リゼクリニックの不正アクセスと情報流出の可能性|公式LINEの表示名・登録院・トーク履歴の一部 不審なメッセージを受け取った人がすること 2026


この記事のポイント
- ✓リゼクリニックの不正アクセスについて
- ✓2026年4月9日と4月17日の公式発表
- ✓4月27日の追記をもとに整理
リゼクリニックの不正アクセスについて、医療脱毛専門のリゼクリニックは2026年4月17日、公式LINEアカウントのLINE配信システムに第三者が不正にログインし、LINEに関する一部の患者の情報が外部へ流出した可能性があると発表しました。流出した可能性があるのは、LINE上の表示名、LINEを登録した院名、興味のあるキャンペーン情報で、あわせてリゼクリニックとの1:1トーク履歴(相談内容)の一部が閲覧された恐れがあるとされています。LINEのパスワードやLINE ID、カルテに登録された氏名・電話番号・住所、クレジットカード情報などは、LINE配信システムに保存されていないため、流出した可能性までは認められていないと書かれています。
この件は、2026年4月9日の朝に、リゼクリニックの公式LINEアカウントから配送通知を装った不審なメッセージが届いたことで表に出ました。不審なメッセージを受け取った人がまずすることは、メッセージのリンクを開かないことと、もし開いた先で情報を入力していたら、入力した内容に合わせてカード会社やサービスの窓口に連絡することの2つです。2026年11月1日時点で、リゼクリニックの新着情報の一覧には、4月27日の追記より後の本件の続報は出ていません。この記事では、リゼクリニックの公式発表に書かれている範囲だけを整理します。
リゼクリニックの公式LINEで何が起きたのか
リゼクリニックは、医療脱毛を専門にするクリニックで、全国に院があります。運営者情報のページでは、法人名は医療法人社団風林会と書かれています。患者向けに公式LINEアカウントを運用しており、発表によると、友だちになった人とは1対1のトークでやり取りができる形になっていました。
LINE配信システムとは、企業やお店が公式LINEアカウントの友だちにメッセージを配信したり、1対1のトークに返信したりするための管理の仕組みのことです。利用者のスマートフォンのLINEアプリとは別の場所にあり、お店の担当者がログインして使います。今回、不正にログインされたのは、この管理の側の仕組みです。利用者一人ひとりのLINEアカウントが乗っ取られたわけではありません。
2026年4月9日8時55分頃から9時40分頃にかけて、第三者が不正にログインし、1アカウントに4、5通の不審なメッセージを配信しました。4月9日の初報では、メッセージは配送通知を装ったもの(フィッシング詐欺)で、配送状況の案内と、外部サイトへ誘導するリンクが書かれていたと説明されています。フィッシング詐欺とは、実在の会社やサービスを装ったメッセージで偽のページに誘い、カード番号やパスワードなどを入力させてだまし取る手口のことです。
その後の調査で、不審なメッセージの配信だけでなく、LINE配信システムで見られる患者の情報が外部に流出した可能性があることが分かり、4月17日の発表になりました。
公表の経緯と各報で分かったこと
この件は、新着情報の一覧で2回に分けて案内され、2回目の案内には後から追記がありました。日付の順に並べると次のとおりです。
| 日付 | 題 | 分かったこと |
|---|---|---|
| 2026年4月9日 | 公式LINEアカウントにおける不審なメッセージ配信に関するお詫びとお知らせ | 公式LINEアカウントから配送通知を装った不審なメッセージが配信されたことを確認。リンクにアクセスしないよう呼びかけ |
| 2026年4月17日 | LINE配信システムの不正アクセスによる調査状況のご報告 | LINE配信システムへの不正ログインで、一部の患者の情報が流出した可能性が判明。7院の患者は対象外 |
| 2026年4月27日(追記) | 同じページに「公式LINEアカウントより配信された不審URLの解析結果について」を追記 | 外部専門機関の解析で、URLを開いただけではウイルス感染や情報の窃取は起きないと確認 |
4月9日の初報の時点では、原因の究明、アカウントのセキュリティの強化、メッセージの削除の対応を急いで進めている段階でした。詳細が分かりしだい、改めて公式サイトで報告するとされていました。
4月17日の発表では、初報で報告した不審なメッセージの配信について、その後の調査で次のことが分かったと書かれています。
2026年4月9日にご報告いたしました不審なメッセージ配信の事案につきまして、その後の調査によりLINEに関する一部の患者さま情報が外部へ流出した可能性があることが判明いたしました。 出典: rizeclinic.com
