姫路市の情報漏えいの可能性|オンライン手続きポータルサイト 委託先TKC経由 メールアドレス・氏名等 不審メールへの注意 2026


この記事のポイント
- ✓姫路市の情報漏洩の可能性について
- ✓2026年11月2日の市の発表を整理
- ✓姫路市オンライン手続きポータルサイトの委託先TKCが使うアララメッセージへの不正アクセスで
姫路市の情報漏洩の可能性として調べられている件は、姫路市が2026年11月2日に発表したもので、「姫路市オンライン手続きポータルサイト」に登録されたメールアドレス、氏名等の情報が外部に漏えいした可能性がある、という内容です。 原因は、ポータルサイトの委託先である株式会社TKCがメール配信を再委託しているアララ株式会社の「アララメッセージ」への不正アクセスで、市に関連する情報が漏えいしたかどうかは至急確認中とされています。 利用者がまずすることは、市やカード会社を名乗る心当たりのないメールのURLを開かないこと、パスワードやカード情報を入力しないこと、申請の状況は担当部署かマイページで確かめることです。
漏えいの可能性がある情報に、クレジットカードの情報は含まれていないと市は発表しています。 外部サービスの緊急停止に伴い、ポータルサイトのメール通知機能が止まっていて、申請完了通知などのメールが届かない状態です。 この記事では、2026年11月3日時点で姫路市、株式会社TKC、アララ株式会社が公式に発表している内容だけをもとに、何が起きたのか、自分が対象かをどう確かめるか、メールが届かない間に何をすればよいかを順に整理します。
姫路市が2026年11月2日に発表したこと
姫路市は2026年11月2日(月曜日)付の資料提供として、「「姫路市オンライン手続きポータルサイト」の委託先における不正アクセスに伴う個人情報漏えいの可能性と一部サービスの停止について」を市のサイトに掲載しました。 発表の骨子は次のとおりです。
- ポータルサイトのシステム構築を委託している株式会社TKCから、同社が利用する外部サービスでサーバーへの不正アクセスが発生したとの通知があった
- これにより、ポータルサイトに登録されたメールアドレス、氏名等の情報が外部に漏えいした可能性があることが分かった
- クレジットカードの情報は含んでいない
- 市に関連する情報の漏えいの有無は、至急確認を進めている
- 外部サービスの緊急停止に伴い、ポータルサイトのメール通知機能が止まっている
発表の冒頭部分をそのまま引用します。
本市が運用する「姫路市オンライン手続きポータルサイト」の委託先である株式会社TKCにおいて、同社がメール配信業務を再委託している外部サービス(アララ株式会社「アララメッセージ」)が第三者による不正アクセスを受け、個人情報が漏えいした可能性があるとの報告を受けました。 現在、本市に関連する情報の漏えい有無について至急確認を進めております。 出典: city.himeji.lg.jp
ここで押さえておきたいのは、市の発表が「漏えいした可能性」という書き方にとどまっている点です。 市に関連する情報が実際に漏えいしたかどうかは、2026年11月3日時点でまだ確認中です。 件数も発表されていません。 市は、TKCに対して市に関連する情報の漏えい範囲の特定を強く求め、詳細が分かり次第速やかに続報を出すとしています。
もう1つ押さえておきたいのは、不正アクセスを受けたのが市のシステムではない点です。 市の発表には、本件は外部サービスに対する不正アクセスで、市の基幹システムや市が直接管理するデータセンターへの不正アクセスは現時点で確認されていない、と書かれています。 住民票や税の情報など、市の基幹システムで扱う情報について、この発表は漏えいの可能性を挙げていません。
市の発表の時系列
姫路市の発表には、市がTKCから報告を受けた日時が並べて書かれています。 表にすると次のとおりです。
| 日付 | 市の発表に書かれている出来事 |
|---|---|
| 10月28日(水曜日) | TKCから、ポータルサイトの外部サービスへの不正アクセスが発生したとの報告が市に入る |
| 10月30日(金曜日) | TKCから、外部サービスの情報漏えいはないと市に報告が入る |
| 10月31日(土曜日) | TKCから、不正アクセスにより外部サービスを緊急停止したと市に報告が入る(午後5時37分) |
