iPhoneのウイルス警告は本物か|押してしまったときの対処と消し方 2026


この記事のポイント
- ✓iPhoneに「ウイルスに感染しています」と警告が出たときの見分け方と対処を
- ✓Appleの公式サポートとIPAの注意喚起で確かめて解説します
- ✓アプリや構成プロファイルを入れたとき
iPhone で Safari などを見ている最中に「ウイルスに感染しています」「iPhone が深刻なダメージを受けています」といった警告が突然出たら、それはほぼ間違いなく偽物です。Apple は公式のサポート記事で、セキュリティ上の問題やウイルス感染の心配があると警告するポップアップが表示されても信じないよう呼びかけていて、こうしたポップアップの多くは詐欺の広告だと説明しています。今すぐすることは、画面の中のボタンを押さずに、そのタブを閉じることです。表示が出ただけなら、それで終わりです。
この記事では、2026年11月1日時点の Apple の公式サポートと、情報処理推進機構(IPA)の注意喚起で確かめた内容をもとに、偽の警告の見分け方、閉じ方、押してしまったときや、アプリ・構成プロファイル・カレンダーの登録をされてしまったときの対処を順にまとめます。
iPhone の「ウイルス警告」は本物か
結論から言うと、ウェブページの中に出るウイルスの警告は信じなくて大丈夫です。Apple のサポート記事には、次のように書かれています。
ウェブを見ている間に、無料特典の当選を知らせたり、デバイスにセキュリティ上の問題やウイルス感染の心配があると警告したりするポップアップ(警告)が表示されても、信じないでください。こうした類のポップアップはたいがいが詐欺の広告で、有害なソフトウェアをダウンロードするよう仕向けたり、個人情報や金銭を騙し取ったりするのが、その本来の狙いです。 出典: Apple サポート「フィッシングメッセージ、偽のサポート電話、その他の詐欺を含むソーシャルエンジニアリングスキームを認識し、対処する」
IPA も、スマートフォンで突然出るセキュリティの警告について「この警告は偽物であり、内容は根拠があるものではありません」と説明しています(IPA「スマートフォンの偽セキュリティ警告から自動継続課金アプリのインストールへ誘導する手口にあらためて注意!」)。
ウェブページは、あなたの iPhone の中身を調べることができません。ページが「ウイルスが2個見つかりました」と表示しても、それはあらかじめ作られた画面を見せているだけです。警告の中に機種名が表示されることもありますが、ブラウザがウェブサイトに送る情報などから推し量っているもので、iPhone の中を調べた結果ではありません。
本物の警告との違い
では、本物の警告はどういうものか。IPA は、警告が出たときにまず「自身でインストールしているセキュリティアプリや、ブラウザの機能による表示」かどうかを確かめるよう案内しています。言い換えると、自分で入れたアプリの通知や、iPhone の設定画面の中に出る表示でなければ、警告は疑ってかかってよいということです。
| 見る点 | 偽の警告の典型 | 本物の表示 |
|---|---|---|
| 出る場所 | Safari などで開いたウェブページの中 | 設定アプリ、パスワードアプリ、自分で入れたアプリの中 |
| 求めること | アプリのインストール、電話、カード番号や Apple Account の入力 | 設定の見直しやパスワードの変更 |
| 急がせ方 | 「このウィンドウを閉じないで」「閉じると責任は自己負担」 | 時間で脅すことはない |
| 閉じたあと | タブを閉じれば消える | 設定アプリから開き直しても同じ内容が出る |
偽の警告はどんなときに出るのか
偽の警告は、何もしていないのに突然出るように見えますが、多くの場合はきっかけがあります。IPA はパソコンでの事例として、偽の警告が表示される主なきっかけを次のように紹介しています(「サポート詐欺の偽セキュリティ警告はどんなときに出るのか?」)。
- ウェブサイトの広告枠にある不審な広告をタップした
- 検索結果に出てきた不審なサイトを開いた
- 動画の再生ボタンに見せかけた広告をタップした
- ブラウザの通知の機能を悪用した偽の通知をタップした
