就労移行支援事業所の求人はどこで探すのか|募集の出方と、応募前に確かめること


この記事のポイント
- ✓就労移行支援求人の探し方を
- ✓募集経路と求人票の読み方から整理しました
- ✓就労支援員と職業指導員の役割分担
就労移行支援求人を調べている方の多くは、「夜勤のない福祉の仕事を探している」か「人と関わる仕事に戻りたいが、介護の身体的負担は避けたい」のどちらかだと思います。結論から言うと、就労移行支援事業所は日勤のみ・土日休みが多く、身体介護がほぼ発生しない、福祉業界の中ではかなり特殊な職場です。
ただし、他の福祉サービスにはない独特のプレッシャーがあります。それは、事業所の収入が「利用者が就職して定着したかどうか」で決まる仕組みになっていることです。この1点が、その職場で何が起きるかをほぼ決めています。この記事では、就労移行支援事業所の中で1日がどう動いているのか、求人票のどこを見ればその事業所の体力が分かるのかを、順に整理します。
就労移行支援事業所とは何をする場所か、まず線引きを揃える
就労移行支援は、障害者総合支援法に定められた訓練等給付のひとつです。一般企業への就職を目指す障害のある方が、原則2年を上限に通所して、訓練と就職活動の支援を受けます。対象は18歳から65歳未満で、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病のある方です。
ここで混同されやすいのが、就労継続支援A型・B型との違いです。求人検索でも一緒くたに出てくるので、まず分けておきます。
就労継続支援A型は、事業所と利用者が雇用契約を結びます。最低賃金が適用され、利用者は「働いている」状態です。求人票では、こういう書かれ方をします。
【仕事内容】<就労継続支援A型事業所>未経験大歓迎〇週1日~、1日4.5時間勤務!...就労継続支援A型の対象は?/一般企業を離職中の方現在雇用関係がない方特別支援学校を卒業して就職活動中の方就労移行事業を利用中の方... 出典: 求人ボックス
就労継続支援B型は雇用契約を結ばず、工賃という形で作業に応じた対価が支払われます。全国平均の月額工賃は1万7千円前後で推移しています。A型もB型も利用期限がありません。
これに対して就労移行支援は、利用者に賃金も工賃も支払いません。あくまで訓練の場で、期限は原則2年。ここが決定的な違いです。つまり、就労移行支援事業所で働く職員の仕事は「作業を一緒に回すこと」ではなく、「2年以内にこの人を企業に送り出すこと」になります。
この目的の違いが、職場の性格を作ります。A型・B型の職員は生産活動の管理と作業指導が中心ですが、就労移行支援の職員は、訓練プログラムの実施、企業の実習先開拓、履歴書の添削、面接の同行、就職後のフォローまでを担当します。福祉というより、人材紹介会社とキャリアスクールと相談窓口を足したような業務範囲です。
さらに、就職後6ヶ月を過ぎた人を継続して支援する「就労定着支援」という別の事業があり、就労移行支援事業所が併設しているケースが多くあります。求人票に「就労移行支援・就労定着支援」と併記されていたら、卒業生のフォローまで担当範囲に入ると考えてください。
職種は4つ、ただし求人票の職種名と実務は一致しないことがある
就労移行支援事業所に配置される職種は、制度上は次の4つです。
サービス管理責任者は、個別支援計画の作成と支援全体の統括を行います。利用者60人につき1人以上の配置が必要で、実務経験と所定の研修修了が要件です。事業所に必ず1人は必要なので、求人市場では常に不足しています。
職業指導員と生活支援員は、あわせて利用者6人につき1人以上を配置します。職業指導員は作業訓練やPCスキル、ビジネスマナーの指導、生活支援員は生活リズムや健康管理、対人関係の相談を担当します。
就労支援員は、利用者15人につき1人以上。企業への働きかけ、実習先の開拓、ハローワークや障害者就業・生活支援センターとの連携、面接同行を担います。事業所の外に出ている時間が最も長い職種です。
ここが実務との乖離が起きるポイントです。定員20名の事業所だと、基準上必要なのは職業指導員・生活支援員が合計4人弱、就労支援員が2人弱、サービス管理責任者が1人です。実際の職員数が5人から7人という小さな組織になります。この規模だと、職種の線引きはほとんど機能しません。職業指導員として採用された人が企業開拓に同行し、就労支援員が午前のプログラムを回すのが日常です。
正直なところ、求人票に「職業指導員募集」とだけ書いてある事業所は、業務範囲の説明を省いていると見たほうがいいです。面接では「企業開拓や面接同行はどこまで担当しますか」「プログラムの企画は誰が作っていますか」の2つを必ず確認してください。ここを聞かずに入職して、「PCを教える仕事だと思っていたのに、毎週企業に電話をかけている」となる例は少なくありません。
