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カラーデザイン検定を独学で受ける|級ごとの勉強法

@SOHO編集部
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カラーデザイン検定を独学で受ける|級ごとの勉強法

この記事のポイント

  • ✓2級と3級を無料の公式ガイドで学び
  • ✓インターネットで24時間いつでも受けられる検定です
  • ✓級ごとの出題範囲と受験料

カラーデザイン検定を独学で受けようと考えている人の多くは、通信講座やスクールに通わずに合格できるのか、どの教材を使い、どれくらい勉強すればよいのかを知りたいと考えています。先に結論を書くと、カラーデザイン検定の2級と3級は、独学に向いた検定です。実施している国際カラーデザイン協会(ICD)が、2級と3級の公式ガイドをPDFで無料公開しており、試験もインターネットを使ってパソコンやスマートフォンから24時間いつでも受けられます。この記事では、検定のしくみと級ごとの出題範囲、独学での勉強の進め方、ほかの色の検定との違い、合格したあとの活かし方までを順番に説明します。

カラーデザイン検定とは

カラーデザイン検定は、国際カラーデザイン協会(ICD)が実施している民間の検定です。国家資格ではありませんが、色の基礎知識から配色、デザインやマーケティングでの色の使い方までを、級ごとに段階を踏んで学べるように組まれています。

協会の公式サイトでは、この検定の目的を、色の知識だけでなく、マーケティングの基礎知識やプレゼンテーションの手法まで問うことで、ビジネスの場で色のコンサルティングができる「色の戦略家」を育てることだと説明しています。商品開発、マーケティング、広報、Webの担当など、色を選ぶ場面がある仕事全般で役立つことを特徴としています。

検定は3級、2級、1級の3つの段階に分かれています。

  • 3級は、色彩の基本知識を問う入門の級
  • 2級は、3級の知識をもとに、配色とデザインの基本的な知識を問う級
  • 1級は、色の表し方や測り方、商品やブランドの色の計画など、実務に近い知識を問う上級の級

2026年11月時点で公式サイトに受験の案内が出ているのは2級と3級で、インターネットから随時申し込めます。1級については、インターネット試験として受付を始める予定で、詳細は決まり次第知らせると案内されています。1級を目指す人は、公式サイトのお知らせを定期的に確かめておきましょう。

3級と2級の試験の内容

独学で受ける人がまず目標にするのは、3級と2級です。公式サイトの試験概要に書かれている内容を整理すると、次のとおりです。

項目 3級 2級
試験の方法 インターネット試験、選択方式50問 インターネット試験、選択方式50問
試験時間 60分 70分
受験料(個人申込、税込) 4,800円 5,500円
受験資格 制限なし 制限なし
合格基準 正解率70%以上 正解率70%以上
対応する公式ガイド 3級公式ガイド(PDF版) 2級公式ガイドと3級公式ガイド(PDF版)

3級の出題範囲

3級の出題範囲は、色の連想と象徴、色名、色彩学の基礎、混色、食べ物と色、ファッションと色、インテリアと色です。「赤から何を連想するか」「色はどんな3つの性質で表せるか」といった基本から、料理や服、部屋の色の使い方まで、身近な場面を題材に学ぶ構成になっています。

2級の出題範囲

2級では、色が見えるしくみの3つの要素、光と色の関係と照明、混色の実践、色の表し方のいろいろな体系(カラーシステム)、配色の基本とカラーコーディネート、色の対比と同化、色が伝える情報、色名が出題範囲に入ります。3級の範囲も出題されるため、3級の内容を固めてから2級に進むのが効率的です。

どちらの級も受験資格に制限はなく、3級を受けずに2級から受けることもできます。ただし、2級の出題には3級の範囲も含まれるので、色の勉強が初めての人は3級から順に受けるほうが、結果として近道になります。

勉強を始める前に押さえたい色の基本

独学で勉強を始めるとき、最初につまずきやすいのが、色を表す基本の考え方です。ここを先に押さえておくと、公式ガイドの内容がぐっと読みやすくなります。

色は3つの性質で表せる

色彩学では、色を3つの性質の組み合わせで表します。この3つを「色の三属性」と呼びます。

  • 色相は、赤、黄、緑、青、紫といった色みの違いのこと
  • 明度は、色の明るさの度合いのこと。白に近いほど高く、黒に近いほど低い
  • 彩度は、色の鮮やかさの度合いのこと。鮮やかな色ほど高く、灰色に近いほど低い

