Javaプログラミング能力認定試験3級の勉強の進め方と、仕事での使い道

@SOHO編集部
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Javaプログラミング能力認定試験3級の勉強の進め方と、仕事での使い道

この記事のポイント

  • ✓Javaプログラミング能力認定試験3級の試験時間・出題形式・受験料・日程を
  • ✓主催のサーティファイの公式の記載で確かめて整理しました
  • ✓在宅で受けるリモートWebテストの準備

Javaプログラミング能力認定試験3級を受けようとしている人の多くは、「どのくらい勉強すれば受かるのか」「未経験でも合格できるのか」「取った後に仕事で役立つのか」という3つの疑問を抱えています。結論から言うと、3級は、Javaの基本の文法と、オブジェクト指向の基本の考え方を理解しているかを確かめる入門の試験で、プログラミングを初めて学ぶ人が最初の目標にしやすい位置づけです。一方で、3級だけで仕事が決まることは多くなく、取った後に何を作れるようになるかが問われます。この記事では、主催のサーティファイが公開している試験の中身を確かめたうえで、勉強の進め方と、仕事での使い道を整理します。

Javaプログラミング能力認定試験は1級から3級の3段階

Javaプログラミング能力認定試験は、資格検定の会社であるサーティファイの、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催と認定を行っている試験です。公式の試験概要では、試験の目的を「Javaに関する基本知識を有し、オブジェクト指向に基づくアプレットやアプリケーションプログラムを作成できる能力を認定」することとしています。

Javaとは、業務のシステムやWebのサービス、Androidのアプリなど、幅広い場面で使われているプログラミングの言葉のことです。銀行や保険の業務のシステムのように、大きく長く使われるシステムで採用されていることが多く、企業の開発の現場で今も多く使われています。

試験は1級から3級までの3段階に分かれていて、公式の認定基準は次のとおりです。

級 認定基準
1級 オブジェクト指向にもとづく分析と設計(UML)で業務システムの流れを把握し、変更の仕様に従ってプログラムを保守できる
2級 Javaに関する一般的な知識を持ち、小規模なプログラムが適切に書ける。オブジェクト指向の一般的な概念を理解している
3級 Javaに関する基本的な知識を持ち、簡単なプログラムが書ける。オブジェクト指向の基本的な概念を理解している

3級は、この中でいちばん入り口の級です。受験資格に学歴や年齢の制限はなく、誰でも受けられます。

オブジェクト指向とは、プログラムを「もの(オブジェクト)」の組み合わせとして考える設計の考え方のことです。たとえば、会員の管理のプログラムなら、「会員」というものに名前や会員番号といった情報と、「登録する」「退会する」といった動きをまとめて持たせます。Javaはこの考え方を前提に作られた言葉なので、3級の段階から基本の概念が問われます。

Javaが仕事で使われている場面

3級の勉強を始める前に、Javaがどんな場面で使われているかを知っておくと、学ぶ目的がはっきりします。

いちばん大きいのは、企業の業務のシステムです。銀行の口座の管理、保険の契約の管理、会社の受発注や在庫の管理など、多くの人が長い期間にわたって使うシステムの多くが、Javaで作られています。こうしたシステムは、一度作って終わりではなく、法律の改正や業務の変更に合わせて少しずつ直しながら何年も使われます。そのため、新しく作る仕事だけでなく、既存のプログラムを読んで直す仕事が多くあります。

次に、Webのサービスの裏側の仕組みです。利用者が見る画面の後ろで、データの保存や計算を受け持つ部分にJavaが使われていることがあります。通販のサイトの注文の処理、予約のサービスの空き状況の管理など、目に見えないところで動いている部分です。

Androidのスマートフォンのアプリの開発でも、Javaは長く使われてきました。最近は Kotlin という別の言葉が主流になりつつありますが、Javaで作られた既存のアプリも多く、Javaを読める人の需要は続いています。

このように、Javaの仕事は「既存のプログラムを読んで理解する」場面が非常に多いのが特徴です。3級の試験が、プログラムを書く力よりも、プログラムを読んで動きを理解する力を問う形になっているのは、こうした実際の仕事の姿とも重なっています。3級で身につける「読む力」は、仕事の入り口でまず求められる力そのものです。

