GoogleカレンダーとMacのカレンダーを同期する設定の手順


この記事のポイント
- ✓GoogleカレンダーとMacのカレンダーを同期する手順を
- ✓公式ヘルプの記載に沿って整理しました
- ✓共有カレンダーが出ないときの設定
まず、安心してください。GoogleカレンダーとMacに最初から入っているカレンダーアプリは、特別なソフトを入れなくても同期できます。Macのカレンダーに自分のGoogleアカウントを登録するだけで、Googleカレンダーの予定がMacに表示され、Macで入れた予定もGoogle側に反映されます。
ただ、設定そのものは数分で終わるのに、「共有してもらったカレンダーだけ出てこない」「iPhoneで入れた予定がMacに来ない」「通知が二重に鳴る」といった、設定後の小さなつまずきで止まる人が多いのも事実です。この記事では、Googleの公式ヘルプとAppleのカレンダーユーザガイドの記載を確かめながら、同期の仕組み、設定の手順、うまくいかないときの確認順、そして同期したあとの予定の整理の仕方までを順に説明します。
GoogleカレンダーとMacのカレンダーが同期する仕組み
設定を始める前に、同期の仕組みを一度だけ押さえておくと、あとのトラブルの多くは自分で切り分けられるようになります。
Macのカレンダーアプリ(以下、Macのカレンダー)は、予定を自分の中だけに保存するアプリではありません。iCloud、Google、Yahoo、Exchangeなど、インターネット上のカレンダーの「窓口」として働きます。Googleアカウントを登録すると、Macのカレンダーは定期的にGoogleのサーバーへ問い合わせ、新しい予定や変更を取りに行きます。逆にMacで予定を作ると、その予定はGoogleのサーバーへ書き込まれます。
つまり、予定そのものの保存先はGoogle側です。Macのカレンダーは、Googleに保存された予定を表示・編集するための画面だと考えると分かりやすくなります。Appleのカレンダーユーザガイドも、この考え方をそのまま説明しています。
iCloud、Yahoo、その他のCalDAVアカウントなどのインターネットアカウントにカレンダーを保存しておくと、Macの「カレンダー」でそのアカウントを使用して、すべてのカレンダーと予定に1つの場所からアクセスできます。 出典: support.apple.com
文中のCalDAV(キャルダブ)とは、カレンダーの予定をインターネット越しに読み書きするための共通の取り決めのことです。Googleカレンダーもこの取り決めに沿っているので、Macのカレンダーから読み書きできます。
この仕組みから、次の3つのことが言えます。
・Macで消した予定は、Google側からも消える(表示だけ消したいときは削除ではなく非表示にする)
・同期のタイミングはMacのカレンダーが問い合わせに行く間隔で決まる(設定で変えられる)
・Googleにしかない機能は、Macのカレンダーからは使えないことがある
3つ目については、あとの節で公式の一覧を引いて詳しく説明します。
「同期」と「照会」は別物
もう1つ、言葉の違いを押さえておきます。Macのカレンダーには、アカウントを登録して読み書きする「同期」のほかに、カレンダーのWebアドレス(URL)を登録して読むだけの「照会」という仕組みがあります。祝日カレンダーなどがこれに当たります。
照会したカレンダーは、Macからは編集できません。Googleカレンダーの予定をMacで編集したいなら、URLを使った照会ではなく、Googleアカウントそのものを登録する方法を選びます。ネット上の解説記事の中には、この2つを区別せずに「同期できた」と書いているものがあり、「Macで予定を直せない」という相談の多くはここから来ています。
同期を始める前に確かめておくこと
設定の途中で止まらないよう、始める前に3つだけ確かめておきます。
macOSとカレンダーが最新かどうか
Googleのヘルプは、手順の前に次のように書いています。
ご利用の Apple カレンダーとパソコンの Apple オペレーティング システムが最新バージョンであることをご確認ください。 出典: support.google.com
古いmacOSのままだと、Googleのログイン画面が正しく表示されず、パスワードを入れても先に進まないことがあります。アップデートは仕事の手を止めるので後回しにしがちですが、同期の設定をする日は先に済ませておくと、無駄な切り分けをせずに済みます。
使うGoogleアカウントが個人用か、会社や学校の管理下か
