TOEFLの勉強法|4技能ごとの対策と独学の進め方


この記事のポイント
- ✓2026年1月に改訂されたTOEFL iBTの構成と新しいスコアの見方
- ✓Reading・Listening・Writing・Speakingの4技能ごとの対策
- ✓無料の公式教材の使い方
留学や大学院の出願でTOEFLのスコアが必要になったものの、何から勉強を始めればよいのか分からない。英検やTOEICの対策の経験はあっても、TOEFLは問題の形式も難しさも違うと聞いて不安になっている。TOEFLの勉強法を調べる人の多くは、こうした状況にいます。しかもTOEFL iBTは2026年1月21日に改訂され、問題の形式もスコアの表し方も変わりました。古い情報のまま対策を始めると、出題されない問題の練習に時間を使ってしまいます。
結論から書くと、TOEFLの勉強は、最初に今の試験の構成と目標スコアを確かめ、無料の公式の模擬試験で現在の実力を測ってから、4つの技能のうち点が伸びやすいところと、目標に足りないところに時間を配分する順番で進めるのが効率的です。この記事では、改訂後のTOEFL iBTの構成と新しいスコアの見方、目標スコアの決め方、全技能に共通する土台の作り方、Reading・Listening・Writing・Speakingのそれぞれの対策、公式教材の使い方、独学の学習計画、試験当日までの準備を順に説明します。
TOEFL iBTとはどんな試験か
TOEFL(トーフル)は、アメリカの非営利の教育団体であるETSが作成している英語の試験です。中でもTOEFL iBTは、大学や大学院で学ぶために必要な英語の力を測る試験で、海外の大学や大学院の入学審査で広く使われています。日本の大学の入試や単位の認定に使われることもあります。
TOEFL iBTの特徴は、読む、聞く、書く、話すの4つの技能をすべて測ることです。試験はパソコンを使って受け、書く問題はキーボードで入力し、話す問題はヘッドセットのマイクに向かって答えます。手書きで解答することはできません。
受験の方法は、全国のテストセンターで受ける会場受験と、自宅のパソコンで受ける自宅受験の2つがあります。TOEFLテスト日本事務局の会場受験の案内によると、受験料は会場受験と自宅受験のどちらもUS$195で、通常の申し込みはテスト日の7日前までです。会場受験は全国約50か所以上の会場で実施されていると案内されています。受験料はドル建てで、支払うときの為替によって円での金額が変わります。
英検やTOEICとの大きな違いは、学校の授業や大学のキャンパスでの場面が多く出題されることです。講義の一部を聞いて内容を答える、授業のディスカッションに自分の意見を書き込む、といった問題があり、日常会話やビジネスの英語とは違う語彙と力が求められます。この違いを知らずに、TOEICと同じ感覚で対策を始めると、思うように点が伸びません。
2026年1月に改訂された試験の構成
TOEFL iBTは2026年1月21日から改訂され、問題の形式と試験の長さが変わりました。TOEFLテスト日本事務局の特設ページは、改訂の概要を次のように説明しています。
TOEFL iBT®は、ReadingとListeningで一人ひとりのレベルに適合した問題が出題されるアダプティブ方式を採用しているので、無理なプレッシャーを抑えて自信を持って取り組むことができます。 出典: toefl-ibt.jp
アダプティブ方式とは、受験者の正答の状況に応じて、次に出題される問題の難しさが変わる方式のことです。ReadingとListeningは2つのまとまり(モジュール)に分かれていて、1つ目のまとまりの正答率によって、2つ目のまとまりが難しめの問題群か易しめの問題群かに分かれます。
同じページに掲載されている改訂後の構成をまとめると、次のとおりです。
| セクション | 主な問題の形式 | 設問数 | 時間の目安 |
|---|---|---|---|
| Reading | 単語を完成させる、日常の文章を読む、アカデミックな文章を読む | 50問 | 30分 |
| Listening | 応答を選ぶ、会話を聞く、アナウンスを聞く、講義を聞く | 47問 | 29分 |
| Writing | 文を作る、メールを書く、ディスカッションに書き込む | 12問 | 23分 |
| Speaking | 聞いて繰り返す、インタビューに答える | 11問 | 8分 |
試験全体は、説明や音量の調整の時間を含めて約2時間です。ReadingとListeningには採点されない問題も含まれています。
