SEO記事の書き方|ライターの副業の基本


この記事のポイント
- ✓副業でライターを始めたい人向けに解説します
- ✓検索する人の悩みの読み取り方
- ✓生成AIを使うときの注意
SEO記事の書き方を調べているあなたは、ライターの副業に興味があって募集を見てみたら「SEOの知識がある方」と書かれていて、何から覚えればいいのか分からなくなっていませんか?SEO記事は、特別な文章の才能よりも、検索する人の悩みを読み取り、答えを順番に並べる手順で書けるようになる記事です。
この記事では、Googleが公開している公式のガイドに書かれていることを土台に、検索する人の悩みの読み取り方、上位の記事の調べ方、構成案の作り方、本文とタイトルの書き方、生成AIを使うときの注意、納品したあとの見直しまでを、副業で書き始める人の目線で順番に整理します。最後に、副業として受けるときのお金と申告の考え方にも触れます。公式のページは2026年10月に開いて内容を確かめています。
SEO記事とは何か、いま求められている記事の姿
SEOは「検索エンジン最適化」の略で、検索した人にページを見つけてもらいやすくする工夫のことです。SEO記事とは、検索した人がその言葉で知りたいことに答えるために書く記事を指します。ブログの日記や、雑誌のコラムとの違いは、書き手が書きたいことではなく、読み手が検索した言葉から内容を決める点にあります。
ここでよくある誤解が、「SEO記事は検索エンジンをだますテクニックで書くもの」という見方です。Googleは公式のガイドで、はっきりと逆のことを書いています。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを操作することを目的として作成されたコンテンツではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。 出典: Google 検索セントラル
つまり、いまのSEO記事の書き方の中心は「読み手の役に立つ記事を、見つけてもらえる形で書く」ことです。キーワードを何度も繰り返す、文字数を水増しする、といった昔ながらの小手先の方法は、公式のガイドでも避けるべきものとして挙げられています。
同じガイドには、自分の記事を点検するための質問が並んでいます。たとえば「独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか」「他のソースを参考にした場合、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示しているか」「見出しやタイトルが内容を誇張していないか」といったものです。副業でSEO記事を書く人にとって、この質問の一覧はそのまま記事の点検表として使えます。
もう1つ押さえておきたいのが、検索の世界での「信頼性」の重さです。Googleは、経験・専門性・権威性・信頼性の4つをまとめてE-E-A-Tと呼び、その中で信頼性が最も重要だと書いています。E-E-A-Tとは、ざっくり言えば「この記事は、実際に知っている人が、正確に書いたものか」を見る物差しのことです。お金や健康のように暮らしに大きく関わる話題では、とくに重く見られます。副業ライターが最初に身につけるべきなのは、文章の飾り方よりも、この「正確に、根拠を示して書く」姿勢です。
副業ライターが受けるSEO記事の仕事の流れ
書き方の前に、仕事としてSEO記事を書くときの流れを知っておくと、各手順の意味が分かりやすくなります。企業のオウンドメディア(企業が自社で運営する情報サイト)や、サービスの紹介サイトの記事を外部のライターに頼む形が一般的で、おおむね次の順番で進みます。
- 依頼主から、記事で狙う検索の言葉(キーワード)と、記事の目的を受け取る
- 検索結果の上位の記事を調べ、読み手が知りたいことを洗い出す
- 見出しの並びを決めた「構成案」を作り、依頼主に確認してもらう
- 構成案に沿って本文を書く
- 誤字や事実を点検して納品し、修正の依頼があれば直す
依頼によっては、キーワードと構成案が最初から決まっていて、本文だけを書く場合もあります。反対に、キーワード選びから任される場合もあります。最初のうちは構成案まで用意された案件で書く経験を積み、慣れてきたら構成案から受ける、という順番で仕事の幅を伸ばす人が多い印象です。
SEO記事やブログ記事、商品の紹介文などをまとめて扱う仕事の種類や、求められる力についてはSEO記事・ブログ・コピーライティングのお仕事で紹介しています。どんな案件があり、何ができると受けやすいのかを先に眺めておくと、この記事で説明する手順のどこに力を入れればよいかが見えてきます。
