バッファローのNASでTime Machineのエラーが出るときの原因と対処の順番

@SOHO編集部
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バッファローのNASでTime Machineのエラーが出るときの原因と対処の順番

この記事のポイント

  • ✓バッファローのNAS(LinkStation・TeraStation)でTime Machineのエラーが出るときの原因と対処の順番を
  • ✓バッファローとAppleの公式の案内に沿って解説します
  • ✓macOSの版とAFPの終了

バッファローのNAS(LinkStationやTeraStation)にMacのTime Machineでバックアップを取っていたのに、macOSを更新したらバックアップディスクにNASが出てこない、エラーが出て止まってしまった。こうした相談は、ここ1年ほどで急に増えています。結論を先に書くと、原因の多くは設定の誤りではなく、macOSとNASの間の通信の方式の変化です。バッファローの公式のよくある質問では、LinkStationとTeraStationについて「macOS 26 ではTime Machine機能は使用できません」と案内されています。

この記事では、バッファローのNASでTime Machineのエラーが出るときに確かめる順番を、バッファローとAppleの公式の案内の2026年10月時点の記載に沿って解説します。まず使っているmacOSの版とNASの機種を確かめ、そのうえで、古いmacOSでの設定の見直し方、容量や接続の確認、そしてTime Machineが使えない場合の代わりのバックアップの方法を紹介します。NASを含めた複数の保存先の資料を1つの画面で扱いたい場合の選択肢として、Atriensのようなファイル管理のアプリにも触れます。

なぜエラーが出るのか:通信の方式の変化

NASとMacの間でファイルをやり取りするときには、決まった通信の方式(プロトコル)が使われます。代表的なものが、Appleが古くから使ってきたAFPと、Windowsでも広く使われているSMBです。

バッファローのNASのTime MachineはAFPを使ってきた

バッファローのLinkStationのユーザーマニュアルでは、Time Machineでバックアップする手順として、NASの「ファイル共有」の設定で「AFP」を有効にし、バックアップ先の共有フォルダの「公開プロトコル」で「AFP」に印を付け、Macから「afp://」で始まるアドレスで共有フォルダに接続する流れが案内されています。つまり、これまでのバッファローのNASのTime Machineの設定は、AFPでの接続を前提にしていました。

AppleはNASへのTime MachineでAFPを推奨していない

Appleのサポートページ「Time Machineで使えるバックアップディスク」では、NASへのバックアップについて次のように書かれています。

Time Machineでは、SMBネットワークプロトコル経由のTime Machineに対応する他社製のNASデバイスにバックアップできます。 互換性:Apple Filing Protocol(AFP)経由でのNASデバイスへのTime Machineバックアップ、またはNASデバイスとのその他のデータ転送は推奨されておらず、macOS 27以降ではサポートされていません。 出典: support.apple.com

AppleはNASへのTime MachineにSMBを使うことを前提にしており、AFPでの接続は推奨されず、macOS 27以降では対応していないと明記しています。

バッファローの案内

バッファローの公式のよくある質問「Time MachineのバックアップディスクにNASの共有フォルダーが表示されません(LinkStation/TeraStation)」(2025年12月12日更新)では、Time Machineの設定の前にMacから共有フォルダに接続しておく方法が案内されるとともに、「macOS 26 ではTime Machine機能は使用できません」と明記されています。

この2つの案内を合わせると、バッファローのLinkStationやTeraStationをTime Machineのバックアップ先として使えるのは、それより前のmacOSに限られる、というのが2026年10月時点での公式の位置づけです。

対処の順番の全体像

エラーが出たときに確かめる順番を整理すると、次のとおりです。

順番 確かめること 分かること
1 Macのバージョン(macOSの版) Time MachineでNASを使える版かどうか
2 NASの機種と、メーカーの最新の案内 その機種がTime Machineに対応しているか
3 NASの共有フォルダとAFPの設定 古いmacOSで、設定が正しいか
4 Macから共有フォルダへの接続 設定の前の接続ができているか
5 容量とネットワーク バックアップの途中で止まる原因がないか
6 代わりのバックアップの方法 Time MachineでNASが使えない場合の備え