3つの案内を並べると、分かったことの段階が少しずつ進んでいるのが見えます。4月9日は「不審なメッセージが配信された」という事実の報告、4月17日は「その原因が配信システムへの不正ログインで、患者の情報が流出した可能性もある」という調査の途中経過、4月27日は「リンクの先は入力させる作りで、開いただけなら実害はない」という解析の結果です。検索で古い案内だけを読むと、4月17日の時点ではリンクの安全性が調査中とされていたため、必要以上に不安になることがあります。最新の追記まで読んでから、自分がすることを決めてください。
4月27日の追記は、メッセージに書かれていたリンクの先がどんなページだったかの解析結果です。この追記で、リンクを開いただけの人と、開いた先で情報を入力した人とで、すべきことが分かれることがはっきりしました。
流出した可能性がある情報と含まれない情報
4月17日の発表では、流出した可能性がある情報と、流出した可能性までは認められていない情報が分けて書かれています。
| 区分 | 発表の内容 |
|---|---|
| 流出した可能性がある情報 | LINE上の表示名、LINEを登録した院名、興味のあるキャンペーン情報 |
| 閲覧された恐れがある情報 | リゼクリニックとの1:1トーク履歴(相談内容)の一部 |
| 含まれないもの(LINE配信システムに保存されていない) | LINEアプリ自体のパスワード、LINE ID、カルテに登録されている氏名、電話番号、生年月日、性別、住所、クレジットカード情報等 |
| 対象外の院 | 横浜院、川崎院、郡山院、いわき院、盛岡院、青森院、八戸院の患者 |
| 件数 | 発表に記載なし |
LINE上の表示名とは、LINEアプリで自分が設定している名前のことです。本名にしている人もいれば、ニックネームにしている人もいます。本名を表示名にしている人は、表示名と登録した院名が結びつくことで、どの地域のどの院に通っていたかが分かる形になります。
1:1トーク履歴(相談内容)の一部が閲覧された恐れがあるとされている点は、とくに気になるところです。トークで何を送ったかは、人によって違います。予約の日時の相談だけの人もいれば、肌の状態や施術の希望を書いた人もいるはずです。発表では、どのトークのどの部分が閲覧された恐れがあるかまでは書かれていません。自分がリゼクリニックの公式LINEに何を送っていたかを、自分のLINEのトーク画面で振り返っておくと、この先の不審な連絡に気づきやすくなります。
一方で、カルテに登録されている氏名、電話番号、住所、生年月日、クレジットカード情報は、LINE配信システム内に保存されていないため、流出した可能性までは認められていないとされています。LINEのパスワードやLINE IDも同じです。今回の件だけを理由に、カードを止めたり、LINEのパスワードを変えたりする必要は、発表からは示されていません。ただし、後で説明するとおり、不審なメッセージのリンクの先で自分から情報を入力してしまった場合は話が別です。
トークの内容を振り返るときは、次の点を見ておくと、この先の不審な連絡に気づきやすくなります。
- 予約や来院の日時、通っていた院の名前を書いていたか
- 本名、電話番号、メールアドレスなどを、トークの本文に書いていたか
- 肌の状態や施術の希望など、人に知られたくない内容を書いていたか
- キャンペーンの申し込みや、料金のプランの相談をしていたか
もしトークの本文に電話番号やメールアドレスを書いていた場合は、それらに届く不審な連絡にとくに注意してください。発表では、カルテに登録された電話番号などは対象に含まれないとしていますが、トークの本文に自分で書いた内容は、閲覧された恐れがあるトーク履歴の一部に入っている可能性があります。
件数は発表に書かれていません。報道などで数字を目にすることがあっても、リゼクリニックの公式発表で確かめられない数字なので、この記事では書きません。
原因について発表で分かっていること
原因について、4月17日の発表では「外部からの不正アクセスによるLINE配信システムへの不正ログイン」と書かれています。不正ログインとは、本来の担当者ではない人が、何らかの方法でIDとパスワードなどを使ってシステムに入り込むことです。
どのような方法でログインされたのか、ログインに使われた情報がどこから得られたのかは、発表には書かれていません。発表に無い手口を推測して書くことは避けます。
分かっているのは、不正にログインした第三者が、LINE配信システムの機能を使って不審なメッセージを配信し、あわせてシステムで見られる情報に触れられる状態にあった、ということです。発表では、流出した可能性がある情報を「LINE配信システム上で取得が可能な」ものと説明しています。表示名、登録した院名、興味のあるキャンペーン情報、1:1トーク履歴の一部の4つに絞られているのは、そのためと読めます。
7つの院の患者が対象外とされている理由も、発表には書かれていません。対象外の院は、横浜院、川崎院、郡山院、いわき院、盛岡院、青森院、八戸院です。これらの院だけでLINEを登録していた人は、発表に沿うと今回の件の対象ではありません。対象外の院に通っていても、ほかの院で公式LINEを登録したことがある人は、そちらの登録が対象に入るかどうかを、新着情報の続報で確かめてください。
