オンライン秘書として登録する前に確かめたい仕事の範囲と契約の形


この記事のポイント
- ✓オンライン秘書として登録する前に確かめたい仕事の範囲と契約の形を整理しました
- ✓任されやすい仕事と資格がないとできない仕事
- ✓副業で始めるときの注意まで説明します
オンライン秘書として登録して在宅で働きたいと考えたとき、登録できる会社やサービスはいくつも見つかります。ところが、登録したあとにどんな仕事を任されるのか、雇われるのか業務委託なのか、報酬はどう決まるのかは、募集の文面だけでは分かりにくいものです。登録してから「思っていた働き方と違った」とならないためには、登録の前に仕事の範囲と契約の形を確かめておくことが欠かせません。
この記事では、オンライン秘書の仕事の中身、登録先の種類と審査、任されやすい仕事と資格がないとできない仕事、契約の形の違い、報酬の決まり方、情報の扱い、副業として始めるときの注意を順に整理します。
オンライン秘書とはどんな仕事か
オンライン秘書とは、インターネットを通じて、会社や個人事業主の事務の仕事を代わりに担う仕事のことです。事務所に出勤せず、自宅のパソコンからメール、チャット、オンラインの表計算などを使って仕事を進めます。オンラインアシスタント、バーチャルアシスタントと呼ばれることもあります。
依頼する側から見ると、オンライン秘書は、社員を雇わずに事務の仕事を外に任せる手段です。オンライン秘書の会社の説明でも、次のように紹介されています。
オンライン秘書とは、オンラインで 事務全般・バックオフィス業務などを依頼できる業務委託サービス です。外部に業務を委託するため、採用・育成コストもかかりません。 出典: grop.co.jp
バックオフィス業務とは、顧客と直接やり取りする営業などの仕事を、裏側から支える事務の仕事のことです。経理、総務、人事の手続き、資料の作成などが当てはまります。
働く側から見ると、オンライン秘書は、事務の経験を生かして在宅で働ける仕事です。通勤がなく、仕事によっては作業の時間を自分で決められるため、育児や介護と両立したい人、地方に住みながら都市部の会社の仕事をしたい人、会社員の副業として事務の仕事を受けたい人が選んでいます。
登録先の種類と仕組み
オンライン秘書として働くための登録先は、大きく3つの種類に分かれます。仕組みが違うので、どこに登録するかで働き方も変わります。
オンライン秘書の会社に登録する
オンライン秘書のサービスを運営する会社に登録し、会社が受けた依頼を、登録した秘書が分担して担う形です。依頼する顧客と契約するのは会社で、秘書は会社から仕事を受けます。顧客とのやり取りの窓口を会社の担当者が担い、秘書は作業に集中できる仕組みのところもあれば、秘書が顧客と直接やり取りする仕組みのところもあります。
この形では、仕事を自分で探す必要がない一方で、登録に審査があることが多く、仕事の進め方や報酬は会社の決まりに従います。
クラウドソーシングに登録する
クラウドソーシングのサービスに登録し、秘書やアシスタントの仕事の募集に応募して受ける形です。大手のクラウドソーシングでは、秘書・オンラインアシスタントの仕事がカテゴリーとしてまとまっています。
秘書・オンラインアシスタントの仕事・案件一覧ページです。クラウドソーシング・アウトソーシングに強いランサーズでは、秘書・オンラインアシスタントの仕事情報の検索から納品、報酬の受け取りまで、すべて完結します。 出典: lancers.jp
この形では、登録の審査はゆるやかなことが多いものの、自分で募集を探して応募し、選ばれる必要があります。依頼する側とは、自分で直接やり取りします。
直接の契約
知人の紹介や、自分の発信を見た人から声がかかり、依頼する側と直接契約する形です。仲介する会社やサービスを通さないので、手数料が引かれず、手元に残る額が厚くなります。その代わり、条件の交渉も契約書の取り交わしも、自分で行う必要があります。
| 登録先の種類 | 仕事の探し方 | 審査 | 報酬から引かれるもの |
|---|---|---|---|