最初の2つで「そもそも使えない組み合わせ」かどうかを確かめずに、3以降の設定をいくら見直しても解決しません。順番を守ることが、時間を無駄にしないための一番の近道です。

確認1:Macのバージョンを確かめる

まず、使っているMacのmacOSの版を確かめます。Appleメニューから「このMacについて」を開くと、macOSの名前とバージョンが表示されます。

macOS 26以降の場合

バッファローの公式のよくある質問では、LinkStationとTeraStationについて、macOS 26ではTime Machineの機能は使えないと案内されています。Appleの案内でも、NASへのAFPでのTime Machineは推奨されず、macOS 27以降では対応していないとされています。この場合、NASの設定を見直してもTime Machineのバックアップ先としては使えないため、後の節で紹介する代わりのバックアップの方法を検討します。

macOS 26より前の場合

macOS 26より前の版であれば、バッファローのマニュアルの手順で、AFPでのTime Machineの設定ができる可能性があります。確認3と確認4で、NASとMacの設定を見直します。ただし、Appleは現在、NASへのTime MachineでAFPを推奨していないため、今後macOSを更新すると使えなくなることを前提に、早めに代わりの方法も準備しておくことをおすすめします。

macOSを更新する前に

いまTime MachineでNASにバックアップを取っていて、まだmacOSを更新していない場合は、更新の前に、代わりのバックアップの方法を用意しておきます。更新してからでは、直前のバックアップが取れていない状態で作業することになりかねません。

確認2:NASの機種とメーカーの最新の案内を確かめる

次に、使っているNASの機種を確かめます。NASの本体の表示や、管理画面で型番が確かめられます。

バッファローのよくある質問の対象の機種

バッファローのよくある質問の対象の商品には、LS720D、LS710D、LS520D、LS510D、LS220D、LS210DなどのLinkStationのシリーズと、TeraStationの法人向けの機種が並んでいます。自分の機種が対象に含まれているかを、よくある質問のページの「このご質問の対象となる商品・OS・接続機器を表示」で確かめます。

最新の案内を確かめる

macOSの更新に合わせて、メーカーの対応の情報は変わることがあります。バッファローのサポートのページで、使っている機種のよくある質問や対応の情報、ファームウェア(NASの本体を動かすソフト)の更新の情報を確かめます。この記事の内容も、2026年10月時点の公式の案内に基づくもので、今後の更新で変わる可能性があります。

インターネット上の回避策について

インターネット上には、macOS 26以降でもNASにTime Machineのバックアップを取るための、さまざまな回避策を紹介する記事があります。しかし、メーカーとAppleが案内していない方法は、macOSの次の更新で動かなくなったり、いざ復元しようとしたときにバックアップが読めなかったりするおそれがあります。仕事のデータや、利用者の記録のように失えないデータのバックアップを、公式に案内されていない方法に頼ることはおすすめしません。

確認3:古いmacOSでNASの設定を見直す

macOS 26より前の版を使っていて、Time Machineでエラーが出る場合は、バッファローのマニュアルの手順に沿って、NASの設定を見直します。

共有フォルダとAFPの設定

LinkStationのマニュアルの手順を整理すると、次のとおりです。

  1. NASの設定画面のホームで「詳細設定」をクリックし、「ファイル共有」を開く
  2. 「AFP」を有効にする
  3. 「共有フォルダー」からTime Machineのバックアップ先にしたい共有フォルダを選び、「編集」をクリックする
  4. 「公開プロトコル」の「AFP」に印を付けて保存する

Time Machineの設定

マニュアルでは、続けて「詳細設定」の「バックアップ」から「Time Machine」を開き、AFPを有効にした共有フォルダをバックアップ先として選んで、Time Machineの機能を有効にする手順が案内されています。

いずれも、機種やファームウェアの版によって画面の名前が異なる場合があります。使っている機種のマニュアルを、バッファローのサポートのページで確かめてから操作してください。

