raiden.ktaiwork.jpとは|防災メールなどの配信に使われる送信元と迷惑メールとの見分け方 2026


この記事のポイント
- ✓raiden.ktaiwork.jpは
- ✓株式会社アルカディアの配信サービスSpeeCAN RAIDENのアドレスです
- ✓2026年10月30日時点で公式に確かめられた範囲
「raiden.ktaiwork.jp」という文字が入ったメールが届き、どこから来たものか、迷惑メールではないかと調べている人に向けて、先に結論を書きます。raiden.ktaiwork.jpは、大阪府の株式会社アルカディアが運営する配信サービス「SpeeCAN RAIDEN(スピーキャン ライデン)」のアドレスです。同社の公式ブログは、SpeeCAN RAIDENのサービスとしてraiden.ktaiwork.jpを挙げており、このアドレスを開くと「SpeeCAN RAIDEN ユーザーサイト」のログイン画面が表示されます。SpeeCAN RAIDENは、自治体や学校、企業などが、登録した住民や保護者に防災情報や連絡を一斉に届けるために使う仕組みです。
ただし、同社は2026年10月に不正アクセスを受け、10月13日の未明には、同社のシステムから外部に1,423,428通の不正なメールが送られたと公表しています。その多くはクレジットカード会社の残高確認のような内容で、フィッシング詐欺が疑われるものでした。つまり、このサービスの仕組みを通って届いたメールでも、中身が偽物という場合があり得ます。送信元の文字列で判断せず、「誰が、何のために送ったメールか」を確かめることが大切です。
raiden.ktaiwork.jpについて公式で確かめられたこと
2026年10月30日時点で、アルカディアの公式の情報から確かめられたことを整理します。
| 確かめた内容 | 公式の記載 |
|---|---|
| raiden.ktaiwork.jpが何か | SpeeCAN RAIDENの対象サービスとして、raiden.ktaiwork.jp、raiden2.ktaiwork.jp、raiden3.ktaiwork.jp、raiden2.speecan.jpが挙げられている |
| アドレスを開くと何が出るか | 「SpeeCAN RAIDEN ユーザーサイト」のログイン画面(ユーザー名とパスワードの入力欄) |
| 学校向けのサービス | 「ライデン・スクール」として、s.ktaiwork.jpとs2.ktaiwork.jpが挙げられている |
| 運営会社 | 株式会社アルカディア |
この表のとおり、raiden.ktaiwork.jpがSpeeCAN RAIDENのアドレスであることは、運営会社の公式ブログの「弊社サービスへの不正アクセスに伴う一連の対応について」で確かめられます。一方で、「このドメインの送信元アドレスから届くメールは本物です」とアルカディアが案内しているページは、2026年10月30日時点で見つかりませんでした。送信元に使われるアドレスの具体的な形も、公式の記載では確かめられていません。
また、SpeeCAN RAIDENを使ってメールを送っているのは、アルカディア自身ではなく、契約している自治体や学校、企業です。どの自治体や学校がSpeeCAN RAIDENを使っているかは、アルカディアの公式ブログには書かれていません。自分が登録したメールが該当するかどうかは、登録先の自治体や学校の公式サイトで確かめる必要があります。
ここから言えるのは次の3点です。
- raiden.ktaiwork.jpという文字列は、アルカディアのSpeeCAN RAIDENに関係するもの
- 送り主は、そのサービスを契約している自治体、学校、企業などの登録先
- 文字列が入っていることだけでは、メールの中身が正しいかどうかは決められない
不正アクセスの経緯と、漏えいした可能性のある情報の全体は、アルカディアの情報漏洩|SpeeCAN RAIDENの約313万件と偽メールの見分け方 2026で整理しています。
ktaiwork.jpが付くほかのアドレス
公式ブログには、raiden.ktaiwork.jp以外にも、ktaiwork.jpやspeecan.jpで終わるアドレスがいくつも出てきます。不正アクセスの対象として挙げられたものを、公式ブログの書き方のまま並べると次のとおりです。
| アドレス | 公式ブログでの位置づけ |
|---|---|
| raiden.ktaiwork.jp、raiden2.ktaiwork.jp、raiden3.ktaiwork.jp、raiden2.speecan.jp | SpeeCAN RAIDEN |
