【重要】PHPの脆弱性、うちのサイトは大丈夫?今すぐチェック

西宮市「にしのみやスマート申請」の個人情報漏えいの可能性|TKC・アララ経由 メールアドレス 確認中 2026

@SOHO編集部
@SOHO編集部
西宮市「にしのみやスマート申請」の個人情報漏えいの可能性|TKC・アララ経由 メールアドレス 確認中 2026

この記事のポイント

  • ✓西宮市の情報漏洩の可能性について
  • ✓2026年11月4日の市の記者発表資料(第1報)をもとに整理
  • ✓にしのみやスマート申請のメール配信サービスへの不正アクセスで

西宮市の情報漏洩の可能性について、西宮市は2026年11月4日、電子申請「にしのみやスマート申請」が使っているメール配信サービスが第三者による不正アクセスを受け、利用者のメールアドレスが漏えいした可能性があると、記者発表資料(第1報)で公表しました。 漏えいした可能性があるとされる項目は「利用者のメールアドレスのみ」で、漏えいの対象件数と、西宮市の利用者の情報に影響があるかどうかは、市が委託事業者を通じて確認中です。 利用者がまずすることは、西宮市や申請の手続きを名乗る心当たりのないメールやSMSのURLを開かないこと、そして申請の完了を知らせるメールが届かない間は、申請した内容を自分で控えておくことです。

この記事は、2026年11月6日時点で西宮市の記者発表のページと、そこに添付された記者発表資料(PDF)を開き直し、その記載をもとに書いています。背景として、委託事業者の株式会社TKCと、メール配信サービスを提供するアララ株式会社の公式の発表も確かめました。報道にしか出ていない数字は書いていません。

西宮市の発表で分かっていること

西宮市の記者発表資料の題は「「にしのみやスマート申請」が使用するメール配信サービスにおける個人情報の漏えいの可能性について(第1報)」です。発表は西宮市総務局デジタル推進部長の名前で、西宮市政記者クラブあてに出されています。中身の骨子を先に整理します。

  • 西宮市の電子申請「にしのみやスマート申請」が使っているメール配信サービスに対して、第三者による不正アクセスが確認された
  • 西宮市の利用者の個人情報が漏えいしたかどうかは、委託事業者を通じて確認している
  • 被害が広がるのを防ぐため、メール配信サービスは停止している
  • 漏えいした可能性のある個人情報は、利用者のメールアドレスのみ
  • 漏えいの対象件数と、西宮市の利用者の情報に影響があるかどうかは、現在確認中
  • 新しい事実が分かった場合は、市のホームページなどで速やかに知らせる

ここで大事なのは、市が「漏えいした」と言い切っていない点です。見出しも「漏えいした可能性のある個人情報」で、西宮市の利用者の情報に影響があるかどうか自体が、まだ確認中とされています。

にしのみやスマート申請とは、市の手続きをインターネットで申し込める西宮市の電子申請の仕組みのことです。記者発表資料には、仕組みの概要として次の数字が載っています。

項目 記者発表資料の記載
委託事業者 株式会社TKC(栃木県宇都宮市)
メール配信サービス提供事業者 アララ株式会社(東京都港区)
利用者登録数 154,146件(令和8年11月4日時点)
利用可能な手続き数 約597件(令和8年11月1日時点)

表の利用者登録数は、にしのみやスマート申請に登録している人の数です。漏えいした件数ではありません。市は漏えいの対象件数を「確認中」としているので、この数字を漏えいの件数として読まないでください。

公表までの経緯

記者発表資料には、委託事業者から市への報告の流れが日付つきで書かれています。途中で報告の中身が変わっているので、順番に並べます。

日付 記者発表資料に書かれた出来事
2026年10月28日 委託事業者から、メール配信サービスへの不正アクセスが発生したとの報告
2026年10月29日 委託事業者から、同サービスからの情報漏えいは無いとの報告
2026年10月31日 委託事業者から、不正アクセスを受けて同サービスを緊急停止したとの報告
2026年11月2日 メール配信サービス提供事業者が、不正アクセスによる情報漏えいの発生を公表。委託事業者から不正アクセスの状況報告
2026年11月4日 西宮市の利用者への影響の有無を、委託事業者が調査中

