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認定心理士の取得見込みの書き方|履歴書の例

@SOHO編集部
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認定心理士の取得見込みの書き方|履歴書の例

この記事のポイント

  • ✓認定心理士の取得見込みを履歴書に書く方法を
  • ✓日本心理学会の公式の案内で確かめて解説
  • ✓仮認定を受けた場合と申請前の場合の書き方の違い

認定心理士の取得見込みを履歴書にどう書けばよいかは、就職活動中の心理学系の学生がよく迷うところです。認定心理士は試験に合格して取る資格ではなく、大学で取った単位を日本心理学会に申請して認定を受ける資格なので、「見込み」の段階をどう表すかが分かりにくいのです。結論から言うと、卒業前に仮認定を受けているかどうかで書き方が変わり、仮認定を受けていれば「仮認定」、受けていなければ「取得見込み」と、事実に合わせて書き分けます。この記事では、日本心理学会の公式の案内をもとに、正式名称、取得見込みの書き方の記入例、取得年月の決め方、面接での説明のしかたまで順番に説明します。

認定心理士とはどんな資格か

認定心理士は、公益社団法人日本心理学会が認定する資格です。日本心理学会は、この資格を次のように説明しています。

「公益社団法人日本心理学会」が認定する心理学の基礎資格で,大学で心理学に関する標準的な基礎知識と基礎技術を修得していることを認定するものです。 出典: 日本心理学会 認定心理士資格 Q&A

この資格の特徴は、試験がないことです。4年制の大学で、学会が定めた基準を満たす心理学関係の科目の単位を取り、その単位を学会に申請して審査を受けることで認定されます。心理学科以外の学部や学科を卒業した人でも、基準を満たす科目の単位を取っていれば資格を取れると案内されています。

もう1つの大切な特徴は、仕事をするための資格ではない点です。学会のQ&Aでは、認定心理士は心理学の基礎資格であり、職能の資格(特定の仕事をするための資格)ではないと説明されています。そのうえで、大学で心理学を専門科目として学んだことは証明されるので、そのことを生かした仕事はできると案内されています。

履歴書に書くときも、この性格を理解しておくことが大切です。認定心理士は、心理学を体系的に学んだことの証明として書く資格であり、カウンセリングなどの心理職の仕事ができることを示す資格ではありません。

公認心理師や臨床心理士との違い

認定心理士と名前が似ている資格に、公認心理師と臨床心理士があります。履歴書や面接で取り違えると、資格の中身を理解していないと受け取られかねないので、違いを押さえておきましょう。

資格 認定・所管 性格
認定心理士 公益社団法人日本心理学会 大学で心理学の基礎を学んだことを認定する基礎資格
公認心理師 文部科学省と厚生労働省が所管する国家資格 心理職の国家資格
臨床心理士 公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会 心理職の民間資格

日本心理学会のQ&Aでも、認定心理士は学会が認定する心理学の基礎資格で、公認心理師は文部科学省と厚生労働省の管轄による心理職の資格、臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会が認定する資格だと区別して説明されています。

公認心理師や臨床心理士は、大学院での学びや実務の経験、試験を経て取る資格で、心理の専門職として働くことを前提にしています。一方、認定心理士は学部の段階で取れる資格です。履歴書には、自分が持っている、または取る見込みの資格の名前を正確に書き、ほかの資格と混同しないように注意してください。

履歴書に書く正式名称

履歴書の資格欄は、正式名称で書くのが基本です。認定心理士の場合、認定しているのは日本心理学会で、学会自身も「日本心理学会認定心理士」という言い方で説明しています。

履歴書には、次のどちらかの書き方をするのが分かりやすい形です。

  • 日本心理学会認定心理士 取得
  • 認定心理士(公益社団法人日本心理学会) 取得

「認定心理士」とだけ書いても間違いではありませんが、どこが認定した資格かを添えると、心理学に詳しくない採用担当者にも資格の性格が伝わります。名前に「心理士」と入っているため、心理職の国家資格と誤解されることを防ぐ意味でも、学会の名前を添えておくのがおすすめです。

学会は、認定心理士とは別に「認定心理士(心理調査)」という資格も設けています。こちらは心理調査に関する科目を学んだ人を認定する資格で、両方を持っている場合は、それぞれ別の行に書きます。

認定心理士を取るまでの流れ

取得見込みの書き方を決めるためには、認定心理士を取るまでの流れを知っておく必要があります。日本心理学会の認定の手続きの案内によると、申請には次の3種類があります。

