デイサービスのパートという働き方|勤務時間の組み方と、任される範囲

中西 直美
中西 直美
デイサービスのパートという働き方|勤務時間の組み方と、任される範囲

この記事のポイント

  • デイサービスのパートは
  • 勤務時間の組み方がとても自由な働き方です
  • 週2日だけという求人が実際に動いています

「フルタイムは無理だけど、介護の仕事に戻りたい」。こういうご相談、本当によくいただきます。子どもの帰宅時間に間に合わせたい、親の通院に付き添いたい、体力に自信がない。理由はさまざまですが、共通しているのは「働きたい気持ちはあるのに、時間の条件が合わない」という悩みです。

大丈夫ですよ。デイサービスのパートは、介護の職場の中でもっとも時間を細かく区切って働ける職場のひとつです。午前だけ、午後だけ、送迎の時間だけ、週2日だけ。そういう求人が実際に動いています。

この記事では、デイサービスという場所で一日が実際にどう動いているのかをたどりながら、その中のどこにパートの時間が生まれるのか、そして任される範囲がどこまでなのかを整理していきます。

デイサービスという職場の一日は、どう動いているのか

まず、職場そのものの動き方を知ってください。ここが分かると、募集されている時間帯の意味が見えてきます。

デイサービス、正式には通所介護は、自宅で暮らす方が日中だけ通ってくる場所です。入所施設と違って、夜は誰もいません。だから夜勤がありません。これがパートにとって大きな意味を持ちます。

朝は8時前後から動き始めます。出勤した職員は、その日の利用者名簿を確認し、送迎車のルートを確認します。8時30分頃から送迎車が出発し、各家庭を回って利用者を迎えに行きます。

9時30分頃から利用者が到着し始めます。到着したら、まず健康チェックです。体温、血圧、脈拍を測り、看護職員が当日の入浴の可否を判断します。ここで熱があれば入浴は中止になり、その分の時間割が組み替わります。

10時頃から入浴が始まります。デイサービスの入浴は、多くの利用者が「家では入れないから、ここで入る」ために来ています。一般浴、シャワー浴、リフト浴を身体状況で使い分け、午前から午後にかけて順番に回します。デイサービスの業務の中で、人手がもっとも必要なのがこの時間帯です。

同じ時間帯に、機能訓練が動きます。個別の訓練を行う施設もあれば、全体で体操をする施設もあります。

12時頃に昼食。配膳、食事介助、服薬確認、下膳、口腔ケア。この一連が1時間ほど続きます。

13時台は休憩とレクリエーション。午後に入浴が残っている方は、この時間に入ります。

15時頃におやつ。そして15時30分頃から帰りの送迎が始まります。全員を送り届けたら、記録の入力、翌日の準備、清掃をして終業です。

この流れを見ると、忙しさに山が2つあることが分かります。朝の送迎から入浴にかけてと、夕方の送迎です。パートの募集は、この山に合わせて出てきます。

パートの勤務時間は、どう組まれているのか

求人サイトを見ると、デイサービスのパートには驚くほど多くの時間パターンがあります。よく見かける組み方を挙げます。

午前のみ(8時30分から13時など)。送迎の受け入れ、健康チェックの補助、入浴介助、昼食の配膳までを担当して帰ります。入浴に人手が要る時間帯なので、この枠の募集は多いです。子どもを送り出してから出勤し、帰宅を迎えられる時間に戻れます。

午後のみ(13時から17時30分など)。レクリエーション、午後の入浴、おやつ、帰りの送迎を担当します。午前中に自分の用事を済ませたい方に向いています。

日勤フル(8時30分から17時30分)の週2日から3。一日の流れを最初から最後まで担当しますが、日数で調整します。仕事の全体像が分かるので、経験を積みたい方に向いています。

送迎のみ(朝2時間、夕方2時間。運転と乗降介助だけを担当する枠です。普通自動車免許があれば応募でき、介護資格を求めない求人もあります。朝と夕に分かれる分割勤務になることが多い点は確認してください。

扶養内・シフト相談可。求人票にこの言葉があれば、収入の上限に合わせて日数や時間を調整できるという意味です。

実際の求人票には、次のような表現がよく使われます。

【仕事内容】未経験者歓迎/経験不問/研修制度充実/夜勤なし<ツクイのデイサービス/介護スタッフ求人> 出典: 求人ボックス

「夜勤なし」がわざわざ書かれているのは、介護の仕事を探す人にとってそこが一番の関心事だからです。デイサービスは構造上、夜勤が発生しません。この一点で、生活リズムを崩さずに働けます。

