クレディセゾンの情報漏洩|セゾンのスマート不動産投資 1,889名 氏名・住所・配当金受取口座 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓クレディセゾンの情報漏洩について
- ✓2026年10月31日の公式発表をもとに整理
- ✓セゾンカードの会員情報ではなく
クレディセゾンの情報漏洩について、株式会社クレディセゾンは2026年10月31日、不動産セキュリティ・トークン「セゾンのスマート不動産投資」の外部委託先が提供する会員管理プラットフォームに不正アクセスがあり、個人情報の漏えいが確認された人が1,889名(現時点)いると発表しました。セゾンカードやUCカードのカード会員の情報が漏れたという発表ではありません。 漏えいした項目は人によって異なり、氏名と購入口数だけの人が1,850名、氏名や住所、生年月日、電話番号、配当金受取口座に関する情報などを含む人が39名です。クレジットカード情報は、この会員プラットフォームでは一切保有しておらず、漏えいもないとされています。 このサービスに登録している人がまずすることは、クレディセゾンからの個別の連絡を待ちつつ、クレディセゾンや関係会社を名乗る電話・SMS・メールでパスワードや認証コードを伝えないことです。
この記事は、2026年11月2日時点でクレディセゾンの公式発表「「セゾンのスマート不動産投資」に関する外部委託先への不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお知らせ」を開き直し、続報が出ていないことを確かめたうえで、その記載だけをもとに書いています。報道の数字や推測は入れていません。
クレディセゾンの発表で何が起きたのか
「クレディセゾン 情報漏洩」と検索すると、セゾンカードを装う偽メールの話題や、過去の別の事案がいくつも出てきます。今回の2026年10月31日の発表は、それらとは別のものです。最初に、発表の骨子を整理します。
- 不動産セキュリティ・トークン「セゾンのスマート不動産投資」に関する外部委託先が提供する会員管理プラットフォームに、第三者による不正アクセスがあった
- クレディセゾンは、外部委託先から2026年10月29日(木)に、客の個人情報が漏えいしたとの報告を受けた
- 不正アクセスがあったのは、2026年10月29日(木)3時42分から6時17分(日本時間)
- 現時点で漏えいが確認されたのは、会員プラットフォームにアカウント登録している人のうち1,889名
- クレジットカード情報は会員プラットフォームで一切保有しておらず、クレジットカード番号の漏えいもない
- 委託先のこれまでの調査で確認された範囲では、保有資産の記録の書き換えや、ブロックチェーン上での資産の移転は確認されていない
発表の表現は「漏えいが確認された」です。「可能性」や「おそれ」の段階ではなく、1,889名については漏えいが確認されたと書かれています。一方で、対象の人数には「現時点で」という言葉が付いています。調査が進めば数字が変わることもありうるため、この記事でも「現時点で1,889名」として扱います。
いちばん取り違えやすいのは、対象の範囲です。発表で対象とされているのは「本サービスの会員プラットフォームでアカウント登録されているお客様」です。セゾンカードやUCカードを持っていても、「セゾンのスマート不動産投資」の会員プラットフォームに登録していなければ、発表に書かれた対象の範囲には入りません。カードの利用明細やカード番号が漏れたという話ではない点を、最初に押さえておいてください。
もう一つ、外部委託先の社名は発表に書かれていません。報道や他社の発表から社名を推し量る情報も見かけますが、この記事では公式に書かれていないことは書きません。
「セゾンのスマート不動産投資」とはどんなサービスか
セキュリティ・トークンとは、ブロックチェーンの仕組みを使って発行される証券のことで、「セゾンのスマート不動産投資」は不動産から得られる配当を受け取る権利を小口にして、デジタルの証券として販売するものです。
クレディセゾンが2025年4月24日に出した協業開始の発表では、このサービスについて次の点が説明されています。
- クレジットカード会社による公募(自己募集)型の不動産セキュリティ・トークンとして、クレディセゾンが発行する
- 申し込みの対象は、クレディセゾンが発行するセゾンカード・UCカードの会員(Netアンサー・アットユーネット会員)
- 募集する有価証券の種類は「受益証券発行信託の受益権を表象するセキュリティ・トークン(トークン化有価証券)」
- クレディセゾンが証券会社を通さずに販売するため、投資する人は証券口座を開く必要がない
- 永久不滅ポイントを購入に使える
つまり、申し込んだのはカード会員ですが、投資の申し込みや配当の受け取りのために登録した情報は、カードの会員情報とは別の「会員プラットフォーム」で管理されていたことになります。今回、不正アクセスを受けたのはこの会員プラットフォームを提供する外部委託先のシステムです。