西宮市の記者発表のページの更新日は2026年11月4日です。報道では11月5日の話として出ていることがありますが、市の発表日は11月4日です。

この表で目を引くのは、10月29日の時点では「情報漏えいは無い」と報告されていたことです。その後、10月31日にサービスが緊急停止され、11月2日にメール配信サービスの提供事業者が情報漏えいの発生を公表しました。最初の報告の段階では分かっていなかったことが、調査が進んで明らかになった流れです。

2026年11月6日時点で、西宮市の第2報は記者発表のページに出ていません。漏えいの件数や、西宮市の利用者が含まれるかどうかは、第2報以降で示されることになります。

漏えいした可能性のある情報と、まだ分かっていないこと

市の発表に書かれている項目は、メールアドレスだけです。分かっていることと、まだ分かっていないことを分けて整理します。

区分 内容
漏えいした可能性のある情報 利用者のメールアドレスのみ
漏えいの対象件数 確認中
西宮市の利用者の情報への影響の有無 確認中(委託事業者が調査中)
申請の中身や氏名、住所など 市の発表に記載なし

西宮市の発表は「メールアドレスのみ」としていますが、氏名や住所、申請の中身が「含まれない」とまでは書いていません。この記事では、市が書いていないことは書きません。

一方で、委託事業者のTKCは、2026年11月4日の第3報で、アララの調査の結果として、漏えいしたのはメールアドレスのみで、メール本文、マイナンバー、市町村への申請情報などは漏えいしていないことが確認されたと書いています。これはTKCのシステム全体についての説明です。西宮市の利用者についての個別の説明ではありませんが、市の「メールアドレスのみ」という記載と同じ方向の内容です。

メールアドレスとは、メールを受け取るための宛先のことです。にしのみやスマート申請では、利用者登録や申請完了のお知らせなどにメールが使われていたため、登録したメールアドレスがメール配信サービス側にも渡っていたと考えられます。どの時期に登録した人のアドレスが対象になるのかは、市の発表には書かれていません。

「漏えいは無い」から変わった報告をどう読むか

10月29日に「情報漏えいは無い」と報告され、その後に漏えいの発生が公表されたことに、不安を感じた人もいるはずです。この流れは、不正アクセスの調査でよく見られるものです。

不正アクセスが見つかった直後は、どこまで入り込まれたのか、何が持ち出されたのかが分かっていません。最初の報告は、その時点で確かめられた範囲での判断です。調査が進むと、通信の記録やサーバーの記録から、新しい事実が出てくることがあります。

今回のアララの第2報(2026年11月2日)でも、10月31日に一連の原因を調べる過程で、外部への持ち出しを把握したと書かれています。最初の判断が後から変わることがある、という前提で、続報を待つのが現実的です。

利用者の立場で覚えておきたいのは、次の2点です。

  • 「漏えいは無い」という最初の報告だけで安心せず、続報を確かめる
  • 続報を待つ間も、偽のメールへの備えは今日から始めておく

西宮市は、新しい事実が分かった場合は市のホームページなどで速やかに知らせるとしています。続報は、自分で検索して開いた西宮市の公式サイトで確かめてください。

にしのみやスマート申請で今できないこと

メール配信サービスが止まっているため、にしのみやスマート申請からメールが届かない状態が続いています。記者発表資料には、影響が次のように書かれています。

10 月 31 日(土)17 時 40 分頃から、にしのみやスマート申請よりメールが届かない状況となっています(復旧時期は未定)。 なお、メール送信以外の機能はご利用いただけます。 出典: 西宮市 記者発表資料「「にしのみやスマート申請」が使用するメール配信サービスにおける個人情報の漏えいの可能性について(第1報)」

具体的な影響として、記者発表資料が挙げているのは次の2つです。

できないこと 理由
利用者登録、メールアドレスの変更、パスワードの再設定 確認のメールが送れないため
申請完了などのメールの受け取り 利用者へのメールが送信されないため