たとえば「くすんだ水色」は、色相が青のあたり、明度がやや高く、彩度が低い色と言い換えられます。好きな色や身の回りの色を、この3つの言葉で説明する練習をすると、試験の問題も理解しやすくなります。

色が混ざるしくみは2種類ある

色の混ぜ方には、光を重ねる方法と、絵の具やインクを重ねる方法があります。光の三原色(赤、緑、青)を重ねると明るくなり、すべてを重ねると白に近づきます。テレビやスマートフォンの画面はこのしくみです。一方、色材の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)を重ねると暗くなり、すべてを重ねると黒に近づきます。印刷物はこのしくみです。

画面で作ったデザインを印刷すると色が変わって見えるのは、この2つのしくみの違いが関係しています。デザインの仕事でよく出会う場面なので、混色の章はしっかり理解しておきましょう。

色は周りの色によって見え方が変わる

同じ色でも、隣にある色や背景の色によって、明るく見えたり暗く見えたりします。周りの色との差が強調されて見える現象を「対比」、反対に周りの色に近づいて見える現象を「同化」といいます。2級で詳しく学ぶ内容ですが、デザインで文字を読みやすくしたり、商品を目立たせたりするときに欠かせない考え方です。

独学に向いている3つの理由

カラーデザイン検定が独学に向いている理由は、主に3つあります。

公式ガイドが無料で手に入る

最大の理由は、試験に対応する公式ガイドを、協会がPDFで無料公開していることです。公式サイトからカラーデザイン検定3級公式ガイドをダウンロードでき、2級の公式ガイドも同じく無料で用意されています。3級の公式ガイドは42ページで、図やイラスト、マンガを使って、色の知識を無理なく学べるように作られています。

教材費がかからないため、まず公式ガイドを読んでみて、自分に合いそうかを確かめてから受験を決められます。

自分の都合の良いときに受けられる

2級と3級は、インターネット試験(IBT)で行われます。IBTとは、試験会場に行かず、自宅などのパソコンやスマートフォン、タブレットから受ける試験のことです。申込みは随時受け付けており、受験料の支払いが済むと、試験のサイトに入るためのIDとパスワードがメールで届きます。そこから180日間ログインでき、都合の良いときに受験できます。

会場で受ける試験のように、年に1〜2回の試験日に合わせて仕事や家事の予定を調整する必要がありません。勉強の進み具合に合わせて受験のタイミングを決められるのは、独学の人にとって大きな利点です。

結果がすぐに分かる

インターネット試験では、受験の後すぐに画面上で合否が発表されます。結果を待つ期間がないため、3級に合格したらすぐに2級の勉強に移るといった計画が立てやすくなります。

独学の勉強法:3級

ここからは、級ごとの勉強の進め方を具体的に説明します。まずは3級です。

ステップ1:公式ガイドを通して読む

最初に、3級公式ガイドを最後まで通して読みます。この段階では、細かい用語を覚えることより、どんな内容が出てくるのか全体をつかむことを目的にします。1日1つの章を目安に読むと、1週間ほどで1周できます。

ステップ2:章ごとに要点を書き出す

2周目では、章ごとに大事な用語と説明を自分のノートに書き出します。色名は、名前と色をセットで覚えることが大切です。印刷した色見本やスマートフォンの画像を見ながら、名前と色を結びつけて覚えましょう。

ステップ3:身の回りの色で確かめる

3級の範囲は、食べ物、ファッション、インテリアと、身近な場面が題材になっています。スーパーの売り場で食品のパッケージの色を見て「この色はおいしそうに見せるために選ばれている」と考えたり、自分の部屋の色の組み合わせを見直したりすると、知識が実感をともなって身につきます。

ステップ4:体験版試験で形式に慣れる

協会は、インターネット試験の体験版を公開しています。体験版では、サンプル問題を通して試験の形式や出題の傾向を確かめられます。申し込む前に、使うパソコンやスマートフォンで体験版を動かし、画面の操作に慣れておきましょう。

3級でよく出る分野の押さえ方

3級の公式ガイドは7つの章で構成されています。章ごとに、独学で押さえておきたい点を整理します。

色の連想と象徴

色から連想されるものや気持ち、色が象徴する意味を学ぶ章です。赤から「情熱」や「危険」を連想するように、色と言葉の結びつきを覚えます。国や文化によって色の意味が違う例も出てくるので、日本と海外の違いにも注目して読みましょう。

