ドコモの不正アクセスと情報流出|ドコモオンラインショップ・My docomo 最大約30万件 氏名・住所・生年月日 確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ドコモの情報漏洩について
- ✓2026年11月5日のNTTドコモの初報と第二報
- ✓11月6日の第三報をもとに整理
ドコモの情報漏洩について、株式会社NTTドコモは2026年11月5日、ドコモオンラインショップとMy docomoに外部から不正なアクセスが行われ、氏名、住所、生年月日、携帯電話番号、連絡先電話番号などのお客さま情報が最大約30万件流出したことを確認したと発表しました。 11月6日の第三報では、原因は「外部からの不正アクセス」とされ、流出した情報に本人確認書類の番号や契約内容、一部の客の金融機関の口座情報なども含まれることが示されました。2026年11月6日時点で両サイトの緊急メンテナンスは続いており、復旧の見込みは「未定」とされています。 ドコモを使っている人がまずすることは、ドコモや関係者を名乗るメール・SMS・電話に書かれたURLを開かず、個人情報やパスワードを入力しないこと、急ぎの手続きは店頭に相談することです。
この記事は、2026年11月6日時点でNTTドコモの公式のお知らせ「ドコモオンラインショップ、My docomoの緊急メンテナンス実施について/当社サーバーへの不正アクセスによるお客さま情報流出に関するお知らせ(第二報)」と、同じ日の初報を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている推測や、公式に書かれていない数字は入れていません。
2026年11月6日の第三報で分かったこと
ドコモは2026年11月6日に「当社サーバーへの不正アクセスによるお客さま情報流出に関するお知らせ(第三報:11月6日 午後6時00分時点)」を出しました。更新されたのは、流出したお客さま情報、原因、問い合わせ先の3つです。
| 項目 | 第三報の記載 |
|---|---|
| 対象件数 | 最大 約30万件(第二報から変わらず) |
| すべてのお客さまの流出した情報 | 氏名、生年月日、年齢等/住所、連絡先電話番号、メールアドレス等の連絡先等/本人確認書類の番号/携帯電話番号、契約開始年月日等の契約情報/料金プラン、オプション、割引等のご契約内容 |
| 一部のお客さまの流出した情報 | 法定代理人・手続代理人の氏名、連絡先/勤務先・法人の名称、所在地等/金融機関名、支店名、口座番号、口座名義等/子育て応援プログラムに関する情報 |
| 原因 | 外部からの不正アクセス |
| 緊急メンテナンスの復旧見込み | 未定 |
| 問い合わせ | 特設ダイヤル 0120-451-360(受付時間:午前9時から午後8時) |
第三報では、緊急メンテナンスは現在も続いており、新たな情報流出は確認されていないとしています。不正アクセスの原因と侵入経路、流出したお客さま情報の範囲・件数などについては、引き続き詳細な調査を進めているとしています。第二報と比べると、メールアドレスや本人確認書類の番号、契約内容が、すべての対象者について流出した情報として示された点が大きな違いです。一部の客については、金融機関の口座の情報も含まれています。
一方で、第三報にも「この情報は含まれていない」という記載はありません。パスワードやクレジットカード情報について、含まれる・含まれないのどちらも書かれていない状態は第二報と同じです。対象者への知らせ方や、補償・お詫びについても、第三報には書かれていません。
ドコモの発表で何が起きたのか
最初に、第二報に書かれている骨子を整理します。今回の件は、ドコモが自社で運営しているドコモオンラインショップとMy docomoが入口になったものです。委託先のサービスで起きた件ではなく、ドコモ自身が「当社サーバーへの不正アクセス」と書いています。
- 2026年11月4日(水曜)、ドコモオンラインショップとMy docomoに対する外部からの不正なアクセスを確認した
- 11月5日(木曜)午前1時5分頃から、両サイトでの各種お手続きを停止した
- その後の調査で、不正アクセスによって一部のお客さま情報が流出したことを確認した
- 対象件数は最大約30万件
