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カブトムシの販売で副業|繁殖から出品までの手順

@SOHO編集部
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カブトムシの販売で副業|繁殖から出品までの手順

この記事のポイント

  • ✓カブトムシ販売を副業で始めたい人向けに
  • ✓国産カブトムシの繁殖の手順
  • ✓税金の扱いまでを順番に解説します

カブトムシ販売を副業にしたいと考えたとき、最初にぶつかるのは「虫を売るのに許可はいるのか」「どれくらい繁殖させれば売り物になるのか」「どこで売ればよいのか」という3つの疑問です。この記事では、法律の確認から国産カブトムシの繁殖、売り先の選び方、値付けと発送、ネットで売るときの表示、税金の扱いまでを、始める順番に沿って説明します。

結論から言うと、国産カブトムシを自分で繁殖させて売るだけなら、ペットショップのような登録は原則として要りません。その代わり、外来の甲虫の一部は販売そのものが禁止されていること、ネットで売るなら販売者としての表示が必要なこと、生き物なので発送と死着の扱いを先に決めておく必要があることは押さえておく必要があります。

カブトムシ販売の副業は何を売り、誰が買うのか

カブトムシの売り物は、大きく分けて「国産カブトムシの幼虫」「国産カブトムシの成虫」「外国産のカブトムシやクワガタ」「飼育用品」の4つです。副業として現実的なのは、国産カブトムシを自宅で繁殖させ、幼虫や成虫として売る形です。外国産の大型種は1匹の単価が高い一方で、温度管理の難しさや仕入れのコストが大きく、最初の1年で手を出す題材ではありません。

買い手の中心は、夏休みに子どもと一緒に飼いたい家庭です。成虫が出回るのは6月から8月で、この時期に需要が集中します。秋から春にかけては、幼虫を育てて羽化させたい家庭、自由研究の準備をしたい家庭、繁殖を楽しむ愛好家が買い手になります。通販の大手モールでは、国産カブトムシの3令幼虫を5匹や10匹のセットで売る出品や、ふるさと納税の返礼品として国産カブトムシを届ける出品も見られます。季節の行事として定着している生き物なので、毎年同じ時期に一定の需要が戻ってくるのが特徴です。

一方で、競争相手も多い市場です。昆虫の専門店、きのこ園や菌糸ビンの製造元が営む通販、ホームセンターの夏の売り場が同じ時期に一斉に売り出します。専門店のなかには、注文が集中する時期に発送までの日数を延ばしていると案内しているところもあります。

通常は「14時までのご注文・ご入金確認で当日発送」とさせていただいておりますが、現在はご注文(ご入金確認)から発送までに2〜3営業日ほどお時間をいただいております。(9月1日現在) 出典: stag.tsukiyono.co.jp

専門店でも繁忙期には発送が詰まるということは、個人が副業で売る場合はなおさら、販売する数を自分が世話と梱包をこなせる範囲に絞る必要があるということです。副業の題材として見ると、カブトムシ販売は「大きく稼ぐ」よりも「季節ごとに少量を確実に売る」ほうが合っています。

始める前に確かめる法律と決まり

生き物を売る副業で最初に確かめるのは、法律上の登録が必要かどうかです。ペットショップのように動物を売る仕事は、動物愛護管理法の「第一種動物取扱業」という登録制度の対象になります。第一種動物取扱業とは、動物を業として販売したり預かったりする事業者が、都道府県などに登録しなければならない仕組みのことです。ただし、環境省はこの制度の対象を次のように説明しています。

実験動物・産業動物を除く、哺乳類、鳥類、爬虫類が対象です。 出典: env.go.jp

対象は哺乳類、鳥類、爬虫類で、昆虫は含まれていません。そのため、カブトムシを繁殖させて売るだけであれば、第一種動物取扱業の登録は求められません。同じ生き物の販売でも、トカゲやハムスターを扱うと話が変わるので、カブトムシ以外の生き物を一緒に売ろうと考えている人は、管轄の都道府県の動物愛護の担当窓口に確かめてください。