改訂前の試験を知っている人にとっての大きな変化は、Readingに短い文章や日常の文章を読む問題が加わったこと、Writingにメールを書く問題と語を並べ替えて文を作る問題が加わったこと、Speakingが「聞いて繰り返す」と「インタビューに答える」の2種類になったことです。市販の参考書や体験談には改訂前の形式で書かれたものも多く残っているので、使う教材が改訂後の形式に対応しているかを、最初に必ず確かめます。
新しいスコアの見方と目標の決め方
改訂後のTOEFL iBTでは、スコアの表し方も変わりました。総合と各セクションのスコアは、0.5刻みの1から6の段階で表されます。これをバンドスコアと呼びます。総合スコアは、4つのセクションのスコアの平均を、0.5刻みに四捨五入して出します。
TOEFLテスト日本事務局によると、2026年1月21日以降の2年間は、スコアレポートの総合スコアに1から6のスコアと、それに対応する0から120の参考値の両方が記載されます。スコアは受験から3日以内に確認でき、有効期間はテスト日から2年間です。
出願先の大学や大学院の多くは、これまで0から120の点数で必要なスコアを示してきました。ETSは、従来の点数と新しい段階の目安の対応表を公開しています。同じ特設ページの対応表から一部を抜き出すと、次のようになります。
| 新しい総合スコア | 従来の総合点の目安 | ヨーロッパ言語共通参照枠の目安 |
|---|---|---|
| 5.5 | 107点以上 | C1 |
| 5 | 95点以上 | C1 |
| 4.5 | 86点以上 | B2 |
| 4 | 72点以上 | B2 |
| 3.5 | 58点以上 | B1 |
| 3 | 44点以上 | B1 |
ヨーロッパ言語共通参照枠とは、外国語の力をA1からC2の6段階で示す国際的な基準のことで、CEFR(セファール)と呼ばれます。
目標スコアを決めるときは、出願先の大学や大学院、奨学金の募集要項を見て、総合スコアの基準と、セクションごとの最低点の基準があるかを確かめます。総合では足りていても、Speakingだけが基準に届かず出願できない、ということもあるからです。募集要項が従来の点数のまま書かれている場合は、新しいスコアのどの段階にあたるかを対応表で確かめ、出願先がどちらの表し方で判断するのかも問い合わせておくと安心です。
勉強を始める前に現在の実力を測る
目標スコアが決まったら、次に今の実力を測ります。実力が分からないまま勉強を始めると、得意なところに時間を使いすぎたり、苦手なところを見落としたりします。
TOEFLテスト日本事務局の特設ページでは、ETSが作成した無料の教材として、4技能の各問題を体験できる Interactive Sample と、試験を通しで体験できる Full-Length Practice Test 1 と 2 が紹介されています。Full-Length Practice Test はメールアドレスを入力すると使え、問題と答えはPDFで確認できると案内されています。自分の解答を見返したり、スコアを表示したりする機能はないので、答え合わせはPDFを見ながら自分で行います。
TOEFLの対策を指導するオンライン英会話のコラムも、模擬試験の使い方を次のように書いています。
対策をする中で欠かせないのが模擬試験です。新形式ではReading / Listeningにアダプティブ方式が採用され、Writing / Speakingの問題形式の構成も変わったため、まずはサンプル問題で全体像をつかみ、その後に公式オンライン模試で本番の流れや時間配分に慣れるのがおすすめです。 出典: best-teacher-inc.com
最初の模擬試験は、準備をせずに、本番と同じ時間で通しで解きます。結果が思わしくなくても気にする必要はありません。目的は、どのセクションのどの問題で点を落としているかを知ることです。解き終えたら、次の3つを記録します。
- セクションごとの正答の割合
- 時間が足りなかったセクションと問題の種類
- 書く問題と話す問題で、言いたいことが言えなかった場面
この記録が、この先の勉強の計画を立てる土台になります。
全技能に共通する土台を作る
TOEFLの4つの技能のどれを伸ばすにも、共通して必要な土台があります。語彙と、英文を前から理解する力と、音の聞き取りです。
アカデミックな語彙を増やす
TOEFLでは、歴史、美術、生命科学、物理、ビジネス、社会科学など、大学の授業で扱う分野の文章や講義が出題されます。日常会話やビジネスの英語ではあまり使わない学術的な語彙を知らないと、文章の意味が取れません。TOEFL向けの単語帳を1冊決めて、毎日少しずつ繰り返します。単語は英語と日本語の対応だけで覚えるのではなく、例文の中で意味をつかみ、音声で発音も一緒に覚えると、ListeningやSpeakingでも使える語彙になります。
