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ボタニカルキャンドルを販売する|作り方と売り方

@SOHO編集部
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ボタニカルキャンドルを販売する|作り方と売り方

この記事のポイント

  • ✓ボタニカルキャンドル販売を始めたい人に向けて
  • ✓花材とワックスの選び方
  • ✓minne・Creemaの手数料

ドライフラワーやハーブを閉じ込めたボタニカルキャンドルは、作っていて楽しく、写真映えもする作品です。友人に贈って喜ばれたのをきっかけに、ボタニカルキャンドルの販売を考える人は少なくありません。ただ、キャンドルは火を灯して使う品物です。見た目の美しさだけで売り始めると、花材に火が移る、容器が熱で割れるといった事故の心配が残ります。

結論から書くと、ボタニカルキャンドルの販売で最初に固めるべきなのは、花材が燃えにくい作り方と、使う人に伝える注意書きです。そのうえで、材料費と時間と手数料を含めた値段を決め、売り場ごとの手数料と表示の決まりを確かめてから出品します。この記事では、作り方の基本、安全の工夫、値段の付け方、出品先、法律と税金の扱いまでを、初心者が順に進められる形で説明します。

ボタニカルキャンドルの市場と売れ方

ボタニカルキャンドルとは、ろうの中や表面に、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、ハーブ、果物の皮などの植物を閉じ込めたキャンドルのことです。灯さずに飾っておくだけでもインテリアになるため、自分用だけでなく、誕生日や結婚祝い、母の日、引っ越し祝いの贈り物として選ばれています。

通販の大手モールで「ボタニカルキャンドル」と調べると、完成品のほかに、作るためのキットや型、花材のセットがたくさん並んでいます。つまり、買う人と同じくらい、作ってみたい人も多い分野だということです。売る側から見れば、完成品を売る道と、作り方を教える道の2つがあります。

一方で、作り手が多いぶん、似た作品も多くなります。正直なところ、ミモザやかすみ草を入れた円柱型のキャンドルは、どの売り場でも見かける定番です。定番の形で始めるのは悪くありませんが、色の組み合わせ、香り、容器、贈る場面の提案などで、自分の作品だと分かる特徴を作ることが、続けて売れるかどうかを分けます。

専門店の商品ページでは、作品の魅力と使い方の情報が次のように並べて書かれています。

ミモザが美しいボタニカルキャンドル 内側がクリアになっていて灯した瞬間からお花の影が浮かび上がります 木製の芯はパチパチと音を立てながら燃えていきます 香り:ミモザ 燃焼時間30時間 出典: mimosa-candle.com

注目したいのは、見た目の説明と同じ重さで、香りの名前、燃焼時間、寸法が書かれている点です。買う人は、写真で心を動かされたあと、どのくらい使えるのか、どの大きさなのかを確かめて購入を決めます。ボタニカルキャンドルの販売では、作品の雰囲気を伝える文と、使うための事実を伝える文の両方が必要です。

材料の選び方

ボタニカルキャンドルの出来は、ワックス、芯、花材の組み合わせで決まります。販売を考えるなら、仕上がりの美しさだけでなく、毎回同じ品質で作れるかどうかも基準にして選びます。

ワックス

主なワックスには、次のような種類があります。

  • パラフィンワックス:石油から作られるワックスで、透明感が出やすく、扱いやすいのが特徴です。初心者の練習にも向いています。
  • ソイワックス:大豆の油から作られるワックスで、融点が低めのものが多く、容器に流して使うキャンドルによく使われます。
  • 蜜ろう:ミツバチの巣から取れるワックスで、ほのかな甘い香りと黄色みのある色が特徴です。
  • ジェルワックス:透明なゼリー状のワックスで、中に入れた花や貝殻がよく見えます。

