ワークマンのメールアドレス流出|オンラインストアのメールマガジン 最大約145万件 アララ経由 2026


この記事のポイント
- ✓ワークマンの情報漏洩について
- ✓2026年11月4日の発表をもとに整理
- ✓メール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで
ワークマンの情報漏洩について、株式会社ワークマンは2026年11月4日、メールマガジンの配信に使っていたアララ株式会社のメール配信サービス「アララメッセージ」への不正アクセスで、「ワークマンオンラインストアメールマガジン」の会員のメールアドレスが流出した件を発表しました。対象は最大約145万件で、精査の状況によって変わる可能性があるとされています。 流出の対象はメールアドレスで、氏名、住所、電話番号、クレジットカードの情報などは対象のサーバーに保有しておらず、流出の事実は確認されていないと書かれています。 メールマガジンに登録していた人がまずすることは、ワークマンやアララを名乗る心当たりのないメールのURLや添付ファイルを開かないことです。
この記事は、2026年11月7日に株式会社ワークマンのサイトに掲載されている発表(PDF)と、同日に適時開示の文書(PDF)を開き直し、11月6日時点の版から記載に変わりがないことを確かめたうえで書いています。背景として、アララ株式会社の第2報(2026年11月2日)と第3報(2026年11月6日)も確かめました。報道にしか出ていない数字は書いていません。
ワークマンの発表で何が起きたのか
「ワークマン 情報漏洩」と検索した人の多くは、ワークマンオンラインストアで作業服やアウトドアの服、靴などを買ったことがあり、メールマガジンを受け取っていた人でしょう。知りたいのは「自分のアドレスは入っているのか」「住所やカードの番号まで漏れたのか」「今すぐ何をすればいいのか」の3つだと思います。最初に、発表の骨子を整理します。
- ワークマンは、メールマガジンの配信にアララ株式会社のメール配信サービス「アララメッセージ」を使っていた
- そのサービスで第三者による不正アクセスがあり、メールマガジンに登録していた客のメールアドレスが外部に持ち出された
- 対象は「ワークマンオンラインストアメールマガジン」を利用していた客で、最大約145万件
- 件数は、詳細な確認を進めているため、今後の精査の状況により変わる可能性がある
- 漏えいの可能性がある情報はメールアドレスのみ。氏名、住所、電話番号、クレジットカードの情報などは対象のサーバーに保有しておらず、流出の事実は確認されていない
- メールマガジン等の配信は、10月28日にアララから連絡を受けて以降止めている
- オンラインサイトの各種通知メール(ワークマンアプリ内の通知を含む)は、アララメッセージを使っておらず、影響はない
要するに、外に出たのは「ワークマンのメールマガジンが届いていたアドレス」です。オンラインストアの会員情報そのものや、支払いに使うカードの情報は、発表の時点では含まれていません。ただし、メールアドレスと「ワークマンのメールマガジンを読んでいる人」という事実の組み合わせは、ワークマンをかたる偽のメールを送る側にとって使い道があります。この記事の後半では、その偽のメールにどう備えるかを具体的に書きます。
2つの発表と、表現の違い
ワークマンは、同じ11月4日に2つの文書を出しています。1つは投資家向けの適時開示、もう1つは自社のサイトに載せた客向けのお詫びとお願いです。中身はほぼ同じですが、言葉の選び方が違います。
| 文書 | 題 | 漏えいについての書き方 |
|---|---|---|
| 適時開示(2026年11月4日) | メール配信サービスへの不正アクセスによるメールアドレスの漏えいの可能性に関するお詫びとお知らせ | お客様のメールアドレスが流出した可能性があることが判明 |
| 自社サイトの文書(2026年11月4日) | アララ社の不正アクセスによるワークマンオンラインストアメールマガジン 会員様メールアドレスの流出に関するお詫びとお願い | お客様のメールアドレスが流出したとの報告を受けました |
適時開示は題でも本文でも「可能性」という言葉を使っています。一方で、本文の経緯の部分では、アララ株式会社の11月2日時点の報告書によれば、メールマガジンに登録している客のメールアドレスが外部に持ち出されたことを確認した、と書いています。自社サイトの文書は「流出したとの報告を受けました」と書き、「メールアドレス以外の情報流出はございません」と添えています。
