サービス付き高齢者向け住宅で派遣として働く|直接雇われる場合との差と、合う場面


この記事のポイント
- ✓サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で派遣として働く場合と直接雇用の違いを
- ✓時給・賞与・処遇改善・任される仕事・契約期間の面から比較しました
- ✓派遣が使われる職場側の事情
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で派遣として働くのは、ありかなしか。結論から言うと、「職場を見極めたい時期」と「働く時間を自分で決めたい時期」には派遣が合い、「資格を取りながら長く腰を据えたい時期」には直接雇用のほうが得をする傾向があります。
派遣は時給が高めに見えますが、賞与、処遇改善の手当、資格取得の支援まで含めて比べると、差は思ったほど大きくありません。一方で、合わない職場から離れやすい、夜勤専従や短時間など条件を絞りやすいという、直接雇用にはない利点もあります。
この記事では、サ高住という職場で派遣が使われる事情から始めて、直接雇用との違い、派遣職員が実際に任される仕事、法律上のルール、派遣が合う場面と合わない場面、派遣会社や求人票の見方までを整理します。
サ高住で派遣職員が使われる理由
まず、なぜサ高住で派遣の募集が多いのか、職場側の事情を押さえておきます。ここを知っておくと、派遣先でどんな役割を期待されるのかが読めるようになります。
サ高住には、大きく分けて2つの型があります。
| 型 | 介護の提供のされ方 | 派遣が入りやすい場面 |
|---|---|---|
| 一般型 | 入居者が外部や併設の訪問介護・デイサービスと契約 | 夜間の見守り、併設訪問介護のヘルパー、生活支援 |
| 介護型(特定施設) | 住宅の職員が24時間介護を提供 | 介護職員の欠員補充、夜勤、入浴や食事のピーク時間 |
介護の仕事全体で人手不足が続いていることは、よく知られています。介護関係職種の有効求人倍率は、全職業の平均を大きく上回る水準で推移しています。求人を出してもすぐに人が集まらないため、欠員が出たときの穴埋めとして派遣が使われます。
サ高住に特有の事情もあります。
・新しく開設する住宅が多く、開設直後は入居者の増加に合わせて人を増やす必要がある ・入居者の要介護度が上がると、急に介助の量が増え、今の人数では足りなくなる ・併設の訪問介護は、朝・昼・夕方に訪問が集中し、その時間だけ人手がほしい ・夜勤に入れる職員が限られ、夜勤専従の人材を外部から確保したい
実際の求人を見ると、住宅の規模と条件がそのまま書かれていることが多くあります。
【仕事内容】JR京浜東北線「南浦和」よりバスにて15分/川口市/サービス付き高齢者向け住宅(50室)...【求人の特徴】残業なし,残業ほぼなし,残業月20時間以内,介護事務,介護,介護付き住宅勤務経験... 出典: 求人ボックス
50室という規模は、サ高住としては標準的な大きさです。この規模の住宅だと、日勤帯の職員は数人、夜勤は1〜2人ほどで回すことが多く、1人の欠員が現場の負担に直結します。派遣職員は、その「1人分の穴」を埋める役割を期待されて入ることが多い、という前提を持っておくと、入ってからのずれが減ります。
正直なところ、派遣を多く使っている住宅の中には、直接雇用の職員が定着していないために派遣に頼っているところもあります。これは派遣で働く側にとっては、仕事の口が多いという意味で利点ですが、職場の体制がぎりぎりであることの表れでもあります。
派遣と直接雇用、何がどれくらい違うか
次に、サ高住で派遣として働く場合と、住宅や併設事業所に直接雇われる場合の違いを比べます。
| 項目 | 派遣 | 直接雇用(正社員・パート) |
|---|---|---|
| 雇用主 | 派遣会社 | 住宅の運営会社、または併設事業所の法人 |
| 仕事の指示 | 派遣先(サ高住)の職員から受ける | 雇用主から受ける |