- 流出したのは、氏名、住所、生年月日、携帯電話番号、連絡先電話番号など
- 流出した情報の詳細は調査中で、判明しだい対象者に速やかに知らせる(第二報)
- 原因は第二報では調査中、11月6日の第三報で「外部からの不正アクセス」と記載。緊急メンテナンスの復旧見込みは未定
- 11月6日の第三報で、流出した情報の項目が具体的に示され、問い合わせ先に特設ダイヤルが設けられた
- 一切のアクセスを遮断しており、緊急メンテナンスを始めてからの新たな情報流出は確認されていない
ここで押さえておきたいのは、ドコモが「流出したことを確認しました」と言い切っている点です。「可能性がある」「おそれがある」という表現ではありません。一方で、件数は「最大」の数字で、項目にも「など」が付いています。まだ調査の途中で、件数が今後変わることも、項目が追加で判明することもありうる段階です。
もう1つ大事なのは、ドコモの回線を契約している人の全員が対象になったわけではないという点です。発表は「一部のお客さま情報」と書いています。どの客が対象になったのかは、2026年11月6日時点で公表されていません。ドコモは詳細が分かりしだい対象者に知らせるとしているので、自分が対象かどうかは、ドコモからの正規の連絡で確かめることになります。
ドコモオンラインショップは、スマートフォンや周辺機器をネットで購入したり、機種変更などを申し込んだりするためのサイトです。My docomoは、契約者が料金や契約内容を確かめ、各種の手続きをするためのサイトです。どちらも、使う人の氏名や住所、連絡先といった情報を扱っています。今回の流出は、こうした情報が保存されたサーバーに外部から入り込まれたことで起きました。
公表の経緯(初報と第二報)
ドコモは11月5日に2回、お知らせを出しています。最初のお知らせでは不正アクセスの「可能性が高い」とだけ書かれ、夕方の第二報で情報の流出を確認したと発表しました。11月6日には第三報を出しています。公式の記載を時系列で並べます。
| 日時 | 公式のお知らせに書かれていること |
|---|---|
| 2026年11月4日(水曜) | ドコモオンラインショップとMy docomoに対する外部からの不正なアクセスを確認した |
| 2026年11月5日(木曜)午前1時5分頃 | 両サイトでの各種お手続きを停止し、緊急メンテナンスを始めた |
| 2026年11月5日 午前9時00分時点(初報) | 原因は調査中。当社サーバーに外部から不正なアクセスが行われた可能性が高いと判断し、原因究明のためサービスを停止したと説明。急ぎの手続きは店頭に相談するよう案内 |
| 2026年11月5日 午後6時30分時点(第二報) | 一部のお客さま情報が流出したことを確認。対象件数は最大約30万件、項目は氏名・住所・生年月日・携帯電話番号・連絡先電話番号など。原因は調査中、復旧見込みは未定 |
| 2026年11月6日 午後6時00分時点(第三報) | 流出した情報の項目を具体的に記載。原因は「外部からの不正アクセス」。特設ダイヤル 0120-451-360 を案内。件数は最大約30万件のまま、復旧見込みは未定 |
初報の段階では、影響範囲は「ドコモオンラインショップ、My docomoにおける各種お手続き」とされ、情報が流出したかどうかには触れていませんでした。第二報になって初めて、流出の確認と件数、項目が示されています。
2026年11月6日の第三報でも、不正アクセスの原因と侵入経路、流出したお客さま情報の範囲・件数などについて詳細な調査を進めているとしています。件数や項目は、続報で変わる可能性があります。この記事の件数は、第三報(11月6日午後6時00分時点)のものです。
発表の順番から読み取れるのは、ドコモが不正なアクセスに気づいてから数時間のうちにサイトを止め、その日のうちに流出の確認まで公表したということです。サイトを止めた時点では被害の範囲が分からなかったため、まず手続きを止め、調べた結果を夕方に出した、という流れです。利用者の側から見ると、11月5日の朝の時点で「サイトが使えない」と感じた人は、その理由が不正アクセスだったことを夕方の第二報で知ったことになります。
続報が出たときに確かめたいのは、次の5つです。
- 件数が「最大約30万件」から変わったか
- 「など」に含まれていた項目が具体的に示されたか