ひとつ気をつけたいのは、時間が短い枠ほど、その時間内の業務密度が高くなることです。午前のみの枠は、まさに入浴介助の山にあたります。4時間だから楽だとは限りません。面接のときに「その時間帯は何名の利用者を何人で見ますか」と聞いてみてください。

パートに任される範囲と、任されない範囲

ここが、読者の方がいちばん知りたいところだと思います。「パートだからと軽く見られないか」「逆に責任が重すぎないか」。どちらの心配もよく伺います。

任される業務から書きます。食事の配膳と介助、水分補給の声かけ、トイレ誘導と排泄介助、入浴の介助、着脱の介助、移乗、レクリエーションの進行補助、清掃、洗濯、おやつの準備。ここまでは、正職員かパートかに関わらず同じように担当します。

送迎も、パートが担当することは普通にあります。運転を伴う場合は、事前に車両と経路に慣れる期間が設けられるはずです。

一方で、パートに任されにくい業務もあります。介護計画の作成、利用者の受け入れ判断、家族への説明と苦情対応、ケアマネジャーとの連絡調整、加算に関わる書類の管理。これらは生活相談員や管理者の仕事です。

記録については、施設によって差があります。パートも日々の記録を入力する施設が多い一方、記録は正職員がまとめる施設もあります。面接で確認しておくと、入職後のギャップが減ります。

ここで、こういうご相談がよくあります。「短時間勤務なのに、記録と片付けで毎回20分ほど残ってしまう」。これは実際に起きます。介護の仕事は利用者の都合で動くので、終業時刻ちょうどに手が空くとは限りません。大事なのは、その時間がきちんと勤務時間として計上されているかどうかです。15分単位の切り捨てをしている職場もあるので、入職前に確認してください。労働時間は1分単位で計算するのが原則です。

もうひとつ、任される範囲を広げるかどうかは自分で選べます。入職して半年ほど経つと、「レクの企画をやってみない?」「新しい方の入浴手順を作ってくれる?」と声がかかることがあります。受けるかどうかは自由です。受ければ経験が増えますし、時給の見直しにつながることもあります。断っても評価が下がる職場なら、そちらの方が問題です。

職種ごとに、募集されている枠が違う

デイサービスのパート求人は、介護職だけではありません。求人サイトで実際に並んでいる職種を整理します。

介護職・介護助手。もっとも数が多い枠です。無資格でも応募できる求人があり、その場合は「介護助手」「フロアスタッフ」という名称になることが多く、直接的な身体介護ではなく、配膳、見守り、片付け、レクの補助が中心になります。

看護師・准看護師。デイサービスには看護職員の配置が求められるため、パートの看護師求人が常に出ています。仕事は健康チェック、入浴可否の判断、服薬管理、処置、緊急時の対応です。病棟のような処置の多さはありません。ブランクのある方が復帰先に選ぶことが多い職場です。

送迎ドライバー。朝夕の分割勤務が基本です。年齢不問の求人が多く、定年後の方が担当しているケースもよく見ます。

機能訓練指導員。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、看護師などの資格が要件になります。午前だけ、週2日だけという求人があり、他の職場と掛け持ちしている方もいます。

生活相談員。社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格などが要件です。パート求人も出ますが、家族対応や関係機関との調整があるため、時間が読みにくい職種です。

事務スタッフ。利用者情報の入力、請求業務の補助、電話対応。パソコン操作ができる方向けの枠で、午前のみ、午後のみの募集があります。介護の身体的な負担を避けたい方に向いています。

求人票の職種名だけでは中身が分かりにくいことがあります。同じ「介護職員」でも、入浴専従の施設と、全業務を回す施設があります。応募前に「入浴は担当しますか」と聞くだけで、身体的な負担の見通しが立ちます。

扶養の範囲で働きたいときに、押さえる数字

パートで働く方の多くが気にされるのが、収入の上限です。ここは制度が動いている分野なので、整理しておきます。

まず、税金の話です。2025年の税制改正により、所得税がかかり始める年収の基準が引き上げられ、給与収入が123万円を超えると所得税の対象になる仕組みになりました。住民税は自治体によって基準が異なりますが、おおむね年収100万円前後から発生します。

次に、社会保険の話です。こちらの方が手取りへの影響が大きいので、よく確認してください。勤務先の従業員数が一定以上の事業所で、週の所定労働時間が20時間以上、月額賃金が8.8万円以上などの条件を満たすと、自分自身で健康保険と厚生年金に加入することになります。年収に換算すると106万円前後が目安です。この条件に当てはまらない場合でも、年収が130万円を超えると配偶者の被扶養者から外れます。

