Filmoraで作った動画をYouTubeで収益化するときに確かめる利用条件


この記事のポイント
- ✓Filmoraで作った動画をYouTubeで収益化するときに確かめる利用条件を
- ✓Wondershareの使用許諾契約書と公式のよくある質問
- ✓商用利用ライセンスのページから整理しました
Filmoraで編集した動画をYouTubeに投稿し、収益化したいと考えたとき、多くの人が迷うのが「個人向けのプランのままでよいのか」という点です。ネットには「個人プランで問題ない」という説明も、「収益化するなら商用のプランが必要」という説明も見つかり、どちらを信じればよいか分からなくなりがちです。結論から言うと、販売元のWondershareの公式の文書を読むと、個人向けのライセンスは個人利用や非営利の利用を目的としたものと書かれており、Filmoraに内蔵されている音楽と効果音は、どのプランでも商用目的には使えないとされています。この記事では、Filmoraで作った動画をYouTubeで収益化するときに確かめる利用条件を、公式の文書の記載に沿って整理し、迷ったときの確かめ方まで説明します。
Filmoraの利用条件はどこに書かれているか
Filmoraの利用条件は、主に次の3つの公式の文書に書かれています。
- Wondershareのエンド利用者使用許諾契約書(ソフトウェアを使うときの契約の文書。EULAとも呼ばれる)と、その中のFilmora向けの追加条項
- Filmoraの公式サイトのよくある質問のうち、購入前のご質問のページ
- Filmoraの公式サイトの商用利用ライセンスのページ
使用許諾契約書とは、ソフトウェアを使う人と販売元の間で、何をしてよく、何をしてはいけないかを定めた契約の文書のことです。Filmoraをインストールすると、この契約に同意したことになります。YouTubeでの収益化のように、お金にかかわる使い方をするときは、まずこの文書を読むことが出発点になります。
ネットの解説記事は、書かれた時期によって内容が古くなっていることがあります。Filmoraはプランの名前や中身を何度も変えてきたソフトなので、解説記事の結論をそのまま信じず、今日時点の公式の文書を確かめることが大切です。この記事の内容も、今日時点の公式の記載をもとにしています。
個人向けライセンスとビジネス向けライセンスの違い
Wondershareの使用許諾契約書のFilmora向けの追加条項では、ライセンスを個人向けとビジネス(法人)向けの2つに分けています。個人向けライセンスについては、次のように書かれています。
個人向けライセンス:本契約の条件に従い、Wondershareは、利用者(個人)に対し、個人利用もしくは非営利の利用を目的とし、ソフトウェアを一台のデヴァイスに、ダウンロードやインストール、およびアクティベートする権利を譲渡します。 出典: Wondershare エンド利用者使用許諾契約書
一方、ビジネス(法人)向けライセンスについては、Filmoraを商用目的で使用することを希望する利用者に対してビジネスプランを販売しており、ビジネスプランから購入した人は、商用目的の動画編集にFilmoraを使用することが認められると書かれています。
つまり、契約書の上では、個人向けライセンスは個人利用や非営利の利用が目的で、商用目的の動画編集にはビジネスプランが用意されている、という整理です。
では、YouTubeで収益化することが「商用目的」にあたるのかどうかです。ここは、公式の文書の書き方が場所によって異なるので、次の節でくわしく見ていきます。
YouTubeの収益化は商用利用にあたるのか
公式サイトの購入前のご質問のページでは、個人利用と法人(商用)利用の違いを説明しています。個人利用の例として、個人の趣味などで編集した動画をYouTubeやFacebookなどに投稿することが挙げられています。法人(商用)利用は、法人団体が商品やサービスを宣伝することを目的にFilmoraを使うこととされ、例として、法人のYouTubeチャンネルからの投稿や、個人のチャンネルであっても法人の案件の動画やプロモーションの動画を公開する場合などが挙げられています。
同じページでは、次のようにも書かれています。