| s.ktaiwork.jp、s2.ktaiwork.jp | ライデン・スクール |
| net119.speecan.jp、net119fd.speecan.jp | NET119 |
| fs119.ktaiwork.jp | 119RAIDEN |
このうちNET119と119RAIDENについては、10月16日の第11報で、個人情報が漏洩した可能性があると追加で公表されました。NET119は9,020件のメールアドレスにひも付く氏名、生年月日、性別、住所、電話番号などが対象で、漏洩した可能性のあるメールアドレスを各消防本部に個別に知らせる予定とされています。119RAIDENは、連絡先の名前、メールアドレス、電話番号などが対象です。
受け取る側にとって大事なのは、「ktaiwork.jp」や「speecan.jp」という文字列を見ただけでは、どのサービスのどの登録先から来たのかまでは分からない、という点です。文字列は手がかりの一つにとどめ、本文に書かれた送り主の名前から、登録先を突き止めるようにしてください。
ドメインの読み方にも注意が必要です。ドメインとは、インターネット上の住所にあたる部分で、アドレスの末尾から読みます。たとえば「raiden.ktaiwork.jp」なら、末尾の「ktaiwork.jp」が本体です。偽物の中には、「raiden.ktaiwork.jp.」の後ろに別の文字列を続けて、本体を別のドメインにしているものがあり得ます。先頭に見覚えのある文字が並んでいても、末尾が違えば別のサイトです。見た目で見分けるのは難しいので、メールのリンクは押さないのが一番の対策です。
SpeeCAN RAIDENはどんな仕組みか
SpeeCAN RAIDENは、登録制メールと呼ばれる種類の配信サービスです。登録制メールとは、住民や保護者が自分でメールアドレスを登録しておくと、自治体や学校から防災情報やお知らせが届く仕組みのことです。何も書かないメールを指定のアドレスに送ると登録が始まる「空メール登録」を使う自治体も多くあります。
公式ブログの「導入について」のページには、導入の流れが書かれています。契約した自治体などの担当者と、次のような点を決めてから運用を始めるとされています。
- 登録の対象者(住民、職員、自治会長、要配慮者など)
- 登録の項目(住民向けなら受け取りたい情報の種類、職員向けなら所属など)
- 配信を担当する課
同じページには、オプションとして、J-ALERT(国から自治体に緊急情報を届ける仕組み)との連携、携帯電話会社の緊急速報メールとの連携、Yahoo!防災速報など2つのアプリとの連携、Facebook、X、LINEとの連携、情報サイトの機能が並んでいます。
アルカディアが2026年10月23日に公表した説明資料には、2026年9月末時点の導入状況として、官公庁875件、企業など242件、学校584校という契約数が示されています。防災メールや学校の連絡メールとして、多くの人の受信箱に届いている仕組みだと分かります。
受け取る側から見ると、SpeeCAN RAIDENという名前を意識することはほとんどありません。届くメールの件名や本文には、送り主である自治体や学校の名前が書かれているはずです。メールのヘッダー(送信経路などの情報)や送信元の文字列に「ktaiwork」が見えるのは、配信の裏側の仕組みが表に出ているためです。
2026年10月の不正アクセスと、システムから送られた不審なメール
この仕組みに関して、2026年10月に起きたことを、アルカディアの公式ブログと説明資料の範囲で整理します。
- 2026年10月11日、SpeeCAN RAIDENで不正アクセスが疑われる不審な動きを確認した
- 10月13日の公表では、メールアドレス約3,136,000件、電話番号約105,000件、FAX番号約15,000件が漏洩した可能性がある最大件数(推定値)とされた
- 10月13日1時17分から7時16分までの間、不正なプログラムによって、同社のシステムから外部に不正なメールが配信された
- 配信の総数は1,423,428通で、そのうち少なくとも869,575通は、同社が保有するメールアドレスあてではなかった
この不正なメールについて、10月19日の説明資料は次のように書いています。
不正なプログラムによって、外部にメール配信された状況など詳細な調査を継続しています。現時点では、その総数が 1,423,428 であることがわかりました。多くは、クレジットカード会社からの残高確認のような内容でフィッシング詐欺が疑われます。 出典: 株式会社アルカディア 不正アクセスの経過と当社の対処について