| 11月2日(月曜日) | アララ社が不正アクセスによる情報漏えいの発生を公表。TKCから市に状況報告が入る(午後6時30分)。市のサイトと市公式LINEで注意喚起(午後9時00分) |
10月30日の段階では、TKCから「情報漏えいはない」という報告が市に入っていました。 その後、アララ株式会社の調査で不正アクセスの範囲が広がったことが分かり、11月2日に漏えいの可能性があるという発表に変わった、という流れです。 アララ株式会社の第2報によると、同社がサービスを経由した持ち出しを把握したのは10月31日の午前で、同じ日の19時53分にアララメッセージの提供をすべて停止しています。 10月30日の時点では、まだこの持ち出しが把握されていなかったことになります。
TKCが同じ11月2日に出した第1報「メール配信委託先への不正アクセスによる情報漏えいの 可能性について(第1報)」にも、10月30日に「TKCの利用環境からの情報漏えいはないとの報告」があったと書かれています。 また、10月31日に地方公共団体事業の環境を17時37分に緊急停止したとあり、市の発表の時刻と一致します。 TKCの第1報はTKCのニュースリリース(第1報)で読めます。
時系列から読み取れるのは、委託先のさらに先で起きた事故では、最初の報告と最終的な結論が変わることがある、という点です。 市の発表も「至急確認を進めております」という段階なので、続報で内容が変わる可能性があります。 姫路市の発表のページは更新されることがあるので、続報は市のサイトで確かめてください。
漏えいした可能性のある情報と、含まないと発表された情報
姫路市の発表で、漏えいした可能性のある情報として挙げられているのは、ポータルサイトに登録されたメールアドレス、氏名等です。 整理すると次のとおりです。
| 区分 | 項目 | 発表での書き方 |
|---|---|---|
| 漏えいした可能性のある情報 | ポータルサイトに登録されたメールアドレス | 外部に漏えいした可能性 |
| 漏えいした可能性のある情報 | 氏名等 | 外部に漏えいした可能性 |
| 含まないと発表された情報 | クレジットカードの情報 | 含んでおりません |
| 不正アクセスが確認されていないもの | 市の基幹システム、市が直接管理するデータセンター | 現時点で確認されておりません |
「氏名等」の「等」に何が含まれるかは、市の発表には書かれていません。 件数も示されていません。 市に関連する情報が漏えいしたかどうか自体が確認中なので、項目と件数は続報を待つことになります。
アララ株式会社の第2報では、メール配信の宛先として登録された情報について、メールアドレスと、契約企業が登録した項目(氏名、性別、生年月日、電話番号、会員番号、住所等)が持ち出されたと書かれています。 ただし、項目は「ご契約企業により異なります」とされていて、姫路市のポータルサイトでどの項目が登録されていたかは、アララの資料からは分かりません。 この記事では、市の発表にある「メールアドレス、氏名等」以外の項目を、姫路市の件の項目としては扱いません。
姫路市、TKC、アララの関係
今回の件は、委託の関係が2段になっています。 関係を並べると次のとおりです。
| 立場 | 名前 | 役割 |
|---|---|---|
| 運用する側 | 姫路市 | 「姫路市オンライン手続きポータルサイト」を運用 |
| 委託先 | 株式会社TKC | ポータルサイトのシステム構築を受託し、メール配信業務を再委託 |
| 再委託先 | アララ株式会社 | メール配信サービス「アララメッセージ」を提供 |
不正アクセスを受けたのは、いちばん外側のアララ株式会社のサービスです。 利用者が登録したのは姫路市のポータルサイトですが、申請完了通知などのメールを送る部分は、TKCを通じてアララメッセージが担っていました。 利用者からは見えない会社に、登録したメールアドレスや氏名が渡っていた、という構図です。
TKCは2026年11月2日の第2報「メール配信委託先への不正アクセスによる情報漏えいに関する件(第2報)」で、アララ株式会社の調査の結果、漏えい対象にTKCのシステムを利用する客のメールアドレスが最大223万812件含まれていることが分かったと発表しています。 この数字は、TKCのシステムを使う客全体についての数字で、姫路市の件数ではありません。 姫路市のポータルサイトの利用者が何件含まれるかは、市の発表には書かれていません。 第2報の本文はTKCのニュースリリース(第2報)で読めます。