IPA の記事には、広告枠に「次のページ」とだけ書かれた、ボタンに見える広告から偽の警告が出た例や、その時々の話題や行事に関係する言葉で検索した結果から不審なサイトに誘導された例も載っています。年末なら年賀状のイラスト、季節のセールや話題のニュースなど、多くの人が検索する言葉ほど、ねらわれやすいと考えておくとよいでしょう。
スマホはパソコンより画面が小さく、広告と本文の区別がつきにくいため、意図せず広告をタップしてしまうことがあります。無料の漫画や動画、懸賞をうたうサイトで「続きを読む」「再生」のボタンを押したら警告が出た、という流れも、上の事例と同じ仕組みです。警告が出たページの手前で何をタップしたかを思い出しておくと、同じサイトを避けることができます。
ブラウザの通知を許可してしまうと、Safari を閉じていても、ウイルスの警告に見える通知が届き続けることがあります。その場合は、次の節で紹介する履歴とウェブサイトのデータの消去を行うと、ウェブサイトに与えた通知の許可も取り消されます。
警告が出たときの閉じ方
偽の警告は、画面のどこをタップしても次の画面に進むように作られていることがあります。IPA は、「キャンセル」や「閉じる」が表示されていても、タップすると次の画面に進んでしまう場合があるので、画面はタップせずに閉じるよう案内しています。閉じ方は次のとおりです。
- 警告の画面には触れずに、Safari のタブを一覧にするボタン(重なった四角のボタン)を使います。IPA の案内では、Safari の下部の「タブ選択アイコン」を長押しし、メニューから「タブを閉じる」を選ぶ方法が紹介されています。
- タブの一覧が開いた場合は、警告が出ていたタブを閉じます。
- それでも同じ画面に戻ってしまう場合は、ホーム画面に戻り、App スイッチャー(アプリの切り替え画面)で Safari を上にスワイプして終了させてから、もう一度開きます。
Safari の画面の作りは iOS の版や設定で変わるため、ボタンの位置が説明と違うことがあります。その場合も、考え方は「警告の画面の中は触らず、タブそのものを閉じる」です。Apple のサポート記事も、こうしたメッセージは無視して、そのページから離れるか、ウインドウやタブごと閉じるよう案内しています。
閉じたあとに、もう一度出てくるとき
Safari を開き直すたびに同じ警告が出るのは、閉じたつもりのタブが残っているか、そのページが履歴から開き直されているためです。Apple のユーザガイドの手順で、履歴とウェブサイトのデータを消去します。
- iPhone で Safari を開きます。
- 画面の下(または上)のボタンから、履歴を消去する操作に進み、「履歴を消去」をタップします。ボタンの位置は、Safari のタブのレイアウトの設定で変わります。
- 「期間別に消去」で、消去する期間を選びます。
- もう一度「履歴を消去」をタップします。
Apple のユーザガイドによると、この操作で閲覧したウェブサイトの履歴や最近の検索内容に加えて、Cookie と、ウェブサイトに与えた位置情報や通知の許可も削除されます。警告のページに通知を許可してしまっていた場合も、この操作で許可が取り消されます。
押してしまった・タップしてしまったとき
警告の画面をタップしてしまっても、それだけで iPhone がウイルスに感染するわけではありません。何が起きたかは、タップしたあとに何をしたかで変わります。次の表で、自分に当てはまるものを探してください。
| タップしたあと、したこと | 起きている可能性 | すること |
|---|---|---|
| 何もしていない(別のページが開いただけ) | 被害はない | タブを閉じて、履歴を消去する |
| App Store に移動したが、入れていない | 被害はない | App Store を閉じる |
| アプリを入れた | サブスクリプションの登録に誘導される恐れ | アプリを削除し、サブスクリプションを確かめる |
| Apple Account のパスワードを入れた | アカウントを乗っ取られる恐れ | すぐにパスワードを変え、2ファクタ認証を確かめる |
| カード番号を入れた | 不正利用の恐れ | カード会社に連絡して利用を止める |
| 表示された番号に電話した | 遠隔操作や支払いを求められる恐れ | 電話を切り、指示に従わない |
| 「プロファイル」を入れた | 設定を書き換えられた恐れ | 構成プロファイルを削除する |