同じ資料の経過の記録には、10月13日の0時10分に「メール送信の試験(DKIM、DMARCなど)」が行われたとあります。DKIMやDMARCとは、メールが本当にそのドメインの持ち主から送られたかを、受け取る側のメールサービスが確かめるための仕組みです。侵入した側がこの仕組みを確かめてから送り始めたということは、送られたメールが、受信箱では正しい送り主から届いたように見えた可能性があることを意味します。
このことから分かるのは、「本物の仕組みを通って届いたメール」と「中身が本物のメール」は別だということです。迷惑メールの判定をすり抜け、送信元の表示も正しく見えるメールの中に、カード会社を名乗る偽の案内が混じっていた、という状況でした。
不正なメールが送られた時間帯に届いたメールを見直す
アルカディアの公表では、不正なメールが送られたのは2026年10月13日の1時17分から7時16分までの約6時間です。説明資料の経過の記録には、1時17分に少しずつ送信を始め、5件ずつから最終的には1,000件ずつまで量を増していったこと、4時25分に不正な配信を検知し、7時16分に停止したことが書かれています。
この時間帯に、カード会社や銀行を名乗るメールを受け取っていないか、受信箱を見直しておくと安心です。見直しの手順は次のとおりです。
- メールアプリの検索や並べ替えで、10月13日の未明から朝にかけて受け取ったメールを表示する
- カード会社、銀行、通販サイトなどを名乗るメールがあれば、本文のリンクを押していないかを思い出す
- リンクを押して何かを入力していた場合は、後の「リンクを押した・入力してしまったときにすること」の表に沿って連絡する
- 何もしていなければ、そのメールを削除する。迷惑メールとして報告できるメールアプリなら報告しておく
未明の時間帯に届いたメールは、朝に一度に目を通すことになりがちです。急いでいる朝に「カードの利用確認」といった件名が目に入ると、ついリンクを押してしまいます。この期間に限らず、朝の時間帯にお金に関わるメールを見たときは、いったん手を止め、公式アプリから確かめる習慣をつけておくと安全です。
漏洩した可能性のある情報と、これから届きやすくなる連絡
アルカディアが10月13日に公表した内容では、SpeeCAN RAIDENで漏洩した可能性がある情報は次のとおりです。
- 連絡先の名前、メールアドレス、電話番号、FAX番号
- 担当者、契約情報
- 履歴として保存されている本文に書かれている内容
あわせて、SpeeCAN RAIDENではクレジットカードなどの決済情報を扱っていないため、漏洩の対象ではないと書かれています。
受け取る側が気をつけたいのは、3つ目の「履歴として保存されている本文」です。過去に配信されたお知らせの文面が外に出ていれば、それをまねて、本物の配信とよく似た言い回しの偽メールを作ることができます。登録先の自治体名や学校名、過去の行事の名前などが書かれた偽メールが届くこともあり得る、と考えておくと備えになります。
また、メールアドレスと電話番号が一緒に漏れた可能性がある人には、メールだけでなく、SMSや電話で連絡が来ることも考えられます。「防災メールの登録情報の確認」「漏洩の補償の手続き」といった名目で、口座番号や暗証番号を聞き出そうとする連絡には応じないでください。登録先の自治体や学校が、電話でカード番号や暗証番号を尋ねることはありません。
こうした連絡に共通する対処は一つです。メールやSMS、電話の中で示された連絡先は使わず、自分で調べた公式の連絡先にかけ直すこと。名前を知られているからといって、相手が本物とは限りません。
送信元の表示だけでは判断できない理由
通常の偽メールでも、送信元の表示はあてになりません。警察庁はフィッシング対策のページで、次のように注意を呼びかけています。
電子メールは、仕様上、受信者から見える「送信元名称」や「送信元メールアドレス」を変更することが容易であるため、実在の企業等になりすますことができます。 出典: 警察庁 フィッシング対策
差出人の欄に表示される名前とアドレスは、送る側が書き換えられます。郵便の封筒の裏に、誰でも好きな名前を書けるのと同じです。そのうえ今回のように、本物の配信の仕組みそのものが悪用されると、表示だけでなく送信経路まで本物と同じになります。
そこで判断の軸を「送り主の表示」から「内容と送り主の組み合わせ」に移します。
- このメールは、どの自治体や学校、団体からのものとして書かれているか
- その団体に、自分は本当に登録したか
- その団体が、このような内容を送ってくることは自然か
自治体の防災メールが、クレジットカードの残高確認や銀行の手続きを案内することはまずありません。届いた経路が本物らしく見えても、内容が登録先の役割と合わなければ、偽物として扱って構いません。