ボタニカルキャンドルでよく見かけるのは、外側を薄く透明に仕上げ、花材を外側の層に貼り付ける作り方です。この場合、パラフィンにステアリン酸などを混ぜて固さと白さを調整することが多くあります。ワックスの種類によって、溶かす温度、流し込む温度、仕上がりの色が変わるため、販売する作品に使う配合は、試作の段階で記録して決めておきます。

芯

芯は、キャンドルの直径とワックスの種類に合わせて太さを選びます。細すぎると炎が小さく、中央だけが溶けて穴のようにくぼみます。太すぎると炎が大きくなり、すすが出たり、外側の花材まで熱が届いたりします。木の芯は、パチパチと音がして人気がありますが、綿の芯とは燃え方が違うため、別に試し燃やしをして確かめます。

花材

花材には、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、ハーブ、乾燥させた果物の皮などを使います。水分が残っている花材は、かびや変色の原因になるため、しっかり乾燥したものを使います。花材を選ぶときは、色が長く保たれるか、ろうの熱で縮れないかも見ておきます。同じ花でも、仕入れ先や時期によって色や大きさが違うため、販売する作品では、仕入れ先を決めておくと品質がそろいやすくなります。

花材と道具の仕入れと保管

販売を続けるうえで見落としやすいのが、花材の仕入れと保管です。作品が売れ始めると、同じ花材を同じ色と大きさでそろえ続ける必要が出てきます。手芸店や生花店、花材の専門店、ネット通販など、仕入れ先は複数ありますが、販売用には、同じ商品をくり返し買える仕入れ先を1つか2つ決めておくと安心です。

ドライフラワーは、湿気と日光に弱い素材です。湿気を吸うとかびが出たり、形が崩れたりします。日光に当たると色があせます。仕入れた花材は、乾燥剤を入れた密閉できる容器に入れ、日の当たらない場所で保管します。種類ごとに容器を分け、仕入れた日付を書いておくと、古いものから順に使えます。

道具は、湯せん用の鍋、ワックスを溶かす容器、温度計、型、ピンセット、芯を固定する道具、計量用のはかりがあれば始められます。キャンドル作りに使った鍋や容器は、食品の調理には使わないようにします。作業の後は、ろうが固まる前に拭き取り、型は傷がつかないように保管します。型に傷がつくと、作品の表面にもその跡が出るため、販売用の型は練習用と分けておくと品質がそろいます。

仕入れの記録は、値段を決めるときの材料費の根拠にもなります。花材の値上がりはよくあることなので、半年に1回ほど材料費を計算し直し、値段が今の材料費に見合っているかを確かめます。

基本の作り方と手順

ボタニカルキャンドルにはいくつかの作り方がありますが、販売用で多いのは、型を使って外側に花材を貼る方法です。基本の流れは次のとおりです。

  1. 作業台を新聞紙やシートで覆い、型と芯、花材、温度計を用意します。
  2. 芯を型の中心に通し、上で割りばしなどを使って固定します。
  3. ワックスを湯せんでゆっくり溶かし、温度計で温度を見ながら作業します。
  4. 型の内側にピンセットで花材を貼り付けます。少量の溶けたワックスを接着に使うと、ずれにくくなります。
  5. 花材の内側に、外側の層となる透明なワックスを流し、少し固まったところで中心の部分に別のワックスを流します。
  6. 完全に固まるまで、室温で数時間から半日ほど待ちます。
  7. 型から外し、底を平らに整え、芯を燃やすのに適した長さに切りそろえます。

ここで大事なのは、花材がキャンドルの中心から十分に離れていることです。炎の近くに花材があると、ろうが溶けたときに花材に火が移るおそれがあります。外側の層だけに花材を配置し、中心部は花材のないワックスで作ると、灯したときに炎が花材まで届きにくくなります。

ぶっちゃけ、最初の数本は思いどおりにいかないものです。花材が浮いてくる、表面に気泡が出る、型から外すと割れる、といった失敗は、ワックスの温度と冷やし方の調整でかなり改善できます。失敗したときの温度と室温、冷やした時間をノートに残しておくと、同じ失敗をくり返さずに済みます。