次に確かめるのが外来生物法です。外来生物法とは、日本の生態系に害を及ぼすおそれのある海外由来の生き物を「特定外来生物」に指定し、飼育や販売を原則として禁止する法律のことです。環境省の特定外来生物等一覧を見ると、昆虫類のなかに甲虫がいくつも含まれており、クワガタムシ科ではマルバネクワガタ属の一部の種が指定されています。指定された種は、許可を受けた人でも販売が禁止されています。外国産のクワガタやカブトムシに手を広げるときは、扱う種の学名で特定外来生物等一覧を必ず確かめてください。

国産カブトムシについても注意点があります。野外で採集した個体を売る場合、国立公園や自治体の条例で昆虫の採集が制限されている場所があります。私有地の雑木林で採るなら土地の持ち主の許可が要ります。採集の場所と方法に問題がないかを確かめてから売り物にするのが基本です。海外から生きた昆虫を自分で取り寄せる場合は、植物防疫法の手続きの対象になることがあるため、植物防疫所に確認します。

最後に、販売先のサービスの規約です。フリマアプリやネットオークションには、生き物の出品を禁止しているところや、条件付きで認めているところがあります。規約は改定されるので、出品前に各サービスの禁止出品物のページを読み、今日時点で生体の出品が認められているかを確かめてから準備に入ります。

始めるときにそろえる道具と準備

繁殖と販売を始める前に、必要な道具を一通りそろえておきます。カブトムシの飼育用品はホームセンターや昆虫の専門店、通販で手に入り、最初からすべてを高価な品でそろえる必要はありません。大切なのは、数を増やしたときに同じ道具を買い足しやすいものを選ぶことです。

  • 飼育ケース:成虫用の中型から大型のケースと、幼虫を分けて育てるための小型のケースやカップ
  • 発酵マット:幼虫のえさと住みかを兼ねる土で、産卵用と幼虫の育成用に分けて使うこともある
  • 昆虫ゼリー:成虫のえさで、果物よりも傷みにくく管理しやすい
  • 止まり木や樹皮:成虫がつかまったり、ひっくり返ったときに起き上がったりするための足場
  • 霧吹き:マットの湿り気を保つための道具
  • 記録用のノートや表:ケースごとの産卵日、幼虫を取り出した日、マットを交換した日を書き残す

道具と同じくらい大切なのが、飼育する場所の確保です。カブトムシの幼虫は暑さにも寒さにも極端な環境には弱く、直射日光が当たる窓際や、冬に冷え込む玄関の床は向きません。室内の、温度の変化が比較的ゆるやかな場所に、ケースを並べる棚を用意します。ケースは数が増えると重くなるので、床に直接並べるよりも、丈夫な棚に段を分けて並べたほうが世話がしやすくなります。

もう1つ準備しておきたいのが、記録の付け方です。ケースごとに番号を振り、いつ産卵させたか、いつ何匹の幼虫を取り出したか、いつマットを交換したかを書き残しておくと、羽化の時期の見込みが立ちます。販売ページに「羽化した時期」や「幼虫の令数」を書くときにも、この記録が根拠になります。記録は紙のノートでも表計算ソフトでも構いませんが、写真と一緒に残しておくと、翌年に同じ作業を繰り返すときの手引きになります。

国産カブトムシの繁殖の手順

国産カブトムシは、1年で世代が1回入れ替わる昆虫です。夏に成虫が交尾して産卵し、卵は数週間でかえって幼虫になります。幼虫は秋から冬にかけて腐葉土や発酵マットを食べて大きくなり、春の終わりから初夏に蛹になって、夏に成虫として出てきます。この1年の流れに合わせて、売る時期と育てる時期を組み立てます。

1. 親になる成虫をそろえる

繁殖の出発点は、健康なオスとメスです。前の年に自分で育てた個体を使うか、夏に専門店や知人から入手します。体の大きさだけで選ばず、脚がそろっていて動きが活発な個体を選ぶことが大切です。