| カレンダーに予定が入った | 偽の通知が続く | 予定とカレンダーを削除する |
以下、それぞれの対処を順に説明します。
アプリを入れてしまったとき
IPA によると、スマートフォンの偽の警告から公式ストアのアプリへ誘導する手口が確認されていて、iPhone では自動で更新されるサブスクリプション(定額で支払い続ける契約)に誘導される相談が寄せられていました。誘導先は、スマホの動作を改善するとうたうクリーナーのアプリや、VPN のアプリが多いと書かれています。
アプリを入れてしまったら、次の2つを両方とも行います。
- アプリを削除する。Apple のユーザガイドによると、ホーム画面かアプリライブラリでアプリを押さえたままにし、「アプリを削除」をタップしてから、もう一度「アプリを削除」をタップし、「削除」をタップして確定します。「ホーム画面から取り除く」を選ぶと、アプリはアプリライブラリに移るだけで削除されないので注意してください。
- サブスクリプションの登録がないかを確かめる。Apple のサポートの「Appleのサブスクリプションを解約する」によると、手順は次のとおりです。
- 「設定」で自分の名前をタップします。
- 「サブスクリプション」をタップします。
- 登録されているサブスクリプションをタップします。
- 「サブスクリプションをキャンセル」をタップします。下にスクロールしないとボタンが出ない場合があります。
IPA の記事によると、誘導されたアプリの利用料金は、週ごとに900円や、年ごとに24,200円のように、高く設定されている例が多く見られます。「3日間は無料」などと書かれていても、期間が過ぎると自動で料金がかかる仕組みです。
大事なのは2つ目です。IPA は、自動継続課金の登録は、アプリを削除しただけでは解約されないと注意を呼びかけています。アプリを消して安心していたら、翌週から料金がかかり続けていた、ということが起こりえます。「キャンセル」のボタンが見当たらず、期限切れの表示が赤字で出ている場合は、そのサブスクリプションはすでに解約済みだと Apple のサポートに書かれています。
すでに料金が引き落とされていた場合の返金は、Apple の公式サポートの窓口から問い合わせます。返金されるかどうかは個別の判断になるため、ここで「返金される」とは言えません。困ったときは、後で紹介する消費者ホットラインにも相談できます。
Apple Account のパスワードや確認コードを入れてしまったとき
偽の警告から、Apple のサインインの画面に似せたページに誘導されることがあります。そこで Apple Account のメールアドレスとパスワードを入れてしまった場合は、すぐに次のことをします。Apple のサポート記事にも、詐欺のウェブサイトにパスワードを入れた可能性がある場合は、ただちに Apple Account のパスワードを変更し、2ファクタ認証が有効になっていることを確かめるよう書かれています。
- Apple Account のパスワードを変える。Apple のサポートの「Apple Accountのパスワードを変更する」によると、設定アプリで自分の名前をタップし、「サインインとセキュリティ」、「パスワードの変更」の順にタップして、画面の案内に従います。変更のときに、ほかの機器をサインアウトさせるかどうかを選べるので、見覚えのない機器がありそうなら、ほかの機器を削除するほうを選びます。
- 2ファクタ認証がオンになっているかを確かめる。
- 同じパスワードを他のサービスでも使っていたら、そちらも変える。
確認コード(6桁の数字)まで入れてしまった場合は、特に急ぎます。Apple は、パスワードや確認コードを他の人に教えないよう案内していて、Apple からこれらを尋ねることはないと明記しています。2ファクタ認証の確かめ方は Appleアカウントの2ファクタ認証|設定の確かめ方と電話番号が使えないときの対処 で説明しています。
カード番号を入れてしまったとき
「ウイルスを駆除するには有料版が必要」などと言われ、カード番号を入れてしまった場合は、パスワードの変更では防げません。カードの裏面に書かれている電話番号で、すぐにカード会社に連絡し、事情を伝えて利用を止めてもらいます。カードの再発行が必要かどうかは、カード会社の判断に従ってください。
