無料で使えるRedmineの始め方と、自分でサーバーを持つ手間の見積もり方

@SOHO編集部
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無料で使えるRedmineの始め方と、自分でサーバーを持つ手間の見積もり方

この記事のポイント

  • ✓Redmineは無料で使えるオープンソースのプロジェクト管理ソフトです
  • ✓公式サイトの必要な環境とインストールの流れ
  • ✓自分でサーバーを持つときにかかる手間と費用の見積もり方

無料で使えるプロジェクト管理の道具を探していると、必ず名前が挙がるのがRedmineです。ソフトそのものは無料で使えますが、「無料」の中身を正しく知らないまま始めると、サーバーの準備や更新の手間に追われて、本来の仕事の時間を削ることになりかねません。この記事では、Redmineの公式サイトの記載をもとに、無料で使えるRedmineの始め方と、自分でサーバーを持つときにかかる手間の見積もり方を整理します。サーバーを持たずに始める選択肢として、5人まで無料で使えるプロジェクト管理のサービスのPinatecaにも触れます。

Redmineとはどんなソフトか

Redmineは、プロジェクトの課題や作業の進み具合を管理するためのWebアプリケーションです。公式サイトは、Redmineを次のように紹介しています。

Redmine is a flexible project management web application that can be self-hosted. It can be configured for different ways of working. Written using the Ruby on Rails framework, it is cross-platform and cross-database. Redmine is open source and released under the terms of the GNU General Public License v2 (GPL). 出典: redmine.org

日本語にすると、Redmineは自分のサーバーで動かせる柔軟なプロジェクト管理のWebアプリケーションで、働き方に合わせて設定でき、Ruby on Railsという仕組みで作られているため、さまざまなOSやデータベースで動く、という意味です。さらに、オープンソースで、GNU General Public License v2(GPL)という条件で公開されていると書かれています。

オープンソースとは、ソフトの設計図にあたるソースコードが公開されていて、決められた条件のもとで誰でも使ったり改良したりできるソフトのことです。Redmineそのものを使うのに、利用料はかかりません。

公式サイトが挙げている主な機能は、次のとおりです。

・複数のプロジェクトの管理
・役割ごとに細かく決められる権限の管理
・課題(チケット)の管理
・ガントチャートとカレンダー
・ニュース、文書、ファイルの管理
・フィードとメールでの通知
・プロジェクトごとのWikiとフォーラム
・作業時間の記録
・課題、作業時間、プロジェクト、利用者に独自の項目を追加する機能
・Git、Subversionなどのソースコード管理との連携
・メールからの課題の作成
・多言語への対応

チケットとは、1つの作業や課題を1枚のカードのように扱う管理の単位のことです。「この不具合を直す」「このページのデザインを作る」といった作業を1枚ずつ登録し、担当者、期日、進み具合を記録していきます。

Redmineの「無料」に含まれるもの、含まれないもの

Redmineが無料というのは、ソフトの利用料がかからないという意味です。動かすための環境まで無料で用意されるわけではありません。公式サイトが「self-hosted」と書いているとおり、Redmineは自分で用意したサーバーの上で動かすことを前提にしたソフトです。

デザインにたとえるなら、Redmineは無料で配られている上質な画材のようなものです。画材そのものはただでも、描くための机やアトリエ、片付けの時間は自分で用意しなければなりません。

Redmineを自分で動かすときに必要になるものを整理すると、次のようになります。

必要なもの 無料で済むか 中身
Redmineのソフト 無料 公式サイトから入手できる
動かすサーバー 自分で用意する 手元のパソコン、社内のサーバー、レンタルサーバーやクラウドなど
データベース ソフトは無料のものがある PostgreSQL、MySQLなど
独自のドメインと暗号化の設定 自分で用意する 社外から使うなら、通信の暗号化(https)の設定が必要
作業の時間 自分の時間 インストール、設定、更新、バックアップ、障害の対応

つまり、Redmineを無料で使うかどうかの判断は、サーバーの費用と、自分や社内の担当者の作業時間をどう見積もるかで決まります。この見積もりの方法は、後の節で詳しく説明します。