就労移行支援事業所の1日は、こう動いている
定員20名、実際の通所者が15名前後、職員6名という標準的な事業所を想定します。
職員の出勤は8時30分ごろ。まず職員間のミーティングで、その日の欠席連絡、体調が不安定な利用者、面談予定、実習に出ている人の状況を共有します。ここで15分から30分。
利用者の通所開始は9時30分から10時が一般的です。ここが介護施設と大きく違う点で、遅刻や欠席が日常的に発生します。精神障害や発達障害のある方が利用者の多数を占める事業所では、朝起きられないこと自体が支援の対象です。連絡なしで来ない人に電話をかけ、出なければメールを送り、それでも連絡がつかなければ自宅に確認の連絡を入れる。この対応が毎朝あります。
午前は訓練プログラムです。内容は事業所によって大きく違います。PCスキル(Excel、Word、タイピング、データ入力)、軽作業訓練、ビジネスマナー、報告・連絡・相談の練習、履歴書作成、企業研究などが並びます。近年はプログラミングやWebデザイン、動画編集を扱う事業所も増えました。職員はこのプログラムを回しながら、利用者の集中力の持続、指示の理解度、質問ができるかどうかを観察して記録します。
昼食を挟んで、午後はグループワークやSST(社会生活技能訓練)が入ります。模擬的な職場場面を作って、報告の仕方や断り方を練習する時間です。並行して個別面談が組まれます。面談は1人あたり30分から60分で、月に1回から2回は全員と行います。
15時30分ごろに利用者が帰った後が、職員にとっての第二部です。支援記録の入力、個別支援計画の作成と見直し、実習先や企業への連絡、ハローワークへの提出書類、請求業務。ここに2時間近くかかることもあります。終業は17時30分から18時が標準です。
週の中では、企業訪問と実習の巡回が入ります。実習中の利用者がいれば、その企業に出向いて様子を確認し、受け入れ側の担当者と話をします。面接の同行も就労支援員の仕事です。この外出業務があるため、運転免許を条件に挙げている事業所が地方には多くあります。
そして就職が決まった後、6ヶ月間の定着支援が続きます。月1回以上、本人と企業の双方に連絡を取り、必要なら職場に出向きます。卒業生が増えるほど、この定着支援の件数が積み上がっていきます。
報酬体系が成果連動である、という一点がすべてを決めている
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。
就労移行支援事業所の収入は、自治体から支払われる給付費です。そして、その基本報酬の単価が「就職して6ヶ月以上定着した人が、定員に対してどれだけいたか」で段階的に変わる仕組みになっています。実績が高い区分と低い区分では、同じ利用者数でも事業所の収入が大きく変わります。実績がゼロに近い区分に落ちると、事業所の経営は成り立ちません。
この仕組みには合理性があります。通所させているだけで報酬が入る制度だと、就職させないほうが儲かるという逆インセンティブが働くからです。制度設計としては正しい。
ただし、働く側にとってこれは直接のプレッシャーになります。「今年度あと何人就職させる必要がある」という数字が、職員会議で共有される事業所は普通にあります。結果として、次の2つの問題が現場で起きます。
1つは、就職先の質より決定の早さが優先されやすくなることです。本人の希望や適性と合わない求人でも、まず決めることを優先する空気が生まれます。本来なら「この職場はこの人には合わない」と止めるべき場面で、止めにくくなる。
もう1つは、利用者の選別が起きうることです。支援に時間がかかる方の受け入れに慎重になる、という傾向は否定できません。
だから求人を見るときは、この成果連動の圧力がその事業所でどう扱われているかを確かめる必要があります。面接で聞くべきなのは「昨年度の就職者数は何人ですか」「そのうち1年後も同じ職場にいる人は何人ですか」の2つです。就職者数だけを誇らしく答えて定着率を答えられない事業所は、数字を追うことが目的化している可能性があります。
なお、事業所の実績や運営状況は「障害福祉サービス等情報公表システム」で誰でも確認できます。事業所名で検索すれば、定員、職員数、実績が出てきます。応募前に必ず見ておいてください。求人票より正確です。
求人はどの経路から出るのか、そして何を読むのか
就労移行支援の求人が出る経路は4つあります。
1つ目はハローワークです。特に社会福祉法人やNPO法人が運営する事業所は、ここに出すことが多い。労働条件の記載項目が決まっているので比較しやすいのが利点です。
