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アイコンの販売|イラストのアイコンを売る方法と販売先

@SOHO編集部
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アイコンの販売|イラストのアイコンを売る方法と販売先

この記事のポイント

  • ✓アイコン販売を副業で始めたい人向けに
  • ✓オーダーメイド・素材のダウンロード販売・ストックサイトの3つの売り方と
  • ✓ココナラ・BOOTH・PIXTAの手数料

SNSのプロフィールに使う似顔絵のアイコン、配信者やVTuberのアイコン、Webサイトやアプリで使う小さな図柄のアイコン。イラストが描ける人にとって、アイコン販売は手元の画材とパソコンだけで始められる副業の1つです。ただ、いざ始めようとすると「どこで売ればいいのか」「手数料はどのくらい引かれるのか」「描いたアイコンを相手がどこまで使ってよいのか」で手が止まる人が多くいます。

この記事では、アイコンの売り方を3つの型に分けたうえで、主な販売先の手数料と売上の受け取り方を公式の案内をもとに整理します。後半では、出品ページに書くべきこと、著作権と利用範囲の決め方、特定商取引法の表示、確定申告の目安まで、販売を始める前に決めておきたいことを順番に説明します。

アイコン販売の3つの型

アイコン販売と一口に言っても、売り方によって作業の流れも、手数料の仕組みも、向いている人も大きく変わります。最初に、自分がどの型で売りたいのかをはっきりさせておくと、販売先を選びやすくなります。

オーダーメイドで1点ずつ描いて納品する

依頼主の写真や希望を聞いて、その人だけのアイコンを描いて納品する売り方です。SNSのプロフィールに使う似顔絵や、配信者のキャラクターのアイコンが代表例です。スキルを売買するサービスに出品ページを作り、依頼が入ったら打ち合わせをして描き、修正を経て納品します。

1点ごとに価格を決められ、依頼主の満足が次の依頼や口コミにつながりやすいのが特徴です。一方で、1件ごとにやり取りと修正の時間がかかるため、描ける本数には上限があります。人と話しながら仕事を進めるのが苦にならない人に向いています。

作り置きの素材をダウンロードで売る

あらかじめ描いておいたアイコンを、データとしてダウンロード販売する売り方です。Webサイトや資料に使う線画のアイコンのセット、SNSの投稿に使える小さなイラストのセットなどがあります。一度作れば何度でも売れるので、1回の作業が長く売上を生む可能性があります。

その代わり、誰に向けたセットなのかを考えて作らないと、ほとんど売れないまま埋もれます。価格は自分で決められますが、購入者がどこまで使ってよいか(利用範囲)を自分で決めて書く必要があります。

ストックサイトに登録して使われるたびに報酬を受け取る

写真やイラストの素材を扱うストックサイトにアイコンを登録し、購入されるたびに売上の一部を受け取る売り方です。価格や利用規約はサイトが決めるので、自分で値付けやライセンスの文面を考える手間はありません。そのかわり、受け取れる割合はサイトの基準で決まり、審査に通らないと販売が始まりません。

3つの型は組み合わせることもできます。オーダーメイドで描く力を磨きながら、空いた時間に素材のセットを作ってダウンロード販売とストックサイトに出す、という進め方をする人も少なくありません。

アイコンの需要がどこにあるか

アイコンの買い手は、大きく個人と事業者に分かれます。どちらを相手にするかで、売れる絵柄も、価格の付け方も変わります。

個人の買い手が求めているもの

個人の買い手の多くは、SNSや配信、ゲームのプロフィールで使うアイコンを探しています。自分の顔写真を出したくないけれど、自分らしさは伝えたい。そうした人にとって、似顔絵やキャラクターのアイコンは分かりやすい選択肢です。配信を始める人が増え、配信の画面や告知の画像に使うアイコンを求める声もあります。

個人の買い手は、絵柄の好みで選ぶ傾向が強いので、出品ページに並べる見本の絵がそのまま売上を左右します。見本は、描ける絵柄の幅を見せるより、得意な絵柄を数点そろえて「この絵柄で描きます」と伝えるほうが選ばれやすくなります。

事業者の買い手が求めているもの

事業者は、Webサイトや資料、アプリの画面、店内の案内表示などに使うアイコンを探しています。求められるのは、同じ線の太さ、同じ色の数、同じ余白で描かれたアイコンが、まとまった数そろっていることです。1点だけ上手でも、ほかのアイコンと並べて浮いてしまうと使いにくいからです。