まずは触ってみる:デモサイトで試す

自分でインストールする前に、Redmineがどんな画面で、どんな使い心地なのかを確かめたいなら、デモサイトで試す方法があります。

Redmineの公式サイトのトップページには、オンラインのデモサイトの案内があります。ただし、公式サイトは、このデモサイトは非公式の第三者のサイトで、Redmine.orgとは関係がないと明記しています。登録すると自分のプロジェクトを作り、管理の機能を試せる、と書かれています。

日本語の情報を発信しているRedmine.JPのサイトにも、Redmineのデモサイトの案内があります。デモサイトで試すときは、実際の仕事の情報や個人情報を入力しないようにしましょう。誰でも見られる環境である可能性があるからです。

デモサイトで、チケットの登録、担当者の割り当て、ガントチャートの表示、Wikiの書き方などを一通り触ってみると、自分のチームの仕事の進め方に合うかどうかの見当が付きます。合わないと感じたら、インストールの手間をかける前に、ほかの道具を検討できます。

自分で動かすために必要な環境

Redmineを自分で動かすときに必要な環境は、公式サイトのインストールの案内(Installing Redmine)に書かれています。

OS

公式の案内では、Rubyが使える環境であれば、ほとんどのUnix、Linux、macOS、Windowsで動くとされています。Rubyとは、Redmineを書くのに使われているプログラミング言語のことです。

RubyとRuby on Railsのバージョン

Redmineのバージョンごとに、対応するRubyのバージョンと、使われているRuby on Railsのバージョンが表で示されています。Redmineのバージョンが新しくなると、対応するRubyのバージョンも変わるので、インストールするときは、その時点の公式の表を必ず確かめてください。

データベース

対応するデータベースとして、PostgreSQL、MySQL、Microsoft SQL Server、SQLiteが挙げられています。このうちSQLiteについては、複数の利用者で使う本番の環境には向かないと注記されています。チームで使うなら、PostgreSQLかMySQLを選ぶのが一般的です。MySQLを使う場合は、設定を変える必要がある項目があるとも書かれています。

あると便利な部品

ほかに、必要に応じて入れる部品として、ソースコード管理のソフト、ガントチャートの画像出力やサムネイルを作るためのImageMagick、PDFのサムネイルを作るためのGhostscriptなどが挙げられています。Redmine 7.0以降では、Pandocを入れると、WordやExcelなどの文書のプレビューが使えるようになると案内されています。

バージョンの選び方

公式の案内では、多くの利用者には、きちんとした区切りのリリース版をインストールすることを勧めています。Redmineは現在、6か月ごとに新しいバージョンを出していて、それらは十分に使いやすく安定している、とも書かれています。2026年10月時点で、公式サイトのトップページには最新のリリースとして7.0.2、6.1.5、6.0.11が並んでいます。

インストールの流れ

公式のインストールの案内は、次の11の手順で構成されています。細かいコマンドは公式の案内を見ながら進めるとして、ここでは全体の流れをつかんでおきます。

  1. Redmineのアプリケーションを入手する
  2. 空のデータベースと、そのデータベースを使う利用者を作る
  3. データベースへの接続の設定を書く
  4. 必要な部品をまとめて入れる
  5. セッションの秘密鍵を作る
  6. 画面の部品をまとめる(任意)
  7. データベースの表を作る
  8. 初期の設定データを入れる
  9. ファイルの書き込みの権限を設定する
  10. インストールを確かめる
  11. アプリケーションにログインする

手順7でデータベースの表を作ると、管理者のアカウントも作られます。手順11の案内では、最初のログインに使う管理者のアカウントとして、ログイン名とパスワードの初期値が示されています。初期値のままでは誰でも推測できてしまうので、最初にログインしたらすぐにパスワードを変えることが欠かせません。

手順10でインストールを確かめたあと、実際にチームで使うには、Webサーバーとの組み合わせ、メールの送信の設定、通信の暗号化の設定などが必要になります。公式の案内にも、メールの送信の設定や、ログの設定についての説明が続いています。