TKCの第1報には、本件はアララ株式会社のサービスに対する不正アクセスで、TKCのシステムとデータセンターへの不正アクセスは現時点で確認されていない、とも書かれています。 影響が確認された客には個別に連絡し、情報漏えいが発生していた場合は個人情報保護委員会へ所定の報告を行うとしています。
背景にある、アララメッセージへの不正アクセス
不正アクセスの手口と全体の規模は、提供元のアララ株式会社が2026年11月2日の第2報「当社が提供する「アララメッセ-ジ」への不正アクセスによる情報流出およびサービス停止について(第2報)」で説明しています。 要点は次のとおりです。
- 10月29日の第1報で知らせた環境に加えて、不正アクセスが判明したサーバーが広がり、契約企業の会員情報などが外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)
- 持ち出されたメールアドレスは、現時点の調査で約77百万件(精査中)で、1人が複数のアドレスを持っている可能性もあるため、最終ユーザーの数を示すものではない
- 原因は、Webサーバーの脆弱性と、システム環境における問題
- 2026年10月31日にアララメッセージの提供をすべて停止し、再開の時期は未定
- 第三者がサービスを不正に使い、10月28日から30日にかけてクレジットカード会社を装った不審なメールが最大約713万通送られた
約77百万件という数字は、アララメッセージを使う契約企業全体についての、精査中の数字です。 姫路市の件数ではありません。 第2報の全文は、アララ株式会社の公式サイトにある第2報のPDFで読めます。
アララ株式会社は、件数などの情報は精査中で今後変わる可能性があり、精査の結果は第3報で知らせるとしています。 侵入の開始時期と経路は引き続き調べているとされています。 姫路市の続報も、アララとTKCの調査の進み具合によって出る時期が変わると考えられます。
メール通知が止まっている間の、申請状況の確かめ方
利用者にとって、いちばん目に見える影響はメールが届かないことです。 市の発表によると、外部サービスの緊急停止に伴い、ポータルサイトのメール通知機能が止まっていて、申請完了通知などのメールが届かない状態です。
市は、メールが届かない期間中の申請状況の確認について、次の2つの方法を案内しています。
- 各事務の担当部署へ直接問い合わせる
- ポータルサイト内のマイページ等から確かめる
申請を出したのに完了のメールが来ない場合でも、それだけで申請が受け付けられていないとは限りません。 メールを送る仕組みが止まっているだけで、申請そのものはポータルサイトに届いていることがあります。 まずマイページで申請の状況を見て、分からなければ、その手続きを担当する課に電話で確かめてください。
市の施設の中には、この件を受けて個別に案内を出しているところもあります。 たとえば姫路科学館は、2026年11月3日更新のお知らせ「イベントの申込みに関するメールがお届けできません」で、イベントの申込みに使っているポータルサイトでメールが送れない状況で、復旧の見込み日時は未定と案内しています。 申込み状況の確認は、姫路科学館に直接問い合わせるか、ポータルサイト内のマイページ等から確かめるよう求めています。 お知らせの本文は姫路科学館のお知らせで読めます。
ほかの手続きやイベントでも、締め切りや受付の連絡をメールで待っている場合は、次の点を確かめておくと安心です。
- 申込みや申請の締め切りが近いものはないか
- 抽選や受付の結果をメールで知らせる手続きはないか
- 支払いや来庁の日時を、メールの案内で知る予定のものはないか
当てはまるものがあれば、メールの再開を待たずに担当の部署に問い合わせてください。 電話で確かめるときは、ポータルサイトで申請した日時と手続きの名前を手元に用意しておくと、話が早く進みます。
ひょうご防災ネットへの影響の可能性
市の発表には、ひょうご防災ネットのメール配信機能も、同じ外部サービスが使われていることから、同様に影響が出る可能性がある、と書かれています。 ひょうご防災ネットは、災害時の緊急気象情報や避難情報を携帯電話のメールなどで届ける仕組みです。 市の発表は「影響がでる可能性があります」という書き方で、影響が出たとは書いていません。