届いたメールが本物の防災メールかを確かめる手順
raiden.ktaiwork.jpに関係しそうなメールが届いたときは、次の順番で確かめると安全です。
- 本文のリンク、添付ファイル、電話番号には触れない。返信もしない
- 本文に書かれた送り主の名前(○○市、○○町、○○小学校など)を確かめる
- その名前の団体に、自分がメールアドレスを登録した覚えがあるかを思い出す。受信箱で「登録完了」「防災」「配信停止」などの言葉を検索すると、過去の登録の手がかりが見つかる
- 登録先の公式サイトを、検索やブックマークから自分で開く。メールのリンクは使わない
- 公式サイトに同じ内容(気象警報、避難情報、行事の連絡など)が出ているかを見比べる
- カード、銀行、通販、宅配便などの手続きを求める内容なら、登録先の役割と合わないので削除する
- 判断に迷ったら、登録先の自治体や学校の担当窓口に電話で問い合わせる
手順3で登録の覚えがまったくない場合は、迷惑メールの可能性が高くなります。今回の不正なメールは、少なくとも869,575通が同社の保有するアドレスあてではなかったと公表されているため、登録していない人にも届いていたことになります。
逆に、登録の覚えがあり、内容も気象情報や避難の案内など登録先の役割どおりであれば、本物の配信である可能性が高いと考えられます。それでも、リンクの先で個人情報の入力を求められたら手を止めてください。防災メールで、クレジットカード番号や銀行の暗証番号を尋ねることはありません。
不審なメールの見分け方
公式に示された内容と、警察庁が挙げるフィッシングの特徴をもとに、見分けるときの観点を表にします。
| 見る場所 | 怪しいサイン | とる行動 |
|---|---|---|
| 内容と送り主の組み合わせ | 防災メールや学校の連絡なのに、カード会社や銀行の手続きを求めている | 偽物として削除する |
| 急がせる言葉 | 「至急」「本日中」「アカウントを停止します」 | リンクを押さず、公式サイトで確かめる |
| 求められる情報 | カード番号、暗証番号、ID、パスワード、生年月日 | 入力しない |
| 登録の覚え | 登録した覚えのない団体からの配信 | 迷惑メールとして扱う |
| リンクの先 | 本物に似た別のドメインのURL | 開かず、公式アプリか公式サイトを自分で開く |
アルカディアの説明資料は、不正なメールの「多く」がクレジットカード会社の残高確認のような内容だったと書いています。カード会社を名乗る偽メールの典型的な形です。カード会社からの連絡が気になる場合は、カードの公式アプリか、カード裏面の電話番号から確かめてください。
SMS(携帯電話番号あての短いメッセージ)で届く偽の連絡も増えています。SMSでの見分け方はスミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で詳しく説明しています。
リンクを押した・入力してしまったときにすること
不審なメールのリンクを押してしまった、または何かを入力してしまった場合は、入力した情報によって連絡先が変わります。
| 入力してしまった情報 | すぐにすること |
|---|---|
| クレジットカード番号 | カード裏面の電話番号からカード会社に連絡し、利用停止と再発行を相談する |
| 銀行のID、パスワード、暗証番号 | 取引のある金融機関に連絡する |
| メールやサービスのID、パスワード | そのサービスのパスワードを変える。同じパスワードを使っているほかのサービスも変える |
| 何も入力していない | ページを閉じ、端末のOSとアプリを最新にする |
警察庁のフィッシング対策のページは、被害に遭った場合はサービスを提供している会社に相談すること、普段から使っているIDやパスワードを入力してしまった場合は、それを使っているすべてのサービスでパスワードを変えることを案内しています。
公的な相談先も確かめておきましょう。
- 警察の相談専用電話「#9110」:緊急でない相談の番号として、警察庁の相談窓口のページで案内されている
- 消費者ホットライン「188」:近くの消費生活センターにつながる番号として、消費者庁が案内している
- 偽サイトのURLの報告:フィッシング対策協議会が受け付けている
SpeeCAN RAIDENの件そのものについては、アルカディアが個人情報相談窓口を設けています。公式ブログの記載では、電話050-5830-0750、メール[email protected]、受付は午前9時から午後5時(土日祝日と年末年始を除く)です。ただし、10月23日の説明資料には、住民への案内は個人情報保護法の目的外利用になるため、アルカディアから直接のメール配信は行っていないと書かれています。アルカディアを名乗って「あなたの情報が漏えいした」と知らせてくるメールがあれば、その点を踏まえて慎重に扱ってください。
