を、何度も見てきました。仕様を確定させるのは、依頼主の仕事ではなく、受け手の仕事だと考えたほうがうまくいきます。

引き渡した後を想像できるか

WordPressの仕事には、納品して終わりにならない性質があります。依頼主が自分で更新していくことが前提だからです。

ここで差が出ます。管理画面が複雑なままだと、依頼主は更新できず、結局あなたに連絡が来ます。それが有償の保守契約なら問題ありませんが、多くの場合は「ちょっと直してほしい」という無償の依頼になります。

向いている人は、作りながら「この人が一人で更新できるか」を考えています。編集する場所を減らす、名前を日本語で分かりやすくしておく、簡単な操作手順のメモを一枚つける。この手間をかけた人ほど、後の負担が軽く、依頼主からの評価も高くなります。目先の作業時間だけを見ると遠回りに見えますが、二か月後に効いてきます。

向いている人に共通していること

ここまでの話を、もう少し具体的な特徴に落としてみます。相談の場でよく見えてくる共通点は、大きく四つです。

分からないことを、その場で聞ける

一番大きな差がこれです。分からないことを持ち帰らずに、その場で確認できる人は伸びます。

「そのプラグイン、私は使ったことがないので調べてから回答します」と言えるかどうか。多くの方がここで見栄を張ってしまい、後から取り返しがつかなくなります。知らないと言うと信用を失うと思われがちですが、実際は逆です。知ったかぶりをして間違ったまま進んだときのほうが、はるかに大きく信用を失います。

これは性格の問題に見えて、実は練習でどうにかなる部分です。最初に「分からないことは正直にお伝えしますが、必ず調べて回答します」と伝えておくだけで、言いやすくなります。

返事が早い(内容より速さ)

返信の速さは、この仕事における最大の差別化要因の一つです。しかも、中身が完璧である必要はありません。

「拝見しました。今夜確認して、明日の午前中にご返信します」。この一行を、依頼が来て30分以内に送れる人は、それだけで相手に安心を与えます。副業で本業のある方は、まとまった作業時間が取れないことを気にされますが、この一行を送るのに必要なのは数十秒です。

逆に、完璧な回答を用意しようとして三日置いてしまう人は、腕がよくても評価が下がります。相手が不安なのは、進捗ではなく「見てもらえているか分からない」ことだからです。

悪い知らせを早く出せる

納期に間に合いそうにない。想定していた方法では実現できないことが分かった。こういう場面は必ず来ます。

向いている人は、これを早く出します。「三日遅れそうです」と一週間前に言われるのと、期限当日に言われるのとでは、依頼主が取れる対応がまったく違います。前者なら公開日を動かせますが、後者は動かせません。

言いにくいことを早く言うのは、心理的にかなり負荷のかかる行為です。だからこそ、ここができる人は少なく、できる人は重宝されます。もし言い出しづらいなら、「現状のご報告です」という中立的な件名で送ると、少し楽になります。

断る基準を自分で持っている

全部引き受けてしまう人は、続きません。特に副業の場合、時間の総量が決まっているので、無理な案件を一つ抱えると他が全部崩れます。

向いている人は、受けない条件を先に決めています。たとえば「サーバーの管理権限をもらえない案件は受けない」「公開日が三週間を切っている新規構築は受けない」といった形です。基準があると、断るときに感情の話にならず、「今回はこの条件が合わないので」と事務的に伝えられます。

向いていない状態に入りやすい人の特徴

次は逆側です。これは「向いていない人」ではなく「向いていない状態」だと考えてください。どれも直せます。

技術的な正しさで押し切ってしまう

「そのやり方は推奨されていません」「そのプラグインは重くなるので使いません」。言っていることは正しいのに、依頼主との関係が悪くなる。この型が一番もったいないです。

正しさを伝えるときは、代わりの案とセットにするのが基本です。「それは表示速度が落ちるので、同じ見え方をこちらの方法で作れます」と言えれば、相手は納得します。正しさだけを渡されると、相手は否定されたと感じます。