報酬は、1文字あたりの単価で決める案件と、1記事ごとの固定額で決める案件があります。金額は分野や求められる調べものの深さで大きく変わるので、ここでは決まった数字を挙げません。大切なのは、単価だけで案件を比べないことです。構成案から作る案件と本文だけの案件では、同じ文字数でもかかる時間がまったく違います。受ける前に「どこまでが作業の範囲か」「修正は何回までか」を確かめる癖をつけておくと、時給に直したときに思ったより少なかった、という事態を避けられます。
書く前の準備1:検索する人の悩みを言葉にする
SEO記事の書き方で最も時間をかけるべきなのは、書き始める前の準備です。最初にやることは、そのキーワードで検索する人が「どんな状況で」「何を知りたくて」検索しているのかを言葉にすることです。これを検索意図と呼びます。検索意図とは、検索した言葉の裏にある本当の目的のことです。
たとえば「確定申告 副業 20万円」と検索する人は、制度の歴史を知りたいわけではありません。「自分は申告が必要なのか」「必要ならいつまでに何をすればよいのか」を知りたいはずです。同じ言葉でも、会社員なのか、主婦なのか、年金をもらっている人なのかで、知りたいことは少しずつ違います。
Googleのスターターガイドにも、読み手が使う言葉を予測することについて、次のような説明があります。
ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えてみましょう。そのトピックについてよく知っているユーザーは、よく知らないユーザーとは異なるキーワードを検索クエリで使用するかもしれません。 出典: Google 検索セントラル
検索意図を言葉にするときは、次の3つを紙に書き出すと整理しやすくなります。
- 読み手は誰か(年代、立場、どこまで知っているか)
- 読み手はいま何に困っているか(検索する直前の状況)
- 読み終えたあと、読み手は何をできるようになっていればよいか
3つ目の「読み終えたあとの状態」が、記事のゴールになります。「申告が必要かどうか自分で判断でき、必要なら申告の準備を始められる」といった形で、行動の言葉で書いておくと、本文で何を書き、何を省くかの判断がぶれません。
検索した人の悩みを読み取るには、検索窓に言葉を入れたときに出てくる候補(サジェスト)や、検索結果の下に出る関連の検索を見るのも役立ちます。読み手が一緒に調べている言葉は、記事の中で答えるべき疑問の候補です。ただし、候補を全部拾って詰め込むと、記事のテーマがぼやけます。ゴールに関係するものだけを残すのがコツです。
書く前の準備2:上位の記事を調べて、足りないものを探す
検索意図を言葉にしたら、実際にそのキーワードで検索し、上位に出てくる記事を読みます。上位の記事は、Googleがその言葉で検索した人に役立つと判断したものなので、読み手が求めている情報の目安になります。
調べるときは、次の点を表にまとめておくと比べやすくなります。
- 各記事の見出しの並び(何を、どの順番で説明しているか)
- 多くの記事に共通して出てくる話題
- 一部の記事にしかない話題
- 説明が足りない、または古いと感じた点
多くの記事に共通する話題は、読み手が当然知りたいことなので、自分の記事でも押さえます。SEO記事の制作会社の解説でも、記事を作る前に上位の記事を調べる手順について、次のように書かれています。
『中古車 買取』を対策キーワードに記事を作成する場合、実際に検索をして上位1ページ目に表示されている10サイトの下記項目を調べます。 出典: leadnine.co.jp
1ページ目の10件をひととおり読むと、読み手が求めている話題の範囲がつかめます。一方で、上位の記事をなぞるだけでは、同じ内容の記事がもう1本増えるだけです。公式のガイドの点検の質問にも、他のソースを参考にした場合は単なる書き換えではなく付加価値を示しているか、という項目がありました。押さえるべきことを押さえたうえで、ほかの記事にない情報を加える、という順番です。
副業ライターが加えやすい「ほかにない情報」には、たとえば次のようなものがあります。
- 公的機関や企業の公式ページで、今日時点の数字や手順を確かめたもの
- 実際に申し込みや操作をしてみて分かった、画面の流れやつまずきやすい点
- 依頼主から提供された、自社の調査結果や利用者の声
- 本業や生活の中で身につけた、その分野ならではの知識
とくに1つ目は、どんな分野でもすぐ実践できます。上位の記事に書かれている数字が、すでに古くなっていることは珍しくありません。制度や料金が変わった直後は、公式のページで確かめるだけで、ほかの記事より正確な記事になります。
