マツダの情報漏洩|CLUB MAZDA COMMUNITYの最大4,103名と利用者が確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓マツダの情報漏洩について
- ✓2026年10月14日の公式発表をもとに
- ✓CLUB MAZDA COMMUNITYの最大4,103名分で閲覧・取得された可能性がある項目
マツダ株式会社は2026年10月14日、コミュニティサービスサイト「CLUB MAZDA COMMUNITY」の運営を委託しているコミューン株式会社のサービス「Commune」が不正アクセスを受け、会員と運営担当の従業員を含む最大4,103名分の会員ID、アカウント名、メールアドレス、性別、居住地(都道府県)、購買・利用状況履歴、趣味・嗜好・アンケート回答が、外部から閲覧・取得された可能性があると発表しました。 クレジットカード情報は含まれていないと明記されており、マツダの社内システムへの影響も確認されていないとしています。 利用者がまずすることは、マツダやコミュニティの運営を名乗るメール・SMSのURLを開かないこと、そしてCLUB MAZDA COMMUNITYと同じパスワードを他のサービスで使っていれば変えておくことです。
この記事では、2026年10月20日時点でマツダとコミューン株式会社の公式サイトに掲載されている発表をもとに、何が起きたのか、自分が対象かどうかの確かめ方、漏れた項目に合わせて具体的に何をすればよいかを順に説明します。車の購入を考えてコミュニティに登録した人、マツダ車の持ち主として投稿していた人、登録したまま使っていない人のどれにも関係する内容です。
マツダの情報漏洩で何が起きたか(2026年10月20日時点)
CLUB MAZDA COMMUNITYは、マツダが顧客向けに提供しているコミュニティサイトです。マツダ車の持ち主やファンが登録し、投稿やアンケートへの回答、イベントの情報のやり取りなどに使われてきました。サイトの仕組みそのものはマツダが自社で作ったものではなく、コミューン株式会社が企業向けに提供しているコミュニティの基盤「Commune」の上で動いています。マツダはこの運営をコミューン株式会社に委託していました。
今回、不正アクセスを受けたのはこの委託先のシステムです。マツダの発表によると、2026年10月7日に委託先から「Communeが外部の第三者による不正アクセスを受けた」との報告があり、その後の調査で、CLUB MAZDA COMMUNITYの会員の個人情報と、サイトの運営を担当するマツダの従業員に関する情報が、外部から閲覧・取得された可能性があると分かりました。
件数は「最大4,103名分」です。この数には、一般の会員だけでなく、サイトを運営する側のマツダの従業員も含まれています。「最大」という言い方は、対象になりうる上限がこの人数だという意味で、4,103名全員の情報が確実に持ち出されたと確定したわけではありません。発表の言葉も「漏えいした」ではなく「閲覧・取得された可能性がある」です。
マツダは本サイトのサービスを停止したうえで調査を進めています。2026年10月20日時点で、CLUB MAZDA COMMUNITYのトップページは「臨時メンテナンス中」の表示になっており、問い合わせ先としてコミューン株式会社の窓口のメールアドレスが案内されています。
発表の時点では、閲覧・取得された可能性がある情報が悪用された事実や二次被害は確認されていないとされています。二次被害とは、漏れた情報を使った詐欺メールや、なりすましの連絡など、元の漏えいとは別に起きる被害のことです。被害が確認されていないことは安心材料ですが、漏れたメールアドレスが悪用されるのは発表から時間がたってからのこともあります。しばらくは身構えておくほうが安全です。
公表の経緯:委託先の検知からマツダの発表まで
この件は、委託先のコミューン株式会社が先に全体像を公表し、その後に利用企業であるマツダが自社のコミュニティの分を公表する、という順番で明らかになりました。両社の公式発表から、日付と分かったことを並べると次のとおりです。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年10月5日18時ごろ | Commune、Commune for Workが第三者による不正アクセスを受け始める | コミューン社 |
| 2026年10月6日 | コミューン社が不正アクセスを検知し、21時ごろから全コミュニティを停止 | コミューン社 |
| 2026年10月7日 | 残っていた通信経路を使った不正な登録と閲覧が一部で発生し、14時58分に遮断。同日、委託先からマツダへ報告 | コミューン社、マツダ |
| 2026年10月9日 | コミューン社が不正アクセスと漏えいを公表 | コミューン社 |