  1. 認定申請(大学を卒業した後の申請)
  2. 仮認定申請(大学を卒業する前の申請)
  3. 日本心理学会の会員の優遇措置(心理学関連の科目を担当する教員向け)

学生が関係するのは、1つ目と2つ目です。認定申請は、大学を卒業した後に、在学中に取った単位を申請する方法で、学会はこれを原則としています。仮認定申請は、卒業前に申請して、条件付きの「仮認定証」を受け取る方法です。

認定申請の流れは次のとおりです。

  1. 申請書類をそろえ、審査料11,000円を払い込んで申請する
  2. 学会の資格認定委員会が単位を審査する
  3. 基準に合格したら、その連絡を受けて認定料33,000円を払い込む
  4. 認定料の払い込みが確かめられたら、「認定心理士認定証」と「認定心理士証(IDカード)」が送られてくる

学会の案内では、認定料が払い込まれなければ認定心理士の資格の取得とはならないとされています。審査に合格しただけではまだ資格を取ったことにはならず、認定料を払って初めて取得になる点に注意してください。

期間の目安も確かめておきましょう。学会のQ&Aによると、書類を郵送してから審査結果が通知されるまで、通常2か月から3か月かかり、時期によってはそれ以上かかることもあります。書類に不備があると再提出を求められ、さらに数か月かかることになります。認定料を払ってから認定証が届くまでは、約2週間から3週間です。

申請に必要な書類と準備のしかた

取得見込みを履歴書に書くなら、実際に申請するときの準備も見通しておくと安心です。日本心理学会の案内によると、仮認定申請と卒業後の認定申請で必要な書類は、主に次のとおりです。

  • 認定心理士資格認定申請書(様式1。署名と押印をしたもの)
  • 学会所定の履歴書(様式2。縦3cm、横2.5cmの顔写真を貼り、署名と押印をしたもの)
  • 心理学関係科目修得単位表(様式3。申請する科目がどの領域に当たるかを自分で判断して書く)
  • 基礎科目c領域実験実習リスト(様式4)
  • 審査料の払込控の貼付用紙とIDカード用の写真(様式5)
  • 宛先を書いた官製はがき
  • 基礎科目a、b、cの領域に書いたすべての科目のシラバス(授業の計画書)のコピー
  • 成績証明書または単位取得証明書(出身大学が発行したもので、コピーは原則不可)
  • 卒業証明書(仮認定の場合は卒業見込み証明書)

このうち、手間がかかりやすいのがシラバスのコピーです。自分が受講した年度の講義のシラバスが必要なので、在学中のうちに大学のシステムから保存しておくと、卒業後に申請するときに慌てずに済みます。卒業して何年も経つと、当時のシラバスが手に入りにくくなることがあります。

学会のQ&Aによると、申請書類は、形式が同じであればパソコンで作っても構いませんが、署名は自分で書く必要があります。書類による申請のほかに、電子申請の方法も用意されています。

様式2の履歴書は、学会に出す申請用の書類で、就職活動で企業に出す履歴書とは別のものです。混同しないように注意してください。

仮認定を受けた場合の書き方

卒業前に認定心理士の手続きを進めたい人のために、学会は仮認定の制度を設けています。学会の案内では、仮認定は、申請書どおりの単位が卒業時に修得されていることが確認できた段階で、認定心理士の資格を授与することを、卒業前に保証するものだと説明されています。

仮認定を申請できるのは、申請書を出す時点で卒業見込み証明書を発行できる人です。申請できる単位は、申請の時点ですでに取った単位に限られます。審査料と認定料は通常の申請と同じ金額で、審査に合格して認定料を払うと、有効期限付きの「認定心理士 仮認定証」が送られてきます。最終的な資格の取得には卒業証明書が必要で、卒業した後に卒業証明書を学会の事務局に送ると資格の取得となり、認定証とIDカードが送られてきます。

仮認定証を受け取っている場合の、履歴書の記入例は次のとおりです。

年 月 免許・資格
2026 10 日本心理学会認定心理士 仮認定
2027 3 日本心理学会認定心理士 取得見込み(卒業時)

1行目には、仮認定証を受け取った年月を書きます。2行目には、卒業して正式に資格を取る見込みの年月を書きます。行数を少なくしたい場合は、「日本心理学会認定心理士 仮認定(2027年3月卒業時に取得見込み)」のように1行にまとめても構いません。

仮認定を受けていることは、すでに学会の審査を通っていることを意味します。単位の条件を満たしていることが確かめられている分、ただの「取得見込み」より確かな情報として伝えられます。