改訂後のReadingには、文章の中で一部の文字が消された単語を補って完成させる問題があります。単語の綴りを正確に覚えていないと解けない問題なので、単語を覚えるときは、見て意味が分かるだけでなく、正しく書けるところまで確かめます。
英文を前から理解する
英文を読むときに、後ろから日本語に訳して戻る読み方をしていると、時間内に読み切れません。主語と動詞を見つけ、意味のまとまりごとに区切りながら、前から順に理解する練習をします。短い文章を使って、スラッシュで区切りながら読む方法が効果的です。
音の聞き取りを鍛える
Listeningでは音声が1度しか流れず、画面に文字は表示されません。音声を聞きながら、すぐ後に同じ言葉を声に出して追いかけるシャドーイングの練習を続けると、聞き取れる音と、話すときに出せる音の両方が増えていきます。改訂後のSpeakingには、聞いた文をそのまま繰り返す問題があるので、シャドーイングはSpeakingの対策にもなります。
Readingの対策
改訂後のReadingは30分で50問を解きます。問題は3種類です。
- Complete the Words:約70〜100語のアカデミックな文章の中で、一部の文字が消された単語を補って完成させる
- Read in Daily Life:掲示、メール、案内など、日常でよく見かける約15〜150語の文章を読んで、選択肢から答えを選ぶ
- Read an Academic Passage:約200語のアカデミックな文章を読んで、選択肢から答えを選ぶ
TOEFLテスト日本事務局の案内によると、Readingは同じモジュールの中であれば、問題を解いた後も前の問題に戻れる、唯一解き直しができるセクションです。ただし、2つ目のモジュールに移った後は、1つ目に戻れません。
単語を完成させる問題の対策
この問題は、語彙と文法の両方の力が問われます。文脈から、そこに入る単語の品詞と意味を推測し、綴りを完成させます。単語を覚えるときに綴りまで確かめておくこと、名詞と動詞と形容詞の語尾の違いを意識しておくことが、得点につながります。
日常の文章を読む問題の対策
掲示やメールは、文章が短い分、細かい情報を正確に読み取る力が問われます。日時、場所、条件、例外といった情報に注目しながら読みます。英語の案内文やお知らせのメールを日ごろから読む習慣をつけると、形式に慣れます。
アカデミックな文章を読む問題の対策
約200語の文章は、段落ごとの要点をつかむ練習が効果的です。1段落を読むたびに、その段落で言いたいことを一言でまとめてから次に進みます。設問を先に見てから文章を読むと、探すべき情報が分かり、時間の節約になります。
時間の配分を決める
30分で50問なので、1問あたり平均36秒ほどです。単語を完成させる問題は短い時間で解き、アカデミックな文章に時間を残す、という配分を模擬試験で試しながら、自分に合う時間の使い方を見つけます。
Listeningの対策
改訂後のListeningは29分で47問を解きます。問題は4種類です。
- Listen and Choose a Response:短いやり取りの最初の発言を聞き、最も適切な応答を選ぶ
- Listen to a Conversation:2人の短い会話を聞き、内容について答える
- Listen to an Announcement:約40〜85語の、学校に関係する短いアナウンスを聞いて答える
- Listen to an Academic Talk:約175〜250語の短い講義を聞いて答える
音声が流れるのは1度だけで、話し手は北米、イギリス、オーストラリアなど、さまざまな地域のアクセントで話します。
応答を選ぶ問題の対策
短い発言に対して、自然な応答を選ぶ問題です。質問の形をしていない発言に対する応答や、遠回しな答え方が正解になることもあります。英語の会話の中で、相手の発言にどう返すのが自然かを意識しながら、会話の音声を聞く練習をします。
講義を聞く問題の対策
講義の問題では、話の流れをつかむことが大切です。講義は多くの場合、話題の紹介、具体的な説明や例、まとめの順に進みます。「First」「However」「For example」「In other words」といった、話の転換を示す言葉に注意して聞くと、どこが要点かが分かりやすくなります。
メモを取りながら聞く練習もしておきます。全部を書き取ろうとすると聞くことがおろそかになるので、キーワードと、話の流れを示す矢印や記号だけを書くようにします。
さまざまなアクセントに慣れる
