韓国語のECの商品説明と越境


この記事のポイント
- ✓韓国語 翻訳 EC 副業として越境ECの商品説明や問い合わせ対応を受けるとき
- ✓定型化できる作業とできない判断がどこで分かれるのか
- ✓単価の付き方と表示ルールの注意点まで在宅前提で整理しました
韓国語が使える人が在宅で受けられる仕事のうち、案件数がもっとも安定しているのが越境ECまわりの翻訳と運用です。ドラマや書籍の翻訳と違って、華やかさはありません。ただ、商品が売れ続ける限り作業が発生するため、継続の依頼になりやすいという特徴があります。結論から書くと、この分野で効率よく稼働するための鍵は、作業を定型化できる部分とできない部分に切り分け、定型の部分をどこまで自分の資産にできるかにあります。切り分けができていない人は、毎回ゼロから訳し続けることになり、点数が増えるほど時間に追われます。
越境ECのどこで韓国語が要るのか
日本の商品を韓国の買い手に売る場合
日本の事業者が韓国向けに販売するとき、必要になるのは商品ページの韓国語化と、購入前後のやり取りです。商品名、キャッチコピー、仕様表、使用方法、注意事項、配送と返品の案内、そして問い合わせへの返信。この一式が最低限のセットになります。
韓国の買い手は、商品ページの情報量に対する期待が高い傾向があります。写真の枚数、説明の細かさ、レビューの数を見て判断する文化が根づいており、日本語の商品ページをそのまま短く訳しただけでは物足りないと受け取られることがあります。訳すだけでなく、足りない情報を発注元に確認して補う姿勢が求められる場面が出てきます。
韓国の商品を日本の買い手に売る場合
逆方向も同じくらい案件があります。韓国のコスメ、食品、ファッション、生活雑貨を日本国内で販売する事業者は多く、そこでは韓国語の商品情報を日本語に直す作業が発生します。原文が韓国のメーカーの資料や公式ページであることが多く、成分表や規格の記載を正確に移す必要があります。
求人の側でも、韓国のコスメを扱うEC運営の募集は継続的に出ています。
\韓国コスメ☆*。/在宅あり★ECモールの運営~戦略マデ★2000円ECサイト関連/一般事務・OA事務 出典: tempstaff.co.jp
翻訳だけを切り出した募集より、運営業務の一部として語学が条件に入っている募集のほうが多い、というのがこの分野の実態です。裏を返すと、翻訳の専門家として競うより、運用ができて語学も分かる人として立つほうが、案件に届きやすいということでもあります。
クラウドソーシングの側でも、韓国語の翻訳案件は在宅前提で募集されています。
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定型化できる部分
商品説明の翻訳は、実は大半が繰り返しです。同じ事業者の商品を扱っていれば、素材、サイズ、生産国、配送方法、返品条件といった要素は毎回同じ形で出てきます。ここを毎回考えて訳すのは、時間の無駄になります。
対訳表を作る
最初にやるべきは、対訳表の作成です。商品カテゴリごとに、繰り返し出てくる語を韓国語と日本語で対にして並べます。素材名、色名、サイズ表記、機能の名称、業界特有の言い回し。表計算ソフトで1枚のシートにまとめておけば、検索して貼るだけで済みます。
対訳表が200語を超えたあたりから、作業速度が目に見えて変わります。同じ事業者の商品を50点も処理すれば、その事業者専用の対訳表はほぼ完成します。この表は、次の案件でも土台として使い回せる資産になります。
定型文をテンプレート化する
配送の案内、返品の条件、サイズが合わなかった場合の対応、在庫切れの通知。こうした文章は、商品が違っても中身はほとんど同じです。あらかじめ完成した形で用意しておき、商品名と数値だけを差し替える運用にします。
問い合わせ対応でも同じです。到着予定日の質問、サイズの相談、支払い方法の確認、注文内容の変更依頼。頻出する質問は20種類ほどに収束しますから、それぞれに対する返信の型を作っておきます。型があると返信速度が上がり、対応品質も安定します。
表計算での一括処理に慣れる
商品点数が多い案件では、EC側の管理画面から商品データをCSV形式で書き出し、表計算ソフト上で訳文を並べ、また取り込むという流れが基本になります。1点ずつ管理画面で入力する運用に比べて、処理量がまるで違います。
