MacでPDFのページや一部を切り取るには|プレビューでできる操作と保存のしかた


この記事のポイント
- ✓MacでPDFを切り取る方法を
- ✓標準のプレビューで余白や一部を切り取る手順
- ✓不要なページを削除する手順
MacでPDFを切り取りたいとき、「余白を落としたい」「必要なページだけ残したい」「図の部分だけを画像にしたい」のどれなのかによって、使う操作が変わります。どれも、Macに最初から入っている「プレビュー」で追加のアプリなしにできますが、操作を取り違えると、元のファイルを書き換えてしまったり、隠したつもりの情報が残っていたりすることがあります。
この記事では、Appleの公式ガイドに沿って、プレビューでPDFの一部を切り取る手順、ページを削除する手順、1ページだけを別のPDFにする方法、画像として切り出す方法を順に説明します。元のファイルを残したまま作業するコツや、切り取りでは隠れるだけの情報への注意、切り取ったファイルが増えてきたときの整理のしかたも扱います。保存先のフォルダを行き来する作業が多い人向けに、Macのファイル管理アプリAtriensにも触れます。
「PDFを切り取る」には4つの意味がある
最初に、自分がやりたいことがどれに当たるかを確かめます。「切り取り」という言葉で調べる人の目的は、だいたい次の4つに分かれます。
| やりたいこと | 使う操作 | できあがるもの |
|---|---|---|
| ページの余白や一部を落として、見たい部分だけ表示する | プレビューの「切り取り」 | 同じPDF(表示される範囲が狭くなる) |
| 要らないページを除いて、必要なページだけにする | サムネールでページを選んで削除 | ページ数の減ったPDF |
| 1ページだけ、または数ページだけを別のファイルにする | サムネールをデスクトップへドラッグ | 新しいPDF |
| 図や表の部分だけを画像として使う | 範囲を選んでコピーし、新規作成 | 画像ファイル |
たとえば、論文のPDFから図を1つ取り出して資料に貼りたいなら4番目、請求書のPDFから2ページ目の明細だけを取引先に送りたいなら3番目です。スキャンしたPDFの黒い縁を落としたいなら1番目になります。目的に合わない操作を選ぶと、何度やり直しても思った形になりません。ここからは、1つずつ手順を説明します。
作業を始める前に、元のファイルを複製しておく
プレビューでPDFに加えた変更は、自動で保存されます。Appleの公式ガイドでも、PDFを結合する手順の中で、元のPDFを残したい場合は先に「ファイル」>「複製」でコピーを作るよう注意しています。
警告: プレビュー書類に加えた変更は自動的に保存されます。元のPDFを残したい場合は(結合した新しいものに加えて)、結合する前に「ファイル」>「複製」と選択して各PDFのコピーを作成します。 出典: Apple サポート「Macの『プレビュー』でPDFを結合する」
切り取りやページの削除も同じです。取引先から受け取った書類や、申請に使った書類のように、元の形を残しておく必要があるPDFは、作業の前に必ず複製を作り、複製のほうを切り取るようにしましょう。
PDFの余白や一部を切り取る手順
まずは、ページの中の見たい部分だけを残す「切り取り」です。スキャンしたPDFの余白を落としたいときや、横に長い表の一部だけを表示したいときに使います。
Appleの公式ガイド「Macの「プレビュー」でPDFを切り取る/回転する」に沿うと、手順は次のとおりです。
- 切り取りたいPDFをプレビューで開く
- マークアップツールバーが表示されていなければ、「マークアップツールバーを表示」ボタンをクリックする
- 「長方形で選択」ボタンをクリックする
- ページの中の、残したい部分をドラッグして選ぶ
- マークアップツールバーの「切り取り」ボタンをクリックする
ガイドの説明は「残したい領域をまず選択してから、残りを破棄します」という考え方です。消したい部分を選ぶのではなく、残したい部分を囲む、と覚えておくと迷いません。
選ぶ範囲を数字で確かめる
範囲をきっちりそろえたいときは、「ツール」>「インスペクタを表示」を選び、切り取りインスペクタで単位を選ぶと、選んでいる範囲の大きさを数字で確かめられます。複数のPDFを同じ大きさに切り取りたいときに便利です。
すぐに元に戻したいとき、あとで戻したいとき