3級の試験時間・出題形式・受験料

公式の試験概要と公開試験の案内に書かれている3級の中身を、表に整理します。

項目 3級の内容
試験時間 60分
出題形式 多肢選択式。テーマ別の大問6問
合格基準 得点率60%以上
受験料(税込) 5,700円
受け方(個人の公開試験) リモートWebテストによる在宅や職場での受験
合格の証明 オープンバッジとデジタル認定証明書

多肢選択式とは、用意された選択肢の中から答えを選ぶ形式のことです。3級では、プログラムを自分で一から書く問題ではなく、プログラムを読んで動きを答えたり、空いている部分に入る正しいコードを選んだりする問題が出ます。公式の案内では、2級と3級は、Javaのプログラミングに必要な知識と技能を出題範囲に従って出題し、プログラムの空欄を補う問題を含むと説明されています。

合格の基準は、全級で得点率60%以上です。満点を取る必要はなく、6割の問題に正しく答えられれば合格になります。合格者には、ネット上で資格を証明できるデジタルの証明書であるオープンバッジと、デジタル認定証明書が発行されます。受験者全員に、試験結果のお知らせがデータで届きます。

受験の実績について、公式の試験概要には次のように書かれています。

累計受験者数:84,789名(2026年3月31日時点) 合格率:66.8%(2025年度平均合格率) 出典: サーティファイ「Java™プログラミング能力認定試験 試験概要」

この合格率は試験全体の平均の数字で、級ごとの数字はこのページには載っていません。受けた人のおよそ3人に2人が合格している試験だと読めますが、学校や企業の研修の一環としてまとめて受ける人も多い試験なので、独学で受ける場合の目安とは違うことがあります。

3級の公開試験の日程と申込みの流れ

個人で受ける公開試験は、年に数回の決まった日に行われています。公式の案内に載っている日程は次のとおりです。

回 試験日 3級の申込受付期間 結果発表
第69回 2026年6月7日(日) 受付終了 2026年6月24日(水)
第70回 2026年9月6日(日) 受付終了 2026年9月25日(金)
第71回 2027年1月17日(日) 2026年11月3日から2027年1月10日 2027年2月3日(水)

3級は、試験日の10時から12時までの間の好きな時点で受験を始められ、始めてから60分で終わります。たとえば10時20分に始めれば11時20分に、11時30分に始めれば12時30分に終わる形です。2級は13時から15時までの間に始める形なので、時間が重ならないように調整すれば、同じ日に2級と3級を受けることもできます。ただし、第70回のように2級を実施しない回もあります。

申し込みは、公式サイトの公開試験受験申込のページから行います。日程や受付期間は変わることがあるので、申し込む前にサーティファイの公開試験案内・申込の流れのページで必ず確かめてください。なお、1級の公開試験は2024年6月の第63回を最後に休止していて、2級と3級の公開試験は引き続き行われています。

在宅で受けるリモートWebテストの準備

3級の公開試験は、リモートWebテストという形で行われます。リモートWebテストとは、自宅などからインターネットを通じて受ける試験のことです。公式の案内では、「2つのカメラ」と「7つのAI」による不正の監視の機能を備え、全国どこからでも、海外からでも受けられると説明されています。

受けるために必要なものは、次のとおりです。

  • 受験に使うパソコンかタブレット。Javaプログラミング能力認定試験の2級と3級は、タブレットでの受験もできる試験に挙げられている
  • パソコンの場合、Windows か macOS。ブラウザは最新版の Google Chrome、Edge、Safari、Firefox のいずれか
  • サブのカメラとして使うスマートフォンと、縦向きに立てられるスマートフォンのスタンド
  • 受験する端末にカメラとマイクが内蔵されていない場合は、外付けのカメラとマイク
  • 完全な個室。自宅のほか、条件を満たせばネットカフェなどでも受けられる

試験中は、カメラに顔が映っていない時間が長い、席を離れる、といった行為があると、試験が無効になることがあります。AIが不正の疑いを検知しても、すぐに失格になるわけではなく、人の目で映像や音声を確かめたうえで判断されると説明されています。

公式の案内では、通信の環境やカメラとマイクの不具合が出ないか、実際の試験の画面の操作を受験の前に必ず体験しておくよう求めています。当日に慌てないよう、申し込んだらすぐに操作の体験を済ませておきます。ノートパソコンを使う場合は、試験中に電池が切れないよう、充電のケーブルをつないでおくことも案内されています。

