Figmaを使う副業|受けられる仕事と実績の見せ方

中西 直美
中西 直美
Figmaを使う副業|受けられる仕事と実績の見せ方

この記事のポイント

  • ✓figma 副業で受けられる仕事の種類
  • ✓未経験から実績をつくる順番
  • ✓ポートフォリオの見せ方を整理しました

「Figmaは触れるけれど、これで副業ができるのかわからない」。こういうご相談、本当によくいただきます。デザインの学校に通ったわけではないし、自分の作ったものに自信もない。そんな状態で仕事を受けていいのだろうか、と。大丈夫ですよ。Figmaを使う副業は、きれいな絵を描く仕事だけではありません。決まった形に整える仕事、他の人が作ったものを直す仕事、資料の見た目を揃える仕事。入口は思っているより広いんです。この記事では、実際に募集されている仕事の種類から、収入の目安、実績の見せ方、そして受ける前に決めておくことまで、順番に見ていきます。

Figmaの副業は「描く仕事」だけではありません

まず、仕事の種類を整理しましょう。ここを知らないまま募集を見ていると、「自分には無理そう」という印象だけが残ってしまいます。

Figmaを使う仕事は、大きく5つに分かれます。

1つ目は、Webサイトやアプリの画面デザインです。ゼロから設計する仕事で、いちばんハードルが高く見える領域です。募集も多いのですが、求められる経験も高くなります。

2つ目は、既存デザインの修正と展開です。すでにあるデザインをもとに、別のページを作る、スマートフォン向けのサイズに直す、色や文字を差し替える。この仕事は判断の幅が狭いので、経験が浅い方でも受けやすい入口になります。

3つ目は、資料やスライドの作成です。Figmaは提案書やイベントの告知物を作るのにも使われます。デザインの知識より、情報を整える力が問われる仕事です。

4つ目は、バナーやSNS用の画像の量産です。1枚あたりの単価は控えめですが、枚数がまとまって発注されることが多く、作業の見通しが立ちやすい仕事です。

5つ目は、デザインデータの整備です。ばらばらになったファイルをコンポーネントにまとめる、命名を統一する、開発に渡せる状態に整える。地味に見えますが、これができる人は重宝されます。

ご自分がどこから入れそうか、少し考えてみてください。多くの方にとって、最初の一歩は2つ目か3つ目です。1つ目から入ろうとして止まってしまう方が、本当に多いんです。

収入の目安を、落ち着いて見てみましょう

お金の話は不安になりやすいところですね。ですから、できるだけ具体的に書きます。

フリーランスや副業向けのマッチングサービスに掲載されている募集を見ると、こんな記述があります。

例えば、フリーランス・副業向けのマッチングSNSに掲載されている募集を見ると、週2〜3日の稼働で月収10万円〜40万円前後がひとつの目安となるでしょう。 出典: youtrust.jp

同じページには、経験年数と稼働日数の関係についてもこう書かれています。

実務経験が3年以上あるデザイナーであれば、週2日の稼働で月収20万円以上を得られる可能性もあります。もちろん、これはあくまで目安であり、スキルや経験、稼働時間によっても変動します。 出典: youtrust.jp

この数字を見て「自分には遠い」と感じた方、焦らなくて大丈夫です。ここに出ているのは週2日以上の稼働ができる人の話で、しかも実務経験が前提になっています。

会社にお勤めの方が平日の夜と週末だけで受ける場合は、もう少し小さな単位から始まります。バナー1枚なら数千円から1万円台、既存デザインをもとにした1ページの制作なら1万円から5万円程度、資料の作成は1本1万円から3万円程度。このあたりが最初の相場です。

大事なのは、金額の大小より「1時間あたりいくらになったか」を記録することです。1枚5,000円の仕事に5時間かけていたら、時間あたり1,000円。同じ仕事を2時間で終えられるようになれば2,500円です。慣れることで単価が上がる、という実感があると、続けやすくなります。デザイン職全体の相場感を知りたいときはソフトウェア作成者の年収・単価相場のような職種別のデータも参考になります。制作に関わる職種の年収分布が並んでいるので、目標を置く位置が見えてきます。

未経験から始めるとき、最初に受ける仕事の選び方

「経験がないと受けられないのでは」というご心配、よくわかります。実際の募集を見ると経験者を求めるものが多いですから。

でも、選び方を変えると道が開けます。ポイントは3つです。

1つ目は、完成形が決まっている仕事を選ぶこと。「この既存のページと同じトーンで、別の商品のページを作ってください」という依頼は、判断すべきことが少なく、迷いにくい仕事です。逆に「おしゃれにしてください」という依頼は、経験がないと苦しくなります。