兵庫県のひょうご防災ネットのページには、2026年10月29日更新のお知らせとして、2026年10月28日18時頃より一時的にメール配信が停止している、と書かれています。 停止の理由はそのページには書かれておらず、今回の件との関係は県のページからは分かりません。 県のページの内容は兵庫県のひょうご防災ネットのページで確かめられます。
災害の情報をメールだけに頼っていると、メールが止まっている間に大事な知らせを受け取れないおそれがあります。 兵庫県のページでは、ひょうご防災ネットのスマートフォン用アプリが案内されています。 アプリのほかにも、テレビやラジオ、市の防災行政無線など、ほかの手段でも情報を受け取れるようにしておくと安心です。 とくに、家族の中に避難に時間がかかる人がいる場合は、メールが届かない間の情報の受け取り方を、家族で決めておいてください。 ひょうご防災ネットについての問い合わせ先として、兵庫県のページには危機管理部 災害対策課 防災情報班(電話番号 078-362-9811)が載っています。 姫路市のポータルサイトの件とは窓口が別なので、防災メールの配信について知りたいときは県の窓口のほうが早く答えを得られます。
自分が対象かを確かめる方法
市の発表で漏えいの可能性があるとされているのは、「姫路市オンライン手続きポータルサイト」に登録された情報です。 自分が対象になりうるかは、次の順で確かめられます。
- ポータルサイトに利用者として登録したことがあるかを思い出す
- 受信箱で、ポータルサイトからの申請完了通知などのメールを検索し、どのメールアドレスで登録したかを控える
- 市の発表のページで、続報が出ていないかを見る
- 個別に確かめたいときは、市のデジタル戦略室に問い合わせる
市の発表には、対象者に個別に連絡するかどうかは書かれていません。 市に関連する情報が漏えいしたかどうか自体が確認中なので、現時点で「自分の情報が漏えいした」と決めつける必要はありません。 ただ、ポータルサイトに登録していたなら、対象に入っている可能性を前提に、届くメールに注意しておくほうが確実です。
ここで気をつけたいのは、アララのサービスから不審なメールが届いたことと、ポータルサイトの登録者として漏えいの対象になったことは、別の話だという点です。 アララ株式会社の第2報によると、10月28日から30日にかけて送られた不審なメールの送信先は「第三者が外部から持ち込んだメールアドレス」です。 送信元「[email protected]」のメールが届いたからといって、ポータルサイトの登録情報が漏えいしたとは限りません。
自分のメールアドレスが、ほかの漏えいで出回っていないかを調べる方法もあります。 世界の漏えい事件のデータをまとめたサービスで、メールアドレスを入れると、過去にどのサービスの漏えいに含まれていたかが分かります。 使い方と結果の読み方は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で説明しています。
不審なメールへの注意と、届いたときの手順
市は、本件に関連して、送信元を偽ってクレジットカード情報などを盗み取ろうとする不審なメール(フィッシングメール)が送られる可能性があると注意を呼びかけています。 フィッシングメールとは、本物の会社や役所を装って偽のサイトに誘導し、IDやパスワード、カード番号を入力させようとするメールのことです。
市の発表には、「[email protected]」等のアドレスから、カード会社や行政機関を装ったメールが届く事例が報告されている、と書かれています。 そのうえで、心当たりのないメールに書かれたURLへのアクセス、パスワードやクレジットカード情報の入力、添付ファイルの開封は絶対にしないよう求めています。 姫路市からメールでクレジットカード情報の入力や暗証番号などの提供をお願いすることは絶対にない、とも明記しています。
アララ株式会社の第2報に書かれている不審メールの特徴は、次のとおりです。
| 項目 | 第2報に書かれている内容 |
|---|---|
| 送られた期間 | 2026年10月28日から30日 |
| 送信元のメールアドレス | [email protected] |
| 件名 | 「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等 |
| 装っていた相手 | クレジットカード会社 |
| 送られた数 | 最大約713万通(2つの環境の合計) |