確認4:Macから共有フォルダに接続しておく

バッファローのよくある質問では、Time Machineのバックアップディスクを選ぶ画面にNASの共有フォルダが表示されない場合、Time Machineの設定の前に、Macから共有フォルダに接続しておくよう案内されています。手順は次のとおりです。

  1. Finderを開く
  2. メニューの「移動」から「サーバへ接続」を選ぶ
  3. 「サーバーアドレス」の欄に、「afp://」とNASのIPアドレスまたはホスト名を入力して、「接続」をクリックする
  4. 共有フォルダに入るためのユーザー名とパスワードを入力し、「接続」をクリックする
  5. 共有フォルダを選び、「OK」をクリックする

接続ができたら、Time Machineの設定を開き、バックアップディスクとしてNASの共有フォルダを選びます。Appleのサポートページによると、macOS Ventura 13以降では、Appleメニューの「システム設定」から、サイドバーの「一般」、右側の「Time Machine」と進み、「バックアップディスクを追加」か追加のボタンをクリックして設定します。

ユーザー名とパスワードの確認

接続のときに入力するユーザー名とパスワードは、NASの共有フォルダへの書き込みの権限を持つものが必要です。LinkStationのマニュアルでは、アクセスの制限を設定していない場合はNASの初期設定で決めた管理者のパスワードを、アクセスの制限を使っている場合は書き込みの権限のあるユーザー名とパスワードを入力するよう案内されています。パスワードを変えたあとに、Macに保存されていた古いパスワードで接続しようとしてエラーになることもあります。

確認5:容量とネットワークを確かめる

設定が正しくても、バックアップの途中で止まったり、エラーが出たりすることがあります。その場合は、容量とネットワークを確かめます。

バックアップ先の容量

Appleのサポートページ「Time MachineでMacをバックアップする」では、Mac本体のストレージの2倍以上の容量があるストレージデバイスを用意するのが理想的だと案内されています。たとえばMacのストレージが1TBなら、少なくとも2TBです。NASの共有フォルダの空き容量が足りないと、バックアップが途中で止まります。また、同じページでは、Time Machineのバックアップディスクは、Time Machineのバックアップ専用にし、ほかのファイルの保管には使わないよう案内されています。NASの同じ共有フォルダに、ほかの業務のファイルを保存している場合は、分けることを考えます。

ネットワークの安定

NASへのバックアップは、ネットワークを通じて行われます。Wi-Fiの電波が弱い場所や、通信が混み合う時間帯には、バックアップに時間がかかったり、途中で切れたりします。最初のバックアップは特に時間がかかるため、可能なら有線でつなぐか、Wi-Fiのルーターに近い場所で、時間に余裕のあるときに行います。

NAS本体の状態

NASの本体のランプや管理画面で、エラーや警告が出ていないかを確かめます。NASの中のディスクに不具合があると、バックアップが書き込めなくなります。NASの管理画面に表示されるエラーの内容は、機種のマニュアルで意味を確かめます。

Appleが案内する、バックアップできないときの確認項目

macOSの版とNASの機種の組み合わせに問題がない場合でも、バックアップが止まることはあります。Appleのサポートページ「Time Machineを使ってMacをバックアップまたは復元できない場合」では、次のような確認の項目が挙げられています。外付けのディスクに切り替えたあとにも役立つ内容です。

Time Machineで使えるディスクかを確かめる

最初の項目は、Time Machineで使えるバックアップディスクを使っているかの確認です。NASの場合は、前の節で見たとおり、SMB経由のTime Machineに対応しているかが分かれ目になります。

Mac本体の空き容量も確かめる

バックアップ先の容量だけでなく、Mac本体の空き容量も確かめるよう案内されています。起動ディスクがほぼいっぱいになると、バックアップを完了させるために必要な一時的なデータをTime Machineが保存できなくなることがあるためです。

ネットワークの接続を確かめる

ネットワークでつないだバックアップディスクの場合は、接続が安定していて、Macとバックアップディスクが同じネットワークにつながっていることを確かめるよう書かれています。前回のネットワークでのバックアップが正常に終わっている場合は、optionキーを押しながらメニューバーのTime Machineのメニューから「バックアップを検証」を選ぶと、そのバックアップを検証できると案内されています。