2. 産卵用のケースを用意する

中型以上の飼育ケースに、産卵に向いた発酵マットを深めに敷きます。底のほうを手で固めて押し込み、その上にやわらかいマットを重ねると、メスが潜って卵を産みやすくなります。昆虫ゼリーと、ひっくり返ったときにつかまる木の枝を入れておきます。マットが乾くと卵や幼虫が弱るので、手で握って軽く固まる程度の湿り気を保ちます。

3. 幼虫を取り出して分ける

産卵から数週間たつと、ケースの側面や底に小さな幼虫が見えるようになります。あまり早く掘り返すと卵を傷めるので、幼虫がある程度育ってから取り出します。1つのケースに幼虫を詰め込みすぎると、マットの減りが早くなり、育ちも悪くなります。数が多い場合は、複数のケースに分けて飼育します。

4. マットを交換しながら冬を越させる

幼虫はマットを食べてフンをするので、表面がフンで埋まってきたら新しいマットに交換します。冬の間は活動がゆるやかになりますが、マットの乾燥には注意が必要です。室温の急な変化を避け、直射日光の当たらない場所で管理します。

5. 蛹の時期は触らない

春の終わりになると、幼虫は「蛹室」と呼ばれる部屋をマットの中に作って蛹になります。蛹室は崩れると羽化に失敗しやすいので、この時期はケースを動かさず、マットの交換もしません。羽化した成虫はしばらく土の中で体が固まるのを待ってから出てくるので、焦って掘り出さないことも大切です。

この流れを1回通すと、どの時期に何匹の幼虫や成虫が手元にそろうかが分かるようになります。最初の年は売る数を決めず、自分の環境で何匹が無事に羽化するかを記録することから始めると、翌年の販売計画が立てやすくなります。

売り方の選択肢と、それぞれの向き不向き

繁殖が軌道に乗ったら、次に売り方を決めます。主な選択肢は「対面で手渡しする」「自分のネットショップで売る」「フリマアプリやネットオークションで売る」「昆虫ショップや地域の店に委託する」の4つです。

売り方 向いている人 気をつけること
対面での手渡し 近所や地域のイベントで売りたい人 会場のルール、出店料、当日の温度管理
自分のネットショップ リピーターを作りたい人 販売者の表示、決済の手数料、発送の手間
フリマアプリやネットオークション 少量から試したい人 生体の出品が規約で認められているか
店への委託 梱包や発送をしたくない人 委託の手数料、引き取りの条件

対面での手渡しは、発送のリスクがないのが最大の利点です。地域のマルシェや子ども向けのイベントで、幼虫に飼育方法の説明書を付けて売る形は、生き物を初めて飼う家庭に喜ばれます。出店料や会場の決まりは主催者ごとに違うので、申し込みの前に確かめます。

イベントで売るときは、当日の暑さ対策が欠かせません。屋外の会場では、ケースを日陰に並べ、保冷剤を入れた箱に予備の個体を入れておきます。売れた個体は持ち帰り用の小さな容器に移し、帰りの車内に長く置きっぱなしにしないよう声をかけると、買った後の事故を防げます。

ネットショップは、遠方の買い手にも届けられる一方で、梱包と発送の作業が増えます。注文が集中する夏は、自分の作業時間で何件まで発送できるかを先に決めておき、それを超えたら受付を止めるくらいの運用が現実的です。

昆虫ショップや地域の店への委託は、店が場所と集客を担ってくれる代わりに、売上の一部を手数料として支払います。委託の条件は店ごとに違うので、売れ残った場合や、店で個体が弱った場合の扱いを契約前に書面で確認しておくと、後で揉めずに済みます。

どの売り方を選んでも、商品の説明文と写真が売れ行きを大きく左右します。オスかメスか、幼虫なら何令か、成虫ならおおよその体の大きさ、羽化した時期、飼育に必要な用品が付くかどうかを、買い手が迷わない順番で書きます。説明文を整理して書く力は、仕事の文書を書くときと同じ技術です。ビジネス文書検定は、相手に伝わる文書の書き方を体系的に学べる検定で、販売ページの説明文を整える練習にも役立ちます。

