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インド株の投資信託を比べる|信託報酬と実質コスト、連動する指数の違い 2026

@SOHO編集部
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インド株の投資信託を比べる|信託報酬と実質コスト、連動する指数の違い 2026

この記事のポイント

  • ✓インド株の投資信託を比較します
  • ✓FTSE India 30/18 Capped
  • ✓Nifty Midcap50の指数の違いと

インド株の投資信託は、2023年から2025年にかけて低コストのインデックス型が次々に設定され、2026年11月時点では似た名前のファンドが多く並んでいます。比べるときに最初に見るべきなのは、信託報酬の低さよりも先に「どの指数に連動するか」です。この記事では、運用会社の公式資料で確かめた8本の数字を一覧にし、指数の違い、費用の読み方、インド株ならではの注意点を順に整理します。

インド株の投資信託は「連動する指数」で4つに分かれる

インドの株式市場には、ナショナル証券取引所(NSE)とボンベイ証券取引所(BSE)という2つの大きな取引所があり、それぞれの代表的な株価指数があります。日本で買えるインド株のインデックス型投資信託は、2026年11月時点で、連動を目指す指数によって次の4つに分かれます。

・Nifty50指数:ナショナル証券取引所に上場する50社で構成される指数
・BSE SENSEXインデックス:ボンベイ証券取引所に上場する30銘柄で構成される指数
・FTSE India 30/18 Capped Index:FTSE Russellが算出する、インドの中型株と大型株の指数
・Nifty Midcap50指数:ナショナル証券取引所の中型株50社で構成される指数

同じ「インド株」でも、銘柄の数と、大型株か中型株かが違います。指数が違えば値動きも違うため、費用を比べるのは同じ指数どうしで行い、指数が違うファンドは「何に投資しているか」から比べるのが順序です。

投資の仕組みにも違いがあります。SBIアセットマネジメントの2本は、インド株の指数に連動するETF(上場投資信託)を買い付ける方式です。楽天投信投資顧問、auアセットマネジメント、アセットマネジメントOne、三菱UFJアセットマネジメント、アモーヴァ・アセットマネジメントのファンドは、マザーファンド(同じ運用会社の親ファンド)を通じてインドの株式に投資する方式で、目論見書では株価指数先物取引なども活用すると書かれています。

新興国全体に投資する投資信託との比べ方は、新興国の投資信託をリスク許容度で比べた記事にまとめています。インド1か国に投資する投資信託は、新興国全体のファンドよりも1つの国の経済や政策の影響を強く受けます。

比べるときに見る数字と、その意味

ファンドの資料に出てくる用語を、最初に1つずつ確かめておきます。

信託報酬とは、投資信託を持っている間、毎日少しずつ差し引かれる運用の費用のことです。年率で示され、基準価額(ファンドの1万口あたりの値段)にあらかじめ反映されています。ETFを買い付けるファンドでは、ファンド自身の信託報酬に中身のETFの経費を加えた「実質的な負担」で比べます。

実質コスト(総経費率)とは、信託報酬に、監査費用や海外での保管費用などを加えた、実際にかかった費用の割合です。決算のあとに出る交付運用報告書に「総経費率」として載ります。

純資産総額とは、そのファンドが運用しているお金の総額です。設定日とは、運用が始まった日です。購入時手数料とは、買うときに販売会社へ支払う手数料で、信託財産留保額とは、解約するときにファンドに残す費用のことです。

ベンチマークとは、ファンドが連動を目指す、または運用成果を比べる基準にする指数のことです。インデックス型のファンドでは、ベンチマークがそのまま「何に投資しているか」を表します。

インド株のファンドでは、交付運用報告書の「1万口当たりの費用明細」に、もう1つ見ておきたい項目があります。売買委託手数料(株を売買するときに証券会社に払う手数料)と有価証券取引税(売買のたびにかかる税金)です。インドの株式を直接売買するファンドでは、この2つの割合が日本や米国の株式のファンドより大きく出ることがあります。この点は表のあとで詳しく見ます。

インド株の主な投資信託8本の比較表(2026年11月時点)