逆に言えば、メールの送信以外の機能は使えます。すでに登録が済んでいて、パスワードが分かっている人は、申請そのものはできるということです。

困るのは、これから初めて登録する人と、パスワードを忘れてしまった人です。どちらも確認のメールが届かないと先に進めません。復旧の時期は未定とされているので、期限のある手続きを予定している人は、早めに担当の課に相談しておくと安心です。手続きによっては、窓口や郵送で受け付けている場合があります。どの手続きがどの方法で受け付けられるかは、手続きごとの市の案内で確かめてください。

申請中の人、これから申請する人が気をつけること

申請の完了を知らせるメールが届かないと、申請がきちんと受け付けられたのかが分かりにくくなります。ここでは、メールが止まっている間に申請する人が気をつけたいことを整理します。

まず、申請を送ったあとの画面を控えておくことです。完了の画面に申請番号や受付の日時が出る場合は、画面を保存したり、書き写したりしておくと、後で問い合わせるときに話が早く進みます。

次に、メールが届かないことを理由に、同じ申請を何度も送らないことです。市は、メール送信以外の機能は使えるとしています。申請が受け付けられたかどうか分からないときは、もう一度送る前に、手続きの担当の課に確かめるほうが確実です。二重の申請は、手続きによっては処理に時間がかかる原因になります。

3つ目は、メールが止まっている間に届く「申請の完了」「手続きの確認」をうたうメールに気をつけることです。2026年11月6日時点で、市はメールの配信が止まっていて復旧時期は未定としています。この期間に、にしのみやスマート申請を名乗るメールが届いたら、まず疑ってかかるのが安全です。本文のURLからは進まず、自分で開いた西宮市のサイトから確かめてください。

場面 すること
申請を送った直後 完了の画面を保存するか、申請番号と日時を書き写す
受け付けられたか不安なとき 同じ申請を送り直す前に、担当の課に確かめる
初めての登録やパスワードの再設定 メールの復旧を待つか、期限があれば担当の課に相談する
スマート申請を名乗るメールが届いたとき URLを開かず、市のサイトで確かめる

原因は委託先TKCが使うアララのメール配信サービスへの不正アクセス

西宮市の発表に書かれている原因は、にしのみやスマート申請が使っているメール配信サービスが、第三者による不正アクセスを受けたことまでです。侵入の手口は書かれていません。

委託の関係は、記者発表資料によると次のとおりです。

立場 名前 受け持っていたこと
電子申請を運用する自治体 西宮市 にしのみやスマート申請を運用
委託事業者 株式会社TKC にしのみやスマート申請の委託事業者
メール配信サービス提供事業者 アララ株式会社 にしのみやスマート申請が使うメール配信サービスを提供

不正アクセスを受けたのは、表のいちばん下のメール配信サービスです。アララ株式会社は2026年11月2日に第2報(PDF)を出しています。背景として要点を整理します。ここに出てくる数字はアララのサービス全体のもので、西宮市の利用者の件数ではありません。

  • 2026年10月28日から31日にかけて、アララのサービスを経由した不正アクセスで、契約企業の環境のサーバー97台(最大約380社、精査中)から、メールアドレスと会員情報が外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)
  • 持ち出されたメールアドレスは約77百万件(精査中)。最終的な利用者の数を示すものではない
  • 原因として、Webサーバーの脆弱性に加え、システム環境における問題も関係していたと判明
  • 2026年10月31日にサービスの提供をすべて停止。再開は未定
  • アララのサービスでは、クレジットカード番号は保有していない

脆弱性とは、ソフトウェアの作りや設定に残った、外から悪用されうる弱点のことです。アララの第2報は、警察への通報と、個人情報保護委員会への速報の提出も行っているとしています。

アララメッセージへの不正アクセスの全体像と、公表した企業や自治体の一覧は、アララの情報漏洩の記事で整理しています。同じ兵庫県内では、姫路市もTKCが関わるオンライン手続きの件を公表しており、姫路市のオンライン手続きポータルサイトの記事で取り上げています。件数や項目は自治体ごとに違うので、西宮市の件は西宮市の発表で確かめてください。