2つ目は、修正の範囲が決まっている仕事を選ぶこと。募集文に「修正は2回まで」と書かれていると窮屈に見えますが、実はこれ、受ける側を守ってくれる記述です。回数が書かれていない依頼のほうが、終わりが見えなくなります。

3つ目は、期日に余裕がある仕事を選ぶこと。本業がある方は、突発的な残業で1日ぶんの作業が飛びます。納期が3日後の仕事は、最初のうちは避けてください。

そして、最初の1件は金額で選ばないほうがいいです。完了させて、相手から「ありがとう」と言ってもらう経験を先に作る。それが次の仕事を受ける自信になります。こういう順番で進んだ方は、途中で止まらずに続いていきます。

副業そのものの進め方に不安があるときは副業 フリーランスの始め方!本業と両立して年収を最大化する戦略に、始める順序と本業との切り分けが整理されています。デザインに限らず使える考え方です。

実績の見せ方には、守るべきルールがあります

ポートフォリオの相談も多いです。「実績がないから作れない」という声と、「仕事で作ったものを載せていいのかわからない」という声。どちらもよく聞きます。

まず、仕事で作ったものを載せるには許可が必要です。契約書や発注時のやりとりに秘密保持の条項があれば、勝手に公開することはできません。掲載したい場合は、依頼者に「実績として掲載してよいか」を確認してください。断られることもありますが、聞くこと自体は失礼ではありません。むしろ、聞かずに載せてしまうほうが信用を失います。

次に、実績がない場合の作り方です。おすすめは架空の題材で3点作ることです。ただし「架空のカフェのサイト」のような定番は、見る側にとって差がわかりにくくなります。身近な実在の課題を選ぶほうが伝わります。たとえば、通っている歯科医院の予約ページを見て、わかりにくい部分を整理して作り直してみる。実際に提案するかどうかは別として、課題を見つける力があることが伝わります。

見せ方にも工夫があります。完成画面を並べるだけでは、何を考えたのかが伝わりません。「誰のどの困りごとを、どう解決しようとしたか」を3行添えてください。文章が苦手でも構いません。箇条書きで十分です。

Figmaを使っている方なら、ファイルの中身も見られることを意識しておきましょう。レイヤー名が「Frame 231」のままだと、共同作業の相手は困ります。命名とコンポーネントの整理は、それ自体が実績になります。

デザインツールの基礎を体系的に証明したい方にはAdobe認定プロフェッショナル Adobe Expressのような資格もあります。資格が仕事を連れてくるわけではありませんが、学ぶ順序に迷っている方には道筋になります。

仕事で求められるFigmaの機能は限られています

Figmaには機能がたくさんあって、全部覚えないといけないように見えますよね。でも、実際の仕事で毎回使うのは一部です。

まず押さえたいのは、オートレイアウトです。要素の間隔や並びを自動で調整する仕組みで、これを使えていないと修正のたびに手作業が増えます。逆に言えば、ここが使えるだけで作業時間が目に見えて短くなります。

次にコンポーネントです。ボタンや見出しのように繰り返し使う部品を1つにまとめておく仕組みで、依頼者から「ボタンの色を変えて」と言われたときに1か所直すだけで済みます。共同作業の案件では、これが整っているかどうかで評価が変わります。

3つ目はプロトタイプです。画面をつなげて動きを確認できる機能で、依頼者に完成イメージを伝えるときに役立ちます。文章で説明するより、触ってもらったほうが早く合意できます。

4つ目は開発への引き渡しです。エンジニアがデザインから数値や書き出し素材を確認できるようになっており、ここを整えておくと「あとで質問が山のように来る」状況を防げます。

そして、共有の権限設定です。これは機能というより事故防止の話です。閲覧だけ渡すのか、編集も許すのか。リンクを誰でも見られる状態にしていないか。依頼者の情報が入ったファイルなら、なおさら確認が必要です。

なお、Figmaの料金プランと使える機能の範囲は改定されることがあります。商用の仕事で使う場合は、ご自分の用途がどのプランの条件に当てはまるのか、公式の料金ページで確認してください。無料の範囲で始められることも多いのですが、共同編集が必要な案件では条件が変わってきます。

つまずきやすいのは、技術ではなく段取りです

こういうご相談が、実はいちばん多いんです。「作業自体はできたのに、やりとりで疲れてしまった」。

具体的に多いのは、次の5つです。

修正が終わらないこと。「あと少しだけ」が繰り返されて、最初の見積もりの倍の時間がかかる。これを防ぐには、受ける前に修正の回数を決めておくことです。「2回まで、それ以降は別途お見積り」と一文添えるだけで、状況は変わります。言いにくいと感じますよね。でも、これは相手を疑う行為ではなく、お互いの予算を守る行為です。