販売ページの説明文と写真の作り方

ネットで売る場合、買い手は実物を見ずに注文を決めます。販売ページの説明文と写真は、店頭で商品を手に取ってもらう代わりの役割を果たします。生き物の販売では、とくに「何が届くのか」「届いた後にどうすればよいのか」が分かることが大切です。

説明文は、次の順番で書くと読みやすくなります。

  1. 商品の中身:国産カブトムシの幼虫か成虫か、何匹か、オスとメスの内訳
  2. 個体の情報:幼虫なら令数、成虫ならおおよその体の大きさと羽化した時期
  3. 付属品:飼育ケース、マット、ゼリー、説明書が付くかどうか
  4. 発送の条件:発送する曜日、時間帯指定の可否、発送できない地域や時期
  5. 死着の扱い:補償の有無、連絡の期限、補償の方法
  6. 飼育の注意:届いたらすぐに箱から出すこと、直射日光を避けること

説明文で避けたいのは、「大きくなります」「元気です」のように、確かめようのない言い切りです。羽化した後の大きさは飼育の環境で変わるので、「当方の環境ではこの大きさで羽化した個体の子です」のように、事実として言えることだけを書きます。

写真は、明るい場所で撮ることが何より大切です。窓から入る自然光の下で、白い紙や布を背景にすると、体の色や形がはっきり写ります。成虫は手のひらや定規と一緒に撮ると、大きさが伝わりやすくなります。幼虫はマットから出した状態を短時間で撮り、撮影が終わったらすぐにマットに戻します。写真の枚数は、全体が分かる1枚、大きさが分かる1枚、付属品が分かる1枚の3枚を基本にすると、問い合わせが減ります。

値付けと費用の考え方

値付けで失敗しやすいのは、マットやゼリーの代金だけを原価として考えてしまうことです。カブトムシの販売には、目に見えにくい費用がいくつもかかります。

  • 発酵マット、昆虫ゼリー、飼育ケースなどの飼育用品
  • 梱包に使う容器、緩衝材、保冷剤、箱
  • 送料と、ネットで売る場合の決済や販売の手数料
  • 冬の間の温度管理にかかる電気代
  • 羽化に失敗した個体や、売れ残った個体の分の費用

国産カブトムシの幼虫や成虫は、専門店や大手の通販でも比較的手ごろな価格で売られています。個人が同じ価格帯で勝負すると、送料と手数料を引いた手取りがほとんど残らないことがあります。そのため、単品で安く売るよりも、幼虫を複数匹まとめたセット、飼育ケースとマットを付けた飼育セット、飼育方法を書いた説明書を付けた「初めての飼育セット」のように、手間をかけた分の価値が伝わる形で売るほうが、手取りを確保しやすくなります。

値段を決めるときは、1匹あたりの費用を書き出してから、そこに自分の作業時間の対価を乗せる順番で考えます。作業時間には、マットの交換、仕分け、写真の撮影、梱包、問い合わせへの返信が含まれます。たとえば1シーズンで売る数が30セット程度なら、作業時間を含めた費用を30で割った金額が、赤字にならない最低ラインになります。

同じ条件で売っている出品者の価格を3件から5件ほど調べ、その中で自分の商品の強み(飼育説明書が付く、羽化日が分かる、近隣なら手渡しできる)を説明できる価格に決めると、値下げ競争に巻き込まれにくくなります。

梱包と発送、死着の扱い

生き物の発送で一番の問題は、輸送中の温度です。夏の車内や倉庫は高温になりやすく、成虫も幼虫も暑さで弱ります。発泡スチロールの箱に保冷剤を入れる、発送する曜日を選んで輸送中に週末を挟まないようにする、気温の高い地域への発送は時間帯指定で受け取りを早めてもらう、といった工夫を重ねます。

梱包の基本は次のとおりです。

  • 成虫は1匹ずつ小さな容器に分け、湿らせたマットやティッシュを入れて乾燥を防ぐ
  • 幼虫は、マットを入れたカップに1匹ずつ入れ、空気穴を開けたふたで閉じる
  • 容器が箱の中で動かないよう、緩衝材ですき間を埋める
  • 箱の外に「生き物」「天地無用」などの注意書きを貼る