- パスワードやクレジットカード情報などについて、含まれる・含まれないの記載が加わったか
- 対象者への知らせ方(郵送、メール、SMSなど)が示されたか
- ドコモオンラインショップとMy docomoの再開の時期が示されたか
この5つが分かると、自分が何をすればよいかがはっきりします。とくに3つ目は、パスワードの変更やカード会社への連絡が要るかどうかを左右します。
11月6日の第三報で、2つ目の項目は具体的に示されました。ほかの4つは、第三報にも書かれていません。
流出した情報と、まだ分かっていないこと
第二報と第三報に書かれている項目を、分かっていることと、まだ分かっていないことに分けて整理します。
| 区分 | 公式の記載 |
|---|---|
| 流出したと確認された項目(第二報) | 氏名、住所、生年月日、携帯電話番号、連絡先電話番号など |
| すべてのお客さまの流出した情報(第三報) | 氏名、生年月日、年齢等、住所、連絡先電話番号、メールアドレス等の連絡先等、本人確認書類の番号、携帯電話番号、契約開始年月日等の契約情報、料金プラン、オプション、割引等のご契約内容 |
| 一部のお客さまの流出した情報(第三報) | 法定代理人・手続代理人の氏名、連絡先、勤務先・法人の名称、所在地等、金融機関名、支店名、口座番号、口座名義等、子育て応援プログラムに関する情報 |
| 件数 | 最大 約30万件 |
| 詳細 | 現在調査を進めており、判明しだい対象のお客さまに速やかに知らせる |
| 含まれないと明記された項目 | 記載なし |
注意したいのは、第二報にも第三報にも「この情報は含まれていない」という記載が1つも無いことです。たとえば、パスワードやクレジットカードの情報について、含まれる・含まれないのどちらも書かれていません。銀行口座の情報は、第三報で一部のお客さまについて流出した情報に挙げられました。項目の多くに「等」と付いているので、上に挙げた項目のほかにも流出した情報がある可能性は残っています。
このため、ネット上で「パスワードは漏れていない」「カード情報は無事」といった書き込みを見かけても、2026年11月6日時点のドコモの公式の発表では、そのどちらとも言えない状態です。続報で項目の詳細が出たら、その内容で自分がすることを見直してください。
流出が確認された項目のうち、氏名、住所、生年月日、電話番号だけでも、組み合わせると次のような情報になります。
- 氏名と住所がそろうと、郵便物や訪問で本人に連絡が取れる
- 生年月日が加わると、本人確認の質問に答えられてしまう場面がある
- 携帯電話番号があると、SMSや電話で本人に直接連絡できる
- 連絡先電話番号(自宅や勤務先など)があると、携帯以外の番号にも電話がかかりうる
ドコモ自身が第二報で、流出した情報を悪用してドコモや関係者などを装った不審なメール、SMS、電話が届く可能性があると注意を呼びかけています。今回は携帯電話番号が流出しているので、とくにSMSと電話には気をつける必要があります。
原因と、同じ日の通信障害について公式に書かれていること
原因について、第二報は「調査中」とだけ書いていましたが、11月6日の第三報では「外部からの不正アクセス」と書かれました。不正アクセスの手口や侵入経路は、第三報でもまだ公表されておらず、引き続き調査中とされています。第二報の記載をそのまま引用します。
当社のドコモオンラインショップおよびMy docomoにおいて、 外部から不正なアクセスが行われたため、緊急メンテナンスを実施しました。一切のアクセスを遮断しておりますが、緊急メンテナンス以前の不正アクセスにより、一部のお客さま情報が流出したことを確認しました。 出典: 株式会社NTTドコモ「当社サーバーへの不正アクセスによるお客さま情報流出に関するお知らせ(第二報)」
同じ11月5日には、ドコモの携帯電話サービスで通信障害も起きています。不正アクセスの発表と同じ日だったため、両者を結びつけて受け取った人もいるかもしれません。ドコモは通信障害の復旧のお知らせで、次のように説明しています。
- 発生日時は、11月5日(木曜)午前11時18分頃から11月6日(金曜)午前1時20分頃まで
- 影響は全国で、5G SA(Standalone)サービスを契約している客の音声通話・データ通信・SMSが使いにくい状態になった