次の表は、運用会社の公式サイト、交付目論見書、交付運用報告書で確かめた数字です。信託報酬(実質的な負担)の低い順に並べています。純資産総額は2026年10月30日時点の値です。

ファンド名(正式名称) 運用会社 連動する指数(ベンチマーク) 信託報酬(税込・年率) 総経費率と計算期間 純資産総額(2026年10月30日) 設定日
SBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンド SBIアセットマネジメント FTSE India 30/18 Capped Index 0.0638%、実質0.2538%以内 0.33%(2024年10月22日〜2025年10月21日) 54.06億円 2024年10月22日
たわらノーロード インド株式Nifty50 アセットマネジメントOne Nifty50指数 0.2805% 0.41%(2024年12月11日〜2025年10月14日) 20.64億円 2024年12月11日
auAM Nifty50インド株ファンド auアセットマネジメント Nifty50指数 0.297% 0.32%(2025年8月29日〜2026年8月28日) 69.97億円 2023年8月29日
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド 楽天投信投資顧問 Nifty50指数 0.308% 0.42%(2025年2月18日〜2026年2月16日) 380.37億円 2024年4月5日
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド SBIアセットマネジメント BSE SENSEXインデックス 0.0638%、実質0.3138%以下 0.34%(2024年9月19日〜2025年9月18日) 742.38億円 2023年9月22日
eMAXIS インド株式インデックス 三菱UFJアセットマネジメント Nifty50指数 0.44%(純資産総額500億円未満の部分) 0.45%(2025年3月6日〜2026年3月5日) 240.75億円 2024年2月22日
たわらノーロード インド株式Nifty Midcap50 アセットマネジメントOne Nifty Midcap50指数 0.594% 1.30%(2025年5月27日〜2025年10月14日) 17.02億円 2025年5月27日
インデックスファンドNifty50(インド株式) アモーヴァ・アセットマネジメント Nifty50指数 0.8855% 1.17%(2024年10月7日〜2025年9月26日) 10.21億円 2024年10月7日

8本とも決算は年1回で、目論見書でNISAの成長投資枠の対象と書かれています。購入時手数料は、インデックスファンドNifty50(インド株式)だけが「購入時の基準価額に対し3.3%(税抜3%)以内」で販売会社が定める形で、ほかの7本は「ありません」です。信託財産留保額は8本ともありません。

分配金とは、ファンドが決算のときに、運用で得た収益などから投資者に支払うお金のことです。表の8本はいずれも年1回の決算で、交付運用報告書と公式ページで確かめた範囲では、これまでの決算の分配金はすべて0円でした。たとえばauAM Nifty50インド株ファンドは2025年8月28日と2026年8月28日の決算でいずれも0円、eMAXIS インド株式インデックスは2026年3月5日の決算で0円です。分配金を出さずにファンドの中で運用を続ける方針のファンドがそろっており、インド株の指数型で定期的に分配金を受け取る形の商品は、この表の中にはありません。これは過去の実績で、将来の分配を示すものではありません。

決算日はファンドごとに違います(楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドは2月15日、eMAXIS インド株式インデックスは3月5日、auAM Nifty50インド株ファンドは8月28日、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドは9月18日、インデックスファンドNifty50(インド株式)は9月26日、たわらノーロードの2本は10月12日、SBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンドは10月21日)。新しい交付運用報告書は決算のあとしばらくしてから掲載されるため、総経費率を確かめるときは、どの期間の報告書を見ているかを必ず控えます。

数字の出典は各ファンドの公式ページと、そこに掲載されている資料です。たとえば楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドのページ、eMAXIS インド株式インデックスのページ、たわらノーロード インド株式Nifty50のページから、目論見書と交付運用報告書を読めます。

大和アセットマネジメントの「iFreeNEXT インド株インデックス」も個人が買えるインド株の指数型ファンドですが、2026年11月1日時点で同社の公式サイトがメンテナンスのため停止しており、公式の数字を確かめられなかったため表から外しています。

SBIアセットマネジメントの2本は、ファンド自身の信託報酬が年0.0638%で、中身のETFの経費を加えた実質的な負担が「以内」「以下」という上限の形で書かれています。中身のETFの経費率が変わると実質的な負担も変わるため、最新の目論見書で確かめます。