切り取った直後なら、「編集」>「取り消す-切り取り」で元に戻せます。保存したあとで戻したくなったときは、「ファイル」>「バージョンを戻す」>「すべてのバージョンをブラウズ」を選び、切り取る前のバージョンを探して戻します。ただし、ファイルを別のディスクに移したり、メールで受け取り直したりすると、過去のバージョンが残っていないこともあります。複製を作ってから作業するほうが確実です。
切り取りは全ページに効くのか
長方形で選んで切り取ると、表示しているページに対して切り取りが行われます。複数のページの余白を落としたいときは、ページごとに内容の位置がずれていないかに気をつけます。とくにスキャンしたPDFは、紙を置いた位置が1枚ずつ少しずつ違うので、同じ範囲で切ると端の文字が欠けることがあります。切り取ったあとは、最初と最後のページだけでなく、途中のページも何枚か開いて、文字や図が欠けていないかを確かめてください。
切り取りは「隠す」操作。人に見せたくない情報には使わない
ここは、とくに気をつけたい点です。Appleの公式ガイドは、PDFの切り取りを「PDFのページを切り取って内容を非表示にしたり」と説明しています。つまり、切り取った外側の部分は見えなくなりますが、ガイドには、その部分がファイルの中から完全に取り除かれるとは書かれていません。
そのため、次のような目的で切り取りを使うのは避けます。
- 請求書の一部に書かれた他の取引先の名前や金額を隠して送る
- 名簿のPDFから、他の人の住所や電話番号の部分を隠して共有する
- 社内の書類の一部を隠して、社外に出す
人に見せたくない情報を含むPDFを渡すときは、切り取りに頼らず、元のデータ(ワープロや表計算のファイル)から、その情報を含まない形で作り直してPDFにするのが確実です。どうしても元のデータがないときは、取引先や社内の担当者に、どう扱えばよいかを相談してから進めましょう。
ファイルの容量は小さくならないことが多い
切り取りは表示する範囲を狭くする操作なので、ファイルの容量はほとんど変わらないことが多くあります。メールに添付できる容量を超えてしまうときは、切り取りではなく、容量を減らす操作を使います。Appleの公式ガイド「Macの「プレビュー」でPDFのサイズを減らす」では、「ファイル」>「書き出す」を選び、「Quartzフィルタ」で「ファイルサイズを減らす」を選んで保存する方法が紹介されています。同じガイドには、圧縮すると品質が元より下がる場合があるとも書かれているので、書き出したあとに文字が読めるかを確かめてください。
要らないページを削除して、必要なページだけにする
PDFの中の不要なページを除きたいときは、切り取りではなくページの削除を使います。Appleの公式ガイド「Macの「プレビュー」でPDFのページを追加する/削除する/移動する」に沿った手順は次のとおりです。
- PDFをプレビューで開く
- 「表示」>「サムネール」または「表示」>「コンタクトシート」を選ぶ
- 削除したいページを選ぶ(複数のページを選ぶときは、Commandキーを押しながらクリックする)
- キーボードのDeleteキーを押す(または「編集」>「削除」を選ぶ)
サムネールとは、ページを小さな絵にして並べた表示のことで、画面の左側のサイドバーに出ます。コンタクトシートは、ページの小さな絵を画面いっぱいに並べる表示で、ページ数の多いPDFから選ぶときに見渡しやすくなります。
ガイドには、ページを削除すると、そのページの注釈もすべて削除されると書かれています。ほかの人が書き込んだコメントがあるページを削除するときは、そのコメントが必要ないかを確かめてから操作しましょう。
ページの順番を入れ替える
同じサムネールの表示で、ページをドラッグすれば順番を入れ替えられます。スキャンの順番が前後してしまったPDFを直すときに使えます。ページが横向きになっているときは、サムネールでページを選んでから、反時計回りに回転するボタンを押します。時計回りに回したいときは、Optionキーを押しながら回転のボタンを押します。
1ページだけ、または数ページだけを別のPDFにする
元のPDFはそのまま残して、必要なページだけを新しいファイルにしたいこともあります。たとえば、20ページの見積書の束から、A社の分の2ページだけを取り出して送る場合です。
Appleの公式ガイドには、PDFのサイドバーからデスクトップへサムネールをドラッグすると、新しいPDFを作れると書かれています。手順は次のとおりです。
- PDFをプレビューで開き、「表示」>「サムネール」を選ぶ
- 取り出したいページのサムネールを選ぶ(複数ならCommandキーを押しながらクリック)
- 選んだサムネールを、デスクトップやFinderのフォルダへドラッグする