申請前や審査中の場合の書き方

仮認定を受けていない人も、取得見込みとして履歴書に書くことはできます。ただし、学会の審査を受けていない段階では、本当に基準を満たしているかはまだ確かめられていません。今の段階を正確に書くことが大切です。

状況ごとの書き方の例です。

状況 資格欄の書き方
必要な単位を取り終え、卒業後に申請する予定 日本心理学会認定心理士 取得見込み(卒業後に申請予定)
仮認定を申請して審査を待っている 日本心理学会認定心理士 仮認定申請中
単位をまだ取っている途中 日本心理学会認定心理士 取得に必要な単位を履修中

単位をまだ取っている途中の場合は、資格欄に書かずに、自己PRや学業の欄で「認定心理士の取得を目指して心理学の科目を履修している」と触れる方法もあります。取れるかどうか分からない段階で「取得見込み」と書くと、後で取れなかったときに説明が難しくなるためです。

自分の取った単位が基準を満たしているか分からない場合は、大学の資格担当の窓口や、心理学の担当の先生に確かめてください。学会の案内によると、認定委員会は科目の名前ではなく、申請する科目の内容で審査を行います。科目の名前に「心理」と入っていても、そのまま基準を満たすとは限りません。

就職活動の時期と申請のタイミング

取得見込みをどう書くかは、就職活動の時期と、申請できる時期の組み合わせで決まります。仮認定を申請できるのは、卒業見込み証明書を発行できる人なので、多くの大学では最終学年になってからです。また、申請できる単位は申請の時点ですでに取った単位に限られます。

一般的な流れに当てはめると、次のような見通しになります。

  1. 3年生まで:認定心理士の基準に合う科目を履修し、単位を取る。シラバスを保存しておく
  2. 最終学年の前半:就職活動が本格的に始まる。この時点では「取得に必要な単位を履修中」または「取得見込み」として書く
  3. 最終学年で必要な単位を取り終えた後:卒業見込み証明書をもらい、仮認定を申請する
  4. 仮認定証を受け取った後:履歴書の書き方を「仮認定」に直す
  5. 卒業後:卒業証明書を学会に送り、正式に資格を取る

審査には2か月から3か月かかるので、内定先に入社の前までに資格の取得を伝えたい場合は、余裕を持って申請してください。就職活動の途中で書き方が変わったときは、それ以降に出す書類から新しい書き方にそろえ、面接では今の段階を口頭で正確に伝えれば問題ありません。

認定心理士は、就職の条件として求められることが少ない資格です。申請の時期に追われて就職活動そのものがおろそかにならないよう、取得の手続きは学業の仕上げとして計画的に進めましょう。

取得年月の決め方

履歴書の資格欄に書く取得年月は、資格を取った年月です。認定心理士の場合、いつが「取った日」にあたるかは、申請の種類で変わります。

  • 卒業後に申請した場合:認定料を払い込み、認定証が送られてきた年月
  • 仮認定を受けた場合:卒業証明書を学会に送り、正式に資格の取得となった年月

大学を卒業した年月や、審査に合格した年月を書くのは誤りです。学会の案内のとおり、認定料が払い込まれなければ資格の取得とはならず、仮認定の場合は卒業証明書を送って初めて取得となるからです。正確な年月は、手元の認定証で確かめてください。

すでに認定心理士を取っている人の記入例は次のとおりです。

年 月 免許・資格
2025 6 日本心理学会認定心理士 取得

卒業してから何年も経っていても、認定心理士は申請できます。学会のQ&Aでは、卒業の時期に関係なく申請できるとされています。ただし、申請するときは今の基準で審査されるので、必要な書類を確かめてから準備してください。

卒業後に申請する人の書き方

学会の原則どおり、大学を卒業した後に認定心理士を申請する人も多くいます。卒業後に就職活動をする場合や、社会人になってから申請を思い立った場合の書き方も確かめておきましょう。

卒業後に申請して審査を待っている場合は、次のように書けます。

年 月 免許・資格
2026 9 日本心理学会認定心理士 申請中(2026年12月 認定見込み)

審査の結果が出るまでの期間は、「認定心理士を取るまでの流れ」の節で説明したように通常2か月から3か月です。見込みの年月は、申請した時期から余裕を持って見積もってください。

社会人になってから申請する場合、成績証明書や卒業証明書を出身大学から取り寄せる必要があります。学会の案内では、成績証明書や単位取得証明書は出身大学が発行したものが必要で、コピーは原則として認められません。卒業証明書は原本か、卒業証書や学位記のコピーを出します。