初心者が最初に作るのに向く作品

いきなり大きな作品や複雑な配色に挑むより、作りやすく、失敗しても原因が分かりやすい作品から始めるほうが、販売までの道のりは短くなります。最初に試しやすいのは、次の3つです。

小さな円柱型のキャンドル

直径5cmほどの円柱の型を使い、外側に小花を数輪貼る作品です。材料が少なくて済み、固まるまでの時間も短いので、何本も試作できます。花材の配置や色の組み合わせを変えて作り比べると、自分の作風が見えてきます。

灯さずに飾るワックスサシェ

ワックスサシェとは、香りを付けたワックスの板に花材を貼り、壁やクローゼットに飾る作品です。火を使わないため、灯したときの安全の心配がなく、贈り物にも選ばれています。キャンドルと同じ材料と道具で作れるので、品ぞろえに加えやすい作品です。

容器に流すキャンドル

耐熱のガラスや缶にソイワックスを流し、表面に花材を少しだけ添える作品です。型から外す作業がないため、割れや欠けの失敗が少なくなります。ただし、表面の花材は炎に近いため、灯す前に取り除く使い方を案内するか、火に近づかない位置に配置します。容器が熱に耐えられるかも、試し燃やしで確かめます。

最初の作品は、売ることよりも、同じものを同じ品質でくり返し作れるかを確かめる練習と考えます。10本作って10本ともそろった仕上がりになれば、販売の準備が整ったと判断する目安になります。

販売する前に確かめる安全のこと

ボタニカルキャンドルの販売で一番の責任は、使う人が安全に灯せる作品を渡すことです。作品として美しくても、灯したときに危ない状態になるなら、販売する品物としては完成していません。

試し燃やしで確かめる項目

販売する作品と同じ配合、同じ大きさで作った試作品を、実際に最後まで灯して確かめます。見る項目の例は次のとおりです。

  • 炎の高さが安定しているか、大きくなりすぎないか
  • 花材に火が移らないか、焦げて煙が出ないか
  • すすが多く出ないか
  • 容器を使う作品の場合、容器が熱くなりすぎたり割れたりしないか
  • 1回に何時間灯すと、溶けたろうがどこまで広がるか
  • 全部でおよそ何時間燃えるか

試し燃やしは、燃えやすい物のない場所で、必ず目を離さずに行います。結果は写真と一緒に記録し、商品ページの燃焼時間や注意書きの根拠にします。

製造物責任法の考え方

作って売った品物の欠陥で、使った人がけがをしたり、家財に損害が出たりした場合の責任について定めたのが、製造物責任法です。条文は次のとおりです。

製造業者等は、その製造、加工、輸入又は前条第三項第二号若しくは第三号の氏名等の表示をした製造物であって、その引き渡したものの欠陥により他人の生命、身体又は財産を侵害したときは、これによって生じた損害を賠償する責めに任ずる。 出典: e-Gov法令検索「製造物責任法」第3条

同じ法律の第2条では、製造業者を「業として製造、加工又は輸入した者」としており、ここでいう欠陥とは、その品物が通常備えているべき安全性を欠いていることを指します。個人の作家でも、くり返し作って販売していれば対象になりえます。キャンドルなら、普通に使っているのに炎が大きくなりすぎる、花材が燃え上がるといった状態は、欠陥にあたるおそれがあります。制度の概要は消費者庁の製造物責任法のページで確かめられます。どこまで責任を負うかは個別の事情で変わるため、不安があれば専門家に相談してください。

万一に備えて、ハンドメイド作家向けの賠償責任保険を検討する人もいます。販売サイトによっては補償の仕組みを用意していることもあるため、利用する売り場の案内で内容と条件を確かめておきます。

商品に付ける注意書き

ボタニカルキャンドルは、飾る人もいれば灯す人もいます。どちらの使い方でも安全に楽しめるよう、商品ページと作品に添える紙の両方に注意書きを入れます。専門店の商品ページには、次のような注意事項が書かれています。

