ClickUpの使い方と、最初に決めておきたいスペースとリストの構成


この記事のポイント
- ✓ClickUpの使い方を
- ✓ワークスペース・スペース・フォルダ・リスト・タスクの階層から順に解説します
- ✓最初に決めておきたいスペースとリストの分け方
ClickUpの使い方を調べているあなたは、おそらく登録までは済ませたものの、「スペース」「フォルダ」「リスト」と似た言葉が並ぶ画面を前に、どこから手を付ければよいか迷っているのではないでしょうか。ClickUpは機能が多く自由度が高いため、最初の構成を決めないまま使い始めると、数週間でタスクがあちこちに散らばります。
この記事では、ClickUpの使い方を、公式のヘルプセンターと料金ページの記載をもとに整理します。中心になるのは、最初に決めておきたいスペースとリストの構成です。迷ったときの結論も各節に書いているので、「とりあえずこれで始めれば大丈夫」という形を持ち帰ってください。料金と無料プランの範囲は2026年10月7日時点の公式の表示です。
ClickUpは「最初の構成」で使いやすさが決まる
ClickUpは、タスク管理、文書、ホワイトボード、チャット、ダッシュボードなどを1つにまとめた仕事の管理ツールです。料金ページの説明では、無料のFree Foreverプランでもタスクとメンバーの数に上限がありません。
ここまで聞くと、「何でもできるなら何でもすればいい」と思いますよね。でも実は、何でもできることがClickUpのいちばんの難しさです。同じ仕事を「スペース」で分けることも、「フォルダ」で分けることも、「リスト」で分けることもできるため、チームの中で人によって分け方がばらばらになりがちです。
結果として起きるのが、「あのタスク、どこに入れたっけ」という探し物です。検索で見つかるとはいえ、毎回探す手間は積み重なります。逆に、最初に「スペースは何で分けるか」「リストは何の単位にするか」の2つだけ決めておけば、あとは迷わずに使えます。
迷ったらこれ、という結論を先に書いておきます。
・スペースは、部署か取引先か、どちらか1つの軸で分ける
・フォルダは、最初は作らない。リストが10個を超えてから考える
・リストは、1つのプロジェクトか、1つの継続業務を単位にする
以下では、この結論にたどり着く理由を、ClickUpの階層の仕組みから説明します。
ClickUpの階層は6段ある
ClickUpでは、仕事を入れる場所が階層(入れ子の段)になっています。公式のヘルプセンターの「Intro to the Hierarchy」のページでは、次の順で説明されています。
| 階層 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| ワークスペース(Workspace) | 組織全体と、すべての仕事を入れる一番外側の箱 | 自分の会社、自分の事業 |
| スペース(Space) | 仕事の種類や流れごとに分ける箱 | 営業、制作、経理、取引先A |
| フォルダ(Folder) | スペースの中で、リストをまとめる任意の箱 | 2026年度の案件、サイト制作 |
| リスト(List) | 同じプロジェクトや目的のタスクを入れる箱 | 取引先Aのサイト改修 |
| タスク(Task) | 実際にやる1つ1つの作業 | トップページの文章を書く |
| サブタスク(Subtask) | タスクをさらに細かく分けた作業 | 見出しを3案出す |
ヘルプセンターでは、ワークスペースは1つの組織につき1つを推奨すると書かれています。組織が大きくなっても、すべての仕事を1か所で見渡せるようにするためです。
スペースについては、部署、チーム、大きな取り組み、取引先など、分けて意味のある単位で作るよう説明されています。スペースごとに設定を持ち、ワークスペースの全員に公開するか、限られた人だけに見せるかを選べます。
フォルダは「任意の階層」とされています。ヘルプセンターによると、フォルダを作ると中に自動でリストが1つ作られます。さらに複雑な仕事のために、フォルダの中にサブフォルダを作ることもできます。
リストは、同じプロジェクトや目的に属するタスクを入れる場所で、スペースの直下、フォルダの中、サブフォルダの中のどこにでも作れます。ここで混乱しやすいのが、階層の「リスト」と、表示の形の「リストビュー」が別物だという点です。リストビューは、どの階層でもタスクを一覧の形で表示する画面の種類のことです。
最初に決めておきたいスペースの分け方
スペースの分け方は、主に3つの考え方があります。
1つ目は部署で分ける方法です。「営業」「制作」「総務」のようにスペースを作ります。社内の役割がはっきりしている会社に向いています。誰がどのスペースを見ればよいかが分かりやすく、権限の設定もしやすくなります。