- 原因は、5G SAを契約している客を収容する交換機の輻輳(ふくそう。通信が一度に集中して処理しきれなくなること)
- 「現時点までの調査では、事象発生前後を含め、不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されておりません」
この内容は、ドコモの「携帯電話サービスがご利用しづらい状況について(復旧)」のお知らせに書かれています。ドコモは通信障害について、不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないと書いていますが、「無関係」という言葉は使っていません。この記事でも、公式の表現どおり「確認されていない」として扱います。
通信障害のお知らせでは、対処は完了しているものの使いにくい場合は携帯電話の再起動か機内モードのオンとオフを試すこと、暫定の対処としてネットワークの設定を4Gに変えた人は設定を元に戻すことが案内されています。11月5日に設定を変えたままの人は、確かめておくとよいでしょう。
10月のドコモ光「plala」の件とは別の事案
ドコモに関する情報漏洩は、2026年10月にも報じられています。ドコモ光の「plala(Sコース)」で、委託先の会員データベースに不正アクセスがあった件です。
今回の件と10月の件は、別の事案です。10月の件は委託先の会社が管理する会員データベースが入口でしたが、今回はドコモ自身が運営するドコモオンラインショップとMy docomoのサーバーが入口です。対象のサービスも、件数も、入口になったシステムも違います。10月の件の経緯と対象の範囲は、ドコモ光「plala(Sコース)」の情報漏洩|委託先So-netへの不正アクセスで443,495件 対象の範囲と確かめること 2026で整理しています。
両方のサービスを使っている人は、それぞれの発表で自分が対象かを確かめる必要があります。ひとつの件の連絡が届いたからといって、もう一方の件の対象かどうかは分かりません。逆に、片方の連絡が届かないからといって、もう片方の対象でないとも言えません。
サイトが止まっている間の手続き
2026年11月6日時点で、ドコモオンラインショップとMy docomoは緊急メンテナンスが続いており、復旧の見込みは「未定」とされています。第二報では「一切のアクセスを遮断しております」と書かれているので、両サイトを使った手続きはできない状態だと考えておく必要があります。
初報では、急ぎの手続きが必要な客に向けて、ドコモショップ・量販店・一般販売店などの店頭で手続きできる場合があるので、最寄りの店舗に相談するよう案内しています。ここで「場合があります」と書かれている点に注意してください。すべての手続きが店頭で代わりにできるとは書かれていません。
店頭で手続きをしたいときは、次の順で準備すると無駄足を減らせます。
- 手続きの内容(機種変更、料金プランの変更、契約者情報の変更など)を具体的に書き出しておく
- 来店する前に、店舗に電話して、その手続きが今できるかを確かめる
- 持ち物は手続きによって変わるので、店舗に確かめたうえで用意する
- 急ぎでない手続きは、サイトが再開してからに回す
店舗の電話番号やドコモの窓口の番号は、ドコモの公式サイトや手元の契約書類で確かめてください。検索結果の広告や、不審なメールに書かれた番号を使うのは避けます。
サイトが止まっているあいだは、「My docomoが再開しました」「オンラインショップの手続きを再開するので情報を入力してください」といった内容の偽の連絡が出回りやすい時期でもあります。再開したかどうかは、ドコモの公式サイトのお知らせで確かめ、メールやSMSのリンクからログインしないようにしてください。
自分が対象かを確かめる方法
2026年11月6日時点で、ドコモは対象者の範囲を公表していません。第二報では、流出したお客さま情報の詳細は調査中で、詳細が判明しだい対象のお客さまに速やかに知らせるとしています。
ただし、どのような方法で知らせるのか(郵送、メール、SMS、My docomoのお知らせなど)は第二報にも第三報にも書かれていません。このため、次のように構えておくのが現実的です。
- 自分が対象かどうかを、ドコモを名乗る電話やSMSで「確認しましょう」と言われても応じない
