タロット占いの資格|占い師として働く前に知ること


この記事のポイント
- ✓タロット占いの資格はすべて民間資格で
- ✓占い師として働くのに必須の資格はありません
- ✓日本占い師協会のタロットカード士の受験条件や試験内容を公式の案内で確かめ
タロット占いの資格を調べている人の多くは、「資格を取れば占い師として仕事ができるのか」「どの資格を選べばよいのか」「資格を取ったあと、どうやって経験を積めばよいのか」を知りたいと考えています。結論から言うと、タロット占いの資格はすべて民間の団体が認定する資格で、占い師として働くために法律で求められる資格はありません。資格は、知識を体系的に学んだことを示す手段の1つです。
この記事では、タロット占いの資格の位置づけ、代表的な資格の試験の中身、資格を取ったあとの働き方、占いの仕事で守るべき法律の決まり、収入を得たときの税金の扱いまでを、主催団体、e-Gov法令検索、国税庁の公式の案内で確かめた内容にもとづいて整理します。
タロット占いの資格の位置づけ
国家資格はなく、すべて民間資格
占い師という職業には、医師や弁護士のような国家資格がありません。タロット占いの資格は、占いの団体やスクールが独自の基準で認定する民間資格です。民間資格とは、国ではなく民間の団体が、自分たちの決めた基準で知識や技能を認める資格のことです。
民間資格なので、資格を持っていないと占いの仕事ができない、ということはありません。逆に、資格を持っていても、それだけで仕事が保証されるわけでもありません。占いの館や電話占いの会社が占い師を募集する際も、資格の有無より、実際に鑑定してみせる試験や面接で判断する例が多く見られます。
資格を取る意味
それでも資格を取る人が多いのは、学ぶ範囲が決まっていることで、独学より体系的に知識を身につけやすいからです。タロットは78枚のカードそれぞれに意味があり、カードの向きや並べ方によって読み方が変わります。何から覚えればよいか分からない初心者にとって、試験の出題範囲は学ぶ順番の目安になります。
また、資格の名前をプロフィールに書けることで、少なくとも一定の範囲を学んだことを相手に伝えられます。ただし、民間資格は団体ごとに難しさも内容も違うため、資格の名前だけで実力が伝わるわけではありません。資格は入り口として使い、実際の鑑定の経験で信頼を積み上げる、という順番で考えるのが現実的です。
代表的な資格の試験の中身
日本占い師協会のタロットカード士
タロット占いの資格としてよく名前が挙がるのが、日本占い師協会(JFTA)が認定するタロットカード士です。同協会は、占いの知識や技術の水準を確認して認定する機関で、認定試験だけを実施していると案内しています。
協会の公式ページによると、タロットカード士の受験資格は特になく、受験料は10,000円(消費税込み)、申し込みはインターネットから、受験は在宅で行い、合格基準は70%以上の評価とされています。試験では、タロットの歴史、正位置と逆位置、大アルカナと小アルカナ、必要な道具、使う前の注意点、使い方と占い方、ウエイト版などについての知識が問われます。
タロットカード資格のタロットカード士は、タロットカードの基本原理からスプレッド技術、カードリーディングに至るまで、幅広い知識と技術を証明する資格です。 出典: 日本占い師協会「タロットカード士資格認定試験」
試験の流れは、申し込みのあと1週間以内に試験問題が郵送され、解いた答案を返送し、到着後10日前後で合否を確かめられる、という形です。試験期間や申し込みの期間は設けられておらず、いつでも受けられると案内されています。なお、同協会は以前「タロットカード占いインストラクター」と呼んでいた資格を、タロットカード士に名称変更しており、試験範囲や合格基準に変更はないとしています。
用語の確認
試験の範囲に出てくる用語を、ここで簡単に整理しておきます。
- 大アルカナ:物事の大きな流れや象徴を表す22枚のカード
- 小アルカナ:日常の出来事を表す56枚のカードで、4つの組に分かれる
- 正位置と逆位置:カードが上下正しく出たか、逆さに出たかで読み方を変える考え方
- スプレッド:カードを並べる形のこと。1枚だけ引く方法から、10枚を並べる方法まである
- ウエイト版:現在広く使われているタロットの絵柄の系統の1つ
これらの基本を押さえておくと、どの団体の資格を選んでも、学ぶ内容の大部分は共通していることが分かります。
ほかの団体の資格