アプリやWebサービスの開発の現場では、画面に並べるアイコンを外部に依頼することもあります。開発の仕事でどのような制作物が求められているかは、アプリケーション開発のお仕事で、アプリ開発の案件の種類と進め方を紹介しています。事業者向けのアイコンを作るときは、こうした現場で使われる大きさや形式を知っておくと、買い手が使いやすいセットになります。

主な販売先の手数料と受け取り方

販売先を選ぶときは、手数料の割合だけでなく、何に対して手数料がかかるのか、売上をいつどうやって受け取るのかまで確かめておくと、手元に残る金額を見誤りません。ここでは、オーダーメイド、ダウンロード販売、ストックサイトの代表的な販売先について、2026年10月23日時点の公式の案内を整理します。手数料は改定されることがあるので、出品の前に必ず各サービスの公式の案内を開いて、その日の記載を確かめてください。

ココナラ(オーダーメイド向け)

ココナラは、知識やスキルを売り買いするサービスです。似顔絵やキャラクターのアイコンの制作を出品している人が多く、オーダーメイドの販売先として広く使われています。ココナラの出品ガイドによると、出品に初期費用や月会費はかからず、取引が完了したときに、販売総額に手数料率22%をかけた額が差し引かれます。この手数料には、システム利用料と決済手数料が含まれています。販売総額には、サービスの価格のほか、おひねり(追加の支払い)や有料オプション、見積もりの相談への応募が含まれます。

売上の振込は、申請した週の翌週木曜日に行われます。振込手数料として160円が差し引かれますが、3,000円以上の振込申請では無料になります。少額のうちに何度も申請すると、そのたびに振込手数料がかかるので、ある程度たまってから申請するほうが手元に多く残ります。

BOOTH(ダウンロード販売向け)

BOOTHは、pixivが運営する創作物の販売サービスです。アイコンの素材のセットをデータでダウンロード販売する場として、イラストを描く人によく使われています。BOOTHの公式のガイドでは、決済代金のうち5.6%+45円がサービス利用料として差し引かれ、残りが受取金額になると図で示されています。サービス利用料の小数点以下は切り上げです。これとは別に、振込のときに200円から300円(税込)の振込手数料がかかります。

売上は毎月1日から月末までで締められ、翌月1日にメールで振込金額が知らされ、翌月20日から5営業日以内に振り込まれます。購入者が任意で上乗せして支払うBOOST(ブースト)という機能もあり、上乗せされた金額にも5.6%のサービス利用料がかかると案内されています。

PIXTA(ストックサイト)

PIXTAは、写真やイラスト、動画の素材を扱う国内のストックサイトです。アイコンもイラスト素材として登録できます。PIXTAのクリエイターランクの案内によると、写真とイラストの素材が単品で購入されたときにクリエイターが受け取る割合(コミッション率)は、ほかのサイトでも販売する一般のクリエイターで、過去1年間の販売回数に応じて22%から42%です。PIXTAだけで販売する専属のクリエイターは割合が高く設定されています。

売上はクレジットという単位でたまり、10クレジット以上で現金に交換できます。交換のときは、作品の販売で得たクレジットから源泉徴収として10.21%が差し引かれ、さらに手数料として2クレジットが引かれます。1クレジットは110円で換算されます。公式の例では、50クレジットを交換すると、源泉徴収の5.11クレジットと手数料の2クレジットを引いた42.89クレジットが支払われます。

イラストの依頼に特化したサービス

イラストやアイコンの依頼に特化したマーケットもあります。代表的なSKIMAは、2026年10月23日時点で公式サイトに緊急メンテナンスのお知らせが出ていて、サービスが使えない状態です。手数料や受け取り方の案内も確認できないため、この記事では金額を載せていません。利用を考えている場合は、再開後に公式の案内で手数料と規約を確かめてください。

販売先の比べ方

販売先 売り方 差し引かれるもの 売上の受け取り
ココナラ オーダーメイド 販売総額の22% 振込手数料160円(3,000円以上の申請は無料)
BOOTH ダウンロード販売 決済代金の5.6%+45円 振込手数料200円から300円
PIXTA ストックサイト 受け取りは22%から42%(一般) 10クレジット以上で交換、源泉徴収と2クレジットの手数料

ココナラとBOOTHは「売上から手数料が引かれる」仕組み、PIXTAは「売上のうち決められた割合を受け取る」仕組みです。同じ%の数字でも意味が逆なので、比べるときは取り違えないようにしてください。