届いたメールが本物か偽物かを見分けるときは、次の順で確かめると迷いません。
- 本文のリンクは押さず、ボタンも押さない
- 差出人の表示名ではなく、メールアドレスそのものを見る
- 「至急」「停止」「確認のお願い」など、急がせる言葉があれば疑う
- 名乗っている会社や市の公式サイトを、ブックマークか検索から自分で開き、同じ案内が出ているかを確かめる
- 公式サイトに同じ案内がなければ、そのメールは削除する
氏名が漏えいの可能性のある情報に入っているので、本文に自分の名前が書かれたメールが届くこともありえます。 名前が正しく書かれていても、本物の証拠にはなりません。 とくに今は、ポータルサイトのメール通知が止まっているので、ポータルサイトからの通知を名乗るメールが届いたら、まず疑ってかかる理由になります。
リンクを開いてカード番号を入力してしまった場合は、カードの裏面にある番号でカード会社に連絡し、利用停止と再発行を相談してください。 IDやパスワードを入力したなら、そのサービスのパスワードを公式サイトから変えてください。 偽のメールの見分け方と、開いたあとの対処は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処でも詳しく整理しています。
利用者がすること
市の発表で漏えいの可能性があるのはメールアドレスと氏名等で、パスワードは挙がっていません。 市の発表には、ポータルサイトのパスワードを変えるよう求める案内は書かれていません。 そのうえで、利用者がしておくとよいことを、漏えいの可能性がある項目に合わせて並べます。
- メールアドレス:市やカード会社、通販サイトを名乗るメールのリンクを開かない
- 氏名:名前入りのメールでも、本物と決めつけない
- 申請の状況:メールを待たず、マイページか担当部署で確かめる
- 防災の情報:メール以外の受け取り方を用意しておく
ポータルサイトと同じパスワードを、ほかのサービスでも使っている場合は、この機会に見直しておくと安心です。 同じパスワードの使い回しは、どこか1か所で漏れたときに、ほかのサービスにも入られる原因になります。 変える順番と使い回しの見直し方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で整理しています。
漏えいのあとには、漏えいそのものより、偽のメールや電話による二次被害のほうが問題になることがよくあります。 典型的な手口と防ぎ方は、情報漏洩の二次被害とは|詐欺メール・なりすまし・不正利用の例と防ぐためにすること 2026にまとめています。
家族の中に、市のオンライン手続きを使った人がいる場合は、この件を伝えておいてください。 伝えるときは、市がメールでカード情報や暗証番号を聞くことはないこと、メールが届かない間は担当部署かマイページで確かめること、の2点に絞ると伝わりやすくなります。
市の続報で確かめたいこと
市の発表は「漏えいした可能性」と「至急確認中」の段階なので、利用者にとって大事な情報の多くは続報で出てくることになります。 続報が出たときは、次の点が書かれているかを見てください。
- 市に関連する情報が実際に漏えいしたかどうか
- 漏えいした、または漏えいの可能性がある件数
- 「氏名等」の「等」に何が含まれるか
- 対象者に個別に連絡するかどうかと、その方法(郵送、メールなど)
- ポータルサイトのメール通知がいつ再開するか
- ひょうご防災ネットのメール配信に影響が出たかどうか
とくに、対象者への連絡の方法は大事です。 市が対象者にメールで連絡すると発表していないのに、「姫路市から漏えいの対象者のお知らせ」を名乗るメールが届いたら、まず市の発表のページと照らし合わせてください。 漏えいの発表のあとには、発表を逆手に取って「お詫びの手続き」や「本人確認」を装うメールや電話が出回ることがあります。
市の発表のページは、続報が出ると更新される形です。 ページの上にある更新日を見れば、前に読んだときから内容が変わったかが分かります。 ブックマークに入れておき、ときどき更新日を確かめる、という使い方が手間をかけずに済みます。
電話やSMSで連絡が来たとき
漏えいの可能性がある情報はメールアドレスと氏名等で、市の発表では電話番号は挙がっていません。 それでも、漏えいのニュースが広まると、市役所や警察、カード会社を名乗る電話やSMSが増えることがあります。 SMSとは、携帯電話の番号あてに届く短いメッセージのことです。