色名

色の名前を学ぶ章です。昔から使われてきた日本の伝統的な色名や、外来の色名が出てきます。名前の由来とあわせて覚えると忘れにくくなります。

色彩学の基礎と混色

先に説明した色の三属性と、2種類の混色のしくみを学ぶ章です。理論の中心になる部分なので、図を見ながら、言葉で説明できるところまで理解しておきます。

食べ物、ファッション、インテリアと色

身近な場面で色がどう使われているかを学ぶ章です。食べ物の色が食欲に与える影響、服の色の組み合わせと似合う色の考え方、部屋の色が居心地に与える影響などが題材になります。この3つの章は、実際の売り場や自分の服、部屋を観察しながら読むと、記憶に残りやすくなります。

章ごとの分量に差があるので、理論の章には時間を多めに割き、身近な場面の章は観察と組み合わせて短時間で進めるなど、メリハリをつけると効率よく学べます。

独学の勉強法:2級

2級は、3級の知識をもとに、配色とデザインの考え方を深める級です。3級と比べて理論的な内容が増えるため、勉強の仕方を少し変える必要があります。

図を自分で描いて理解する

色の表し方の体系(カラーシステム)や、色の3つの性質の関係は、文字を読むだけでは理解しにくい分野です。公式ガイドの図を見ながら、自分でも同じ図をノートに描いてみると、色同士の位置関係が頭に入りやすくなります。

配色は実際に組み合わせてみる

配色の基本とカラーコーディネートは、実際に色を組み合わせてみることで理解が深まります。パソコンのお絵描きソフトやスライドの作成ソフトで、教わった配色の型どおりに色を並べてみると、「なぜこの組み合わせがまとまって見えるのか」が体感できます。

3級の範囲を必ず復習する

2級の試験では3級の範囲も出題されます。2級の勉強を始めたら、週に1回は3級の公式ガイドを読み返し、基本の用語を忘れないようにしておきましょう。

独学の学習計画の例

独学で続けるためには、試験の日から逆算した計画が欠かせません。カラーデザイン検定は自分で受験日を決められるので、先に「いつ受けるか」を決め、そこから計画を立てます。

色の勉強が初めての人が、働きながら3級と2級を順に受ける場合の計画の例は次のとおりです。平日は1日30分、週末は1時間ほど時間をとる想定です。

期間 やること
1〜2週目 3級公式ガイドを通して読み、全体をつかむ
3〜4週目 章ごとに要点を書き出し、色名を色とセットで覚える。体験版試験で形式に慣れる
5週目 3級を受験する
6〜8週目 2級公式ガイドを読み、図を自分で描いて理解する
9〜10週目 配色を実際に組み合わせて確かめ、3級の範囲を復習する
11週目 2級を受験する

色の知識がある人や、デザインの仕事をしている人は、この期間を短くしても問題ありません。反対に、忙しくて勉強の時間がとりにくい時期は、無理に詰め込まずに期間を延ばしましょう。

ほかの色の検定の学習時間の目安も参考になります。東京商工会議所のカラーコーディネーター検定試験について、通信講座の解説記事では次のように書かれています。

スタンダードクラスでは、一般的に50~100時間程度を目安とする情報があります。ただし、色彩の知識や学習経験によって必要な時間は異なります。 出典: c-c-j.com

検定ごとに出題の範囲や深さは違うため、この数字がそのままカラーデザイン検定に当てはまるわけではありませんが、色の基礎を体系的に学ぶにはまとまった時間が必要だということは共通しています。

独学と講座、どちらで学ぶか

カラーデザイン検定は独学に向いた検定ですが、講座で学ぶ方法もあります。協会は、検定に対応した講座を開く認定校と認定教室の制度を設けており、公式サイトに一覧を公開しています。認定校や認定教室で学んだ人は、申込みの方法が個人とは違う場合があるため、通っている学校に問い合わせるよう案内されています。

独学と講座のどちらが合うかは、次の点で判断するとよいでしょう。

  • 費用をかけずに始めたい、自分のペースで進めたい人は独学が向いている
  • 分からないところをその場で質問したい、仲間と一緒に学びたい人は講座が向いている
  • 配色の実習で、作ったものに講師から意見をもらいたい人は講座が向いている

独学で始めて、2級の理論でつまずいたときだけ講座を利用するという組み合わせもできます。まずは無料の公式ガイドで3級の勉強を始め、自分に合った学び方を見極めてください。