| 時給・月給 | 時給制が多く、パートより高めの傾向 | 正社員は月給、パートは時給 |
| 賞与 | 原則なし、または時給に含む考え方 | 正社員は支給されることが多い |
| 処遇改善の手当 | 時給にどう反映されているか見えにくい | 手当や賞与として配分される |
| 資格取得の支援 | 派遣会社によっては講座を用意 | 事業所の制度を使える場合がある |
| 仕事の範囲 | 契約で決めた業務に限られる | 役割が広がり、リーダーなどの道もある |
| 契約期間 | 数か月ごとの更新が多い | 正社員は期間の定めなしが多い |
| 辞めやすさ | 契約期間の終わりで区切りやすい | 退職の意思表示と引き継ぎが必要 |
時給で見ると、派遣は有利に見えます。地域や資格、夜勤の有無によって違いますが、サ高住を含む介護職の派遣では、時給1,300円〜1,800円程度の求人が多く見られ、介護福祉士や夜勤ありだとさらに上がります。同じ地域の直接雇用のパートと比べると、時給が数百円高いことも珍しくありません。
ただし、年収で比べると話は変わります。正社員には賞与や、処遇改善加算による手当の配分があり、昇給や資格手当もあります。介護の現場では、処遇改善の仕組みが年々拡充されていて、その多くは事業所に直接雇われている職員の賃金改善として配られます。派遣職員もその対象に含めることは制度上できますが、派遣会社と派遣先の取り決め次第で、時給にどう反映されているかは外から見えにくいのが実情です。
介護職員の年収の水準や、資格・経験年数による違いは、介護職員の年収・単価相場にまとまっています。派遣の時給を年収に直して比べるときの基準として使えます。たとえば時給1,600円で1日8時間、月20日働くと月25万6,000円ほどで、12か月では約307万円です。これに対して、直接雇用の正社員は月給に賞与と各種手当が加わるので、同じ地域の相場と比べてどちらが多いかを確かめてください。
私が編集者として介護の働き方をテーマにした記事を担当していたとき、派遣から直接雇用に切り替えた方と、その逆を選んだ方の両方に話を聞いたことがあります。派遣から切り替えた方は「時給は下がったけれど、賞与と資格手当を入れたら年収はほぼ同じで、何より研修を受けられるようになった」と話していました。逆に直接雇用から派遣に移った方は「人間関係のしがらみから抜けられて、介護そのものに集中できるようになった」と話していました。どちらも正解で、何を優先したいかで答えが変わる、というのが取材を通じて得た実感です。
サ高住の派遣職員が、実際に任される仕事
派遣で入ったとき、サ高住の中でどんな仕事を任されるのか。型ごとに見ていきます。
介護型サ高住の場合
介護型では、住宅の職員として食事、入浴、排せつの介助、記録、夜勤を担います。仕事の中身は直接雇用の介護職員とほぼ同じです。違いが出るのは、次のような点です。
・委員会活動や行事の企画、新人の指導といった役割は、直接雇用の職員が担うことが多い ・ケアプランの会議や家族との面談には、派遣職員は参加しないことが多い ・シフトは契約の曜日・時間帯で固定され、急な変更には応じなくてよい
一般型サ高住の場合
一般型では、派遣職員は主に次のどちらかの立場で入ります。
・住宅の職員として、夜間の見守り、安否確認、緊急通報への対応 ・併設の訪問介護事業所のヘルパーとして、居室での身体介護や生活援助
訪問介護のヘルパーとして入る場合は、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。1日に何件もの訪問を時間どおりに回る働き方になります。
【特徴】経験者・有資格者歓迎/ブランクOK/ミドル(40代~)...併設のサービス付き高齢者向け住宅のご入居者さまを担当いただきます。 出典: 求人ボックス
この求人のように「併設のサ高住の入居者を担当」とある場合は、デイサービスや訪問介護などの事業所に所属しながら、隣のサ高住の入居者を担当する形です。どの事業所の仕事として入るのかで、仕事の中身も必要な資格も変わるので、派遣会社の担当者に必ず確認してください。