| オンライン秘書の会社 | 会社から割り振られる | あることが多い | 会社の取り分を差し引いた額が支払われる |
| クラウドソーシング | 自分で募集を探して応募する | ゆるやかなことが多い | サービスの手数料 |
| 直接の契約 | 紹介や発信から声がかかる | なし | 仲介の手数料はない |
登録の審査で見られること
オンライン秘書の会社の多くは、登録の前に審査をしています。依頼する側に向けた説明でも、審査の厳しさが強みとして挙げられています。
また、オンライン秘書への登録には厳しい審査が課せられることが多いため、経験値の高い人材や専門スキルを持った人材に依頼が可能です。 出典: grop.co.jp
審査で見られることは会社によって違いますが、一般的には次のような点が問われます。
- 事務の実務経験。どんな会社で、どんな事務を何年ほど担当したか
- パソコンの操作。表計算、文書作成、メール、チャット、オンライン会議の道具を使えるか
- 文章の力。依頼する側への連絡を、失礼なく分かりやすく書けるか
- 稼働できる時間。週に何時間、どの時間帯に作業できるか
- 在宅の作業環境。安定した回線、静かな作業場所、情報を守れる環境があるか
審査の方法は、書類の提出、パソコンの操作のテスト、文章のテスト、オンラインでの面談などを組み合わせることが多いようです。事務の経験が浅い人は、まずクラウドソーシングで実績を積み、経験をまとめてから会社の審査に挑む、という順番も考えられます。
任されやすい仕事の範囲
オンライン秘書が任される仕事は、依頼する側の業種や規模によってさまざまです。代表的なものを分類して整理します。
| 分類 | 仕事の例 |
|---|---|
| 秘書の仕事 | 日程の調整、メールの一次対応、会議の準備と議事録、出張の手配 |
| 経理の補助 | 請求書の作成と送付、領収書の整理、会計ソフトへの入力、入金の確認 |
| 総務・人事の補助 | 備品の発注、採用の応募者への連絡、面接の日程調整、書類の整理 |
| 資料の作成 | 会議の資料、提案書の清書、表計算での集計 |
| ウェブの運用 | ホームページの更新、SNSの投稿の予約、問い合わせの一次対応 |
| 調べもの | 取引先の情報の収集、競合の調査、出張先の候補の調査 |
登録の前に確かめたいのは、自分がどの分類の仕事を担当できるのか、どこまでを担当するのかです。オンライン秘書の仕事は範囲が広いので、「事務全般」と言われて引き受けると、想定より多くの仕事を抱えることになりかねません。
資格がないとできない仕事に気をつける
オンライン秘書の仕事の中には、法律で資格を持つ人だけができると決められている仕事の手前にあるものがあります。補助の範囲を超えて踏み込まないよう、線引きを知っておくことが大切です。
代表的なのが税金の仕事です。税理士法には、次のように書かれています。
税理士又は税理士法人でない者は、この法律に別段の定めがある場合を除くほか、税理士業務を行つてはならない。 出典: e-Gov法令検索(税理士法 第52条)
税理士業務には、税金の申告を代わりに行うこと、申告書などの税務書類を作ること、税金の相談に応じることが含まれます。依頼する側の帳簿の入力や領収書の整理は補助の仕事として受けられても、確定申告書を作って提出する、税金をどうすれば安くできるかの相談に乗る、といった仕事は、資格がないと受けられません。報酬を受け取らない場合でも同じ扱いになるとされているので、「ついでにお願い」と頼まれても引き受けないようにします。
同じように、社会保険や労働保険の手続きの書類を作って役所に出す仕事は社会保険労務士、役所に出す許認可の書類を作る仕事は行政書士の仕事として決められています。どこまでが補助で、どこからが資格の仕事なのか迷う場合は、依頼する側の顧問の専門家に確かめてもらうよう伝えます。
契約の形の違い
オンライン秘書として登録するとき、もっとも確かめておきたいのが契約の形です。主に、業務委託と雇用の2つがあります。
業務委託
