Googleフォームで回答に応じてセクションに移動させる設定と、分岐を作るときの注意点

@SOHO編集部
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Googleフォームで回答に応じてセクションに移動させる設定と、分岐を作るときの注意点

この記事のポイント

  • ✓Googleフォームの「回答に応じてセクションに移動」の設定手順を
  • ✓Googleの公式ヘルプに沿って整理しました
  • ✓セクションの最後の移動先

アンケートや申し込みのフォームで、「はい」と答えた人にだけ追加の質問を見せたい、選んだコースごとに違う質問を出したい、という場面はよくあります。Googleフォームでは、回答に応じてセクションに移動させる設定を使うと、こうした分岐を作れます。

この記事では、Googleフォームで回答に応じてセクションに移動させる設定を、Google の公式ヘルプに沿って手順で説明します。セクションの作り方、使える質問の形式、分岐の設計のしかた、よくある失敗と確かめ方までを順に扱います。分岐で集めた回答を、担当と状況つきで管理して返信まで済ませたい場合の選択肢として、フォームの道具Halictにも触れます。

「回答に応じてセクションに移動」とは

Googleフォームの「回答に応じてセクションに移動」とは、ある質問で選ばれた答えによって、次に表示するセクションを変える機能です。セクションとは、フォームの中の質問をまとめた区切りのことで、回答する人には1つのセクションが1ページのように表示されます。

Google のヘルプ「回答に応じて質問を表示する」には、次のように書かれています。

回答に応じて 特定のセクションに移動するようにアンケートを作成することができます。 出典: support.google.com

たとえば、セミナーの申し込みフォームで「参加方法」を聞き、「会場で参加」を選んだ人には会場の案内と昼食の希望のセクションへ、「オンラインで参加」を選んだ人には接続の確認のセクションへ進ませる、という使い方ができます。回答する人は、自分に関係のある質問だけを見ればよいので、フォームが短く感じられます。

この機能でできることは、大きく2つです。

  • 選ばれた答えによって、次に進むセクションを変える
  • 選ばれた答えによって、その場でフォームを送信させて終わらせる

2つ目は、たとえば「対象外の方」を選んだ人に、それ以上の質問を見せずにフォームを終わらせたいときに使います。

設定の前に知っておくこと:使える質問の形式

回答に応じてセクションに移動させる設定は、どの質問でも使えるわけではありません。Google のヘルプ「回答に応じて質問を表示する」では、この設定は多肢選択式とプルダウン形式の質問でのみ使えると説明されています。多肢選択式とは、選択肢の中から1つだけを選ぶ形式で、Googleフォームの質問の形式の一覧では「ラジオボタン」と表示されることもあります。

つまり、分岐のもとになる質問は、「1つだけ選ぶ」形式で作る必要があります。複数を選べるチェックボックスや、自由に書いてもらう記述式では、選ばれた答えが1つに決まらないため、分岐のもとにする設計には向きません。

分岐を作りたい質問が「当てはまるものをすべて選んでください」のような複数回答になっている場合は、分岐のための質問を別に1つ立てて、「1つだけ選ぶ」形にします。たとえば「関心のあるテーマをすべて選んでください」とは別に、「最も関心のあるテーマを1つ選んでください」を立て、そちらで分岐させます。

セクションでの分岐でできること、できないこと

設定に入る前に、この機能でできることとできないことの境目を押さえておくと、設計で迷いません。

分岐はセクションの単位で起きる

回答に応じて移動する先は、質問ではなくセクションです。つまり、同じセクションの中にある質問を、答えによって1問だけ出したり隠したりすることはできません。ある答えのときだけ見せたい質問があるなら、その質問を独立したセクションに入れ、そのセクションへ移動させる形にします。

分岐のもとになるのは、直前の答えだけではない

分岐のもとになる質問は、セクションの中のどの質問でも構いません。ただし、1つのセクションの中に分岐の設定をした質問が複数あると、どれの移動先が優先されるのかが分かりにくくなります。分岐のもとになる質問は、1つのセクションに1つにしておくのが安全です。

複数の答えの組み合わせでの分岐は作りにくい

「会場で参加」かつ「昼食あり」の人だけに見せる、のように、2つの答えの組み合わせで分岐させたい場合は、分岐を2段に重ねて作ることになります。組み合わせが増えるほど道筋が増えるため、本当に必要な組み合わせだけに絞ります。