結婚などで名字が変わり、証明書の名前が今の名前と違う場合でも、学会のQ&Aによると、戸籍抄本などを取り寄せる必要はなく、証明書は旧姓のまま出し、申請は今の名前で行うとされています。履歴書の氏名は今の名前で書き、資格欄の書き方も変わりません。

他学部の人や、短大から編入した人の場合

認定心理士は、心理学科の学生だけの資格ではありません。学会のQ&Aでは、大学のほかの学部や専攻を卒業している場合でも、認定基準を満たす科目の単位を取っていれば資格を取れると案内されています。教育学部や社会学部、人間科学部などで心理学関係の科目を多く取った人は、自分の単位が基準を満たすかを確かめてみる価値があります。

短期大学から4年制大学に編入した人は、注意が必要です。学会のQ&Aによると、短期大学で取った単位をあわせて申請するには、編入した4年制大学で、その単位が卒業単位の一部として認められている必要があります。編入先の大学が、短期大学の科目を認定したり読み替えたりしたことを示す証明書を発行し、その証明書と短期大学の成績証明書を申請書類に同封します。この証明書が発行されない場合、短期大学の科目は申請できません。

また、ほかの資格の講習で取った単位は、認定の対象になりません。対象になるのは、4年制大学で開かれている科目で、単位取得の証明書が発行される単位だけです。

こうした事情がある人は、「取得見込み」と書く前に、自分の単位が申請の対象になるかを確かめておくことが特に大切です。

エントリーシートや応募フォームでの書き方

新卒の就職活動では、手書きの履歴書よりも、企業の採用ページの応募フォームやエントリーシートで資格を入力することが多くあります。フォームの資格の欄は選択式のことが多く、一覧に認定心理士が無いこともよくあります。

一覧に無い場合は、「その他」を選んで自由に書ける欄に「日本心理学会認定心理士(仮認定)」のように入力します。取得見込みの段階なら「日本心理学会認定心理士(2027年3月取得見込み)」のように、状況が分かる言葉を括弧で添えましょう。一覧に「心理カウンセラー」などの近い名前があっても、別の資格なので選ばないでください。

文字数に制限がある欄では、「認定心理士(日本心理学会)」のように短くしても、認定した団体の名前は残すのがおすすめです。資格の性格が伝わり、心理職の資格との混同を防げます。

エントリーシートで学業や研究について書く欄がある場合は、認定心理士の基準に含まれる実験や調査の科目で取り組んだ内容を具体的に書くと、資格の名前だけより中身が伝わります。

認定心理士(心理調査)もあわせて取る場合

日本心理学会は、認定心理士とは別に「認定心理士(心理調査)」という資格を設けています。学会のQ&Aによると、この資格は認定心理士の資格を持っていないと取ることができず、まずは認定心理士の資格を取る必要があります。認定心理士と同時に申請する方法もありますが、対象者と申請期間が決められています。

認定心理士(心理調査)も、学会のQ&Aで職能の資格ではないと説明されています。そのうえで、心理調査を活用して、社会の中の個人的な問題や社会的な問題を解決できることが証明されるので、そのことを生かした仕事はできると案内されています。

両方を持っている場合や、両方の取得を見込んでいる場合は、資格欄に別々の行で書きます。マーケティングの調査や、人事の分析など、調査の力が求められる仕事に応募するなら、認定心理士(心理調査)は特に伝える価値のある資格です。

面接で認定心理士について聞かれたときの答え方

認定心理士を履歴書に書くと、面接で「どんな資格ですか」と聞かれることがあります。心理学に詳しくない面接官も多いので、短く正確に説明できるよう準備しておきましょう。

説明の例です。

「日本心理学会が認定する資格で、大学で心理学の基礎知識と、実験や調査などの基礎技術を体系的に学んだことを証明するものです。試験ではなく、大学で取った単位を学会が審査して認定します。」

この説明のポイントは、資格の性格を正確に伝えることです。「カウンセラーの資格です」のように、心理職の資格であるかのように説明するのは誤りなので避けてください。

そのうえで、認定心理士を目指して学んだことを、応募する仕事にどう生かせるかを話せると評価につながります。たとえば、次のような結びつけ方があります。

  • 人事や教育の仕事:人の行動や学習の仕組みを学んだことを、研修の設計や面談に生かす
  • 営業や接客の仕事:人の意思決定や感情についての知識を、お客様の気持ちを理解する力に生かす
  • マーケティングや商品企画の仕事:調査の設計やデータの分析の技術を、顧客の調査に生かす
  • ITの仕事:人の認知の特性を学んだことを、使いやすい画面の設計に生かす