構成案の作り方を5つの手順で
調べものが終わったら、構成案を作ります。構成案とは、記事のタイトル、見出しの並び、各見出しで書く内容の要点をまとめた設計図のことです。本文を書き始める前に構成案を固めておくと、書いている途中で話がそれたり、同じことを2回書いたりする失敗が減ります。依頼主に事前に確認してもらえるので、書き上げてから大きく直す手戻りも防げます。
構成案は、次の5つの手順で作ると迷いません。
- 記事のゴールを1文で書く(読み終えた人が何をできるようになるか)
- 読み手の疑問を、知りたい順に並べる
- 疑問のまとまりごとに大きな見出し(H2)を立てる
- 大きな見出しの中で、細かい疑問を小さな見出し(H3)に分ける
- 各見出しの下に、書く内容の要点と、確かめる資料の場所をメモする
2つ目の「知りたい順」がとくに大切です。読み手は、まず結論や全体像を知りたがり、そのあとで細かい手順や例外を知りたがります。たとえば手続きの記事なら、「必要かどうか」「いつまでに」「何を用意するか」「どこに出すか」「間違えたときはどうするか」の順に並べると、読み手の頭の中の順番と一致します。
見出しには、その下で何が分かるかが一目で伝わる言葉を選びます。「ポイント」「注意点」だけの見出しは、何のポイントなのかが分かりません。「申告が必要になる所得の線」のように、中身を具体的に書くほうが、読み手が目当ての場所を探しやすくなります。Googleのスターターガイドでも、長い文章は段落や章に分け、全体を見通せるように見出しを付けるよう勧めています。
5つ目の「確かめる資料の場所」を構成案の段階で書いておくと、本文を書くときに調べ直す手間が省けます。依頼主にとっても、根拠のある記事になるかどうかを事前に判断できるので、構成案の段階で信頼を得やすくなります。
本文を書く手順と、読まれる文章のコツ
構成案ができたら、本文を書きます。SEO記事の本文で意識したいのは、読み手が途中で読むのをやめないように、答えを先に、理由と手順をあとに書くことです。
見出しの直後に、その見出しの答えを書く
見出しを読んだ人は、その下にすぐ答えがあることを期待しています。「申告が必要になる所得の線」という見出しなら、最初の1文で「会社員の場合、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です」と答えを書き、そのあとで条件や例外を説明します。前置きを長く書くと、読み手は答えを探して画面をスクロールし、見つからなければ別のページに移ってしまいます。
1文を短く、1段落に1つの話題
1文が長くなると、主語と述語の関係が分かりにくくなります。目安として、1文に入れる内容は1つにし、読点が3つを超えたら文を分けることを考えます。段落も、1つの段落で話すことは1つにします。スマートフォンで読む人が多いので、段落が長すぎると画面いっぱいに文字が並び、読む気をそがれます。
専門用語は、その場で言い換える
読み手は、その分野に詳しくない人であることがほとんどです。専門用語を使うときは、初めて出てきた場所で「〇〇とは、〜のこと」と1文で言い換えます。言い換えの文があるだけで、読み手は別のページで用語を調べる必要がなくなり、記事の中で疑問を解決できます。
数字と固有名詞は、出どころを確かめてから書く
金額、期限、条件、サービスの料金などは、読み手の判断を左右する情報です。記憶や、ほかの記事に書いてあった数字をそのまま使わず、公式のページを開いて確かめてから書きます。確かめた数字には、出典のリンクを付けておくと、読み手も依頼主も安心できます。確かめられなかった数字は、書かないほうが安全です。
箇条書きと表を使い分ける
並べる項目が3つ以上あるときは、文章で続けるより箇条書きのほうが読みやすくなります。項目ごとに複数の観点で比べたいときは、表が向いています。ただし、何でも箇条書きにすると、理由やつながりが伝わらなくなります。理由を説明する部分は文章で、並べて見せたい部分は箇条書きで、と使い分けます。
タイトルとメタディスクリプションの書き方
タイトルは、検索結果に表示され、読み手がクリックするかどうかを決める部分です。Googleは検索結果に出す見出しを「タイトルリンク」と呼び、ページのタイトルや見出しなどから自動で決めています。
Googleのスターターガイドは、良いタイトルを「そのページに固有で、明確かつ簡潔であり、内容を正確に説明しているタイトル」と説明しています。そのうえで、タイトルのキーワードの扱いについて、次のように注意しています。
<title> 要素に具体的なキーワードをいくつか含めると効果的な場合もありますが、同じ語句を何度も繰り返しても無意味なだけです。 出典: Google 検索セントラル