手数料を引いた手取りの計算例

手数料の仕組みが分かったら、実際にいくら手元に残るかを計算してみます。価格を決める前にこの計算をしておくと、「売れたのに思ったより少ない」という事態を防げます。

ココナラでオーダーメイドのアイコンを売る場合

3,000円のアイコンの制作が1件売れたとします。手数料は3,000円の22%で660円なので、売上として残るのは2,340円です。同じ月に同じ価格で4件売れれば、売上は9,360円になり、3,000円以上の振込申請なので振込手数料はかかりません。1件だけで振込を申請すると、2,340円から160円が引かれて2,180円になります。

BOOTHで素材のセットを売る場合

500円のアイコン素材のセットが1つ売れたとします。サービス利用料は500円の5.6%の28円に45円を加えた73円なので、受取金額は427円です。価格に対する固定の45円の重みは、価格が安いほど大きくなります。200円のセットなら、5.6%の11.2円を切り上げた12円に45円を加えて57円が引かれ、受取金額は143円です。価格の約3割が利用料になる計算です。

この計算からも分かるように、ダウンロード販売では、1つずつ安く売るより、数を集めたセットにして価格を上げるほうが、固定の利用料の影響を小さくできます。月の売上がまとまってから振り込まれるので、振込手数料は月に1回かかると考えておけば十分です。

手取りを考えるときに入れておきたいもの

手数料のほかにも、描く道具のソフトの利用料や、素材の作成にかかった時間があります。たとえばオーダーメイドで1件に5時間かかるなら、2,340円を5時間で割ると1時間あたり468円です。この数字を見て、価格を上げるか、描く工程を短くするかを考えます。価格の付け方に正解はありませんが、時間あたりの手取りを一度計算しておくと、続けられる価格かどうかを判断しやすくなります。

オーダーメイドで受けるときの流れ

オーダーメイドのアイコン販売は、出品ページの作り方と、受注から納品までのやり取りで評価が大きく変わります。トラブルの多くは、最初に決めていなかったことから起きます。

出品ページに書いておくこと

出品ページには、少なくとも次の項目を書いておきます。

  • 納品する画像の大きさ(たとえば縦横1,000ピクセル)とファイルの形式(PNG、JPEGなど)
  • 背景の有無と、背景を透明にするかどうか
  • 無料で受ける修正の回数と、それを超えたときの扱い
  • 依頼から納品までの日数の目安
  • 使ってよい範囲(SNSのプロフィールだけか、配信の画面や名刺にも使えるか、商用利用を認めるか)
  • 受けられない依頼(実在する他人の写真をもとにした依頼、他の作品のキャラクターなど)

特に、使ってよい範囲と修正の回数は、後から揉めやすい項目です。書いていないと、依頼主は「何度でも直してもらえる」「どこに使ってもよい」と受け取ることがあります。

受注から納品までの進め方

依頼を受けたら、最初に参考の写真や希望の雰囲気、色の好み、使う場所を聞き取ります。そのうえで、ラフ(下描き)を見せて方向性を確認し、了承をもらってから清書に進みます。ラフの段階で確認を取ることで、清書を描き直す手間を減らせます。

納品のときは、決めた大きさと形式のファイルを渡し、使ってよい範囲をもう一度文章で伝えておきます。依頼主がSNSのアイコンに使うときに、丸く切り抜かれても顔が切れないように、大事な部分を中央に寄せて描いておくと喜ばれます。

評価と次の依頼につなげる

オーダーメイドでは、最初の数件の評価が次の依頼を左右します。最初は見本を増やす目的もあるので、価格を抑えて受け、丁寧なやり取りで評価を集める人が多くいます。ただし、安くしすぎると、評価が集まった後に価格を上げにくくなります。始めから「最初の何件までは特別価格」と出品ページに書いておけば、後から価格を戻しやすくなります。

素材のセットとして売るときの作り方

ダウンロード販売やストックサイトでアイコンを売るときは、1点の上手さより、セットとしての使いやすさで選ばれます。

誰に向けたセットかを決める

最初に、どんな人がどんな場面で使うセットなのかを決めます。たとえば「小さな店のWebサイトで使う、営業時間・地図・電話・予約のアイコン」「オンライン講座の資料で使う、学習・質問・課題・締め切りのアイコン」のように、使う場面が具体的なほど、探している人に見つけてもらいやすくなります。