居住する国の法律により「法人(商用)利用」の定義が異なりますので、現在日本に居住されている方で上記のご利用以外でも法人(商用)利用に当たるかどうか判断されにくい場合は、お手数ですが弊社のサポートセンターまでご連絡をいただきますようお願いいたします。 出典: Filmora よくある質問(購入前のご質問)
一方、公式サイトの商用利用ライセンスのページでは、使用が許諾される場面を個人利用と商用利用に分けて示しています。このページでは、個人アカウントでの利用を個人の非営利の使用に限るとしたうえで、商用利用の例として、Vlogや技術解説など、クリエイターが制作したオリジナル動画で、動画プラットフォームの収益分配プログラムに参加するものを挙げています。YouTubeパートナープログラムは、まさにこの収益分配の仕組みです。
このように、よくある質問のページでは「個人の趣味の動画の投稿」を個人利用の例とし、商用利用ライセンスのページでは「収益分配プログラムに参加するオリジナル動画」を商用利用の例としています。契約書では、個人向けライセンスは個人利用もしくは非営利の利用を目的としたものです。広告の収益の分配を受けることは、非営利とは言いにくい使い方です。
こうした記載を合わせて読むと、YouTubeで収益化する動画にFilmoraを使う場合は、個人向けのプランのままでよいと決めつけず、販売元に確かめるのが確実だと言えます。よくある質問のページが案内しているとおり、判断に迷う場合はサポートセンターに問い合わせ、回答を文書(メール)で残しておくと、あとで説明が必要になったときにも安心です。
サポートセンターに問い合わせるときの書き方
自分の使い方にどのライセンスが必要か判断がつかないときは、Wondershareのサポートセンターに問い合わせます。公式のよくある質問のページでも、法人(商用)利用にあたるかどうか判断しにくい場合は、サポートセンターに連絡するよう案内されています。
問い合わせるときは、相手が判断しやすいように、使い方を具体的に書くことが大切です。次のような項目を入れておくと、やりとりの回数を減らせます。
- 使っているFilmoraの種類(Windows版かMac版か、バージョン、購入したプランの名前)
- 動画を投稿する先(YouTubeの個人のチャンネルか、会社のチャンネルか)
- 収益化の状況(YouTubeパートナープログラムに申し込む予定か、すでに参加しているか)
- 動画の内容(Vlog、解説、ゲームの実況など)
- 企業から依頼された動画や、商品を紹介する動画が含まれるか
- 使う予定の素材(内蔵のエフェクトやタイトル、クリエイティブアセットの素材など)
そのうえで、「この使い方の場合、現在のプランのままで問題ないか、ビジネスプランが必要か」と、答えてほしいことをはっきり書きます。
回答が届いたら、メールを保存しておきます。将来、プランの決まりが変わったり、動画の使い方について問われたりしたときに、どの時点でどんな回答を受けたかを示せます。チャンネルの動画の内容が大きく変わったとき、たとえば企業の案件の動画を始めるときなどは、改めて確かめ直すのが安心です。
内蔵の音楽と効果音は商用目的に使えない
ライセンスのプランとは別に、必ず確かめておきたいのが、Filmoraに内蔵されている音楽と効果音の扱いです。使用許諾契約書のFilmora向けの追加条項には、次のように書かれています。
Filmoraに組み込まれているすべての音楽トラックと効果音は、いかなる営利目的にも使用してはなりません。 出典: Wondershare エンド利用者使用許諾契約書
同じ追加条項では、ビジネスプランから購入した人でも、Filmoraに組み込まれている音楽トラックや効果音は商用目的に使えないとしています。そのうえで、音楽トラックと効果音を除いた、組み込みのメディア、タイトル、トランジション、エフェクト、エレメントは、商用目的で使用できるとしています。
つまり、ビジネスプランを買ったとしても、Filmoraに最初から入っている音楽と効果音を、収益化した動画に使うことは、契約書の上では認められていないということです。収益化を考えるなら、動画の音楽と効果音は、自分で作ったものか、収益化する動画に使ってよいことがはっきりしている音源を使う必要があります。