2つ目は取引先で分ける方法です。「取引先A」「取引先B」のようにスペースを作ります。受託の仕事をしている会社や、複数の取引先を抱えるフリーランスに向いています。取引先ごとに見せる範囲を分けたいときにも便利です。
3つ目は仕事の種類で分ける方法です。「開発」「マーケティング」「社内業務」のように作ります。少人数で何でもこなすチームに向いています。
迷ったら、あなたが毎朝「今日はどこの仕事をするか」を考えるときの単位でスペースを分けてください。取引先の名前で考えるなら取引先で、役割で考えるなら部署で分けるのが自然です。
注意したいのは、2つの軸を混ぜないことです。「営業」「制作」のスペースの横に「取引先A」のスペースを作ると、取引先Aの制作のタスクをどちらに入れるかで迷いが生まれます。軸は1つに絞り、もう1つの軸はリストやタグ、カスタムフィールド(タスクに自分で追加できる項目)で表すのが、ClickUpを長く使うコツです。
なお、無料プランではスペースの数に上限があります。料金ページの比較表では、Free Foreverプランのスペースは5つまでで、有料プランは無制限です。無料で始めるなら、スペースは5つ以内で収まる分け方を選ぶ必要があります。
フォルダは「必要になってから」作る
ClickUpを始めたばかりの人がよくやってしまうのが、最初からフォルダを細かく作ることです。「2026年」「2027年」「進行中」「完了」のようにフォルダを並べると、整理できた気持ちになりますよね。でも実は、フォルダが多いほど、タスクを入れるたびに選ぶ場所が増え、入れ間違いが起きやすくなります。
フォルダが役に立つのは、1つのスペースの中のリストが増えすぎて、サイドバーで探しにくくなったときです。目安として、リストが10個を超えたら、関係の深いリストをフォルダにまとめることを考えます。たとえば制作のスペースで、サイト制作の案件が増えてきたら「サイト制作」のフォルダを作り、案件ごとのリストをその中に入れます。
完了した案件は、フォルダに移すより、リストごとアーカイブ(一覧から隠して保管すること)するほうが、サイドバーがすっきりします。料金ページの比較表では、1つのスペースに作れるフォルダの数とリストの数にもプランごとの上限があるため、使い終えたリストを整理する習慣は無料プランでは特に大切です。
リストは「1つのプロジェクト」か「1つの継続業務」を単位にする
リストの単位は、ClickUpの使いやすさを最も左右する決め事です。おすすめは、次の2種類だけに絞ることです。
1つ目は、始まりと終わりがあるプロジェクトです。「取引先Aのサイト改修」「新商品の発売の準備」のように、終わったら閉じられる単位でリストを作ります。終わったらアーカイブすればよいので、一覧が増え続けません。
2つ目は、終わりのない継続業務です。「経理の月次作業」「問い合わせ対応」「SNSの投稿」のように、毎月や毎週くり返す仕事は、1つのリストにまとめます。くり返しのタスクを設定しておけば、毎月同じタスクを手で作る必要がありません。
逆に避けたいのが、「担当者ごとのリスト」や「今週やること」のような、時間や人で区切ったリストです。担当者や期限はタスクの項目として持てるので、リストで分ける必要がありません。担当者ごとの仕事を見たいときは、ビューで担当者を絞り込めば済みます。
1つのリストに入れるタスクの数の目安は、50件前後です。それを超えるなら、プロジェクトを段階で分けてリストを分けるか、サブタスクでまとめることを考えましょう。
タスクの作り方と、1つのタスクに書く内容
リストができたら、いよいよタスクを作ります。ヘルプセンターでは、タスクはプロジェクトの中の「実際に行動する部分」を整理する場所で、決まった項目と、自分で変えられる項目を持つと説明されています。
タスクを作るときに必ず入れたいのは、次の4つです。
- タスク名:「何を、どうする」の形で書く(例:「見積書を作って送る」)
- 担当者:1つのタスクに1人。複数人で分けるならサブタスクにする
- 期限:日付だけでもよいので必ず入れる
- 説明:完了の条件を1行で書く(例:「取引先が受け取ったと返信したら完了」)
タスク名を「見積書」のように名詞だけで書くと、何をすれば終わりなのかが分かりません。動詞まで書くだけで、チームの誰が見ても同じ作業を思い浮かべられるようになります。
完了の条件を書く習慣も大切です。「デザイン案を作る」だけだと、1案で終わりなのか3案なのか、社内の確認まで含むのかが人によって変わります。完了の条件を1行書いておけば、「終わったと思ったのに差し戻された」というすれ違いが減ります。