運送会社によって、生き物の取り扱いの条件は異なります。発送の前に、利用する運送会社の窓口で生き物を送れるかどうか、送れる場合の条件を確かめてください。

もう1つ決めておくべきなのが、到着時に死んでいた場合(死着)の扱いです。生き物の販売では、死着の補償をするかどうか、する場合は何時間以内に写真付きで連絡をもらうか、補償は返金か代わりの個体かを、販売ページに明記しておくのが一般的です。買い手が受け取りを遅らせたことで弱った場合まで補償するのかどうかも、先に書いておくと揉めにくくなります。ルールを決めずに売り始めると、1件のトラブルで評価が下がり、次の販売に響きます。

1年の作業と販売の流れ

カブトムシ販売は、季節によってやることが大きく変わります。1年の流れを先に頭に入れておくと、忙しい時期に慌てずに済みます。

時期 飼育の作業 販売の作業
6月から8月 成虫の羽化、産卵用のケースの準備 成虫の販売、発送の温度対策
8月から9月 産卵したケースの管理、幼虫の取り出し 成虫の売れ残りの整理、幼虫の予約の受付
10月から12月 幼虫の仕分け、マットの交換 幼虫と飼育セットの販売
1月から3月 マットの乾燥の確認、温度の管理 次の夏に向けた販売ページの準備
4月から5月 蛹室を作る時期のため触らない 成虫の予約の受付、梱包資材の準備

忙しさが重なるのは、成虫の販売と産卵の準備が同時に進む夏です。この時期は、梱包と発送の作業に時間を取られるので、産卵用のケースの準備を6月のうちに済ませておくと、7月以降の負担が軽くなります。

反対に、1月から3月は比較的手が空く時期です。この時期に、前の年の記録を見直して、どのくらいの数を売れたか、どの売り方が手間に見合っていたかを振り返ります。販売ページの写真を撮り直したり、説明書を書き直したりする作業も、この時期にまとめて進めておくと、夏に販売を始めるときに慌てずに済みます。

ネットで売るときの表示と税金

ネットショップやSNS経由の注文でカブトムシを売る場合、それが「業として」の販売にあたると、特定商取引法の「通信販売」の決まりが関わってきます。特定商取引法とは、通信販売や訪問販売など、トラブルになりやすい取引について、事業者が守るべき表示や手続きを定めた法律のことです。通信販売では、販売者の氏名や住所、電話番号、販売価格、送料、支払いの時期と方法、商品の引き渡しの時期、返品の可否と条件などを表示する必要があります。表示の具体的な項目は、消費者庁の特定商取引法のページで確かめられます。

自宅の住所を公開することに抵抗がある人は多いはずです。販売サービスによっては、運営会社の住所を表示できる仕組みや、請求があれば開示する形を認めているところがあります。自分が使うサービスの案内を読み、どの方法が認められているかを確かめたうえで出品します。

税金については、会社員の副業として売る場合、国税庁が確定申告の要否を次のように案内しています。

給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える人 出典: nta.go.jp

ここでいう所得は、売上そのものではなく、売上から飼育用品や送料などの必要経費を引いた金額です。所得が20万円以下で所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になります。住民税の申告は、お住まいの市区町村の窓口で確かめてください。経費として認められるかどうかは使い方や事情で変わるので、迷う支出は税務署に確認すると安心です。そのためにも、マットやゼリーの購入、送料、手数料の領収書は、販売を始めた日から1か所にまとめて保存しておきます。

初心者が失敗しやすいポイントと注意点

カブトムシ販売を始めた人がつまずきやすい点を、よくある順に整理します。

繁殖させすぎて世話が追いつかない

国産カブトムシのメスは、条件がそろうと多くの卵を産みます。幼虫が一度に大量に生まれると、マットの交換と仕分けに追われ、育ちの悪い個体が増えます。売る数の見込みを立てずに産卵させると、売り先の決まらない幼虫を抱えることになります。最初の年は産卵用のケースを1つか2つに絞るのが無難です。