ここで誤解が多いのですが、社会保険に入ること自体は悪いことではありません。厚生年金に入れば将来の年金が増えますし、傷病手当金の対象にもなります。手取りが一時的に減るのが嫌なら上限内で調整する、長く働くつもりなら思い切って超える。どちらも正しい選択です。

デイサービスのパートが扶養内の調整に向いているのは、勤務日数と時間を細かく刻めるからです。年末に収入が上限に近づいたら、勤務日数を減らして調整するという相談がしやすい職場でもあります。面接の段階で「扶養の範囲で働きたい」と伝えておけば、シフトを組む側も配慮してくれます。

なお、これらの基準は改正が続いている分野です。実際の判断は勤務先と、配偶者の勤務先の健康保険組合に確認してください。制度の詳細は厚生労働省の案内が一次情報になります。

求人票のどこを見れば、その職場の実態が分かるか

求人票は情報量が少ないように見えて、読み方を知っていると多くのことが分かります。

利用者の定員と職員数。定員10名程度の地域密着型と、定員40名を超える大規模型では、仕事の中身がまったく違います。小規模は一人ひとりとの関わりが深く、家庭的な雰囲気になります。大規模は業務が分担されていて、入浴専従、レク専従といった配置がある分、覚えることを絞れます。

送迎の有無。「送迎あり」と書かれていれば、運転を求められる可能性があります。運転に不安がある方は、この一行を見落とさないでください。

入浴の形態。機械浴の設備がある施設は、重度の方を受け入れています。個浴中心の施設は、比較的自立度の高い方が多い傾向があります。

「未経験歓迎」「資格不問」の書き方。これらが書かれている求人は、研修の仕組みが整っていることが多いです。逆に、資格要件が細かく指定されている求人は、即戦力を求めています。

募集の理由。「増員」なのか「欠員補充」なのか。欠員補充が続いている職場は、定着に課題があるかもしれません。ここは面接で聞けます。

休憩時間の記載6時間を超える勤務には45分以上、8時間を超えるなら1時間以上の休憩が必要です。記載がない求人は確認してください。

有給休暇の扱い。パートでも、週の所定労働日数に応じて年次有給休暇が付与されます。週2日勤務なら日数は少なくなりますが、ゼロではありません。求人票に「有給休暇あり」と書かれていない場合でも、法律上は発生します。入職時に付与のタイミングを確認しておくと、後で気まずい思いをせずに済みます。

交通費の上限。デイサービスは住宅地の中にあることが多く、自転車や徒歩で通える方もいます。一方で、駅から離れた立地の施設もあります。交通費の支給上限が低いと、時給の一部が通勤で消えます。片道の距離と支給額は、応募前に計算しておいてください。

検索そのもののコツもあります。求人サイトの検索窓には、職種名だけでなく働き方の条件も入れられます。

検索のヒント:「営業」「アパレル」「カフェ バイト」といった職種・業種・働き方のほか「営業 未経験」のような条件でも検索できます。 出典: 求人ボックス

「デイサービス 午前のみ」「デイサービス 扶養内」のように、時間の条件を足して検索すると、自分に合う枠だけが並びます。職種名だけで探して「フルタイムばかりだ」と諦めてしまう方が多いので、ここはぜひ試してください。

同じ「デイ」でも、種類によってパートの中身が変わる

求人票に「デイサービス」とひとまとめに書かれていても、制度上の種類はいくつかに分かれています。種類が違うと、利用者の状態も、一日の流れも、パートに回ってくる仕事も変わります。応募前に正式な事業名を確かめるだけで、入職後のギャップはかなり防げます。

通所介護(一般型)。定員が19名以上の事業所です。前の節で書いた一日の流れは、主にこの型を想定しています。入浴、昼食、機能訓練、レクリエーションを一通り行い、職員の人数も多いので、パートの時間枠がもっとも細かく刻まれやすい型です。

地域密着型通所介護。定員18名以下の小さな事業所で、原則としてその市区町村に住む方が利用します。職員数が少ないため、一人が送迎も入浴も記録も担当する場面が増えます。覚えることは多くなりますが、利用者一人ひとりの生活の様子をよく知ることができ、家庭的な雰囲気の中で働けます。