同期のサービスやVPNとの関係

クラウドの同期のサービスを併用している場合は、同期が終わるまで一部のファイルをバックアップできないと表示されることがあると書かれています。また、VPNやほかの会社のソフトが、バックアップディスクとの接続に影響している場合があるとも案内されています。事務所で接続のためのソフトを入れている場合は、その影響も疑います。

ファームウェアを最新にする

バックアップディスクのファームウェアが最新かを、メーカーに確かめるよう案内されています。バッファローのNASの場合は、サポートのページで機種のファームウェアの更新の情報を確かめます。

最後の手段

ほかの方法で解決しない場合は、バックアップディスクを消去し、改めてTime Machineのバックアップディスクとして選び直すか、別のバックアップディスクを試すよう案内されています。消去すると過去のバックアップはすべて失われるため、ほかの確認をすべて終えてから行います。

Time MachineでNASが使えないときの代わりのバックアップの方法

macOS 26以降でバッファローのNASにTime Machineのバックアップを取れない場合、バックアップをやめるわけにはいきません。公式に案内されている範囲で、代わりの方法を紹介します。

方法1:外付けのディスクにTime Machineでバックアップする

Appleのサポートページでは、USB-CやThunderboltなどのポートにつないだ外付けのストレージデバイスへのバックアップが、Time Machineの最も一般的な設定だと案内されています。NASの代わりに、Macに直接つなぐ外付けのディスクをTime Machineのバックアップ先にする方法が、最も確実です。容量は、Mac本体のストレージの2倍以上を目安に選びます。ノートのMacを持ち歩く場合は、自宅や事務所に戻ったときにつないでバックアップを取る習慣にします。

方法2:SMBでのTime Machineに対応したNASを使う

Appleは、SMB経由のTime Machineに対応する他社製のNASへのバックアップに対応しており、設定についてはNASのマニュアルを参照するよう案内しています。NASを買い替える予定がある場合は、候補の機種がSMB経由のTime Machineに対応しているかを、メーカーの仕様やマニュアルで確かめてから選びます。

方法3:共有しているMacをバックアップ先にする

Appleのサポートページでは、ネットワーク上の別のMacの内蔵ディスクや、そのMacにつないだ外付けのディスクをTime Machineのバックアップ先にする方法も案内されています。両方のMacがmacOS 11以降の場合に推奨されると書かれています。事務所に常に動いているMacがある場合に検討できます。

NASはファイルの保管に使い続ける

Time Machineのバックアップ先として使えなくなっても、NASそのものが使えなくなるわけではありません。Appleのサポートページ「Macを共有コンピュータおよびサーバへ接続する」では、Finderの「移動」から「サーバへ接続」を選び、SMBなどのプロトコルを使うサーバに接続できると案内されています。NASは、事務所のメンバーで共有する書類や素材の保管場所として使い続け、Macそのもののバックアップは外付けのディスクで取る、という分け方が現実的です。

外付けのディスクへ切り替える手順

NASから外付けのディスクにTime Machineのバックアップ先を切り替える手順を、Appleのサポートページ「Time MachineでMacをバックアップする」の記載に沿って紹介します。macOS Ventura 13以降の手順です。

  1. 外付けのディスクを、MacのUSBやThunderboltのポートに直接つなぐ
  2. Appleメニューから「システム設定」を選ぶ
  3. サイドバーで「一般」をクリックし、右側で「Time Machine」をクリックする
  4. 「バックアップディスクを追加」か、追加のボタン(+)をクリックする
  5. つないだディスクを選び、「ディスクを設定」をクリックする

設定の途中で、ディスクを消去してTime Machineで使えるようにするかを確かめられることがあります。新しく買ったディスクなら消去して構いませんが、ほかのデータが入っているディスクの場合は、先に中身を別の場所へコピーしてから進めます。また、「バックアップを暗号化」を選ぶと、バックアップのパスワードを作るよう求められます。