派遣職員が注意したい「契約外の仕事」
派遣は、派遣会社と派遣先の間で決めた業務の範囲で働く仕組みです。サ高住は生活支援と介護の境目があいまいな職場なので、「ついでにこれもお願い」と、契約にない仕事を頼まれる場面が起きがちです。
たとえば、夜間の見守りとして入ったのに、訪問介護の身体介護まで頼まれる。住宅の職員として入ったのに、併設のデイサービスの送迎を手伝ってほしいと言われる。こうした場合は、その場で断りにくくても、派遣会社の担当者に相談してください。契約外の仕事を続けると、事故が起きたときに誰の責任かがあいまいになり、自分が不利になる可能性があります。
夜勤専従の派遣という働き方
サ高住の派遣求人の中で、特に多いのが夜勤専従です。夜勤専従の派遣は、条件がはっきりしている分、合う人には効率のよい働き方ですが、サ高住ならではの注意点もあります。
夜勤専従が求められる理由
サ高住の直接雇用の職員の中には、子育てや家族の事情で夜勤に入れない人が一定数います。一方で、住宅の規模にかかわらず、夜間にも誰かが建物にいる必要があります。夜勤に入れる職員が限られると、特定の職員に夜勤が集中し、その職員が疲れて辞めてしまう、という悪循環が起きます。夜勤専従の派遣職員は、この悪循環を断つ役割を期待されています。
夜勤1回の中身
夜勤は、一般に夕方から翌朝までの長い勤務です。夜勤手当がつくため、1回あたりの収入は日勤より高くなります。サ高住の夜勤で担う主な仕事は次のとおりです。
| 時間帯 | 主な仕事 |
|---|---|
| 夕方 | 日勤からの申し送り、夕食後の服薬確認、就寝の介助 |
| 深夜 | 定時の巡回、排せつの介助、ナースコールや緊急通報への対応 |
| 明け方 | 起床の介助、朝食の準備、日勤への申し送り |
一般型では、夜間は住宅の職員1人か、併設の訪問介護の職員と2人ほどで建物全体を見ていることがあります。介護型では、入居者の人数に応じてもう少し人が配置されます。
夜勤専従の派遣で確かめたいこと
夜勤専従の派遣は、夜勤の体制が職場によって大きく違うため、事前の確認が特に大切です。
・夜勤は何人体制で、何室を見るのか ・夜間の看護師への連絡方法(オンコールの有無) ・救急車を呼ぶ判断の基準と、家族への連絡の手順 ・休憩や仮眠の時間と場所が確保されているか ・初回の夜勤に、直接雇用の職員が一緒に入ってくれるか
特に最後の点は重要です。初めて入る建物で、入居者の顔も分からないまま1人で夜勤に入るのは、正直なところ無理があります。初回だけでも同行してもらえるよう、派遣会社を通じて依頼してください。
体への負担の考え方
夜勤専従は、日勤と夜勤を行き来する働き方に比べて、生活リズムを夜型に固定しやすいという利点があります。一方で、夜勤の回数が多くなりすぎると、疲れがたまりやすくなります。月に何回まで入るかを最初に決めておき、無理のない回数で働くことが、長く続けるうえで大切です。
派遣で入ってから1か月の流れと、なじむコツ
派遣職員は、直接雇用の新人に比べて研修の時間が短く、早く現場の動きについていくことを求められます。サ高住に派遣で入ったときの一般的な流れと、なじむためのコツを整理します。
初日:オリエンテーションと建物の確認
初日は、派遣会社の担当者が同行し、派遣先の責任者から建物の構造、緊急時の連絡先、記録の方法について説明を受けるのが一般的です。サ高住は居室が個室で廊下に並んでいるので、非常口、緊急通報の受信機、消火器の場所を初日に必ず確かめておきます。
1週目:入居者と職員の顔を覚える
最初の1週間は、入居者の名前と部屋番号、介助の注意点を覚えることに集中します。サ高住の入居者は、自立している方から介助が必要な方まで幅があり、一人ひとり対応が違います。記録を読む時間を自分から確保し、分からないことは落ち着いた時間にまとめて聞くようにすると、忙しい時間帯に職員の手を止めずに済みます。