今回漏えいが確認された項目には、「配当金受取口座に関する情報」と「投資家適合性に関する情報」も含まれています。カードの会員情報とは別の場所で管理されていたこれらの項目が、利用者にとっていちばん気になる点です。どちらも発表では項目名だけが示されており、具体的にどこまでの内容かは書かれていません。
発表文にある「ブロックチェーン上での資産の移転等は確認されておりません」という記載は、持っている口数の記録が書き換えられたり、誰かに移されたりした形跡は、委託先のこれまでの調査の範囲では見つかっていない、という意味です。「これまでの調査で確認された範囲において」という断りが付いているため、調査が終わったという意味ではありません。
公表の経緯と分かっていること
2026年11月2日時点で公式に出ているのは、2026年10月31日付の発表1本です。クレディセゾンの「お客様へのお知らせ」の一覧を開き直しても、この件の続報は掲載されていませんでした。発表に書かれた日時を並べると、次のようになります。
| 日時 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月29日(木)3時42分から6時17分 | 外部委託先のシステムに第三者による不正アクセス |
| 2026年10月29日(木) | 外部委託先からクレディセゾンに、個人情報が漏えいしたとの報告 |
| 2026年10月29日(木)22時 | 追加の予防策として、会員プラットフォームを緊急停止 |
| 2026年10月31日 | クレディセゾンが公式サイトで公表 |
| 2026年11月2日時点 | 続報の掲載なし。会員プラットフォームの再開時期は未定 |
不正アクセスが続いた時間は、発表の記載では2時間35分ほどです。外部委託先はその後、使われた経路を遮断し、関連する認証情報を変えるなどの対応を取りました。そのうえで、同じ日の22時から会員プラットフォームそのものを止めています。
発表では、今後新しい事実が分かった場合はクレディセゾンのウェブサイト等で知らせるとしています。続報を確かめるときは、検索結果に出てくるまとめ記事ではなく、クレディセゾンの発表のページと、同じサイトの「お客様へのお知らせ」の一覧を見てください。セゾンカードのサイトには、ほかの会社の事案に関するお知らせも並んでいるため、題に「セゾンのスマート不動産投資」と入っているものを探すと見つけやすくなります。
漏えいが確認された情報と含まれない情報
発表では、漏えいが確認された1,889名を2つのグループに分けて、項目を示しています。
| 対象 | 人数 | 漏えいが確認された項目 |
|---|---|---|
| ① | 39名 | 氏名、メールアドレス、住所、生年月日、電話番号、国籍、配当金受取口座に関する情報、投資家適合性に関する情報、購入口数 |
| ② | 1,850名 | 氏名、購入口数 |
①の39名については、「漏えいした情報項目はお客様によって異なり、上記のすべての項目が漏えいしたものではありません」と書かれています。39名の全員から9項目すべてが漏れたわけではなく、人によって一部の項目だけということです。どの項目が自分に当てはまるかは、発表からは分かりません。クレディセゾンからの個別の連絡で確かめることになります。
②の1,850名は、氏名と購入口数の2項目です。人数で見ると、漏えいが確認された人の大半はこちらに入ります。
一方で、含まれないと明記されているのはクレジットカード情報です。発表には次のように書かれています。
本サービスの会員プラットフォームではクレジットカード情報を一切保有しておらず、今回の不正アクセスによるクレジットカード番号の漏えいもありません。 出典: saisoncard.co.jp
整理すると、次のとおりです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 漏えいが確認された | 上の表の項目(人によって異なる) |
| 含まれないと明記 | クレジットカード情報、クレジットカード番号 |
| 確認されていないと明記 | 保有資産の記録の書き換え、ブロックチェーン上での資産の移転(委託先のこれまでの調査の範囲) |
| 発表に記載がない | パスワード、認証コードの扱い、配当金受取口座に関する情報の具体的な中身 |
「配当金受取口座に関する情報」と「投資家適合性に関する情報」は、発表では項目名だけが書かれています。どこまでの内容を含むのかは示されていないため、この記事でも中身を推し量ることはしません。ログイン用のパスワードが含まれるかどうかも、発表には書かれていません。
配当金受取口座に関する情報が含まれることの意味
39名のうち一部の人には、配当金受取口座に関する情報が含まれています。口座に関する情報が知られても、それだけで口座からお金が引き出されるわけではありません。引き出しや振り込みには、通常はキャッシュカードと暗証番号、またはネットバンキングのパスワードや認証コードが必要です。