どちらの書き方も、ワークマン自身が直接調べて確定させたというより、アララからの報告をもとにしている点で共通しています。自社サイトの文書には、11月2日の報告は電話で受けたもので、書面による正式な確認をアララに依頼中だとも書かれています。この記事では、件数を「最大約145万件」と書き、精査で変わる可能性があることを添えます。
公表までの経緯
自社サイトの文書には、アララから受けた連絡の経緯が日付の順に書かれています。
10 月 28 日 アララ社のシステムで外部の第三者による不正アクセスを受け、同社が預かる個人情報の一部が流出した旨の連絡があった。 10 月 29 日 流出した情報に当社会員様のメールアドレスが含まれていないとの連絡があった。 11 月 2 日 同社より当社お客様のメールアドレス流出があった旨の緊急報告を電話で受けた。 出典: 株式会社ワークマン「アララ社の不正アクセスによるワークマンオンラインストアメールマガジン 会員様メールアドレスの流出に関するお詫びとお願い」
これに、適時開示に書かれた内容と、発表の日を加えて並べると、次のようになります。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年10月28日 | アララから、不正アクセスで同社が預かる個人情報の一部が流出した旨の連絡。ワークマンはメールマガジン等の配信を停止 | 自社サイトの文書、適時開示 |
| 2026年10月28日から31日 | アララのサービスのサーバーを経由して、データベースへの不正アクセスが行われた(アララの11月2日時点の報告書) | 適時開示 |
| 2026年10月29日 | アララから、流出した情報にワークマンの会員のメールアドレスは含まれていないとの連絡 | 自社サイトの文書 |
| 2026年10月31日 | アララが、不正に使われた認証情報の無効化、各サーバーの通信の遮断等をし、サービスをすべて停止 | 適時開示 |
| 2026年11月2日 | アララから、ワークマンの客のメールアドレスの流出があった旨の緊急報告を電話で受けた | 自社サイトの文書 |
| 2026年11月4日 | ワークマンが適時開示と自社サイトで発表 | 両方の文書 |
10月29日の時点では「含まれていない」という連絡でした。それが11月2日に「流出があった」に変わっています。アララの第2報では、調査の過程で不正アクセスを受けたサーバーの範囲が広がったことが書かれており、ワークマンの発表にある経緯もその流れと重なります。
この経緯から読み取れるのは、最初の連絡で「関係ない」と聞いていても、後の調査で結論が変わることがあるという点です。10月末に「ワークマンは大丈夫だったらしい」と聞いていた人も、11月4日の発表をもとに備え直してください。
流出の対象と、含まれない情報
両方の文書に書かれている内容を、流出の対象と、含まれないと書かれた情報に分けて整理します。
| 区分 | 発表に書かれている内容 |
|---|---|
| 対象 | 「ワークマンオンラインストアメールマガジン」を利用していた客 |
| 流出の対象の情報 | メールアドレス |
| 件数 | 最大約145万件(今後の精査の状況により変わる可能性がある) |
| 含まれないと書かれている情報 | 氏名、住所、電話番号、クレジットカードの情報等(対象のサーバー内に保有しておらず、流出の事実は確認されていない) |
| 影響がないと書かれているもの | オンラインサイトの各種通知メール(ワークマンアプリ内の通知を含む) |
| 経路 | アララ株式会社のメール配信サービス「アララメッセージ」への第三者の不正アクセス |
件数の最大約145万件は、メールマガジンの配信に使っていたメールアドレスの数です。1人が複数のアドレスで登録している場合もあるので、そのまま「145万人」という意味にはなりません。数字は発表のとおり「メールアドレス最大約145万件」として読んでください。
氏名や住所が含まれない理由について、適時開示は、それらの情報を対象のサーバー内に保有していなかったと説明しています。メールマガジンは宛先のアドレスだけで配信できるので、配信サービスのサーバーには名前や住所が無かった、という説明です。オンラインストアで買い物をしたときの注文の情報や届け先の住所がどこで管理されているかは、発表には書かれていませんが、対象のサーバーには無かったとされています。
各種通知メールに影響がないという点も覚えておいてください。注文の確認や発送のお知らせなど、オンラインストアの手続きのメールは、アララメッセージを使っていないと書かれています。今もこうした通知が届くことはありえますが、それだけで偽物と決めつける必要はありません。見分け方は後の節で書きます。