家族と暮らしている人は、受験の時間に部屋に入らないよう、前もって伝えておくことも大切です。在宅の試験は便利な一方で、自宅の環境を試験に合わせて整える準備が要ります。通信が不安定だと受験の途中で止まることもあるため、回線の状態も事前に確かめてください。

3級で問われる知識と、勉強する範囲の考え方

3級の認定基準は「Javaに関する基本的な知識を有し、簡単なプログラムが書ける。オブジェクト指向についての基本的な概念を理解している」です。この基準から考えると、勉強の中心になるのは、Javaの入門で学ぶ基本の文法と、オブジェクト指向の基本の概念です。詳しい出題範囲は、公式サイトの出題範囲のページで確かめてください。

Javaの入門の段階で学ぶ主な内容は、次のように整理できます。

  1. 変数と型。数値や文字列などのデータを入れておく箱と、その種類
  2. 演算子。足し算や比較などの計算の記号
  3. 条件の分かれ道。if 文や switch 文で、条件によって処理を変える
  4. 繰り返し。for 文や while 文で、同じ処理を何度も行う
  5. 配列。同じ種類のデータを並べてまとめて扱う
  6. メソッド。処理をひとまとまりにして名前を付け、呼び出して使う
  7. クラスとオブジェクト。データと処理をまとめた設計図と、その設計図から作った実体
  8. 継承やインターフェースの基本。既存のクラスの機能を引き継いだり、決まった形をそろえたりする仕組み

3級の問題は、プログラムを読んで答える形が中心なので、「このプログラムを動かすと何が表示されるか」を頭の中で追いかけられることが大切です。変数の値が繰り返しの中でどう変わっていくかを、紙に書きながら追う練習を重ねると、問題を解く速さと正確さが上がります。

勉強の進め方を4つの段階で考える

プログラミングが初めての人が3級を目指す場合、勉強は次の4つの段階で進めると迷いません。

第1段階:パソコンでJavaを動かせるようにする

まずは、自分のパソコンでJavaのプログラムを書いて動かせる環境を作ります。Javaの開発に使う道具を入れ、画面に文字を表示するだけの短いプログラムを動かしてみるところから始めます。3級の試験は選択式ですが、実際に書いて動かす経験がないと、プログラムを読む力は伸びません。

第2段階:入門書を1冊通して、手を動かす

次に、Javaの入門書を1冊選び、最初から最後まで通して読みます。読むだけでなく、書かれている例のプログラムを自分で打ち込んで動かし、少し書き換えて結果がどう変わるかを確かめます。公式サイトの検定対応教材のページには、入門書も紹介されています。複数の本に手を広げるより、1冊をやり切るほうが基本が固まります。

第3段階:公式の問題集で試験の形に慣れる

入門書を1冊終えたら、試験の形式に慣れる段階に進みます。サーティファイは、3級の問題集や過去問題集を、本試験と同じ画面で練習できるデジタル版も含めて販売しています。公式の案内では、デジタル問題集は試験問題の形式上、パソコンでの利用を推奨しています。問題を解いて間違えたところは、入門書の該当の部分に戻って読み直します。

第4段階:時間を計って解き、弱いところを埋める

最後に、本番と同じ60分を計って問題を解きます。時間内に全部の大問に手を付けられるかを確かめ、時間がかかった分野を重点的に復習します。合格の基準は6割なので、分からない問題に時間をかけすぎず、解ける問題を確実に取る練習も大切です。

公式サイトではサンプル問題の資料の請求もできます。試験の雰囲気をつかむために、勉強を始める前に一度目を通しておくのも良い方法です。

プログラムを読む問題を解くコツ

3級の大問は、プログラムを読んで動きを答える問題が中心です。こうした問題を正確に解くには、いくつかのコツがあります。

1つ目は、変数の値の変化を表にして追うことです。繰り返しの処理では、1回目、2回目、3回目と回るたびに変数の値が変わります。頭の中だけで追うと途中で混乱するので、紙に「回数」「変数iの値」「変数sumの値」のように列を作り、1行ずつ書き込みながら進めます。この方法は、プログラムの動きを追う基本の技として、開発の現場でも使われています。

2つ目は、条件の分かれ道で「どちらに進むか」を必ず確かめることです。if 文の条件が成り立つかどうかを、その時点の変数の値で1つずつ判断します。「以上」と「より大きい」の違い、つまり記号の「>=」と「>」の違いを読み落とすと、答えがずれます。境目の値のときにどうなるかは、特に注意して確かめます。