個人のGmailアドレスで使っているGoogleアカウントなら、自分の判断で設定を進められます。一方、会社や学校から配られたアカウント(Google Workspace)は、管理者が外部アプリからの接続を制限していることがあります。Googleのヘルプでも、組織のアカウントでは管理者がカレンダーの共有設定を変えている可能性があると書かれています。
業務委託で取引先のアカウントを借りている場合はとくに注意が必要です。取引先の端末管理の決まりで、私物のMacからの接続が認められていないこともあります。設定を始める前に、担当者に「Macのカレンダーで同期してよいか」を1行で確認しておくと、あとから接続を切られて予定が見えなくなる事態を避けられます。
2段階認証を設定しているか
Googleアカウントで2段階認証を使っている場合、Macで登録するときにスマートフォンでの確認を求められます。手元にスマートフォンを用意してから始めます。Googleのヘルプ「カレンダーをパソコン上のプログラムと同期する」では、他のカレンダーアプリでは「Google でログイン」を使ってアクセスを許可する手順が案内されています。Macのカレンダーでも、Googleのログイン画面が開くので、ふだんブラウザでログインするときと同じ流れで進められます。パスワードを入れたあとに確認の通知がスマートフォンに届いたら、そこで許可を押します。
Macのカレンダーに Google アカウントを追加する手順
ここからが本題です。手順はGoogleとAppleの両方が公式に案内しています。両者で画面の呼び方が少し違うので、並べて説明します。
Googleのヘルプに沿った手順
Googleのヘルプ「Google カレンダーの予定を Apple カレンダーに追加する」では、次の順で案内しています。
- Macでカレンダーを開く
- 画面左上の「カレンダー」から「環境設定」をクリックする
- 「アカウント」タブをクリックする
- アカウント一覧の左下にある追加ボタン(+)をクリックする
- 「Google」を選んで「続行」をクリックする
- 画面の案内に沿ってGoogleアカウントにログインし、アクセスを許可する
- 「アカウント」タブの「カレンダーを更新」で、同期の頻度を選ぶ
新しいmacOSでの呼び方
新しいmacOSでは、手順2の「環境設定」が「設定」という名前に変わっています。Appleのカレンダーユーザガイドでは、メニューの「カレンダー」から「アカウントを追加」を選ぶ手順も案内されています。どちらから入っても、最後に表示されるのは同じアカウント追加の画面です。
Googleのログイン画面では、カレンダーだけでなく、メールや連絡先などの項目を一緒に使うかどうかを聞かれることがあります。Macのメールアプリで Gmail を読むつもりがなければ、カレンダー以外はオフにしておくと、意図しない通知が増えずに済みます。
登録が終わると、Macのカレンダーの左側のカレンダーリストに、Googleアカウントのメールアドレスが見出しとして表示され、その下に自分のカレンダーが並びます。カレンダーリストが見えないときは、メニューの「表示」から「カレンダーリストを表示」を選びます。
複数のGoogleアカウントを使っている場合
仕事用と個人用など、Googleアカウントを2つ以上持っている人は、同じ手順を繰り返して1つずつ追加します。Appleのガイドにもあるとおり、追加した各アカウントはカレンダーリストに別々の見出しで表示されます。
ここで決めておきたいのが、Macで新しく予定を作ったときにどのカレンダーへ入るか、です。何も決めずに使い始めると、仕事の予定が個人のカレンダーに入ったまま気づかない、ということが起こります。予定を作ったあとに、予定の詳細画面の右上にある色付きのメニューから入れ先のカレンダーを選び直せるので、最初の1週間は入れ先を毎回確かめる癖をつけると安心です。
同期の頻度を決める
アカウントを追加したら、次は「どれくらいの間隔でGoogleに問い合わせに行くか」を決めます。Appleのガイドでは、「カレンダー」から「設定」を選び、「アカウント」でアカウントを選んで、「カレンダーを更新」のメニューから頻度を選ぶよう案内しています。
選択肢には、一定の間隔で取りに行くものと、手動で更新するものがあります。Appleのガイドは、プッシュについて次のように説明しています。
「プッシュ」を選択すると、同じアカウントを使用しているデバイスで変更を加えたり、アカウントの共有カレンダーをだれかが変更すると、そのアカウントが自動的に更新されます。 出典: support.apple.com
Googleアカウントでは、表示される選択肢がアカウントの種類によって変わることがあります。プッシュが出てこない場合は、選べる中でいちばん短い間隔を選んでおけば、日常の使い方で困ることはまずありません。