注意したいのは、氏名、住所、電話番号、生年月日、口座に関する情報がそろっていると、連絡してきた相手を本物だと信じやすくなることです。たとえば、次のような連絡が考えられます。
- 「セゾンのスマート不動産投資の配当金の振込先を確認したい」と、登録した口座の銀行名や支店名を言い当てたうえで、暗証番号やネットバンキングのパスワードを聞き出そうとする電話
- 「会員プラットフォームの再開にあたり、本人確認が必要」として、偽のサイトに誘導するメールやSMS
- 「今回の漏えいのお詫びとして配当金を上乗せする」「返金の手続きをする」として、口座の情報や認証コードを入力させようとするもの
- 購入口数を言い当てて、「同じ物件の追加募集がある」と別の投資話を持ちかけるもの
ここで大事なのは、相手が自分の口座の名義や番号、購入した口数を知っていても、それだけで本物だと思い込まないことです。今回の件では、それらの情報そのものが漏えいの対象になっています。情報を知っていることは、本物である証拠になりません。
クレディセゾンは発表の中で、同社や関係会社を装った不審なメール、SMS、電話等が発生する可能性があるとして、不審な連絡に書かれたURLを開くことや、パスワード、認証コード等を入力・提供することに十分注意するよう呼びかけています。これは公式の呼びかけです。
住所が知られたときに起きうることと備えについては、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で、郵便や訪問に関わる注意を順番に整理しています。
原因について発表で分かっていること
原因について、発表に書かれているのは次の点です。
- 外部委託先から、外部からアクセス可能となっていた認証の仕組みに不備があり、これが悪用されたと報告を受けている
- 外部委託先は、不正アクセスに使われた経路の遮断と、関連する認証情報の変更等の対応を実施した
- クレディセゾンは、関係各社と連携して原因の究明と再発防止に取り組む
「認証の仕組み」とは、システムに入ろうとしている人や機械が、入ってよい相手かどうかを確かめる仕組みのことです。発表は、外からつながる状態になっていたその仕組みに不備があったと説明しています。どのような不備だったのか、いつからその状態だったのかは、発表には書かれていません。
ここで、利用者の側が気をつけたいのは、「不備があったのは委託先のシステムの側で、利用者のパスワードが盗まれたことが原因だった」とは書かれていない点です。逆に、利用者のパスワードが安全だったとも書かれていません。分かっていない部分について、利用者が安心しすぎる必要も、慌てすぎる必要もありません。発表に書かれた範囲で、できる備えを先に済ませておけば十分です。
なお、委託先の社名は発表に書かれていないため、この記事では書いていません。同じ委託先を使っているほかのサービスがあるかどうかも、公式の発表からは分かりません。
クレディセゾンの対応と会員プラットフォームの停止
発表に書かれているクレディセゾンと外部委託先の対応は、次のとおりです。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 経路の遮断 | 外部委託先が、不正アクセスに使われた経路を遮断 |
| 認証情報の変更 | 外部委託先が、関連する認証情報の変更等を実施 |
| 会員プラットフォームの緊急停止 | 2026年10月29日(木)22時から、追加の予防策として停止 |
| 対象者への連絡 | 影響を受けた客に、クレディセゾンから順次連絡 |
| 続報 | 新しい事実が分かった場合は、ウェブサイト等で速やかに知らせる |
| 再開 | 安全性の確認を最優先に、関係各社と協議のうえ判断。時期が決まり次第ウェブサイト等で案内 |
| 問い合わせ窓口 | 「セゾンのスマート不動産投資」お客様専用窓口を案内 |
会員プラットフォームが止まっているため、2026年11月2日時点では、登録している人が会員プラットフォームにログインして自分の情報を確かめることはできない状態です。再開の時期は、発表の時点では決まっていません。
止まっている間に、「再開しました。ログインして確認してください」といった連絡が届いた場合は、そのリンクから開かずに、まずクレディセゾンの公式サイトのお知らせで再開が案内されているかを確かめてください。再開の案内は、ウェブサイト等で出すとされています。
補償やお詫びの品について、発表には記載がありません。この記事でも、補償があるかどうかは推し量りません。ほかの事案で企業がどのような対応をした例があるかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめることで一般的な考え方をまとめています。
自分が対象かを確かめる方法
自分が今回の1,889名に入っているかどうかは、次の順番で確かめます。
- 「セゾンのスマート不動産投資」の会員プラットフォームにアカウント登録したことがあるかを思い出す
- クレディセゾンからの個別の連絡が届いていないかを確かめる
- 分からなければ、発表に載っている専用窓口に問い合わせる