3つ目は、空欄を補う問題で、選択肢を1つずつ当てはめて確かめることです。正しそうな選択肢を見つけても、すぐに決めずに、その選択肢を入れたときにプログラム全体が問題の求める動きになるかを最後まで追います。似た選択肢が並んでいることが多いので、違いがどこにあるかを見比べてから決めます。

4つ目は、クラスとオブジェクトの問題で、「どのオブジェクトのデータか」を区別することです。同じクラスから作った2つのオブジェクトは、それぞれ別のデータを持ちます。一方のデータを変えても、もう一方には影響しません。この区別を押さえておくと、オブジェクト指向の基本を問う問題で迷わなくなります。

勉強の予定の立て方の例

勉強にかかる時間は、プログラミングの経験の有無や、1日に使える時間で大きく変わります。決まった時間の目安を追うより、自分の生活に合わせた予定を立て、試験日から逆算して進めるほうが現実的です。

たとえば、試験日の3か月前から、平日に30分から1時間、休日に2時間ほど勉強する人なら、次のような予定が組めます。

時期 内容
1か月目の前半 開発の環境を作り、画面に文字を表示するプログラムを動かす。変数、型、演算子を学ぶ
1か月目の後半 条件の分かれ道と繰り返しを学ぶ。短いプログラムを毎日1本書く
2か月目の前半 配列とメソッドを学ぶ。入門書の練習問題を解く
2か月目の後半 クラスとオブジェクト、継承の基本を学ぶ
3か月目の前半 公式の問題集を1周解き、間違えた分野を入門書で読み直す
3か月目の後半 60分を計って問題を解く。リモートWebテストの操作の体験を済ませる

この予定のポイントは、試験の形式に慣れる時間を最後の1か月にしっかり取っていることです。入門書の内容を理解していても、限られた時間で選択肢から正しい答えを選ぶには、形式への慣れが必要です。逆に、問題集ばかり解いて入門書の理解が浅いままだと、少し形を変えた問題で答えられなくなります。

予定どおりに進まない週があっても、焦る必要はありません。大切なのは、間を空けずに手を動かし続けることです。1週間まったく触らない期間ができると、思い出すのに時間がかかります。忙しい週は10分だけでも、前の日に書いたプログラムを読み返す時間を作ると、つながりが保たれます。

申込受付期間は試験日のおよそ1週間前に締め切られるので、申し込みを忘れないよう、予定を立てた時点で締切の日を書き込んでおいてください。

2級や他のJavaの資格との違い

3級に合格した後、次に何を目指すかを考えるために、ほかの資格との違いを整理しておきます。

資格 主催 主な位置づけ
Javaプログラミング能力認定試験 3級 サーティファイ Javaの基本の知識と簡単なプログラムが書けることを確かめる
Javaプログラミング能力認定試験 2級 サーティファイ 小規模なプログラムが適切に書けることを確かめる。試験時間は90分で、受験料は6,900円(税込)
Oracle認定Javaプログラマ 日本オラクル Javaの開発元が認定する資格。Bronze、Silver、Gold の段階がある

2級は、3級の延長にある試験で、3級と同じく多肢選択式です。公式の案内では、テーマ別の大問7問を90分で解く形とされています。3級で基本を身につけた人が次に目指す試験として自然な流れです。

Oracle認定Javaプログラマは、Javaの開発元であるオラクルが認定する資格で、Javaの資格の中では知名度が高いものです。開発の現場では、こちらの資格を評価の材料にしている企業も多くあります。どんな段階があり、どんな人に向いているかはOracle認定Javaプログラマ(Silver/Gold)で紹介しています。

どちらの資格を選ぶかは、目的によって変わります。プログラミングを初めて学ぶ人が段階を踏んで力をつけたいなら、サーティファイの3級から2級へ進む流れが取り組みやすい形です。開発の仕事への就職や転職を考えているなら、Oracleの資格まで視野に入れておくと、評価される場面が広がります。

3級を取った後の仕事での使い道

3級に合格したことで、すぐに開発の仕事を任されることは多くありません。3級が示すのは、Javaの基本を理解しているという入り口の段階だからです。それでも、3級には次のような使い道があります。