独学に役立つ道具

独学では、教材以外にもいくつかの道具をそろえておくと勉強がはかどります。どれも高価なものではありません。

  • ノートと色鉛筆。図を自分で描いたり、配色の例を色で塗ったりするのに使います
  • 色見本。印刷された色見本があると、色名と色を結びつけて覚えやすくなります
  • スマートフォンのカメラ。街で見かけた看板や商品の色を撮っておき、どんな配色なのかを後で分析する材料にします
  • パソコンのお絵描きソフトやスライドの作成ソフト。配色の型を実際に試し、色の組み合わせの印象を確かめるのに使います
  • 協会の公式サイトの色名辞典。色の名前と見た目を確かめられます

特にスマートフォンで撮った写真は、身の回りの色を教材に変えてくれる便利な道具です。撮った写真をフォルダに分けて、「暖かい印象の配色」「落ち着いた印象の配色」のように整理しておくと、2級で学ぶ配色のイメージの勉強にもつながります。

受験の申込みから合格までの流れ

独学で受ける人が迷いやすいのが、申込みと受験の手続きです。公式サイトの案内をもとに、流れを整理します。

  1. 体験版試験で、使う機器の動作と通信の環境を確かめる
  2. 公式サイトの申込みフォームから、必要事項を入力して送る。協会のアドレスから届くメールを受け取れるように設定しておく
  3. 申込みから5営業日以内に、受験料の支払いの案内がメールで届く。クレジットカードかコンビニで支払う
  4. 支払いが確認されると、試験のサイトのURLとIDとパスワードがメールで届く
  5. 都合の良いときに受験する(ログインできるのは180日間)
  6. 受験の後すぐに、画面上で合否が分かる

注意したいのは、申込みが完了した後は、理由を問わず受験料の返金と受験期間の変更ができないことです。期日までに受験料を支払わないと、申込みは取り消しになります。

また、この検定は公式ガイドを含むテキストを見ながら受けることが認められていません。替え玉受験や問題のコピー、SNSでの問題の共有などの不正が分かった場合は、失格となり、その後の受験を断られることがあると明記されています。

合格を証明する公式認定証は、希望する人だけが有料(2,000円、税込)で発行を申し込めます。再発行はできないため、届いたら大切に保管しましょう。

会社や学校でまとめて受ける場合は、団体申込みの制度もあります。公式サイトの試験概要では、団体で申し込んだときの受験料は3級4,000円、2級4,800円(いずれも税込)と案内されており、個人で申し込むより安くなります。職場の仲間と一緒に受けたい人や、学校で色の授業を受けている人は、団体での受験ができるかを担当者に相談してみるとよいでしょう。団体での申込みを希望する団体は、協会に問い合わせるよう案内されています。

インターネット試験で気をつけること

自宅で受けられるインターネット試験は便利ですが、機器や通信の環境が原因で受験がうまくいかないこともあります。公式サイトでは、動作と接続の環境について次のように案内しています。

  • パソコンはWindows 10かWindows 11、またはMacの最新版の1つ前の版まで。ブラウザはChrome、Safari、Firefox、Microsoft Edgeの最新版
  • スマートフォンとタブレットは、iPhoneとiPadの最新版の1つ前の版まで、Androidは8以上。ブラウザはChromeかSafariの最新版
  • 通信は、毎秒50メガビット以上の速度が保てる安定した環境が望ましく、最低でも毎秒10メガビット

スマートフォンの4G回線では、接続が途切れたときに思わぬ動作が起こる場合があるため、Wi-Fiなどの安定した回線を使うよう勧められています。受験中にほかのアプリでダウンロードをしたり、同じ回線に多くの機器がつながっていたりすると、正常に動かないこともあります。受験の前には、ほかのアプリを閉じ、静かで落ち着いて受けられる時間帯を選びましょう。

ほかの色の検定との違い

色の検定には、カラーデザイン検定のほかに、公益社団法人色彩検定協会の色彩検定と、東京商工会議所のカラーコーディネーター検定試験があります。目的や受け方が違うので、比べたうえで選ぶとよいでしょう。

項目 カラーデザイン検定(2級・3級) 色彩検定(3級・2級) カラーコーディネーター検定試験
実施団体 国際カラーデザイン協会 色彩検定協会 東京商工会議所
受け方 インターネット試験、随時 会場で受検、夏期と冬期 自宅のパソコンかテストセンター、年2回の試験期間
受験料(税込) 3級4,800円、2級5,500円 3級7,000円、2級10,000円 スタンダード5,500円、アドバンス7,700円(テストセンターは別に利用料)
教材 公式ガイドを無料公開 公式テキスト 公式テキスト