1で登録したことがなければ、発表に書かれた対象には入りません。セゾンカードやUCカードを持っているだけの人、永久不滅ポイントを使っているだけの人は、この件の対象としては書かれていません。
2の個別の連絡について、発表は、影響を受けた客にはクレディセゾンから順次連絡するとしています。どの手段(メール、郵便、電話など)で連絡するかは書かれていません。連絡が届いたときは、その中のリンクやボタンからすぐに何かを入力するのではなく、書かれている内容が公式サイトの発表と合っているかを見比べてください。たとえば、連絡の中で別の電話番号に電話するよう促されたら、発表に載っている番号と同じかどうかを確かめます。
3の窓口は、後の節で詳しく書きます。電話の受付は平日の10時から17時ですが、2026年11月3日(火・祝日)も同じ時間で受け付けるとされています。
対象かどうかを確かめるとき、誰かからパスワードや認証コードを聞かれる場面はないはずです。もし聞かれたら、その時点で相手を疑い、自分から公式の窓口にかけ直してください。
登録している人がすること
漏れた項目に合わせて、要るものだけを順に書きます。②の1,850名(氏名と購入口数)の人と、①の39名の人では、気をつける範囲が違います。
全員がすること
- クレディセゾンや関係会社、「セゾンのスマート不動産投資」を名乗る連絡で、パスワードや認証コードを伝えない、入力しない
- 届いたメールやSMSのURLは開かず、公式サイトを自分で検索するか、ブックマークから開く
- 購入口数を言い当てた投資の勧誘や、追加募集の話は、その場で申し込まない
購入口数は、どのくらいの金額をこの商品に入れているかを推し量る手がかりになります。氏名と購入口数だけでも、「この人はこの種類の投資に関心がある」と分かるため、別の投資話の売り込みに使われる可能性は考えておいたほうが安全です。
②の1,850名の人は、漏えいの項目にメールアドレスや電話番号、住所は含まれていません。そのため、氏名と購入口数だけを手がかりに直接連絡が来るとは限りません。ただ、氏名はほかの事案で漏れた情報やSNSの公開情報と結びつけられることがあります。連絡の手段がどこから知られたかにかかわらず、投資の話を持ちかける連絡には同じ注意で向き合ってください。
不審な連絡が届いたときは、日時、相手が名乗った名前、電話番号やメールアドレス、言われた内容をメモに残しておきます。専用窓口に問い合わせるときにその記録を伝えると、話が早く進みます。家族と同じ口座やメールアドレスを使っている場合は、家族にも今回の件を伝えておくと、家族が電話を受けたときに慌てずに済みます。
①の39名の人が追加ですること
- 配当金受取口座として登録した銀行のネットバンキングで、身に覚えのない取引や、登録情報の変更がないかを確かめる
- その銀行のネットバンキングに多要素認証(パスワードに加えて、スマートフォンへの通知などで本人を確かめる方法)を設定していなければ設定する
- 登録した電話番号に、銀行やクレディセゾンを名乗るSMSや電話が来たら、その番号にかけ直さず、通帳やカードの裏面、公式サイトに載っている番号にかける
- 登録した住所に届く郵便で、「口座の確認」「配当金の手続き」をうたうものは、差出人と連絡先を公式サイトで確かめてから対応する
ネットバンキングで身に覚えのない動きを見つけたら、すぐに銀行に連絡してください。被害が出たかどうかの判断や手続きは、銀行の窓口で確かめることになります。
パスワードについて
ログイン用のパスワードが漏えいの項目に含まれるかどうかは、発表に書かれていません。会員プラットフォームは停止中なので、今すぐこのサービスのパスワードを変えることはできません。
ただ、同じパスワードをほかのサービス(メール、ネットバンキング、通販など)でも使っている場合は、そちらを先に変えておくと安心です。変える順番の考え方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方で整理しています。
しなくてよいこと
- クレジットカードの停止や再発行は、この件だけを理由にする必要はありません。会員プラットフォームではクレジットカード情報を保有しておらず、漏えいもないとされています
- セゾンカードのNetアンサーのパスワードを、この件だけを理由に慌てて変える必要は、発表からは読み取れません。ただし、同じパスワードを使っている場合は別です
投資サービスの利用者を狙う連絡の具体例と見分け方
今回漏えいが確認された項目は、投資をしている人だと分かる情報を含みます。ここでは、利用者が受け取るかもしれない連絡の形ごとに、確かめ方を書きます。いずれも、実際に届いたという報告が公式に出ているものではなく、備えとしての例です。
電話の場合
電話で「クレディセゾンの者です」「セゾンのスマート不動産投資の窓口です」と名乗られても、その場では本物かどうか分かりません。次のように対応します。
- 相手の名前と部署、用件を聞き、いったん切る