表の読み方:信託報酬の順位と総経費率の順位は一致しない

表を信託報酬の低い順に並べると、SBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンドが最も低くなります。ところが総経費率で並べ直すと、順位が入れ替わります。

・総経費率が最も低いのは、auAM Nifty50インド株ファンドの0.32%
・次がSBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンドの0.33%
・その次がSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドの0.34%

信託報酬は事前に決めた料率、総経費率は実際にかかった費用の割合です。保管費用やその他の費用はファンドごとに違うため、信託報酬が低くても総経費率まで低いとは限りません。また、設定から1年に満たない期間で計算された総経費率(たわらノーロードの2本など)は、設定初期の費用が重く出ることがあり、2期目以降の報告書で数字が変わる可能性があります。

費用の差がどれほどの金額になるかを計算してみます。前提は、100万円を一度に買い、評価額が10年間ずっと100万円のまま変わらないと仮定することです。運用で増える分、減る分は考えず、費用だけを比べます。

・年0.2538%の場合:1年で約2,538円、10年で約2万5,380円
・年0.308%の場合:1年で約3,080円、10年で約3万800円
・年0.44%の場合:1年で約4,400円、10年で約4万4,000円
・年0.8855%の場合:1年で約8,855円、10年で約8万8,550円

年0.8855%のファンドを、購入時手数料3.3%の販売会社で100万円買うと、最初に3万3,000円がかかります。購入時手数料の料率は販売会社が決めるため、同じファンドでも買う場所によって違います。

同じNifty50指数に連動するファンドの中でも、信託報酬は年0.2805%から年0.8855%まで約3倍の幅があります。指数が同じなら運用の中身に大きな差は出にくいため、この費用の差は手元に残る金額の差になります。

費用明細の「売買委託手数料」と「有価証券取引税」を読む

インド株のファンドの交付運用報告書を開くと、1万口当たりの費用明細の合計が、信託報酬よりかなり大きいことに気づきます。楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドの交付運用報告書(2025年2月18日〜2026年2月16日)を例に見ます。

・信託報酬などを含む費用明細の合計:0.769%
・そのうち売買委託手数料:0.265%(株式0.062%、先物・オプション0.204%)
・そのうち有価証券取引税:0.083%
・そのうちその他費用:0.114%

一方、同じ報告書の総経費率は0.42%です。総経費率は、原則として購入時手数料、売買委託手数料、有価証券取引税を含まない数字だからです。つまり、インド株のファンドでは、総経費率に入らない売買のコストが年0.3%を超える規模でかかっていたことになります。

他のファンドの費用明細の合計も、交付運用報告書で確かめると次のとおりでした。

・auAM Nifty50インド株ファンド:0.946%(2025年8月29日〜2026年8月28日)
・eMAXIS インド株式インデックス:0.841%(2025年3月6日〜2026年3月5日)
・たわらノーロード インド株式Nifty50:0.726%(2024年12月11日〜2025年10月14日)

ETFを買い付けるSBIアセットマネジメントの2本は、費用明細の合計がSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドで0.096%、SBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンドで0.139%と小さく出ています。ただし、これはファンド自身が払った費用で、中身のETFの中でかかる売買のコストは含まれていません。報告書の総経費率の注記にも、ファンドの費用は「投資先ファンドが支払った費用を含みません」と書かれています。費用明細の合計は、仕組みが違うファンドどうしでは単純に比べられない数字です。

売買のコストは、ファンドに資金が出入りする量や、指数の銘柄の入れ替えで変わります。純資産総額が急に増えた期間は、買い付けが増えて売買のコストが大きく出ることがあります。費用明細は1期だけでなく、2期、3期と並べて見ると傾向が分かります。

指数そのものの違い:Nifty50、SENSEX、FTSE、Midcap50

4つの指数の作り方を、各ファンドの目論見書の説明で確かめます。

Nifty50指数について、楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドの交付目論見書は次のように説明しています。