回答の内容によって選択肢そのものを変えることはできない

前の答えによって、次の質問の選択肢の中身を変える、ということはこの機能ではできません。選択肢が変わる場合は、選択肢ごとに別の質問を作り、別のセクションに入れて、そこへ移動させる形にします。

まだフォームが無い場合:新しく作るところから

これから分岐のあるフォームを作る場合は、先にフォームそのものを作ります。Google のヘルプ「Google フォームの使い方」によると、手順は次のとおりです。

  1. forms.google.com にアクセスします
  2. 空白のフォームのアイコンをクリックします
  3. 無題のフォームに名前を付けます

Google ドライブの左上の「新規」から「Google フォーム」を選んで作ることもできます。作ったフォームは Google ドライブに保存されます。回答をスプレッドシートに保存しておくと、分岐で空欄の多くなった回答も、表計算の絞り込みで道筋ごとに見られるようになります。

フォームを作ったら、最初に分岐の道筋を書き出したメモを用意し、そのメモに沿ってセクションと質問を入れていきます。質問を全部入れてから分岐を考えると、セクションの切り方をやり直すことになりがちです。

セクションを作る手順

分岐を設定する前に、移動先になるセクションを作っておきます。セクションが1つしかないフォームでは、移動先を選べません。

手順1. フォームを開き、セクションを追加する

  1. Googleフォームでフォームを開きます
  2. 右側に並んでいるアイコンの中から、セクションを追加するアイコンをクリックします
  3. 新しいセクションが追加されるので、セクションのタイトルと説明を入力します

セクションのタイトルは、回答する人にも表示されます。「会場で参加される方へ」「オンラインで参加される方へ」のように、そのセクションが誰に向けたものかが分かる名前にしておくと、回答する人も作る人も迷いません。

手順2. それぞれのセクションに質問を入れる

追加したセクションの中に、そのセクションで聞きたい質問を入れていきます。質問は、セクションの中で追加のアイコンをクリックすると追加できます。すでに作った質問をドラッグして、別のセクションへ移すこともできます。

手順3. セクションの順番を整える

セクションは、フォームの上から順に「セクション1」「セクション2」と番号が付きます。分岐を設定すると、この番号で移動先を選ぶことになるため、セクションの順番とタイトルを整えてから分岐の設定に進むと、選び間違いが減ります。

回答に応じてセクションに移動させる設定の手順

セクションの準備ができたら、分岐のもとになる質問に設定をします。手順は、Google のヘルプ「回答に応じて質問を表示する」に沿って次のとおりです。

手順1. 分岐のもとになる質問を選ぶ

分岐させたい質問(多肢選択式かプルダウン形式)をクリックして、編集できる状態にします。

手順2. 「回答に応じてセクションに移動」をオンにする

質問の右下にあるその他のアイコン(縦に3つ並んだ点)をクリックし、表示されるメニューから「回答に応じてセクションに移動」をクリックします。

手順3. 選択肢ごとに移動先を指定する

設定をオンにすると、それぞれの選択肢の右側に、移動先を選ぶメニューが表示されます。選択肢ごとに、移動させたいセクションを選びます。回答に基づいてアンケートを終わらせたい選択肢には、「フォームを送信」を選びます。

手順4. プレビューで確かめる

設定が終わったら、プレビューでフォームを開き、選択肢ごとに実際に回答して、思ったとおりのセクションに進むかを確かめます。選択肢が3つなら、3回回答して3つの道筋をすべて確かめます。

セクションの最後の移動先を設定する

分岐の設定で見落とされやすいのが、それぞれのセクションの最後の移動先です。Google のヘルプには、フォーム内のセクションをスキップする方法として、セクションを追加したうえで、各セクションの下部で移動先のセクションを指定する手順が示されています。

なぜこれが大切なのかを、例で見てみます。

セクション 内容
セクション1 参加方法を選ぶ(会場/オンライン)
セクション2 会場で参加する人への質問
セクション3 オンラインで参加する人への質問
セクション4 全員への共通の質問(感想、要望)

セクション1で「会場」を選んだ人はセクション2へ、「オンライン」を選んだ人はセクション3へ進むよう設定したとします。ここで、セクション2の最後の移動先を何も変えずにおくと、セクション2の次はセクション3に進みます。つまり、会場で参加する人に、オンラインの人向けの質問まで表示されてしまいます。