頻度を決めるときの考え方
在宅で仕事をしていると、取引先から打ち合わせの時間変更が入るのは珍しくありません。間隔を長くしていると、Google側では変更済みなのに、Macの画面には古い時間が出たまま、という状態が起こります。打ち合わせの多い人ほど、間隔は短めにしておくのが無難です。
逆に、ノートパソコンを持ち歩いていて、通信量や電池の持ちを気にする人もいるでしょう。とはいえ、カレンダーの同期でやり取りするデータはごく小さいので、間隔を短くしたことで目に見えて電池が減ることは考えにくいです。迷ったら短めを選び、気になったときに見直す、という順番で十分です。
すぐに最新の状態を取りに行きたいときは、メニューの「表示」から「カレンダーを更新」を選べば、その場で問い合わせに行きます。キーボードでは Command キーと R キーの組み合わせが割り当てられているので、打ち合わせの直前に一度押す習慣をつけておくと、時間の見間違いを防げます。
共有カレンダーや他のカレンダーが表示されないときの設定
設定がうまくいったのに、「同僚から共有してもらったカレンダーだけMacに出てこない」という相談はとても多いです。これは故障ではなく、Googleの同期の仕様です。
Googleのヘルプでは、自動で同期されるのは次の2つだと書かれています。
・パソコン上の Google カレンダーの「マイカレンダー」に表示されているすべてのカレンダー
・誕生日
つまり、ブラウザで見たときに「他のカレンダー」の側に並んでいるカレンダー(他の人から共有されたものなど)は、そのままではMacに出てきません。
「カレンダーの同期」のページで表示するカレンダーを選ぶ
他のカレンダーをMacに出すには、Googleが用意している「カレンダーの同期」のページで、Macに出したいカレンダーにチェックを入れます。Googleのヘルプの手順は次のとおりです。
- パソコンで「カレンダーの同期」のページ(ヘルプ内のリンクから開けます)にアクセスする
- Macに出したいカレンダーの名前をオンにする
- 右下の「保存」をクリックする
- 最後にMacのカレンダーを更新する
チェックを入れたあと、Macのカレンダーで「表示」から「カレンダーを更新」を選ぶと、カレンダーリストに共有カレンダーが加わります。すぐに出てこないときは、少し時間をおいてから再度更新します。
委任ツールを使っていた場合
Googleのヘルプには、もう1つ注意書きがあります。以前に、Macのカレンダーの「委任」という仕組みで共有カレンダーを表示していた場合、この委任をオフにしないとGoogleの同期が正しく動かないというものです。手順は、Macのカレンダーの設定から「アカウント」を開き、「委任」のタブですべてのカレンダーをオフにする、というものです。
何年も前にMacのカレンダーを設定して、そのまま使い続けている人は、この委任の設定が残っていることがあります。共有カレンダーの表示が重複する、片方だけ更新されないといった症状が出ているなら、一度確かめてみてください。
Macのカレンダーで使えないGoogleカレンダーの機能
同期できるといっても、GoogleカレンダーのすべてがMacで使えるわけではありません。Googleのヘルプは、Appleのカレンダーで利用できないGoogleカレンダーの機能として、次の3つを挙げています。
・予定のメール通知
・新しい Google カレンダーの作成
・会議室の予約機能
それぞれ、実際の仕事でどう影響するかを見ていきます。
予定のメール通知
Googleカレンダーでは、予定の前にメールで知らせる設定ができます。この設定はMacのカレンダーからは作れません。Macのカレンダーには、画面に通知を出す、音を鳴らす、自分にメールを送るといった独自の通知がありますが、これはGoogleのメール通知とは別物です。
ここで起こりやすいのが「通知の二重鳴り」です。Googleカレンダー側の通知と、Macのカレンダー側の通知の両方が働き、同じ予定で2回知らせが来ることがあります。どちらか一方に寄せると決め、もう一方はオフにしておくと落ち着きます。
新しいGoogleカレンダーの作成
Macのカレンダーで「ファイル」から「新規カレンダー」を選んでも、Googleアカウントの下に新しいカレンダーは作れないことがあります。Appleのガイドでも、特定のアカウントにカレンダーを追加できない場合は、アカウントの提供元のWebページで作るよう案内しています。Googleの場合は、ブラウザでGoogleカレンダーを開いて新しいカレンダーを作り、Macのカレンダーを更新すれば表示されます。