2週目から1か月:一人で任される場面が増える
2週目以降は、担当の時間帯を一人で任されることが増えます。このときに気をつけたいのは、前の派遣先ややり慣れたやり方を、そのまま持ち込まないことです。同じ介助でも、住宅によって手順や使う道具が違います。「前の職場ではこうでしたが、ここではどうしていますか」と確認する形をとると、職員との関係もこじれにくくなります。
なじむためのコツ
派遣職員が職場になじむために効果があるのは、申し送りを丁寧にすることです。派遣職員は勤務日が限られていることが多いので、自分の勤務中に起きたことを、次の職員に正確に伝えることが信頼につながります。「何時に、どの方に、何があって、どう対応したか」を事実だけで短く伝えられる派遣職員は、どの住宅でも重宝されます。
派遣で働くときに知っておきたいルール
派遣には、労働者派遣法による決まりがあります。サ高住で働くうえで関係の深いものを整理します。
介護の仕事は派遣できる
労働者派遣法では、港湾運送、建設、警備などの業務や、病院や診療所での医療関連の業務の多くは、派遣が原則禁止されています。一方、介護の仕事は派遣が認められていて、サ高住や有料老人ホームなどでの介護職員の派遣は広く行われています。
同じ職場で働ける期間には上限がある
派遣には、同じ派遣先の同じ組織単位で、同じ派遣職員が働ける期間を原則3年までとする決まりがあります。派遣会社に無期雇用されている場合などは、この上限の対象外です。3年を迎える前に、派遣会社は派遣先への直接雇用の依頼や、別の派遣先の紹介などの措置をとることになっています。
待遇の差には、決まりがある
2020年4月から、派遣職員にも同一労働同一賃金のルールが適用されています。派遣会社は、派遣先の職員との均等・均衡を図る方式か、労使協定にもとづいて一般の労働者の平均的な賃金水準以上とする方式のどちらかで、派遣職員の待遇を決めることになっています。
つまり、同じ仕事をしている派遣先の職員と比べて、理由なく待遇が低くなることは許されていません。派遣会社には、待遇の決め方について派遣職員に説明する義務もあります。
紹介予定派遣という選び方
紹介予定派遣は、派遣期間のあとに派遣先に直接雇用されることを前提とした派遣です。派遣として働ける期間は最長6か月で、その間に働く側も職場側も、お互いが合うかを見極めます。サ高住で長く働きたいけれど、職場の雰囲気や夜勤の体制を実際に見てから決めたい、という人に向いた仕組みです。
日雇いの派遣は原則禁止
雇用期間が30日以内の日雇い派遣は、一部の例外を除いて原則として禁止されています。介護の単発の仕事を探す場合は、派遣ではなく、事業所に直接短期間雇われる形になることが多いです。
派遣職員と直接雇用の職員、職場の中での関係
サ高住で派遣として働くとき、仕事の中身と同じくらい気になるのが、直接雇用の職員との関係です。派遣職員ならではの立ち位置と、そこで起きやすいすれ違いを整理します。
派遣職員が感じやすい居心地の悪さ
派遣職員からよく聞かれるのは、「職員の輪に入りにくい」「大事な情報が自分にだけ回ってこない」という声です。サ高住は職員数が少ない職場なので、直接雇用の職員同士は長い付き合いで、暗黙の決まりごとを共有しています。派遣職員はその外にいるため、会議の内容や入居者の最近の変化を知らされないまま勤務に入ることがあります。
情報が回ってこないのは、意地悪というより、「派遣の人にどこまで伝えればいいか」を職場が決めていないことが原因の場合が多い傾向があります。勤務の始めに「前回の勤務から変わったことはありますか」と自分から聞く習慣をつけると、情報の取りこぼしはかなり減ります。
直接雇用の職員が感じやすい不満
一方で、直接雇用の職員の側にも不満が生まれやすい構造があります。
・派遣職員のほうが時給が高いのに、責任の重い仕事は自分たちが担っている ・派遣職員は契約の時間で帰るので、残った仕事が自分たちに回ってくる ・せっかく仕事を教えても、数か月で契約が終わって別の人に代わる