- ドコモからの連絡らしきものが届いたら、中のリンクや電話番号を使わず、ドコモの公式サイトのお知らせと見比べる
- 気になるときは、自分で第三報に載っている特設ダイヤル(0120-451-360、午前9時から午後8時)にかけて聞く
- 続報はドコモの公式サイトのお知らせで確かめる
「あなたは対象です。補償の手続きをしてください」「対象者の確認のため、生年月日とパスワードを入力してください」といった連絡は、偽物を疑ってください。第二報にも第三報にも、補償やお詫びの品について何も書かれていません。発表に無い補償を口実にした連絡は、詐欺の典型的な入り口です。
ドコモからのメールが本物かどうかを見分けるための送信元の確かめ方や、ドコモを名乗るショートメールの特徴は、ドコモからのメールは本物か|公式の送信元とショートメールの見分け方 2026で整理しています。今回のように偽の連絡が増えやすい時期に、手元で確かめる手順として使えます。
ドコモを名乗る偽のSMS・メール・電話に気をつける
第二報は、流出した情報を悪用し、ドコモや関係者などを装った不審なメール、SMS、電話などが届く可能性があるとして、次の3つを守るよう呼びかけています。
- 本文に記載されたURLにアクセスしない
- 添付されたファイルを開かない
- 個人情報、パスワード、クレジットカード情報などを入力・回答しない
今回は携帯電話番号が流出しているので、とくに気をつけたいのがSMS(ショートメッセージ)を使った詐欺です。SMSは電話番号だけで送れるため、メールアドレスを知らなくても本人に直接届きます。この手口はスミッシングと呼ばれます。
ドコモを名乗る偽のSMSでよく使われるのは、次のような文面です。
- 「お客さまの情報流出の件で確認が必要です。こちらから手続きしてください」
- 「ご利用料金のお支払いが確認できません。本日中にお支払いください」
- 「dポイントの有効期限が近づいています。こちらから受け取ってください」
- 「My docomoのセキュリティ確認のため、ログインしてください」
どれも、急がせる言葉とリンクがセットになっています。今回の発表のあとは、「情報流出の件で」と事案に触れた文面が出てくることも考えられます。事案を知っている人ほど本物らしく感じてしまうので、内容がもっともらしくてもリンクは開かず、ドコモの公式サイトを自分で開いて確かめる、という手順を崩さないことが大切です。
電話にも注意が必要です。氏名と住所と生年月日を知っている相手から電話がかかってくると、本物のドコモの担当者だと信じやすくなります。「流出の件で本人確認をしたい」「補償の手続きのために口座を教えてほしい」「暗証番号を確認したい」と言われたら、いったん電話を切り、自分で第三報に載っている特設ダイヤル(0120-451-360)にかけ直してください。かかってきた電話で名乗られた番号や、相手が案内する折り返し先にはかけません。
SMSの本文とURLから偽物を見分ける手順は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で詳しく紹介しています。家族の中にドコモを使っている高齢の人がいるなら、このタイミングで「ドコモを名乗るSMSのリンクは押さない」と一言伝えておくのも効果があります。
住所や生年月日、電話番号が流出したときの備え
氏名や住所、生年月日、電話番号は、パスワードのように自分で変えることがほとんどできない情報です。流出したと分かっても、元に戻すことはできません。できるのは、悪用されにくくする備えです。
電話番号については、次のような備えが考えられます。
- 知らない番号からの電話にはすぐ出ず、留守番電話で用件を確かめてから折り返すか決める
- スマートフォンの迷惑電話・迷惑SMSを判定する機能や、着信を確かめるアプリを使う
- SMSで届いたリンクは、送り主が誰であっても開く前に一度立ち止まる
電話番号が流出したときに起こりうることと、迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備えでまとめています。
住所と生年月日については、ほかのサービスの本人確認で使われる「秘密の質問」や、本人確認の電話でのやり取りに使われることがあります。次のような点を見直しておくと安心です。