市役所を名乗る電話で、次のようなことを言われたら、いったん電話を切ってください。
- 「情報漏えいの補償金を振り込むので、口座番号を教えてほしい」
- 「本人確認のため、カードの暗証番号を教えてほしい」
- 「ATMに行って手続きをしてほしい」
市は、メールでクレジットカード情報の入力や暗証番号等の提供をお願いすることは絶対にないと発表しています。 電話で同じことを言われた場合も、市役所の庁内番号案内(079-221-2111)など、自分で調べた番号にかけ直して、本当にその部署からの連絡かを確かめてください。 相手が名乗った番号や、SMSに書かれた番号にかけ直すと、そのまま偽の窓口につながることがあります。
問い合わせ窓口
姫路市の発表に載っている問い合わせ先は、次のとおりです。
| 窓口 | 連絡先 |
|---|---|
| 姫路市 デジタル戦略本部 デジタル戦略室 庁内DX担当 | 電話番号 079-221-2395 |
| 同上 | ファクス番号 079-221-2161 |
| 同上 | 住所 〒670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎2階 |
| 同上 | 発表のページにお問い合わせフォームあり |
発表のページには、この窓口の受付時間は書かれていません。 市のサイトには、市役所の開庁時間は月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで(土曜日・日曜日、祝日、12月29日から翌年1月3日までは閉庁)と書かれています。
個々の申請の状況は、デジタル戦略室ではなく、その手続きを担当する部署に問い合わせるよう市は案内しています。 漏えいについての問い合わせはデジタル戦略室、申請の状況は担当部署、と分けて考えると迷いません。
TKCとアララ株式会社にも問い合わせ先はありますが、TKCは広報などの問い合わせフォーム、アララ株式会社は契約企業向けのサポート窓口です。 ポータルサイトの利用者としての問い合わせは、運用している姫路市の窓口に連絡するのが筋です。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする個人事業主やフリーランスの中には、事業の手続きやイベントの申込みに、市のオンライン手続きを使う人がいます。 仕事用のメールアドレスで登録していた場合は、偽のメールの影響が自分だけで済まないことがあります。 偽のメールのリンクから仕事用のアカウントに入られると、取引先とのやりとりや預かっている資料まで見られるおそれがあるからです。 次の点を確かめておいてください。
- 仕事用のメールアドレスで、自治体や民間のオンライン手続きに登録していないか
- 仕事用のメールアカウントに二段階認証を設定しているか
- 取引先から預かった個人情報を、メールの添付のまま受信箱に残していないか
ログインのときに、パスワードに加えてスマートフォンに届く確認コードなどを求める仕組みを、二段階認証や多要素認証といいます。 仕事で使うサービスへの入れ方や製品の違いは、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で比べています。
個人情報保護委員会は、漏えいが起きたときの報告の決まりと、事業者向けの資料をまとめています。 不正の目的で行われたおそれがある行為による漏えい等(又はそのおそれ)は、報告が必要な場合に挙げられています。 人数で報告が必要になる線は、民間事業者では本人の数が1,000人を超える場合、地方公共団体の機関などの行政機関等では100人を超える場合と書かれています。 業務を外に任せる側が委託先をどう見るかの観点をまとめた「委託先管理に関する着眼点」という資料も掲載されています。 報告の要件と資料は、個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料で読めます。
個人で仕事を請け負う人も、取引先の顧客の名簿や問い合わせの記録を預かれば、それを守る立場に立ちます。 今回の姫路市の件は、委託先のさらに先の再委託先で起きた不正アクセスです。 仕事を受ける側として、預かった情報をどのツールに預け、そのツールがさらにどこの会社のサービスを使っているかを、取引先から聞かれることがあります。 使っているツールの一覧と、それぞれに何の情報を預けているかを、一度書き出しておくと答えやすくなります。