タロットの資格は、このほかにも、通信講座を運営する会社や、占いのスクール、心理やセラピーの団体などが、それぞれの名前で認定しています。講座の受講と試験がセットになっているもの、講座を修了すれば認定されるもの、対面の講座で実技を確かめるものなど、形はさまざまです。
選ぶときは、資格の名前より、次の点を公式の案内で確かめます。
- 認定している団体の名前と所在地、問い合わせ先が明記されているか
- 試験の範囲、合格の基準、受験料が公開されているか
- 講座の受講が必須か、試験だけを受けられるか
- 資格の更新や、年会費などの継続の費用があるか
- 実技(実際にカードを読む練習)の機会があるか
受講料や認定料が高額で、資格を取れば仕事を紹介すると強くうたう講座には注意が要ります。資格と仕事の紹介を結び付けて、先にお金を払わせる勧誘については、後の節で法律の決まりと合わせて説明します。
タロットの基本の学び方
大アルカナから覚える
78枚を一度に覚えようとすると、多くの人が途中で挫折します。最初は22枚の大アルカナから始めるのが一般的です。大アルカナは1枚ごとに絵柄の印象が強く、物語のような流れを持っているため、順番に並べて眺めると覚えやすくなります。1枚ごとに、絵柄に描かれているもの、正位置の意味、逆位置の意味を、自分の言葉でノートに書き出していきます。
小アルカナは組と数字で整理する
小アルカナの56枚は、4つの組(ワンド、カップ、ソード、ペンタクル)に分かれ、それぞれに1から10までの数字のカードと、4枚の人物のカードがあります。組ごとに、情熱や行動、感情や人間関係、思考や対立、物やお金といった大まかな性質があり、数字にも始まりや完成といった意味の流れがあります。56枚を1枚ずつ丸暗記するより、「組の性質」と「数字の意味」の組み合わせとして整理すると、覚える量を大きく減らせます。
スプレッドは少ない枚数から
カードを並べる形であるスプレッドは、1枚引きから始め、慣れてきたら3枚、さらに多くの枚数へと進みます。3枚のスプレッドは、過去と現在と未来、状況と課題と助言、のように位置ごとに意味を決めて読む方法で、実際の鑑定でもよく使われます。10枚を並べるような大きなスプレッドは、カード同士の関係を読む力が要るので、少ない枚数で読み解く経験を積んでから取り組むほうが、読みが散らかりません。
解説書は1冊を使い込む
解説書は、何冊も読み比べるより、1冊を決めて使い込むほうが、意味の軸がぶれにくくなります。解説書によって細かな解釈は違うため、最初から複数の説を混ぜると、自分の読みが定まらなくなるからです。基本が身についてから、ほかの本で解釈の幅を広げていくと、自分なりの読み方が育っていきます。
履歴書やプロフィールへの書き方
正式な名称で書く
資格をプロフィールや履歴書に書くときは、認定した団体の名前と、資格の正式な名称をそのまま書きます。団体によっては、資格名に登録商標の記号が付いていることもあります。取得した年月も合わせて書くと、相手が確かめやすくなります。合格の証書や認定証は、提示を求められたときに出せるように保管しておきます。
資格の性質を正確に伝える
民間資格であることを隠したり、公的な資格であるかのように書いたりするのは避けます。「○○協会認定」のように認定した団体を明記しておけば、読む人は資格の性質を正しく判断できます。占いの仕事に応募する場合は、資格の名前に加えて、これまでに何人ほど鑑定してきたか、どんな相談が得意か、といった実践の経験を書き添えるほうが、採用する側には伝わります。
資格を取ったあとの働き方
占いの館や催事での対面鑑定
対面の鑑定の場としては、占いの館、商業施設の占いコーナー、イベントや催事のブースなどがあります。占いの館で働く場合、多くは雇用ではなく業務委託の形で、鑑定の売上の一部を受け取る契約が一般的です。業務委託とは、会社に雇われるのではなく、仕事を請け負って報酬を受け取る働き方のことです。
対面の鑑定は、相談者の表情や声の調子を見ながら話を進められる一方、決まった時間に決まった場所にいる必要があります。副業として始める場合は、本業の休みの日に出られる催事やイベントから始める人もいます。
電話占いとチャット占い
在宅でできる働き方として広がっているのが、電話占いやチャット占いです。占いのサービスを運営する会社に占い師として登録し、自宅から相談に応じます。こちらも業務委託の形が多く、報酬は鑑定した時間に応じて決まる仕組みが一般的です。