業務委託とは、会社に雇われるのではなく、独立した立場で仕事を引き受ける契約のことです。オンライン秘書の多くは、この形で働いています。作業の進め方や時間の使い方を自分で決められる一方で、働いた時間に応じた給料ではなく、引き受けた仕事に対して報酬が支払われます。雇われて働く人を守る労働の法律の多くは、業務委託には当てはまらないとされています。
業務委託で働く人を守るために、2024年11月1日にフリーランス法が施行されました。厚生労働省のページでは、仕事を頼む事業者に、取引の条件を示すこと、納品を受けた日から原則60日以内に報酬を支払うこと、ハラスメントへの対策をとることなどが義務づけられたと説明されています。同じページには、会社員が副業で業務委託を受ける場合も、この法律のフリーランスに当たると書かれています。
雇用
一部のオンライン秘書の会社では、秘書を雇って在宅で働いてもらう形をとっています。この場合は、会社の指示のもとで決められた時間に働き、時間に応じた給料が支払われます。週の労働時間などの条件を満たすと、社会保険や雇用保険に入ることになります。
契約の形で変わること
| 比べる点 | 業務委託 | 雇用 |
|---|---|---|
| 報酬の決まり方 | 引き受けた仕事や時間に対する報酬 | 働いた時間に応じた給料 |
| 働く時間 | 自分で決めることが多い | 会社が決める |
| 税金の申告 | 自分で確定申告をする | 会社が年末調整をする |
| 社会保険 | 自分で国民健康保険や国民年金に入る | 条件を満たせば会社の保険に入る |
| 法律の守り | フリーランス法など | 労働基準法など |
登録の前に、募集の文面や登録の規約で、どちらの契約なのかを必ず確かめます。業務委託なのに、勤務時間や作業の方法を細かく指示され、実態が雇用と変わらない場合もあります。働き方の実態と契約の形が合っているかどうかに疑問があるときは、労働局の総合労働相談コーナーなどで相談できます。
報酬の決まり方
オンライン秘書の報酬は、主に3つの決まり方があります。
- 時間単価。作業した時間に応じて報酬が決まる。作業時間の記録が必要になる
- 月額の固定。決まった範囲の仕事を、月ごとの定額で引き受ける
- 作業単位。請求書1通、議事録1本のように、作業ごとに報酬が決まる
時間単価の場合は、作業した時間を正確に記録し、報告する必要があります。どの作業に何分かかったかを記録しておくと、報酬の請求の根拠になり、依頼する側との行き違いも防げます。
月額の固定の場合は、どこまでの仕事が月額に含まれるのかを決めておくことが大切です。範囲を決めないまま引き受けると、仕事が増えても報酬が変わらず、時間あたりの手取りが下がっていきます。
オンライン秘書の会社に登録する場合は、会社が顧客から受け取る料金と、秘書に支払う報酬の間に差があるのが一般的です。会社は、顧客との窓口、仕事の割り振り、品質の管理などを担う代わりに、その差を取り分としています。手元に残る額で比べることが大切です。
作業時間の記録と請求の進め方
業務委託のオンライン秘書は、報酬の請求も自分で行います。時間単価の契約では、作業時間の記録がそのまま請求の根拠になるので、記録の付け方を最初に決めておきます。
記録は、日付、作業の中身、開始と終了の時刻、かかった時間を1行ずつ書く形で十分です。表計算のソフトでも、時間を記録する専用の道具でも構いません。大事なのは、作業のたびにその場で記録することです。1日の終わりにまとめて思い出して書くと、短い作業が漏れたり、時間が大ざっぱになったりします。
| 日付 | 作業の中身 | 開始 | 終了 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 10月1日 | 請求書5通の作成と送付 | 20時00分 | 20時45分 | 45分 |
| 10月1日 | 来週の会議3件の日程調整 | 21時00分 | 21時20分 | 20分 |
| 10月2日 | 領収書の整理と会計ソフトへの入力 | 9時30分 | 10時30分 | 1時間 |