2つ目は求人検索サイトや集約サイトです。株式会社が運営する多店舗展開型の事業所は、こちらを主戦場にしています。ただし検索の挙動には注意が必要です。
求人ボックスでは、類似する求人が複数ヒットした際に求人を探しやすくなるよう自動で非表示にしています。 そのため、記載されたヒット件数と実際に検索結果に表示されている求人の数が異なる場合がございます。 出典: 求人ボックス
同じ法人の複数拠点の募集はまとめられてしまうことがあります。「A社の求人は1件」と見えても、実際には通える範囲に別の拠点があるかもしれません。法人名で直接検索し直すのが確実です。
3つ目は事業所・法人の採用ページです。多店舗展開している運営会社は、自社の採用サイトを持っていて、そこに一番詳しい情報を載せています。事業所ごとの定員、就職実績、プログラム内容まで公開している会社もあります。
4つ目は、各都道府県の社会福祉協議会が運営する福祉人材センターです。無料の職業紹介で、求職者に費用はかかりません。福祉分野に特化した相談員がいて、地域の事業所の評判をある程度把握しています。使わない手はありません。
求人票を開いたら、次の順で読んでください。
最初に定員と現在の利用者数です。定員20名に対して通所者が6名という事業所は、収入が定員の3割しかありません。求人票には書いていないので、面接で必ず聞きます。逆に、開設から1年未満で利用者を集めている途中という場合もあるので、開設年月とセットで判断します。
次に運営法人の形態です。社会福祉法人、NPO法人、株式会社、医療法人で、職場の性格が変わります。社会福祉法人は賞与が安定していて年間休日が多い傾向、株式会社は昇給や評価の仕組みが明確な代わりに数値目標が具体的、という傾向があります。どちらが良い悪いではなく、自分がどちらの環境で力を出せるかの問題です。
3つ目は給与です。未経験の支援員で月給19万円から23万円、経験者で23万円から27万円、サービス管理責任者で28万円から35万円というのが、都市部のおおよその水準です。夜勤がないので夜勤手当がなく、その分だけ入所施設より月収は低めに出ます。年収で比較するときは、賞与の月数を必ず確認してください。
4つ目は年間休日です。土日祝休みの事業所が多く、120日以上を出しているところも珍しくありません。これは福祉業界全体の中ではかなり恵まれた水準です。ただし土曜日を開所している事業所もあるので、「完全週休2日」なのか「シフト制」なのかは確認が必要です。
5つ目は各種社会保険の加入状況と、資格取得支援の有無です。「各種社会保険完備」の記載があれば健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険の4つに加入します。サービス管理責任者研修の受講を支援してくれるかどうかは、キャリアを考えるうえで大きな差になります。
利用が始まるまでの流れと、職員が最初に関わる場面
就労移行支援の職員の仕事は、利用者が通い始めてから始まるわけではありません。見学の問い合わせが入った時点から、支援はもう動いています。この流れを知っておくと、求人票に書かれた「相談対応」「新規利用者の受け入れ」が何を指すのかが具体的に分かります。
最初は見学です。本人だけで来る方もいれば、ご家族や医療機関の担当者、相談支援専門員と一緒に来る方もいます。職員は事業所の雰囲気とプログラムを説明し、本人が何に困っていて、どんな働き方を望んでいるのかを聞き取ります。この段階ではまだ利用の契約は結ばれていません。複数の事業所を見比べている方がほとんどなので、見学対応の丁寧さがそのまま利用者数に響きます。
次に体験利用です。数日から2週間程度、実際のプログラムに参加してもらいます。職員はこの期間に、通所のリズムが保てそうか、集団の中でどう過ごしているか、どのプログラムに関心を示すかを観察します。
利用を決めた方は、市区町村に障害福祉サービスの支給申請を行い、受給者証の交付を受けます。その前に、相談支援事業所がサービス等利用計画の案を作ります。受給者証が届くまでに数週間から1か月以上かかることもあり、その間に本人の気持ちが揺らいで利用に至らないことも起こります。職員は申請の進み具合を本人や相談支援専門員と確かめながら、つながりが切れないように連絡を取り続けます。
受給者証が交付されたら契約を結び、アセスメントを行って、サービス管理責任者が個別支援計画を作ります。ここまで来て、ようやく本格的な訓練が始まります。
この一連の流れの中で、求人票の職種名にかかわらず、見学対応や体験利用の観察を担当することになる職員は多いはずです。事業所の定員が埋まっていない時期は、この入口の業務に割く時間がさらに増えます。面接では「見学や体験の対応は誰が担当していますか」と聞いておくと、入職後の業務量の見当がつきます。