夏以外の需要を読み違える

成虫の需要は夏に集中し、秋以降は急に落ち込みます。夏の終わりに成虫が売れ残ると、寿命が近づくため値段を下げても売りにくくなります。秋から春は幼虫、夏は成虫と、季節によって売り物を切り替える計画を立てておきます。

説明の不足でトラブルになる

雌雄の判別をしていない幼虫を「ペア」のように見える書き方で売ると、オスしか羽化しなかった場合に苦情につながります。判別していない場合は「雌雄判別なし」とはっきり書き、幼虫の令数や羽化の目安の時期も添えます。飼育方法の説明書を同梱するだけで、買った後の問い合わせが大きく減ります。

ダニやコバエへの対策が後回しになる

飼育ケースにはダニやコバエが発生することがあります。マットの状態が悪いとさらに増え、買い手のもとで発生すると印象が悪くなります。発送前にケースの状態を確かめ、気になる場合はマットを入れ替えてから送ります。

成虫の寿命を伝えずに売る

国産カブトムシの成虫は、羽化して地上に出てから長くは生きません。夏の終わりに成虫を買った家庭が、数週間で死んでしまったことを「弱った個体を売られた」と受け取ることがあります。成虫を売るときは、羽化した時期と、成虫として活動するおおよその期間を説明文に書いておきます。夏の後半に売る成虫は、値段を下げる代わりに「寿命が近い個体です」と正直に書いたほうが、評価を落とさずに済みます。子どもの自由研究や観察に使う家庭には、幼虫から育てる楽しみ方を案内すると、季節の後半でも喜ばれる売り方になります。

家族や近所への配慮を忘れる

飼育ケースが増えると、においやコバエが家族や近所の負担になることがあります。集合住宅ではベランダでの飼育が規約で制限されている場合もあるので、管理規約を確かめておくと安心です。

外国産のカブトムシやクワガタに手を広げる前に

国産カブトムシの販売に慣れてくると、ヘラクレスオオカブトのような外国産の大型種を扱いたくなる人もいます。通販の専門店では外国産の成虫や幼虫が数多く売られており、1匹あたりの価格も国産より高い傾向があります。ただし、副業として扱うかどうかは、次の点を確かめてから決めるのが安全です。

1つ目は、法律の確認です。「始める前に確かめる法律と決まり」の節で触れたとおり、外来生物法で特定外来生物に指定された種は販売が禁止されています。名前がよく似た種でも、指定されているものとされていないものがあるので、学名で1種ずつ確かめます。

2つ目は、飼育の難しさです。外国産の種は、原産地の気候に合わせた温度の管理が必要なものが多く、日本の夏や冬をそのまま越せるとは限りません。幼虫の期間が国産より長い種もあり、売り物になるまでの時間と費用がかさみます。

3つ目は、仕入れの方法です。国内の専門店から親の個体を買って繁殖させるのか、自分で海外から取り寄せるのかで、必要な手続きが変わります。自分で取り寄せる場合は、植物防疫所への確認が欠かせません。

まずは国産カブトムシで1年の流れを2回ほど経験し、繁殖と販売の記録がそろってから検討しても遅くはありません。国産で売れる仕組みができていれば、外国産を加えたときにも、同じ説明書や梱包の手順を土台にできます。

問い合わせへの対応とリピーターづくり

生き物を買う人の多くは、飼育に慣れていません。届いた後に「ゼリーはどのくらいの頻度で替えればよいか」「幼虫が動かないけれど大丈夫か」といった問い合わせが来るのは自然なことです。問い合わせへの返信の早さと分かりやすさは、評価とリピートに直結します。

問い合わせを減らす一番の方法は、よく聞かれることを説明書にまとめて同梱することです。えさの替え方、マットの湿り気の目安、成虫の寿命のおおよその長さ、幼虫が蛹になる時期の注意点を、1枚の紙に箇条書きで書いておきます。説明書の最後に連絡先を書き、困ったときにはいつでも聞いてよいと伝えておくと、買い手は安心します。