形をそろえる

セットの中では、線の太さ、角の丸み、色の数、余白をそろえます。そろっていないと、並べたときに一部だけ目立ってしまい、事業者の買い手には使いにくい素材になります。描き始める前に、基準の枠と線の太さを決めておくと、後からそろえ直す手間が減ります。

ファイルの形式と同梱するもの

ダウンロード販売では、背景が透明なPNGに加えて、拡大しても線が荒れないSVGなどのベクター形式を入れておくと、Webや印刷の両方で使いやすくなります。色を変えたい人のために、色違いを同梱する方法もあります。

あわせて、利用規約を書いたテキストファイルを同梱し、商品ページにも同じ内容を書いておきます。商用利用を認めるか、加工してよいか、素材そのものを再配布や再販売してよいかは、必ず明記します。

商品ページに書くこと

素材のセットの商品ページには、収録しているアイコンの数と一覧の画像、ファイルの形式と大きさ、色違いの有無、使ってよい範囲を書きます。一覧の画像は、実際にWebサイトや資料に並べたときの見え方を示すと、買い手が自分の用途に合うかを判断しやすくなります。追加のアイコンを後から収録する予定があるなら、購入済みの人が無料で受け取れるかどうかも書いておくと親切です。

ストックサイトに出すときの注意

ストックサイトでは、サイトごとに審査の基準と、登録できない内容が決まっています。実在する企業のロゴや商標、他人の作品に似せた絵柄は、審査で断られるだけでなく、権利の問題になります。登録の前に、そのサイトのクリエイター向けの案内を読んでおきます。

著作権と使ってよい範囲の決め方

アイコン販売で最も気をつけたいのが、権利の扱いです。描いたアイコンの権利が誰にあり、買った人がどこまで使えるのかを、売る側がはっきりさせておく必要があります。

著作権は描いた時点で発生する

日本の著作権法では、著作権は登録などの手続きをしなくても、作品を作った時点で作者に発生します。

2 著作者人格権及び著作権の享有には、いかなる方式の履行をも要しない。 出典: e-Gov法令検索(著作権法 第17条)

つまり、描いたアイコンの著作権は、特に取り決めをしなければ描いた人にあります。アイコンを売るときに渡しているのは、多くの場合「著作権そのもの」ではなく「決めた範囲で使ってよいという許可」です。この違いを取引の前に伝えておくと、後のトラブルを防げます。

譲渡と利用の許可を分けて考える

著作権そのものを相手に渡すことを「譲渡」と言います。譲渡すると、相手はアイコンを自由に加工したり、別の目的に使ったりできるようになります。一方、利用の許可だけなら、相手は決めた範囲でしか使えません。

オーダーメイドで個人のSNSのアイコンを描く場合は、利用の許可にとどめ、描いた人が見本として公開してよいかも決めておくのが一般的です。事業者から依頼されたアイコンで著作権の譲渡を求められた場合は、譲渡の分を価格に反映させるかどうかを考えます。作品に対する作者の名誉や意図を守る権利(著作者人格権)は譲渡できないので、事業者の依頼では「著作者人格権を行使しない」という取り決めを求められることもあります。契約の内容で判断が分かれるので、迷う場合は専門家に相談してください。

他の作品のキャラクターや実在の人物に注意する

アニメやゲームのキャラクターを描いたアイコンを、許可なく販売することはできません。ファンが描いた作品の扱いは、作品ごとに権利者が出している指針で決まります。販売を認めていない作品も多いので、依頼があっても、指針を確かめられない場合は受けないほうが安全です。

似顔絵の依頼では、依頼主本人の写真をもとにするのが原則です。本人の許可のない他人の写真をもとにした依頼は、肖像の扱いで問題になるおそれがあるので、出品ページで受けないと書いておきます。

生成AIで作ったアイコンを売る場合

生成AIで作った画像をアイコンとして売る人もいます。文化庁は、生成AIと著作権の関係について、有識者の議論を経て「AIと著作権に関する考え方について」を取りまとめ、AIと著作権についてのページで公開しています。生成した画像が既存の作品に似ている場合の扱いなどが整理されているので、生成AIを使う前に目を通しておきます。

販売先によっては、生成AIで作った作品の出品を制限していたり、生成AIを使ったことの表示を求めていたりします。各サービスの規約を必ず確かめ、使った場合は商品ページで正直に書いておくと、買い手の信頼を損ねません。