これを防ぐには、セクション2の下部で、次の移動先をセクション4に指定します。こうすると、会場の人はセクション1、2、4、オンラインの人はセクション1、3、4の順に進みます。

分岐を作るときは、「それぞれのセクションを終えたあと、どこへ進むか」を、すべてのセクションについて確かめる必要があります。

分岐の設計は、紙に書いてから

分岐が2つ、3つと増えると、どの答えでどこへ進むかを頭の中だけで管理するのは難しくなります。Googleフォームの画面で設定を始める前に、紙かメモに道筋を書き出しておくと、設定の間違いが減ります。

道筋の書き方の例

申し込みの種類で分岐するフォームなら、次のように書き出します。

  1. セクション1:申し込みの種類を選ぶ
    • 「個人で申し込む」を選んだら、セクション2へ
    • 「法人で申し込む」を選んだら、セクション3へ
    • 「資料だけ欲しい」を選んだら、セクション5へ
  2. セクション2:個人の情報を聞く。終わったらセクション4へ
  3. セクション3:会社の情報を聞く。終わったらセクション4へ
  4. セクション4:申し込む内容を聞く。終わったらフォームを送信
  5. セクション5:資料の送り先を聞く。終わったらフォームを送信

このように書くと、どのセクションのあとにどこへ進むかが一目で分かり、設定のときにそのまま写せます。

分岐は2段階までにとどめる

分岐の中にさらに分岐を作ると、道筋の数が掛け算で増えていきます。選択肢が3つの分岐を2段重ねると、道筋は9通りになり、すべてを確かめるのに時間がかかります。分岐はなるべく1段、多くても2段にとどめ、それ以上に複雑になる場合は、フォームを目的ごとに分けることを考えます。

全員に聞く質問は、最後にまとめる

氏名や連絡先、感想のように全員に聞く質問は、分岐の後ろの共通のセクションにまとめます。それぞれの分岐のセクションに同じ質問を入れると、回答がスプレッドシートの別々の列に分かれ、集計のときに手間がかかります。

分岐を使うと便利な場面

回答に応じてセクションに移動させる設定は、次のような場面でよく使われます。

申し込みの種類で項目を変える

個人と法人で聞く項目が違う申し込みフォームでは、最初に申し込みの種類を選んでもらい、それぞれに必要な項目だけを見せます。個人の人に会社名の欄を見せずに済むため、入力の迷いが減ります。

対象外の人を早めに終わらせる

参加の条件があるイベントや、対象者が決まっている調査では、最初に条件を確かめる質問を配置し、条件に当てはまらない人には「フォームを送信」で終わらせるか、案内のセクションへ進ませます。条件に当てはまらない人に長い質問を答えさせずに済みます。

満足度の答えで、追加の質問を変える

満足度アンケートで「不満」を選んだ人にだけ、理由を聞くセクションを見せます。満足している人には理由の質問を見せないので、アンケートが短くなり、不満の理由は詳しく聞けます。

選んだコースや商品ごとに質問を変える

複数のコースや商品がある場合、選んだものごとに必要な質問(サイズ、日程、オプションなど)を別のセクションにします。コースが増えたときも、セクションを1つ足して分岐の選択肢を1つ足すだけで済みます。

具体例:イベントの申し込みフォームを分岐で作る

ここまでの手順を、実際のフォームに当てはめてみます。会場とオンラインの両方で開くセミナーの申し込みフォームを、分岐を使って作る例です。

道筋を書き出す

  1. セクション1「お申し込みの前に」:参加方法を選ぶ(会場で参加/オンラインで参加/今回は参加できないが資料が欲しい)
  2. セクション2「会場で参加される方へ」:昼食の希望、駐車場の利用の有無。終わったらセクション4へ
  3. セクション3「オンラインで参加される方へ」:参加に使う機器、事前の接続確認の希望。終わったらセクション4へ
  4. セクション4「お客さまの情報」:氏名、会社名、メールアドレス。終わったらフォームを送信
  5. セクション5「資料のお送り先」:氏名、メールアドレス。終わったらフォームを送信