サブタスクは、1つのタスクが半日以上かかる場合や、途中で別の人に渡す工程がある場合に使います。ヘルプセンターによると、サブタスクの下にさらにサブタスクを作る入れ子の機能もありますが、これはオーナーか管理者が有効にする必要がある追加の機能です。最初は1段のサブタスクだけで十分です。
テンプレートで同じ構成をくり返す
同じ形の仕事が何度も発生するなら、テンプレート(ひな形)を使うと準備の時間を大きく減らせます。料金ページの比較表では、「Template Everything」としてすべてのプランでテンプレートの機能が並んでいます。
たとえば、毎月の請求の作業や、新しい取引先との案件の立ち上げは、毎回ほとんど同じタスクの並びになります。1回目にリストを作り込んだら、それをテンプレートとして保存しておけば、2回目からはテンプレートからリストを作るだけで、タスク、サブタスク、ステータス、カスタムフィールドがそろった状態で始められます。
テンプレートを作るときのコツは、具体的な日付や担当者を入れすぎないことです。期限は「開始から3日後」のように相対的に決め、担当者は使うときに割り当てるようにしておくと、どの案件にも使い回せます。
チームで使う場合は、テンプレートを作る人を決めておくことも大切です。各自が似たテンプレートを作ると、どれを使えばよいかで迷います。半年に1回はテンプレートを見直し、使われていないものは整理しておきましょう。
毎日と毎週の使い方の流れ
構成とタスクの作り方が決まったら、毎日と毎週の使い方の流れを決めます。ClickUpは開くだけでは何も進まないので、いつ何を見るかを習慣にすることが、使いこなすいちばんの近道です。
毎朝の流れは、5分で終わる形にします。まず自分が担当のタスクを期限の順に並べたビューを開き、今日やるものを3つから5つ選びます。次に、昨日のうちに「確認待ち」にしたタスクに返事が来ていないかを見ます。最後に、新しく割り当てられたタスクがあれば期限を確かめます。
毎日の作業の中では、手を付けたタスクを「作業中」に、終わったものを「完了」に、すぐに動かします。ステータスの更新を夕方にまとめて行おうとすると、たいてい忘れます。動かした瞬間に更新するのがコツです。
毎週の流れは、週の終わりに15分ほど時間を取ります。期限を過ぎたタスクがないか、期限の決まっていないタスクがないかを確かめ、来週の分の期限を見直します。チームで使っているなら、この時間をそろえて、ボードビューを見ながら全員で進み具合を確かめると、会議の時間を短くできます。
ステータスとカスタムフィールドの決め方
リストの中のタスクには、ステータス(進み具合を表す状態)があります。ClickUpでは、ステータスの名前と数を自分で決められます。料金ページの比較表でも、カスタムのステータスはすべてのプランで使える機能として並んでいます。
ステータスは、最初は3つか4つで十分です。「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」の4つにしておけば、ほとんどの仕事に合います。細かく分けたくなりますよね。でも実は、ステータスが7つも8つもあると、どれにするか迷う時間が増え、更新されなくなっていきます。
カスタムフィールドは、タスクに自分で追加できる項目のことです。取引先名、見積金額、優先度、作業時間の見込みなどを持たせられます。無料プランでも基本的なカスタムフィールドの管理は使えます。
カスタムフィールドも、最初に作るのは2つか3つにしておくのがおすすめです。並べ替えや絞り込みに実際に使う項目だけを作り、「いつか使うかも」の項目は作らないことが、入力の手間を増やさないコツです。
ビューの使い分け:リスト・ボード・カレンダー
ClickUpでは、同じタスクをさまざまな形で表示できます。この表示の形を「ビュー」と呼びます。代表的なビューと、向いている使い方は次のとおりです。
| ビュー | 表示の形 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| リストビュー | タスクを一覧の表で並べる | 期限や担当者で並べ替えて確認する |
| ボードビュー | ステータスごとの列にカードを並べる | 作業の流れを目で追う |
| カレンダービュー | 期限の日付ごとに並べる | 締め切りの集中を避ける |
| ガントビュー | 横棒で期間を表す工程表 | 作業の前後関係と日程を組む |
迷ったら、ふだんはリストビューとボードビューの2つで回し、締め切りが重なる時期だけカレンダービューを見る、という使い方で十分です。
ガントビューは、作業の順番と期間を横棒で表す工程表で、依存関係(ある作業が終わらないと次が始められない関係)を組む案件に向いています。ただし料金ページの比較表では、無料プランでのガントの扱いには制限があり、有料のUnlimitedプランで「Unlimited Gantt Charts」と案内されています。工程表を日常的に使う予定なら、無料の範囲で足りるかを先に試しておきましょう。