蝋の性質上、高温になると変形や場合によっては溶ける可能性がございます 日差しの強い場所や車内などに置かないようにお願いいたします 火の取り扱いには十分ご注意ください キャンドルの連続での使用は3~4時間までとしてください 出典: mimosa-candle.com

自分の作品に合わせて、次のような項目を書いておくと、使う人が迷いません。

  • 燃えやすい物のそばや、カーテンの近くで灯さない
  • 灯している間はその場を離れない。寝る前と外出前には必ず消す
  • 子どもやペットの手が届かない場所で使う
  • 耐熱の皿の上で灯す
  • 花材が炎に近づいてきたら、そこで使うのをやめる
  • 1回に灯す時間の目安(試し燃やしで確かめた時間)
  • 直射日光や高温の場所を避けて保管する
  • 天然の花材を使っているため、色や形が写真と少し違うこと

特にボタニカルキャンドルは、外側の花材が残るように、最後まで燃やしきらずに使う作品もあります。「中心が溶けて外側の壁が薄くなってきたら、火を消して飾って楽しむ」といった使い方を提案すると、安全と見た目の両方を守れます。

値段の付け方

ハンドメイドの販売で多い失敗が、材料費だけを見て値段を決めてしまうことです。材料費が安く見えても、花材の仕入れ、試作、制作、撮影、梱包、発送には時間がかかります。値段を決めるときは、次の要素を全部含めて計算します。

  • 材料費:ワックス、芯、花材、香料、容器、ラベル
  • 消耗品:型の買い替え、温度計、包装紙、緩衝材
  • 時間:制作、乾燥と冷やし、撮影、出品、問い合わせ対応、梱包
  • 手数料:販売サイトの手数料と振込の手数料
  • 送料:購入者が負担する場合も、送料込みの値段にする場合も、実際の額を確かめる

計算の例

材料費と包装代を合わせて1本あたり600円、制作から発送までの時間が1本あたり40分かかるとします。自分の時間に1時間あたり1,200円の価値を置くと、時間の分は800円です。合計は1,400円で、ここに販売サイトの手数料が加わります。手数料が10%程度かかる売り場なら、手元に1,400円を残すには、販売価格をおよそ1,560円以上にする必要があります。ここに利益を乗せ、同じような大きさの作品の相場と見比べて、1,800円から2,200円あたりで決める、といった考え方です。

相場を見るときは、販売サイトで同じくらいの大きさと作りの作品を10点ほど並べ、価格と、売れた数やお気に入りの数を見比べます。安い作品に合わせて値段を下げるより、自分の作品の特徴を写真と説明文で伝え、納得して買ってもらえる値段を付けるほうが、長く続けられます。

主な出品先と手数料

ボタニカルキャンドルの出品先には、ハンドメイドの販売サイト、自分のネットショップ、対面のイベントなどがあります。手数料は改定されることがあるため、出品前に必ず公式の案内を開いて確かめてください。

minne

minneは、ハンドメイドの作品を売買できるサービスです。公式の案内では、初期費用と月額費用は0円で、作品が売れたときに、作品価格と購入オプション価格、送料を合わせた額の10.659%(税込)が販売手数料としてかかります。詳しい料金はminneの販売の案内で確かめられます。

Creema

Creemaは、作品の売買が成立したときに、決済総額の10.67%(税込)の成約手数料がかかり、出店料と出品料はかかりません。詳しくはCreemaのヘルプで案内されています。

自分のネットショップ

ネットショップを作れるサービスを使えば、自分の店として作品を並べられます。デザインの自由度が高く、ブランドとしての見せ方を作りやすい一方、集客は自分で行う必要があります。SNSで作品を知ってもらい、ショップに案内する流れを作れる人に向いています。