なお、Filmoraでは、内蔵の素材とは別に、クリエイティブアセットと呼ばれる素材のサービスや、Audiostockの楽曲など、提供元ごとに条件が違う素材も扱われています。商用利用ライセンスのページでは、Filmoraを通じてAudiostockの楽曲などを使う場合、Audiostockが直接ライセンスを与え、Audiostockの利用規約が適用されると説明されています。また、同じページのよくある質問では、個人プランのオーディオアセットは、一般的なプラットフォームの個人チャンネルで、商用利用なしで公開できるとされています。素材ごとに条件が違うので、使う素材ごとに、どの規約が適用され、収益化する動画に使ってよいかを確かめます。
収益化する動画の音楽と効果音の選び方
内蔵の音楽と効果音が商用目的に使えない以上、収益化する動画では、音を別に用意する必要があります。選び方には、次のような方法があります。
- 自分で作る:楽器や作曲のソフトで作った音楽、自分で録った効果音を使う
- YouTubeのオーディオライブラリを使う:YouTube Studioの中にある、動画に使える音楽や効果音の機能を使う。音源ごとの使い方の条件を確かめる
- 音源素材のサービスを使う:収益化する動画に使ってよい条件の音源を、販売元の利用規約を確かめて使う
- 作曲の依頼をする:動画に合わせた音楽を、作曲をする人に依頼して作ってもらう
どの方法でも、使う前に条件を確かめることが大切です。音源素材のサービスの中には、個人の非営利の利用は認めていても、収益化した動画への利用には別の契約が必要なものもあります。利用規約の中で、収益化、広告、商用といった言葉がどう扱われているかを確かめます。
Filmoraのクリエイティブアセットの素材を使う場合も、素材ごとに条件が違うことがあります。公式の購入ページでは、音楽や音声の素材について、8割以上が商用利用可能という書き方がされています。言い換えると、すべてが商用利用できるわけではないということです。使う素材ごとに、収益化する動画に使ってよいかを確かめてから使います。
1本の動画で使った音楽と効果音は、名前と入手先、利用の条件を記録しておきます。YouTubeで著作権の申し立てを受けたときや、後から条件を確かめ直したいときに、記録があればすぐに対応できます。
体験版の透かしと、有料版への切り替え
Filmoraは、無料の体験版でも編集を試せます。ただし、体験版で書き出した動画には、透かし(ウォーターマーク。動画の上に表示されるロゴの印)が入ります。公式のよくある質問では、すでに体験版で書き出した動画の透かしは消せず、透かしなしで書き出すには有料版を購入する必要があると説明しています。有料版を購入し、届いた製品の登録の情報でFilmoraに登録すると、プログラムが有料版に切り替わり、体験版をアンインストールする必要はないとされています。
ここで気をつけたいのは、体験版で編集して書き出した動画を、そのままYouTubeに投稿してしまうことです。透かしの入った動画は見た目の質が下がるうえ、後から透かしを消すことはできません。収益化を目指すチャンネルで使うなら、本番の動画は有料版で書き出すことを前提に、制作の段取りを組みます。
有料版のプランは、個人向け、法人・チーム向け、学生・教職員向けに分かれています。個人向けには年間のプランや買い切りのライセンスがあり、プランによって使える機能やAIのクレジット、更新の扱いが違います。料金は時期によって変わり、割引の期間が設けられていることもあるので、購入のときに公式の購入ページで確かめます。公式の購入ページでは、個人向けの価格の対象は個人の客に限られ、法人は法人向けの窓口に問い合わせるよう案内されています。
YouTube側の収益化の条件も満たす必要がある
Filmoraの利用条件を満たしても、YouTubeで収益を得るには、YouTube側の条件を満たす必要があります。YouTubeで広告の収益の分配を受けるには、YouTubeパートナープログラムに参加します。YouTubeヘルプでは、参加の基準として、チャンネル登録者数1,000人以上に加えて、直近12か月間の対象となる動画の総再生時間が4,000時間以上か、直近90日間の対象となるショート動画の視聴回数が1,000万回以上のどちらかを満たすことを挙げています。
前提条件として、YouTubeのチャンネル収益化ポリシーに準拠していること、YouTubeパートナープログラムが提供されている国や地域に住んでいること、有効なコミュニティガイドラインの違反警告がないこと、Googleアカウントの2段階認証プロセスがオンになっていること、YouTube向けAdSenseアカウントがリンクされていることなども求められます。くわしくはYouTubeヘルプのYouTubeパートナープログラムの概要と利用資格で確かめられます。