面接官から「取得見込みとありますが、取れなかった場合はどうなりますか」と聞かれることもあります。仮認定を受けている人は、単位の条件はすでに学会の審査で確かめられていて、卒業すれば資格を取れることを説明できます。仮認定を受けていない人は、必要な単位を取り終えているか、残りの単位をいつ取る予定かを具体的に答えられるようにしておきましょう。

特に、統計や調査、実験の技術は、多くの仕事で求められる力です。認定心理士の基準には、実験や実習の科目も含まれているので、レポートや卒業論文で取り組んだ調査を具体的に話せるようにしておきましょう。

自己PRで認定心理士を生かす例文

履歴書の自己PRの欄で、認定心理士を目指して学んだことを伝える例文を紹介します。

人事の仕事に応募する場合の例です。

「大学では心理学を専攻し、日本心理学会認定心理士の仮認定を受けています。特に学習と動機づけの心理学に関心を持ち、卒業論文では大学生のアルバイトの継続意欲について質問紙調査を行いました。調査の設計からデータの分析までを1人で進めた経験を生かし、社員の方々が意欲を持って働き続けられる仕組みづくりに貢献したいと考えています。」

ITの仕事に応募する場合の例です。

「心理学の実験の授業で、人が画面の情報をどの順番で見るかを調べる実験を行い、結果を統計の手法で分析しました。この経験から、使う人の認知の特性に合わせて画面を設計することの大切さを学びました。認定心理士の取得見込みとして身につけたデータ分析の基礎を生かし、使いやすいサービスづくりに関わりたいと考えています。」

どちらの例も、資格の名前を出すだけで終わらせず、学んだ内容と取り組んだ経験を具体的に書いている点がポイントです。資格は学んだことの証明であり、採用担当者が知りたいのは、その学びを仕事でどう使えるかです。

履歴書の資格欄でよくある間違い

認定心理士を履歴書に書くときに、よく見かける間違いをまとめておきます。

  • 「認定心理師」「認定心理士資格試験 合格」のように、名前や取り方を取り違えている
  • 公認心理師や臨床心理士と同じような心理職の資格だと受け取れる書き方をしている
  • 審査に合格しただけ、または卒業しただけの年月を取得年月として書いている
  • 仮認定を受けていないのに、「仮認定」と書いている
  • 単位を取り終えていない段階で、「取得見込み」と言い切っている

特に、仮認定と取得見込みの区別は大切です。仮認定は学会の審査を通った状態で、取得見込みは自分で見込んでいる状態です。どちらに当たるかを確かめてから書いてください。

認定心理士は、更新の必要がない資格です。学会のQ&Aでは、更新の必要はなく、年会費もないとされています。何年も前に取った人も、資格欄に書き続けて構いません。他の機関に出すための証明書が必要な場合は、学会に和文または英文の証明書の発行を申し込めます。

公認心理師を目指して大学院に進む人の書き方

心理学を学んだ学生の中には、大学院に進んで公認心理師や臨床心理士を目指す人もいます。厚生労働省の公認心理師のページでは、公認心理師を、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育などの分野で、心理学の専門的な知識と技術をもって決められた行為を行うことを仕事とする人だと説明しています。

大学院の入試や、心理職のアルバイトや実習先への応募で履歴書を出すときも、認定心理士の書き方は同じです。学部で認定心理士の取得見込みや仮認定がある場合は、資格欄に事実のとおりに書きます。

注意したいのは、公認心理師を目指していることを資格欄に書かないことです。資格欄は持っている資格や取得見込みの資格を書く場所なので、目指している資格は志望の動機や自己PRの欄で書きます。「公認心理師を目指して大学院で学ぶ予定です」のように書けば、将来の方向がはっきり伝わります。

大学院に進んだ後、心理職として働く前の段階で履歴書を書くときも、認定心理士は「心理学の基礎を体系的に学んだ証明」として書き、心理職の資格と誤解されないように表現しましょう。

心理学で身につけた力を仕事の書類に生かす

認定心理士を目指して学んだことは、資格欄だけでなく、仕事で使う書類の書き方にも生かせます。心理学の授業では、実験や調査の結果を、目的、方法、結果、考察の順で論理的にまとめるレポートを何度も書きます。この書き方は、会社の報告書や提案書の組み立てとよく似ています。