設定が終わると、すぐにバックアップが始まります。最初のバックアップは時間がかかるため、時間に余裕があるときに始め、終わるまでディスクを外さないようにします。Appleのページでは、バックアップディスクの接続を外す前に、ディスクを取り出すかMacをシステム終了するよう案内されています。

NASに残っている過去のTime Machineのバックアップは、新しいバックアップが十分にたまるまで、すぐには削除せずに残しておくと安心です。

バックアップの運用で気をつけたいこと

方法を変えたあとも、バックアップが本当に取れているかを確かめ続けることが大切です。

最後のバックアップの日時を見る

Appleのサポートページによると、メニューバーのTime Machineのメニューには、バックアップ中は進み具合が、バックアップ中でなければ前回のバックアップの日時が表示されます。週に1回、この日時を見て、バックアップが止まっていないかを確かめます。

復元できるかを試す

バックアップは、取れていても復元できなければ意味がありません。数か月に1回、バックアップから適当なファイルを1つ取り出して、開けるかを確かめます。

バックアップから外す項目を決める

Appleのサポートページでは、バックアップのディスクの容量が足りない場合、Time Machineのバックアップから除外する項目を選べると案内されています。NASに保存している共有の書類のように、別の場所にすでに保存されているデータや、すぐに作り直せる大きなファイルは、除外の候補になります。逆に、Macの中にしかない業務の書類や設定は、必ずバックアップに含めます。何を除外したかは、担当者が替わっても分かるように記録しておきます。

2か所以上にデータを保存する考え方

NASと外付けのディスクのように、データを2か所以上に保存しておくと、どちらかが故障してもデータを守れます。ただし、同じ部屋に置いた2台は、火事や水害で同時に失われるおそれがあります。特に大切なデータは、離れた場所やクラウドの保存先にも控えを残すことを考えます。

暗号化とパスワードの管理

Appleのサポートページでは、Time Machineの設定の際に「バックアップを暗号化」を有効にすると、バックアップのパスワードを作るよう求められ、このパスワードは後でバックアップから復元する際に必要になると説明されています。パスワードを忘れると復元できなくなるため、安全な方法で控えておきます。

事務所や施設でNASを使っている場合の進め方

医療や介護の事業所、小さな事務所では、職員の共有の書類をNASに保存し、事務用のMacのバックアップもNASに取っている、という使い方がよく見られます。macOSの更新でTime Machineのバックアップが止まっても、毎日の業務は普段どおり動くため、気づかないまま何か月も過ぎてしまうことがあります。

更新の前に、バックアップの方法を決める

事務所のMacのmacOSを更新するときは、更新の前に、バックアップの方法を外付けのディスクなどに切り替えておきます。複数のMacがある場合は、1台ずつ切り替えと更新を進め、バックアップが取れていることを確かめてから次に進みます。

担当者と手順を記録する

誰がいつ、どのMacのバックアップを確かめるかを決めて、手順を紙やファイルに残しておきます。担当者が替わったときに、バックアップの確認が途切れないようにするためです。

利用者の記録の扱い

利用者の記録や個人の情報を扱う事業所では、バックアップのディスクにもそうした情報が含まれます。外付けのディスクは鍵のかかる場所に保管し、暗号化して使うなど、勤め先の個人情報の取り扱いの決まりに沿って管理します。

NASと外付けのディスクを1つの画面で扱いたいとき

Time Machineを外付けのディスクに切り替え、NASは書類の保管に使い続ける、という形にすると、資料の保存先がMacの中、NAS、外付けのディスク、クラウドの保存先と、いくつにも分かれます。どの書類がどこにあるかを探すたびに、Finderの窓を開き直すことになりがちです。