見せる範囲の設定は、スペースの単位で考える
チームや取引先と一緒に使う場合、誰に何を見せるかの設定も、最初に決めておきたいことの1つです。ヘルプセンターでは、階層の利点として、項目や場所を非公開にも共有にもでき、誰がどこで何をできるかを管理できる点を挙げています。
見せる範囲は、スペースの単位で考えるのが分かりやすい方法です。スペースごとに、ワークスペースの全員に公開するか、限られた人だけに見せるかを選べるため、「経理のスペースは代表と経理の担当だけ」「取引先Aのスペースは取引先Aの案件に関わる人だけ」のように分けられます。
ここで、最初に決めたスペースの分け方が効いてきます。部署で分けていれば部署ごとに、取引先で分けていれば取引先ごとに、見せる範囲を切り替えられます。逆に、1つのスペースの中に見せたい情報と見せたくない情報が混ざっていると、リストやタスクの単位で細かく設定することになり、設定の漏れが起きやすくなります。
給与や見積の金額のように、限られた人だけが見るべき情報は、最初から専用のスペースかリストに分けて入れておくのが安全です。後から移すより、最初の構成で分けておくほうが確実です。
無料プランでできることと、制限
ClickUpの料金ページでは、Free Foreverプランについて次のように説明しています。
Is the Free Forever Plan really free? For sure! This is so much more than a trial. The Free Forever Plan offers an unmatched level of functionality compared to other 'freemium' apps. We do this by making money on our paid plans. 出典: clickup.com
試用期間ではなく、期限なく無料で使えるプランだという説明です。比較表から、無料プランの主な範囲と制限を抜き出すと次のようになります。
| 項目 | Free Forever | Unlimited(有料) |
|---|---|---|
| タスクの数 | 無制限 | 無制限 |
| メンバーの数 | 無制限 | 無制限 |
| ファイルの保存容量 | 60MB | 無制限 |
| スペースの数 | 5つ | 無制限 |
| 1スペースあたりのリストの数 | 40 | 200 |
| ホワイトボード | 3つ | 10 |
| フォーム | 1つ | 無制限 |
| 自動化の実行回数 | 100回 | 1,000回 |
ここで見落とされやすいのが、ファイルの保存容量の60MBです。料金ページのよくある質問によると、容量に数えられるのはファイルの添付だけで、タスクそのものは数えられません。それでも、デザインのデータや資料のPDFをタスクに添付していると、60MBは早い段階で使い切ります。ファイルはクラウドのストレージに保存し、ClickUpには共有のリンクだけを貼る運用にすると、無料プランでも長く使えます。
有料プランの料金と、切り替えの目安
有料プランの料金は、2026年10月7日時点の料金ページで次のように表示されています。金額は米ドルで、1ユーザーあたりの月額です。
| プラン | 年払い | 月払い | 主な追加の機能 |
|---|---|---|---|
| Unlimited | 7ドル | 10ドル | 容量無制限、ガントの無制限、ゲストの権限設定、時間の記録 |
| Business | 12ドル | 19ドル | ダッシュボードの拡張、タイムラインの無制限、Googleでのログイン |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 大規模な組織向けの管理機能 |
AIの機能は別の料金になっていて、Brain AIが1ユーザーあたり月額9ドル、Everything AIが1ユーザーあたり月額28ドルと表示されています。タスク管理の料金とAIの料金を合わせて考える必要があります。
料金ページのよくある質問によると、支払いはワークスペースごとで、ワークスペースが複数あればそれぞれに有料プランが必要です。途中で有料のユーザーを追加すると、請求期間の残りに応じた日割りの金額が請求されます。また、購入から30日以内に申し出れば全額を返金する保証があると書かれています。
切り替えの目安は、ファイルの容量が60MBに近づいたとき、スペースを5つより多く作りたくなったとき、取引先をゲストとして招き、見られる範囲を細かく分けたくなったときの3つです。1つでも当てはまれば、Unlimitedを検討する時期です。