どれも、派遣という仕組みから自然に生まれる不満です。派遣職員の側がこの事情を知っておくと、「なぜか冷たくされる」と感じたときに、個人の問題として受け止めすぎずに済みます。
関係をこじらせないためにできること
派遣職員が職場で信頼を得るために効果があるのは、次のような小さな積み重ねです。
・契約の範囲の仕事は、時間内に確実に終わらせる ・時間内に終わらなかったことは、隠さずに申し送る ・教えてもらったことにはお礼を言い、同じことを何度も聞かないようメモを取る ・職員同士の噂話や派閥には深入りしない
契約の範囲を守ることと、協力的であることは両立します。できないことは派遣会社を通じてはっきりさせたうえで、できることは丁寧にやる。この姿勢が、派遣職員として長く同じ住宅で求められる人の共通点です。
派遣が合う場面、合わない場面
ここまでの違いを踏まえて、サ高住で派遣を選ぶのが合う場面と、合わない場面をフェアに整理します。
派遣が合う場面
・介護の経験はあるが、サ高住で働くのは初めてで、職場を見極めてから決めたい ・子育てや家族の介護、学業などで、働ける曜日や時間帯がはっきり決まっている ・夜勤専従で効率よく働きたい ・前の職場の人間関係に疲れていて、しばらく距離を置いた関わり方をしたい ・ブランクがあり、まずは短期間で感覚を取り戻したい
派遣の最大の利点は、条件を絞って働けることと、合わないときに契約期間の区切りで離れやすいことです。合わない職場に無理に居続けて体や心を壊すくらいなら、派遣で職場を見て回るのは合理的な選択です。
派遣が合わない場面
・介護福祉士やケアマネジャーを目指し、職場の研修や資格支援を使いたい ・リーダーやサービス提供責任者、生活相談員など、役割を広げていきたい ・入居者一人ひとりと長い時間をかけて関係を作りたい ・賞与や退職金を含めて、長期の収入を安定させたい
特にサ高住では、入居者の暮らしの変化に長く寄り添うことが仕事の価値になります。数か月で職場が変わる働き方だと、入居者との関係が深まる前に離れることになり、この仕事ならではのやりがいを感じにくい面があります。
迷ったときの考え方
迷ったら、「今の自分は、職場を選ぶ段階か、職場で育つ段階か」を考えてみてください。選ぶ段階なら派遣や紹介予定派遣、育つ段階なら直接雇用、というふうに、時期によって使い分けるのが現実的です。
働き方の方向性を一人で決めきれないときは、キャリアの専門家に相談する方法もあります。キャリアコンサルタントは職業選択や能力開発の相談に乗る国家資格で、ハローワークなどでも相談できる場合があります。転職や職場の悩みを第三者として整理する仕事の実態は職場・転職・キャリア相談のお仕事で紹介しています。
派遣会社と求人票で確かめること
サ高住で派遣として働くと決めたら、派遣会社選びと求人の確認がとても大切になります。
求人票・派遣会社に確かめる項目
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 派遣先の型 | 一般型か介護型か、住宅の職員か併設事業所か |
| 業務の範囲 | 身体介護を含むか、夜間の見守りのみか |
| 夜勤の体制 | 夜勤は何人で、何室を見るのか |
| 時給と手当 | 夜勤手当、資格手当、交通費の扱い |
| 契約期間 | 最初の契約期間と更新の見込み |
| 研修 | 派遣先での初日のオリエンテーション、同行の有無 |
| 相談の窓口 | 派遣会社の担当者の連絡の取りやすさ |
| 社会保険 | 加入の条件を満たすか |
「残業なし」「残業ほぼなし」と書かれていても、派遣先の人手が足りないと、訪問の時間が延びたり、申し送りが長引いたりすることがあります。派遣会社の担当者に、実際にその派遣先で働いた人の声を聞けるかどうかも尋ねてみてください。
派遣会社の担当者との付き合い方
派遣で働くとき、派遣会社の担当者は、派遣先との間に立ってくれる大事な存在です。契約外の仕事を頼まれた、夜勤の体制が聞いていた話と違う、職員との関係で困っている。こうしたことを、派遣先に直接言いにくいときに間に入ってもらえます。