置換の機能、条件付きの表示、複数のシートをまたいだ参照。この程度の操作ができるだけで、受けられる案件の幅が広がります。表計算の操作を客観的に示したい場合はMOS Excel(Microsoft Office Specialist)のような資格が分かりやすい材料になります。語学と表計算の両方ができる人は、この分野では希少です。
定型化できない部分
売るための言葉
商品の魅力を伝えるキャッチコピーや、特集ページの導入文は、定型化できません。買い手の文化的な背景、そのとき流行している言い回し、競合の商品がどう見せているか。これらを踏まえて言葉を選ぶ作業は、毎回ゼロから考えることになります。
ここが、機械的な翻訳ともっとも差がつく部分です。直訳すると意味は通るのに売れない、という現象は越境ECでは日常的に起きます。日本で通じる「こだわりの逸品」のような表現が、韓国語に直訳したときに響かないことはよくあります。逆に、韓国のページでよく使われる訴求のパターンを日本語にそのまま持ってくると、大げさに見えてしまうことがあります。
レビューへの返信と個別対応
購入者からのレビューへの返信、クレームへの対応、配送の遅延に関する説明。これらは相手の感情と状況を読んだうえで書くことになるため、テンプレートだけでは処理できません。テンプレートを土台にしつつ、状況に応じて言い回しを調整する形になります。
特に返品や不良品の対応は、事業者の方針を正確に理解していないと書けません。どこまでを事業者が負担するのか、どの段階で例外を認めるのか。この判断基準を最初に確認しておかないと、返信のたびに発注元に確認することになり、対応が遅れます。
表示のルールに関わる判断
ここは慎重さが要る部分です。化粧品や健康食品、医療機器に関わる商品では、効能や効果の表現に法令上の制約があります。日本国内で販売する商品の広告表示は、医薬品医療機器等法や景品表示法の対象になり得ますし、韓国側で通用していた表現がそのまま日本で使えるとは限りません。
翻訳者の立場でできるのは、原文にどのような表現があるかを正確に伝え、そのまま使ってよいか判断が要ると明示することです。この表現は問題ないと断定することも、逆に使えないと断定することも、翻訳者が単独で行うべきではありません。判断が要る箇所に印を付けて返し、事業者の側で確認してもらう。この進め方が、双方にとって安全です。
同様に、サイズや単位の表記、電源の規格、原産国の表示、成分の記載も、そのまま移してよいかどうかは商品ごとに違います。数値の単位を換算するのか原文のまま残すのかも、事業者の方針を確認したうえで統一してください。
単価と作業量の考え方
単価の単位
この分野の報酬は、次のいずれかで提示されることが多くなります。
商品点数あたりの単価は、1点いくらという形です。定型的な商品説明が中心で、点数がまとまっている案件で使われます。作業を定型化できている人にとっては、もっとも効率がよい方式です。
文字単価は、原文の文字数で計算する方式です。説明文の長さがばらつく案件で使われます。仕様表のように短い文が大量にある商材では、点数単価のほうが実態に合います。
月額固定は、運用ごと請け負う形です。商品の追加、既存ページの修正、問い合わせ対応、レビュー返信をまとめて担当します。作業量の変動を吸収する必要があるため、上限を決めておかないと稼働が膨らみます。
時間単価は、作業内容が読みにくい立ち上げ期の案件で使われます。何が発生するか分からない段階では、双方にとって無難な方式です。
見積もりの立て方
商品点数だけで作業量は決まりません。判断材料は四つあります。1点あたりの説明文の長さ、商品の種類の多さ、原文の整い方、そして納品先が管理画面かデータファイルか。
同じ100点でも、同一シリーズの色違いが並んでいる案件と、まったく別の商材が100種類ある案件とでは、作業時間が3倍以上違います。前者は対訳表が効きますが、後者は毎回調べ直しになるからです。受注前に、商品リストの一部を見せてもらって、種類の散らばり方を確認してください。
在宅の仕事全体の報酬水準を把握しておきたいときは、職種別の統計が基準になります。文章まわりの水準を知るなら著述家,記者,編集者の年収・単価相場、技術寄りの水準と比べたいならソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。
案件の探し方と見せ方