アメリカ英語だけで練習していると、イギリスやオーストラリアの発音が聞き取りにくく感じることがあります。教材の音声に加えて、英語圏の大学が公開している講義の動画や、ニュースの音声など、さまざまな話し手の英語を聞いておきます。
Writingの対策
改訂後のWritingは23分で12問を解きます。問題は3種類で、すべてキーボードで入力します。
- Build a Sentence(10問):語や句を並べ替えて、会話の流れに合う文法的に正しい文を作る
- Write an Email(1問):7分間で、与えられた場面に応じて、相手に必要なことを伝えるメールを書く
- Write for an Academic Discussion(1問):10分間で、教授が出したテーマについて2人の学生の意見を読み、自分の意見を100語以上で書く
文を作る問題の対策
語順と文法の正確さが問われます。疑問文、関係詞、受け身の形など、語順が崩れやすい文の型を中心に、文法を復習します。短い英文を自分で書き、文法の誤りを見直す練習を続けると、語順の感覚が身につきます。
メールを書く問題の対策
7分という短い時間で、場面に合ったメールを書きます。依頼する、謝る、日程を調整する、情報を尋ねる、といった目的ごとに、書き出しと結びの決まった言い方を覚えておくと、本文を考えることに時間を使えます。メールの構成は、目的を最初に書き、理由や詳細を続け、最後に相手にしてほしいことを書く、という順番にすると読みやすくなります。
ディスカッションに書き込む問題の対策
10分で100語以上を書きます。最初に自分の立場をはっきり書き、理由を1つか2つ、具体的な例を添えて書きます。ほかの学生の意見に触れながら、自分の意見との違いを示すと、議論に参加している文章になります。書き終えたら、最後の1分で綴りと文法を見直します。
書く力は、書いた文章を見直してもらわないと伸びにくい技能です。英語の得意な人や、添削のサービスを使って、文法の誤りや不自然な表現を指摘してもらいます。指摘された誤りはノートにまとめ、同じ誤りを繰り返さないようにします。
Speakingの対策
改訂後のSpeakingは8分で11問に答えます。問題は2種類です。
- Listen and Repeat(7問):画面の絵に関する説明が7つの文に分かれて1文ずつ読まれ、各文の後に聞いたものをそのまま繰り返す
- Take an Interview(4問):インタビュアーの話のテーマに関する4つの質問に、自分の経験や意見を話して答える。各質問の回答時間は45秒以内
聞いて繰り返す問題の対策
聞いた文をそのまま繰り返すには、文の意味をつかみながら、音のまとまりで覚える力が必要です。シャドーイングに加えて、音声を1文聞いたら止めて、そのまま声に出して繰り返すリピーティングの練習をします。最初は短い文から始め、少しずつ長い文に広げていきます。
インタビューに答える問題の対策
45秒で、自分の経験や意見を話します。答えの型を決めておくと、話し始めるまでの迷いが減ります。たとえば、最初に結論を一文で言い、理由を1つ、具体的な経験を1つ話し、最後にもう一度結論に戻る、という型です。
日ごろから、身近な話題について英語で45秒話す練習をします。スマートフォンで録音して聞き返すと、言葉に詰まった場所や、同じ表現を繰り返している場所に気づけます。オンライン英会話のように、人と英語で話す機会を週に何回か作ると、話すことへの抵抗が減っていきます。
公式教材の選び方と使い方
TOEFLの教材は数多く出ていますが、改訂後の形式に対応しているかどうかを最初に確かめることが大切です。
無料の公式教材から始める
「勉強を始める前に現在の実力を測る」の節で触れた Interactive Sample と Full-Length Practice Test 1・2 は、ETSが作成した無料の教材です。本番と同じ形式の問題に触れられるので、最初の実力の測定と、試験の直前の確認の両方に使えます。TOEFLテスト日本事務局のサイトでは、改訂版の概要とサンプル問題を収録した電子書籍や、セクション別の解説の動画も紹介されています。
公式の問題集と模擬試験
本番の形式で何度も練習したい人は、ETSの公式の問題集や、有料の公式の模擬試験を使います。TOEFLテスト日本事務局は公式教材のショップも運営しています。教材を買うときは、改訂後の試験に対応した版かどうかを、必ず確かめます。
単語帳と文法書
単語帳はTOEFL向けのものを1冊、文法書は中学から高校の範囲を復習できるものを1冊用意します。何冊も買うより、1冊を繰り返し使うほうが身につきます。
独学の学習計画の立て方
TOEFLの勉強を独学で進める場合の計画の立て方を説明します。