登録の段階で、困ったときにどれくらいの早さで返事がもらえるか、担当者が派遣先に顔を出す機会があるかを確かめておくと、安心して働けます。
口コミの使い方
派遣会社の評判や口コミは参考になりますが、担当者によって対応が大きく違うこともあります。口コミはひとつの判断材料にとどめ、実際の対応の早さや説明の丁寧さで判断するのがおすすめです。複数の派遣会社に登録して、同じサ高住の求人の条件を比べてみるのも、相場を知るよい方法です。
運営者として見てきた、雇われ方を選べる人の強さ
在宅ワークや業務委託の市場を長く見てきた立場から言うと、働き方の形をひとつに決めつけない人ほど、職場の変化に強い傾向があります。直接雇用で経験と資格を積み、派遣で職場を見て回り、条件が合えばまた直接雇用に戻る。サ高住のように人手不足が続く分野では、経験と資格があれば、雇われ方を自分で選べる立場に立ちやすくなります。
介護の知識と経験は、雇われて現場で働く以外にも活かせます。介護系の記事の執筆や監修の補助、研修資料の作成、家族介護の相談などに、個人として関わる人もいます。こうした仕事を受ける場面では、中間マージンが乗らない直接の取引なら、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。派遣会社を通すか、直接雇われるかという違いと同じように、間に入る仕組みの有無で手元に残る金額は変わります。手数料0%の直接取引は、その差を働く人の側に残す選択肢です。
サ高住で派遣として働くことは、職場を見極めたい時期や、時間を絞って働きたい時期には、とても合理的な選択です。一方で、長く腰を据えて資格を積みたい時期には、直接雇用のほうが得をする場面が多くあります。時給の数字だけで決めず、賞与や手当、研修、仕事の範囲まで並べて比べてから選んでください。
よくある質問
Q. サ高住の派遣の時給はどれくらいですか?
地域や資格、夜勤の有無によって違いますが、介護職の派遣では時給1,300円〜1,800円程度の求人が多く見られ、介護福祉士や夜勤ありの場合はさらに高くなる傾向があります。同じ地域の直接雇用のパートより高いことが多い一方、賞与や処遇改善の手当、昇給を含めた年収で比べると差が小さくなるので、年収に直して比べることをおすすめします。
Q. 無資格でもサ高住に派遣で入れますか?
介護型サ高住の介護職員や、一般型の夜間の見守りなどでは、無資格可の派遣求人もあります。ただし、併設の訪問介護事業所で身体介護を行うには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。無資格で入る場合は、どの業務を担当するのかを派遣会社に必ず確認してください。資格取得の講座を用意している派遣会社もあります。
Q. 派遣から同じサ高住に直接雇用で移ることはできますか?
できます。派遣先と本人が合意すれば直接雇用に切り替えられますし、最初から直接雇用を前提にした紹介予定派遣という仕組みもあります。紹介予定派遣では最長6か月の派遣期間の間に、職場の雰囲気や夜勤の体制を確かめてから決められます。派遣会社との契約に、直接雇用に移るときの取り決めがないかも事前に確認してください。
Q. 派遣で契約外の仕事を頼まれたら、どうすればいいですか?
その場で無理に引き受けず、派遣会社の担当者に相談してください。派遣は、派遣会社と派遣先で決めた業務の範囲で働く仕組みです。契約にない身体介護や送迎などを続けると、事故が起きたときの責任があいまいになり、自分が不利になるおそれがあります。担当者から派遣先に確認してもらい、必要なら契約内容を見直してもらいましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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