この分野の募集は、翻訳の求人としてではなく、EC運営の求人として出ていることが多くあります。ですから、翻訳者としてだけ探していると、案件の大半を見落とします。商品登録、受注処理、問い合わせ対応といった言葉で探すと、韓国語が条件に入った募集が見つかります。仕事の全体像はEC運用代行・商品登録のお仕事にまとまっており、事業側の視点を掴みたい場合はEC/D2C・店舗運営コンサルのお仕事も読んでおくと、依頼者が何に困っているのかが見えてきます。
応募のときに効くのは、語学の証明だけではありません。商品ページを実際にどう直すかのサンプルが有効です。公開されている韓国語の商品ページを一つ選び、日本語版を作り、なぜその訳語を選んだのかを添える。この形の資料が1本あるだけで、選考での見え方が変わります。
語学の指標としてはTOPIK(韓国語能力試験)が広く使われており、書類選考の段階では有効に働きます。ただし、この分野で選ばれる決め手は、運用まで含めて任せられるかどうかです。同じ構造は他の言語でも見られ、英語翻訳の副業ガイド|TOEIC何点から仕事ができる?や中国語翻訳の副業ガイド|需要が高いジャンルと単価の目安でも、語学の証明と実務の証明が別物として扱われています。
商品ページを検索から見つけてもらうための調整まで担える人は、さらに重宝されます。検索を意識した文章の考え方はSEO対策・MEO対策の副業で稼ぐ方法|必要なスキルと案件相場に整理されています。文章そのものの力を高めたい場合は翻訳・ライティングレッスンのお仕事の領域も視野に入ります。
買い手の見ているものが日本と韓国で違う
商品説明を訳すとき、言葉だけを移しても成果につながらないことがあります。買い手が何を見て判断しているかが、市場によって違うからです。
韓国側の商品ページでは、実際の使用場面を細かく見せる構成が好まれる傾向があります。使用前と使用後の比較、サイズ感が分かる着用の写真、成分や素材の詳細、そして購入者の声。テキストと画像が交互に並ぶ長いページになりやすく、情報量そのものが信頼の材料として扱われています。
一方、日本側のページでは、必要な情報が整理されて短くまとまっていることが評価されやすく、誇張の少ない書き方が好まれます。同じ商品でも、韓国語のページを直訳して日本語版を作ると、大げさに感じられて逆効果になることがあります。逆に、日本語のページをそのまま韓国語にすると、情報が足りないと受け取られます。
ですから、翻訳の依頼を受けたとき、原文にない情報を足すべきか、原文にある情報を削るべきかという判断が必ず出てきます。これは翻訳者が勝手に決める話ではなく、事業者と方針を共有しておくべき部分です。最初の案件のときに、直訳に近い形でよいのか、市場に合わせて構成ごと変えてよいのかを聞いておくと、その後の作業がぶれません。
もう一つ、季節と行事の違いも効いてきます。年末年始の商戦、旧正月、大型連休の時期は市場ごとにずれます。販促の文言を訳すときは、その企画がどの時期に向けたものかを確認しないと、時期外れの表現になります。細かい部分ですが、依頼者にとっては売上に直結する部分です。
画像と数値まわりの作業
商品ページの情報は、テキストだけに入っているわけではありません。実務では、画像の中に文字が入っているケースが頻繁に出てきます。
韓国のメーカーが作った商品画像には、成分の説明、使い方の手順、キャンペーンの告知が画像として焼き込まれていることがよくあります。これを日本語版に置き換えるには、画像内の文字を書き起こして訳し、デザイン担当に渡すか、自分で画像編集まで担当するかのどちらかになります。どちらを求められているかで作業量がまるで変わるため、受注前に必ず確認してください。画像編集まで含む場合は、翻訳の単価とは別に費用を設定するのが公平です。
数値の扱いも慎重さが要ります。サイズの表記は、韓国と日本で採用している規格が違うことがあり、そのまま数字を移すと合いません。衣類や靴のサイズ、容量や重量の単位、電源の規格。これらは換算するのか、原文の数値を残したうえで注記を添えるのかを、事業者の方針として決めておく必要があります。
賞味期限や使用期限の表記、製造年月日の書き方も、表示の形式が異なる場合があります。年月日の並び順を取り違えると、まったく別の日付になってしまいます。数値に関わる部分は、訳した後に必ずもう一度、原文と並べて突き合わせてください。ここは自然さより正確さが優先される領域です。
配送、決済、税に関わる文言