本物の公式アカウントから偽のメッセージが届く手口
今回の件で見落とせないのは、偽のメッセージが、リゼクリニックの本物の公式LINEアカウントから届いた点です。偽のメッセージというと、知らない送り主や、名前が少しだけ違う偽物のアカウントから届くものを思い浮かべる人が多いはずです。今回は、管理の仕組みに不正にログインされたため、受け取った人が普段やり取りしている、いつものトークの画面に偽のメッセージが並びました。
このため、「いつもの公式アカウントからだから本物だ」という判断が通じない場面があると分かります。送り主が本物であることと、メッセージの中身が本物であることは別です。見るべきなのは送り主ではなく、中身が何を求めているかです。
- お店が普段送ってこない種類の案内か(今回は、医療脱毛のクリニックから届く「配送状況の案内」だった)
- 外部のサイトへのリンクを開かせようとしていないか
- 開いた先で、氏名、カード番号、SMS認証コードなどの入力を求めていないか
- 短い時間に、同じような通知が何通も続けて届いていないか(今回は1アカウントに4、5通)
とくに、通っているお店の業種と合わない内容のメッセージが届いたら、立ち止まる合図です。クリニックや美容室、飲食店などの公式アカウントが、宅配便の不在通知や荷物の配送の案内を送ってくることは、普通は考えにくいものです。
同じ手口は、ほかのお店の公式アカウントでも起こりえます。今回の件をきっかけに、友だちに登録しているお店の公式アカウントから届くメッセージでも、リンクの先で個人情報やカード番号、認証コードを入力する前に、一度手を止める習慣をつけておくと安心です。
リゼクリニックの対応と今後の連絡
4月17日の発表では、リゼクリニックの対応が次のように書かれています。
- 外部専門機関の助言に基づき、LINE配信システムへのIPアクセス制限など、必要な措置を実施している
- このシステムに限らず、外部専門機関の協力を仰ぎながら、全社的にセキュリティ面の強化を図る
- 個人情報保護委員会等の関係機関に報告済み
- 警察にも被害申告する予定で、今後の捜査に全面的に協力する
- 今後の調査で進捗があった場合は、速やかに対象となる人に連絡し、コーポレートサイトなどで知らせる
IPアクセス制限とは、決められた場所(たとえばクリニックの事務所のネットワーク)からしか管理の仕組みにログインできないようにする設定のことです。IDとパスワードが知られても、決められた場所以外からは入れないため、不正ログインを防ぐ手として使われます。この措置はクリニックの側の管理の設定なので、利用者が自分のLINEで何かを操作したり、友だちの登録をやり直したりする必要はありません。
4月9日の初報では、不審なメッセージの削除の対応も進めていると書かれていました。
補償やお詫びの品については、2026年11月1日時点で、発表に記載がありません。補償の有無を推測することはできません。情報が流出した可能性がある件で、お詫び金やポイントがどう扱われるかの一般的な例は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で整理しています。
警察への被害申告のその後と、調査の進捗についても、2026年11月1日時点で新着情報の一覧に続報はありません。4月25日より後に並んでいるのは、院の移転や休診、診療時間の変更などのお知らせです。
不審なURLの解析結果で分かったこと
4月27日の追記では、不審なメッセージに書かれていたリンク(URL)について、外部専門機関の解析が終わったと報告されています。要点は次の3つです。
- URLへアクセス(タップ)しただけでは、ウイルス感染や端末からの情報窃取は発生しないことが確認された
- 開いた先のページは、氏名・クレジットカード情報・SMS認証コード等を利用者に自分で入力させて、情報を盗み取る手口だった。入力の操作をしていなければ、実害は生じないと報告されている
- 2026年4月22日時点で、そのURLはGoogleセーフブラウジングに詐欺Webサイトとして登録され、SafariやChrome等の主要なブラウザでは警告の画面が表示され、自動的にアクセスが制限される状態になっている
Googleセーフブラウジングとは、危ないと判定されたウェブサイトの一覧をもとに、ブラウザが開く前に警告を出す仕組みのことです。2026年4月22日より後にリンクを開こうとしても、多くのブラウザで警告が出るようになっています。
この解析結果から、メッセージを受け取った人は、次の3つの場合に分けて考えられます。
| 自分の状況 | 発表に沿った見立て |
|---|---|
| メッセージを受け取ったが、リンクを開いていない | 実害は生じない。メッセージを開かずに放置してよい |
| リンクを開いたが、何も入力していない | 開いただけではウイルス感染や情報の窃取は起きないと確認されている。入力していなければ実害は生じない |
| リンクを開き、氏名やカード番号、SMS認証コードなどを入力した | 入力した内容に合わせた対処が要る(次の節) |