TKCの発表で分かっていること(TKC全体の数字)

委託事業者のTKCは、この件について複数のニュースリリースを出しています。ここに出てくる件数は、TKCのシステムを使う客全体の数字です。西宮市の件数ではありません。

TKCの第3報(2026年11月4日)は、アララから、TKCのシステムを利用する客のメールアドレスが最大223万812件外部に漏えいしたとの報告を受けていると書いています。続けて、アララの調査で、漏えいしたのはメールアドレスのみで、メール本文、マイナンバー、市町村への申請情報などは漏えいしていないことが確認されたとしています。どの客のメールアドレスが漏えいしたのかは、調査を続けているとされています。

TKCの第4報(同じく2026年11月4日)では、アララから漏えいしたメールアドレスの提供を受け、どの客の、どのシステムに関するメールアドレスが漏えいしたかを分類する作業に着手したと書いています。客ごと、システムごとの影響は、分かり次第知らせるとしています。メールが送れない状態については、順次、別のメール基盤からメールを送れるように開発と対処を進めているとしています。

さらにTKCは2026年11月6日、「当社のメール配信委託先における不正アクセスと一部報道について」を出し、TKCのシステムとデータセンターが不正アクセスを受けた事実は現時点で確認されていないこと、自治体向けオンライン申請システムそのものへの不正アクセスも確認されていないことを説明しています。

まとめると、2026年11月6日時点で、TKCは自治体ごとの件数をまだ出していません。西宮市が「確認中」としているのは、この分類の作業が終わっていないためと読めます。西宮市の利用者が含まれるかどうか、含まれるなら何件かは、市の続報で確かめてください。

自分が対象かを確かめる方法

市の発表によると、漏えいした可能性があるのは、にしのみやスマート申請の利用者のメールアドレスです。2026年11月6日時点で、市から対象者に個別に知らせるかどうか、知らせるならどの方法かは、記者発表資料に書かれていません。

次のどれかに当てはまる人は、関係がある前提で備えておくのが安全です。

  • にしのみやスマート申請に利用者登録をしている
  • にしのみやスマート申請から、申請完了などのメールを受け取ったことがある
  • 家族の分の申請を、自分のメールアドレスで行った

いつ登録した人が対象になるのかも、今の時点では分かりません。TKCが客ごとの分類を進めているので、範囲が分かれば市の続報で示されるはずです。

「対象者かどうかはこちらで確認できます」「メールアドレスの再登録が必要です」といった連絡が届いても、本文のリンクからは進まないでください。確かめたいときは、自分で開いた西宮市のサイトか、後で紹介する窓口に電話するのが確実です。

登録に使ったアドレスが思い出せない人は、受信箱で「にしのみやスマート申請」と検索してみてください。過去に届いた登録完了や申請完了のメールが残っていれば、どのアドレスで登録したかが分かります。複数のアドレスを使い分けている人は、それぞれの受信箱で確かめておくと、偽のメールが届いたときに「このアドレスは登録していない」と見分ける手がかりにもなります。

メールアドレスが過去にほかの漏えいに含まれていないかを調べる方法もありますが、今回の件の対象かどうかを判定する手段ではありません。今回の件の範囲は、市の発表で確かめてください。

メールアドレスだけが漏れた場合に起こりやすいこと

市の発表で挙げられている項目はメールアドレスだけです。メールアドレスだけで、直接お金を引き出されたり、申請の中身を見られたりすることにはつながりません。それでも、アドレスが外に出ることで起こりやすいことがあります。

1つ目は、偽のメールが届くことです。漏れたアドレスの一覧は、偽のメールを送る相手の名簿として使われることがあります。今回は「市の電子申請を使った人」という性格があるため、市の手続きや給付金、税金の還付などをまねた文面が使われるおそれがあります。