越境ECでは、商品そのものの説明以外に、取引の条件を説明する文章がかなりの分量を占めます。ここは定型化しやすい一方で、間違えたときの影響が大きい部分です。
配送については、発送までの日数、輸送にかかる日数、追跡の可否、配送業者、送料の負担者を明示します。国をまたぐ配送は日数のぶれが大きいため、確定した日数ではなく目安として書く配慮が要ります。
決済については、利用できる支払い方法、通貨、為替の扱いを説明します。表示価格に何が含まれているのかを明確にしておかないと、後から追加の請求が発生したときに紛争になります。
税や通関に関わる部分は、もっとも慎重に扱うべき領域です。輸入時に関税や消費税が課される場合、その負担が購入者と販売者のどちらにあるのかを明示する必要があります。制度の細部は取引の形態や金額によって変わり得るため、翻訳者の側で条件を断定するのは避け、事業者から示された方針を正確に伝える形に徹してください。判断が要る箇所は印を付けて返し、事業者に確認してもらう流れを作っておくと安全です。
返品と交換の条件も同様です。国内取引と越境取引では、返送の送料や手続きが変わります。原文の条件をそのまま訳すのではなく、この条件は越境の場合も同じかを確認したうえで反映してください。
受注前に確認しておくこと
作業の範囲。翻訳だけか、管理画面への入力まで含むか、画像内の文字の差し替えまで求められるか。商品点数と種類。総点数、シリーズの数、1点あたりの文字量。原文の形式。CSV形式のデータか、Web上のページか、メーカーの資料か。納品の形式。データファイルか、管理画面への直接入力か。表示ルール。効能表現や数値の扱いについて、事業者側の方針があるか。問い合わせ対応の有無。含む場合、対応時間帯と返信までの目安時間。
とくに最後の項目は、生活への影響が大きい部分です。問い合わせ対応が含まれる案件では、実質的に稼働時間の拘束が発生します。翻訳だけの案件と同じ感覚で受けると、想定していなかった時間の束縛が生まれます。
問い合わせ対応の設計
問い合わせを含む案件を受けるなら、対応の設計を先に作っておくと稼働が安定します。設計といっても難しいことではなく、質問の種類ごとに、誰が答えるかと、どのくらいで返すかを決めるだけです。
質問は大きく三つに分かれます。第一が、商品ページを見れば分かる内容の確認です。サイズ、色、在庫、配送日数。これはテンプレートで即答できます。第二が、事業者に確認しないと答えられない内容です。特別な対応の可否、まとめ買いの相談、法人からの問い合わせ。ここは一次返信で受け止め、確認して折り返す形にします。第三が、感情が伴う内容です。商品の不具合、配送の遅延、期待との差。ここはテンプレートをそのまま使うと火に油を注ぐため、型を土台にしつつ書き分けます。
返信までの目安時間は、種類ごとに変えて構いません。第一の質問は当日中、第二は翌営業日、第三はできる限り早く一次返信を入れる、といった形です。この基準を事業者と共有しておけば、返信が遅いという評価を受けにくくなります。
対応の履歴を残す習慣も効いてきます。どんな質問がどのくらい来たかを記録しておくと、商品ページに書き足すべき情報が見えてきます。よくある質問が減れば、対応の総量が減り、時間あたりの効率が上がります。依頼者にとっても、ページの改善提案は歓迎される情報です。
稼働を長く続けるための工夫
この分野の仕事は、単発ではなく継続で入ってくるのが利点ですが、その分だけ稼働が生活に食い込みやすくなります。長く続けるための工夫をいくつか挙げます。
作業を時間帯で分けるのが一つです。商品説明の翻訳は集中を要する作業なので、まとまった時間が取れるときに寄せます。問い合わせ対応は短い時間で処理できるので、朝と夕方など決まった時刻に区切って行います。両方を同時にこなそうとすると、どちらの効率も落ちます。
対応しない時間帯を先に決めておくのも大切です。越境の取引では、相手先の営業時間や休日が自分と違います。時間を区切らずに受けていると、休みの日にも通知を気にする状態になります。対応時間帯を契約の条件として明示し、その外は翌営業日に回す運用にしてください。
そして、依頼者を一つに絞りすぎないことです。EC事業は季節の波が大きく、繁忙期と閑散期の差が出ます。取引先が一社だけだと、その波がそのまま収入の波になります。性質の違う複数の依頼者を持っておくと、稼働の谷を埋めやすくなります。
はじめの三か月で身につけたいこと