申し込むと、YouTubeの自動のシステムと審査担当者がチャンネル全体を確かめます。結果が出るまでの期間は、通常は1か月程度とされています。
テンプレートやAIの機能を使うときの注意
Filmoraには、テンプレートや、AIを使って動画や画像を作る機能が多く入っています。こうした機能は、動画づくりの手間を大きく減らしてくれますが、YouTubeで収益化するうえでは気をつけたい点があります。
YouTubeのチャンネル収益化ポリシーでは、量産型のコンテンツに関する決まりを設けています。YouTubeヘルプによると、この決まりは2025年7月15日に更新され、名前が「繰り返しの多いコンテンツ」から「量産型のコンテンツ」に変わりました。収益化が許可されない例として、テンプレートを使って作られたと思われるコンテンツや、クリエイターならではの率直な洞察や視点が加えられておらず、汎用的なテンプレートで大量生産されたような印象を与えるAI生成のコンテンツが挙げられています。くわしくはYouTubeヘルプのチャンネル収益化ポリシーで確かめられます。
同じページでは、似たようなパターンで動画を作ること自体は問題ではなく、各動画の中身が実質的に異なり、創造的、教育的、その他の価値を持っていることが重要だとしています。イントロとエンディングが同じでも、内容の大部分が異なれば収益化が許可される例として挙げられています。
Filmoraのテンプレートを使うなら、オープニングやテロップの型として使い、動画の中身は自分で撮った映像や、自分の言葉の解説で作る、という使い分けが考えられます。AIで作った映像や画像を使う場合も、それだけで動画を構成するのではなく、自分の考えや解説を加えて、動画ごとの違いをはっきりさせることが大切です。
他人の素材を使うときの決まり
動画の中で、自分で撮っていない映像や画像、音楽を使う場合は、Filmoraの決まりとYouTubeの決まりの両方に気をつけます。
Filmoraの使用許諾契約書の追加条項では、Filmoraの中で提供されていない音楽トラックや、エレメント、写真、動画を使う場合は、使用のためのライセンスや適正な権限を持っている必要があるとしています。他人の作品を、許しを得ずに動画に入れることはできません。
YouTubeのチャンネル収益化ポリシーには、再利用されたコンテンツに関する決まりもあります。すでにYouTubeや他のオンラインの場所にあるコンテンツを使い、独自の解説や実質的な変更、教育や娯楽の価値が十分に加えられていないものは、収益化の対象になりません。この決まりはチャンネル全体に適用され、違反している動画があると、チャンネル全体の収益化が無効になる可能性があるとされています。
他人の動画を切り抜いてFilmoraで編集し直しただけの動画は、この決まりに触れるおそれがあるうえ、著作権の問題にもつながります。収益化を目指すなら、動画の素材は自分で撮ったものを中心にし、他人の素材を使うときは、使ってよい条件を確かめてから使います。
企業の案件や、人から頼まれた動画を編集するとき
自分のチャンネルの動画だけでなく、企業から依頼された動画や、ほかの人のチャンネルの動画をFilmoraで編集する場合は、さらに慎重になる必要があります。
公式のよくある質問のページでは、法人(商用)利用の例として、法人のYouTubeチャンネルからの動画の投稿や、個人のチャンネルであっても法人の案件の動画やプロモーションの動画を公開する場合を挙げています。集客や宣伝を目的とした商品のマニュアルやPRの映像の作成も、法人(商用)利用の例とされています。企業から報酬を受け取って、その企業の宣伝の動画を編集する仕事は、こうした使い方にあたると考えられます。
ほかの人から動画の編集を請け負う場合は、次の点を確かめます。
- 自分が使っているFilmoraのライセンスで、その仕事を受けてよいか
- 依頼主から渡された素材(映像、画像、音楽)の権利を、依頼主が持っているか
- 動画に入れる音楽と効果音を、誰が用意するか
- 完成した動画の使い道(自社のサイト、広告、SNSなど)