サービスが止まっていた期間の連絡も確かめる
不正アクセスへの対応の途中で、SpeeCAN RAIDENの一部は止まったり、機能が制限されたりしていました。公式ブログに書かれた主な動きは次のとおりです。
- 10月13日11時から、raiden3.ktaiwork.jpの利用者と、ライデン・スクールのs2.ktaiwork.jpの利用者を対象にサービスを緊急停止し、10月15日15時ごろに復旧した
- 10月21日には、調査と検証のため、FAX、放送連携(防災行政無線などとの連携)、ファイル添付の機能を一時的に制限し、同日のうちに解除した
- 10月22日には、外部のシステムからのAPI連携(ほかのシステムから自動で配信を指示する機能)を止め、手動で発信する必要があると案内した
受け取る側にとっては、この期間に、届くはずの連絡が届かなかったり、遅れたりした可能性がある、ということです。たとえば、学校からの連絡メールや、気象情報と連動した自動の配信が、いつもの時間に届かなかったかもしれません。
この期間に届くはずの連絡が来なかったと感じた人は、登録先の自治体や学校の公式サイトで、その時期のお知らせを確かめておくと安心です。学校の行事や持ち物の連絡のように、あとから確かめられるものは、学校の連絡帳や公式サイトでも案内されていることが多いので、メール以外の経路も見ておきましょう。
逆に、このような障害の時期は、「配信が遅れたお詫び」「再登録のお願い」をかたる偽メールが出やすい時期でもあります。再登録を求めるメールが届いても、メールのリンクからは手続きせず、登録先の公式サイトで本当に再登録が必要かを確かめてください。
防災メールの登録を見直すときに気をつけること
不審なメールが届いたことをきっかけに、防災メールの登録をやめたくなる人もいるかもしれません。ただし、防災メールは災害のときに命を守る情報です。止める前に、次の順番で考えると、情報が届かない空白を作らずに済みます。
- 登録先の自治体や学校が、今回の件についてどう案内しているかを公式サイトで確かめる
- 同じ情報を、別の手段でも受け取れるかを確かめる(自治体の公式アプリ、公式のSNS、携帯電話の緊急速報メールなど)
- 別の手段を先に整えてから、メールの登録を見直す
配信の停止や登録内容の変更は、メールの中の「配信停止」のリンクではなく、登録先の公式サイトに書かれた手続きで行ってください。偽メールの配信停止リンクを押すと、そのアドレスが実際に使われていることを相手に知らせてしまうことがあります。
家族のスマートフォンで防災メールや学校の連絡を受け取っている場合は、家族にも同じ考え方を伝えておきましょう。特に高齢の家族は、自治体の名前が書かれたメールを信用しやすく、カード会社を名乗る案内が混じっていても気づきにくいことがあります。「防災メールでお金の手続きを求められることはない」「迷ったら役所や学校に電話する」の2点を、短く共有しておくだけでも効果があります。
登録したメールアドレスそのものが漏えいした可能性がある場合、今後も偽メールが届くことがあります。自分のメールアドレスがほかの漏えいにも含まれていないかは、Have I Been Pwnedの使い方で調べ方を紹介しています。
自治体や学校の担当者が登録者に伝えること
SpeeCAN RAIDENを使って配信している自治体や学校の担当者の立場からは、登録者への伝え方が大切になります。アルカディアは10月14日の公式ブログで、管理者に向けて、登録者に次のような内容で注意を呼びかけてほしいと依頼しています。
- 登録制メールサービスの提供業者で不正アクセスが確認されたことに伴い、不審なメールやメッセージに注意する
- 不審な連絡に対して、氏名、住所、パスワード、口座情報などの個人情報を決して提示、入力しない
- 身に覚えのない送信元や不審なメッセージに書かれたURLや添付ファイルは開かない
担当者の側では、管理画面への入り口を守ることも求められています。アルカディアは公式ブログで、すべての利用者にログインパスワードの変更を求め、10月22日以降は「ログイン時2段階認証」の利用を必ずするよう呼びかけています。2段階認証とは、ユーザー名とパスワードに加えて、メールで届く確認コードを入れてログインする方法のことで、公式ブログでは確認コードは送信から15分間だけ有効と説明されています。