月末には、記録を集計して請求書を作ります。請求書には、宛先、自分の名前と連絡先、請求の日付、作業の期間、作業の中身と時間、金額、振込先、支払いの期日を書きます。作業の中身ごとの時間を添えておくと、依頼する側も確かめやすく、支払いの手続きがすぐに進みます。
オンライン秘書の会社に登録している場合は、会社の決まった方法で稼働を報告し、会社から報酬が支払われる形が一般的です。報告の締め日と、報酬が支払われる日を、登録の前に確かめておきます。
依頼する側との連絡の決まり
オンライン秘書の仕事は、顔を合わせずに進むことがほとんどです。連絡の決まりを最初に決めておくと、行き違いが減ります。
- 連絡の手段。メール、チャット、オンライン会議のどれを、どんな用件で使うか
- 返事の目安。何時間以内に返事をするか、夜間や休日はどう扱うか
- 急ぎの連絡。急ぎの用件のときに、どの手段で知らせるか
- 報告の頻度。日ごと、週ごと、月ごとのどれで報告するか
- 確認が必要な作業。依頼する側の名前で外部に連絡するときなど、送る前に確かめてもらう作業
報告の文面は、短く要点がまとまっているほど読まれます。たとえば、日ごとの報告なら次のように書きます。
「本日の作業のご報告です。完了したもの:請求書5通の送付、来週の会議3件の日程確定。対応中のもの:A社からの見積もりの依頼(明日の午前中にご確認用の下書きをお送りします)。ご判断をお願いしたいもの:B社の打ち合わせの候補日が2つあり、どちらで確定するかご指示ください。」
完了したもの、対応中のもの、判断をお願いしたいもの、の3つに分けて書くと、依頼する側は自分が何をすればよいかがすぐに分かります。
登録の応募書類の書き方
オンライン秘書の会社の審査や、クラウドソーシングでの応募では、自己紹介の文面が最初の判断材料になります。事務の経験を、依頼する側が判断しやすい形で書きます。
経験は、「どんな会社で」「どんな仕事を」「どのくらいの量」担当したのかを具体的に書きます。「事務の経験があります」より、「社員30人ほどの会社で、請求書の作成と入金の確認を3年担当しました。毎月50通ほどの請求書を作っていました」のほうが、任せられる仕事の範囲が伝わります。
使える道具は、名前を挙げて書きます。表計算のソフト、会計ソフト、オンライン会議の道具、チャットの道具など、実際に仕事で使ったものを並べます。使ったことがない道具は、正直に「使ったことはないが、手順書があれば覚えられる」と書くほうが、あとから困りません。
稼働できる時間と、連絡に応じられる時間帯もはっきり書きます。オンライン秘書を探す側は、平日の昼間に連絡がつくかどうかを気にすることが多いので、対応できない時間帯がある場合は先に書いておきます。
起こりやすいもめごとと防ぎ方
オンライン秘書の仕事で起こりやすいもめごとと、防ぎ方を整理します。
仕事の範囲が広がり続ける
「ついでにこれも」と頼まれるうちに、契約の範囲を超えた仕事を抱えることがあります。契約の段階で担当する仕事を一覧にしておき、一覧にない仕事は別の見積もりとして相談します。
急ぎの依頼が続く
依頼する側の都合で、夜間や休日に急ぎの依頼が続くことがあります。急ぎの依頼の受け方と、追加の報酬の扱いを、最初に決めておきます。
報酬の支払いが遅れる
業務委託では、フリーランス法により、事業者は納品を受けた日から原則60日以内に報酬を支払う必要があります。支払日を契約で決めておき、遅れた場合は早めに確かめます。
情報の取り扱いでの行き違い
依頼する側が当然と思っている情報の扱いと、秘書の側の認識がずれることがあります。どの情報をどこに保存してよいのか、作業が終わったあと資料をどうするのかを、最初に文面で確かめておきます。
情報の扱いと作業の環境
オンライン秘書は、依頼する側のメール、取引先の情報、お金の情報など、大事な情報に触れる仕事です。情報の扱いには、通常の在宅の作業以上に気をつけます。
- 依頼する側から発行されたアカウントで作業し、個人のアカウントに情報を移さない
- パスワードは使い回さず、管理の道具で保管する