タイトルを書くときに意識したいのは次の点です。
- 検索された言葉を、なるべく前のほうに入れる
- 記事で何が分かるかを、具体的な言葉で伝える
- 内容より大げさな言葉を使わない
- 長くしすぎない(検索結果では後ろが省略されることがある)
3つ目の「大げさにしない」は、公式のガイドの点検の質問にも入っています。クリックを集めたいあまりに、記事に書いていないことをタイトルで約束すると、読み手はすぐにページを閉じます。依頼主の信頼も失います。
メタディスクリプションとは、検索結果でタイトルの下に表示されることがある、ページの説明文のことです。Googleは、ページの本文から説明文を自動で作ることが多く、メタディスクリプションがページの内容をより正確に表していると判断したときに、それを使うことがあると説明しています。必ず表示されるわけではありませんが、記事で何が分かるかを2文ほどで具体的に書いておくと、表示されたときに読み手の判断材料になります。どの記事にも同じ説明文を使い回すのは避けます。
独自性と信頼性を高める書き方
上位の記事と同じことを書いた記事は、上位に入っても長く残りにくくなります。最後に読み手の役に立つかどうかを分けるのは、その記事にしかない情報と、書かれていることの確かさです。
一次資料にあたる
一次資料とは、制度を作った役所、サービスを運営する会社など、情報の大もとが出している資料のことです。税金なら国税庁、年金なら日本年金機構、サービスの料金ならその会社の公式の料金ページが一次資料です。まとめ記事や個人のブログは、書かれた時点では正しくても、その後に変わっていることがあります。一次資料を確かめる手間をかけるだけで、記事の確かさは大きく変わります。
誰が、どのように書いたかを示す
Googleは、コンテンツについて「誰が、どのように、なぜ」作ったかを考えるよう勧めています。誰が書いたのかがはっきりしていると、読み手は記事の確かさを判断しやすくなります。一方で、同じガイドは、架空の名前や、AIで作った顔写真、偽の資格を使って専門家が書いたように見せることを「欺瞞行為の一種」とし、低品質なページのシグナルになると明記しています。副業ライターが依頼主から経歴の盛り込みを求められたときも、事実でない経歴を書かないことは守るべき線です。
経験を書くときは、事実として確かめられる形で
実際に操作した、申し込んだ、使ってみたといった経験は、ほかの記事にない価値になります。ただし、経験を書くときは、いつ、何を、どうしたのかを具体的に書き、誇張をしないことが大切です。画面の流れや、手順の中でつまずいた点のように、読み手が同じことをするときに役立つ情報を中心に書きます。
お金や健康の話題は、とくに慎重に
税金、保険、医療、投資など、読み手の暮らしに大きく関わる話題は、Googleが「YMYL」と呼んで、とくに正確さを重く見る分野です。YMYLとは、英語で「あなたのお金、またはあなたの人生」を意味する言葉の頭文字です。こうした分野では、個別の判断を断定せず、「一般にはこう扱われるが、事情で変わるので窓口で確認する」と書くのが基本です。
生成AIを使って書くときの注意
いまは多くのライターが、調べものや下書きに生成AIを使っています。Googleは生成AIの使用そのものを禁じてはいませんが、使い方には明確な注意を出しています。
生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すると、大量生成されたコンテンツの不正使用に関する Google のスパムポリシーに違反してしまう可能性があります。 出典: Google 検索セントラル
同じページには、生成AIは事実を取ってくるのではなく、もっともらしい言葉の並びを予測する仕組みなので、出力に不正確な情報が含まれる可能性があり、公開前に人の手で事実を確かめることが重要だとも書かれています。
副業ライターが生成AIを使うときは、次の線を守ると安全です。
- 依頼主がAIの使用を認めているかを、受ける前に確かめる
- 数字、日付、制度の名前、サービスの料金は、必ず公式のページで確かめ直す
- AIが出した文章をそのまま納品せず、自分の言葉で書き直し、構成と内容に責任を持つ
- 出典として示されたURLは、実際に開いて中身を確かめる
とくに最後の点は見落とされがちです。AIはそれらしいURLを作ってしまうことがあり、開いてみるとページが存在しない、別の内容が書かれている、ということが起こります。リンク切れのある記事は、依頼主の信頼を一度で失います。