会議室の予約
会社でGoogle Workspaceを使っていて、会議室をカレンダーから予約する運用をしている場合、その予約はMacのカレンダーからはできません。会議室の予約はブラウザのGoogleカレンダーで行い、確認だけをMacで行う、と分けて考えます。
この3つ以外にも、Googleカレンダー側で付けた細かい設定(予定ごとの公開範囲など)が、Macの画面には表示されないことがあります。大事な設定は、作るときも見直すときもブラウザで行うのが確実です。
同期がうまくいかないときの確認順
ここからは、設定したのにうまく同期しないときの確認順です。思いつくままに設定をいじると、かえって原因が分からなくなるので、上から順に1つずつ確かめます。
1. インターネットにつながっているか
当たり前のようですが、最初に確かめます。Appleのガイドによれば、カレンダーアカウントに接続できなかったときは、カレンダー名の横に警告の記号が表示されます。この記号が出ていたら、まずは通信の状態を確認し、もう一度更新します。
2. 予定がGoogle側に本当にあるか
Macに出てこない予定が、そもそもGoogle側に保存されているかを、ブラウザでGoogleカレンダーを開いて確かめます。ブラウザに出ていないなら、問題はMacではなく予定を作った側(iPhoneや別のアプリ)にあります。
3. カレンダーリストでチェックが外れていないか
Macのカレンダーでは、カレンダーリストの名前の横にあるチェックボックスで表示と非表示を切り替えます。うっかりクリックしてチェックが外れ、予定が消えたように見えることがよくあります。
4. アカウントがオフになっていないか
「カレンダー」から「設定」を開き、「アカウント」でGoogleアカウントを選んで、カレンダーの項目がオンになっているかを確かめます。Appleのガイドには、ここでチェックを外すと一時的にアカウントの使用を止められると書かれています。止めた覚えがなくても、何かの拍子にオフになっていることがあります。
5. 共有カレンダーなら「カレンダーの同期」のページ
前の節で説明したとおり、他の人から共有されたカレンダーは、Googleの「カレンダーの同期」のページでオンにしないとMacに出てきません。
6. ログインし直す
ここまで確かめても直らないときは、アカウントの登録をいったん外して、もう一度追加します。Googleのパスワードを変えた、2段階認証の設定を変えたといった後に、Mac側の認証が切れていることがあります。
アカウントを外すときは、予定そのものはGoogle側に保存されているので、Macから外しても予定が失われることはありません。ただし、「このMac内」に保存した予定(Googleに同期していない予定)は別なので、外す前にどのカレンダーに入っているかを見ておきます。
タイムゾーンのずれ
海外の取引先と仕事をしている人は、予定の時刻が数時間ずれて見えることがあります。Googleカレンダーの設定のタイムゾーンと、Macのシステム設定の日付と時刻のタイムゾーンが一致しているかを確かめます。Macのカレンダーには、別の時間帯の表示を切り替える設定もあるので、意図せずオンになっていないかも見ておきます。
Macの予定をGoogleカレンダーに出したいとき
ここまでは、Googleカレンダーの予定をMacに出す方向の話でした。逆に、iCloudのカレンダーや「このMac内」に入れてきた予定を、Googleカレンダーでも見たい、という人もいます。
予定の入れ先をGoogleに切り替えるのがいちばん確実
いちばん確実なのは、これから入れる予定の入れ先をGoogleのカレンダーに切り替えることです。過去の予定については、Appleのガイドで案内されている書き出しと読み込みを使い、カレンダーをファイルとして書き出してGoogleカレンダーに読み込めます。
iCloudのカレンダーを公開してGoogleで照会する方法
iCloudのカレンダーを「公開カレンダー」にしてURLを発行し、そのURLをGoogleカレンダーの「URLで追加」から登録する方法もあります。ただし、この方法は読むだけの一方通行で、Googleカレンダーの側からは編集できません。また、公開カレンダーはURLを知っている人なら誰でも見られる状態になるため、取引先の名前や打ち合わせ場所が入ったカレンダーに使うのはおすすめしません。
GoogleのカレンダーをURLで読み込む方法
反対に、Googleカレンダーの「iCal 形式の非公開 URL」を使って、他のアプリで読むだけの表示をする方法もあります。Googleのヘルプは、このURLを他の人に教えないよう注意しています。