- 銀行やカード会社、通販サイトの「秘密の質問」の答えに、生年月日や住所の一部を使っていないか
- パスワードに生年月日や電話番号の数字を使っていないか
- 身に覚えのない郵便物や、申し込んでいない商品の請求が届いていないか
パスワードに生年月日や電話番号を入れている人は、今回の件と関係なく、ほかのサービスも含めて変えておくのがおすすめです。流出した情報から推測されやすい数字は、パスワードに使わないのが基本です。
家族や身近な人と共有しておきたいこと
ドコモの回線は、家族でまとめて契約していることも多いサービスです。契約者が親で、使っているのは子どもや高齢の家族、という形もよくあります。第三報でも、流出した情報がどの客のものかはまだ示されていないので、家族の誰の情報が含まれているかも分かりません。家族のうち1人だけが気をつけていても、ほかの家族のスマートフォンに届いた偽のSMSで被害が出ることがあります。
家族で共有しておきたいのは、次のような約束ごとです。
- ドコモを名乗るSMSやメールのリンクは押さない。気になったら家族の誰かに見せてから判断する
- ドコモを名乗る電話で、暗証番号や確認コード、口座番号を聞かれても答えない
- 「情報流出の補償」「料金の返金」といった言葉が出てきたら、いったん電話を切る
- 問い合わせるときは、第三報に載っている特設ダイヤル(0120-451-360)に自分からかける
とくに高齢の家族には、具体的な文面の例を見せて伝えると伝わりやすくなります。「荷物の不在通知」や「料金の未払い」を装ったSMSは、ドコモに限らずよく届く手口です。今回の件をきっかけに、SMSのリンクは押さないという決まりを家族の中で一度確かめておくと、ほかの詐欺への備えにもなります。
住所が流出している以上、郵便や訪問を使った連絡にも気をつけたいところです。ドコモを名乗る封書やはがきで、返信用の用紙に口座番号や暗証番号を書かせる、あるいは「担当者が伺います」と訪問を持ちかけるといった形も考えられます。2026年11月6日時点の第三報にも、訪問や郵送の返信を求める対応は書かれていません。身に覚えのない郵便物や訪問の申し出は、ドコモの窓口に自分で電話して事実を確かめてから対応してください。
もし偽の連絡に入力してしまったら
偽のSMSやメールのリンクを開いて、情報を入力してしまった場合は、入力した情報の種類によってすることが変わります。焦らず、次の順で対応してください。
- dアカウントのパスワードを入力した場合は、ドコモの公式サイトやアプリから自分でパスワードを変更する。同じパスワードをほかのサービスでも使っているなら、そちらも変える
- クレジットカードの番号を入力した場合は、カードの裏面にある番号でカード会社に連絡し、利用の停止や再発行を相談する
- 銀行の口座や暗証番号を入力した場合は、金融機関に連絡する
- ドコモの特設ダイヤル(0120-451-360)にも、偽のサイトに入力したことを伝える
- 金銭の被害が出た、脅すような連絡が来た、という場合は警察の相談窓口(#9110)に相談する
なお、2026年11月6日時点では、ドコモオンラインショップとMy docomoへのアクセスは遮断されています。dアカウントのパスワードの変更などの手続きが今できるかどうかは、ドコモの窓口や公式サイトで確かめてください。
入力した情報の種類ごとにすぐすることは、フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026で詳しく整理しています。入力した直後ほど、被害を小さくできる手段が多く残っています。
アカウントの守りを固めておく
11月6日の第三報でも、パスワードが流出したかどうかは書かれていません。ただ、流出した情報を手がかりにした偽の連絡でパスワードを聞き出そうとする手口は、これから出てくる可能性があります。自分のアカウントの守りを固めておくことは、今回の件に限らず役に立ちます。
基本になるのは次の3つです。
- サービスごとに違うパスワードを使い、使い回しをやめる
- パスワードだけでなく、SMSの確認コードや生体認証などを組み合わせる「多要素認証(2段階認証)」を有効にする
- 確認コードは、自分がログインしようとしているときにだけ入力し、人に教えない