技術に強い方ほどこの落とし穴にはまります。腕は資産ですが、それを相手の言葉に翻訳する工程を省くと、資産が使えないままになります。

見積もりに「含まれないもの」を書いていない

トラブルの多くは、この一点から生まれます。修正が何度でも無料だと思われている、文章と写真はこちらが用意すると思われている、公開後の運用も見てもらえると思われている。

これは相手が図々しいのではなく、書いていないから解釈が分かれているだけです。見積書に「修正は2回まで。以降は一回あたり別途お見積り」「原稿と写真はご支給ください」と一行ずつ書いておけば、揉め事の相当な割合が消えます。

書くのが怖い、という相談も受けます。条件を書くと断られるのではないか、と。ですが実際は、条件が明確な人のほうが安心して発注されます。曖昧なまま受けて後で揉めるより、最初に整理しておくほうが双方にとって楽です。

一人で抱えて、聞ける相手がいない

副業でこの仕事をしていると、詰まったときに聞ける相手がいません。会社なら隣の席の人に一分で解決してもらえたことを、三時間かけて調べることになります。

技術的な問題より深刻なのは、判断に迷ったときです。「この依頼、受けていいのか」「この金額は安すぎないか」。こういう問いは検索では答えが出ません。同じ立場の人が集まる場に一つでも入っておくと、判断の基準を持てます。孤独は能力の問題ではなく、環境の問題です。環境は変えられます。

在宅で一人で作業する時間が長い方は、集中力の維持そのものも課題になります。時間の区切り方については在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックに具体的な方法がまとまっています。

WordPressというツール自体の向き不向き

ここまでは人の話でした。ここからはツールの話です。この判断ができると、依頼主から一気に信頼されます。

WordPressが向いているサイト

WordPressが力を発揮するのは、更新が前提のサイトです。

具体的には、記事を継続的に足していくオウンドメディア、実績やお知らせを自社で更新したい企業サイト、店舗の情報を随時変えたいサイト。共通しているのは「作った後、依頼主自身が触る」という点です。

管理画面から文章を書いて公開できるという当たり前の機能が、他の方法と比べたときの最大の強みになります。テーマを入れ替えれば見た目を大きく変えられること、プラグインで問い合わせフォームや会員機能を後から足せることも、長く運用するサイトでは効いてきます。

さらに、使っている人が多いおかげで、困ったときの情報が日本語で豊富にあります。これは副業として請ける側にとっても大きな利点で、調べれば大抵のことは先例が見つかります。

WordPressが向いていないサイト

一方で、次のような案件では、無理にWordPressを選ばないほうがいいことがあります。

一つ目は、ページ数が数ページで、今後ほとんど更新しないサイトです。更新のための仕組みを持つことがWordPressの価値なので、更新しないなら、その分の管理コストだけが残ります。静的なHTMLや、簡単なサイト作成サービスのほうが安く、速く、壊れにくいです。

二つ目は、独自の業務ロジックが中心になるシステムです。予約の在庫を細かく管理する、会員ごとに異なる価格を出す、外部システムとリアルタイムに連携する。こうした要件は、プラグインを重ねて実現しようとすると、かえって複雑で壊れやすくなります。

三つ目は、極端にアクセスが多いサイトや、高いセキュリティ要件があるサイトです。WordPressは普及しているぶん、攻撃の対象にもなりやすく、更新を怠ると危険が増します。運用体制まで含めて考える必要があります。

Wordpressには、無料でサイトを作れるメリットがある一方、いくつかのデメリットもあり、サイトの目的によって向き不向きがあります。本書では、WebマーケティングにおけるWordPressのメリット / デメリットや、成果を出すためのCMSの選定ポイントなどについて解説しております。 出典: ferret-plus.com

費用と相場の説明のしかた

依頼主から必ず聞かれるのが費用の話です。ここで説明の型を持っているかどうかが、信頼の分かれ目になります。

まず伝えるべきなのは、WordPress本体は無料だが、運用にはお金がかかるという構造です。レンタルサーバーは共用タイプなら月額500円台から、独自ドメインは年間1,000円台からというのが一般的な水準です。有料テーマや有料プラグインを使うなら、そこに買い切りや年額の費用が乗ります。