| 2026年10月10日 | コミューン社が0時50分から臨時メンテナンスを開始 | コミューン社 |
| 2026年10月14日 | マツダがCLUB MAZDA COMMUNITYの分(最大4,103名分)を公表 | マツダ |
| 2026年10月16日 | コミューン社が、安全を確かめたコミュニティから一部制限つきで順次再開すると発表 | コミューン社 |
マツダの発表は、10月14日付の1本です。2026年10月20日時点で、マツダのニュースルームにこの件の続報は掲載されていません。マツダは「新たにお知らせすべき事実が判明した場合には、速やかに当社ホームページ等を通じてお知らせ」するとしています。
コミューン社の発表は、10月9日の本報に加え、10月13日に臨時メンテナンスのお知らせ、10月16日に一部コミュニティの再開のお知らせが出ています。コミューン社によると、10月9日の公表以降、新たな不正アクセスや情報漏えいは確認されていません。10月10日からの臨時メンテナンスは、流出したメールアドレスが悪用されて、自動の連続投稿や他人のメールアドレスでのパスワード再発行の試みなどが起きるのを防ぐためのものだと説明されています。
CLUB MAZDA COMMUNITYが再開したかどうかは、コミューン社の再開のお知らせからは分かりません。コミュニティごとに再開の時期が違うとされているためです。再開の案内は、マツダのホームページかコミュニティのトップページで確かめるのが確実です。
閲覧・取得された可能性がある項目と含まれない項目
マツダが10月14日に発表した項目を、閲覧・取得された可能性があるものと、含まれないと明記されたものに分けると次のとおりです。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 閲覧・取得された可能性がある | 会員ID |
| 同上 | アカウント名 |
| 同上 | メールアドレス |
| 同上 | 性別 |
| 同上 | 居住地(都道府県) |
| 同上 | 購買・利用状況履歴 |
| 同上 | 趣味・嗜好・アンケート回答 |
| 含まれないと明記 | クレジットカード情報 |
マツダの発表には、パスワードについての記載はありません。委託先のコミューン社は、Commune全体の発表で「パスワードそのものの漏えいは確認されておりません」としています。また、会員間のダイレクトメッセージの漏えいも確認されておらず、クレジットカードなどの決済情報はコミューン社では保持していないとしています。
ここで注意したいのは、氏名や住所、電話番号が項目に入っていないことです。居住地は都道府県までです。郵便や電話で狙われる心配は小さい一方で、メールアドレスと、趣味やアンケートの回答、購買や利用の履歴が結びついた形で外に出た可能性があります。
この組み合わせは、偽のメールを作る側から見ると使いやすい材料です。たとえば「マツダ車をお持ちの方へ」「先日のアンケートにご回答いただいた方へ」「○○県のオーナー様限定のイベント」といった、本人にしか当てはまらないはずの内容を書き込めるからです。氏名がなくても、アカウント名と興味のある話題が分かれば、それらしい文面は作れます。
コミューン社の発表では、Commune全体で漏えいした会員は約30.7万人(推計)で、そのうちメールアドレスを含む情報が漏えいしたのは約12.6万人、メールアドレスを含まない情報(表示名、自己紹介、非公開グループの所属など)が漏えいしたのは約18.1万人とされています。対象となる情報はコミュニティと会員によって異なると書かれており、CLUB MAZDA COMMUNITYの会員が具体的にどの項目まで出たかは、マツダの発表の項目一覧が基準になります。
原因:委託先「Commune」のシステムの不備を突かれた
マツダの発表は、原因について委託先の説明をそのまま引いています。
委託先によると、本件は外部の第三者が委託先システムの不備を悪用し、不正にアクセスしたことにより発生したものです。委託先では、不正アクセスに利用された経路を遮断するとともに、必要なセキュリティ対策を実施しています。 出典: newsroom.mazda.com
コミューン社の発表には、もう少し具体的な手口が書かれています。外部の第三者は、非公開コミュニティの招待リンクを不正に取得して一般会員として登録したうえで、管理者になりすまして会員情報を閲覧・取得し、データの上書きも行いました。招待リンクとは、限られた人だけが入れるコミュニティに参加するための専用のURLのことです。本来は招待された人しか知らないはずのものが、仕組みの不備によって第三者の手に渡ったということです。