自分のカレンダーの非公開 URL は誰とも共有しないでください。自分のカレンダーの非公開 URL を誤って共有してしまった場合は、[リセット] をクリックして新しい非公開 URL を作成してください。 出典: support.google.com
MacのカレンダーではGoogleアカウントを直接登録できるので、このURLを使う必要は基本的にありません。読むだけの表示で十分なアプリと組み合わせるときの、補助の手段と考えておきます。
同期したあとに決めておきたい予定の整理の仕方
同期の設定が終わると、Macのカレンダーには、Googleの予定、iCloudの予定、祝日、誕生日などが一度に並びます。ここで整理をしないと、どの予定がどこに入っているのか分からなくなり、同期の意味が薄れてしまいます。
予定の入れ先は1つに決める
在宅で働く人の多くは、仕事の予定と家庭の予定が1日の中に混ざっています。両方をGoogleに入れるのか、仕事はGoogle、家庭はiCloudと分けるのかを、最初に決めておきます。分けるなら、色で区別がつくように、Appleのガイドで案内されているカレンダーの色の変更を使います。
迷ったら、「人と共有する予定はGoogle、自分だけの予定も含めてすべてGoogle」に寄せるのが分かりやすい方法です。iPhoneやAndroid、ブラウザなど、どの端末からでも同じ予定を見られるからです。
予定は消す前に移す
仕事が終わった取引先のカレンダーを片付けるときは、いきなり削除せず、必要な予定を別のカレンダーへ移してから削除します。Appleのガイドでは、予定をカレンダーリストの別のカレンダーへドラッグすれば移せると案内しています。請求や確定申告のときに、いつ誰とどれだけ仕事をしたかを振り返る材料になるので、過去の予定は残しておく価値があります。
家族と共有する予定の扱い
家族とGoogleカレンダーを共有している場合、家族の予定がMacに出てくると、仕事中に通知が鳴って集中が途切れることがあります。共有カレンダーの通知はオフにして、表示だけにしておくと仕事に集中しやすくなります。
会社員からフリーランスに移ったばかりの時期は、とくにこの切り分けで苦労しがちです。会社員時代は会社のカレンダーと家庭のカレンダーが物理的に別の端末にあったのに、独立すると1台のMacにすべてが集まります。最初の1か月ほどは、朝いちばんにその日の予定をMacのカレンダーで見直し、入れ先と色が合っているかを確かめる時間を数分取ると、予定の取り違えを防げます。
標準のカレンダーで物足りなくなったときの選択肢
ここまで説明したとおり、GoogleカレンダーとMacのカレンダーの同期は、標準の機能だけで十分に成り立ちます。予定を見て、入れて、通知を受け取るだけなら、無料で使えるMacのカレンダーとブラウザのGoogleカレンダーで困ることはほとんどありません。
一方で、仕事の予定が増えてくると、次のような場面で手間を感じる人がいます。
・複数のGoogleアカウントの予定を1つの画面でまとめて見たいが、入れ先の切り替えが面倒
・ZoomやGoogle Meetのリンクを予定ごとに貼る作業が続く
・打ち合わせの場所までの移動時間を、毎回自分で計算している
・思いついた予定を、作業中のアプリから離れずにすぐ入れたい
こうした手間を減らす目的で作られた、Google カレンダーと同期するMac用のカレンダーアプリもあります。その1つがCaltimate(カルティメイト)です。公式サイトの記載によると、Googleカレンダーと同期し、複数のGoogleアカウントをまとめて表示・編集できます。「明日15時 商談」のように話したり書いたりするだけで予定を作れるほか、Zoom・Google Meet・Teams・Webexの会議リンクを見分けて参加ボタンを出す機能や、場所のある予定に移動時間と出発の通知を付ける機能があります。
料金は、14日間はすべての機能を無料で試せ、そのあとも無料版として予定の作成・変更・削除、移動時間、会議リンク、リマインダーなどを使い続けられます。ライセンスが必要になるのは、書類やWebからの取り込み、日程調整の予約ページ、複数カレンダーへの同時登録の3つで、月額600円、年額4,400円、買い切り7,400円(いずれも税込)から選べます。対応はmacOS 14以降です。詳しい機能はCaltimateの紹介ページで確認できます。
Caltimateは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