Linuxでのインストールでは、セキュリティを強める仕組みが原因で、権限の問題が起きることがあるという注意書きもあります。手順どおりに進めても動かないときに、原因を探すのに時間がかかる部分です。

更新を続けるときに気をつけること

Redmineを自分で動かす場合、最初のインストールより手間がかかるのが、その後の更新です。公式の案内にあるとおり、Redmineは6か月ごとに新しいバージョンを出しています。さらに、その間にも不具合やセキュリティの修正を含む小さな版が出ます。2026年10月時点のトップページに、7.0、6.1、6.0の3つの系列の最新版が並んでいるのは、それぞれの系列で修正が続けられているからです。

更新のときに気をつけたいのは、次の3つです。

1つ目は、Rubyのバージョンです。Redmineの新しいバージョンは、対応するRubyのバージョンが変わることがあります。Redmineだけを更新しようとしても、サーバーのRubyが古いままだと動きません。Redmineの更新が、OSやRubyの更新を伴う大きな作業になることがあります。

2つ目は、プラグインです。プラグインとは、Redmineに機能を加えるための追加の部品のことです。便利なプラグインを入れていると、Redmineの新しいバージョンにプラグインが対応していないために、更新できないことがあります。プラグインを入れるときは、更新のたびに対応を確かめる手間が増えることも、見積もりに含めておきます。

3つ目は、更新の前の確認です。本番の環境をいきなり更新すると、不具合が起きたときに仕事が止まります。バックアップを取り、できれば本番と同じ構成の確認用の環境で先に更新を試してから、本番に反映するのが安全です。この確認用の環境を用意する手間も、運用の時間に入れておきましょう。

自分でサーバーを持つ手間の見積もり方

Redmineを自分で動かすかどうかを決めるには、手間を時間とお金に置き換えて見積もるのが確実です。見積もりは、最初の準備と、毎月の運用の2つに分けて考えます。

最初の準備にかかる手間

最初の準備には、次のような作業があります。

・サーバーの用意(契約、OSの設定、セキュリティの設定)
・Redmineのインストール(前の節の11の手順)
・Webサーバーと通信の暗号化の設定
・メールの送信の設定
・利用者のアカウント、権限、プロジェクトの初期設定
・チームへの使い方の説明

サーバーの扱いに慣れている人なら短い時間で終わる作業もありますが、初めての人は、1つの手順でつまずいて調べものに時間がかかることも珍しくありません。見積もるときは、慣れている人の時間ではなく、実際に作業する人の経験に合わせて見積もります。

毎月の運用にかかる手間

運用の手間で見落とされやすいのが、次のような作業です。

・RedmineやOSの更新(Redmineは6か月ごとに新しいバージョンが出る)
・セキュリティの情報の確認と、必要な修正の適用
・バックアップと、そのバックアップから元に戻せるかの確認
・ディスクの容量の確認
・障害が起きたときの対応
・利用者の追加や削除、権限の変更

バックアップについて、公式のインストールの案内は、データベースに保存されたデータと、ファイルのフォルダに保存された添付ファイルの両方を含める必要があると書いています。データベースだけを保存していて、添付ファイルを取り忘れると、元に戻したときに資料が見られなくなります。

見積もりの計算のしかた

手間をお金に置き換えるには、次の式で考えます。

1か月あたりの費用 = サーバーの費用 + 運用にかかる時間 × 作業する人の時給

仮の数字で計算してみます。サーバーの費用が1か月あたり2,000円、運用の作業が1か月あたり4時間、作業する人の時給を3,000円とすると、1か月あたりの費用は2,000円+4時間×3,000円で、14,000円になります。これに最初の準備にかかった時間を、何か月かで割って加えると、実際の負担が見えてきます。

実際の金額は、選ぶサーバーや、作業する人の経験で大きく変わるので、自分の環境の数字で計算し直してください。大切なのは、「ソフトが無料だから費用は0円」と考えず、作業の時間も費用に含めて比べることです。