コミューン社は、今回の件について「当社システムに対する攻撃により発生したもので、ご契約企業様の設定や運用に起因するものではございません」と書いています。つまり、マツダの側の設定ミスではなく、基盤そのものの不備が原因だという説明です。
マツダの発表では、不正アクセスを受けたCommuneのサーバーはマツダのシステムのサーバーとは別のもので、ネットワーク上の直接の接続もないため、現時点ではマツダのシステムへの影響は確認されていないとしています。車の購入や点検、ローンなど、販売店やマツダの本体のシステムで扱っている情報は、この件の対象として発表されていません。
なお、不備の詳しい中身や、どの時点から不備があったのかは公表されていません。コミューン社は「引き続き調査および恒久的な再発防止策を進めて」いくとしており、原因の細部は調査中と発表されている段階です。
マツダとコミューン社の対応
マツダが発表した自社の対応は、次の4つです。発表に書かれていない対応(お詫びの品や補償など)は、2026年10月20日時点では案内されていません。
- CLUB MAZDA COMMUNITYのサービスを停止して調査を進める
- 委託先と連携し、原因の究明、再発防止の対策と安全性の確認を進める
- 個人情報保護委員会への報告など、関係する法令に基づく対応を進める
- 新たにお知らせすべき事実が分かれば、ホームページなどで知らせる
個人情報保護委員会とは、個人情報の扱いを監督する国の機関です。会社が持っている個人データが不正アクセスで漏れたおそれがあるときや、1,000人を超える人の情報が漏れたおそれがあるときは、会社はこの委員会に報告しなければならないと決められています。今回の件はどちらにも当てはまる形で、マツダは報告を進めていると書いています。
委託先のコミューン社は、不備の修正、ログイン用の署名鍵の更新、不正アクセスの経路の遮断と不正なIPアドレスからのアクセス拒否、攻撃者が作ったアカウントの退会処理と書き込みの除去を行ったと発表しています。署名鍵とは、ログインした人が本物かどうかを判断するのに使う、システム側の秘密の鍵のことです。これを取り替えることで、それまでに発行されたログインの状態がすべて無効になります。
そのため、Communeを使うコミュニティでは、全会員がいったんログアウトした状態になっています。コミュニティが再開したら、改めてログインする必要があります。また、Commune全体で144名の会員は、本人の操作によらずパスワードが仮パスワードに変えられていました。この仮パスワードはすでに失効しており、該当する人は再開後に「パスワードを忘れた場合」から再設定する必要があるとコミューン社は案内しています。
10月16日のお知らせでは、管理者アカウントの二要素認証の必須化、大量の要求や自動化された攻撃を遮るためのアクセス頻度の制御、ログイン状態の保持期限を最大30日以下に制限、ダイレクトメッセージなど一部の機能の一時的な制限を行ったうえで、希望した企業のコミュニティから順次再開するとしています。二要素認証とは、パスワードに加えてスマートフォンに届く確認コードなど、もう1つの手段で本人かどうかを確かめる仕組みのことです。
自分が対象かを確かめる方法
マツダの発表には、対象者に個別に連絡するかどうかの記載はありません。一方、コミューン社は「対象となる会員の皆様には、詳細の確認が取れ次第、順次ご案内を差し上げます」としています。自分が対象かどうかは、次の順で確かめるのが確実です。
- CLUB MAZDA COMMUNITYに登録したことがあるかを思い出す。登録に使ったメールアドレスの受信箱で「CLUB MAZDA COMMUNITY」「Commune」と検索すると、登録時の確認メールが見つかることがあります
- 登録に使ったメールアドレスに、コミューン社またはマツダからの案内が届いていないかを見る。迷惑メールのフォルダも確かめる
- 案内が届いていても、メールの中のリンクからログインしない。内容はマツダのニュースルームの発表と照らし合わせる
- それでも分からなければ、後で紹介するコミューン社の本件専用の窓口にメールで問い合わせる
ここで大事なのは、案内のメールそのものを偽物が真似てくる可能性があることです。コミューン社は、電子メールや電話などでパスワードなどを尋ねることは一切ないと明言しています。「対象者の確認のため、こちらからログインしてください」「本人確認のためパスワードを入力してください」という連絡は、本物の案内ではないと考えてよいでしょう。
また、CLUB MAZDA COMMUNITYに登録していた人でも、対象の4,103名に入っているとは限りません。逆に、何年も前に登録して存在を忘れていた人が入っている可能性もあります。コミュニティの会員でなかった人、つまり販売店で車を買っただけの人や、マツダの公式サイトで見積もりをしただけの人は、この発表の対象には含まれていません。