標準のカレンダーで不便を感じていないなら、無理に乗り換える必要はありません。予定の入れ方や会議の準備に時間を取られていると感じたときに、選択肢の1つとして試してみてください。
在宅で働く人にとって予定の同期がもつ意味
最後に、在宅ワークや業務委託で働く人の立場から、予定の同期がなぜ大事なのかを、市場のデータとあわせて整理します。
在宅で受ける仕事の多くは、取引先とのオンラインの打ち合わせと、自分のペースで進める作業の組み合わせで成り立っています。たとえばアプリケーション開発のお仕事のガイドでは、要件の確認や進み具合の報告といった、取引先とのやり取りが仕事の一部として説明されています。こうした仕事では、打ち合わせの時間を取り違えることが、そのまま信頼の損失につながります。
単価の面から見ても、予定の管理は軽視できません。ソフトウェア作成者の年収・単価相場を見ると、経験を積んだ人ほど単価が上がる傾向があり、そうした人は同時に複数の取引先を抱えることが多くなります。取引先ごとにGoogleアカウントやカレンダーが分かれていくなかで、Macの画面1つですべてを見渡せるかどうかは、仕事を回せる量に直結します。
文章を書く仕事でも事情は同じです。著述家,記者,編集者の年収・単価相場のデータが示すとおり、書く仕事は単発の案件を積み重ねる形が多く、締め切りと取材の予定が細かく入ります。締め切りを1つ落とすと、次の依頼が来なくなることもあります。
また、生成AIを使った業務改善の支援のように、新しく伸びている分野もあります。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、取引先の業務を聞き取り、改善案を出し、導入を手伝う流れが紹介されています。聞き取りと報告の打ち合わせが短い間隔で続くため、カレンダーの管理がそのまま仕事の質に表れます。
フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた立場から言えば、長く仕事が続く人ほど、特別な道具を使うより先に、予定と連絡の基本を崩さないことに時間を使っています。打ち合わせに遅れない、変更にすぐ気づく、締め切りの前日に慌てない。どれも地味ですが、取引先が「この人に任せると楽だ」と感じる理由の多くは、こうした基本の積み重ねにあります。
さらに、仲介の手数料がかからない直接の取引では、同じ予算でも受け手の手取りが厚くなり、依頼する側はその分だけ多くの仕事を頼めます。手数料0%の取引で長く続く関係を築くには、条件の良さだけでなく、予定をきちんと守れる働き方が欠かせません。GoogleカレンダーとMacのカレンダーの同期は、そのための最初の一歩として、今日のうちに済ませておく価値のある設定です。
よくある質問
Q. GoogleカレンダーとMacのカレンダーの同期に費用はかかりますか?
かかりません。Macに最初から入っているカレンダーアプリに、Googleアカウントを登録するだけで同期できます。Googleアカウントも個人で使う分には無料です。会社や学校から配られたアカウントは、管理者が外部アプリからの接続を制限していることがあるため、設定の前に担当者へ確認しておくと安心です。
Q. 共有してもらったGoogleカレンダーがMacに表示されないのはなぜですか?
Googleの仕様で、自動で同期されるのは「マイカレンダー」にあるカレンダーと誕生日だけだからです。他の人から共有されたカレンダーは、Googleの「カレンダーの同期」のページで表示したいカレンダーをオンにして保存し、Macのカレンダーを更新すると表示されます。それでも出ないときは、少し時間をおいてから再度更新してください。
Q. Macのカレンダーから予定を削除するとGoogle側からも消えますか?
消えます。予定の保存先はGoogle側で、Macのカレンダーはそれを表示・編集する画面として働いているためです。画面から見えなくしたいだけなら、予定を削除するのではなく、カレンダーリストのチェックを外して非表示にします。取引先の予定を片付けるときは、必要な予定を別のカレンダーへ移してから削除すると、あとから振り返れます。
Q. 予定の通知が二重に鳴るときはどうすればよいですか?
Googleカレンダー側の通知と、Macのカレンダー側の通知の両方が働いていることが多いです。どちらで知らせを受けるかを決め、もう一方の通知をオフにしてください。Googleのメール通知はMacのカレンダーからは設定できないため、メールで受け取りたい場合はブラウザのGoogleカレンダーで設定し、Mac側の画面通知を止める形が分かりやすい方法です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