ドラッグした先に、選んだページだけのPDFができます。元のPDFは変わりません。できたファイルの名前は、元のファイル名に番号が付いた形になることがあるので、送る前に「A社_見積書_2026年10月.pdf」のように中身が分かる名前に変えておきましょう。
別のPDFからページを持ってくる
逆に、2つのPDFのページを1つにまとめたいときは、両方のPDFを開いてサムネールを表示し、片方のサイドバーからもう片方のサイドバーへサムネールをドラッグします。このときも、元のファイルを残したい場合は、先に「ファイル」>「複製」でコピーを作っておきます。
切り取りと一緒に覚えておきたいページの操作
切り取りやページの削除をしていると、「1ページ足りない」「ページが横向きのまま」といった直しも一緒に必要になることがよくあります。同じAppleの公式ガイドに載っている操作の中から、切り取りと組み合わせて使う機会の多いものを紹介します。
ほかのファイルのページや白紙のページを挿入する
ページを挿入したい位置の直前のページを選び、「編集」>「挿入」を選んでから、「ファイルからのページ」か「空白のページ」を選びます。選んだページのすぐ後ろに、新しいページが入ります。サムネールを表示しているときは、サイドバーの下部にあるボタンから「ファイルから挿入」や「白紙ページを挿入」を選ぶこともできます。
たとえば、見積書のPDFの最後に、別のPDFで作った条件の説明のページを加えて1つにまとめたいとき、「ファイルからのページ」を使えば、2つのファイルを開いてドラッグしなくても済みます。白紙のページは、印刷して手書きでメモを加えたいときの余白として使えます。
横向きのページを正しい向きに直す
スキャンした書類や、横長の表を含むPDFでは、一部のページだけが横向きになっていることがあります。サムネールで向きを直したいページを選び、反時計回りに回転するボタンを押します。時計回りに回したいときは、Optionキーを押しながら同じ場所のボタンを押します。複数のページをまとめて選んでから押せば、一度に回転できます。
回転は、切り取りより先に済ませておくのがおすすめです。横向きのまま余白を切り取ろうとすると、どこまでを残すかを横倒しの画面で判断することになり、文字の端を見誤って欠けさせてしまいがちです。正しい向きで表示してから範囲を選べば、本文の端がどこなのかを普段の読む向きで確かめられ、切り取りの範囲も決めやすくなります。「向きを直す」「要らないページを除く」「余白を切り取る」の順に進めると、やり直しが少なくなります。
操作の順番を決めておく
ページの操作は、順番を決めておくと失敗が減ります。おすすめは次の順番です。
- 複製を作る
- ページの向きを直す
- 要らないページを削除し、足りないページを挿入する
- ページの順番を並べ替える
- 余白を切り取る
- 必要なら容量を減らして書き出す
ページの数と並びを先に確定させてから、見た目を整える切り取りに進む、という考え方です。この順番にしておけば、切り取ったあとにページを足して、そのページだけ余白がそろっていない、ということも防げます。
図や表の部分だけを画像として切り出す
PDFの中の図や表を、スライドや文書に貼るために画像として取り出したいときは、次の2つの方法があります。
方法1:選んだ範囲をコピーして、新しいファイルにする
Appleの公式ガイドでは、プレビューで開いたものの一部だけを使いたい場合に、その部分を選択して「編集」>「コピー」でコピーし、「ファイル」>「クリップボードから新規作成」で新しいファイルを作る方法が紹介されています。
- PDFを開き、「長方形で選択」で図の部分を囲む
- 「編集」>「コピー」を選ぶ(Command+Cでも同じ)
- 「ファイル」>「クリップボードから新規作成」を選ぶ
- 新しく開いたウインドウで、「ファイル」>「書き出す」を選び、フォーマットにPNGやJPEGを選んで保存する
この方法なら、元のPDFは一切変わりません。また、コピーしたあとにスライドのアプリへ直接貼り付けることもできます。
方法2:画面の一部をスクリーンショットで撮る
もっと手早く済ませたいときは、スクリーンショットを使います。Appleのサポート「Macでスクリーンショットを撮る」によると、shift、command、4の3つのキーを同時に押して放すと、ポインタが十字の形に変わり、ドラッグした範囲だけを取り込めます。撮った画像は、しばらくするとデスクトップに保存されます。