制作費については、ページ数と、既存テーマを使うか独自にデザインするかで大きく変わります。だから金額を先に答えず、「何ページで、原稿はどちらが用意して、公開はいつですか」と条件を確認してから出すのが正しい順番です。この順番を守るだけで、安く見積もりすぎて苦しむ事故が減ります。

そして、忘れずに伝えたいのが公開後の費用です。WordPressは本体もプラグインも定期的に更新が必要で、放置すると不具合や乗っ取りの原因になります。保守を誰がやるのかを最初に決めておくと、後から無償対応を求められる展開を避けられます。

他の選択肢と比較して説明できるか

WordPressしか知らないと、すべての依頼をWordPressで受けることになります。それ自体は悪くありませんが、比較して説明できる人は強いです。

「更新しない数ページなら、この方法のほうが安く済みます」「ネットショップだけなら専用のサービスのほうが決済まわりが楽です」「社内向けの資料置き場なら、既存のグループウェアで足ります」。こう言える人は、目先の一件を失っても、相手からの信頼を得ます。そして信頼は次の依頼で返ってきます。

比較の知識は、Web制作の周辺分野を広く見ておくと自然に増えます。案件の広がり方を知る材料としてはアプリケーション開発のお仕事やAI・マーケティング・セキュリティのお仕事に、どんな依頼が実際に動いているかが職種ごとに整理されています。

向き不向きは、後から変えられる部分が大きい

ここまで読んで、「自分は向いていないほうに当てはまる」と感じた方もいるかもしれません。でも、挙げてきた特徴のほとんどは、性格ではなく習慣です。

最初の打ち合わせで使う質問の型を持つ

やり取りが苦手だという方に、いつもお伝えしているのは、その場で考えないということです。聞くことを先に決めておけば、会話の得意不得意はほとんど関係なくなります。

最低限、次の五つを聞けば足ります。このサイトで何が起きたら成功か。誰に見てほしいか。公開したい時期はいつか。文章と写真は誰が用意するか。公開した後、更新するのは誰か。この五問をメモに貼っておいて、順に確認するだけで、打ち合わせの質は安定します。

会話が苦手な方ほど、この型が効きます。話がうまい必要はなく、聞き漏らさないことのほうがずっと重要だからです。

書いて残す習慣をつける

口頭で決めたことは、必ず食い違います。悪気があるわけではなく、人の記憶がそういうものだからです。

打ち合わせの後、五行のメモを送るだけで十分です。「本日決まったこと」「次にこちらがやること」「次にご確認いただきたいこと」。これを毎回送っている人は、後から「言った言わない」になりません。

文章の作法に不安がある方は、ビジネス文書の基本を体系的に学び直すのも一つの手です。ビジネス文書検定のように、書き方の型を確認できる資格の情報も参考になります。資格そのものが案件を呼ぶわけではありませんが、型を知っていると、書く負担が確実に軽くなります。

技術は後から足せる。順番を間違えない

技術の勉強が不要だと言いたいわけではありません。ただ、順番があります。

WordPressの仕事を始める段階で必要なのは、テーマの設定、プラグインの導入、バックアップと復元、そして不具合が出たときの切り分け方です。テーマを自作したり、プラグインを開発したりするのは、その先の話です。最初から深いところを学ぼうとして、いつまでも案件を受けられない、という状態が一番もったいないです。

サーバーやネットワークの基礎知識は、トラブル対応で確実に効いてきます。体系的に押さえたい場合はCCNA(シスコ技術者認定)のような資格の学習範囲を、必要な部分だけ拾い読みするのも有効です。また、在宅で仕事をするうえでの環境面については在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるや在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方も、判断の材料になります。