設定する

セクション1の「参加方法」の質問をラジオボタンで作り、「回答に応じてセクションに移動」をオンにします。「会場で参加」はセクション2、「オンラインで参加」はセクション3、「資料が欲しい」はセクション5を移動先に選びます。

次に、セクション2の下部で次の移動先をセクション4に、セクション3の下部でも次の移動先をセクション4に指定します。セクション4の下部は「フォームを送信」にします。セクション5はフォームの最後にあるので、そのまま送信になります。

確かめる

プレビューで3回回答します。

  • 会場で参加:セクション1、2、4の順に進み、送信される
  • オンラインで参加:セクション1、3、4の順に進み、送信される
  • 資料が欲しい:セクション1、5の順に進み、送信される

3つの道筋のどれでも、関係のないセクションが出ないことを確かめたら、回答の保存先のスプレッドシートを開き、列の並びを確かめます。セクション4の氏名とセクション5の氏名は別の列になるため、集計のときに注意が要ります。資料の請求の人数が多いなら、セクション5の質問をセクション4と共通にする設計に変えることも考えます。

具体例:満足度アンケートで不満の理由だけを聞く

もう1つ、アンケートの例を見てみます。満足度を聞き、不満の人にだけ理由を聞く形です。

道筋を書き出す

  1. セクション1:全体の満足度を5段階のラジオボタンで聞く
    • 「とても満足」「満足」「どちらとも言えない」を選んだら、セクション3へ
    • 「不満」「とても不満」を選んだら、セクション2へ
  2. セクション2:不満の理由を選択式と自由記述で聞く。終わったらセクション3へ
  3. セクション3:今後の要望と、返信を希望するかを聞く。終わったらフォームを送信

設計のポイント

満足度の質問は、均等目盛の形式にすると見た目は分かりやすいのですが、この記事で見たとおり、分岐のもとにできるのは多肢選択式とプルダウン形式です。分岐させたい場合は、満足度の質問をラジオボタンで作ります。

満足している人には理由を聞かないので、アンケートは短く終わります。不満の人には理由を詳しく聞けるため、改善の手がかりが集まりやすくなります。不満を選んだ人のうち返信を希望した人には、個別に連絡を取ります。

よくある失敗と確かめ方

分岐を使ったフォームで、よく起きる失敗を整理しておきます。

関係のない質問が表示される

前の節で見たとおり、セクションの最後の移動先を設定し忘れると、関係のないセクションまで表示されます。プレビューで全部の道筋を回答し、どの道筋でも関係のないセクションが出ないことを確かめます。

必須の質問で先へ進めない

ある道筋では表示されないはずのセクションに必須の質問があっても、そのセクションを通らなければ回答には影響しません。けれども、移動先の設定を間違えて、関係のない人がそのセクションを通ってしまうと、答えられない必須の質問で先へ進めなくなります。答えられない人がいる質問は、必須にしないか、移動先の設定を見直します。

選択肢を変えたら、移動先が外れていた

分岐を設定したあとに、選択肢の文言を変えたり、選択肢を足したりすると、新しい選択肢には移動先が設定されていないことがあります。選択肢を変更したら、すべての選択肢の移動先をもう一度確かめます。

戻るボタンで前のセクションに戻ったとき

回答する人は、フォームの途中で前のセクションに戻って答えを変えることができます。答えを変えると、次に進むセクションも変わります。前のセクションで入力した内容がどう扱われるかは、プレビューで実際に戻って答えを変えてみて確かめておくと安心です。

回答する人から「先に進めない」「終わらない」と言われたとき

公開後に回答する人から「先に進めない」「何度も同じ質問が出る」と連絡が来た場合は、次の順に確かめます。

  1. その人が選んだ答えを聞き、プレビューで同じ答えを選んで再現する
  2. 進めなくなったセクションに、その道筋では答えられない必須の質問が無いかを見る
  3. 同じ質問が繰り返し出る場合は、あるセクションの最後の移動先が、前のセクションに戻る設定になっていないかを見る
  4. 直したら、すべての道筋をもう一度プレビューで回答する

前のセクションに戻る設定は、意図して作ることはまずありませんが、セクションの順番を入れ替えたときなどに起きることがあります。連絡をくれた人には、直したことと、もう一度回答してほしいことを伝えます。