1つ目は、学んだことを客観的に示す材料になることです。未経験からIT業界を目指す人にとって、独学で勉強したことを相手に伝えるのは簡単ではありません。合格の証明は、「基本の文法とオブジェクト指向の概念を理解している」ことを示す目安になります。

2つ目は、プログラムを読める人として、開発に関わる周辺の仕事に就きやすくなることです。システムのテストを行う仕事、プログラムの動きを説明する資料を作る仕事、開発チームと利用者の間に立って要望を伝える仕事などでは、プログラムの中身をある程度読めることが強みになります。

プログラムを書く仕事でなくても、開発を外に頼む側の担当者として、3級の知識が役立つこともあります。開発会社やフリーランスのエンジニアに仕事を依頼するとき、相手の説明が分かる、見積もりの中身の見当がつく、というだけで、打ち合わせの進み方は大きく変わります。会社の中でシステムの担当を任された人が、基本を知るために3級を受けるのは、理にかなった使い方です。

3つ目は、次の学習の土台になることです。3級で身につけた基本の文法とオブジェクト指向の考え方は、2級やOracleの資格だけでなく、ほかのプログラミングの言葉を学ぶときにも役立ちます。

開発の仕事を在宅で受けるには、資格に加えて、実際に動くものを作れることを示す必要があります。簡単な業務の道具やWebのアプリを自分で作り、作ったものを見せられる形でまとめておくと、話が進みやすくなります。アプリの開発の仕事にどんな種類があるかは、アプリケーション開発のお仕事で紹介しています。

合格した後に作ってみたい小さなプログラム

3級で学ぶ範囲の知識だけでも、身の回りで役立つ小さなプログラムは作れます。合格した後に、学んだことを使う場面として、次のようなものを作ってみるのがおすすめです。

  • 家計簿の集計。1か月の支出を入力すると、項目ごとの合計と全体の合計を表示する
  • 単語帳。英単語と意味を登録しておき、ランダムに出題して正解の数を数える
  • 時間割や予定の管理。曜日ごとの予定を登録し、指定した曜日の予定を表示する
  • 簡単な会員の管理。名前と会員番号を持つクラスを作り、登録と一覧の表示を行う

どれも、変数、条件の分かれ道、繰り返し、配列、クラスといった3級で学ぶ要素の組み合わせで作れます。教科書の練習問題と違い、自分で何を作るかを決めて、そのために必要な処理を考える経験は、プログラミングの力を大きく伸ばします。

作ったプログラムは、ソースコードを保存して、何を作ったかの説明と一緒にまとめておきます。後で2級の勉強をするときに読み返すと、自分の書き方の癖や改善の余地が見えてきます。また、未経験から開発の仕事を目指す人にとっては、作ったものを見せられることが、資格の合格と並ぶ大切な材料になります。

慣れてきたら、作ったプログラムに機能を加えていきます。家計簿なら、月ごとの比較を表示する、データをファイルに保存して次に起動したときに読み込む、といった具合です。ファイルの読み書きのように3級の範囲を超える内容に触れることで、自然に2級の勉強へとつながっていきます。

独学でつまずきやすい点と乗り越え方

3級を独学で目指す人がつまずきやすい点は、いくつか決まっています。

1つ目は、環境の準備でつまずくことです。Javaの開発の道具を入れる段階で、設定がうまくいかずに先に進めなくなる人がいます。最近は、ブラウザの上でJavaのプログラムを書いて動かせるサービスもあるので、最初はそうしたサービスで書き始め、慣れてから自分のパソコンに環境を作る順番でもかまいません。

2つ目は、オブジェクト指向の考え方がつかめないことです。クラスとオブジェクトの違い、継承の意味などは、言葉の説明だけでは分かりにくいものです。身近なものに当てはめて考えると理解が進みます。たとえば「車」という設計図(クラス)から、「赤い車」「青い車」という実体(オブジェクト)を作る、というように具体的なものを思い浮かべます。

3つ目は、エラーの意味が分からず止まってしまうことです。プログラムが動かないときに出るエラーの文は、最初は呪文のように見えます。エラーの文をそのまま検索すると、同じところでつまずいた人の解決の方法が見つかることが多くあります。エラーは失敗ではなく、プログラムがどこで困っているかを教えてくれる手がかりです。

4つ目は、勉強の時間が確保できず、間が空いてしまうことです。プログラミングは、間が空くと文法を忘れて最初からやり直しになりがちです。毎日少しずつでも手を動かすほうが、週末にまとめて勉強するより身につきます。仕事や家事の合間に、1日30分でも続けることを目標にします。