警察庁のフィッシング対策のページでは、クレジットカードの不正利用の被害にあった場合は、カード会社が補償制度や相談窓口を設けていることがあるので、被害にあったサービスを提供している会社に相談するよう案内されています(警察庁「フィッシング対策」)。補償されるかどうかや条件はカード会社ごとに違うため、連絡したときに確かめてください。
連絡のあとは、カードの利用明細を数か月分さかのぼって確かめます。少額の請求から試されることもあるので、金額が小さくても覚えのないものは問い合わせます。明細の見方は クレジットカードの不正利用の確認方法|明細の見方と身に覚えのない請求への対処 にまとめています。
表示された番号に電話をかけてしまったとき
警告の画面に「サポートセンター」の電話番号が出ていて、かけてしまった、という場合もあります。Apple のサポート記事は、Apple や Apple サポートを名乗る相手から身に覚えのない電話がかかってきた場合は電話を切るよう案内しています。自分からかけた場合も同じで、話の途中でも電話を切って構いません。
電話の相手からは、次のようなことを求められることがあります。どれも応じてはいけません。
- 画面を共有するアプリや、遠隔操作のアプリを入れる
- サポート料金として、ギフトカードを買って番号を伝える
- Apple Account のパスワードや確認コードを伝える
- 2ファクタ認証などのセキュリティ機能を切る
Apple のサポート記事には、Apple が、あなたの機器やアカウントのセキュリティ機能を無効にするよう求めることは決してないと書かれています。また、Apple Gift Card を使って他の人に支払いをしないよう呼びかけています。
すでに言われたとおりに操作したり、支払ったりしてしまった場合は、入れたアプリを削除し、パスワードを変え、支払った方法(カード、ギフトカード、振込)に応じて、カード会社や販売店に連絡します。そのうえで、警察の相談窓口や消費者ホットラインに相談してください。
カレンダーに身に覚えのない予定が入ったとき
カレンダーから「ウイルスに感染しています」という通知が何度も出る、という相談もあります。IPA は、iCloud や iPhone のカレンダーの機能を悪用して、他人のカレンダーに不審な書き込みをする手口として注意を呼びかけています。入り込み方は2通りあり、不審なサイトで「照会」などをタップして外部のカレンダーを取り込んでしまう場合と、出席依頼や共有の機能で一方的に送りつけられる場合です。
IPA の記事によると、この手口の相談は2020年だけで227件寄せられ、その後も続いています。IPA が紹介している例では、予定のタイトルに「iPhoneが保護されていない可能性があります!」「オンライン保護を確保します」といった文言が入っていて、通知のたびに不安をあおる作りになっているのが特徴です。予定の中に書かれたリンクはタップしないでください。消し方は、Apple のサポートの「iPhoneでカレンダーやイベントを削除する方法」(iOS 26 以降)に載っています。
- 予定を1つだけ消すときは、カレンダーアプリで迷惑な予定をタップし、「イベントを削除」をタップし、もう一度「イベントを削除」をタップします。知らない相手からの出席依頼なら、「迷惑参加依頼を報告」、「削除して迷惑参加依頼を報告」の順にタップすると、報告もできます。
- カレンダーごと取り込んでしまったときは、カレンダーアプリでカレンダーのボタンをタップし、そのカレンダーの横の情報ボタンをタップして、「カレンダーを削除」または「照会を解除」をタップします。確認のため、もう一度同じボタンをタップします。
予定を消しても、取り込んだカレンダーが残っていると、また新しい予定が届きます。予定を消すだけで止まらない場合は、2つ目の手順でカレンダーそのものを外してください。
「プロファイル」を入れてしまったとき
偽の警告から「VPN を入れてください」「保護のためプロファイルをインストールしてください」と誘導され、構成プロファイルを入れてしまうことがあります。構成プロファイルとは、もともとは会社や学校が iPhone の設定をまとめて配るための仕組みです。Apple のサポート記事は、ダウンロードしたアプリの中には構成プロファイルを入れるよう誘導し、機器を支配しようとするものがあると注意しています。
覚えのないプロファイルは削除します。Apple の「個人の安全ユーザガイド」の手順は次のとおりです。