スクリーンショットは画面に表示されている大きさで取り込まれるので、細かい文字のある表は、画面で拡大してから撮るとくっきりします。一方、方法1は画面の表示の大きさに左右されにくいので、資料に使う図は方法1、メモ代わりの記録はスクリーンショット、と使い分けると便利です。
取り出した図を使うときの注意
論文や書籍、他社の資料から図を取り出して自分の資料に使う場合は、著作権の扱いに気をつけます。社内の検討用に使うのか、外に公開する資料に使うのかで、扱いは変わります。出典を明記すれば必ず使ってよい、というものでもないので、公開する資料に使うときは、元の資料の利用条件を確かめるか、作った人に確認をとりましょう。
場面別:どの操作を選べばよいか
手順が分かっても、実際の仕事の場面では「この場合はどれを使うのか」で迷うことがあります。在宅の事務やデザインの仕事でよくある場面ごとに、選ぶ操作を整理します。
スキャンしたPDFの黒い縁や影を落としたい
紙の書類をスキャンすると、ページの周りに黒い縁や、とじ目の影が写り込むことがあります。この場合は「長方形で選択」で本文の部分を囲んで切り取ります。ページごとに紙の位置がずれていることが多いので、1ページずつ範囲を確かめながら進めます。20ページを超えるようなら、スキャンからやり直して、読み取る範囲を最初から狭く設定したほうが早いこともあります。
取引先から届いた資料のうち、自分の担当分だけを手元に残したい
複数の担当者あての資料がまとめて1つのPDFで届いたときは、サムネールで自分の担当のページを選び、デスクトップへドラッグして新しいPDFを作ります。元のPDFは受け取ったときのまま保管しておき、作業には抜き出したPDFを使います。何を元にしたのかが後から分かるよう、ファイル名に元の資料名とページの番号を入れておきます。
報告書に、PDFの資料の中のグラフを1つだけ載せたい
グラフの部分を「長方形で選択」で囲み、コピーして「クリップボードから新規作成」を選び、PNGで書き出します。報告書のアプリに直接貼り付けてもかまいませんが、画像のファイルとして保存しておくと、あとで同じグラフを別の資料に使うときに探す手間が省けます。外に出す報告書に載せるときは、前の節で書いたとおり、元の資料の利用条件を確かめます。
申込書や申請書のうち、記入したページだけを提出したい
記入が必要なページと、説明だけのページがまとめられた申込書のPDFでは、提出先から「記入したページだけを送ってください」と言われることがあります。この場合は、記入済みのPDFを複製し、複製のほうで説明のページを削除して提出用のファイルを作ります。元の記入済みのPDFは、控えとして残しておきます。提出先の指定があれば、ページの順番やファイル名の決まりに合わせます。
メールで送るには容量が大きすぎる
切り取りやページの削除では容量がほとんど減らないことがあります。まずは送る必要のないページを削除し、それでも大きい場合は「ファイル」>「書き出す」の「Quartzフィルタ」で「ファイルサイズを減らす」を選んで書き出します。書き出したファイルは画像が粗くなっていることがあるので、細かい図や小さな文字が読めるかを確かめてから送ります。
受け取ったPDFを整えて送るまでの流れの例
最後に、ここまでの操作を組み合わせた作業の流れを、1つの例で通して見てみます。取引先から30ページの資料のPDFが届き、そのうち5ページ分を、余白を落として社内の別の担当者に送る場面です。
- 届いたPDFを案件のフォルダの「受領」に保存する
- Finderで、そのPDFを選んで「ファイル」>「複製」でコピーを作り、「作成」のフォルダに移す
- 複製のほうをプレビューで開き、「表示」>「サムネール」で必要な5ページを選んで、デスクトップへドラッグし、5ページだけのPDFを作る
- できたPDFを開き、各ページの余白を「長方形で選択」と「切り取り」で落とす
- 容量が大きければ「書き出す」で「ファイルサイズを減らす」を選び、別名で保存する
- ファイル名を「20261014_A社資料_p5-9_余白切り取り.pdf」のように変える
- ブラウザで開いて、5ページがそろっているか、文字が欠けていないかを確かめる
- 送ったファイルを「送付済み」のフォルダに移す
慣れれば数分で終わる作業ですが、2番目の複製と、7番目の確認を飛ばすと、元の資料を書き換えてしまったり、欠けたページを送ってしまったりする失敗につながります。この2つだけは、急いでいるときほど省かないようにしましょう。
切り取ったあとに保存するときの決まりごと
切り取りや削除をしたPDFは、保存のしかたを決めておかないと、どれが元のファイルで、どれが加工したファイルなのか分からなくなります。