「Nifty50指数」は、インドのナショナル証券取引所に上場している、浮動株調整後の時価総額、流動性の基準を用いて選定した50社の株式で構成される株価指数です。指数の計算方法は、浮動株調整済時価総額加重平均方式です。定期的な採用銘柄の入替えは半年ごとに行われます。 出典: 楽天投信投資顧問「楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド」交付目論見書

浮動株調整後の時価総額とは、創業家や政府などが持ち続けて市場に出回らない株を除いて計算した会社の規模のことです。市場で実際に売買できる株の量に応じて、組み入れる割合を決める方式です。

BSE SENSEXインデックスは、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドの目論見書によると、ボンベイ証券取引所に上場する銘柄のうち、流動性、取引規模、業種などを代表する30銘柄で構成される時価総額加重平均指数です。50社のNifty50より銘柄が少ない分、上位の銘柄に集中しやすくなります。同ファンドの月次レポート(2026年9月30日基準)では、中身のETFの組入上位10銘柄の合計が63.62%で、業種では金融が39.9%を占めていました。楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドの月次レポート(同じく2026年9月30日の作成基準日)では、業種別構成比の金融は30.6%です。

FTSE India 30/18 Capped Indexは、SBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンドの目論見書によると、インドの中型株と大型株のパフォーマンスを表す時価総額加重平均指数です。中身のETFは、フランクリン・テンプルトンのFranklin FTSE India UCITS ETFです。

Nifty Midcap50指数は、たわらノーロード インド株式Nifty Midcap50の目論見書によると、ナショナル証券取引所に上場し、時価総額で上位101位から250位の株式のうち、平均時価総額と平均日次出来高で選んだ上位100社から、さらに浮動株調整後の時価総額で選んだ上位50社で構成される指数です。大型株中心のNifty50とは、対象とする会社の規模がはっきり違います。

組み入れの中身を月次レポートで比べる

指数の違いは、実際に組み入れている銘柄に表れます。各ファンドの月次レポートで、2026年9月30日基準の組み入れを並べると次のようになります。

ファンドと連動する指数 出典の月次レポート 組入銘柄数 組入1位の銘柄と比率 業種の特徴
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド(Nifty50) 楽天投信投資顧問(2026年9月30日作成基準日) 月次レポートの上位10銘柄で確認 HDFC BANK 9.0% 金融30.6%、一般消費財・サービス9.8%、エネルギー7.9%
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(BSE SENSEX) SBIアセットマネジメント(2026年9月30日基準) 30 HDFC BANK 12.57% 組入上位5業種の1位が39.9%、上位10銘柄の合計63.62%
たわらノーロード インド株式Nifty Midcap50(Nifty Midcap50) アセットマネジメントOne(2026年9月30日基準) 42 MULTI COMMODITY EXCHANGE OF INDIA 3.4% 銀行11.9%、医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス8.5%、資本財7.5%

この表から3つのことが読み取れます。

1つ目は、大型株の指数どうしでも集中の度合いが違うことです。Nifty50に連動する楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドでは、組入1位のHDFC BANKが9.0%でした。30銘柄のSENSEXに連動するSBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドでは、同じHDFC BANKが12.57%を占めています。上位に並ぶ銘柄(HDFC BANK、ICICI BANK、RELIANCE INDUSTRIES、BHARTI AIRTELなど)はほぼ共通で、違いは主に比率の高さです。

2つ目は、中型株の指数では上位の顔ぶれがまったく違うことです。たわらノーロード インド株式Nifty Midcap50の上位10銘柄には、大型株の指数の上位に入る銘柄が1つも入っていません。組入1位の比率も3.4%で、特定の銘柄への集中は小さくなっています。

3つ目は、組入銘柄数が指数の銘柄数と一致しない場合があることです。たわらノーロード インド株式Nifty Midcap50の月次レポートでは、指数は50社で構成されるのに対し、組入銘柄数は42でした。目論見書には、指数への連動性を高めるために株価指数先物取引、短期国債、ETFを活用する場合があると書かれており、指数の銘柄をすべて直接持つ形ではないことが分かります。