色彩検定協会の公式サイトによると、色彩検定は2026年度の場合、夏期検定が6月28日、冬期検定が11月8日に行われ、冬期の申込みは10月1日で締め切られています。カラーコーディネーター検定試験は、2026年度は6月から7月と、10月から11月の試験期間が設けられ、期間内に受験の日時を選ぶ方式です。

カラーデザイン検定は、日程にしばられず、教材費もかからずに始められる点が、ほかの2つと比べたときの特徴です。まず色の基礎をカラーデザイン検定で固め、より広く知られた検定に挑戦するという順番も考えられます。

独学でつまずきやすい点と対策

独学で勉強を進めると、いくつかの場面でつまずきやすくなります。よくある例と対策をまとめます。

色名がなかなか覚えられない

色名は数が多く、似た名前もあるため、文字だけで覚えようとすると混乱しがちです。名前と色をセットにしたカードを作り、通勤の時間などに繰り返し見る方法が効果的です。協会の公式サイトには色名辞典のページもあり、色の名前と見た目を確かめられます。

画面の色と印刷の色が違って見える

パソコンやスマートフォンの画面に表示される色は、機器の設定によって見え方が変わります。印刷した色とも差が出ます。試験はインターネットで受けるため、画面の明るさを極端に変えず、普段使っている設定のまま勉強と受験をするほうが混乱しにくくなります。

勉強のやる気が続かない

独学では、勉強の進み具合を自分で管理する必要があります。先に受験日を決めてカレンダーに書き込み、1週間ごとに「どの章まで終わらせるか」を決めておくと、やる気が続きやすくなります。3級に合格したら次は2級、というように小さな目標を順に立てるのも効果的です。

理論が抽象的で頭に入らない

光と色の関係や色の表し方の体系は、抽象的で理解しにくい分野です。身の回りの照明の下で同じ服の色がどう変わって見えるかを観察するなど、実物と結びつけて考えると理解が進みます。

合格したあとの活かし方

カラーデザイン検定の知識は、色を選ぶ場面があるさまざまな仕事で活かせます。

デザインの仕事

チラシ、バナー、Webサイト、プレゼンの資料など、デザインの仕事では、配色の判断が仕上がりを大きく左右します。色の理論を知っていると、「なぜこの配色にしたのか」を依頼者に言葉で説明できるようになり、修正のやり取りも減らせます。デザインの仕事全体の収入の目安は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。デザイナーの働き方ごとの年収や案件の単価の目安をまとめたページです。

アプリやWebの画面づくり

アプリやWebサービスの画面では、ボタンや文字の色が使いやすさに直結します。色の対比や見え方の知識は、画面の設計で役立ちます。アプリケーション開発のお仕事では、アプリ開発に関わる在宅の仕事の内容と始め方を紹介しています。

販促とマーケティング

商品のパッケージや広告の色は、売れ行きに影響します。カラーデザイン検定は、色の知識をマーケティングに活かすことを重視しているため、販促の仕事との相性が良い検定です。

色の選び方を言葉で説明する

検定で学んだ知識を仕事で活かすうえで役に立つのが、色の選び方を依頼者に言葉で説明する力です。たとえば、次のような説明ができると、依頼者は判断しやすくなります。

  • 「ボタンの色は、背景との明度の差を大きくして、ひと目で押せる場所だと分かるようにしました」
  • 「全体を同じ色相の濃淡でまとめ、落ち着いた印象にしています。目立たせたい見出しだけ、反対の色相を使っています」
  • 「食品のチラシなので、食欲を感じさせやすい暖かい色を中心にしています」

どれも、色の三属性や配色の型、色の連想といった検定の範囲の知識をもとにした説明です。好みではなく理由で色を説明できると、修正の依頼があったときも、何を変えればよいかを依頼者と同じ言葉で話し合えます。

協会の上位の認証

協会には、1級に合格した後に認定講習会を受けることで、協会の認定プログラムを教えられる「カラーデザインマスター」になれる制度があります。講習会の費用は25,000円(税込)と認定料10,000円(税込)で、その後は1年ごとの更新で年会費がかかると案内されています。色を教える仕事に関心がある人は、長い目で目標にできます。

合格した後も学びを続けるには

検定に合格しても、色の感覚は使わないと鈍っていきます。合格した後も学びを続けるために、次のような方法があります。

1つ目は、日々の仕事や生活で色を意識して選ぶことです。資料を作るとき、服を選ぶとき、部屋の小物を選ぶときに、なぜその色を選ぶのかを言葉にしてみると、学んだ理論が自然に身につきます。