2つ目は、迷惑メールが増えることです。宣伝や架空の請求のメールが増えることがあります。心当たりのない請求には応じず、返信もしないでください。返信すると、そのアドレスが実際に使われていると相手に知らせることになります。

3つ目は、ほかのサービスへのログインを試されることです。メールアドレスをIDとして使うサービスは多く、漏れたアドレスと、よく使われるパスワードを組み合わせてログインを試す手口があります。同じパスワードをいくつものサービスで使い回しているなら、お金を扱うサービスから順に別のパスワードに変えてください。変える順番の考え方はパスワードが漏洩したときの記事で解説しています。

ログインのときに、パスワードに加えてスマートフォンに届く確認コードなどを求める仕組みを、多要素認証といいます。パスワードが知られても、それだけではログインできなくなるため、使えるサービスでは設定しておくと安心です。仕組みと選び方はMFA(多要素認証)の記事が参考になります。

不審なメールやSMSへの備え

西宮市の記者発表資料は、利用者へのお願いとして次のように注意を呼びかけています。

不審なメールやSMS等に十分ご注意ください。身に覚えのないメール等を受信した場合は、記載されたURLへのアクセスや添付ファイルの開封、個人情報の入力・返信は行わないようお願いします。 出典: 西宮市「「にしのみやスマート申請」が使用するメール配信サービスにおける 個人情報の漏えいの可能性について(第1報)」

アララの第2報には、アララのサービスの一部が第三者に不正に利用され、2026年10月28日から30日にかけて、送信元「[email protected]」から「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」などの件名で、不審なメールが最大約713万通送られたことも書かれています。この期間にその送信元と件名のメールを受け取っていた場合は、本文のURLを開かずに削除してください。

見分けるときに意識したい点は次のとおりです。

  • 送信元の表示名は簡単に偽れる。「西宮市」と表示されていても、それだけで本物と判断しない
  • パスワード、クレジットカード番号、口座の情報の入力を求める連絡には応じない
  • 「至急」「本日中に」「申請が取り消されます」など、急がせる言葉があるときほど手を止める
  • 今はにしのみやスマート申請からのメールが止まっている。届いたメールは特に疑う
  • SMSの短いURLは行き先が分かりにくい。押さずに削除してよい

偽のメールの典型的な文面と見分け方はフィッシング詐欺メールの見分け方の記事に、偽のSMSの手口はスミッシングの記事に整理しています。フィッシングとは、本物の役所や会社を装ったメールやSMSで偽の画面に誘い、パスワードやカード番号を入力させて盗む手口のことです。

偽の連絡はメールだけとは限りません。市の職員を名乗る電話で口座の情報や暗証番号を聞かれたら、その場で答えずに一度切り、市のサイトに載っている番号にかけ直して確かめてください。

偽のメールに入力してしまったとき

偽のメールのリンクを開いて、情報を入力してしまった場合は、入力した情報の種類によってすることが変わります。慌てて次の操作をする前に、何を入力したかを書き出してください。

入力してしまった情報 すること
クレジットカード番号 カードの裏面に書かれた発行会社にすぐ連絡する
パスワード そのパスワードを使っているサービスのパスワードをすぐ変える。使い回しているサービスも変える
銀行口座の情報 口座のある銀行にすぐ連絡する
住所や電話番号など 不審な電話や郵便物に注意する。心当たりのない請求には応じない

アララの第2報も、万一リンク先でクレジットカード情報などを入力した場合は、速やかにカード発行会社に連絡するよう求めています。カードの不正利用は明細を見て初めて気づくことが多いので、しばらくは利用明細をこまめに確かめておくと安心です。

金銭の被害が出た場合や、不正利用の疑いがある場合は、警察の相談窓口や消費生活センターに相談することもできます。リンクを開いただけで何も入力していないなら、大きく心配する必要はありませんが、同じ送信元からのメールは開かずに削除してください。何かをダウンロードしてしまったときは、端末のウイルス対策ソフトで検査しておくと安心です。