4月17日の発表の時点では、リンクにアクセスしても問題ないかは調査中とされていました。そのため、4月17日の発表だけを読んで不安になっていた人は、4月27日の追記まで読むと、自分の状況が整理しやすくなります。
不審なメッセージを受け取った人がすること
4月27日の追記では、開いた先のページで情報を入力してしまった可能性がある人に向けて、対処の方法が書かれています。入力した内容ごとに分けて並べます。
クレジットカード情報を入力した場合
速やかにカード会社へ連絡し、カードの利用の停止と再発行を頼むよう呼びかけています。カードの裏面に書かれた番号か、カード会社の公式サイトに載っている番号に電話してください。あわせて、入力した日より後のカードの明細を見て、身に覚えのない請求が無いかを確かめます。明細の見方はクレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 2026で説明しています。
SMS認証コードを入力した場合
SMS認証コードとは、ログインや決済のときに、本人確認のためにSMSで届く数字のことです。追記では、SMS認証コードを入力した場合は、金融機関の口座などの不正利用に直結する恐れがあるため、各サービスのパスワードの変更と、サポート窓口への連絡をお願いしています。どのサービスのコードだったかは、SMSの送り主を見れば見当がつきます。銀行や決済のサービスであれば、最初にそこへ連絡してください。身に覚えのない認証コードが届いたときの考え方は、認証コードが勝手に届くのはなぜ|放置してよいかと乗っ取りを防ぐ確認 2026にまとめています。
氏名・住所・電話番号などを入力した場合
今後、不審な連絡(電話・メール・SMS等)が届く可能性があるため、心当たりのない連絡には応じないよう呼びかけています。入力した住所に身に覚えのない請求書が届いた、入力した番号に配送業者を名乗る電話がかかってきた、といった場合も、記載の連絡先にすぐ連絡せず、相手の会社の公式サイトに載っている窓口で確かめてください。
リンクを開いていない、または開いただけの場合
追記に沿うと、実害は生じないとされています。メッセージ自体は、トークの画面から削除してかまいません。ただし、今回の件をきっかけに、同じような配送通知を装ったメッセージが別の経路(SMSやメール)から届くことも考えられます。配送の通知を受け取ったら、メッセージのリンクから開かず、配送会社の公式アプリや公式サイトから伝票番号で確かめる習慣をつけておくと安心です。SMSで届く偽の通知の見分け方は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で説明しています。
記録を残してから削除する
情報を入力してしまった人や、入力したか覚えていない人は、メッセージを削除する前に、トークの画面のスクリーンショットを撮っておくと役に立ちます。カード会社や銀行、警察の相談窓口に連絡するとき、いつ、どのような文面のメッセージが届き、どのリンクを開いたかを説明しやすくなるためです。
残しておくとよい記録は次のとおりです。
- メッセージが届いた日時(今回の配信は2026年4月9日8時55分頃から9時40分頃)
- メッセージの文面と、書かれていたリンク
- 開いた先のページで入力した項目(覚えている範囲で)
- 入力したあとに届いたSMSやメール、カードの利用の通知
記録を撮ったあとも、リンクをもう一度開いたり、家族や友人に転送したりしないでください。転送した先で、相手が誤って開いて入力してしまうおそれがあります。人に見せるときは、スクリーンショットの画像だけを見せる形にすると安全です。
しなくてよいこと
発表に沿うと、次のことは今回の件だけを理由にしなくてよいと考えられます。
- LINEのパスワードを変えること、LINEのアカウントを作り直すこと(LINEアプリ自体のパスワードやLINE IDは、LINE配信システムに保存されていない)
- クレジットカードを止めること(リンクの先で入力していなければ、カード情報は対象に含まれない)
- リゼクリニックの公式LINEをブロックすること(ブロックするかどうかは自由だが、ブロックすると今後の案内が届かなくなる)
配送通知を装ったメッセージの見分け方
今回の偽のメッセージは、配送の通知を装ったものでした。配送通知を装う手口は、LINEに限らず、SMSやメールでも広く使われています。受け取る手段ごとに、見分け方を整理しておきます。
LINEの場合
お店の公式アカウントから届いても、そのお店が配送を伴う取引をしていなければ、配送の案内が届く理由はありません。思い当たる注文が無ければ、リンクは開かずに放置してかまいません。注文した覚えがある場合も、メッセージのリンクではなく、注文したサービスの公式アプリや公式サイトから注文の履歴を確かめてください。
SMSの場合
配送会社を名乗るSMSで、不在の通知や住所の確認を求め、短縮されたアドレスに誘う形が典型です。配送会社の多くは、公式アプリや公式サイトで伝票番号から配送の状況を確かめられるようにしています。SMSのリンクから開かず、自分で公式の入り口を開く癖をつけておくと、偽のページに入力してしまう事態を避けやすくなります。