登録の際には、実際に鑑定してみせる審査があることが多く、資格よりも、相談者の話を聞く力と、カードの意味を相手に分かる言葉で伝える力が見られます。報酬の率や、待機の時間の決まり、ノルマの有無は会社ごとに大きく違うので、登録する前に契約の内容をよく読みます。
自分で受け付ける個人鑑定
SNSや自分のサイトで鑑定を受け付け、メールやビデオ通話で鑑定する方法もあります。料金も鑑定の形も自分で決められる反面、集客から料金の受け取り、相談者とのやり取りまで、すべてを自分で行う必要があります。個人で有料のサービスをネットで販売する場合は、特定商取引法にもとづく表示(販売者の氏名や連絡先、料金、支払いの方法など)が必要になることがあります。表示の項目は、消費者庁の特定商取引法の案内で確かめてください。
講師やコラムの執筆
経験を積んだあとの働き方として、タロットの講座を開く、占いのコラムや記事を書く、といった道もあります。占いの記事の執筆は、ライティングの技術が必要になる仕事です。Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】では、記事の執筆で単価を上げていくための考え方をまとめています。
経験を積む方法
資格だけでは実践力は身につかない
タロットの知識を学んだ人がつまずきやすいのが、知識と実践の差です。カードの意味を覚えていても、相談者の悩みに合わせてカードの組み合わせを読み、筋の通った話として伝えるのは、別の技術です。資格の試験は知識を確かめるものが多く、この部分は自分で練習を重ねるしかありません。
練習の進め方
練習は、次の順に進めると無理がありません。
- 毎日1枚引き、その日の出来事とカードの意味を照らし合わせて記録する
- 3枚のスプレッドで、自分の身の回りのことを占って記録する
- 家族や友人に協力してもらい、実際の悩みを聞いて鑑定する
- 鑑定の後に、伝え方で分かりにくかった点を聞き、記録する
- 無料や低価格のモニター鑑定で、知らない人の相談を受ける
記録を残しておくと、どのカードの読み方が苦手か、どんな相談で言葉に詰まるかが見えてきます。人数を重ねるほど、同じカードでも相談の内容によって伝え方を変える感覚が身についていきます。
プロフィールと実績の見せ方
鑑定の実績を積んだら、プロフィールで自分の得意な相談の分野と、鑑定のスタイルを分かりやすく示します。「恋愛の相談が中心」「仕事の迷いを整理する鑑定」のように、相談者が自分に合うかどうかを判断できる情報が大切です。実績の見せ方は、ほかの在宅の仕事のポートフォリオ作りと共通する部分が多くあります。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】では、実績の並べ方と自己紹介の書き方を紹介しています。
学ぶ人がつまずきやすい点
意味を覚えたのに読めない
もっとも多いのが、カードの意味は言えるのに、並んだカードを1つの話として読めない、という悩みです。原因の多くは、1枚ずつの意味を順番に読み上げるだけで、カード同士のつながりを見ていないことにあります。並んだカードの組の偏り(同じ組が多いか)、大アルカナの多さ、正位置と逆位置の割合など、全体の傾向を先に眺めてから1枚ずつに入ると、話の筋が見えやすくなります。
自分を占うと読みが偏る
自分のことを占うと、望む答えに引きずられて読みが甘くなったり、逆に不安から悪い方へばかり読んだりしがちです。練習の段階では、自分の占いに加えて、結果がはっきり分かる身近な出来事を占い、あとで答え合わせをする方法が役立ちます。記録を見返すと、自分の読みの癖がどこにあるかが分かります。
講座や資格を重ねすぎる
学ぶほど自信が持てず、次の講座、次の資格へと進み続けてしまう人もいます。知識を増やすことは大切ですが、実際に人を占う経験は講座の中だけでは十分に積めません。一定の基本が身についたら、資格を増やすより、モニター鑑定などで人数を重ねるほうが、実践の力は確実に伸びます。講座の費用をかける前に、その講座で新しく身につくことが何なのかを書き出してみると、必要かどうかを判断しやすくなります。
鑑定の進め方の基本
1回の鑑定の流れ
資格の試験ではあまり問われませんが、仕事として鑑定するなら、1回の鑑定をどう進めるかの型を持っておくと安定します。一般的には、次のような流れで進めます。
- あいさつと、鑑定の時間や進め方の説明
- 相談の内容を聞き、何を知りたいのかを確かめる