要件が曖昧なこと。「いい感じにお願いします」という依頼は、あとで必ず揺れます。着手前に、参考にするサイトを2つか3つ出してもらってください。言葉のすり合わせより、実物を見せ合ったほうが早く合意できます。

フォントの扱い。デザインに使うフォントには、それぞれ利用の条件があります。商用で使えるか、Webサイトへの埋め込みが許されているか。依頼者に納品したあとで問題になると、直すのは大変です。使う前に条件を確認する習慣をつけてください。

画像素材の権利。写真やイラストをどこから持ってくるか。無料の素材でも、加工の可否や使用範囲に条件がある場合があります。出典を記録しておくと、あとで聞かれたときに答えられます。

そして、完成データの扱いです。納品するのはFigmaのファイルか、書き出した画像か、共有リンクか。ここを決めていないと、納品したつもりが伝わっていない、という行き違いが起きます。

どれも技術の問題ではありませんね。段取りの問題です。ですから、一度自分の型を作れば、次からは悩まずに済みます。

本業と両立するための、時間と気持ちの置き方

ここは私が普段いちばんご相談を受けている部分です。

在宅で副業をされる方が疲れてしまう原因は、作業量そのものよりも「切り替えができないこと」にあります。夜に作業をして、そのまま寝る。翌朝も気になって、通勤中にスマートフォンで確認する。気づいたら、休んでいる時間がゼロになっている。

対策は難しくありません。作業の終わりを、時間ではなく行動で決めてください。「23時まで」ではなく「この画面を保存して、依頼者に1行送ったら終わり」。送るという行動があると、区切りがつきます。

もう1つ、受ける件数を決めておくことも大切です。声をかけてもらえるのは嬉しいことですが、同時に3件抱えると、どれも中途半端になります。慣れるまでは同時1件、余裕が出てきたら2件まで。この上限を自分の中に置いておくと、断る判断が楽になります。

断ることを申し訳なく感じる方も多いですね。でも、受けて遅れるほうが相手にとっては困ります。「今月は手が空かないのですが、来月なら対応できます」と伝えるほうが、ずっと誠実です。こう伝えて関係が終わったケースは、私が聞いてきた限りではほとんどありません。

そして、うまくいかない日があっても、それは能力の問題ではありません。生活の中に新しい作業を入れたら、最初は必ず乱れます。3か月かけて整っていくものだと思っていてください。副業を収入以外の面から捉え直したいときは副業 メリット: 収入アップ、スキルアップ、そして心の余裕を手に入れる方法も読んでみてください。何のために時間を使うのかが決まると、選ぶ仕事が変わってきます。

お金の記録と、確定申告のこと

苦手な方が多い領域なので、必要な部分だけ書きます。

給与を1か所から受けている方が、給与以外の所得の合計が20万円を超えるときは、原則として確定申告が必要になります。引用したページにも同じ趣旨の記述があります。

副業で得た年間の所得(収入から経費を差し引いた金額)が20万円を超えた場合、確定申告が必要となります。 出典: youtrust.jp

ここでいう所得は、受け取った金額そのものではなく、そこから必要経費を引いた後の金額です。要件の詳細や例外は年によって案内が更新されますので、国税庁の情報で確認してください。

デザインの仕事で経費になり得るものは、パソコンや周辺機器、ツールの利用料、フォントや素材の購入費、学習のための書籍や講座の費用などです。私用と兼用のものは按分が必要になります。

記録の方法は、凝らなくて大丈夫です。案件名、依頼者、金額、入金日、かかった時間。この5項目をひとつの表にしていくだけで、申告の時期に慌てなくなります。時間を記録しておくと、単価の判断材料にもなりますから、二重に役立ちます。記録の型については副業 確定申告 売上管理 スプレッドシート!2026年最新の時短術に具体的な作り方があります。

住民税についても一言だけ。確定申告をすれば住民税の申告は原則不要ですが、所得が20万円以下で確定申告をしない場合は、住民税の申告が別途必要になることがあります。お住まいの自治体の案内を確認してください。

学ぶ順番に迷ったら、この3段階で進めてください

何から手を付けるか決められない、というご相談も多いです。順番があると気持ちが落ち着きますから、目安を書いておきます。

第1段階は、自分で1本作り切ることです。題材は身近なものでよく、ページ数も1枚で構いません。大事なのは、途中で投げずに完成まで持っていく体験です。作り切ると「どこで詰まるか」が自分でわかります。この自己理解が、次の学習の道しるべになります。