認知症対応型通所介護。認知症の診断を受けた方を対象にした型で、1単位の定員は12名以下と少人数です。レクリエーションを全体で行うより、その方が落ち着いて過ごせる関わり方を個別に探す時間が長くなります。帰宅願望が強くなる夕方の時間帯に、どう声をかけるかが仕事の中心になる日もあります。パートでも、認知症の方への接し方の研修を受けてから現場に入る事業所が多いはずです。

短時間型(機能訓練特化型)。午前と午後の2回に分けて、3時間程度ずつ利用者を受け入れる型です。入浴と昼食を行わない事業所が多く、運動の器具やマシンを使った訓練が中心になります。身体介護の負担が小さく、午前だけ、午後だけという働き方と相性が良いのが特徴です。一方で、利用者の入れ替わりが1日に2回あるため、送迎の回数は増えます。運転ができるかどうかで、採用の可否が分かれることもあります。

療養通所介護。難病や末期がんなど、医療的なケアが常に必要な方を対象にした型です。看護師が中心になって運営されており、介護職のパートは看護師の指示のもとで動きます。定員は少なく、一人の利用者に関わる時間が長いのが特徴です。

もう1つ、見落としやすい点があります。デイサービスは本来夜勤のない職場ですが、事業所によっては介護保険の外で「宿泊サービス」を行っており、いわゆるお泊まりデイと呼ばれています。この場合、夜間の職員が必要になり、パート募集に夜勤枠が含まれていることがあります。求人票に「宿泊対応あり」「お泊まり可」とあれば、自分の応募する枠に夜間の勤務が入らないかを確認してください。

入職して最初の1か月、パートがつまずきやすい場面

デイサービスのパートで、入職直後につまずきやすい場面はだいたい決まっています。あらかじめ知っておくと、戸惑いが小さくなります。

最初の壁は、利用者の顔と名前です。週2日勤務の場合、同じ曜日に来る方としか会わないため、全員を覚えるまでに時間がかかります。曜日ごとの利用者一覧を作っている事業所なら、それを見せてもらい、自分の出勤曜日の方から順に覚えてください。その方が座る席、飲み物の好み、トイレの声かけの間隔など、名前と一緒に覚えることで現場の動きにすぐ加われます。

2つめは、連絡帳です。デイサービスでは、ご家族との間で連絡帳をやり取りしている事業所が多くあります。「昨夜あまり眠れていません」「今朝の便が出ていません」といった家族からの一言が、その日の入浴や食事の判断材料になります。朝の受け入れ時に連絡帳を読む担当が誰なのか、パートが気づいたことを書き込んでよいのかは、最初に確かめておくと安心です。

3つめは、送迎の時間のずれです。雨の日や道路の混雑で、迎えの時間が10分、15分と遅れることは珍しくありません。玄関先で待っているご家族に遅れを伝える電話を誰がかけるのか、送迎中に利用者が体調を崩したときにどこへ連絡するのか。送迎を担当する方は、この2つを初日に教えてもらってください。

4つめは、急な休みの連絡です。子どもの発熱などで当日休まざるを得ないことは、パートで働く方には必ず起こります。デイサービスは入浴や送迎の人数が決まっているため、一人欠けると組み替えが必要になります。何時までに誰へ連絡すればよいか、代わりを探す必要があるのかを入職時に聞いておけば、いざというときに気まずさを抱え込まずに済みます。休みの連絡がしやすい雰囲気かどうかは、長く続けられるかを左右する大きな要素です。

看護師としてデイサービスのパートを考えている方は、看護師の年収・単価相場で全体の水準を確かめてから時給を比べると、病棟やクリニックとの違いを冷静に判断できます。介護職として働く方は、介護職員の年収・単価相場を見ておくと、提示された時給が地域の相場のどのあたりにあるかの見当がつきます。

資格があると、何が変わるか

無資格でも始められますが、資格があると変わることは確かにあります。

介護職員初任者研修。介護の入口にあたる研修で、130時間のカリキュラムです。これを持っていると、身体介護を任される範囲が広がり、時給も上がります。働きながら取得できる講座が多く、施設が費用を負担してくれる場合もあります。

実務者研修。初任者研修の上位にあたり、介護福祉士の受験に必要です。

介護福祉士。実務経験3年と実務者研修を経て受験できる国家資格です。パート勤務でも実務経験に算入できます。ただし、勤務日数と時間の要件があるので、取得を目指すなら早めに勤務先へ相談してください。

資格を取ると時給が上がるのは事実ですが、私がご相談を受けていて感じるのは、それ以上に「できることが増えて仕事が面白くなる」効果の方が大きいということです。任される範囲が広がると、職場での居場所ができます。