- 占う問いを、カードで答えやすい形に言い換えて相談者と共有する
- スプレッドを選び、カードを引いて並べる
- カード1枚ずつの意味と、全体の流れを読み解いて伝える
- 相談者の反応を見ながら、気になる点を一緒に掘り下げる
- 鑑定の要点を短く振り返り、終える
この中で特に大切なのが、3番目の問いの言い換えです。「彼とうまくいきますか」という漠然とした相談より、「今の関係を良くするために、これからの3か月で意識するとよいことは何か」のように、相談者が自分で行動を選べる形の問いにしたほうが、鑑定の結果を相談者の役に立つ形で伝えられます。
悪いカードが出たときの伝え方
鑑定では、相談者にとってうれしくない意味のカードが出ることもあります。そのときに、カードの意味をそのまま突き付けるのでも、ごまかして良い話だけをするのでもなく、「今はこういう状況にあると読める」「だからこそ、こういう点に気をつけるとよい」と、状況の読みと、相談者が取れる行動を分けて伝えるのが基本です。不安をあおる言い方は、このあとの「占いの仕事で守るべき法律の決まり」で説明する消費者契約法の決まりにも関わるので、特に慎重にします。
時間を守る
電話占いやチャット占いは時間で料金が決まることが多く、対面の鑑定でも次の相談者が待っていることがあります。決められた時間の中で、相談を聞く時間、カードを読む時間、まとめる時間の配分を意識します。話が長くなりそうなときは、残り時間を伝えて、どこに焦点を当てるかを相談者と決めると、満足度を下げずに時間内に終えられます。
向いている人と、始める前に考えたいこと
向いている人
タロット占いの仕事に向いているのは、人の話を最後まで聞ける人、相手の言葉の裏にある気持ちを想像できる人、そして自分の言葉で物事を分かりやすく説明できる人です。カードの知識は練習で身につきますが、相談者と向き合う姿勢は、一朝一夕には変わりません。
反対に、相手の悩みを自分のことのように抱え込んでしまう人は、負担が大きくなりがちです。重い相談を受けた日は気持ちが沈む、ということは珍しくありません。鑑定と自分の生活を切り分ける習慣、たとえば鑑定のあとに短い休憩を取る、1日に受ける件数の上限を決める、といった工夫が、長く続けるためには欠かせません。
収入の見通しは慎重に
占いの仕事の報酬は、働く場所や契約の形、相談の件数によって大きく変わり、毎月安定して得られるとは限りません。特に始めたばかりのうちは、待機していても相談が入らない時間が多いこともあります。副業として始める場合は、本業の収入を前提にしたうえで、占いの収入はあくまで上乗せとして考えるのが安全です。資格を取れば一定の収入が得られる、と考えて高額な講座に申し込むことは避けてください。
家族や本業との調整
在宅の電話占いやチャット占いは、夜の時間帯に相談が集まりやすい傾向があります。家族と暮らしている場合は、鑑定する時間と場所を決めておき、相談の内容が家族に聞こえないように配慮します。会社員が副業として行う場合は、勤め先の就業規則で副業がどう扱われているかも確かめておきます。
オンライン鑑定の環境と、相談者の情報の守り方
通信と機材を整える
電話やビデオ通話で鑑定する場合、声が途切れたり映像が止まったりすると、相談者の満足は大きく下がります。安定した通信回線、雑音を拾いにくいヘッドセット、カードを手元で映せるカメラの角度など、基本の環境を整えておきます。鑑定の前には、通話アプリの更新や接続の確認をしておくと、本番で慌てずに済みます。
相談の内容は他人に見せない
占いの相談では、恋愛、家族、健康、仕事など、相談者の私生活に深く関わる話が出てきます。こうした内容は、相談者にとって知られたくない情報です。鑑定の記録を残す場合は、名前と結び付けずに管理する、パスワードを設定した端末に保存する、共有のパソコンでは作業しない、といった基本を守ります。SNSで鑑定の事例を紹介するときも、相談者が特定されないように内容を変え、事前に了解を得ることが大切です。
個人情報を扱う事業者としての責任
相談者の名前や連絡先を記録して鑑定の仕事を続けるなら、個人であっても、個人情報を扱う事業者として責任を持って管理する必要があります。どの情報を何のために記録し、いつ削除するかを自分の中で決め、必要のない情報は集めないようにします。メールやメッセージで送られてきた写真や個人的な文書は、鑑定が終わったら整理して削除する習慣をつけておくと、万一端末をなくしたときの被害を抑えられます。