見積もりのときに確かめる項目

自分でサーバーを持つか、クラウドのサービスを使うかを決める前に、次の項目を1つずつ確かめておくと、あとで「こんなはずではなかった」と感じることが減ります。

・作業を担当する人は決まっているか。その人が休んだときや辞めたときに、代わりに対応できる人はいるか
・障害が起きたとき、どのくらいの時間で直せばよいか。夜間や休日にも対応が必要か
・社外の人にも使ってもらうか。その場合、通信の暗号化と権限の設定ができるか
・添付ファイルはどのくらいの量になりそうか。サーバーの容量は足りるか
・バックアップはどこに、どのくらいの頻度で取るか。元に戻す練習をしたことがあるか

特に1つ目の「担当者がいなくなったとき」は見落とされがちです。インストールした人だけが仕組みを知っている状態だと、その人がいなくなった時点で、だれも更新や修正ができなくなります。作業の手順を文書に残しておくことも、運用の手間の一部です。

サーバーを持たずにRedmineを使う方法

自分でサーバーを持つ手間を避けたい場合は、Redmineを動かす環境ごと提供しているクラウドのサービスを使う方法があります。ここでは、公式サイトで料金を確かめられた2つを紹介します。

My Redmine

My Redmineは、ファーエンドテクノロジーが運営するクラウド版のRedmineです。公式サイトのサービス内容と料金のページによると、民間企業と個人向けのプランは次のとおりです。

プラン 月額料金 ストレージ容量 利用者数
スタンダード 10,000円(税込11,000円) 200GB 1000ユーザー
ミディアム 14,000円(税込15,400円) 400GB 1000ユーザー
エンタープライズ 28,000円(税込30,800円) 800GB 2000ユーザー
エンタープライズ1.5TB 40,000円(税込44,000円) 1.5TB 2000ユーザー

最大2か月の無料のお試しがあり、お試しの期間中も機能の制限はないと案内されています。プロジェクトの数は無制限です。公式サイトのお知らせによると、2026年11月1日から一部のオプションサービスの料金が改定されます。

Lychee Redmine

Lychee Redmineは、Redmineに独自の機能を加えたサービスです。公式サイトの料金のページによると、クラウド版の料金は次のとおりです(価格は消費税別)。

プラン 料金 主な内容
フリー 0円 利用者数無制限。基本機能(一部対象外)とカンバン。ガントチャートは含まれない
スタンダード 1ユーザーあたり月額900円 ガントチャート、カンバン、ダッシュボードなど
プレミアム 1ユーザーあたり月額1,400円 スタンダードの機能に、工数や予算の管理などを加えたもの
ビジネス 1ユーザーあたり月額2,100円 プレミアムの機能に、レポートなどを加えたもの

有料のプランは10ユーザー単位で購入し、別にクラウドの利用料が1か月あたり5,000円からかかると書かれています。30日間の無料のトライアルがあり、トライアルの期間中は利用者数の制限がなく、クレジットカードの登録も不要と案内されています。

クラウドのサービスを選ぶときは、料金のほかに、データの出し入れのしやすさも確かめておきます。たとえばMy Redmineのサービス内容のページには、チケット、利用者、作業時間のCSVの取り込みと、チケット、作業時間、利用者、プロジェクトの一覧のCSVの書き出しに対応していると書かれています。自分で動かしているRedmineからクラウドに移るとき、反対にクラウドから別の道具に移るときに、データを持ち出せるかどうかは、長く使ううえで大切な点です。

インターネット上の記事には、Lychee Redmineの料金として、ここに書いた額と違う金額が載っていることがあります。表示が税込か税抜かの違いや、料金の改定による違いが考えられるので、契約する前に必ず公式の料金ページで最新の表示を確かめてください。

Redmine以外の選択肢も比べる

Redmineは機能が豊富で、細かい設定ができる道具です。その反面、チケットの考え方や設定の多さに、最初は戸惑う人もいます。チームの規模が小さく、使う人がITに慣れていない場合は、Redmine以外の道具も比べておくと、自分たちに合う道具を選びやすくなります。

比べるときは、次の4つを確かめます。

・使う人数と、無料で使える範囲(人数、プロジェクトの数、ファイルの容量)
・ガントチャートなど、必要な機能が無料の範囲に含まれるか
・サーバーを自分で持つ必要があるか
・使う人が説明なしで操作できるか