- 家族と共用のパソコンでは作業しない。やむを得ない場合は、作業用の利用者を分ける
- カフェなど人の目がある場所や、公共の無線の回線で作業しない
- 作業で使った資料は、契約の決まりに沿って削除する
- 秘密を守る約束の契約を結び、どの情報が秘密に当たるのかを確かめる
情報が漏れると、依頼する側に大きな損害を与え、秘書の側が責任を問われることもあります。安定した回線と、人の目が届かない作業場所を用意できるかどうかは、オンライン秘書として登録する前の大事な確認点です。回線の選び方に迷う場合は、在宅ワークに最適なネット回線|光回線vsホームルーターの選び方が参考になります。
登録先を比べるときの確認表
複数の登録先を検討するときは、同じ項目で比べると違いが分かりやすくなります。次の項目を表にして、登録先ごとに埋めていきます。
| 確認する項目 | 確かめる中身 |
|---|---|
| 契約の形 | 業務委託か雇用か |
| 審査の有無と方法 | 書類、テスト、面談のどれがあるか |
| 仕事の割り振り方 | 会社から割り振られるか、自分で選べるか |
| 依頼者との窓口 | 会社の担当者が間に入るか、直接やり取りするか |
| 報酬の決まり方 | 時間単価か、月額の固定か、作業単位か |
| 最低の稼働時間 | 週や月に何時間以上の稼働が求められるか |
| 支払いの時期 | 締め日と支払日 |
| 研修や手引き | 登録したあとの研修や、作業の手引きがあるか |
| 代わりの体制 | 体調を崩したときに、ほかの人に引き継げるか |
| 情報の扱いの決まり | 作業の環境や資料の扱いの決まりがあるか |
特に見落としやすいのが、最低の稼働時間です。登録先によっては、週に一定の時間以上の稼働を求められることがあります。副業や子育てとの両立で稼働の時間が限られる場合は、自分の時間に合うかを確かめておきます。
研修や手引きの有無も、経験が浅い人にとっては大事な点です。作業の進め方や、依頼者とのやり取りの決まりを教えてもらえる登録先なら、初めてでも仕事を始めやすくなります。
副業として始めるときの注意
会社員がオンライン秘書を副業として始める場合は、次の点を確かめます。
1つ目は、本業の就業規則です。副業を認めている会社でも、届け出や許可が必要な場合があります。本業の取引先や同じ業界の会社の仕事を受けると、競業として制限される場合もあります。
2つ目は、時間の重なりです。オンライン秘書の仕事は、依頼する側の営業時間中に連絡が来ることが多く、本業の勤務時間と重なりやすい面があります。平日の昼間に対応できないことを、契約の前に伝えておきます。
3つ目は、税金の申告です。国税庁のタックスアンサー「給与所得者で確定申告が必要な人」によると、給与を1か所から受けていて全部が源泉徴収の対象になっている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になる場合があるので、住んでいる市区町村の案内で確かめます。
登録の前に整えておくこと
オンライン秘書として登録する前に、次のことを整えておくと、審査にも、登録したあとの仕事にも役立ちます。
- 担当できる仕事を書き出す。経理の補助、日程の調整、資料の作成など、経験のある仕事を具体的に並べる
- 使える道具を書き出す。表計算、会計ソフト、オンライン会議、チャットなど、使った経験のある道具を並べる
- 稼働できる時間を決める。週に何時間、どの曜日のどの時間帯に作業できるかを決める
- 作業の環境を整える。回線、作業場所、情報を守る仕組みを用意する
- 自己紹介の文面を作る。経験、担当できる仕事、稼働できる時間を短くまとめる
資格は必須ではありませんが、事務の力を示す手段にはなります。文書の書き方の力を示すならビジネス文書検定、在宅の仕事に役立つ資格を広く知りたいなら在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるが参考になります。
1日の仕事の流れの例