- 「設定」、「一般」、「VPNとデバイス管理」の順に選びます。
- プロファイルが表示されない場合は、プロファイルは入っていません。
- 表示されたプロファイルを選び、「プロファイルを削除」をタップして、画面の指示に従います。
- iPhone を再起動します。
Apple のユーザガイドによると、プロファイルを削除すると、そのプロファイルに関連付けられたすべての設定、アプリ、データも削除されます。また、会社や学校から渡された iPhone の場合は、削除する前にシステム管理者に確かめるよう書かれています。仕事で使っている iPhone に見慣れないプロファイルがあっても、会社が入れたものかもしれないので、自分の判断で消さずに管理者に相談してください。
本当に何かされていないか、自分で確かめる方法
偽の警告だったと分かっても、「念のため、本当に何もされていないか確かめたい」と思う人は多いはずです。ウェブページを見ただけでは確かめるものはありませんが、何かをタップしてしまった場合は、次の5つを順に見ておくと安心です。どれも iPhone の標準の画面で確かめられます。
- 覚えのないアプリが入っていないか。ホーム画面だけでなく、アプリライブラリも見ます。ホーム画面から取り除かれたアプリは、アプリライブラリに残っているからです。
- 覚えのないサブスクリプションがないか。「設定」の自分の名前から「サブスクリプション」を開きます。
- 覚えのない構成プロファイルがないか。「設定」、「一般」、「VPNとデバイス管理」を開きます。何も表示されなければ、プロファイルは入っていません。
- カレンダーに覚えのない予定やカレンダーがないか。カレンダーアプリでカレンダーの一覧を開きます。
- Apple Account に覚えのない機器がサインインしていないか。Apple の「個人の安全ユーザガイド」によると、「設定」、自分の名前、「デバイス」の順に選ぶと、Apple Account にサインインしている機器を確かめられます。覚えのない機器は、その機器の名前をタップして「アカウントから削除」を選びます。
5つとも問題がなければ、警告で何かが入り込んだ形跡はないと考えてよいでしょう。逆に、どれか1つでも覚えのないものがあれば、この記事のそれぞれの節に戻って対処してください。
「ウイルスを調べるアプリで検査したい」と考える人もいますが、偽の警告のあとにアプリを探して入れると、それ自体が誘導の続きになってしまうことがあります。まずは上の5つを自分の目で確かめるほうが確実です。
もう警告を出さないための設定
偽の警告を完全に防ぐことはできませんが、出会う回数は減らせます。
- ポップアップをブロックする。設定アプリで「アプリ」、「Safari」の順にタップし、「ポップアップをブロック」をオンにします。
- iOS を最新にする。設定アプリで「一般」、「ソフトウェアアップデート」の順にタップすると、今の iOS の版とアップデートの有無が表示されます。Apple のユーザガイドによると、最新の iOS にアップデートしてもデータと設定は変更されません。
- アプリは App Store から入れる。Apple のサポート記事も、ソフトウェアは App Store か開発元のウェブサイトから入手するよう案内しています。
- 警告を見たら、画面の中は触らずにタブを閉じる、という動きを決めておく。
「ウイルス対策のアプリを入れれば警告が出なくなる」と考える人もいますが、偽の警告はウェブページが出しているものなので、アプリを入れても止まるとは限りません。むしろ、偽の警告から「対策アプリ」として誘導されるアプリこそ、課金のトラブルの入口になっています。アプリを入れるときは、開発元、機能の説明、料金、利用規約を確かめる習慣をつけるよう、IPA も勧めています。
パソコンや Android で同じ警告が出たとき
同じ種類の偽の警告は、パソコンや Android のスマホにも出ます。IPA は、パソコンで偽のセキュリティ警告の画面が表示されただけであれば、パソコンはウイルスに感染しておらず、画面を閉じるだけで問題ないと説明しています(IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」)。