この分野に入ってからの三か月をどう使うかで、その後の効率が決まります。順に整理します。
一か月目は、扱う商材のカテゴリを一つ決めて、その分野の言葉を集めることに時間を使ってください。コスメなら成分名と肌の悩みの表現、食品なら原材料とアレルギー表示、ファッションなら素材と型の名称。カテゴリを絞ると、覚えるべき語が有限になります。ここで作った対訳表が、その後ずっと効いてきます。
二か月目は、実際の商品ページを題材に、原文と訳文を並べた資料を作ります。自分の作業速度を測るためでもあり、選考で見せる材料を作るためでもあります。10点ほど作れば、1点あたりに何分かかるかが見えてきます。この数字が見積もりの土台になります。
三か月目は、表計算とEC管理画面の操作に慣れる時間に充てます。商品データの書き出しと取り込み、置換による一括処理、画像ファイルの命名規則。翻訳の力があっても、この操作でつまずくと案件が回りません。逆に、ここまで押さえている人は、翻訳者としてではなく運用の担い手として扱われるようになり、依頼の単位が大きくなります。
運営者として見てきた観察
在宅の受発注を長く見てきた立場から書くと、越境ECの翻訳で長く続いている人には、共通するふるまいがあります。訳した数を報告するのではなく、次に何をすればよいかを添えて返す人です。
たとえば、この商品群は説明のパターンが同じなので対訳表を作りました、次回からはこの表を使えば確認の往復が減ります、といった提案が自然に出てくる人。あるいは、この表現は日本で使うと確認が要りそうなので印を付けました、といった注意喚起ができる人。依頼者から見ると、こういう相手は運用のパートナーになります。単価の高低より、この関係が作れるかどうかで継続の可否が決まっている印象があります。
報酬の受け取り方についても一点。商品点数の多い案件は、一件あたりの金額が小さく、件数で積み上がる構造です。この形の仕事では、仲介の手数料が引かれるかどうかが手取りに直結します。手数料0%で直接やり取りできる経路を持っていると、依頼者は同じ予算でより多くの点数を頼めるようになり、受け手は同じ稼働でも手取りが厚くなります。少額多件の仕事ほど、この差は積み重なります。
越境ECの仕事は、語学の能力そのものを売る仕事ではありません。韓国語が読めて書けるという条件の上に、商品を売るための情報を整える運用の技能を乗せる仕事です。だからこそ、すでに韓国語を持っている人にとっては、伸ばすべき方向がはっきりしています。定型を作り、判断が要る箇所を見分け、依頼者に返す。この三つが回り始めれば、扱える点数は着実に増えていきます。
よくある質問
Q. 越境ECの翻訳は、商品点数がどのくらいから効率が上がりますか?
同じ事業者の商品を50点ほど処理すると、対訳表と定型文がほぼそろい、作業速度が安定します。ただし点数より種類の散らばり方が効きます。同一シリーズの色違いが並ぶ案件は速く、まったく別の商材が並ぶ案件は毎回調べ直しになるため、受注前に商品リストの一部を確認してください。
Q. 化粧品や健康食品の効能表現は、そのまま訳してよいのでしょうか?
翻訳者が単独で判断すべきではありません。日本国内での広告表示は医薬品医療機器等法や景品表示法の対象になり得るため、韓国側で使われていた表現がそのまま使えるとは限りません。原文の表現を正確に伝えたうえで、確認が必要な箇所に印を付けて返し、事業者側で判断してもらう進め方が安全です。
Q. 翻訳だけの案件と、EC運営を含む案件はどちらが探しやすいですか?
運営を含む案件のほうが数は多く出ています。募集が翻訳の求人ではなく、商品登録や受注処理、問い合わせ対応の求人として掲載され、その条件に語学が入っている形が一般的です。翻訳者としてだけ探していると案件の大半を見落とすため、運用系の言葉でも探してください。
Q. 問い合わせ対応が含まれる案件で注意すべき点は何ですか?
対応時間帯と返信までの目安時間を必ず確認してください。ここが決まっていないと、実質的に稼働時間が拘束されます。あわせて、返品や不良品への対応方針、どこまでを事業者が負担するのかという判断基準を最初に共有しておくと、返信のたびに確認する往復が減ります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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