対面のイベントと委託販売

ハンドメイドのマルシェやクラフトのイベントでは、手に取って香りを確かめてもらえるため、キャンドルとの相性が良い売り方です。会場によっては火気の使用が禁止されているため、灯した様子は写真や動画で見せ、実物は灯さずに並べるのが基本です。屋外の会場では、夏の日差しで作品が柔らかくなることもあるので、日よけと保冷の用意をしておきます。値札には、大きさ、香りの種類、燃焼時間の目安を書いておくと、説明の手間が減り、選ぶ人も迷いません。名刺やショップカードを添えて、イベントの後にネットのショップで買い直せるようにしておくと、次の購入につながります。雑貨店に作品を預けて売ってもらう委託販売もあります。委託の場合は、販売の手数料の割合、売れ残りの返却、破損したときの扱いを、始める前に書面で決めておきます。

オーダーと名入れの受け方

ボタニカルキャンドルは、結婚式のプチギフトや開店祝い、記念日の贈り物として、色や花材を指定したオーダーや、名前を入れた作品を頼まれることがあります。オーダーは単価を上げやすい一方、やり取りの手間と、思っていたのと違うという行き違いが起きやすい仕事です。

受ける前に、次のことを決めて商品ページに書いておきます。

  • 選べる範囲:花材の色、香りの種類、容器、ラベルの文字など、選べる項目を決めておく
  • 納期:注文を受けてから発送までの日数。結婚式など日付の決まった用途は、余裕を持って締め切りを設ける
  • 数量:1度に受けられる本数の上限。大量の注文は、試作品を確かめてもらってから本制作に入る
  • 価格:オーダーの追加料金、名入れの料金、急ぎの対応の料金
  • キャンセルと変更:制作を始めた後のキャンセルや変更の扱い

名入れの文字は、注文のときのメッセージで文字を確認し、つづりや漢字を購入者に確かめてもらってから作ります。口頭や記憶に頼らず、やり取りの記録を残しておくと、後で行き違いがあったときに確かめられます。天然の花材は、同じ種類でも色や形が1つずつ違うことも、注文の前に伝えておきます。

発送と梱包

キャンドルは、熱と衝撃に弱い作品です。夏場は配送中の車内や倉庫で温度が上がり、表面が溶けたり、花材がずれたりすることがあります。

  • 作品を薄紙や緩衝材で包み、箱の中で動かないように固定する
  • 花材の面が箱に当たらないよう、隙間に緩衝材を詰める
  • 暑い時期は、発送の時期や配送の方法を商品ページで案内する
  • 割れた場合の対応(交換、返金)を事前に商品ページに書いておく

ハンドメイドの販売サイトの多くは、出品者と購入者が互いの名前や住所を知らせずに送れる配送の仕組みを用意しています。サイズと料金は売り場ごとに違うため、作品の箱の大きさを決める前に確かめておくと、送料の無駄を減らせます。

香りの表現と効能の書き方

アロマオイルや精油で香りを付けたキャンドルは人気ですが、説明文の書き方には注意が必要です。キャンドルは雑貨として売られるのが一般的で、医薬品や化粧品ではありません。「眠れるようになる」「頭痛がやわらぐ」「免疫が高まる」のように、体の働きや病気への効果をうたう書き方は、医薬品医療機器等法(薬機法)の決まりに触れるおそれがあります。薬機法とは、医薬品や化粧品などの品質と安全、広告の決まりを定めた法律で、条文はe-Gov法令検索の医薬品医療機器等法で読めます。

説明文では、効果ではなく香りそのものを書くのが安全です。「ラベンダーのやわらかな香り」「柑橘の明るい香り」のように、どんな香りかを伝え、使う場面を「夜のくつろぎの時間に」といった雰囲気の提案にとどめます。また、「天然100%」「無添加」のように品質を言い切る表現は、実際と違えば景品表示法の問題になるおそれがあります。使った材料を正確に書き、確かめられないことは書かないのが基本です。