- 発表に載っている専用窓口(03-3988-2256)か、自分で確かめた公式の番号にかけ直す
- 暗証番号、パスワード、認証コード、キャッシュカードの番号は、どの相手にも電話で伝えない
認証コード(SMSで届く数字のコード)を聞き出す手口については、ワンタイムパスワードを聞き出す詐欺|SMSで届いたコードを教えてはいけない理由で、具体的な流れと断り方を説明しています。
SMSとメールの場合
SMSやメールでは、本文のURLを開かないことがいちばんの備えです。とくに次のような文面には注意します。
- 「会員プラットフォーム再開のため本人確認をお願いします」
- 「配当金の振込先口座の再登録が必要です」
- 「情報漏えいのお詫びとして○○ポイントを付与します。こちらから受け取ってください」
このような連絡が来ても、まず公式サイトのお知らせで同じ内容が案内されているかを確かめます。案内されていなければ、届いた連絡は開かずに削除してかまいません。SMSのURLの見分け方は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順が参考になります。
郵便の場合
①の39名の一部は、住所が漏えいの項目に含まれています。郵便で届く「口座確認のお願い」「配当金の受け取り手続き」などは、封筒の差出人や連絡先の電話番号を、公式サイトに載っているものと見比べてから対応してください。返信用の用紙に暗証番号を書かせるものは、本物ではないと考えて差し支えありません。
入力してしまったとき
偽のサイトにパスワードや口座の情報を入力してしまった場合は、入力した情報の種類ごとに、すぐにすることが違います。口座の情報なら銀行へ、パスワードならそのサービスでの変更を先に行います。項目ごとの手順は、フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすることにまとめています。
セゾンカードを装う偽メールとの違い
「クレディセゾン 情報漏洩」で検索すると、セゾンカードを装った偽メールや、ほかの会社のメールサーバーが悪用されて偽メールが送られた件の話題も多く出てきます。それらと今回の件は、別の話です。
| 話題 | 内容 |
|---|---|
| 今回の件(2026年10月31日の発表) | 「セゾンのスマート不動産投資」の外部委託先の会員プラットフォームへの不正アクセス。漏えいが確認されたのは1,889名(現時点) |
| セゾンカードを装う偽メール | クレディセゾンを名乗る偽のメールが届くもの。カードの利用停止や不正利用をうたい、偽サイトでカード番号などを入力させようとする |
偽メールの話題と混ざると、「セゾンカードの会員情報が大量に漏れた」と受け取ってしまいがちです。今回の発表では、カード番号の漏えいはないとされ、対象は会員プラットフォームに登録した人に限られています。
ただし、今回の件をきっかけに、「情報漏えいのお詫び」をうたう偽メールが出回ることはありえます。セゾンカードの会員の人も、「セゾンのスマート不動産投資」に登録していない人も、漏えいのお詫びや確認をうたう連絡でカード番号やパスワードを入力しないことは同じです。
また、クレディセゾンの「お客様へのお知らせ」の一覧には、2026年10月28日付で株式会社ベネフィット・ワンが提供する「トク買」の個人情報漏えいに関するお知らせも並んでいます。こちらも今回の件とは別の会社のサービスに関するお知らせです。題をよく見て、自分に関係するものかどうかを見分けてください。
問い合わせ窓口
今回の件の問い合わせ先は、発表に次のとおり載っています。
| 名称 | 連絡先 | 受付時間 |
|---|---|---|
| 「セゾンのスマート不動産投資」お客様専用窓口 | TEL 03-3988-2256 | 10:00から17:00(土・日・祝日休み)。11月1日(日)と11月3日(火・祝日)は同じ時間で受付 |
| セゾン・UCカード会員専用 お問い合わせフォーム | クレディセゾンの発表のページから | セゾンカード・UCカード会員専用 |
| カード会員以外の人 | [email protected] | 記載なし |
お問い合わせフォームは、セゾンカード・UCカード会員専用です。カード会員でない人は、上のメールアドレスに問い合わせるよう案内されています。
電話をかける前に、次の点をメモにしておくと話がまとまりやすくなります。
- 会員プラットフォームに登録した名義の氏名と、登録したメールアドレス
- クレディセゾンからの連絡が届いたかどうか、届いたならその日時と手段
- 不審な電話やSMS、メール、郵便が届いていれば、その日時と内容
- 確かめたいこと(自分が対象か、どの項目が漏えいしたか、配当の受け取りに影響があるか、など)