多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードや指紋など別の要素を確かめる仕組みのことです。パスワードを知られても、もう1つの要素がなければログインできないため、乗っ取りの被害を防ぎやすくなります。ただし、電話やSMSで「確認コードを教えてください」と言われて伝えてしまうと、守りは崩れます。ドコモを名乗る相手であっても、確認コードは教えないでください。
多要素認証の仕組みと種類の違いは、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。会社で導入する立場の人向けの記事ですが、個人のアカウントを守るうえでも考え方は同じです。
問い合わせ窓口
2026年11月6日の第三報で、問い合わせ先は本件の特設ダイヤルに更新されました。第二報に載っていた窓口とあわせて並べます。
| 問い合わせ先 | 公式の記載 |
|---|---|
| 特設ダイヤル(第三報) | 0120-451-360(受付時間:午前9時から午後8時) |
| ドコモ インフォメーションセンター(第二報) | ドコモ携帯電話から:151 一般電話などから:0120-800-000(受付時間:午前9時から午後8時・年中無休) |
| 急ぎの手続き | ドコモショップ・量販店・一般販売店などの店頭で手続きできる場合がある(初報) |
第二報では本件専用の番号は書かれておらず、窓口はドコモ インフォメーションセンターでしたが、第三報では本件の問い合わせ先として特設ダイヤルが案内されています。なお、同じ日の通信障害のお知らせでは、故障の問い合わせ先として113(ドコモ携帯電話から)が案内されていますが、これは通信障害についての窓口です。不正アクセスと情報流出の件は、第三報に書かれた特設ダイヤル 0120-451-360 に問い合わせてください。
ドコモのほかに、個人情報の流出で不安なときに相談できる公的な窓口もあります。首相官邸の「個人情報流出の被害に遭われた方・ご心配のある方」のページでは、困りごとに応じて次の窓口が案内されています。
| 困りごと | 官邸のページが案内する窓口 |
|---|---|
| 個人情報流出の被害に遭った、心配がある(まずはこちら) | 188(消費生活センター) |
| 情報流出に関わる犯罪被害の心配がある | #9110(警察相談専用電話) |
| パソコンやスマホへの不正アクセス・ウイルス感染の心配がある | 03-5978-7509(IPA 情報セキュリティ安心相談窓口、平日10時から17時) |
| 企業等の個人情報の取り扱いについて相談したい | 03-6457-9849(個人情報保護委員会 個人情報保護法相談ダイヤル、平日9時30分から17時30分) |
どこに聞けばよいか迷ったら、まず188に電話すると、身近な消費生活センターにつながります。偽の連絡でお金を求められた、脅すような電話が来た、という場合は#9110に相談してください。
在宅で仕事をする人が気をつけたいこと
在宅で仕事をしている人の中には、仕事用の連絡にドコモの回線を使っている人も多いはずです。取引先や顧客との連絡に使っている携帯電話番号がドコモの回線なら、今回の件で偽のSMSや電話が届いたとき、その影響は自分だけで終わらないことがあります。
たとえば、偽のSMSのリンクを開いて端末がマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染すると、端末に保存している取引先の連絡先や、仕事のメール、預かったファイルまで危険にさらされます。仕事の連絡に使っている端末ほど、リンクを開く前に立ち止まる習慣が大切です。
フリーランスや個人事業主も、取引先から顧客の名簿や配送先のリストを預かれば、個人情報を扱う立場になります。個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料のページでは、民間の事業者が委員会への報告を求められる場合として、不正アクセスなど不正の目的で行われたおそれがある行為による個人データの漏えい等(又はそのおそれ)や、本人の数が1,000人を超える漏えい等(又はそのおそれ)を挙げています。報告の期限について、同じページは「発覚したら、まずは速やかに報告してください」としています。