パソコンの偽の警告は、画面いっぱいに表示されて閉じられないように見せる作りになっていることがあります。IPA の案内では、全画面の状態から「ESCキー」を長押しして閉じるボタンを出し、ブラウザを閉じる方法が紹介されています。IPA は、この操作を練習できる体験サイトも公開しています。パソコンで偽の警告に出会ったときは、表示された電話番号にかけないことが何より大切です。
Android のスマホでは、Chrome の上部の「タブ選択アイコン」を長押しし、メニューから「タブを閉じる」を選ぶ方法が IPA の記事で紹介されています。アプリを入れてしまった場合は、設定アプリでアプリの一覧を開き、そのアプリを選んで「アンインストール」をタップします。定期購入を登録してしまった場合は、Google Play の定期購入の画面で解約します。iPhone と同じく、アプリを消しただけでは解約にならない点に気をつけてください。
家族の中に iPhone と Android、パソコンを使う人が混ざっていても、考え方は同じです。警告の画面の中は触らない、電話をかけない、アプリを入れない、画面そのものを閉じる。この4つを家族で共有しておくと、慌てたときにも同じ動きができます。
家族が偽の警告にあわないために伝えておくこと
偽の警告は、スマホを使い慣れていない家族ほど慌てやすいものです。警告の文面は「閉じると責任は自己負担」「このままでは写真や連絡先が壊れます」と、まじめな人ほど慌てるように作られています。家族には、次の3つだけを伝えておくと、いざというときに役立ちます。
- スマホがウイルスの警告を出してきても、それはウェブページの広告で、スマホは壊れていない
- 警告の画面に出ている電話番号には電話しない。画面のボタンも押さない
- 困ったら、画面のスクリーンショットを撮って家族に送る
スクリーンショットを残しておくと、あとで消費者ホットラインや警察に相談するときにも、どんな画面が出ていたかを正確に伝えられます。Apple のサポート記事でも、Apple を装った疑わしいショートメッセージを報告するときはスクリーンショットを撮って送るよう案内しています。
子どもに iPhone を持たせている場合は、アプリの購入や課金の前に保護者の承認が要るように設定しておくと、偽の警告から有料のアプリに誘導されても、子どもだけで契約まで進んでしまうことを防げます。設定の方法は、Apple の公式サポートでファミリー共有の案内を確かめてください。
警告のあとに届くメールやショートメッセージにも気をつける
偽の警告で入力してしまった情報は、そのあとの詐欺に使われることがあります。メールアドレスや電話番号を入れてしまった場合は、しばらくの間、次のような連絡に気をつけてください。
- 「ウイルスの駆除が完了していません」「サポート料金が未払いです」と、支払いを求めるメール
- Apple や携帯電話会社、宅配便の会社を名乗り、リンクからサインインや入力をさせようとするショートメッセージ
- 「先ほどのサポートの続きです」と名乗ってかかってくる電話
警察庁のフィッシング対策のページでは、メールやショートメッセージに書かれたリンクは見た目で本物かどうかを見分けるのが非常に難しいので、公式サイトをブックマークに登録したり、公式アプリを使ったりして正しいサイトに接続するよう呼びかけています。届いた連絡が気になるときは、本文のリンクや電話番号は使わず、自分で公式サイトや公式アプリを開いて確かめてください。
困ったときの相談先
自分だけで判断がつかないときは、次の窓口に相談できます。2026年11月1日時点で公式のページで確かめた内容です。
| 相談したいこと | 窓口 |
|---|---|
| 警告やアプリなど、技術的な相談 | IPA 情報セキュリティ安心相談窓口(電話 03-5978-7509、受付は10時00分から17時00分、土日祝日・年末年始を除く) |
| 課金や契約のトラブル | 消費者ホットライン 188(近くの消費生活センターなどにつながる) |
| 詐欺の被害、遠隔操作をされた | 警察相談専用電話 #9110(各都道府県警察の相談窓口につながる) |
| Apple Account や購入の問題 | Apple の公式サポート(公式サイトやアプリから自分で開く) |