2つ目は、上の級やほかの検定に挑戦することです。3級に合格したら2級、2級に合格したら1級の開始を待つ、あるいは色彩検定やカラーコーディネーター検定試験で別の角度から色を学ぶといった方法があります。検定ごとに重視している分野が違うため、複数を学ぶと色の見方が広がります。

3つ目は、作品を作り続けることです。学んだ配色を使ってバナーやチラシ、資料を作り、ほかの人の意見をもらうと、理論だけでは分からない改善点が見えてきます。

作品と説明で実力を見せる

検定の合格は、色の知識があることの証明になります。ただ、デザインの仕事を受けるときに相手が見るのは、合格証よりも実際の作品です。作品集には、完成した作品だけでなく、配色を検討した途中の案を並べると、色を理由で選んでいることが伝わります。たとえば同じバナーを3通りの配色で作り、目的に対してどれを選んだか、なぜ選んだかを書き添える見せ方です。配色を工夫した作品を作り、作品ごとに「どんな目的で、なぜこの色を選んだのか」を短い文章で添えておくと、検定で学んだ知識が実力として伝わります。

作品の並べ方や説明の書き方は、文章の仕事を題材にした記事ですが、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】も参考になります。実績を相手に伝わる形に並べる考え方を、型と例で紹介しています。

運営者として見てきた、色の知識が仕事につながる人

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、デザインの仕事を長く続けている人は、色の選び方を「好み」ではなく「理由」で説明できる人です。依頼者は必ずしも色の専門家ではないため、「この色は信頼感を伝えるため」「この組み合わせは目立たせたい部分に視線を集めるため」と説明されると、安心して任せられます。検定で学ぶ色の理論は、まさにこの説明の土台になります。

また、仲介の手数料が重い場で仕事を受けると、同じ予算を払う依頼者に対して受け手の手取りが薄くなりがちです。依頼者と直接やり取りできる場では、依頼者は同じ予算でより多くを頼め、受け手は手数料0%で報酬を受け取れるため、修正や相談のやり取りが多いデザインの仕事でも、双方が無理なく関係を続けられます。

資格ガイドと仕事のデータから見えること

カラーデザイン検定の2級と3級は、無料の公式ガイドとインターネット試験のおかげで、独学で始めやすい検定です。ここで紹介した年収のデータと仕事のガイドを並べてみると、色の知識はデザインの仕事だけでなく、アプリの画面づくりや販促の仕事にも広く求められていることが分かります。

独学で合格を目指す人は、次の順番で進めてみてください。

  1. 公式サイトから3級の公式ガイドをダウンロードし、通して読む
  2. 受験日を決め、そこから逆算して週ごとの計画を立てる
  3. 色名は色とセットで覚え、身の回りの色で知識を確かめる
  4. 体験版試験で機器と通信の環境を確かめてから申し込む
  5. 3級に合格したら2級へ進み、学んだ配色を作品づくりに使う

色の知識が活きる在宅の仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事でも紹介しています。検定の勉強と並行して、自分の知識を活かせる仕事を探してみてください。

よくある質問

Q. カラーデザイン検定は独学で合格できますか?

2級と3級は独学に向いた検定です。試験に対応する公式ガイドを国際カラーデザイン協会がPDFで無料公開しており、試験もインターネットで24時間いつでも受けられます。合格基準は正解率70%以上です。公式ガイドを繰り返し読み、体験版試験で形式に慣れてから受けると安心です。

Q. カラーデザイン検定の受験料はいくらですか?

個人で申し込む場合、3級が4,800円、2級が5,500円(いずれも税込)です。申込みが完了した後は、理由を問わず受験料の返金と受験期間の変更ができません。合格を証明する公式認定証は、希望する人だけが有料で発行を申し込めます。最新の金額は公式サイトで確かめてください。

Q. 3級を受けずに2級から受けられますか?

受験資格に制限はないため、2級から受けることもできます。ただし、2級の試験には3級の範囲も出題されます。色の勉強が初めての人は、3級の公式ガイドで基本を固めてから2級に進むほうが、結果として効率的に合格を目指せます。

Q. カラーデザイン検定と色彩検定はどちらを受けるべきですか?

目的と受け方で選ぶとよいでしょう。カラーデザイン検定は教材が無料で、インターネットで随時受けられるため、手軽に色の基礎を学びたい人に向いています。色彩検定は会場で年2回行われ、広く知られた検定です。まずカラーデザイン検定で基礎を固めてから、色彩検定に挑戦する方法もあります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月3日
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