オンライン秘書として、複数の依頼者から仕事を受けている場合の1日の流れを、例として示します。実際の流れは契約の中身によって違いますが、時間の使い方の見当を付ける参考になります。
| 時間 | やること |
|---|---|
| 9時00分 | メールとチャットを確かめ、その日の作業を一覧にする |
| 9時30分 | 依頼者Aのメールの一次対応。返事の下書きを作り、確認が必要なものを報告する |
| 10時30分 | 依頼者Bの請求書の作成と送付 |
| 12時00分 | 休憩 |
| 13時00分 | 依頼者Aの会議の日程調整。候補日を出し、相手の返事を待つ |
| 14時00分 | 依頼者Cの資料の清書と表の集計 |
| 16時00分 | 返事が来た日程を確定し、会議の招待を送る |
| 16時30分 | 作業時間の記録をまとめ、各依頼者に日ごとの報告を送る |
複数の依頼者の仕事を受ける場合は、依頼者ごとに作業の時間を区切って進めると、取り違えを防げます。メールの返事や日程の調整のように、相手の返事を待つ仕事は、午前と午後に分けて確かめる時間を決めておくと、細切れの対応に追われずに済みます。
子育てや介護と両立するときの工夫
オンライン秘書は、子育てや介護と両立したい人が選ぶことの多い仕事です。両立するための工夫を紹介します。
1つ目は、対応できる時間帯をはっきり伝えることです。「平日の9時から15時まで」「子どもの送り迎えの時間は返事が遅れる」など、対応できない時間を先に伝えておくと、依頼する側も予定を組みやすくなります。
2つ目は、急ぎの対応が少ない仕事を選ぶことです。電話の代行や、その場での返事が求められる問い合わせの対応は、子どもの急な発熱などで手が止まると困ります。請求書の作成や資料の整理など、締切までに終えればよい仕事のほうが両立しやすくなります。
3つ目は、手順書を作っておくことです。体調を崩したときに、ほかの人に代わってもらえるよう、繰り返す作業の手順を残しておきます。オンライン秘書の会社に登録している場合は、代わりの秘書に引き継げる仕組みがあるかを、登録の前に確かめておくと安心です。
仕事の幅を広げる学び方
オンライン秘書の仕事は、できることが増えるほど任される範囲が広がり、報酬の相談もしやすくなります。仕事の幅を広げるための学び方を紹介します。
- 会計ソフトの操作を覚える。経理の補助の仕事が受けやすくなる
- 表計算の関数や集計を覚える。資料の作成や数字の整理の仕事に生きる
- ホームページの更新の仕組みを覚える。ウェブの運用の補助が受けられる
- 業務を効率化する道具の使い方を覚える。繰り返しの作業を減らす提案ができる
新しい道具を覚えるときは、無料で試せる範囲で実際に触ってみるのが近道です。依頼する側が使っている道具を覚えると、そのまま仕事の幅になります。
長く続けるための仕事の進め方
オンライン秘書は、依頼する側から信頼されて、初めて長く続けられる仕事です。信頼を積み重ねるための進め方を紹介します。
- 返事の早さを決めておく。「平日は3時間以内に返事をする」など、自分の決まりを伝えておく
- 作業の報告をこまめにする。終わった作業と、残っている作業を、日ごとや週ごとに伝える
- 手順書を作る。繰り返す作業は手順を書き残し、依頼する側と共有する
- 判断に迷うことは確かめる。依頼する側の名前で外部に連絡するときは、文面を確かめてもらう
- 範囲の外の仕事は相談する。頼まれた仕事が契約の範囲に入っていなければ、別の見積もりとして相談する
在宅の作業では、集中を保つ工夫も大切です。作業の時間を区切って進める方法は、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックで紹介されています。
登録してから最初の1か月でやること
登録が済んで最初の仕事を受けたら、最初の1か月で次のことを済ませておくと、その後の仕事が安定します。
- 依頼する側の会社の基本を知る。事業の中身、取引先、社内の呼び方や決まりを教えてもらう
- 使う道具のアカウントを受け取り、操作を確かめる