IPA の窓口に電話やメールで相談するときは、次のような項目を整理しておくよう案内されています。端末の種類(iPhone など)、OS(iOS の版)、入れているセキュリティのアプリの名前、使っているクラウドのサービスの名前、いつ何が起きたかの順を追った説明、ウイルスや不正アクセスが原因だと考えた理由、ほかに相談した窓口です。警告の画面のスクリーンショットがあれば、それも手元に用意しておくと話が早く進みます。
消費者庁によると、消費者ホットライン 188 は、地方公共団体が設けている身近な消費生活センターや消費生活相談窓口を案内する番号です(消費者庁「消費者ホットライン」)。相談は無料で、通話料金がかかります。警察庁の資料によると、#9110 は発信した地域を受け持つ都道府県警察本部などの総合窓口につながり、携帯電話からも使えます。
Apple のサポートに連絡するときは、警告の画面に出ていた番号ではなく、Apple の公式サイトやサポートのアプリから自分で窓口を開いてください。Apple を名乗るメールが届いて本物か迷う場合は Appleからのメールは本物か|公式の送信元アドレスと偽の請求メールの見分け方 が参考になります。
仕事で iPhone を使う人が気をつけること
在宅で仕事をしている人は、私用の iPhone で取引先とのチャットやメール、ファイル共有のサービスを使っていることがあります。偽の警告をきっかけにパスワードを入れてしまうと、自分のアカウントだけでなく、そこにつながる取引先にも迷惑がかかる恐れがあります。仕事のアカウントのパスワードを入れてしまった場合は、パスワードを変えたうえで、取引先にも事情を伝えておくと、なりすましのメッセージが届いたときに相手が気づきやすくなります。
会社や取引先から支給された iPhone で警告が出た場合は、自分で操作を進めずに、管理者に連絡するのが先です。IPA も組織向けの注意喚起で、会社や組織のパソコンにセキュリティの警告が出たら管理者に連絡するよう呼びかけています。支給された機器には会社が入れた構成プロファイルがあることも多く、自分の判断で削除すると仕事の設定まで消えてしまいます。
セキュリティの基本を身につけておくことは、在宅で仕事を受けるうえでの信用にもつながります。セキュリティの知識が生きる仕事にどのようなものがあるかは AI・マーケティング・セキュリティのお仕事 でまとめています。
よくある質問
Q. iPhone に「ウイルスに感染しています」と出たら、本当に感染しているのですか?
ウェブページの中に出た警告なら、感染しているわけではありません。Apple は、ウイルス感染を警告するポップアップを信じないよう呼びかけていて、多くは詐欺の広告だと説明しています。IPA も、スマートフォンに突然出るセキュリティの警告は偽物で、内容に根拠はないと案内しています。画面の中は触らずにタブを閉じてください。
Q. 警告をタップしてしまいました。ウイルスに感染しましたか?
タップしただけで感染するわけではありません。何も入力せず、アプリも入れていなければ、タブを閉じて Safari の履歴を消去すれば十分です。アプリを入れた場合は削除したうえで、「設定」の自分の名前から「サブスクリプション」を開き、登録がないかを確かめてください。アプリを削除しただけでは解約されません。
Q. カレンダーから「ウイルス」の通知が何度も来ます。どうすれば止まりますか?
外部のカレンダーを取り込んでしまったか、迷惑な出席依頼が届いている状態です。予定の中のリンクはタップせず、カレンダーアプリでカレンダーの一覧を開き、身に覚えのないカレンダーの情報ボタンから「カレンダーを削除」または「照会を解除」をタップします。予定だけを消しても、カレンダーが残っていると通知が続きます。
Q. 表示された番号に電話をかけてしまいました。どうすればよいですか?
すぐに電話を切って構いません。遠隔操作のアプリを入れる、ギフトカードで支払う、パスワードや確認コードを伝える、といった指示には応じないでください。Apple は、確認コードを尋ねることや、セキュリティ機能を切るよう求めることはないと案内しています。支払ってしまった場合は支払った方法の会社に連絡し、警察相談専用電話 #9110 や消費者ホットライン 188 に相談します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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