案件によっては、契約でAIの使用を禁止していることもあります。黙って使って後から分かると、契約違反として扱われる場合があります。使い方の範囲は、最初の打ち合わせで確認しておきます。
SEO記事でやってはいけない書き方
ここまでの内容の裏返しになりますが、SEO記事を書くときに避けたい書き方を整理しておきます。どれも、初めて書く人がやってしまいやすいものです。
キーワードを不自然に繰り返す
同じキーワードを何度も入れれば上位に出る、というのは昔の考え方です。Googleのスターターガイドは、ページにその語句をそのまま何度も使う必要はないと説明しています。言語の仕組みで、ページと検索の言葉の関係を理解できるからです。不自然な繰り返しは、読み手にとって読みにくいだけでなく、タイトルなどでの乱用は不正行為と見なされる可能性があると書かれています。
文字数を稼ぐために水増しする
依頼で文字数の下限が決まっていることはありますが、同じことを言い換えて繰り返すような水増しは避けます。Googleの点検の質問には、「Googleが優先する文字数があると聞いたために、特定の文字数になるように記事を書いていないか」という項目があり、そのような設定は存在しないと明記されています。文字数が足りないときは、読み手の疑問で答えきれていないものがないかを探し、中身を加えるのが正しい対応です。
ほかの記事を言い換えてつなぎ合わせる
上位の記事の文章を少しずつ言い換えて並べる書き方は、内容が同じなので価値を加えていません。さらに、表現が似すぎていると、著作権の問題になる場合もあります。参考にするのは情報の並びや論点までにし、文章は自分の言葉で書きます。引用するときは、引用の部分をはっきり分け、出典を示します。
確かめていないことを断定する
「必ず上位に表示される」「誰でもすぐ稼げる」のような断定は、根拠を示せません。Googleのスターターガイドにも、ランキングがトップになるような秘訣はないと書かれています。読み手をあおる断定は、記事の信頼を下げます。
納品したあと、公開したあとの見直し
記事は、公開して終わりではありません。検索の結果に変化が出るまでには時間がかかり、内容が古くなれば直す必要があります。
Googleのスターターガイドは、変更が検索結果に反映されるまでには時間がかかり、数時間で反映されるものもあれば数か月かかるものもあるとしています。そのうえで、一般には数週間待ってから、検索結果に良い影響があったかを確かめるよう勧めています。公開してすぐに順位が上がらなくても、慌てて書き直す必要はありません。
見直しのときに確かめたいのは次の点です。
- 数字や制度、サービスの料金が、いまも公式の記載と合っているか
- 読み手が検索している言葉と、記事の内容がずれていないか
- リンク先のページが、いまも開けるか
- 読み手の新しい疑問に答える節が必要になっていないか
既存の記事を直して内容を新しくする作業をリライトと呼びます。リライトの依頼は、新しい記事を書く依頼と並んで、SEO記事の仕事の中で多い種類の1つです。ただし、Googleは、内容を実質的に変えずに日付だけを新しくすることを、点検の質問の中で注意すべき行為として挙げています。リライトでは、日付を変えるだけでなく、中身を実際に新しくすることが求められます。
副業ライターにとっては、自分が書いた記事の公開後の様子を依頼主に聞いてみるのも勉強になります。どの記事が読まれ、どの記事が読まれなかったかを知ると、次の記事の書き方を見直す材料になります。
副業として受けるときに確かめたいお金と申告のこと
SEO記事を副業で書く場合、報酬の受け取り方と税金の扱いも知っておく必要があります。会社に勤めながら業務委託で記事を書く場合、報酬は給与ではなく、事業所得や雑所得として扱われるのが一般的です。所得とは、報酬から、仕事のためにかかった費用を引いた金額のことです。
国税庁のタックスアンサーでは、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている会社員の場合、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要だと説明しています。詳しい条件は国税庁のタックスアンサー No.1900で確かめられます。
注意したいのは、この20万円の線は所得税の確定申告の話だという点です。住民税には同じ線がないため、所得税の確定申告が不要な場合でも、住民税の申告は必要になることがあります。扱いは住んでいる市区町村で確かめます。また、仕事に使ったパソコンや資料の費用を経費にできるかどうかは、使い方や金額で変わるので、迷ったら税務署や税理士に相談するのが確実です。