スプレッドシートの列が分かれる

分岐の先のセクションごとに同じ内容の質問を作ると、回答のスプレッドシートでは別々の列になります。全員に聞く質問は共通のセクションにまとめ、分岐の先には、その道筋だけで聞く質問を入れます。

セクションの見せ方を整える

分岐を使ったフォームでは、回答する人がいくつのセクションを進むのかが、道筋によって変わります。どの道筋でも迷わないよう、セクションの見せ方を整えておきます。

セクションのタイトルで、誰向けかを伝える

セクションのタイトルは回答する人に表示されます。「セクション2」のような番号のままにせず、「会場で参加される方へ」のように、そのセクションが誰に向けたものかが分かる名前にします。分岐で進んできた人は、タイトルを見て「自分の選んだ答えに合った質問だ」と確かめられます。

セクションの説明で、残りの量を伝える

セクションの説明欄に「あと2ページで完了です」のように書いておくと、回答する人は残りの量が分かって安心します。道筋によって残りのページ数が違う場合は、「このページのあと、お客さまの情報を入力して完了です」のように、次に何が来るかを書きます。

1つのセクションの質問は多すぎないようにする

1つのセクションに質問を詰め込みすぎると、スマートフォンでは長いページになり、途中で手が止まりやすくなります。1つのセクションの質問は、5問ほどまでを目安にします。

複数人でフォームを作るときの注意

分岐のあるフォームを複数人で作ったり直したりする場合は、設定の食い違いが起きやすくなります。Google のヘルプにあるとおり、Googleフォームは共同編集者とフォームを共有して、一緒に編集できます。

共同で編集するときは、道筋を書き出したメモをフォームと一緒に共有し、選択肢やセクションを変えたら、メモも同時に直す決まりにします。誰かが選択肢を足したのに移動先を設定し忘れる、セクションの順番を入れ替えたのに最後の移動先を直し忘れる、といった食い違いは、メモと見比べることで見つけやすくなります。公開中のフォームを直すときは、直したあとに全部の道筋をプレビューで回答し直します。

公開前の確認リスト

分岐を使ったフォームを公開する前に、次の点を確かめます。

  1. 分岐のもとになる質問が、多肢選択式かプルダウン形式になっている
  2. すべての選択肢に、移動先が設定されている
  3. すべてのセクションについて、最後の移動先が意図どおりになっている
  4. プレビューで、すべての道筋を最初から最後まで回答した
  5. 答えられない人がいる質問が、必須になっていない
  6. 全員に聞く質問が、共通のセクションにまとまっている
  7. 回答の保存先のスプレッドシートで、列が意図どおりに並んでいる

道筋が多い場合は、表に道筋を書き出し、確かめたものに印を付けていくと、確かめ漏れが防げます。

分岐を使わないほうがよい場面

分岐は便利ですが、どんなフォームにも使えばよいわけではありません。次のような場面では、分岐を使わないほうが作るのも答えるのも楽になります。

質問が少ないフォーム

全部で5問ほどのフォームなら、関係のない質問が1つ2つあっても、回答する人の負担はわずかです。「該当する方のみ」と書いて任意の質問にしておけば、分岐を作る手間も、道筋を確かめる手間も要りません。

回答を全員で比べたいアンケート

分岐を使うと、道筋によって答える質問が変わるため、全員の答えを同じ質問で比べることができなくなります。全員の傾向を比べたいアンケートでは、分岐させずに全員に同じ質問をします。

何度も内容を変えるフォーム

選択肢やセクションを頻繁に変えるフォームでは、そのたびに移動先を確かめ直す手間がかかります。変更が多い時期は分岐を少なくし、内容が固まってから分岐を加えるほうが、設定の食い違いを防げます。

分岐を使うかどうかは、「分岐を作って確かめる手間」と「回答する人の負担が減る効果」を比べて決めます。

分岐で集めた回答の扱い方

分岐を使ったフォームでは、道筋によって回答する質問が違うため、回答のスプレッドシートには空欄が多くなります。会場の人の行ではオンラインの質問の列が空欄に、オンラインの人の行では会場の質問の列が空欄になる、という形です。

集計するときは、まず分岐のもとになった質問の列で絞り込み、道筋ごとに分けてから見ると分かりやすくなります。表計算の絞り込みの機能を使えば、たとえば「会場で参加」の行だけを表示して、昼食の希望を数えられます。Google のヘルプ「フォームの質問の形式を選択する」で質問の形式ごとの特徴を確かめておくと、集計しやすい形式を選べます。