特定商取引法の表示

インターネットで作品を販売することは、法律の上では通信販売にあたります。くり返し販売する場合は、個人であっても、特定商取引法で決められた事項を表示する必要があります。特定商取引法とは、通信販売など、トラブルが起きやすい取引で事業者が守るべきことを定めた法律です。表示する事項には、販売価格、送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、返品に関すること、販売する人の氏名や住所、電話番号などがあります。

ハンドメイドの販売サイトでは、住所や電話番号の表示を代わりに行う仕組みを用意している場合があります。自分のネットショップでは、自分で表示を作る必要があります。制度の詳しい内容は消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。

写真と商品ページの作り方

ボタニカルキャンドルは、写真で選ばれる作品です。一覧の画面で目にとまるかどうかが、売れるかどうかを大きく左右します。

  • 自然光の入る窓辺で、昼間に撮る
  • 白や木目など、作品の色が映える背景を選ぶ
  • 1枚目は作品全体、2枚目以降で花材の寄り、灯した様子、大きさが分かる写真を見せる
  • 手に持った写真や、身近な物と並べた写真で大きさを伝える
  • 灯した写真は、安全な場所で撮る

説明文には、作品の雰囲気を伝える文に加えて、寸法、重さ、香りの有無と種類、燃焼時間の目安、使った花材、注意書き、発送の方法を書きます。贈り物として買う人のために、ラッピングの有無やメッセージカードの対応も書いておくと、選ばれやすくなります。

作品の写真を撮る技術や、商品の魅力を伝える見せ方は、デザインの仕事にもつながります。デザインの仕事の収入の目安は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。

売れないときの見直しとSNSでの発信

出品してもなかなか売れないときは、原因をいくつかに分けて考えると、何を直せばよいかが見えてきます。

見られていないのか、見られているのに売れないのか

販売サイトの管理画面では、作品ページを見た人の数や、お気に入りに登録された数を確かめられることがあります。見られている数が少ないなら、写真の1枚目と作品名が一覧の画面で目にとまっていない可能性があります。見られているのに売れないなら、価格、説明文、送料、発送までの日数のどこかで、買う人が迷っている可能性があります。

見られていない場合は、作品名に「ミモザ」「母の日」「ソイワックス」など、買う人が探すときに使う言葉を入れ、1枚目の写真を明るく撮り直します。売れない場合は、同じ価格帯の作品と比べて、説明文の情報が足りているか、送料が高く見えていないかを確かめます。

作品の数をそろえる

販売サイトでは、作品が1点だけのショップより、いくつかの作品が並んでいるショップのほうが、作り手として信頼されやすくなります。色違いや大きさ違いを含めて、5〜10点ほどの作品を並べると、ショップ全体の雰囲気が伝わります。

SNSで作り手を知ってもらう

写真と相性の良いSNSでは、完成した作品だけでなく、花材を選ぶ様子、ワックスを流す手元、灯したときの影の写真が好まれます。販売サイトは作品を探している人に見つけてもらう場所、SNSはまだ作品を知らない人に作り手を知ってもらう場所と考え、プロフィールにショップへの案内を入れておきます。マーケティングの考え方でいえば、売る前に知ってもらう段階を作っておくと、新作を出したときにすぐ買ってくれる人がいる状態から販売を始められます。

教室やワークショップとして教える道

ボタニカルキャンドルは、作ってみたい人が多い分野です。完成品の販売に加えて、作り方を教えるワークショップを開く人もいます。自宅やレンタルスペース、カフェなどで、1回2時間ほどで1本を仕上げる内容が一般的です。

教える場合は、材料と道具の準備、熱いワックスを扱うときの安全の説明、やけどをしたときの対応を決めておきます。参加費は、材料費、会場の費用、準備と片付けの時間を含めて決めます。会場の決まりで火の使用が禁止されていることもあるため、溶かす作業ができるかを事前に会場に確かめます。