特定商取引法の表示

インターネットで商品を売ることは、法律上の「通信販売」に当たります。通信販売の広告については、特定商取引法という法律が、販売する人に表示を求めています。

何を表示するのか

特定商取引法の第11条では、通信販売の広告に、販売価格(送料がかかる場合は送料も)、代金の支払いの時期と方法、商品を引き渡す時期、申し込みの撤回や解除に関する事項などを表示するよう定めています。ダウンロード販売のアイコンでも、販売を事業として続けていれば、表示が必要になると考えられます。法律の条文やガイドラインは、消費者庁の特定商取引法のページにまとまっています。

販売先の仕組みを確かめる

販売先のサービスによっては、特定商取引法の表示の欄が用意されていたり、住所や電話番号の扱いについて独自の仕組みを設けていたりします。自宅の住所をそのまま公開したくない場合は、そのサービスでどのように表示できるかを、出品の前に案内で確かめておきます。個人での販売が「事業」に当たるかどうかは、販売の回数や規模によって変わるので、判断に迷うときは消費生活センターや経済産業局の窓口に相談できます。

ダウンロード販売の返品の扱い

データの販売は、購入後に返品を受けても元に戻せない性質があります。返品を受け付けない場合は、その旨を商品ページに分かりやすく書いておきます。表示がないと、購入者との間で返品をめぐる誤解が生まれやすくなります。

確定申告の目安

アイコン販売で売上が出たら、税金の扱いも考えておく必要があります。会社員が副業でアイコンを売る場合と、本業として売る場合とで、必要な手続きが変わります。

会社員の副業の場合

国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人の案内によると、給与を1か所から受けていて、給与の全部が源泉徴収の対象になっている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要になります。ここでいう所得は、売上ではなく、売上から手数料や道具の費用などの経費を引いた金額です。

20万円以下で所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税は別の扱いで、市区町村への申告が必要になることがあります。お住まいの市区町村の案内を確かめておきます。

経費として考えられるもの

アイコン販売の経費としては、販売先の手数料、描くためのソフトの利用料、ペンタブレットなどの道具、素材を作るための資料などが考えられます。ただし、家庭での用途と共用している道具は、仕事で使う割合に応じて分ける必要があります。何を経費にできるかは事情によって変わるので、迷うものは税務署や税理士に確認してください。

ストックサイトの源泉徴収

PIXTAのように、売上を受け取るときに源泉徴収が行われるサービスもあります。源泉徴収された税額は、確定申告で納める税額から差し引けるので、支払いの明細を保存しておきます。確定申告をすると、差し引かれすぎていた分が戻ることもあります。

価格の決め方

アイコンの価格は自分で決められる販売先が多い一方で、決め方に迷う人も多くいます。価格は、手取りから逆算する方法と、同じ販売先の出品から考える方法を組み合わせると決めやすくなります。

手取りから逆算する

最初に、1件にかかる時間と、1時間あたりに手元に残したい金額を決めます。たとえば1件に4時間かかり、1時間あたり1,000円は残したいなら、手取りで4,000円が必要です。ココナラのように販売総額の22%が引かれる販売先なら、4,000円を0.78で割った約5,130円が、目指す価格の目安になります。この計算をしておくと、手数料を引いた後で赤字のような働き方になっていないかを確かめられます。

同じ販売先の出品を見る

次に、販売しようとしている販売先で、似た絵柄や似た内容の出品がどのくらいの価格で並んでいるかを見ます。評価の数が多い出品と、出品したばかりの出品とでは、同じ内容でも価格に差があるのが普通です。始めたばかりのうちは、評価の多い出品と同じ価格では選ばれにくいので、内容を絞った基本の価格を用意し、背景の追加や商用利用の許可を有料のオプションにする方法がよく使われます。

オプションで分ける

基本の価格に含める内容を小さくしておき、追加の要望をオプションにすると、依頼主は予算に合わせて選べます。背景を描く、全身を描く、表情の違いを追加する、納期を早める、商用利用を認める、といった項目が代表例です。オプションの内容と価格を出品ページに並べておけば、やり取りの中で毎回見積もりを出す手間も減ります。

売れるまでの続け方

アイコン販売は、出品してすぐに売れるとは限りません。売れるまでの期間を前提に、続けられる進め方を作っておくことが大切です。

見本の作品を整える

出品ページの見本は、買い手が最初に見る場所です。描ける絵柄を全部並べるより、得意な絵柄で描いた見本を、雰囲気の違う人物で数点並べるほうが、「この人に頼めばこういう絵になる」と伝わります。見本は、実際の依頼で描いたものを依頼主の許可を得て差し替えていくと、だんだん説得力が増していきます。