問い合わせ窓口

この件について、記者発表資料に載っている問い合わせ先は次のとおりです。

窓口 連絡先
西宮市 デジタル推進課 電話 0798-35-3041

記者発表資料には、受付時間は書かれていません。記者発表のページの下には、ページの問い合わせ先として広報課(電話 0798-35-3400)が載っていますが、今回の件の中身はデジタル推進課が担当です。

どの窓口に聞けばよいか分からないときは、西宮市のサイトに載っている西宮市総合コールセンター(電話 0798-36-5000)で案内を受けられます。サイトの記載では、受付時間は平日が午前8時30分から午後7時、土曜・日曜・祝日と12月29日から31日が午前9時から午後5時(1月1日から3日は休み)です。申請の受付状況など手続きごとの質問は、その手続きの担当の課に聞くことになります。

アララの第2報にも電話番号が載っていますが、「ご契約企業の皆様:サポート窓口」とされています。個人の利用者向けの窓口ではないため、にしのみやスマート申請の利用者が問い合わせる先は西宮市です。

問い合わせる前に、登録に使ったメールアドレス、利用した手続きの名前と時期、困っていること(不審なメールが届いた、申請の完了メールが届かない、など)を書き出しておくと、話が早く進みます。

メールアドレスを変えたほうがよいか

漏えいした可能性があるのがメールアドレスだと聞くと、アドレスそのものを変えたほうがよいのではと考える人もいます。結論から言うと、すぐに変えなければならないわけではありません。

メールアドレスは、パスワードと違って、知られただけでログインされるものではありません。アドレスを変えても、すでに外に出た古いアドレスに偽のメールが届くことは止まりません。それよりも、届いた偽のメールに反応しないこと、パスワードの使い回しをやめることのほうが、被害を防ぐうえで効果があります。

一方で、迷惑メールが目に見えて増え、仕事や生活の大事なメールが埋もれるようになったら、行政の手続き用に別のアドレスを用意するのも1つの方法です。その場合は、次の点に気をつけてください。

  • にしのみやスマート申請のメールアドレスの変更は、メールの配信が止まっている間はできない(記者発表資料の記載)
  • アドレスを変えたら、ほかに登録しているサービス側の情報も忘れずに変える
  • 古いアドレスはすぐに解約せず、しばらくは届くメールを確かめる

にしのみやスマート申請のアドレスを変えたい場合は、メールの配信が再開してからになります。再開の時期は、市の続報で確かめてください。

メールの配信が再開したときに気をつけること

TKCは第4報で、別のメール基盤からメールを送れるように開発と対処を進めていると書いています。にしのみやスマート申請のメールも、いずれ再開することが見込まれますが、2026年11月6日時点で西宮市は復旧時期を未定としています。

配信が再開すると、止まっていた間の申請完了のメールや、確認のメールがまとめて届く可能性もあります。そのときに気をつけたいのは、本物のメールと偽のメールが同じ時期に届くことです。送信元のアドレスや文面が以前と変わっていることもありえるので、見た目だけで判断しないことが大切です。

再開したかどうかは、届いたメールで判断せず、西宮市の公式サイトのお知らせで確かめるのが確実です。再開の知らせを見てから、届いたメールの中身を確かめる順番にすると、偽のメールに引っかかる心配が減ります。パスワードの再設定やアドレスの変更も、再開の知らせを確かめてから、自分で開いたにしのみやスマート申請の画面から行ってください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をする人は、仕事の連絡と生活の連絡を同じメールアドレスで受けていることが少なくありません。にしのみやスマート申請に登録したアドレスが仕事でも使っているものなら、偽のメールが仕事の受信箱にも届くことになります。取引先からの連絡と偽のメールが同じ受信箱に混ざると、忙しいときほど見分けにくくなります。

取引先から顧客の情報を預かって作業している人は、自分のアカウントの管理が、そのまま取引先の情報を守ることにつながります。偽のメールでパスワードを盗まれれば、預かっている情報まで見られてしまうおそれがあるからです。