特に音楽と効果音は、依頼主が「何か適当なBGMを入れておいて」と頼んでくることがあります。そのときにFilmoraの内蔵の音楽を入れると、契約書の決まりに反するおそれがあります。音を誰がどう用意するかを、作業を始める前に依頼主と決めておくと、後からのトラブルを防げます。
収益化の前に確かめる手順
ここまでの内容を、YouTubeで収益化する前に確かめる手順として整理します。
- 使っているFilmoraが有料版か、体験版かを確かめる(体験版の書き出しには透かしが入る)
- 使用許諾契約書と、公式のよくある質問、商用利用ライセンスのページを読み、自分の使い方に必要なライセンスを確かめる
- 判断に迷う場合は、Wondershareのサポートセンターに問い合わせ、回答をメールで残しておく
- 動画に使っている音楽と効果音が、Filmoraに内蔵のものでないかを確かめる(内蔵の音楽と効果音は商用目的に使えない)
- クリエイティブアセットやAudiostockなどの素材は、素材ごとの規約で収益化に使ってよいかを確かめる
- テンプレートやAIの機能で作った部分に、自分の解説や撮影した映像を加え、動画ごとの違いをはっきりさせる
- YouTubeパートナープログラムの参加基準と前提条件を満たしているかを確かめて申し込む
手順のうち、2と3は一度確かめれば終わりではありません。Filmoraはプランの中身や公式の文書を更新することがあり、YouTubeも収益化の決まりを見直すことがあります。年に一度、プランの更新のときなどに、公式の文書を読み直す日を決めておくと、気づかないうちに条件が変わっていた、という事態を防げます。
特に4の音楽と効果音は、見落としやすい点です。編集の途中で、仮に内蔵の音楽を入れておき、そのまま書き出してしまうことがあります。書き出す前に、タイムラインのすべての音を確かめる習慣をつけます。
素材と権利の記録をつけておく
収益化したチャンネルを続けていくと、投稿した動画の数が増え、どの動画にどの素材を使ったかが分からなくなりがちです。著作権の申し立てを受けたときや、ライセンスの条件を確かめ直す必要が出たときに慌てないよう、素材と権利の記録を表にまとめておくと役立ちます。
表には、動画ごとに次のような列を作ります。
- 動画の題名と投稿日
- 書き出しに使ったFilmoraのバージョンとプラン
- 使った音楽と効果音の名前、入手先、利用の条件
- 使った映像や画像の素材の名前、入手先、利用の条件
- テンプレートやAIの機能を使った部分と、自分で加えた部分
- 企業の案件かどうか
この表があれば、ライセンスについてサポートセンターに問い合わせるときにも、使い方を正確に伝えられます。テンプレートやAIの機能を使った部分と、自分で加えた部分を書いておくと、YouTubeの量産型のコンテンツの決まりの点から、チャンネル全体を見直すときの手がかりにもなります。
記録は、動画を書き出したその日のうちにつけるのが続けるこつです。後からまとめて思い出そうとすると、どの音源を使ったかが分からなくなります。
ほかの編集ソフトを検討するときの考え方
Filmoraのライセンスの条件が自分の使い方に合わないと感じた場合は、ほかの動画編集ソフトを検討することもあります。そのときも、この記事で見てきた確かめ方がそのまま使えます。
どの編集ソフトでも、確かめたい点は共通しています。
- 使用許諾契約書で、個人向けと商用向けのライセンスがどう分かれているか
- 収益化した動画への利用が、どのライセンスで認められているか
- ソフトに内蔵の音楽、効果音、テンプレート、素材を、商用目的に使えるか
- 無料版で書き出した動画に透かしが入るか
ソフトそのものの利用の条件と、ソフトに入っている素材の利用の条件は、別に決められていることが多くあります。ソフトが商用利用できても、内蔵の素材は商用利用できない、という例は、Filmoraに限りません。乗り換える場合も、乗り換えた先の公式の文書を読み、必要なら販売元に確かめてから使い始めます。
副業として続けるときのお金と申告
YouTubeの収益化を副業として続ける場合は、お金の扱いも考えておきます。
まず、Filmoraの費用です。年間のプランは毎年の更新で費用がかかり、買い切りのライセンスは対応するバージョンが決まっています。ビジネスプランが必要になる場合は、個人向けとは費用が変わります。収益化してすぐに大きな収益が出るとは限らないので、ソフトの費用と、見込める収益のつり合いを考えて選びます。