文章で物事を正確に伝える力をさらに伸ばしたい人は、ビジネスの文書の書き方を問う検定に挑戦するのも1つの方法です。ビジネス文書検定のページでは、試験の内容と級ごとの違いを紹介しています。認定心理士とあわせて資格欄に書けば、学びの幅が伝わります。

心理学の知識を生かして文章を書く仕事に関心がある人は、これまでに書いたレポートや記事をまとめて見せられるようにしておくと、仕事の依頼につながりやすくなります。作品のまとめ方は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で紹介しています。

2027年4月からの新しい基準

これから認定心理士を目指す人は、単位の基準が変わる予定があることも知っておきましょう。日本心理学会の案内では、2027年4月1日から新しい基準(2027年基準)の申請受付を始める予定とされています。今の基準(2014年基準)による申請も、移行の措置として2031年3月31日までの4年間は有効とされています。

どちらの基準で申請するかによって、必要な科目の組み合わせが変わる可能性があります。これから履修の計画を立てる人や、卒業後しばらくしてから申請する予定の人は、学会の単位認定基準のページで、自分がどちらの基準で申請することになるかを確かめてください。

基準が変わっても、履歴書の書き方の考え方は同じです。取った資格は「取得」、仮認定を受けたら「仮認定」、まだ審査を受けていなければ「取得見込み」と、事実のとおりに書き分けます。

書類を仕上げる前に確かめたいこと

認定心理士を履歴書に書く前に、次の点を確かめてください。

  1. 資格の名前を「日本心理学会認定心理士」など、認定した団体が分かる形で書いているか
  2. 仮認定を受けているか、申請前か、審査中かを正しく書き分けているか
  3. 取得年月を、認定証が届いた年月か、卒業証明書を送って取得となった年月にしているか
  4. 心理職の資格と誤解される書き方になっていないか
  5. 面接で資格の性格を1文で説明できるか

在宅の仕事とフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、調査や分析、文章の仕事を業務委託で長く続けている人は、自分が持っている資格や学んだことを、誇張せずに正確に伝えている点で共通しています。依頼する側にとっては、書かれていることがそのまま信頼できることが、仕事を任せる決め手になります。仲介の手数料がかからない直接のやり取りでは、その信頼が次の依頼につながり、同じ報酬でも手取りが厚く残る働き方になっていきます。

心理学で学んだ調査や分析の力は、さまざまな仕事に生かせます。研究者の年収・単価相場では、調査や研究の仕事の報酬の目安を確かめられます。人の行動の知識をデータの活用に生かしたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、マーケティングや分析に関わる仕事の中身も確かめてみてください。

よくある質問

Q. 認定心理士の取得見込みは履歴書にどう書けばよいですか?

卒業前に仮認定を受けている場合は「日本心理学会認定心理士 仮認定」と書き、卒業時に取得する見込みの年月を添えます。仮認定を受けていない場合は、必要な単位を取り終えていれば「日本心理学会認定心理士 取得見込み(卒業後に申請予定)」のように、今の段階が分かる形で書きます。単位を取り終えていない段階では、取得見込みと言い切らないようにしましょう。

Q. 認定心理士の取得年月はいつにすればよいですか?

卒業後に申請した場合は、認定料を払い込んで認定証が送られてきた年月を書きます。仮認定を受けた場合は、卒業後に卒業証明書を学会に送り、正式に資格の取得となった年月です。審査に合格しただけでは資格の取得とはならないので、合格の連絡を受けた年月や卒業した年月は書きません。正確な年月は手元の認定証で確かめてください。

Q. 認定心理士は心理カウンセラーの資格ですか?

違います。日本心理学会は、認定心理士を心理学の基礎資格であり、職能の資格ではないと説明しています。大学で心理学の基礎知識と基礎技術を学んだことを証明する資格です。心理職の資格には、国家資格の公認心理師や、民間資格の臨床心理士があります。履歴書や面接では、心理職の資格と誤解されない説明を心がけてください。

Q. 認定心理士の申請にはどのくらいの費用と期間がかかりますか?

日本心理学会の案内では、申請時に審査料11,000円、審査に合格した後に認定料33,000円が必要です。書類を郵送してから審査結果が通知されるまで通常2か月から3か月かかり、認定料を払ってから認定証が届くまでは約2週間から3週間です。書類に不備があると再提出でさらに時間がかかるため、就職活動の時期から逆算して早めに申請しましょう。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日最終更新:2026年11月3日
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