パスワードの変更方法は、公式ブログの10月15日の更新で「RAIDENにログイン、管理画面、設定、ログインアカウントの順に進み、該当のアカウントを選んで変更ボタンを押す」と案内されています。担当者が複数いる場合は、全員のアカウントでパスワードを変えたかを一覧で確かめておきましょう。
個人情報保護委員会への報告についても、公式ブログに動きが書かれています。本来は各契約者が報告する必要があるところ、アルカディアが個人情報保護委員会と相談のうえで報告を代わりに行う「代行報告」を準備し、契約者の同意を得て進めていると説明しています。10月26日の第23報では、同意を得たリストとともに、10月23日に個人情報保護委員会へ報告したと公表しました。自治体の担当者は、自分の団体が代行報告に同意したか、まだ回答していないかを、庁内で確かめておく必要があります。
LINE、X、Facebookとの連携を使っている契約者には、連携の設定をやり直す手順も示されています。配信の担当者が交代している自治体や学校では、管理画面のアカウントを誰が持っているか、退職者のアカウントが残っていないかも、この機会に確かめておくと安心です。多要素認証の考え方を組織として整理したい場合は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版が参考になります。
在宅で働く人が登録制メールで気をつけること
在宅で仕事をしている人は、防災メールや学校の連絡と、仕事の連絡を同じ受信箱で受け取っていることが多いものです。取引先からの連絡を急いで開く習慣があると、防災メールに混じった偽の案内にも同じ速さで反応してしまいます。
20年以上フリーランスと在宅ワークの仲介を続けてきた@SOHOの運営で見てきた限りでは、アカウントを長く守れている人ほど、「メールは合図、手続きは公式の入り口から」という決まりを持っています。防災メールも仕事のメールも、届いたことを知る道具として使い、何かを入力するのは自分で開いた公式サイトやアプリだけにする。この線引きがあれば、配信の仕組みが悪用されたときでも被害を防げます。セキュリティの知識を仕事として生かしたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、どのような依頼があるかを紹介しています。
社員向けに偽メールの見分け方を教える立場の人には、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドが役に立ちます。ネットワークの仕組みから学びたい人には、CCNA(シスコ技術者認定)の資格ガイドが入り口になります。
よくある質問
Q. raiden.ktaiwork.jpから来たメールは迷惑メールですか?
raiden.ktaiwork.jpは、株式会社アルカディアの配信サービスSpeeCAN RAIDENのアドレスで、自治体や学校などの登録制メールに使われています。そのため迷惑メールとは限りませんが、2026年10月には同社のシステムから不正なメールが送られた経緯があります。本文の送り主に自分が登録した覚えがあるか、内容がその団体の役割と合うかで判断してください。
Q. 登録した覚えがないのに防災メールのようなメールが届きました。どうすればいいですか?
本文のリンクや添付ファイルには触れず、返信もしないでください。アルカディアは、不正に送られたメールのうち少なくとも869,575通が同社の保有するアドレスあてではなかったと公表しています。登録の覚えがなければ迷惑メールとして削除し、気になる場合は、本文に書かれた自治体や学校の公式サイトを自分で開いて確かめます。
Q. 防災メールのリンクからカード情報を入力してしまいました?
すぐにカード裏面の電話番号からカード会社に連絡し、カードの利用停止と再発行を相談してください。防災メールでカード情報を尋ねることはないため、偽物の可能性が高いと考えられます。同じパスワードを入力した場合は、そのパスワードを使っているサービスもすべて変更し、不安があれば警察の相談専用電話#9110や消費者ホットライン188に相談します。
Q. 防災メールの登録はやめたほうがいいですか?
防災メールは災害時に大切な情報源なので、すぐにやめる必要はありません。まず登録先の自治体や学校が今回の件をどう案内しているかを公式サイトで確かめ、公式アプリや緊急速報メールなど別の手段でも情報を受け取れるようにしてから見直すと、情報が届かない期間を作らずに済みます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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