次に、税金の申告です。会社員など給料を受け取っている人は、副業の所得(収入から必要経費を引いた金額)が1年間で20万円を超えると、所得税の確定申告が必要です。この条件は、国税庁の給与所得者で確定申告が必要な人のページで確かめられます。20万円以下でも、住民税の申告は必要です。
Filmoraの利用料や、動画で使う素材の購入費、撮影の機材などは、経費になることがあります。家の生活と共有している物は、動画づくりに使った分だけを経費にする考え方になります。どこまでを経費にできるかは事情で変わるので、迷ったら税務署の窓口で確かめます。会社員の場合は、勤務先の就業規則で副業が認められているかも、始める前に確かめておきます。
運営者として見てきた、動画の仕事で信頼される人
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、動画の分野で長く仕事を任されている人には、共通点があります。それは、編集の腕前だけでなく、使っているソフトや素材の利用条件を自分で確かめ、依頼主に説明できることです。
自分のチャンネルの収益化でも、ほかの人の動画の編集を受ける仕事でも、使った素材の権利の問題は、あとから大きな問題になることがあります。依頼する側から見ると、「この音楽は収益化した動画に使ってよい条件のものです」と根拠を添えて説明してくれる編集者は、「この人に任せると楽」な存在です。こうした信頼が積み重なると、継続の依頼や、新しい依頼主の紹介につながります。
手数料のかからない直接のやりとりでは、依頼する側は同じ予算でより多くの作業を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。動画の編集のように、同じ相手から継続して頼まれやすい仕事は、こうした直接の関係が長く続く分野です。
動画の編集の技術を仕事に広げたい場合は、動画編集(YouTube/TikTokなど)のお仕事で、どんな依頼があるかを確かめられます。YouTuberの動画づくりを支える仕事の始め方は、サムネイル・台本・構成作成の副業|YouTuber支援で稼ぐ方法で紹介しています。また、編集の副業の始め方の全体像は、動画編集の副業で月10万円稼ぐ方法|YouTube・TikTok案件の始め方で説明しています。
よくある質問
Q. Filmoraの個人向けプランで作った動画をYouTubeで収益化してもよいですか?
Wondershareの使用許諾契約書では、個人向けライセンスは個人利用もしくは非営利の利用を目的としたもので、商用目的にはビジネスプランが用意されています。公式の商用利用ライセンスのページでは、収益分配プログラムに参加するオリジナル動画が商用利用の例として挙げられています。判断に迷う場合は、Wondershareのサポートセンターに問い合わせ、回答をメールで残しておくのが確実です。
Q. Filmoraに入っている音楽を収益化した動画に使ってもよいですか?
使用許諾契約書のFilmora向けの追加条項では、Filmoraに組み込まれているすべての音楽トラックと効果音は、いかなる営利目的にも使用してはならないとされており、ビジネスプランでも同じです。収益化する動画では、自分で作った音や、収益化に使ってよい条件がはっきりしている音源を使ってください。
Q. Filmoraの体験版で作った動画の透かしは後から消せますか?
公式のよくある質問では、すでに体験版で書き出した動画の透かしは消せないと説明されています。透かしなしで書き出すには有料版を購入し、製品の登録をしてから書き出し直す必要があります。体験版をアンインストールする必要はないとされています。
Q. Filmoraのテンプレートを使った動画はYouTubeで収益化できますか?
YouTubeのチャンネル収益化ポリシーでは、似たパターンで動画を作ること自体は問題ではないとしつつ、テンプレートで作られたと思われる、動画ごとの違いがほとんどないコンテンツは収益化が許可されない例として挙げています。テンプレートは型として使い、中身は自分で撮った映像や自分の言葉の解説で作ることが大切です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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