Finderでは、あるフォルダの下に表示できるのは、そのフォルダの中にあるものだけです。別々の場所にある資料を、業務の分け方でまとめて見たい場合の選択肢になるのが、Macのファイル管理のアプリです。たとえばAtriensは、NASの素材、外付けのディスクの録画、書類のフォルダの企画書のように、別々の場所にあるフォルダを1つのサイドバーの同じまとまりの下に並べられるファイル管理のアプリです。公式サイトによると、サイドバーは「どこに何があるか」の見取り図で、並べ替えてもファイルは元の場所から動きません。iCloudやGoogleドライブ、外付けのディスクも同じサイドバーに表示でき、タブと分割表示、zipの作成と展開、重複したファイルの検索の機能もあります。Macの中でできることはすべて期限なく無料で、iPhoneやiPadから自宅のMacを操作する場合だけ有料(月額780円、年6,800円、買い切り14,800円、いずれも税込)と案内されています。対応するのはmacOS 14以降です(Atriens)。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

AtriensはTime Machineのようなバックアップの道具ではないため、バックアップそのものは、この記事で紹介した外付けのディスクなどの方法で取ってください。そのうえで、複数の保存先にまたがる資料を整理したい場合に、比べてみる価値があります。

事務所のIT環境を整える力は仕事になる

小さな事務所や施設では、パソコンやNAS、バックアップの管理を担当する専任の人がいないことが多く、職員が本来の業務の合間に対応しているのが実情です。macOSの更新でバックアップが止まる、といった問題に気づき、手順を整えられる人は、在宅の仕事としても頼られます。

介護や福祉の事業所で、記録をデジタルに切り替える動きと、それに使える補助金については、介護・福祉事業所のDX化2026|IT導入補助金で介護記録を完全デジタル化で紹介しています。医療機関の事務の仕事に関心がある場合は、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)で試験の内容を確かめられます。情報を守る仕組みに関わる仕事の全体像は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

フリーランス・在宅ワーク市場を20年運営してきた立場から見ると、事務所のIT環境の整備で長く頼られる人は、問題を直すだけでなく、次に同じことが起きたときに職員だけで対応できる手順書を残しています。依頼主から見ると、自分たちで回せるようにしてくれる人こそ、また頼みたい相手になります。仲介の手数料が乗らない直接取引であれば、依頼主は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手数料0%で手取りが厚くなります。まずは手元のMacのmacOSの版と、Time Machineの最後のバックアップの日時を確かめるところから始めてみてください。

よくある質問

Q. macOSを更新したら、バッファローのNASがTime Machineに表示されなくなりました。設定を直せば使えますか?

バッファローの公式のよくある質問では、LinkStationとTeraStationについて、macOS 26ではTime Machineの機能は使えないと案内されています。Appleも、NASへのAFPでのTime Machineは推奨しておらず、macOS 27以降では対応していないとしています。macOS 26以降の場合は設定を見直しても使えないため、外付けのディスクなど別のバックアップ先を用意します。

Q. NASがTime Machineで使えなくなったら、NASは買い替えるべきですか?

すぐに買い替える必要はありません。NASは、Finderの「サーバへ接続」から接続して、事務所の共有の書類や素材の保管に使い続けられます。Macのバックアップは、Macに直接つなぐ外付けのディスクでTime Machineを使うのが最も確実です。NASでTime Machineを使いたい場合は、SMB経由のTime Machineに対応した機種かをメーカーの案内で確かめて選びます。

Q. Time Machineのバックアップ先には、どのくらいの容量が必要ですか?

Appleのサポートページでは、Mac本体のストレージの2倍以上の容量があるストレージデバイスを用意するのが理想的だと案内されています。たとえばMacのストレージが1TBなら、少なくとも2TBが目安です。また、バックアップのディスクはTime Machine専用にし、ほかのファイルの保管には使わないよう案内されています。

Q. インターネットで見かけた回避策で、macOS 26以降でもNASにバックアップできますか?

メーカーとAppleが案内していない方法は、macOSの次の更新で動かなくなったり、復元のときにバックアップが読めなかったりするおそれがあります。仕事のデータや利用者の記録のように失えないデータのバックアップには、外付けのディスクへのTime Machineなど、公式に案内されている方法を使うことをおすすめします。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年6月19日最終更新:2026年10月14日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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