試験日から逆算する
出願の締め切りから逆算して、受験する日を決めます。スコアは受験から3日以内に確認できますが、目標に届かなかった場合に再受験できるよう、締め切りの2〜3か月前には最初の受験を済ませておくと安心です。
期間を3つに分ける
学習の期間を、次の3つに分けて考えます。
- 土台の期間:語彙、文法、音の聞き取りを中心に、英語の基礎の力を上げる
- 形式の期間:セクションごとの問題の形式に慣れ、解き方の型を身につける
- 仕上げの期間:模擬試験を本番と同じ時間で解き、時間の配分と弱点の補強を行う
最初の模擬試験の結果が目標から遠い人ほど、土台の期間を長く取ります。目標に近い人は、形式の期間から始めて構いません。
1日の時間の使い方
働きながら勉強する場合、平日に長い時間を取るのは難しいものです。通勤の時間に単語とListeningの音声、昼休みにReadingの問題を数問、夜にWritingかSpeakingの練習を30分、といったように、短い時間を組み合わせます。週末には、模擬試験の1セクションを本番と同じ時間で解き、答え合わせと復習をします。
1週間の予定の例
平日に1日1時間、週末に3時間ほどを使える人の、形式の期間の1週間の例を示します。
- 月曜:単語20分、Readingのアカデミックな文章を2題と復習40分
- 火曜:単語20分、Listeningの講義を2題とシャドーイング40分
- 水曜:単語20分、Writingのメールを1題書き、見直し40分
- 木曜:単語20分、Speakingのインタビューの練習と録音の聞き返し40分
- 金曜:単語20分、その週に間違えた問題の解き直し40分
- 土曜:模擬試験の1セクションを本番と同じ時間で解き、答え合わせと復習
- 日曜:ディスカッションに書き込む問題を1題書き、オンライン英会話で話す練習
単語の時間を毎日に入れておくのは、語彙が4つの技能すべての土台になるからです。曜日ごとに技能を決めておくと、何をするか迷う時間が減り、苦手な技能を後回しにすることも防げます。
記録をつける
毎週、模擬試験や練習問題の正答の割合を記録します。伸びているセクションと伸び悩んでいるセクションが分かれば、翌週の時間の配分を変えられます。
スコアが伸び悩むときの見直し
勉強を続けていても、模擬試験の点数が何週間も変わらない時期があります。そうしたときは、勉強の量を増やす前に、やり方を見直します。
解きっぱなしになっていないか
問題を解いて答え合わせをしただけで次に進んでいると、同じ種類の問題で何度も点を落とします。間違えた問題は、なぜ間違えたのかを「語彙を知らなかった」「文の構造を取り違えた」「設問の意味を誤解した」「時間が足りずに勘で答えた」のように分類します。分類してみると、自分の弱点がどこにあるかがはっきりします。語彙が原因なら単語帳に戻り、文の構造が原因なら文法と精読に時間を使います。
同じ教材を繰り返しているか
新しい問題ばかり解いていると、どれも中途半端な理解のまま終わります。一度解いた文章や講義の音声を、意味が完全に分かるまで繰り返し読み、聞くほうが、読む速さと聞き取りの力は伸びます。音読やシャドーイングも、同じ素材を何度も使うことで効果が出ます。
書く練習と話す練習が足りているか
ReadingとListeningは自分で答え合わせができるので、勉強の時間が偏りがちです。WritingとSpeakingの練習が週に1回もない状態では、総合スコアは上がりにくくなります。改訂後の総合スコアは4つのセクションの平均で決まるので、1つのセクションが低いと全体が引き下げられます。苦手なセクションにこそ、毎日短い時間でも触れるようにします。
本番と同じ条件で解いているか
時間を測らずに解いていると、本番で時間が足りなくなります。仕上げの期間には、本番と同じ時間で、途中で止めずに解く練習を必ず入れます。
英検やTOEICとの違いと併用の考え方
TOEFLの勉強を始める人の中には、英検やTOEICの対策をしたことがある人も多くいます。3つの試験の違いを知っておくと、これまでの勉強のどこが生き、どこを補えばよいかが分かります。
英検は、日本英語検定協会が実施する試験で、級ごとに合否が決まります。日本の学校の英語教育と結びついた試験で、読む、聞く、書く、話すの4技能を測ります。TOEICのListening & Readingは、ビジネスや日常の場面の英語を、聞く力と読む力に絞って測る試験です。TOEFL iBTは、大学で学ぶための英語の力を4技能で測ります。