対象になるのはどんな人か
発表によると、対象は「ワークマンオンラインストアメールマガジン」を利用していた客です。対象になりうるのは、次のような人です。
- ワークマンオンラインストアの会員で、メールマガジンの受け取りを選んでいた人
- 新商品やセールの案内を、ワークマンからのメールで受け取っていた人
- 家族や会社の同僚と共有しているアドレスで、ワークマンのメールマガジンを受け取っていた人
メールマガジンに登録した時期や、いつまで受け取っていたかで対象が絞られるかどうかは、発表に書かれていません。最近は読んでいなかったという人も、受け取りを止めていなかったのであれば、アドレスが含まれている前提で備えるのが安全です。
反対に、ワークマンの店舗で買い物をするだけで、メールマガジンに登録したことがない人は、発表の対象には当たりません。ワークマンアプリの通知を受け取っているだけの人も、アプリ内の通知はアララメッセージを使っておらず影響はないと書かれています。
自分が登録していたか分からないときは、受信箱で「ワークマン」と検索してみてください。メールマガジンが届いていれば、そのアドレスが対象に入っている可能性があります。迷惑メールのフォルダに振り分けていた人もいるので、そちらも見ておくと確実です。
作業服を会社でまとめて買うために、会社のアドレスでオンラインストアに登録している人もいるでしょう。その場合は、会社の受信箱に偽のメールが届くことがあります。社内で共有しているアドレスなら、ほかの人にも一言伝えておいてください。
アララ株式会社の発表から分かる背景
今回の件には、2つの会社が出てきます。メールアドレスを持っているワークマンと、メール配信サービスを提供するアララ株式会社です。不正アクセスを受けたのはアララのサービスで、ワークマンの発表は、アララからの報告を受けた内容として書かれています。
アララ株式会社は、アララメッセージへの不正アクセスについて、2026年11月2日に第2報を出しています。そこに書かれた全体像のうち、背景として知っておきたい点は次のとおりです。
- 本サービスを経由した不正アクセス(10月28日から31日)で、契約企業の環境のサーバー97台(最大約380社、精査中)から、メールアドレスと会員情報が外部に持ち出された(持ち出された恐れのあるものを含む)
- 持ち出されたメールアドレスは、第2報の時点の調査で約77百万件(精査中)。個人が複数のアドレスを持つ可能性があり、最終ユーザー数を示すものではない
- 10月28日から30日にかけて、本サービスが不正に利用され、送信元「[email protected]」、件名「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等の不審メールが最大約713万通送られた
- 10月31日に本サービスの提供をすべて停止し、再開の時期は未定
アララ株式会社の第3報は2026年11月6日に出されました。第3報では、第1報と第2報で示した環境とは別のクラウド環境からも、メールアドレス3,249,492件が持ち出されていたことが分かったとしています。一連の不正アクセスの期間中のもので、新たな不正アクセスではないと書かれています。区分の間の重複を除いた、持ち出されたメールアドレスの件数は81,329,467件(約81百万件)で、これはメールアドレスの数であり、人数ではないとされています。サービスは引き続き停止しています。
ここで気をつけたいのは、アララの数字は全体の数字で、ワークマンの件数ではないということです。ワークマンの件数は、同社が発表した最大約145万件だけです。アララの発表のどの区分にワークマンの分が入るのかも、ワークマンの発表には書かれていません。数字を混ぜて読まないようにしてください。
アララの発表にある問い合わせ先は、アララのサービスを導入している契約企業向けのものです。ワークマンの客が連絡する窓口ではありません。個人の問い合わせは、ワークマンの窓口へ向けてください。
アララの件の全体像と、ほかに公表した企業や自治体の一覧は、アララの情報漏洩|アララメッセージへの不正アクセス 第2報でメールアドレス約77百万件(精査中)最大約380社 公表した企業と自治体 2026で整理しています。同じようにオンラインストアのメールマガジンの会員のアドレスが対象になった例として、カルディの情報漏洩の可能性|公式オンラインストアのメールマガジン会員 メールアドレス820,420件 アララ経由 確かめること 2026もあります。