独自データの考察。見えない再委託先から、在宅で働く人が学べること
今回の件で、利用者が登録したのは姫路市のポータルサイトでした。 その裏で、システム構築をTKCが担い、メールの配信をアララメッセージが担っていた。 利用者の多くは、登録したメールアドレスや氏名がアララメッセージに渡っていたことを知らなかったはずです。 1つの窓口の裏で、何社ものサービスが動いている。 今回の件は、その仕組みが表に出た例です。
在宅で働く人の仕事も、同じ構造の上に成り立っています。 ファイルの共有、請求書の発行、メールの一斉送信、問い合わせフォームの受付、日程の調整。 どれも外のサービスに任せることが多く、そのサービスもまた、別の会社のサーバーやメール配信の仕組みを使っています。 取引先の情報をそのサービスに預けた時点で、その先で起きた事故は自分の事故にもなります。
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、トラブルに巻き込まれにくい人ほど、届いた連絡にその場で反応せず、自分で公式の窓口を開いて確かめる習慣を持っています。 請求書の差し替えの依頼も、パスワードの再設定の案内も、まずは相手の公式サイトや、前から知っている連絡先で確かめる。 今回の姫路市の発表で、市がメールでカード情報を聞くことはないと明記しているのと同じで、仕事でも「この相手がメールでこれを求めることはない」と決めておくと、偽のメールに気づきやすくなります。
もう1つ見えてくるのは、最初の報告がそのまま結論になるとは限らない、という点です。 10月30日にはTKCから「情報漏えいはない」と報告されていたものが、11月2日には漏えいの可能性に変わりました。 自分が預かる情報で事故が起きたときも、最初に分かったことだけで取引先に「問題ありません」と言い切らず、調べている途中であることを伝え、分かった時点で続報を出す。 その順番が、相手の信頼を保つことにつながります。
会社の中で偽のメールに気づく力をどう育てるかは、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで、訓練の進め方とあわせて紹介しています。
情報の扱いに慣れた人が求められる仕事もあり、在宅ワークの仲介サイト@SOHOでも、セキュリティやマーケティングに関わる案件の内容をAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。 アカウントを守る習慣は、そのまま取引先からの信頼の土台になります。
よくある質問
Q. 姫路市の情報漏えいの可能性で、対象になるのはどんな情報ですか?
姫路市の2026年11月2日の発表では、「姫路市オンライン手続きポータルサイト」に登録されたメールアドレス、氏名等の情報が外部に漏えいした可能性があるとされています。クレジットカードの情報は含んでいないと発表されています。市に関連する情報が漏えいしたかどうかは確認中で、件数は示されていません。
Q. 申請したのに完了のメールが届かないのはなぜですか?
外部サービスの緊急停止に伴い、ポータルサイトのメール通知機能が止まっていて、申請完了通知などのメールが届かない状態です。市は、申請状況の確認は各事務の担当部署に直接問い合わせるか、ポータルサイト内のマイページ等から確かめるよう案内しています。
Q. 姫路市を名乗るメールでカード情報の入力を求められました。本物ですか?
市は、メールでクレジットカード情報の入力や暗証番号等の提供をお願いすることは絶対にないと発表しています。[email protected] などのアドレスからカード会社や行政機関を装うメールが届く事例も報告されています。リンクを開かずに削除し、入力してしまった場合はカード会社に連絡してください。
Q. この件の問い合わせはどこにすればよいですか?
姫路市デジタル戦略本部デジタル戦略室の庁内DX担当で、電話番号は079-221-2395です。発表のページにはお問い合わせフォームもあります。個々の申請の状況は、その手続きを担当する部署に問い合わせるよう市は案内しています。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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