業務で個人情報を預かる人が、ふだんから気をつけておきたいのは次の点です。
- 仕事に使う端末では、SMSやメールのリンクを開く前に、送り主と内容を確かめる
- 預かった顧客の情報は、取引先が指定した場所や仕組みの中だけで扱い、個人用のクラウドなどに写しを作らない
- 端末を紛失したり乗っ取られたりしたときに備えて、画面ロックと多要素認証を設定しておく
- 不審なログインや、偽のサイトに入力してしまったことに気づいたら、すぐ取引先に伝える
どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点で取引先に伝えれば、取引先は報告や本人への通知といった手続きを早く始められます。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、成果物の質だけでなく、連絡の手段や預かった情報の扱い方で信頼を得ています。不審な連絡を受けたときに「念のため確認させてください」と取引先に一言かけられる人は、それだけで安心して仕事を任されます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼の積み重ねが、手取りの厚さにもそのまま返ってきます。
セキュリティの知識を仕事に生かす
今回の件のように、大手の通信会社でも不正アクセスによる情報流出は起こります。会社の側では、どのサーバーにどんな情報があるのか、外からの不審な通信に早く気づけるか、といった備えが欠かせません。こうした分野は、多くの会社で人手が足りていない領域でもあります。
ネットワークの基本を体系的に学びたい人は、ネットワーク機器の大手が認定する資格のCCNA(シスコ技術者認定)が入り口になります。通信の仕組みが分かると、今回の通信障害の説明にあった交換機の輻輳のような話も、仕組みから理解できるようになります。在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。まずは自分が使うアカウントと端末の管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。
ドコモの件は、2026年11月6日時点で、原因と侵入経路、流出した情報の範囲と件数について詳細な調査が続いている段階です。ドコモを使っている人は、ドコモを名乗るメール・SMS・電話のリンクを開かず、個人情報やパスワードを入力しないこと、急ぎの手続きは店頭に確かめてから相談することを先に済ませ、続報はドコモの公式サイトのお知らせで確かめてください。
よくある質問
Q. ドコモの今回の情報流出では、何が流出したのですか?
NTTドコモの2026年11月6日の第三報では、すべての対象者について氏名、生年月日、住所、連絡先電話番号、メールアドレス等の連絡先、本人確認書類の番号、携帯電話番号などの契約情報、料金プランなどの契約内容が流出したとしています。一部の客は、金融機関名や口座番号、勤務先などの情報も含まれます。件数は最大約30万件で、範囲・件数などは引き続き調査中です。
Q. パスワードやクレジットカードの情報は流出していませんか?
2026年11月6日時点のドコモの第三報には、パスワードやクレジットカード情報が含まれるかどうかの記載はありません。一部の客については金融機関の口座情報が含まれるとされ、範囲・件数などは引き続き調査中です。ドコモを名乗る連絡でパスワードやカード番号を求められても入力せず、続報を公式のお知らせで確かめてください。
Q. 同じ日に起きた通信障害は、不正アクセスと関係があるのですか?
ドコモは、11月5日午前11時18分頃から11月6日午前1時20分頃まで続いた5G SAの通信障害の原因を交換機の輻輳とし、事象発生前後を含めて不正アクセスの形跡やサイバー攻撃を示す事象は確認されていないと説明しています。
Q. My docomoが使えない間、手続きはどうすればよいですか?
2026年11月6日時点で、ドコモオンラインショップとMy docomoは緊急メンテナンスが続き、復旧の見込みは未定です。ドコモは、急ぎの手続きはドコモショップ・量販店・一般販売店などの店頭でできる場合があるとしています。来店前に店舗へ確かめると確実です。
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