その候補の1つがPinatecaです。公式サイトによると、Pinatecaはボードで進めるプロジェクト管理のサービスで、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードと、チャットの機能が、無料のプランから使えます。サーバーを用意する必要はなく、ブラウザで登録すれば使い始められます。

料金のページによると、無料のフリープランは5人まで、ボード10個まで、ファイルの容量1GBで、期限なしで使え、クレジットカードの登録も不要です。6人目、または11個目のボードからはスタンダード(1人あたり月額500円・税抜、年払いなら1人あたり月額400円)になり、人数とボードの上限がなくなります。閲覧するだけのゲストは人数に数えないと書かれています。

Redmineのように自分で細かく作り込める道具が合うチームもあれば、サーバーの管理をせずにすぐ使える道具が合うチームもあります。手間の見積もりをしたうえで、どちらが自分たちの時間の使い方に合うかを比べてみてください。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

安全に使うために押さえておくこと

Redmineには、仕事の計画、クライアントとのやりとり、添付の資料など、外に出てはいけない情報が集まります。自分でサーバーを持つ場合は、その守りも自分の責任になります。最低限、次のことは押さえておきましょう。

まず、最初の管理者のパスワードを変えることです。前の節で書いたとおり、公式の案内には最初のログインに使う管理者のアカウントの初期値が示されています。初期値は誰でも調べられるので、インストールが終わったらすぐに変えます。

次に、通信を暗号化することです。社外からRedmineを使う場合、暗号化されていない通信では、ログインの情報や画面の内容が途中で読み取られるおそれがあります。httpsで接続できるように設定してから、チームに案内します。

3つ目に、更新を止めないことです。セキュリティの修正を含む版が出たら、できるだけ早く適用します。公式サイトには、セキュリティに関するお知らせの一覧があるので、定期的に確かめる習慣をつけます。

4つ目に、利用者の登録の設定を確かめることです。公式サイトの機能の一覧には、利用者が自分で登録できる機能も挙げられています。社内だけで使うつもりなら、知らない人が自分で登録できないように設定を確かめておきます。

5つ目に、退職者や契約が終わった協力者のアカウントを整理することです。使われなくなったアカウントが残っていると、思わぬところから情報が見られることがあります。

チームに定着させるコツ

Redmineに限らず、プロジェクト管理の道具は、入れただけでは使われません。チームに定着させるには、最初の数週間の運び方が大切です。

1つ目のコツは、最初から全部の仕事を載せようとしないことです。まずは1つのプロジェクトだけで試し、チケットの登録と状態の更新が習慣になってから、ほかのプロジェクトに広げます。

2つ目のコツは、連絡の場所を1つにすることです。作業の依頼がメール、チャット、チケットに分かれていると、結局どこも見られなくなります。「作業の依頼はチケットで」と決め、チャットで依頼を受けたら、受けた人がチケットに登録し直す、という約束を作ります。

3つ目のコツは、定例の打ち合わせでチケットの画面を開くことです。打ち合わせの資料を別に作らず、チケットの一覧を見ながら進み具合を確かめれば、チケットを最新にしておく理由が自然に生まれます。

道具の良し悪しより、こうした使い方の約束のほうが、プロジェクトの進み方を左右します。

小さなチームでの使い分けの例

フリーランスや小さなチームでは、プロジェクト管理の道具の選び方が、仕事の進み方を大きく左右します。デザインの仕事を例に、使い分けの考え方を紹介します。

デザインの仕事では、クライアントとのやりとり、修正の依頼、納品のファイルの管理が、同時にいくつも進みます。修正の依頼をメールやチャットで受けていると、「どの修正が終わっていて、どれが残っているか」が分からなくなりがちです。修正の依頼を1件ずつチケットやカードにして、状態を「依頼」「作業中」「確認待ち」「完了」と動かしていくだけで、抜け漏れは大きく減ります。

デザインは才能より、こうした段取りの技術に支えられている部分が大きい仕事です。道具はその段取りを助ける画材のようなもので、高価な画材を揃えることより、毎日使い続けられることのほうが大切です。