第2段階は、人の作ったデータを読むことです。Figmaには公開されているファイルがあり、他の人がどう部品を組み立てているかを見られます。作る練習より、読む練習のほうが伸びる時期があります。命名の付け方、階層の切り方、間隔の決め方。実際の仕事では、この読む力が効いてきます。

第3段階は、小さな仕事を受けることです。学習を続けてから応募しようと考える方が多いのですが、実は逆です。1件受けたほうが、必要な学習が具体的になります。「この機能を知らないと困る」という状態になって初めて、覚えたことが身につきます。

3段階を通すのに必要な期間は、使える時間によって変わります。週に5時間なら3か月、週に10時間なら1か月半くらいが目安です。焦る必要はありません。途中で止まってしまう原因は能力ではなく、目標が大きすぎることのほうが多いんです。

見積もりと請求の出し方を、先に決めておきましょう

事務の部分でつまずく方が多いので、型を書いておきます。

見積もりに入れる項目は4つです。作業の内容と範囲、金額、納期、そして修正の回数です。この4つを1通のメッセージにまとめて送るだけで、行き違いが大幅に減ります。長い文章は必要ありません。箇条書きで十分です。

金額の決め方は、時間から逆算するのが安全です。かかりそうな時間を見積もり、そこに自分が納得できる時間あたりの金額を掛ける。そして、初めての相手や初めての種類の仕事には、2割ほど余裕を足してください。予想外の作業は必ず出ます。

請求のときに必要なのは、請求書の日付、宛名、品目と金額、振込先、支払期日です。フォーマットにこだわる必要はありませんが、消費税の扱いは決めておいたほうがよいです。自分が課税事業者かどうかによって書き方が変わりますので、判断に迷う場合は国税庁の案内で確認してください。

そして、入金の確認まで自分の仕事に含めてください。納品して終わりにすると、支払いが漏れていても気づけません。支払期日をカレンダーに入れておくだけで防げます。

やりとりで使える、短い言い方を持っておく

言い方が思いつかなくて、必要な確認をしないまま進めてしまう方がいます。そこで、そのまま使える形をいくつか置いておきます。

範囲を確認したいとき。「今回のご依頼は、トップページ1枚のデザインと、スマートフォン向けの調整までという理解で合っていますか」。理解を示してから聞くと、相手も答えやすくなります。

修正の回数を伝えたいとき。「修正は2回まで含めております。それ以降は追加のお見積りをお送りしますので、遠慮なくお申し付けください」。断る言い方ではなく、案内の言い方にすると角が立ちません。

納期を延ばしたいとき。「本業の都合で1日ずれる見込みです。今の進捗はここまでで、残っているのはこの作業です」。理由と現状をセットで伝えるのが要点です。謝罪だけを長く書くより、状況が伝わるほうが相手は安心します。

参考を出してほしいとき。「イメージに近いサイトを2つか3つ教えていただけますか。言葉より早く合わせられます」。相手に手間をかける依頼なので、目的を添えるのがコツです。

こういう一言を用意しておくと、確認そのものが怖くなくなります。大丈夫ですよ。やりとりが上手な人は、特別な話術を持っているわけではありません。決まった言い方を持っているだけなんです。

受けられる仕事を増やす、小さな追加スキル

Figmaが触れる状態から、もう一歩広げたい方に向けて、費用をかけずに増やせる範囲を挙げておきます。

1つは、文字まわりの整え方です。行間、文字間、1行の長さ。この3つの基準を自分の中に持っておくと、資料でもWebでも読みやすさが安定します。デザインの勉強というより、決めごとを覚える作業なので、短期間で身につきます。

2つは、色の扱いです。使う色を3色か4色に絞り、明るさの段階を決めておく。この型があるだけで、迷う時間が減り、仕上がりも揃います。

3つは、書き出しの知識です。どの形式でどのサイズで渡すのか。透過が必要か。印刷に使うのか。受け取る側の用途で正解が変わるため、聞き方を知っておくだけで行き違いが減ります。

4つは、簡単な文章です。バナーに載せる短い言葉、資料の見出し。ここを依頼者に丸投げせず、案を2つ出せる人は重宝されます。文章が得意でなくても、言い換えの案を並べるだけで十分です。

どれも大きな学習ではありませんね。でも、この積み上げが「頼みやすい人」を作ります。

依頼者が本当に困っているのは、どこなのか

最後にもう1つ、続けていくうえで効く視点をお伝えします。

デザインを依頼する方は、きれいな画面が欲しいわけではありません。申し込みが増えない、説明が伝わらない、社内で決裁が通らない。そういう困りごとがあって、その手段としてデザインを頼んでいます。