利用者がすること:メールアドレスと趣味の情報が漏れたときの備え
今回の項目には、パスワードもカード情報も含まれていません。そのため、銀行やカード会社に連絡したり、カードを止めたりする必要は、この件だけを理由にしては基本的にありません。やることは、メールアドレスを狙った偽の連絡への備えと、アカウントの点検が中心です。
パスワードの使い回しを見直す
コミューン社はパスワードの漏えいは確認されていないとしていますが、CLUB MAZDA COMMUNITYと同じパスワードを、ほかのネット通販やSNS、メールのアカウントで使っている人は、この機会に別々のものに変えておくのが安全です。メールアドレスが知られている状態で、使い回したパスワードが別の場所から漏れると、2つを組み合わせた不正ログインが起きやすくなるからです。
とくに優先したいのは、メールアカウントそのものと、ネット通販、ネットバンキング、スマートフォンの決済アプリです。これらは乗っ取られたときの被害が大きく、ほかのサービスのパスワード再設定の入口にもなります。パスワードは、長く、サービスごとに違うものにして、覚えきれないならパスワード管理のアプリやブラウザの保存機能に任せます。
二段階認証を設定する
メールアカウントや主要なサービスでは、二段階認証(ログインのときにパスワードに加えて確認コードなどを求める設定)を有効にしておきます。パスワードが知られても、確認コードを持つスマートフォンがなければログインできないため、被害を大きく減らせます。設定の考え方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で、仕組みの種類と選び方を整理しています。
自分のメールアドレスが他でも漏れていないか調べる
今回の件をきっかけに、登録に使ったメールアドレスがこれまでに別の漏えいに巻き込まれていないかも調べておくと、対策の優先順位を決めやすくなります。調べ方はHave I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で、画面の見方とあわせて説明しています。
再開後にログインするときの注意
CLUB MAZDA COMMUNITYが再開したら、ブックマークか、マツダの公式サイトからたどってアクセスします。メールやSMSで届いたリンクからは入りません。再開後のログインのときにパスワードを変えるのもよい機会です。今後使う予定がないなら、退会の希望をコミューン社の窓口に伝えることもできます。コミューン社は、問い合わせや退会の希望を受け付けると案内しています。
偽のメール・SMS・電話の見分け方
マツダは、本件に便乗したフィッシングメールや不審な連絡が行われる可能性があるとして、次のように呼びかけています。フィッシングとは、本物の会社を装ったメールやSMSで偽のサイトに誘い、パスワードやカード番号を入力させる手口のことです。
本件に便乗したフィッシングメールや不審な連絡が行われる可能性があります。不審なメールやSMS等を受信した場合は、送信元や内容を十分にご確認のうえ、不審なURLへのアクセス、添付ファイルの開封、個人情報やパスワードの入力を行わないようお願いいたします。 出典: newsroom.mazda.com
今回漏れた可能性がある項目から考えると、次のような連絡に気をつける必要があります。
- 「CLUB MAZDA COMMUNITYの再開にあたり、再登録をお願いします」としてリンクを開かせるメール
- 「不正アクセスの補償の手続き」「お詫びのポイントの受け取り」を名乗り、カード番号や口座を入力させるメール
- アンケートの回答や趣味の内容に触れて、本人向けの特典やイベントを装うメール
- マツダ車のリコールや点検の案内を装い、偽のサイトで予約や支払いをさせるSMS
見分けるときの基本は、メールの中のリンクを使わないことです。本当に手続きが必要なら、マツダのニュースルームやコミュニティのトップページにも同じ案内が出ます。差出人の名前は簡単に偽れるので、表示名が「マツダ」でも本物とは限りません。
マツダもコミューン社も、2026年10月20日時点で、補償やお詫びのポイントを配る案内は出していません。発表にない「補償の受け取り」を持ちかけるメールが来たら、その時点で偽物を疑ってよいでしょう。もし偽のサイトにパスワードを入力してしまったら、すぐにそのパスワードを使っているすべてのサービスでパスワードを変え、カード番号を入力してしまった場合はカード会社に連絡します。
電話で個人情報を聞き出そうとする手口にも注意が必要です。名乗った会社に折り返すときは、相手が言った番号ではなく、公式サイトに載っている番号にかけます。判断に迷ったときは、消費者ホットライン(局番なしの188)で、近くの消費生活センターに相談できます。消費者庁の消費者ホットラインのページで、つながる先と受付の考え方が案内されています。