自社のエンジニアがいて、サーバーの管理に慣れている会社なら、Redmineを自分で動かし、プラグインで機能を加えていく使い方が合うかもしれません。エンジニアがいない小さなチームなら、クラウドのサービスで始めて、必要になったら乗り換える、という順番のほうが無理がありません。

Redmineを使う前に決めておくこと

どの方法でRedmineを始める場合も、使い始める前に、次のことをチームで決めておくと、運用が軌道に乗りやすくなります。

チケットの単位

1枚のチケットに何を登録するかを決めます。「ページのデザイン」のように大きすぎると進み具合が見えず、「ボタンの色を変える」のように小さすぎると登録の手間が増えます。半日から数日で終わる作業を1枚にする、といった目安を決めておくと、チームの中で粒の大きさがそろいます。

状態の名前

チケットの状態(ステータス)の名前と、どの状態からどの状態に移れるかを決めます。Redmineでは、この流れ(ワークフロー)を細かく設定できますが、最初から細かくしすぎると、使う人が迷います。最初は少ない状態で始め、必要に応じて増やすのが安全です。

だれが何を見られるか

社外のクライアントや協力者にも見せる場合は、プロジェクトごとに見られる範囲を決めます。Redmineは役割ごとに権限を細かく決められるので、見せたい情報だけを見せる設定ができます。

サーバーの管理を仕事にする

Redmineのインストールや運用は、手間がかかる一方で、その手間を引き受けることが仕事になる分野でもあります。社内にエンジニアがいない会社から、Redmineの導入、更新、バックアップの運用を頼まれることがあります。

在宅ワークやフリーランスの市場を20年見てきた運営者の立場から言えば、こうした導入や運用の仕事で長く頼られる人は、技術の腕前に加えて、手間とお金の見積もりを依頼者に分かる言葉で説明できる人です。「ソフトは無料ですが、運用にはこれだけの時間がかかります」と最初に伝えておけば、あとから費用の認識がずれることを防げます。

こうした仕事を企業から直接受けると、仲介する会社の取り分が乗らないため、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手元に残る金額が厚くなります。手数料0%で直接取引できる場は、こうした双方にとって無理のない関係を作りやすい環境です。

Webアプリケーションの開発や運用に関わる在宅の仕事の内容は、アプリケーション開発のお仕事で紹介しています。業務の道具の導入や活用を支援する仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で確かめられます。デザインの仕事をしながら段取りの技術を磨きたい人は、デザイナーの年収・単価相場で、職種ごとの収入の水準もあわせて見ておくと、次に学ぶことを決めやすくなるはずです。

よくある質問

Q. Redmineは本当に無料で使えますか?

ソフトそのものは無料です。公式サイトでは、Redmineはオープンソースで、GNU General Public License v2の条件で公開されていると書かれています。ただし、動かすためのサーバーや、インストール、更新、バックアップなどの作業時間は自分で用意する必要があります。費用は作業時間も含めて見積もりましょう。

Q. Redmineを動かすには何が必要ですか?

公式のインストールの案内では、Rubyが使える環境であれば、ほとんどのLinux、macOS、Windowsで動くとされています。データベースはPostgreSQL、MySQL、Microsoft SQL Server、SQLiteに対応しますが、SQLiteは複数の利用者で使う本番の環境には向かないと注記されています。

Q. サーバーを用意せずにRedmineを使う方法はありますか?

クラウド版のRedmineを使う方法があります。たとえばMy Redmineは月額10,000円(税込11,000円)からで、最大2か月の無料のお試しがあります。Lychee Redmineには利用者数無制限の無料のフリープランがありますが、ガントチャートは含まれません。料金は公式ページで最新の表示を確かめてください。

Q. Redmineのバックアップでは何を保存すればよいですか?

公式のインストールの案内では、データベースに保存されたデータと、ファイルのフォルダに保存された添付ファイルの両方を含める必要があるとされています。データベースだけでは添付ファイルが戻らないので注意してください。保存したバックアップから実際に元に戻せるかも、定期的に確かめておくと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月2日最終更新:2026年10月11日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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