占いの仕事で守るべき法律の決まり
不安をあおって契約させてはならない
占いの仕事で最も気をつけたいのが、相談者の不安につけこむ勧誘です。消費者契約法は、霊感など、合理的に証明することが難しい特別な能力による見立てとして、相談者や家族の命や財産などに重大な不利益が生じると不安をあおり、それを避けるために契約が必要不可欠だと告げて結ばせた契約を、相談者が取り消せると定めています。
霊感その他の合理的に実証することが困難な特別な能力による知見として、当該消費者又はその親族の生命、身体、財産その他の重要な事項について、そのままでは現在生じ、若しくは将来生じ得る重大な不利益を回避することができないとの不安をあおり(中略)その重大な不利益を回避するためには、当該消費者契約を締結することが必要不可欠である旨を告げること。 出典: e-Gov法令検索「消費者契約法」第4条
タロットの鑑定で悪い結果が出たとしても、「このままでは不幸になる」「助かるには高額な開運グッズや追加の鑑定が必要だ」と告げて契約させるような進め方は、この決まりに触れるおそれがあります。鑑定では、カードの読みを伝えるにとどめ、相談者の判断を尊重する姿勢を守ります。
医療や法律、お金の判断に踏み込まない
相談の中には、病気、法律のトラブル、借金など、専門家の判断が必要な悩みが含まれることがあります。占いの結果で、治療をやめるよう勧めたり、法的な判断を断定したりすることは避けます。こうした相談では、医療機関や弁護士、公的な相談窓口に相談するよう伝えるのが、占い師としての責任ある対応です。
資格商法に気をつける
占いを学ぶ側として気をつけたいのが、資格を取れば仕事を紹介すると言って、高額な講座や教材を次々に勧める勧誘です。仕事を紹介することを条件に、先に講座代や登録料を払わせる取引は、特定商取引法の業務提供誘引販売取引に当たることがあります。契約の前に、仕事の紹介が本当にあるのか、紹介の条件と実績はどうなっているのかを確かめ、その場で契約しないことが大切です。困ったときは、消費者ホットライン(188)で最寄りの消費生活センターに相談できます。
お金と税金の決まり
副業の所得が20万円を超えたら確定申告
会社員が副業でタロット占いの収入を得た場合、税金の申告が必要になることがあります。国税庁は、給与を1か所から受けていて年末調整を受けている人でも、給与と退職金以外の所得の合計が20万円を超える場合は確定申告が必要だと案内しています(国税庁 No.1900)。
所得は、受け取った報酬から必要経費を引いた額です。タロットカード、解説書、鑑定に使う布、オンライン鑑定の通信費や機材、資格の受験料などは、仕事に使った分を経費として記録しておきます。家庭で使う物と仕事で使う物が混ざる場合の分け方は事情によって変わるので、税務署や税理士に確認してください。
住民税の申告
所得税の確定申告が要らない場合でも、住民税の申告は別に必要になることがあります。20万円の線は所得税の話で、住民税にはこの線がありません。手続きは住んでいる市区町村で確かめてください。
業務委託の契約で確かめること
電話占いの会社や占いの館と業務委託の契約を結ぶ場合は、報酬の計算の方法、支払いの時期、源泉徴収の有無、契約の解除の条件を必ず確かめます。2024年11月から、フリーランスとして仕事を受ける人を守る法律(フリーランス・事業者間取引適正化等法)が施行され、発注する側には取引の条件を明示することなどが求められています。契約書を受け取ったら、内容を読んで分からない点を質問してから署名します。
資格選びと学び方の進め方
目的から資格を選ぶ
タロット占いの資格は、目的によって選び方が変わります。自分で自分を占えるようになりたい人は、在宅で受けられる試験だけの資格で十分なことが多いでしょう。占い師として仕事をしたい人は、実技の練習の機会がある講座や、鑑定のロールプレイを含む講座のほうが、実践に近い力がつきます。講師を目指す人は、教えるための内容を含む上級の講座があるかどうかを確かめます。
受験前の学習の目安
試験だけの資格を受ける場合でも、78枚のカードの基本の意味、正位置と逆位置、代表的なスプレッドの並べ方と読み方は、一通り説明できるようにしておきます。解説書を1冊選び、カードを1枚ずつ見ながら意味を自分の言葉で書き出すと、試験の準備と練習の両方になります。
費用の総額で比べる