原因について発表されていること
ワークマンの発表では、原因は、メール配信サービス「アララメッセージ」での第三者による不正アクセスとされています。適時開示は、アララの11月2日時点の報告書をもとに、10月28日から31日にかけて同サービスのサーバーを経由してデータベースへの不正アクセスが行われたと書いています。データベースとは、たくさんの情報を整理して保存し、取り出せるようにした仕組みのことです。
どのような手口だったのか、侵入がいつ始まったのかは、ワークマンの発表には書かれていません。アララの第2報では、Webサーバーの脆弱性に加え、システム環境における問題も関係していたことが判明したと書かれ、侵入の開始時期と経路は引き続き調査しているとされています。脆弱性とは、プログラムの欠陥や設定の穴のことで、外から入り込む入り口になりうるものです。
ワークマンの発表には、ワークマン自身のシステムやオンラインストアへの不正アクセスがあったとは書かれていません。あくまで、委託先のメール配信サービスで起きた不正アクセスについての報告です。オンラインストアのログインや注文の仕組みが影響を受けたという記載はありません。
ワークマンの対応
発表に書かれているワークマンの対応は、次のとおりです。
- アララメッセージを使ったメールマガジン等の配信を、10月28日の連絡を受けて以降止めている
- 個人情報保護委員会への報告の手続きを進めている
- アララに対して、書面による正式な確認を依頼している
- 外部のセキュリティの専門家の助言と指導のもとで、アララのセキュリティ対策の水準と監視の体制を客観的に評価し検証する
- 委託先の管理を徹底し、情報セキュリティの体制を強化して、再発の防止に取り組む
- 本件の問い合わせ窓口として、カスタマーサポート部のメールアドレスを設けた
適時開示には、本件が業績に与える影響は軽微と見込んでいること、重要な影響があると分かった場合は速やかに知らせることも書かれています。
発表の時点では、対象者への個別の連絡や、お詫びの品、補償については書かれていません。この点を推測で判断せず、続報をワークマンのサイトで確かめてください。2026年11月7日の時点で、ワークマンのサイトのお知らせの一覧に、本件の続報は載っていませんでした。
自分が対象かを確かめる方法
自分のメールアドレスが最大約145万件に含まれているかを、自分で調べる方法は発表に書かれていません。確かめる手がかりは次のとおりです。
- 受信箱で「ワークマン」と検索し、ワークマンオンラインストアのメールマガジンが届いていたかを見る
- 届いていた場合は、そのアドレスが含まれている可能性があると考えて、この記事の後半の備えを進める
- それでも確かめたいときは、後に書くカスタマーサポート部のメールアドレスに問い合わせる
問い合わせるときは、届いたメールに返信するのではなく、ワークマンのサイトに載っている発表を自分で開き、そこに書かれたアドレスあてに新しくメールを書いてください。偽のメールに返信すると、そのアドレスが使われていることを相手に知らせてしまいます。
自分のアドレスがほかのサービスの漏えいにも含まれていないかが気になる人は、海外のサービスで調べる方法もあります。使い方と注意点は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で解説しています。ただし、今回のワークマンの件が登録されているかどうかは分からないので、ワークマンの件の確認には使えないと考えてください。
メールマガジンに登録していた人がすること
流出の対象はメールアドレスです。そのため、オンラインストアのパスワードをすぐに変えたり、カードを止めたりする必要は、発表の内容からは読み取れません。必要なのは、偽のメールに反応しないための準備です。
すぐにすること
- ワークマンを名乗るメールのURLを開かない。オンラインストアにはブックマークや公式アプリから入る
- メールの添付ファイルを開かない。特に「明細」「請求書」「確認のお願い」といった名前のファイルに注意する
- メールでIDやパスワード、カードの番号の入力を求められても応じない
- 送信元「[email protected]」から届いた「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」などのメールは、開かずに削除する
念のためにすること