AIの機能を付けるかどうかの判断
ClickUpの料金で迷いやすいのが、AIの機能の扱いです。料金ページでは、無料プランでもチャット、タスク、文書の中でAIを試せ、高度なAIの機能も試用できると案内されています。本格的に使う場合は、タスク管理のプランとは別に、AIのプランを選ぶ形です。
Brain AI(1ユーザーあたり月額9ドル)は、AIとのチャットや文章の作成を回数の制限なく使えるプランで、Claude、ChatGPT、Geminiといった外部のAIのモデルも使えると書かれています。Everything AI(1ユーザーあたり月額28ドル)は、会議の記録を取るAIや、AIによる自動化まで含むプランです。さらに、エージェントや自動化に使うクレジットは、1万クレジットあたり10ドルで追加できます。
判断の目安は、すでに別のAIのサービスに払っているかどうかです。ChatGPTやClaudeを個別に契約しているなら、ClickUpのAIを重ねて契約する必要はあまりありません。チーム全員がAIを使う前提で、タスクや文書の中で完結させたい場合に、初めて検討する価値が出てきます。まずは無料の試用の範囲で、毎日使うかを2週間ほど確かめてから決めましょう。
1人で使う場合の構成例
副業やフリーランスで、1人で複数の取引先の仕事を管理する場合の構成例です。
・ワークスペース:自分の事業で1つ
・スペース:取引先ごとに1つ(4社まで)+「自分の事業」で1つ、合計5つ以内
・リスト:取引先のスペースには案件ごとに1つ。「自分の事業」には「経理」「営業」「学習」の継続業務のリスト
・ステータス:未着手、作業中、確認待ち、完了の4つ
・カスタムフィールド:見積金額、作業時間の見込みの2つ
この構成のよいところは、無料プランのスペースの上限の5つに収まり、毎朝「どの取引先の仕事をするか」で迷わない点です。確定申告の時期には、「経理」のリストに必要な作業をくり返しのタスクで用意しておくと、毎年の準備が楽になります。
取引先が5社以上に増えたら、スペースを「受託」「自分の事業」の2つにまとめ、取引先はフォルダで分ける形に組み替えると、無料のままでも続けられます。
3人から5人のチームで使う場合の構成例
小さなチームで使う場合は、部署か仕事の種類でスペースを分けるのが基本です。
・スペース:「営業」「制作」「社内業務」の3つ
・リスト:制作のスペースには案件ごとに1つ。社内業務には「経理」「採用」「総務」
・ステータス:制作だけ「未着手」「作業中」「社内確認」「取引先確認」「完了」の5つ。ほかは4つ
・ビュー:制作のスペースにはボードビュー、全体の締め切りはカレンダービュー
チームで使うときに大事なのは、タスクの書き方の決まりです。タスク名は「何を、どうする」の形で書く、期限と担当者は必ず入れる、確認待ちにするときはコメントで誰に確認するかを書く、の3つを最初に決めておくと、ClickUpの中のやり取りが噛み合います。
取引先をゲストとして招く場合、料金ページの比較表では、無料プランのゲストは権限を細かく設定できず、見られる範囲を絞るには有料プランが必要だと読み取れます。社外の人に見せたくない情報があるチームは、招く前に必ず確かめてください。
つまずきやすい点と避け方
ClickUpを使い始めた人がつまずきやすい点を、避け方と合わせてまとめます。
1つ目は、通知の多さです。初期の設定のままだと、自分が関わるタスクの変更のたびに通知が届きます。通知の設定で、自分が担当のタスクとメンションされたときだけに絞ると、大事な連絡が埋もれません。
2つ目は、機能を全部使おうとすることです。文書、ホワイトボード、チャット、ダッシュボードと、ClickUpには魅力的な機能が並んでいます。でも、最初の1か月はタスクとリストとビューだけに絞り、慣れてから1つずつ広げるほうが、チームに定着しやすくなります。
3つ目は、画面の操作に慣れるまでの時間です。ClickUpは機能が多いため、画面に表示されるボタンやメニューも多く、使い方を覚えるまでに時間がかかるという声は少なくありません。チームで導入するなら、最初に1人が手本となるリストを1つ作り、それを見本にして全員が同じ形で使い始めるのが近道です。
少人数で、もっと単純な道具を探しているときの候補
ClickUpの機能の多さが、かえって負担に感じるチームもあります。特に、3人から5人のチームで、かんばんと工程表とチャットがあれば十分という場合は、機能を絞った道具のほうが早く定着することがあります。