試験の当日に気をつけること

リモートWebテストで受ける場合、当日の準備も合否に関わります。次の点を確かめてから受験を始めてください。

  1. パソコンかタブレットを充電のケーブルにつなぐ
  2. スマートフォンをスタンドに立て、サブのカメラとして画面と手元が映る位置に固定する
  3. 部屋に自分以外の人がいないこと、机の上に試験に関係のない物がないことを確かめる
  4. 通信が安定しているかを確かめる。ほかの家族が大きなデータをダウンロードしていないか
  5. 時計を確かめ、受験を始められる時間の範囲(3級は10時から12時まで)に余裕を持って始める

試験が始まったら、まず全部の大問にざっと目を通し、解きやすそうなものから取りかかります。プログラムを読む問題では、変数の値の変化を紙に書きながら追うと、見落としが減ります。メモに紙を使ってよいかなど、受験中に認められていることは、受験の規約と案内で事前に確かめておいてください。

学び直しやキャリアの転換で3級を受ける人の傾向

在宅の仕事とフリーランスの仲介を20年あまり続けてきた運営者として見てきた限りでは、プログラミングの資格を足がかりに在宅の仕事を広げていく人は、資格を「学んだことの区切り」として使っています。3級に合格した後、すぐに次の試験に進むのではなく、学んだ文法で小さな道具を作ってみたり、仕事で使っている表計算の作業を自動にしてみたりと、実際に使う場面を作っている人ほど、その後の伸びが大きい傾向があります。

もう1つ見えてくるのは、プログラムを読める力が、開発の仕事以外でも評価されていることです。業務のシステムの仕様を確かめる仕事、データの整理の仕事、技術の内容を分かりやすく説明する文章の仕事など、プログラムの中身が分かる人を求める依頼は幅広くあります。こうした仕事を受けるときは、自分が何をできるかを具体的に示すことが欠かせません。実績の見せ方は、分野は違いますがWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】の考え方が参考になります。仲介の手数料がかからない直接の取引なら、依頼する側は同じ予算でより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。学び始めの時期こそ、手元に残る額が大きい働き方を選ぶ意味があります。

Javaプログラミング能力認定試験3級は、Javaを学ぶ人が最初の区切りとして目指すのに向いた試験です。公式の問題集で形式に慣れ、時間を計って解く練習を重ねれば、独学でも合格を目指せます。合格した後は、作れるものを1つずつ広げながら、アプリケーション開発のお仕事のような開発の仕事へ近づいていく道筋を描いてみてください。

よくある質問

Q. Javaプログラミング能力認定試験3級は未経験でも合格できますか?

3級は、Javaの基本の知識と簡単なプログラムが書けること、オブジェクト指向の基本の概念を理解していることを確かめる入門の試験です。受験資格に制限はなく、合格の基準は得点率60%以上です。入門書を1冊通して手を動かし、公式の問題集で試験の形式に慣れる順番で進めれば、プログラミングが初めての人でも合格を目指せます。

Q. 3級の試験は自宅で受けられますか?

個人で受ける公開試験は、リモートWebテストという形で、自宅などから受けられます。パソコンかタブレット、サブのカメラとして使うスマートフォンとスタンド、完全な個室が必要です。受験の前に、実際の試験の画面の操作を体験しておくよう公式に案内されているので、申し込んだら早めに済ませておいてください。

Q. 3級と2級はどちらから受けるべきですか?

プログラミングを学び始めたばかりなら、3級から受けるのが取り組みやすい順番です。3級は60分で大問6問、2級は90分で大問7問と、2級のほうが範囲も時間も広がります。2級と3級は試験の開始時間の枠が違うので、時間が重ならないよう調整すれば同じ日に両方を受けることもできますが、2級を実施しない回もあります。

Q. 3級を取れば開発の仕事に就けますか?

3級は基本を理解していることを示す入り口の資格なので、3級だけで開発の仕事が決まることは多くありません。ただ、学んだことを客観的に示す材料になり、テストや資料作りなど開発の周辺の仕事では、プログラムを読める力が強みになります。開発の仕事を目指すなら、2級やOracleの資格に進みつつ、実際に動くものを作って見せられるようにしておきます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年4月28日最終更新:2026年10月17日
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