教える側に回ると、作り方を言葉で説明する力が必要になります。手順書や案内文を分かりやすく書く力を確かめたい人には、ビジネス文書検定も目安になります。

確定申告の扱い

ボタニカルキャンドルの販売で得た収入は、所得税の上では、一般に雑所得か事業所得として扱われます。会社員が副業で販売する場合、給与所得や退職所得以外の所得の合計が年間20万円を超えると、確定申告が必要です。所得とは、売上から、材料費、手数料、送料など作品づくりと販売に使った費用を差し引いた額のことです。詳しい条件は国税庁の「給与所得者で確定申告が必要な人」で確かめられます。

20万円以下で所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になることがあります。扱いは住んでいる市区町村で確かめてください。材料の領収書と販売サイトの売上の明細は、まとめて保存しておくと、申告のときに困りません。

季節と贈り物の時期に合わせた作品づくり

キャンドルは季節の行事と相性の良い作品です。売れ行きは、贈り物の時期に大きく動きます。

  • 春:母の日、新生活、ミモザの季節
  • 夏:暑さで溶けやすいため、小さめの作品や発送の工夫が要る時期
  • 秋:ハロウィン、キャンドルを灯したくなる夜長の季節
  • 冬:クリスマス、年末の贈り物、バレンタイン

贈り物の時期の1〜2か月前には作品をそろえ、商品ページを公開しておくと、探し始めた人に見つけてもらいやすくなります。季節ごとに花材と色を入れ替えると、一度買った人が次の季節にまた見に来るきっかけにもなります。

作り手として長く続けるために

フリーランスと在宅ワークの仲介を20年あまり続けてきた運営者として見てきた限りでは、手仕事を収入に変えて長く続けている人は、作ることと売ることを分けて考え、売るための作業にも時間を使っています。写真を撮り直す、説明文を直す、季節ごとに作品を入れ替える。こうした地道な作業は、作品の出来と同じくらい売れ行きに効きます。

作品の販売だけでなく、作品づくりで身につけた写真や発信の技術を生かして、商品写真の撮影や説明文の作成、SNSの運用を請け負う人もいます。仲介の手数料がかからない直接の取引なら、同じ報酬でも受け取る額が目減りしにくく、作品づくりと並ぶ収入の柱を持ちやすくなります。マーケティングに関わる在宅の仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。在宅でできる仕事に役立つ資格を広く知りたい人は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるも参考にしてください。

よくある質問

Q. ボタニカルキャンドルの販売に資格や許可は必要ですか?

キャンドルの販売そのものに必要な国の資格や許可は、一般にはありません。ただし、ネットで継続して売る場合は特定商取引法の表示が必要で、作った品物の欠陥で事故が起きれば製造物責任法の責任を問われることがあります。資格よりも、試し燃やしで安全を確かめ、注意書きを整えることが先です。

Q. 花材に火が移らないようにするにはどうすればよいですか?

花材はキャンドルの外側の層だけに配置し、中心部は花材のないワックスで作ります。芯の太さを直径に合わせて選び、炎が大きくなりすぎないようにします。販売する前に同じ作りの試作品を最後まで灯し、花材が焦げないか、煙が出ないかを確かめます。注意書きには、花材が炎に近づいたら使うのをやめることを書いておきます。

Q. ボタニカルキャンドルはいくらくらいで売ればよいですか?

材料費と包装代、制作から発送までの時間、販売サイトの手数料、送料を全部含めて計算します。材料費だけで決めると、ほとんど手元に残りません。販売サイトで同じくらいの大きさの作品を10点ほど見比べ、計算で出た価格と相場の差を、デザインや見せ方の工夫で埋めていきます。

Q. アロマの香りを付けたキャンドルの説明文で気をつけることは何ですか?

「よく眠れる」「頭痛がやわらぐ」など、体や病気への効果をうたう書き方は、医薬品医療機器等法の決まりに触れるおそれがあります。香りの種類と雰囲気を伝える表現にとどめます。「天然100%」のように言い切る表現は、実際の材料と合っているかを確かめてから使います。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月3日最終更新:2026年11月6日
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