企業実習と面接同行の現場で起きること
就労移行支援の仕事の中で、他の福祉職と最も違うのが企業との関わりです。ここで起きることを具体的に書いておきます。
企業が障害のある方を雇う背景には、法定雇用率があります。民間企業の法定雇用率は2024年4月から2.5パーセントになり、2026年7月からは2.7パーセントに引き上げられます。雇用率を満たすために採用を急いでいる企業もあれば、初めて障害者雇用に取り組むので何から始めればよいか分からない企業もあります。就労支援員が企業に連絡すると、実習の受け入れ以前に「どんな業務を切り出せばよいのか」という相談から始まることが珍しくありません。
実習先が決まったら、本人と一緒に企業を訪れて業務内容を確認します。実習中は職員が定期的に巡回し、本人の様子と企業担当者の受け止め方の両方を聞き取ります。企業側から「指示が1回で伝わらない」「休憩の取り方が分からないようだ」といった声が上がれば、指示を書面にしてもらう、休憩の時刻を決めておくなど、具体的な工夫を提案します。この工夫が合理的配慮の中身になっていきます。
面接の同行では、本人の緊張を和らげる役割と、企業に対して本人の特性や必要な配慮を補足して伝える役割があります。ただし、職員が話しすぎると本人の力が見えなくなります。どこまで補足するかは、事前に本人と打ち合わせておくのが基本です。障害を企業に伝えて働くか、伝えずに働くかという選択も、本人が決めることです。職員はそれぞれの利点と負担を説明し、本人が決めた方針に沿って支援します。
就職後に職場で困りごとが起きたときは、職員が本人と企業の間に入って調整します。担当者が異動して配慮の引き継ぎがされていなかった、業務量が急に増えた、といった理由で本人が通勤できなくなる例は実際にあります。職場に出向く支援を専門に行うジョブコーチと連携する場面も出てきます。
企業と個人の間に立って、双方が納得する着地点を探す仕事は、キャリア支援の専門職と重なる部分が大きいものです。この領域の国家資格の内容や取得までの道のりを知りたい方は、キャリアコンサルタントの解説を読んでおくと、就労支援の経験を資格として形にする道筋が見えてきます。職場や転職の相談に乗る仕事がどのような形で求められているかは、職場・転職・キャリア相談のお仕事にまとまっています。
必要な資格と、この仕事に向いている人の条件
就労移行支援の支援員に、必須の国家資格はありません。職業指導員も生活支援員も、資格要件なしで配置できます。だから未経験からの転職者が多く入ってくる職種です。
実際に評価されやすい経歴を挙げると、企業の人事や採用の経験、営業経験、キャリアカウンセリングの経験、教育・研修の経験です。理由は明確で、この仕事の本質が「企業と個人のマッチング」だからです。企業側の論理が分かる人ほど、実習先の開拓と就職後のフォローがうまくいきます。前職が人材業界や営業職だった人が活躍している事業所は多いです。
保有していると有利な資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、ジョブコーチ(職場適応援助者)養成研修修了です。資格手当が付く事業所もありますが、それ以上に、サービス管理責任者の要件を満たすまでの実務経験年数が短縮される点が大きい。社会福祉士などの有資格者は実務経験3年、無資格の場合は5年から8年が目安になります。
PCスキルも実務で直結します。訓練プログラムでExcelやWordを教えることが多く、MOSなどの資格を持っていると即戦力として扱われます。近年はプログラミングやデザインを教えるコースを持つ事業所が増えていて、IT実務の経験者を職業指導員として採用する動きも出ています。
向いている人の条件を挙げるなら、3つです。
1つ目は、結果が出るまで待てること。就職までに1年以上かかる方もいます。毎日の変化が小さい仕事なので、短期の達成感を求める人には向きません。
2つ目は、事務作業を厭わないこと。個別支援計画、モニタリング記録、日々の支援記録、請求業務と、書類が多い。「人と関わる仕事がしたい」という動機だけで入ると、書類の量に驚きます。
3つ目は、外部との折衝ができること。企業、ハローワーク、医療機関、相談支援事業所、ときにはご家族と、多方向に連絡を取ります。電話とメールが苦にならないことは、実は重要な適性です。
私自身、編集の仕事を始めたばかりのころ、原稿を書くことより関係者との調整のほうがはるかに時間を食うと知って面食らった経験があります。この仕事もおそらく同じで、支援そのものより調整の時間が長い。そこを理解したうえで入るかどうかで、続くかどうかが分かれます。
20年市場を見てきた立場からの観察と、働き方の選択肢