勤め先の就業規則で副業が認められているかも、受ける前に確かめておきます。副業を認める会社でも、競合する会社の仕事や、勤め先の情報を使う仕事は制限されていることがあります。
契約の面では、次の点を受ける前に確かめておくと、あとで困りません。
- 報酬の額と、支払いの時期
- 作業の範囲(構成案の作成を含むか、画像の用意を含むか)
- 修正の回数と、追加の作業が出たときの扱い
- 書いた記事の権利(著作権)がどちらに帰属するか
- 自分の名前を出すか、実績として公開してよいか
SEOの知識を、ライターの仕事の幅につなげる
SEO記事を書けるようになると、ライターとしての仕事の幅が広がります。在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた編集部として見てきた限りでは、長く仕事が続くライターほど、文章を書く力に加えて、「なぜこの構成にしたのか」を依頼主に説明できる力を持っています。構成案の段階で検索する人の悩みと根拠を示せるライターは、修正の往復が少なく、次の依頼にもつながりやすい傾向があります。
もう1つの傾向は、手取りの厚さが続けやすさを左右することです。仲介の手数料が大きく差し引かれる取引では、同じ報酬額でも手元に残る金額が減り、調べものに時間をかける余裕がなくなります。依頼主と直接やりとりできる取引では、依頼主は同じ予算で丁寧な記事を頼め、ライターは手取りが厚くなり、浮いた時間を一次資料の確認に使えます。結果として記事の質が上がり、依頼主にとっても成果につながる、という良い循環が生まれます。
SEOの知識をもう一段深めたい場合は、検索の仕組みを体系的に学べる資格もあります。SEO検定では、検定の内容や、学んだ知識を仕事でどう生かせるかを紹介しています。資格がなければ仕事を受けられないわけではありませんが、学ぶ順番の目安として役立ちます。
記事を書くだけでなく、サイト全体の検索対策や、地図検索での見え方の改善、申し込みのページの改善まで関わる仕事もあります。SEO対策・MEO・LPOのお仕事では、こうした仕事の種類と、求められる知識をまとめています。記事を書く経験は、こうした仕事の土台になります。
また、一次情報を自分で取りに行く書き方を深めたい人には、取材記事という道もあります。人に話を聞いてまとめる記事は、ほかの記事にない情報の代表です。取材・インタビュー記事のお仕事では、取材の流れや、求められる力を紹介しています。
SEOの仕事を副業として広げていく道筋については、SEOコンサルタント 副業で稼ぐ!未経験から案件獲得までの全知識でも、案件の探し方や、経験の積み方を解説しています。まずは構成案まで用意された案件で、検索する人の悩みに答える記事を1本ずつ丁寧に書くところから始めてみてください。
よくある質問
Q. SEO記事の書き方は、未経験でも身につけられますか?
身につけられます。SEO記事は文章の才能より、検索する人の悩みを読み取り、答えを順番に並べる手順で書く記事です。最初は構成案まで用意された案件で本文を書く経験を積み、慣れてから構成案づくりやキーワード選びに広げると無理がありません。Googleが公開している公式のガイドを読むと、何を大切にすればよいかが分かります。
Q. SEO記事は何文字くらい書けばよいですか?
決まった文字数はありません。Googleは公式のガイドで、Googleが優先する文字数という設定は存在しないと明記しています。依頼で文字数の下限が決まっている場合は守る必要がありますが、足りないときは言い換えで水増しせず、読み手の疑問で答えきれていないものを探して中身を加えるのが正しい対応です。
Q. 生成AIを使ってSEO記事を書いてもよいですか?
Googleは生成AIの使用そのものを禁じていませんが、価値を加えずに大量のページを作るとスパムのポリシーに違反するおそれがあるとしています。仕事で使う場合は、依頼主がAIの使用を認めているかを先に確かめ、数字や制度、URLは必ず自分で公式のページを開いて確かめ直してから納品します。
Q. 副業でSEO記事を書いた報酬は確定申告が必要ですか?
会社員で給与を1か所から受け、年末調整を受けている人は、給与以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。所得は報酬から経費を引いた金額です。20万円以下でも住民税の申告が必要になることがあるので、住んでいる市区町村で確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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