返信の文面は、よくある質問ごとにひな形を作っておくと、忙しい夏でも丁寧な返信を続けられます。ひな形を使う場合でも、相手の名前と、相手が書いてきた状況を1文入れてから答えると、機械的な印象になりません。

リピーターを作るうえで効くのは、翌年の案内です。前の年に買ってくれた人に、次の成虫の販売の時期を知らせるだけで、新しい買い手を探す手間が減ります。ただし、案内を送る場合は、購入時に連絡を受け取ってよいかを確かめておき、受け取りを望まない人には送らないようにします。

在宅の副業として続けるために必要な力

カブトムシ販売は、生き物の世話そのものよりも、その周りにある「伝える」「記録する」「段取りを組む」作業の比重が大きい副業です。販売ページの説明文、飼育方法の説明書、問い合わせへの返信、発送の段取りは、どれも在宅の仕事で求められる力と重なっています。

在宅ワークと業務委託の仲介を20年以上運営してきた立場から見ると、物販を長く続けている人ほど、売り物の良さよりも「買った人が困らない説明」に時間を使っています。写真を明るく撮る、説明を箇条書きで整える、問い合わせに同じ日のうちに返す、といった地味な積み重ねが、次の年のリピーターにつながっています。季節商品である以上、毎年の夏に「去年の人からまた買いたい」と思ってもらえるかどうかが、副業として続くかどうかの分かれ目です。

また、仲介を通さずに相手と直接やり取りできる取引ほど、売る側の手取りが厚く、買う側も同じ予算で満足度の高い買い物ができます。物販でも業務委託でも、中間の手数料が小さい場で取引できるかどうかは、続けるうえで効いてきます。

商品写真の撮り方や販売ページの見せ方を仕事として磨きたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、写真やデザインの仕事がどのくらいの単価で取引されているかを確かめておくと、自分のスキルの値段を考える材料になります。資格で自分の強みを形にしたい人は、在宅ワークに強い資格10選|自宅で稼げるスキルを身につけるで、在宅の仕事に結び付きやすい資格の選び方を紹介しています。カブトムシ販売で身につけた説明文や段取りの経験は、物販以外の在宅の仕事にもそのまま生かせます。

よくある質問

Q. カブトムシを売るのに許可や登録は必要ですか?

動物愛護管理法の第一種動物取扱業の登録は、哺乳類、鳥類、爬虫類が対象で、昆虫は含まれていません。そのため国産カブトムシを繁殖させて売るだけなら、この登録は原則として求められません。ただし外来生物法で特定外来生物に指定された甲虫は販売が禁止されています。外国産の種を扱う場合は、環境省の一覧で学名を確かめてください。

Q. 初心者は何匹くらいから繁殖を始めればよいですか?

最初の年は、オスとメスを1組か2組そろえ、産卵用のケースを1つか2つに絞るのが無難です。メスは条件がそろうと多くの卵を産むため、ケースを増やしすぎると世話が追いつかなくなります。1年目は売る数を決めずに、何匹が無事に羽化したかを記録し、翌年の販売計画に生かすと失敗が少なくなります。

Q. 副業のカブトムシ販売で確定申告は必要ですか?

会社員で給与を1か所から受けている場合、給与以外の所得の合計が20万円を超えると所得税の確定申告が必要です。所得は売上から飼育用品や送料などの経費を引いた金額で考えます。20万円以下でも住民税の申告は別に必要なので、お住まいの市区町村で確かめてください。迷う経費は税務署に確認すると安心です。

Q. 発送中にカブトムシが死んでしまったらどうなりますか?

補償の有無は販売者が自分で決め、販売ページに明記しておくのが一般的です。到着から何時間以内に写真付きで連絡してもらうか、補償は返金か代わりの個体かを先に書いておくと、トラブルを防げます。夏は保冷剤と発泡スチロールの箱を使い、輸送中に週末を挟まない曜日に発送するなど、温度の対策も欠かせません。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月23日最終更新:2026年10月24日
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アウトソーシング・外注ガイド

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SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方