- ワークマンオンラインストアのパスワードを、ほかのサービスと使い回していないか見直す。今回パスワードは流出の対象ではありませんが、ほかの件で漏れたパスワードと組み合わせて試されることがあるためです
- 大事なサービスでは、多要素認証、つまりパスワードに加えてスマートフォンなどもう1つの手段で本人を確かめる仕組みを有効にしておく
- 迷惑メールの振り分けの設定を見直し、怪しいメールが受信箱に入りにくくする
家族や職場で伝えること
- ワークマンのメールマガジンの宛先が流出したこと。漏れたのはメールアドレスで、名前や住所、カードの情報は含まれないとされていること
- ワークマンは、個人情報やパスワードをメールで尋ねないこと
- 迷ったら、メールのリンクではなく公式のサイトを自分で開いて確かめること
偽のメール全般の見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で手順を整理しています。
ワークマンが示している不審メールの例と、正規のメールの特徴
適時開示には、現在確認できている不審メールの例が載っています。
| 項目 | 発表に書かれている内容 |
|---|---|
| 送信元のメールアドレス | 「[email protected]」「news_at_arara_xxxxx@xxxxx」等 |
| 件名 | 「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」等 |
これらは、アララのサービスが不正に使われて送られた不審メールの例と重なります。ワークマンは、流出の対象となった可能性のある客に、今後、当該メールアドレスを悪用したフィッシングメール等が届くおそれがあるとして、心当たりのない送信元からのメールや、不審な件名や内容のメールに書かれたURLへのアクセスや添付ファイルの開封をしないよう求めています。
これとは別に、ワークマンオンラインストアには「詐欺メールにご注意ください」というお知らせが載っています。今回の件の発表ではありませんが、ワークマンのメールアドレス(@workman.co.jp)を装った詐欺メールが確認されているとして、正規のメールの特徴を次のように示しています。
株式会社ワークマンでは、以下の内容を含むご連絡をお客様に行うことはございません 個人情報やパスワードをメールでお尋ねすること 急な支払いを要求すること 添付ファイルのダウンロードを強制すること 出典: ワークマン公式オンラインストア「詐欺メールにご注意ください」
同じお知らせには、カタログ請求に関わる連絡や、刺繍の内容の確認のためにロゴのデータなどをダウンロードしてもらう場合など、例外も書かれています。自分でそうした手続きをしていないのに、ファイルのダウンロードや個人情報の入力を求めるメールが来たら、まず疑ってください。
届いたメールが本物かを確かめる手順
ワークマンを名乗るメールが届いたとき、本物かどうかを1通ずつ見極めるのは大変です。迷ったときは、次の順番で確かめると判断がぶれません。
- メールの中のリンクは押さない。開く前に止まる
- ワークマンの公式アプリ、またはブックマークしておいたワークマンオンラインストアを自分で開く
- ログイン後の画面や、オンラインストアのお知らせに同じ内容が出ているかを見る
- 出ていなければ、そのメールには対応しない。気になるときは、ワークマンの発表に載っている問い合わせ先に、新しくメールを書いて確かめる
- 判断に迷ったメールは、家族や職場のほかの人にも見せて意見を聞く
送信元のアドレスや表示名は、偽物でもそれらしく作れます。差出人の名前が「ワークマン」になっていても、送信元のアドレスが「@workman.co.jp」で終わっていても、それだけで本物とは言えません。ワークマン自身が、自社のアドレスを装った詐欺メールが確認されていると知らせているとおりです。警察庁も、フィッシングについて次のように書いています。
電子メールは、仕様上、受信者から見える「送信元名称」や「送信元メールアドレス」を変更することが容易であるため、実在の企業等になりすますことができます。 出典: 警察庁「フィッシング対策」
もし偽のページにIDやパスワード、カードの番号を入力してしまったときは、入力した情報の種類ごとにすることが違います。詳しくはフィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026にまとめています。
メールアドレスだけの流出で起こりうること