業種の分類は、たわらノーロードの月次レポートがGICS(世界産業分類基準)の「産業グループ」という細かい区分(銀行、金融サービス、保険など)で示しているのに対し、楽天投信投資顧問の月次レポートは「セクター」という大きな区分(金融など)で示しています。分類の細かさが違うため、数字をそのまま横に並べて比べることはできません。組み入れの比率は毎月変わるので、最新の月次レポートで確かめてください。

毎月積み立てる場合の費用も、表の数字で計算できます。月3万円を10年間積み立てると元本は360万円です。10年間の平均の残高を、単純に元本の半分の180万円とみなすと、年0.2538%のファンドの費用は1年で約4,568円、年0.8855%のファンドでは1年で約1万5,939円になります。差は1年で約1万1,371円、10年で約11万3,710円です。評価額の増減を考えない、費用だけの単純な計算です。

インド株ならではの注意点:税金と為替

インド株のファンドには、米国株や日本株のファンドにはない注意点があります。楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドの交付目論見書の「その他の留意点」には、インドの税制について次の記載があります。

インドの金融商品取引所で取引されている株式は、インドの税制に従って課税されます。インドにおける、非居住者による株式の売却益(キャピタル・ゲイン)に対する税負担等が、基準価額に影響を与える可能性があります。 出典: 楽天投信投資顧問「楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド」交付目論見書

ファンドがインドの株を売って利益が出ると、インドでの税負担が生じ、それが基準価額に影響する場合がある、という意味です。同じ目論見書には、外国人の機関投資家が保有できる比率に制限のある銘柄があり、運用上の制約を受ける場合があることも書かれています。インドの税制や制度は変更される場合があるため、最新の目論見書で確かめます。

為替ヘッジ(為替の値動きの影響を抑える取引)について、表の8本はいずれも為替ヘッジを行わないファンドです。インド・ルピーが円に対して安くなると、円で見た評価額が下がります。インド株の値動きと、ルピーと円の為替の値動きの両方を受けることになります。

ここで前提を確認しておきます。この記事は特定の商品の購入を勧めるものではありません。購入の前には、各ファンドの目論見書(投資信託説明書)を読んで確かめてください。目論見書は、運用会社のファンドのページ(楽天投信投資顧問、三菱UFJアセットマネジメント、アセットマネジメントOne、auアセットマネジメント、SBIアセットマネジメント、アモーヴァ・アセットマネジメントの各ファンドのページ)から誰でも読めます。

日本での税金は、課税口座の場合、売却益や分配金に20.315%の税率がかかります(国税庁のタックスアンサーによる上場株式等の配当等と譲渡所得の申告分離課税の税率)。NISAの口座で買った場合、売却益と分配金は非課税です。

NISAの枠と、ETFとの違い

NISAについて、金融庁のNISA特設ウェブサイトによると、2024年からのNISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)です。

表の8本は、いずれも目論見書で成長投資枠の対象と書かれており、つみたて投資枠の対象と書かれているものはありませんでした。つみたて投資枠で積み立てたい場合は、金融庁が公表している「つみたて投資枠対象商品」の一覧で確かめます。目論見書には「販売会社により取扱いが異なる場合があります」と書かれているため、使う証券会社の画面でも確かめます。

インド株は、日本の取引所に上場しているインド株のETFや、海外の取引所に上場しているETFでも買えます。投資信託とETFの主な違いは次のとおりです。

・ETFは取引所で市場価格で売買し、投資信託は1日1回の基準価額で売買します
・ETFは売買のたびに証券会社の売買手数料がかかる場合があり、料率は証券会社ごとに違います
・投資信託は100円や1円単位で積み立てられることが多く、ETFは1口単位の売買です
・海外のETFは外貨で取引するため、両替の費用がかかります

NISAの成長投資枠でETFを買えるかどうかも、証券会社によって扱いが違うため、その証券会社の公式の案内で確かめます。低コストの投資信託をNISAで選ぶときの見方は、NISAの投資信託を低コストの基準で選ぶ記事でも扱っています。

公式の数字を自分で確かめる手順

この記事の数字は2026年11月時点のものです。インド株のファンドは設定から日が浅いものが多く、決算のたびに交付運用報告書の数字が更新されます。

1つ目に、運用会社のファンドのページで、純資産総額と基準日を確かめます。純資産総額が小さいファンドは、運用会社が繰上償還(運用を途中で終えること)を判断する場合があるため、規模と増減の傾向を見ておきます。