SNSで制作の過程を見せる

SNSで、ラフから完成までの過程や、色を塗る前後の比べ方を投稿すると、絵柄だけでなく仕事の進め方も伝えられます。投稿から出品ページへ案内する流れを作っておくと、販売先の検索だけに頼らずに買い手に見つけてもらえます。SNSでの集客や広告の仕事に興味が広がった場合は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティング系の仕事の内容を紹介しています。

作業の時間を決めて続ける

副業として続けるには、描く時間を生活の中に組み込んでおくことが欠かせません。平日は夜に1時間だけラフを描き、週末に清書をする、というように時間を決めると、納期も守りやすくなります。在宅で作業に集中する方法は、在宅ワークの集中力アップ|ポモドーロ以外に効く7つのテクニックで、時間の区切り方や作業環境の整え方を紹介しています。

お金を先に払わせる勧誘に気をつける

アイコンやイラストで副業を始めたい人に向けて、「登録料を払えば仕事を紹介する」「教材を買えば必ず売れるようになる」といった勧誘が出回ることがあります。仕事を始める前にお金を払わせる話は、内容をよく確かめてください。困ったときは、消費者ホットライン(局番なしの188)で、近くの消費生活センターに相談できます。

運営者として見てきたことと、年収データから見えること

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見ていると、イラストの仕事で長く続く人ほど、絵の上手さに加えて、最初の取り決めを丁寧に文章にしていると感じます。使ってよい範囲、修正の回数、納期を出品ページや見積もりの段階で書いておく人は、依頼主との行き違いが少なく、同じ依頼主から次の仕事を任されることが多くなります。アイコン販売は1件の金額が小さい仕事ですが、やり取りの丁寧さが積み重なると、Webサイトのイラストや資料の図版など、より大きな依頼につながっていきます。

また、仲介の手数料が引かれない直接の取引では、依頼主は同じ予算でより多くの点数を頼め、描く人の手取りも厚くなります。販売先の手数料を引いた手取りを計算してみると、この差は思った以上に大きいものです。販売サービスで見本と評価を集めながら、直接の取引で継続の依頼を受けられる関係を作っていくと、時間あたりの手取りを伸ばしやすくなります。

イラストやデザインを仕事にした場合の収入の目安は、デザイナーの年収・単価相場で、統計にもとづく年収と単価の相場をまとめています。アイコン販売を入口に、デザインの仕事全体でどのくらいの収入が見込めるのかを確かめておくと、副業として続けるか、仕事の幅を広げるかを考える材料になります。また、事業者向けの依頼では、見積書や納品の連絡など、文書で正確に伝える力も求められます。ビジネス文書の基本を体系的に学びたい人は、ビジネス文書検定の試験の内容と勉強の進め方も参考にしてください。

よくある質問

Q. 絵が上手でなくてもアイコン販売はできますか?

できます。オーダーメイドの似顔絵では、上手さより絵柄の好みで選ばれることが多く、得意な絵柄の見本をそろえることが大切です。素材のセットでは、線の太さや余白がそろっていて使いやすいことが重視されます。最初は見本を数点作り、どの型が自分に合うかを試しながら、販売先の手数料を引いた手取りも計算して進めると続けやすくなります。

Q. アイコンの販売先はどこを選べばよいですか?

1点ずつ描いて納品するならココナラのようなスキルの販売サービス、作り置きの素材をデータで売るならBOOTHのようなダウンロード販売、使われるたびに報酬を受け取るならPIXTAのようなストックサイトが向いています。手数料の仕組みが販売先ごとに違うので、出品前に公式の案内で、何に対して何%かかるのかと振込手数料を確かめてから選んでください。

Q. 販売したアイコンの著作権は買った人に移りますか?

特に取り決めをしなければ、著作権は描いた人に残ります。多くの販売では、決めた範囲で使ってよいという許可を渡している形です。著作権の譲渡を求められた場合は、譲渡の分を価格に反映させるかを考え、契約の文面で明確にします。商用利用や加工、再配布を認めるかどうかは、出品ページや同梱の利用規約に必ず書いておきます。

Q. 会社員がアイコン販売をすると確定申告は必要ですか?

給与を1か所から受けていて源泉徴収されている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。所得は売上から手数料や道具の費用などの経費を引いた金額です。20万円以下でも住民税の申告が必要になる場合があるので、お住まいの市区町村の案内を確かめ、迷う点は税務署に相談してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月7日最終更新:2026年10月27日
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