「メールアドレスだけなら、たいしたことはない」と考える人もいるかもしれません。確かに、カードの番号やパスワードが漏れた場合と比べれば、直接お金を使われる危険は小さいと言えます。ただ、今回のアドレスには「ワークマンのメールマガジンを読んでいる人のもの」という性格があります。この点が、ただのアドレスの流出と違うところです。
起こりうることとして、次のようなものが考えられます。
- ワークマンを名乗る偽のメールが、本物の読者にまとめて届く。宛先が本物の客なので、セールの案内や注文の確認を装った文面を信じてしまいやすい
- 「ポイントの失効」「当選のお知らせ」「注文の確認」などを装って、偽のログイン画面やカードの入力画面に誘う
- 迷惑メールや広告のメールが増える
- ほかのサービスで漏れたパスワードと組み合わせて、同じアドレスで登録しているサービスへのログインを試される
4つ目は、同じパスワードを使い回している場合に起こりやすいものです。今回の件ではパスワードは流出の対象になっていませんが、ほかの件で漏れたパスワードがあれば、それと今回のアドレスを組み合わせて試される可能性はあります。使い回しを避けるだけで、この危険は大きく下げられます。パスワードの見直しの順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で整理しています。
逆に、今回の流出だけで、ワークマンオンラインストアのアカウントを勝手に使われたり、カードを不正に使われたりすることは、発表の内容からは考えにくい状況です。慌ててアカウントを消したり、カードを止めたりする必要はありません。落ち着いて偽のメールへの備えを固めることが大切です。
メールマガジンが止まっている間に気をつけること
ワークマンは、アララメッセージを使ったメールマガジン等の配信を、10月28日以降止めています。アララのサービスも10月31日からすべて止まっており、再開の時期は未定です。そのため、しばらくはワークマンからメールマガジンが届かない状態が続くと考えられます。
この間に「ワークマンです」と名乗るセールの案内や、新商品の案内が届いたら、少し立ち止まって考えてください。配信を止めていると発表している最中のメールなので、本物かどうかを公式のサイトで確かめてから扱うのが安全です。注文の確認や発送のお知らせなど、オンラインストアの手続きのメールは影響がないとされているので、自分で注文した覚えがあるかどうかで見分けるのが早道です。
セールや新商品の情報を知りたいときは、メールを待たずに、ワークマンの公式サイトやアプリを自分で開いて確かめる習慣をつけておくと安心です。メールマガジンの配信が再開されたかどうかも、続報で知らされるはずです。再開の案内とあわせて、登録情報の更新を求めるメールが届いた場合は、リンクから開かず、オンラインストアを自分で開いて手続きしてください。
問い合わせ窓口
発表に載っている本件の問い合わせ窓口は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓口 | 株式会社ワークマン カスタマーサポート部 |
| メールアドレス | [email protected] |
| 電話の窓口 | 発表には記載なし |
ワークマンの発表には、本件の客向けの電話の窓口は書かれていません。問い合わせは、上のメールアドレスあてに送ってください。適時開示の冒頭にある連絡先は投資家や報道向けの問い合わせ先で、客向けの窓口ではありません。
メールアドレスは、必ずワークマンのサイトに載っている発表で確かめてから使ってください。届いたメールの返信先や、メールに書かれた別のアドレスには送らないようにしてください。
今後の続報で確かめたい点
2026年11月7日時点の発表では、まだ分かっていないことがいくつかあります。続報が出たときは、次の点を確かめるとよいでしょう。
- 件数に変化がないか。最大約145万件は、精査の状況により変わる可能性があるとされている
- アララから書面による正式な確認が届いたか
- 対象者に個別の連絡をするかどうか。発表の時点では書かれていない
- メールマガジンの配信をいつ、どのような形で再開するか
続報を追うときは、報道の見出しではなく、ワークマンのサイトに載る発表そのものを見るようにしてください。報道では件数が丸められたり、見出しの都合で「流出」と「流出の可能性」の言い回しが入れ替わったりします。家族や職場で伝えるときも、発表の日付と件数、含まれないと書かれた項目を、発表の言葉のまま伝えるのが確実です。いつの発表のどの記載を見たのかをメモに残しておくと、後から続報と見比べるときにも役立ちます。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、仕事で使う作業服や道具を、仕事用のアドレスでワークマンオンラインストアから買っていた人もいるでしょう。その場合、偽のメールが取引先からの請求書や発注のメールと同じ受信箱に届きます。仕事のメールと紛れやすいので、普段より慎重に扱う必要があります。