資格にかかる費用は、受験料だけで比べると見誤ることがあります。講座の受講が必須の資格では、講座代、教材代、認定料、登録料が別々にかかり、資格によっては更新の費用や年会費が続くこともあります。比べるときは、資格を取るまでにかかる総額と、取ったあとに毎年かかる費用を分けて書き出します。そのうえで、その費用に見合う学びや実技の機会があるかを判断すると、自分に合う資格を選びやすくなります。分割払いやローンを勧められた場合は、その場で決めず、総額と解約の条件を確かめてから考えます。
相談を受ける力を伸ばす
占いの仕事では、カードの知識と同じくらい、相談者の話を聞く力が求められます。相手の話をさえぎらずに聞き、悩みの中心を短い言葉で確かめ、カードの読みを分かりやすく伝える。この流れは、ほかの対人の仕事にも通じる技術です。文章で鑑定結果を伝えるメール鑑定では、相手に誤解なく伝わる文章を書く力も求められます。ビジネス文書検定の解説では、相手に伝わる文書の書き方の基本と、試験の内容をまとめています。
運営者の目から見た、続く人の共通点
相談者との信頼が仕事を続けさせる
在宅の仕事と業務委託の仲介を20年以上見てきた運営者の立場から言えば、相談を受ける仕事で長く続く人は、1回ごとのやり取りを丁寧に終える人です。約束の時間を守る、鑑定の結果を誠実に伝える、相談者が自分で判断できる余地を残す。こうした姿勢が、もう一度この人に相談したいという気持ちを生み、リピートや紹介につながっています。資格の名前より、相談者の満足の積み重ねが、仕事の安定を左右します。
直接の取引は手元に残る額が大きい
占いのサービスを運営する会社を通して働くと、集客を任せられる一方、売上の一定の割合が手数料として差し引かれます。自分で相談者とつながれるようになれば、同じ鑑定料でも手元に残る額は大きくなります。仲介の手数料がかからない仕組みは、依頼する側にも受ける側にも利点があります。手数料0%で直接取引できる場があれば、鑑定料を無理に上げずに、相談者と長く関係を続けやすくなります。
占いの経験をほかの仕事に
タロット占いで身につく、話を聞く力、相手の状況を整理する力、分かりやすく伝える力は、ほかの在宅の仕事にも生かせます。占いのコラムの執筆、SNSでの情報発信、オンラインの講座の運営などは、その延長にある仕事です。SNSやネットでの集客の仕事に関心がある人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティング分野の在宅の仕事の内容を確かめられます。資格を活かして文章の仕事にも広げたい人は、ビジネス文書検定の内容も合わせて確かめておくと、次に学ぶものを選びやすくなります。
よくある質問
Q. タロット占いの資格がないと占い師になれませんか?
占い師には国家資格がなく、資格がなくても占いの仕事はできます。タロット占いの資格はすべて民間の団体が認定するもので、知識を体系的に学んだことを示す手段の1つです。占いの館や電話占いの会社では、資格より実際の鑑定を見る審査で判断することが多くあります。
Q. タロットカード士の試験はどのように受けますか?
日本占い師協会の公式の案内では、受験資格は特になく、受験料は10,000円(消費税込み)で、インターネットで申し込み、在宅で受験します。申し込み後1週間以内に問題が郵送され、答案を返送して10日前後で合否を確かめられます。合格基準は70%以上の評価とされています。
Q. 資格を取ったあと、どこで経験を積めばよいですか?
まずは毎日1枚引いて記録する練習から始め、家族や友人の相談、モニター鑑定へと人数を重ねていくのが現実的です。経験を積んだら、占いの館や催事、電話占いやチャット占いの会社への登録、SNSでの個人鑑定などに進めます。登録の前には契約の内容をよく確かめてください。
Q. 占いの副業で確定申告は必要ですか?
国税庁の案内では、給与を1か所から受けて年末調整を受けている会社員は、給与と退職金以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。所得は報酬から経費を引いた額です。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になることがあるので、市区町村で確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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