2つ目に、交付目論見書の「ファンドの費用・税金」の欄で、購入時手数料、信託財産留保額、信託報酬を確かめます。eMAXIS インド株式インデックスのように、純資産総額の規模に応じて信託報酬率が段階的に下がる形のファンドもあります。

3つ目に、交付運用報告書の「1万口当たりの費用明細」と「総経費率」を見ます。インド株のファンドでは、売買委託手数料と有価証券取引税の行を必ず見ます。

4つ目に、月次レポートで、組入上位10銘柄と業種の構成を見ます。インドの代表的な指数は金融の比率が大きく、指数によってその割合が違います。

5つ目に、使っている証券会社や銀行で取り扱っているか、NISAの成長投資枠で買えるかを確かめます。運用会社のページに販売会社の一覧があります。

在宅で働く人が新興国の投資信託を考えるときの順序

在宅で仕事を受ける人やフリーランスは、収入の時期と額が一定ではないことが多く、投資に回すお金の決め方が会社員とは変わります。たとえばアプリ開発の仕事は案件の規模で報酬が大きく変わり、仕事の内容はアプリケーション開発のお仕事のページで紹介されているように幅があります。収入の波がある働き方では、生活費の数か月分を預金で確保し、そのうえで長く運用するお金を分けて考える順序が基本になります。

インド株の投資信託は、1つの国に集中して投資する商品です。新興国の株式は先進国の株式より値動きが大きくなりやすく、為替の影響も受けます。資産全体のうち、どれだけの割合をインド株に充てるかを先に決め、その範囲で指数とファンドを選ぶと、値下がりした時期にも判断がぶれにくくなります。新興国の投資信託をどの程度の比率で積み立てるかの考え方は、新興国の投資信託の積立比率を扱った記事にまとめています。

フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた立場から言えば、お金の管理が長続きしている人ほど、商品名より先に「どの指数に、資産の何割を、どの口座で」という枠組みを決めています。インド株のファンドは名前が似ていても、指数、費用、売買のコストがそれぞれ違います。比較表の数字は、その枠組みが決まってから使う道具として読むと、選ぶ理由を自分の言葉で説明できるようになります。

よくある質問

Q. Nifty50とBSE SENSEXは、何が違いますか?

Nifty50指数はナショナル証券取引所に上場する50社、BSE SENSEXインデックスはボンベイ証券取引所に上場する30銘柄で構成されます。どちらもインドの代表的な大型株の指数ですが、銘柄数が少ないSENSEXの方が上位の銘柄に集中しやすくなります。SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドの月次レポート(2026年9月30日基準)では、組入上位10銘柄の合計が63.62%でした。

Q. 信託報酬が最も低いファンドを選べば、費用も最も低くなりますか?

必ずしもそうなりません。2026年11月時点の表では、信託報酬(実質的な負担)が最も低いのはSBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンドですが、総経費率が最も低かったのはauAM Nifty50インド株ファンドの0.32%でした。さらにインド株のファンドでは、総経費率に含まれない売買委託手数料と有価証券取引税もかかるため、交付運用報告書の費用明細もあわせて見ます。

Q. インド株の投資信託はNISAのつみたて投資枠で買えますか?

この記事で確かめた8本は、いずれも目論見書でNISAの成長投資枠の対象と書かれており、つみたて投資枠の対象と書かれたものはありませんでした。つみたて投資枠の対象かどうかは、金融庁が公表している「つみたて投資枠対象商品」の一覧で確かめられます。取扱いは販売会社によって違う場合があるため、使う証券会社の画面でも確かめてください。

Q. インドの税金は、インド株の投資信託にどう影響しますか?

楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンドの目論見書には、インドの株式はインドの税制に従って課税され、非居住者による株式の売却益に対する税負担等が基準価額に影響を与える可能性があると書かれています。日本での課税は、課税口座なら売却益や分配金に20.315%、NISAの口座なら非課税です。インドの税制は変更される場合があるため、最新の目論見書で確かめてください。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月2日最終更新:2026年11月2日
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