窓口に問い合わせるときも、パスワードや認証コード、暗証番号を伝える必要はありません。電話口で聞かれたら、その番号が本当に発表に載っている窓口かを確かめ直してください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で業務委託の仕事を受けている人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。自分のメールやクラウドのアカウントが乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。今回のように、配当の振込先として仕事用の口座を登録していた人や、仕事用のメールアドレスで投資のサービスに登録していた人は、とくに注意が要ります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正アクセスによる漏えいは、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。
業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。
今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。
- 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットのパスワードが、投資や通販のサービスと同じになっていないか
- 仕事で使うアカウントやネットバンキングに多要素認証を設定しているか
- 報酬の振込先の口座と、投資の配当の受取口座が同じ場合、その口座の取引を定期的に見ているか
- 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
- 取引先を名乗る不審なメールやSMSが届いたとき、どの手段で本物かを確かめるかを決めているか
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事と個人のアカウントを分ける、口座の動きをこまめに確かめる、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。企業の中には、社員向けのセキュリティの研修資料の作成、顧客向けの注意喚起の文面づくり、社内のアカウントの棚卸しの手伝いなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を公式の発表から正確に読み取り、「誰が対象で、何が含まれて何が含まれないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。
セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
クレディセゾンの件は、2026年11月2日時点で会員プラットフォームが停止したまま、原因の究明が続いている段階です。「セゾンのスマート不動産投資」に登録している人は、クレディセゾンからの個別の連絡を待ちつつ、名乗ってくる連絡でパスワードや認証コードを伝えないこと、口座を登録した人はネットバンキングの取引を確かめることを先に済ませ、続報はクレディセゾンの公式サイトのお知らせで確かめてください。
よくある質問
Q. セゾンカードを持っていれば、今回の情報漏えいの対象になりますか?
対象になるのは、「セゾンのスマート不動産投資」の会員プラットフォームにアカウント登録している人のうち、漏えいが確認された1,889名(現時点)です。カードを持っているだけの人は、発表に書かれた対象には入っていません。会員プラットフォームにはクレジットカード情報が保存されておらず、カード番号の漏えいもないとされています。
Q. クレジットカードを止めたり再発行したりする必要はありますか?
この件だけを理由にカードを止める必要は、発表からは読み取れません。会員プラットフォームではクレジットカード情報を一切保有していないとされています。ただし、漏えいのお詫びをうたう偽メールでカード番号を入力してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡してください。
Q. 配当金受取口座の情報が漏れたら、お金を引き出されますか?
口座に関する情報だけで、口座からお金が引き出されるわけではありません。注意したいのは、口座の情報や住所を知っている相手が銀行やクレディセゾンを名乗り、暗証番号や認証コードを聞き出そうとする連絡です。相手が情報を知っていても本物とは限らないため、公式の番号にかけ直して確かめてください。
Q. 自分が対象かどうかは、どこに問い合わせればよいですか?
「セゾンのスマート不動産投資」お客様専用窓口(TEL 03-3988-2256、10時から17時、土・日・祝日休み)に問い合わせます。11月3日(火・祝日)も同じ時間で受け付けるとされています。カード会員以外の人は、発表に載っているメールアドレス [email protected] に問い合わせるよう案内されています。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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