道筋ごとに対応が違う場合

分岐で集めた回答の中には、道筋ごとにその後の対応が違うものがあります。法人の申し込みには請求書を送る、不満を選んだ人には個別に連絡する、資料だけ欲しい人には資料を送る、といった場合です。

回答が少ないうちは、スプレッドシートに「担当」「対応状況」の列を足し、道筋ごとに絞り込んで対応していく方法で十分に回ります。けれども、回答が増えて複数人で対応するようになると、誰がどの回答に対応したかが分からなくなり、連絡の漏れや二重の連絡が起きやすくなります。

こうした場面の選択肢の1つが、Halictです。公式サイトによると、Halict はフォームを作って届いた回答を管理するための道具で、届いた1件ごとに担当者とステージ(対応の段階)が残り、同じ画面から返信まで送れます。担当者やタグで回答を絞り込めるため、「法人の申し込み」「不満の回答」のようにタグを付けて、道筋ごとに担当を分けて対応できます。新しい回答を Google スプレッドシートに1行ずつ追記する連携もあり(スタータープラン以上)、表計算での集計と組み合わせて使えます。料金は、メンバー1人までのフリープランが無料で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限とされています。Halict は、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

フォームの設計を仕事にする人の視点

最後に、分岐のあるフォームを作ることが在宅の仕事になる場面を見ておきます。

申し込みやアンケートのフォームを外部に頼みたい事業者は多く、分岐を使って入力の手間を減らしたフォームは、依頼した人からも回答する人からも喜ばれます。こうした仕事では、Googleフォームの設定の操作そのものより、依頼した人の業務を聞き取り、どこで分岐させればよいかを設計する力が求められます。この記事で紹介した道筋の書き出し方は、そのまま依頼した人との打ち合わせの資料になります。

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く依頼が続く人ほど、作ったフォームの道筋をすべて確かめた記録を、納品物と一緒に渡しています。どの答えでどこへ進むかの表が手元にあれば、依頼した人があとで選択肢を変えるときにも、自分で確かめられるからです。中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、こうした細かな気配りが依頼した人との信頼に直接つながり、同じ予算で依頼する側はより多く頼め、受ける側は手取りが厚くなります。

業務の仕組みづくりを手伝う仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事にまとまっています。フォームを含めて業務の道具を作る仕事に関心があれば、アプリケーション開発のお仕事も参考になります。画面の見た目まで含めて整える仕事の報酬の目安は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。分岐のあるフォームは、回答する人の手間を減らしながら、受け付ける側が必要な情報を確実に集めるための道具です。

よくある質問

Q. 「回答に応じてセクションに移動」はどの質問で使えますか?

Googleのヘルプによると、この設定は多肢選択式(ラジオボタン)とプルダウン形式の質問で使えます。どちらも選択肢の中から1つだけを選ぶ形式です。複数を選べる質問で分岐させたい場合は、分岐のための質問を別に1つ立てて、1つだけ選ぶ形にするのが分かりやすい方法です。

Q. 分岐させたのに、関係のない質問まで表示されるのはなぜですか?

それぞれのセクションの最後の移動先を設定していないことが多い原因です。移動先を変えないと、セクションを終えたあとは番号の次のセクションに進みます。各セクションの下部で、次に進むセクションを指定し直し、プレビューですべての道筋を回答して確かめます。

Q. 特定の答えを選んだ人だけ、その場でフォームを終わらせられますか?

できます。「回答に応じてセクションに移動」をオンにしたうえで、終わらせたい選択肢の移動先に「フォームを送信」を選びます。参加の条件に当てはまらない人に、それ以上の質問を見せずに終わらせたいときに便利です。終わらせる前に案内を見せたい場合は、案内だけのセクションに移動させます。

Q. 分岐はいくつまで作ってよいですか?

決まった上限はありませんが、分岐は1段、多くても2段にとどめるのがおすすめです。選択肢が3つの分岐を2段重ねると道筋は9通りになり、すべてを確かめるのに時間がかかります。それ以上複雑になる場合は、フォームを目的ごとに分けることを考えます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年9月6日最終更新:2026年10月16日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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