ここに気づくと、受け方が変わります。「どの数字が上がるとうれしいですか」と最初に聞いてみてください。答えが返ってくれば、迷ったときの判断基準になります。答えが出てこない依頼もありますが、その場合は「見てほしい相手はどなたですか」に言い換えると答えやすくなります。

そして納品のとき、何を意図してそう作ったのかを3行だけ添えてください。「申し込みボタンを1画面に2か所置いたのは、途中で読むのをやめた方にも届くようにするためです」。この一文があるだけで、相手の受け取り方が変わります。修正の指示も的を射たものになります。

こういう進め方をしている方は、価格の交渉をしなくても次の依頼が増えていきます。デザインの技術で戦うより、ずっと楽な道です。

仕事の探し方と、手取りが厚くなる仕組み

最後に、どこで仕事を見つけるかという話です。

探し方は3つあります。1つは仲介のあるサービスに登録して応募する方法。2つ目は知り合いや前職のつながりから受ける方法。3つ目は自分の作ったものを公開して、声をかけてもらう方法です。

最初は1つ目から入る方が多いです。実績がゼロの状態でも応募できますし、支払いの仕組みが用意されているので安心感があります。デザインだけでなく、キャリアや働き方の相談に関わるキャリア・副業・人生相談のお仕事のような分野でも、資料や図解を作る仕事が発生します。自分のスキルが使える場所を、職種名の外にも探してみてください。

文章を書く仕事とデザインを組み合わせられると、受けられる範囲が広がります。記事の図解、資料の構成、SNS用の画像と文章のセット。文章側の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。片方だけでなく両方できる人は、依頼する側から見ると手間が減るので、継続につながりやすくなります。

ここで、在宅の働き方を20年見てきた運営者の立場から、ひとつ観察を書いておきます。長く続いている方に共通しているのは、作業が速いことではありません。相手の手間を減らす動き方が身についていることです。データを整理して渡す、質問をまとめて1回で聞く、進捗を途中で1行報告する。こうした小さな配慮が、次の依頼を呼んでいます。デザインの世界では特にそうです。センスの差より、やりとりのしやすさで選ばれている場面を何度も見てきました。

もう1つ、額面と手取りの話をさせてください。仲介が入る取引では、依頼者が支払った金額から手数料が引かれ、受け手に届く額が薄くなります。仲介のない直接の取引なら、同じ予算で依頼者はより多く頼めますし、受け手には引かれない金額が残ります。運営者として見てきた限りでは、この構造に気づいた方は、実績をつくる場と本命の取引先を意識して分けています。最初は仲介のある場で評価を積み、続く相手とは直接やりとりする形に移っていく。手数料0%という条件の価値は、金額の大小ではなく、同じ時間働いたときに手元に残る厚みで測るのが正確です。

焦らなくて大丈夫ですよ。Figmaが触れるという状態は、それだけで入口に立てています。あとは、受けられる形の仕事を1件見つけて、終わらせるだけです。1件終われば、2件目の探し方が自然に見えてきます。

よくある質問

Q. Figmaの副業は未経験でも受けられますか?

受けられます。ただし選ぶ仕事を変えてください。既存デザインをもとにした別ページの制作、スマートフォン向けサイズへの調整、資料やバナーの作成のように、完成形がある程度決まっている仕事から入るのが現実的です。ゼロから設計する案件は経験を求められるため、後回しにするほうが無理がありません。

Q. Figmaの副業でどのくらいの収入になりますか?

週2〜3日稼働できる経験者であれば月10万円から40万円前後という目安が示されています。会社にお勤めで夜と週末だけの場合は、バナー1枚数千円から1万円台、1ページの制作で1万円から5万円程度が最初の相場です。単価より時間あたりの金額を記録しておくと判断しやすくなります。

Q. 仕事で作ったデザインをポートフォリオに載せてよいですか?

依頼者の許可が必要です。秘密保持の条項がある場合は勝手に公開できません。掲載したいときは、実績として使ってよいかを確認してください。許可が出ない場合は、架空の題材で作った作品に、どの課題をどう解決しようとしたかの説明を添える形で代替できます。

Q. Figmaの無料プランでも副業の仕事はできますか?

小規模な案件なら可能な場合があります。ただし共同編集の人数やファイルの管理に条件があり、プランの内容は改定されることがあります。依頼者と同じファイルで作業する案件を受ける前に、必要な機能が自分のプランで使えるかを公式の料金ページで確認してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年7月12日最終更新:2026年9月20日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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