英検やTOEICで身につけた語彙と文法、英文を読む速さは、TOEFLでもそのまま土台になります。一方で、TOEFLでは学術的な語彙と、講義を聞いて要点をつかむ力、自分の意見を論理的に書き、話す力が、より強く求められます。TOEICで高い点を取っている人でも、TOEFLのWritingとSpeakingで点が伸び悩むことは珍しくありません。
出願先によっては、TOEFLのほかにIELTSなど別の試験のスコアを認めている場合もあります。どの試験を受けるかは、出願先が認める試験と、自分の得意な技能を比べて決めます。TOEFLを受けると決めたら、ほかの試験の対策と並行するより、TOEFLの形式に集中するほうが、限られた時間で点を伸ばせます。
試験当日までの準備
試験の1〜2週間前からは、新しい教材に手を出さず、これまで使った教材の復習と、本番と同じ流れの練習に集中します。
会場受験の場合は、会場の場所と行き方を確かめ、本人確認の書類を準備します。TOEFLテスト日本事務局の案内では、会場受験で使える身分証明書はパスポート、マイナンバーカード、運転免許証のいずれかで、外国籍の人はパスポートのみとされています。自宅受験の場合は、パスポートのみです。
自宅受験を選ぶ場合は、使うパソコンと部屋の環境が、ETSの定める条件を満たしているかを事前に確かめます。試験の途中で通信が途切れたり、条件を満たさない物が部屋にあったりすると、受験が無効になるおそれがあります。条件は公式の案内で確かめておきます。
前日は十分に眠り、当日は試験の前に英語の音声を少し聞いて、耳を英語に慣らしておきます。
英語の力は仕事の選択肢も広げる
TOEFLの勉強で身につく、学術的な文章を読み、講義を聞き、自分の意見を論理的に書いて話す力は、留学のためだけのものではありません。英語の論文や海外の資料を読み解く力は、調査や分析の仕事でも生かせます。
フリーランスと在宅ワークの仲介を20年あまり続けてきた運営者として見てきた限りでは、英語の資料を正確に読み、要点を日本語でまとめられる人は、調査、翻訳、技術の情報の発信など、さまざまな在宅の仕事で頼りにされています。資格のスコアそのものより、そのスコアを取る過程で身につけた、読み、書き、伝える力のほうが、仕事の場面では評価されます。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、そうした力に見合った報酬を受け取りやすく、発注する側も同じ予算で質の高い仕事を頼めます。
研究や調査に関わる職種の収入の目安は、研究者の年収・単価相場で確かめられます。英語の情報を集めて分析する力を生かせる在宅の仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。TOEFLの勉強で身につけた力を、留学のあとも仕事の場で生かしていくことを考えておくと、学習を続ける動機にもなります。
よくある質問
Q. TOEFLの勉強は何から始めればよいですか?
最初に、出願先が求めるスコアを確かめ、無料の公式の模擬試験を本番と同じ時間で解いて、今の実力を測ります。そのうえで、語彙、文法、音の聞き取りといった全技能の土台を作り、点を落としているセクションに時間を多く配分します。使う教材が2026年1月の改訂後の形式に対応しているかも、最初に確かめておきます。
Q. 改訂前のTOEFLの参考書は使えますか?
語彙や文法、英文の読み方を学ぶ部分は役に立ちますが、問題の形式は2026年1月21日の改訂で大きく変わりました。Readingの単語を完成させる問題、Writingのメールを書く問題、Speakingの聞いて繰り返す問題などは、改訂前の参考書には載っていません。形式の練習には、改訂後に対応した教材を使います。
Q. TOEFLの新しいスコアと従来の点数はどう対応していますか?
改訂後は、総合と各セクションのスコアが0.5刻みの1から6で表されます。ETSの対応表によると、総合の4は従来の72点以上、4.5は86点以上、5は95点以上が目安です。2026年1月21日以降の2年間は、スコアレポートに従来の0から120の参考値も併記されます。出願先がどちらで判断するかも確かめておきます。
Q. TOEFLは独学でも目標スコアに届きますか?
読む力と聞く力は、公式教材と単語帳、音声を使った練習で独学でも伸ばせます。一方で、書く問題と話す問題は、自分だけでは誤りに気づきにくい技能です。添削のサービスやオンライン英会話を組み合わせ、書いた文章と話した内容を人に見てもらう機会を作ると、独学でも目標に近づきやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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