その候補の1つに、プロジェクト管理ツールのPinatecaがあります。公式の料金ページによると、5人までのチームなら期限なしで無料で使え、クレジットカードの登録は不要です。無料のプランでもボードは10個まで作れ、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードと、チャット、コメント、受信箱、カスタムフィールド、権限ロールが使えます。ファイルの容量は無料で1GBです。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、料金は1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円、税抜)で、人数とボードの上限がなくなります。閲覧だけのゲストは人数に数えない決まりです。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
一方で、ClickUpのように文書、ホワイトボード、ダッシュボード、AIの機能までを1つにまとめたい場合や、6人以上のチームで無料のまま使いたい場合は、ClickUpのほうが目的に合っています。どちらも無料で始められるので、同じ案件を2週間ずつ動かしてみて、チームが毎日開くのが苦にならないほうを選ぶのが確実です。
道具を整えられる人は、仕事でも頼られる
最後に、ClickUpのような道具を使いこなす力を、仕事の観点から考えます。業務委託や副業で仕事を受ける人にとって、取引先のタスク管理の道具にすぐ馴染めることは、それだけで信頼につながります。さらに一歩進んで、取引先の道具の構成そのものを整える提案ができる人は、作業の担い手から相談相手へと立場が変わります。
在宅ワークの仲介サイトを長く運営してきた立場から見ると、長く頼られる人ほど、作業の質だけでなく「進み具合が相手から見える」状態を保つことに気を配っています。ClickUpのステータスを毎日更新するだけでも、取引先が確認の連絡をする手間が減ります。仲介を挟まずに手数料0%で直接取引できる関係では、その信頼がそのまま次の依頼につながりやすくなります。
業務の仕組みや道具の選び方を整える支援の仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。道具どうしをつなぐ仕組みを作る側に回るなら、アプリケーション開発のお仕事が入口です。報酬の水準は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場や、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で公的な統計をもとに整理しています。
経営の立場から業務の見直しを提案したい人には、中小企業診断士の資格が、知識を形にする1つの道になります。在宅で働く仕組みを整える会社の費用の助けとしては、テレワーク 助成金 2026で国の制度を紹介しています。
よくある質問
Q. ClickUpは無料でどこまで使えますか?
料金ページによると、Free Foreverプランは試用期間ではなく期限なく無料で、タスクとメンバーの数に上限がありません。一方で、ファイルの保存容量は60MB、スペースは5つまで、1スペースあたりのリストは40までなどの制限があります。容量に数えられるのはファイルの添付だけなので、ファイルは別の場所に保存してリンクを貼ると長く使えます。
Q. ClickUpのスペースとフォルダとリストはどう使い分けますか?
スペースは部署や取引先など仕事を分ける大きな単位、フォルダはスペースの中のリストをまとめる任意の箱、リストは同じプロジェクトや目的のタスクを入れる箱です。迷ったら、スペースは1つの軸で分け、フォルダは最初は作らず、リストは1つのプロジェクトか1つの継続業務を単位にすると、入れ場所で迷いにくくなります。
Q. ClickUpの有料プランはいくらですか?
2026年10月7日時点の料金ページでは、Unlimitedが1ユーザーあたり月額7ドル(年払い)または10ドル(月払い)、Businessが12ドル(年払い)または19ドル(月払い)です。AIの機能は別料金で、Brain AIが1ユーザーあたり月額9ドルです。支払いはワークスペースごとで、購入から30日以内なら全額返金の保証があると案内されています。
Q. ClickUpが難しいと感じたらどうすればよいですか?
最初の1か月は、タスク、リスト、ビューの3つだけに絞って使うのがおすすめです。ステータスは4つ程度、カスタムフィールドは2つか3つにとどめ、通知は担当のタスクとメンションだけに絞ります。チームで使う場合は、1人が手本となるリストを作り、全員がその形をまねて使い始めると定着しやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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