問い合わせ窓口
マツダの発表で案内されている窓口は、委託先のコミューン株式会社の本件専用の窓口です。電話の窓口は案内されていません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓口の名称 | コミューン株式会社 本件専用お問い合わせ窓口 |
| 連絡方法 | メール([email protected]) |
| 本文に書くこと | 利用しているコミュニティ名(CLUB MAZDA COMMUNITY)、CLUB MAZDA COMMUNITYでのユーザー名、問い合わせの内容 |
問い合わせのメールを送るときは、マツダの発表やコミュニティのトップページに書かれているアドレスを、自分で入力するか、公式のページからコピーして使います。届いたメールに返信する形で送ると、偽のメールだった場合に相手に情報を渡すことになります。
コミューン社の10月9日の発表には、Communeを使ったコミュニティの登録者向けの問い合わせフォームと、不正アクセスの事案に関する問い合わせ先のメールアドレスも載っています。全体の経緯はコミューン社の不正アクセスによる個人情報の漏えいに関するお詫びとお知らせで確かめられます。CLUB MAZDA COMMUNITYの分については、マツダの発表にある本件専用の窓口を使うのが確実です。
会社の対応に納得がいかないときや、個人情報の扱いについて一般的な相談をしたいときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤルも使えます。受付は平日の9時30分から17時30分(土日祝日と年末年始を除く)で、電話での相談のみ受け付けています。
在宅で仕事をする人が気をつけること
CLUB MAZDA COMMUNITYは趣味のコミュニティですが、在宅で仕事をしている人の中には、仕事用のメールアドレスで登録した人もいるはずです。その場合、仕事の連絡が届く受信箱に、今回の件に便乗した偽のメールが届く可能性があります。
仕事のアドレスに偽メールが届く危険
仕事用の受信箱には、取引先からの請求書、納品の連絡、ファイル共有の通知などが日々届きます。そこに「マツダ」や「コミュニティ」を名乗る偽のメールが混ざると、忙しいときほど開いてしまいがちです。偽のメールから感染するウイルスは、パソコンに保存した取引先の資料や、取引先とのやり取りに使っているアカウントにまで手を伸ばすことがあります。
今回の件で登録に使ったアドレスが仕事用だった人は、受信箱の振り分けの設定で「マツダ」「Commune」を含むメールを1つのフォルダに集め、仕事のメールと混ざらないようにしておくと、見落としや誤クリックを減らせます。
取引先に知らせる必要はあるか
今回漏れた可能性があるのは、利用者自身の情報です。取引先の情報を預けていたわけではないので、この件だけを理由に取引先へ報告する義務が生じるわけではありません。ただし、取引先から個人情報を預かって仕事をしている人は、同じようなことが自分の側で起きたときの考え方を知っておく必要があります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料では、会社などの事業者が委員会に報告しなければならない場合として、病歴などの特に慎重に扱うべき情報が含まれる場合、クレジットカード番号のように不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある場合、不正アクセスのように不正な目的で行われたおそれがある場合、1,000人を超える人の情報が漏れた場合の4つが挙げられています。不正な目的によるものは、発覚した日から60日以内に報告するよう案内されています。
個人で仕事を請けている人が、取引先から預かった顧客名簿や会員データを、自分が使っているクラウドのサービスに保存していた場合、そのサービスで漏えいが起きると、取引先にとっての漏えいになりえます。報告するのは基本的に情報を預けた取引先ですが、その判断には受け手からの速やかな連絡が欠かせません。預かった情報がどこに保存されているかを把握し、何かあれば取引先に事実をそのまま伝えられるようにしておくことが、受け手としての最低限の備えです。細かな扱いは契約の中身や情報の種類で変わるので、迷ったときは取引先と相談し、必要なら個人情報保護委員会の相談ダイヤルで確かめます。
委託先で起きた漏えいをどう読むか
今回の件で目立つのは、マツダ自身のシステムではなく、コミュニティの運営を任せていた委託先の基盤で漏えいが起きたことです。企業がコミュニティやメールの配信、ネット通販の仕組みを外部のサービスに任せるのは珍しいことではありません。1つの基盤を多くの企業が使っていると、その基盤に不備があったときに、複数の企業の利用者が同時に巻き込まれます。