ファイル名に「何をしたか」を入れる
加工したファイルには、何をしたかが分かる言葉を名前に入れます。
- 余白を切り取ったもの … 「契約書_余白切り取り.pdf」
- ページを抜き出したもの … 「見積書_A社分_p3-4.pdf」
- 図を取り出したもの … 「報告書_図2_売上推移.png」
日付を先頭に付けて「20261014_見積書_A社分.pdf」のようにしておくと、Finderで名前の順に並べたときに日付順にそろいます。日付は「2026年10月14日」のような書き方ではなく、8桁の数字にそろえるのがこつです。月や日が1桁のときに「0」を付けておかないと、名前の順に並べたときに10月が2月より前に来るなど、順番が崩れてしまいます。取引先とファイルをやり取りする場合は、相手の決まりがあればそれに合わせます。
元のファイルと加工したファイルを同じフォルダに入れない
元のファイルと加工したファイルを同じフォルダに保存すると、うっかり加工前のファイルを取引先に送ってしまうことがあります。案件ごとのフォルダの中に「受領」「作成」「送付済み」のようなフォルダを作り、元のファイルは「受領」、加工したファイルは「作成」、実際に送ったファイルは「送付済み」に分けて保存すると、取り違えが起きにくくなります。
送る前に、受け取る側の画面で確かめる
PDFの表示のしかたは、開くアプリによって少しずつ違います。作ったMacのプレビューでは問題なく見えても、取引先が使うアプリで同じように見えるとは限りません。送る前に、自分でもブラウザなど別のアプリで開いて、意図どおりの範囲とページが表示されるかを確かめておくと安心です。
切り取りがうまくいかないときの確かめどころ
手順どおりにやっても思った結果にならないときは、次の点を確かめます。
「切り取り」ボタンが押せない
範囲を選んでいない状態では、切り取りのボタンは押せません。「長方形で選択」ボタンを押してから、ページの上でドラッグして範囲を選んでいるかを確かめます。範囲を選んだつもりでも、テキストを選ぶツールになっていると、文字の選択になってしまいます。
保存しようとすると、変更できないと表示される
ファイルがロックされていると、編集や削除ができません。Appleの公式ガイド「Macの『プレビュー』でPDFおよび画像をロックする」によると、ロックはタイトルバーの書類の名前の横にあるボタンから外せるほか、Finderでファイルを選んで「ファイル」>「情報を見る」の「ロック」のチェックを外しても解除できます。同じガイドには、ほかの人がロックされた書類の内容を変えるには、複製を作って複製を編集する必要があるとも書かれています。取引先から受け取ったPDFにパスワードなどの制限がかかっている場合は、制限を外そうとせず、送ってくれた相手に必要なページだけのファイルをもらえないか相談するのが筋です。
切り取ったのに、印刷すると元の範囲が出てくる
印刷の設定によっては、用紙に合わせて拡大や縮小がされ、思った見え方にならないことがあります。印刷のダイアログで用紙の大きさと拡大縮小の設定を確かめ、プレビューの画面で印刷される形を見てから印刷します。
ファイルが増えてきたら、整理のしかたを見直す
PDFの切り取りやページの抜き出しを日常的にしていると、元のファイル、切り取ったファイル、抜き出したファイル、取り出した画像が、あちこちのフォルダに増えていきます。ダウンロードのフォルダ、デスクトップ、取引先ごとの書類のフォルダ、外付けディスクの保管用のフォルダ。Finderでこれらを行き来しながら作業していると、「さっき切り取ったファイルをどこに保存したか」を探す時間が積み重なります。
離れた保存先を1つのサイドバーに並べられるAtriens
Atriensは、Macのファイル管理アプリです。公式サイトによると、外付けディスクやNAS、iCloud Driveなど、ばらばらの場所にあるフォルダを、1つのサイドバーの中で案件ごとにまとめて並べられます。サイドバーは「どこに何があるか」の見取り図で、並べ替えてもファイルそのものは元の場所から動きません。たとえば「A社」という見出しの下に、書類のフォルダの「受領」と「作成」、外付けディスクの保管用のフォルダを並べておけば、PDFを切り取って保存し、送付済みのフォルダへ移すまでの行き来が1つの画面で済みます。