運営者の視点から見た、続く人と続かない人の分かれ目

フリーランスと在宅ワークの市場を20年以上運営してきた立場から見ると、WordPress構築で長く続いている方には、はっきりした共通点があります。

それは、単発の作業を集めるのではなく、「この人に頼むと楽だ」と思われる関係を作ることに時間を使っている点です。技術力が突出しているわけではありません。返事が早く、決められないことを一緒に整理してくれて、悪い知らせも先に教えてくれる。依頼主にとっては、それが「楽」です。そして楽な相手には、次も頼みます。

もう一つ、運営者として見てきた限りでは、収入の差は単価そのものよりも、取引の形から生まれています。仲介が何段も入る形だと、依頼主が出した金額と受け手に届く金額の間に開きが生まれます。手数料0%で直接やり取りする形なら、同じ予算でも依頼主はより多くを頼めますし、受け手の手取りは厚くなります。金額の大小の話ではなく、同じ仕事に対して残るものの質が変わる、という話です。

そして、直接やり取りする形は、この記事で述べてきた向き不向きとまっすぐつながっています。間に人が入らない以上、要望を聞き出すのも、条件を書いて出すのも、遅れを伝えるのも、すべて自分の役目になるからです。逆に言えば、そこができる人にとっては、直接の取引が一番割に合います。

案件の広がりは、技術の隣にある

もう一点、市場の動きとして触れておきたいことがあります。WordPress構築の依頼は、単体で来ることが減りつつあります。

「サイトを作ってほしい」ではなく、「問い合わせを増やしたい」「社内の手作業を減らしたい」という形で相談が来る。その解決策の一部としてWordPressが出てくる、という順序です。だから、技術の周辺にある領域を少し知っているだけで、任される範囲が広がります。

たとえば、業務の自動化や生成AIの活用をどう組み合わせるかという相談は、この数年で明確に増えました。どんな依頼が実際に動いているかはAIコンサル・業務活用支援のお仕事にまとまっています。文章まわりを含めて任されることも多く、その報酬水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。

向き不向きを考えるとき、多くの方は「WordPressができるか」という一点で自分を測ります。ですが、実際に評価されているのは、依頼主の困りごとを一緒に整理して、形にして、渡すところまでを引き受けられるかどうかです。コードは、そのための道具の一つにすぎません。

今、向いていないと感じている部分があるとしても、それは今日の状態です。返事を早くすること、聞くことを先に決めておくこと、条件を書いて出すこと。どれも明日から変えられます。あなたは一人ではありませんし、この仕事は、器用さより誠実さのほうが長く効く仕事です。

よくある質問

Q. プログラミングができなくてもWordPress構築の副業はできますか?

既存テーマとプラグインを組み合わせる案件なら、コードを書かずに進められるものが多くあります。ただし、不具合が出たときの切り分けや、テーマの表示を少し調整する場面ではHTMLとCSSの基礎が必要になります。まずはその範囲を押さえ、依頼主とのやり取りを丁寧に行うほうが、案件の成立率は上がります。

Q. WordPress構築に向いていないのはどんなサイトですか?

更新をほとんどしない数ページのサイト、独自の業務ロジックが中心になるシステム、極端にアクセスが多いサイトや高いセキュリティ要件があるサイトです。WordPressの価値は更新の仕組みにあるため、更新しないなら管理の手間だけが残ります。目的を確認したうえで別の方法を提案できると、依頼主からの信頼につながります。

Q. 見積もりでトラブルを防ぐには何を書けばよいですか?

含まれないものを書くことが最も効果的です。修正の回数と、それを超えた場合の扱い、原稿と写真をどちらが用意するか、公開後の保守を誰が担当するか。この4点を一行ずつ書いておくだけで、解釈の食い違いから生まれる揉め事の多くを避けられます。条件が明確な人のほうが安心して発注されます。

Q. WordPressの運用にはどのくらい費用がかかりますか?

WordPress本体は無料ですが、レンタルサーバーが共用タイプで月額500円台から、独自ドメインが年間1,000円台からというのが一般的な水準です。有料テーマや有料プラグインを使う場合はその費用が加わります。加えて本体とプラグインの更新作業が定期的に必要になるため、その担当者も最初に決めておきます。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月27日最終更新:2026年9月24日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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