資格とは別に、報告書や連絡文書の書き方を意識しておくことも役に立ちます。介護記録は読む人がいる文書です。伝わる書き方を知っていると、申し送りの精度が上がります。

続けやすい人と、しんどくなる人

メリットから整理します。夜勤がないので生活リズムが崩れません。勤務時間を細かく刻めるので、家庭との両立がしやすい。利用者が自宅から通ってくるので、介護度が比較的軽い方が多く、会話が成り立つ場面が多い。看取りの場面に立ち会うことが少ない。人間関係が固定的になりにくく、毎日違う利用者と接します。

デメリットもあります。入浴介助は体力を使います。腰を痛める方が一定数います。送迎の運転は緊張します。レクリエーションの進行が苦手だと負担に感じます。利用者の入れ替わりがあるので、名前と特性を覚え続ける必要があります。

続けやすいのは、人と話すことが苦にならない方、体を動かすことが嫌でない方、決まった時間に区切って働きたい方です。

しんどくなりやすいのは、腰や膝に不安がある方が入浴介助中心の枠に入ってしまうケースです。この場合は事務や送迎、あるいは午後のレク中心の枠に変えるだけで続けられることがあります。合わないと感じたら、職場を辞める前に「枠を変えられないか」を相談してみてください。同じ施設の中に、負担の違う仕事がいくつもあるのがデイサービスの良いところです。

市場から見た、この働き方の位置づけ

在宅ワークやフリーランスの市場を20年見てきた立場から、ひとつ観察を書きます。

長く働き続けている方ほど、収入の額そのものより「時間の主導権を自分が持てているか」を大事にしています。これは在宅の受注者でも、パート勤務の方でも同じでした。どれだけ条件が良くても、自分の生活が仕事の都合で毎回崩れる働き方は続きません。逆に、時間が読める仕事は、多少の負担があっても続きます。デイサービスのパートが選ばれ続けているのは、この「時間が読める」という一点が大きいと見ています。

もうひとつ、運営者として見てきた限りでは、複数の収入源を細く持っている方の方が、生活の安定感があります。たとえば週3日をデイサービスで働き、空いた日に在宅で文章を書いたり、資料作成を請け負ったりする方がいます。介護の現場経験がある方は、医療介護分野の文章を書ける貴重な書き手です。実際、その分野の記事は経験者に依頼が集まります。

最後にひとつだけ。仕事を仲介するサービスには手数料がかかるものが多く、間に入る事業者が増えるほど、働く側の手元に残る金額は薄くなります。手数料0%という条件が意味するのは、単に金額の話ではなく、同じ仕事をしたときに手元に残るものの厚さが変わるということです。パートの時給も、在宅の報酬も、大事なのは額面ではなく手取りです。時間をどう使い、そこから何が残るのか。その計算ができるようになると、働き方の選択肢はぐっと広がります。

あなたは一人ではありません。合う職場は、必ずあります。

よくある質問

Q. デイサービスのパートは、週何日から働けますか?

週2日からの求人が多く出ています。1日4時間程度の午前のみ、午後のみという枠もあり、送迎の時間だけを担当する分割勤務の募集もあります。扶養の範囲で調整したい場合は、面接の段階でその旨を伝えておくとシフトを組みやすくなります。短時間の枠ほど業務が集中する時間帯に当たることがあるので、その時間の利用者数と職員数は確認してください。

Q. 無資格・未経験でもデイサービスのパートに応募できますか?

応募できます。無資格向けの求人は「介護助手」「フロアスタッフ」といった名称で出ることが多く、配膳、見守り、片付け、レクリエーションの補助が中心です。働きながら介護職員初任者研修を取得する方も多く、費用を施設が負担する制度を持つ職場もあります。応募前に研修制度の有無を確認するとよいです。

Q. デイサービスのパートに夜勤はありますか?

ありません。デイサービスは日中だけ利用者が通う通所サービスなので、夜間は施設に誰もいないためです。宿泊機能を持つお泊まりデイの場合は夜間対応が発生することがありますが、その場合は求人票に明記されます。生活リズムを崩さずに働きたい方が選びやすい職場です。

Q. 入浴介助が体力的に不安ですが、避けられますか?

施設によって配置が異なります。大規模な事業所では入浴専従、フロア専従といった役割分担があり、入浴を担当しない枠も存在します。また、事務スタッフや送迎ドライバーの求人であれば身体介護はほとんどありません。腰や膝に不安がある方は、応募前に「入浴は担当しますか」と確認してください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年2月4日最終更新:2026年9月15日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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