メールの場合
差出人の名前は自由に書き換えられるため、名前だけでは本物か判断できません。リンクの行き先のアドレスが、配送会社やお店の公式サイトのアドレスと合っているかを見てください。分からないときは、メールのリンクを使わずに公式サイトを開き直すのが確実です。フィッシングのメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処にまとめています。
開いた先のページで手を止める
4月27日の追記にあるとおり、今回のページは、開いただけでは被害が出ず、入力させることで情報を盗み取る作りでした。つまり、最後の防ぎどころは、入力の手前です。氏名、カード番号、SMS認証コードの入力を求めるページが出てきたら、その場で閉じて、改めて公式の入り口から確かめてください。
自分が対象かを確かめる方法
自分が対象かどうかは、次の順に確かめると迷いにくくなります。
- リゼクリニックの公式LINEアカウントを友だちに登録しているかを、LINEの友だちの一覧で確かめる
- 登録した院が、対象外の7院(横浜院、川崎院、郡山院、いわき院、盛岡院、青森院、八戸院)だけかどうかを思い出す
- 2026年4月9日の朝に、リゼクリニックの公式LINEから配送通知のようなメッセージが届いていないか、トークの画面を見る
- 1:1のトークで、どんな相談を送っていたかを振り返る
発表では、今後の調査で進捗があれば、対象となる人に速やかに連絡するとされています。2026年11月1日時点で、新着情報の一覧に追加の案内は出ていません。
本件のための専用の問い合わせ窓口は、発表には案内されていません。リゼクリニックのサイトには各院の電話番号が載っていますが、本件の受付先とは書かれていないため、この記事では本件の窓口として番号を挙げません。気になる点がある人は、通っている院への連絡や、リゼクリニックの新着情報の確認で、最新の案内を確かめてください。
リゼクリニックを名乗る連絡が別に届いても、すぐに信じないことも大切です。今回のように、本物の公式LINEアカウントから偽のメッセージが送られたことがあるため、送り主が本物に見えても、カード番号やSMS認証コードの入力を求める連絡には応じないでください。お店を名乗るLINEのメッセージの見分け方は、LINEになりすまされたときの見分け方でも説明しています。
今後の連絡の受け取り方と、LINEの設定の見直し
4月17日の発表では、今後の調査で進捗があれば、対象となる人に速やかに連絡し、コーポレートサイトなどでも知らせるとされています。続報を見落とさないために、次の点を押さえておくと安心です。
- リゼクリニックの新着情報の一覧(ニュースのページ)を、ときどき開いて確かめる。4月17日のページの題には「4月27日追記あり」と書かれており、同じページに追記される形もある
- 公式LINEから届く案内は、内容がリゼクリニックの普段の案内と合っているかを見てから読む。続報の案内を装った偽のメッセージにも注意する
- 対象者への連絡が来ても、リンクの先でカード番号や認証コードを入力させる内容であれば応じない
今回、利用者のLINEのパスワードやLINE IDは対象に含まれていません。それでも、偽のメッセージを受け取ったことをきっかけに、自分のLINEのアカウントの守りを見直しておくのは無駄になりません。LINEのアプリには、ほかの端末からのログインを許可するかどうかの設定や、パスコードでアプリを開けなくする設定があります。メールアドレスとパスワードを登録している人は、そのパスワードをほかのサービスと使い回していないかも確かめてください。具体的な設定の手順はLINEの乗っ取りを防ぐ対策で説明しています。
家族や友人が同じクリニックに通っている場合は、偽のメッセージが届いたこと、リンクを開いた先で入力していなければ実害は生じないと発表されていること、入力していたら入力した内容に合わせて連絡が要ること、の3点を伝えておくと、慌てずに済みます。とくに、スマートフォンの操作に慣れていない家族には、リンクを開いた先で何かを入力したかどうかを一緒に確かめてあげてください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
リゼクリニックの患者には、在宅で業務委託の仕事を受けている人もいます。在宅で働く人の中には、取引先の公式LINEアカウントやSNSアカウントの運用を任されている人もいるはずです。今回の件は、お店の側の管理の仕組みに不正にログインされ、そのアカウントから友だち全員に偽のメッセージが送られたという形でした。運用を任されている人にとっては、他人事ではありません。
公式アカウントの運用を受けている場合は、次の点を見直しておくと安心です。
- 管理の画面にログインするIDとパスワードを、ほかのサービスと使い回していないか
- 二段階認証やログインできる場所の制限など、管理の画面で使える保護の設定を使っているか