仕事のアドレスに届いた偽のメールのリンクを開いて、パソコンがマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染すると、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。フリーランスや個人事業主も、取引先や顧客の個人情報を事業で扱っていれば、個人情報保護法の「個人情報取扱事業者」に当たる場合があります。そうなると、自分のところで漏えいが起きたときに、個人情報保護委員会への報告や本人への通知が求められることがあります。今回のワークマンも、個人情報保護委員会への報告の手続きを進めていると書いています。
報告が要るかどうかは、扱う情報の種類や量、漏えいの中身で変わります。自分の仕事が当てはまるかどうかを判断するときは、個人情報保護委員会のサイトにある漏えい等の対応の案内を読み、迷ったら同委員会の相談窓口で確かめると確実です。
今回の件では、メールマガジンの配信を任せていた外部のサービスで不正アクセスが起きました。自分の仕事でも、顧客への一斉配信やニュースレターを外部のサービスに任せている人は、どの会社のサービスに、どの項目を登録しているかを見直す機会になります。ワークマンのように、配信のサービスにはメールアドレスだけを渡し、名前や住所は別に管理しておくと、委託先で何か起きたときの影響を小さくできます。使っていない古い名簿が残っていないか、管理画面のパスワードや多要素認証が設定されているかも確かめておくと、影響の範囲をすぐに答えられます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回のように、委託先のメール配信サービスで起きた不正アクセスが、通販サイトのメールマガジンの読者のアドレスに影響する例は、2026年の秋に入って続いています。自分で防げる範囲は限られていますが、偽のメールに反応しない、パスワードを使い回さない、多要素認証を設定するという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。多要素認証の考え方と選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方と、お金に関わる連絡の確かめ方を最初に決めています。セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. ワークマンの件で、住所やカードの番号も漏れたのですか?
2026年11月4日の発表では、漏えいの可能性がある情報はメールアドレスのみで、氏名、住所、電話番号、クレジットカードの情報などは対象のサーバー内に保有しておらず、流出の事実は確認されていないと書かれています。最新の情報はワークマンのサイトに載る発表で確かめてください。
Q. ワークマンアプリの通知だけを受け取っていますが、対象になりますか?
発表によると、オンラインサイトの各種通知メール(ワークマンアプリ内の通知を含む)は、アララメッセージを使っておらず、本件の影響はないとされています。対象は「ワークマンオンラインストアメールマガジン」を利用していた客です。メールマガジンを受け取っていたかどうかは、受信箱で確かめてください。
Q. アララの約81百万件という数字はワークマンの件数ですか?
違います。約81百万件は、アララ株式会社が2026年11月6日の第3報で示した、区分の間の重複を除いて持ち出されたメールアドレスの全体の数です。ワークマンの件数は、同社が発表した最大約145万件だけで、精査の状況により変わる可能性があります。2つの数字を混ぜて読まないようにしてください。
Q. 問い合わせはどこにすればいいですか?
株式会社ワークマン カスタマーサポート部のメールアドレス [email protected] です。発表には客向けの電話の窓口は書かれていません。届いたメールに返信するのではなく、ワークマンのサイトに載っている発表を自分で開き、そこに書かれたアドレスあてに新しくメールを書いてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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