20年この市場を見てきた立場から言えば、対人支援の仕事で長く続いている人ほど、「自分が何を積み上げているか」を言語化できています。就労移行支援は特にそれが当てはまる職種です。企業開拓で培った折衝力、面接対策で身につけた文章の添削力、記録で鍛えた要約力。どれも事業所の外でも通用する技能です。
運営者として見てきた限りでは、評価される人は作業量が多い人ではありません。「この人に任せると安心だ」と思われる関係を作れる人です。就労移行支援なら、企業側の担当者から「あの事業所の人なら話が早い」と思われることが、そのまま実習先の増加につながり、事業所全体の実績を押し上げます。個人の信頼が組織の数字になる、分かりやすい構造の仕事です。
一方で、この業界は事業所の統廃合が起きやすい構造でもあります。成果連動の報酬体系なので、実績が上がらない事業所は撤退します。だからこそ、自分の技能を事業所の外でも使える形にしておく意味があります。
中間業者を挟まない直接取引の仕事は、同じ予算でも依頼する側はより多く頼めて、受ける側の手取りが厚くなります。支援の現場で身につけた記録と要約の技術は、どの職場に移っても通用します。まずは福祉の職場で働く人の給与水準を知っておくと、求人を比べるときの基準になります。統計をもとに年収と単価の実態をまとめた介護職員の年収・単価相場は、福祉の職員の待遇を考える参考になります。
書類の書き方は、先輩職員の記録を読み、書いたものを添削してもらう繰り返しで身についていきます。企業に送る実習依頼文も、利用者に渡す説明資料も、結局は「相手が判断できる材料を、順序立てて並べる」という同じ原則の上にあります。
事業所の業務効率化に関心がある方には、別の道もあります。近年は福祉事業所が記録システムや業務改善を外部に相談する動きが広がっていて、現場を知っている人が橋渡し役になる例が出てきました。どんな相談が発生していて、どういう役割が求められるかは、事業所の管理者や法人の本部に聞いてみると具体的な話が聞けます。請求業務や記録の効率化は、現場経験がそのまま価値になる領域です。
外部との打ち合わせはオンラインが標準になりました。企業との面談やケース会議をオンラインで行う事業所も増えています。ツールごとの音声品質や録画機能の違いを整理したZoom・Teams・Google Meetを比較|フリーランスの打ち合わせに最適なのは?【2026年版】を読んでおくと、設定を任されたときに困りません。
最後にもう一度、結論を繰り返します。就労移行支援事業所の求人を見るとき、確認すべきは4つです。定員に対する実際の利用者数、昨年度の就職者数と1年後の定着数、運営法人の形態、そして職種名と実際の業務範囲のずれ。この4つを面接で聞き、障害福祉サービス等情報公表システムで裏を取る。それだけで、入ってから「話が違う」となる確率はかなり下げられます。
よくある質問
Q. 就労移行支援事業所で働くのに資格は必要ですか?
職業指導員、生活支援員、就労支援員のいずれも必須の国家資格はなく、未経験・無資格から応募できます。ただし社会福祉士や精神保健福祉士を持っていると、サービス管理責任者になるための実務経験年数が3年に短縮されます。無資格の場合は5年から8年が目安です。企業の人事や営業の経験は実務で高く評価されます。
Q. 就労移行支援と就労継続支援A型・B型は、働く側から見て何が違いますか?
A型は利用者と雇用契約を結び、B型は工賃を支払います。どちらも利用期限がなく、職員の仕事は生産活動の管理と作業指導が中心です。就労移行支援は利用期限が原則2年で賃金の支払いがなく、職員は訓練、企業開拓、面接同行、就職後のフォローまでを担当します。業務範囲は就労移行支援のほうが広くなります。
Q. 求人票では分からない、その事業所の状態を知る方法はありますか?
障害福祉サービス等情報公表システムで事業所名を検索すると、定員、職員数、実績を誰でも確認できます。あわせて面接で「定員に対する現在の通所者数」「昨年度の就職者数と1年後の定着数」を聞いてください。就職者数だけ答えて定着数を答えられない事業所は、数字を追うことが目的化している可能性があります。
Q. 夜勤がない分、給与は低くなりますか?
入所施設と比べると夜勤手当がないため月収は低めに出ます。都市部の目安は未経験の支援員で月給19万円から23万円、経験者で23万円から27万円、サービス管理責任者で28万円から35万円です。一方で土日祝休み、年間休日120日以上の事業所が多く、年収で比較するときは賞与月数と休日数を合わせて判断してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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