個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、漏えい等の報告が義務づけられる場合として、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等や、本人の数が民間事業者等で1,000人を超える漏えい等(行政機関等では100人を超える漏えい等)などが挙げられています。報告は発覚したらまず速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。今回のように、委託の先で起きたことでも、委託した側が対応を求められる場面があることが分かります。

日々の作業で気をつけたいのは次の点です。

  • 仕事のメールアドレスと、行政の手続きや個人の買い物に使うメールアドレスを分ける
  • 取引先から預かったアカウントの情報は、パスワード管理の仕組みで管理し、使い回さない
  • 使っているサービスに障害や不正アクセスの知らせが出たら、取引先に早めに伝える
  • 取引先の名前で届いたメールでも、URLやパスワードの入力を求めるものは、電話などで確かめる

どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。迷ったときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849、受付時間は9:30から17:30、土日祝日と年末年始を除く)に相談できます。

偽のメールの見分け方は、職場で訓練として取り入れているところもあります。訓練の考え方はフィッシングメール模擬訓練の記事が参考になります。セキュリティに関わる仕事を在宅で受けたい人は、自分のアカウントの管理を整え、自治体や企業の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

続報を待つ間に整理しておきたいこと

西宮市の発表は、2026年11月6日時点で11月4日の第1報が最新です。漏えいの件数、西宮市の利用者が含まれるかどうか、メールの配信がいつ再開するかは、今後の続報で示されることになります。続報を待つ間に、次のことを整理しておくと、知らせが出たときにすぐ動けます。

  • にしのみやスマート申請に登録したメールアドレスがどれかを確かめる(家族の分を申請した人は、誰の分をどのアドレスで申請したかも)
  • そのメールアドレスで、ほかにどんなサービスに登録しているかを書き出す
  • メールが止まっている間に申請した手続きと、その日時を控えておく
  • 10月28日以降に届いた不審なメールやSMSがあれば、削除する前に画面を控えておく

家族の分を申請した人は、偽のメールが届いたときに家族が1人で判断しないで済むよう、「市の手続きを名乗るメールのURLは押さずに見せてほしい」と伝えておくと安心です。身に覚えのある手続きの体裁をとった連絡ほど、本物と思い込みやすいものです。

TKCは客ごと、システムごとの分類を進めていて、分かり次第知らせるとしています。西宮市も、新しい事実が分かった場合は市のホームページなどで速やかに知らせるとしています。対象かどうか、何件か、何が含まれるかは、その続報を西宮市の公式ページで確かめてください。

よくある質問

Q. 西宮市の件で何件のメールアドレスが漏えいしたのですか?

2026年11月6日時点で、西宮市は漏えいの対象件数を「確認中」としています。記者発表資料にある利用者登録数154,146件は、にしのみやスマート申請に登録している人の数で、漏えいした件数ではありません。TKCの発表にある最大223万812件もTKCのシステム全体の数字で、西宮市の件数ではありません。

Q. メールアドレス以外の情報も漏れたのですか?

西宮市の記者発表資料は、漏えいした可能性のある個人情報を「利用者のメールアドレスのみ」としています。委託事業者のTKCは、アララの調査でメール本文やマイナンバー、市町村への申請情報などは漏えいしていないことが確認されたと発表していますが、これはTKCのシステム全体についての説明です。

Q. にしのみやスマート申請は今も使えますか?

2026年10月31日17時40分頃からメールが届かない状態で、復旧時期は未定です。利用者登録、メールアドレスの変更、パスワードの再設定ができず、申請完了などのメールも届きません。メール送信以外の機能は使えるとされているので、申請したら完了の画面を控えておくと安心です。

Q. 西宮市を名乗るメールが届いたらどうすればよいですか?

本文のURLは開かず、添付ファイルも開かないでください。市は、身に覚えのないメールについてURLへのアクセスや個人情報の入力、返信をしないよう呼びかけています。今はにしのみやスマート申請からのメールが止まっているので、届いたものは特に疑い、自分で開いた市のサイトか、デジタル推進課(0798-35-3041)で確かめてください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月7日
@SOHO編集部

この記事を書いた人

@SOHO編集部

フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却

M&A・事業売却

会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方