ほかにも、タブと分割の表示、zipの作成と展開、重複したファイルの検出といった機能が公式サイトに載っています。同じPDFを何度も複製して作業していると、似た名前のファイルがたまりがちなので、重複したファイルを探せる機能は整理の助けになります。外出先のiPhoneやiPadから自宅のMacのフォルダを開いて、ファイルの中身を確かめることもできます。対応しているのはmacOS 14以降で、無料でダウンロードでき、アカウントの登録は要りません。
PDFの切り取りそのものは、この記事で説明したとおりプレビューで行います。Atriensに切り取りの機能があるわけではありません。そのうえで、切り取ったファイルを保存するフォルダを行き来する手間を減らしたいときに、こうしたファイル管理アプリを使うと作業が楽になります。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
在宅で書類を扱う仕事を見てきて分かること
@SOHO編集部が2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見てきた限りでは、書類を扱う仕事で信頼を積み上げている人ほど、加工の技術よりも「元のファイルを残す」「何をしたかを名前で分かるようにする」「送る前に相手の画面で確かめる」といった基本を崩しません。PDFの一部を切り取る操作自体は数秒で終わりますが、取り違えて送った1通のメールが、それまでの評価を一度に下げてしまうことがあるからです。
取引先と直接やり取りする働き方では、書類の受け渡しの決まりも自分たちで決めます。仲介の手数料が引かれない分、同じ予算でも受け取る金額が厚くなり、依頼する側も同じ予算でより多くを頼めます。手数料0%で直接取引できる環境は、こうした実務の丁寧さが、そのまま次の依頼につながりやすい環境でもあります。
PDFから図を取り出して資料を作る作業は、デザインの仕事や、調べものをまとめる仕事にも通じます。資料のデザインを仕事にする場合の相場はデザイナーの年収・単価相場で、論文や調査の資料を日常的に扱う仕事の相場は研究者の年収・単価相場で確かめられます。書類の扱いを含めて会社の業務を整える仕事に関心があるなら、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で、どんな作業が求められているかを紹介しています。在宅で働く環境を整える費用については、使える国の助成の仕組みがあるかをテレワーク 助成金 2026で確かめておくとよいでしょう。
まずは手元のPDFを1つ複製し、この記事の手順で余白の切り取りとページの抜き出しを1回ずつ試してみてください。一度手を動かしておけば、急ぎで書類を送る場面でも迷わずに済みます。
よくある質問
Q. MacでPDFを切り取るのに、別のアプリは必要ですか?
必要ありません。Macに最初から入っているプレビューで、PDFの一部の切り取り、ページの削除、ページの抜き出し、図の部分を画像として取り出す操作ができます。切り取りは「長方形で選択」で残したい部分を囲み、マークアップツールバーの「切り取り」ボタンを押します。作業の前に「ファイル」>「複製」で元のファイルのコピーを作っておくと安心です。
Q. 切り取ったPDFを元に戻せますか?
切り取った直後なら、「編集」>「取り消す-切り取り」で戻せます。保存したあとでも、「ファイル」>「バージョンを戻す」>「すべてのバージョンをブラウズ」から切り取る前のバージョンを探して戻せる場合があります。ただし、ファイルを移動したりメールで受け取り直したりすると戻せないことがあるため、先に複製を作るのが確実です。
Q. PDFを切り取ると、ファイルの容量は小さくなりますか?
切り取りは表示する範囲を狭くする操作なので、容量はほとんど変わらないことが多くあります。容量を減らしたいときは、プレビューの「ファイル」>「書き出す」で「Quartzフィルタ」の「ファイルサイズを減らす」を選んで保存します。圧縮すると品質が下がる場合があるので、書き出したあとに文字が読めるかを確かめてください。
Q. 個人情報の部分を切り取って隠したPDFを送っても大丈夫ですか?
おすすめしません。Appleの公式ガイドは、PDFの切り取りを内容を非表示にする操作として説明しており、見えなくなった部分がファイルから完全に取り除かれるとは書かれていません。人に見せたくない情報を含む場合は、元のデータからその情報を含まない形で作り直してPDFにするのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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