- 繰り返す作業の手順を、教わったその日に書き残す
- 連絡の手段と返事の目安、報告の頻度を決める
- 1か月たったところで、作業の量と時間を振り返り、範囲と報酬が見合っているかを確かめる
最後の振り返りは、遠慮して省いてしまう人が多い部分です。始めてみると、想定より作業に時間がかかる、頼まれる仕事が増えた、ということはよく起こります。1か月の記録をもとに、範囲を見直すか、報酬を相談するかを話し合っておくと、無理を抱えたまま続けることを防げます。
在宅の仕事を長く見てきた立場から見えること
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、オンライン秘書として長く続く人ほど、自分の仕事の範囲をはっきり言葉にしています。「この範囲なら任せてください」「ここから先は専門家に」と線を引ける人は、依頼する側から見ても安心して頼めます。範囲があいまいなまま何でも引き受ける人は、一時的には重宝されても、抱えきれなくなって続かないことが多いようです。
また、仲介の手数料が引かれない直接の取引では、同じ予算でも受け取る額が厚くなります。手数料0%で直接取引できる関係では、依頼する側は同じ予算で多くの仕事を任せられ、秘書の側は手元に残る額が増えます。双方が得をする形なので、関係が長く続きやすくなります。
オンライン秘書の仕事は、AIを業務に取り入れる支援や、マーケティングの補助など、隣の仕事にも広がっています。事務の仕事を効率化する道具の使い方に興味があるなら、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どんな支援の仕事があるのかを確かめられます。SNSの運用や広告の補助まで担当したい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事も参考になります。
オンライン秘書として登録する前に、仕事の範囲、資格が必要な仕事との線引き、契約の形、報酬の決まり方、情報の扱いを確かめておけば、登録してから迷うことは少なくなります。自分が担当できる範囲をはっきりさせたうえで、合う登録先を選んでください。
よくある質問
Q. オンライン秘書の登録に資格は必要ですか?
多くの登録先では資格は必須ではなく、事務の実務経験やパソコンの操作、文章の力が重視されます。ただし、確定申告書の作成や社会保険の手続き書類の作成など、法律で資格者だけができると決められている仕事は、資格がないと引き受けられません。資格は、事務の力を示す手段の1つとして考えると役立ちます。
Q. オンライン秘書は業務委託と雇用のどちらが多いですか?
業務委託で働く人が多い一方で、秘書を雇って在宅で働いてもらう会社もあります。業務委託では報酬と働く時間を自分で決めやすく、税金は自分で申告します。雇用では会社の指示のもとで働き、時間に応じた給料が支払われます。登録の前に、募集の文面や規約でどちらの契約なのかを必ず確かめます。
Q. 経験が少なくてもオンライン秘書になれますか?
オンライン秘書の会社の登録には審査があることが多く、事務の経験が浅いと通りにくい場合があります。その場合は、クラウドソーシングで日程の調整やデータの整理などの仕事を受けて実績を積み、経験をまとめてから会社の審査に挑む順番も考えられます。担当できる仕事を具体的に書き出しておくことが大切です。
Q. 会社員が副業でオンライン秘書をするときの注意点は何ですか?
本業の就業規則で副業の扱いを確かめ、届け出が必要なら手続きをします。オンライン秘書の仕事は平日の昼間に連絡が来やすいので、対応できる時間帯を契約の前に伝えておきます。給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になり、20万円以下でも住民税の申告が必要な場合があります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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