- 運用の担当が変わったとき、前の担当のログインの権限を外しているか
- 身に覚えのない配信や設定の変更に気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で知らせるかを決めているか
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が求められる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)が含まれる漏えい等、不正に利用されると財産的な被害が生じるおそれがある漏えい等、不正の目的をもって行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。いずれも「又はそのおそれ」を含みます。報告は発覚したらまず速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は、発覚日から60日以内とされています。
業務委託で取引先のアカウントを預かる人が、自分の端末やパスワードの扱いから不正ログインを許してしまった場合、どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので断定できません。ただ、気づいた時点ですぐに取引先へ伝えることが、取引先が報告や利用者への連絡を進めるうえで欠かせない点は変わりません。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、SNSや公式アカウントの運用を長く任される人ほど、投稿の出来だけでなく、ログインの権限の扱い方で信頼を得ています。使い回しをやめる、担当の交代のときに権限を整理する、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
公式アカウントの守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。お店やクリニックの中には、公式LINEの運用の手順書づくり、利用者への注意喚起の文面づくり、管理の画面の権限の棚卸しなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような件を公式の発表から正確に読み取り、「何が含まれて何が含まれないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。
セキュリティに関わる仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まず自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
リゼクリニックの件は、2026年11月1日時点で、4月27日の追記が最新です。公式LINEを登録していた人は、不審なメッセージのリンクを開かないこと、開いた先で情報を入力していたら入力した内容に合わせて連絡すること、の2つを先に済ませ、続報はリゼクリニックの新着情報で確かめてください。
よくある質問
Q. リゼクリニックの公式LINEを登録していれば、必ず対象になりますか?
2026年4月17日の発表では、対象は「LINEに関する一部の患者さま情報」とされ、横浜院、川崎院、郡山院、いわき院、盛岡院、青森院、八戸院の患者は対象外と書かれています。件数や、どの患者が対象かの細かい条件は発表に載っていません。今後進捗があれば対象者に連絡するとされているので、新着情報の一覧で続報を確かめてください。
Q. 不審なメッセージのリンクを開いてしまいましたが、大丈夫ですか?
4月27日の追記では、外部専門機関の解析で、URLを開いただけではウイルス感染や端末からの情報の窃取は発生しないことが確認されたと書かれています。開いた先のページで何も入力していなければ、実害は生じないと報告されています。氏名やカード番号、SMS認証コードを入力した場合は、入力した内容に合わせた対処が要ります。
Q. LINEのパスワードを変える必要はありますか?
発表では、LINEアプリ自体のパスワードやLINE IDは、LINE配信システム内に保存されていないため、流出した可能性までは認められていないとされています。今回の件だけを理由に変える必要は示されていません。ただし、リンクの先でLINEのパスワードを入力してしまった場合は、すぐに変えてください。
Q. 1:1トークで相談した内容が見られたかもしれないとき、何をすればよいですか?
発表では、1:1トーク履歴の一部が閲覧された恐れがあるとされていますが、どの部分かは書かれていません。自分のトーク画面で送った内容を振り返り、その内容に触れる不審な電話やメッセージが届いても応じないようにしてください。気になる点は、通っている院か新着情報で確かめるのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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