コミューン社の発表でも、影響は「一部のご契約企業様のコミュニティ」に及び、推計で約30.7万人の会員情報が漏えいしたとされています。マツダのように、利用企業がそれぞれ自社の分を後から公表する形になるため、利用者から見ると、同じ件について別々の会社から別々の時期に知らせが届くことになります。
利用者の側でできる備えは、どこに何を登録したかを把握しておくことです。キャンペーンやアンケートのために一度だけ登録したコミュニティや会員サイトは、時間がたつと存在を忘れがちです。しかし、登録した情報は運営側に残り続けます。使わなくなったサービスは退会し、残すサービスはパスワードを別々にする。この2つだけでも、次に同じようなことが起きたときの影響を小さくできます。
会社のセキュリティの取り組みについては、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で、規模の小さな会社でも取り組める対策と、使える補助金を紹介しています。委託先を選ぶときに何を確かめるかという視点は、会社だけでなく、仕事の道具としてクラウドのサービスを選ぶ個人にも役立ちます。
仕事と私用のアカウントを分けて被害を小さくする
フリーランスと在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた@SOHOの運営で見てきた範囲では、長く仕事を続けている人ほど、仕事用と私用のアカウントをきちんと分けています。趣味のコミュニティや通販の会員登録は私用のアドレスで行い、取引先とのやり取りは仕事用のアドレスに限る。こうしておくと、今回のように私用のサービスで漏えいが起きても、仕事の受信箱に偽のメールが紛れ込みにくくなります。セキュリティの知識を生かせる在宅の仕事の種類はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。
偽のメールを見抜く力は、個人でも組織でも練習で身につきます。取引先の社員向けに注意喚起の資料を作る仕事や、社内の訓練の手伝いを請ける人も増えています。訓練の進め方と効果は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで整理しています。漏えいの連絡や注意喚起の文面を正確に書く力をつけたい人には、ビジネス文書検定も参考になります。
2026年10月20日時点で、マツダの発表は10月14日の1本で、CLUB MAZDA COMMUNITYは臨時メンテナンス中です。続報や再開の案内は、マツダのニュースルームとコミュニティのトップページで確かめ、メールで届いたリンクではなく自分でたどったページの情報を基準にしてください。
よくある質問
Q. マツダの情報漏洩でクレジットカード情報は漏れましたか?
マツダの2026年10月14日の発表では、閲覧・取得された可能性がある情報にクレジットカード情報は含まれていないと明記されています。委託先のコミューン社も、決済情報は保持していないとしています。この件だけを理由にカードを止める必要は基本的にありませんが、補償を装ってカード番号を聞き出すメールには注意してください。
Q. CLUB MAZDA COMMUNITYのパスワードは変えたほうがよいですか?
コミューン社はパスワードそのものの漏えいは確認されていないとしています。ただし、全会員がログアウトした状態になっており、再開後に改めてログインが必要です。同じパスワードを他のサービスで使っているなら、そちらは別のものに変えておくのが安全です。再開後のログインのときに、コミュニティのパスワードも変えておくとよいでしょう。
Q. 自分が対象かどうかはどこで確かめられますか?
登録に使ったメールアドレスに、コミューン社やマツダからの案内が届いていないかを確かめます。分からなければ、コミューン社の本件専用窓口([email protected])に、コミュニティ名、CLUB MAZDA COMMUNITYでのユーザー名、問い合わせ内容を書いてメールで問い合わせます。電話の窓口は案内されていません。
Q. 販売店で車を買っただけでも対象になりますか?
今回の発表の対象は、CLUB MAZDA COMMUNITYの会員と、サイトを運営する担当のマツダの従業員です。マツダは、不正アクセスを受けたCommuneのサーバーはマツダのシステムとは別で、マツダのシステムへの影響は確認されていないとしています。コミュニティに登録していない人は、この発表の対象には含まれていません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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