RESERVAとSTORES予約を比べる|無料で始めたあとに効いてくる差

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
RESERVAとSTORES予約を比べる|無料で始めたあとに効いてくる差

この記事のポイント

  • レゼルバ(RESERVA)とSTORES予約を比較
  • オプション費用まで公式資料の記載だけを突き合わせ
  • 無料で始めたあとにどこで差が出るかを整理します

結論から書きます。RESERVA(レゼルバ)とSTORES 予約は、どちらも無料プランがあり、どちらも月50件まで予約を受けられます。入口はほぼ同じです。差がつくのは、無料で試したあとに有料へ上がる段階から。RESERVAは「予約件数と顧客件数と使える機能数」で階段が上がり、STORES 予約は「予約件数と予約ページ数とスタッフ人数」で階段が上がります。数える対象が違うので、同じ店舗規模でも見積もりの結論が変わります。

そしてもう一点、料金表より先に伝えるべき事実があります。STORES 予約は公式ドメインが移行しました。この記事では両サービスの公式サイトに現在書かれている内容だけを使い、料金・上限・手数料・オプションを並べて比較します。数字が公開されていない項目については、推測で埋めずに「公開資料では確認できませんでした」と書きます。

料金表を見る前に確認したいこと

比較記事を読むとき、多くの人はいきなり料金表に目を落とします。ただ、予約システムの検討で本当に事故になりやすいのは金額ではありません。前提が変わっているのに古い情報のまま判断してしまうことです。

STORES 予約は公式ドメインが stores.jp から stores.fun へ移行している

現在、https://stores.jp/reserve にアクセスすると、HTTP 301(恒久的な移動)で https://stores.fun/reserve へ転送されます。https://stores.jp/ そのものも301で https://stores.fun/ へ移ります。つまり旧ドメインは生きてはいますが、正しい入口は stores.fun 側です。ブックマークや社内資料に古いURLが残っている場合は、この機会に差し替えておいた方が安全です。

あわせて公式のお知らせに「ストアーズ、ロゴデザインをリニューアル」(2026.08.03)が掲載されており、「『ストアーズ』のサービスロゴおよびSTORES 株式会社のコーポレートロゴを、2026年8月3日よりリニューアルしました。」と記載されています。ややこしいのは、ヘルプセンターとFAQは現在も help.stores.jp / reserve-faq.stores.jp のまま稼働している点です。サービス本体のドメインとサポートのドメインが揃っていないので、「どちらが本物か」で迷う人が出ます。判断の基準はシンプルで、料金や機能の一次情報は stores.fun、細かい仕様のQ&Aは reserve-faq.stores.jp です。

RESERVA側にも似た落とし穴があります。トップページの https://reserva.be/ からナビゲーションの「料金」をたどると、リンク先は https://biz.reserva.be/price/ です。https://reserva.be/price は404を返します。料金の根拠として引用するなら biz サブドメイン側を見てください。

提供終了や新規停止の告知は、両サービスともに見当たらない

比較を書くときに料金より先に確かめるべきなのは、サービス自体が続くかどうかです。両社の公式サイトを確認した限りでは、次のとおりでした。

RESERVAは、公式のお知らせ欄(全11件)がすべて機能追加の告知で、提供終了に関する記述はありません。トップページと料金ページの両方に「無料で予約サイトを開設」「新規登録」の導線が現在も置かれています。LINE連携、Zoom連携、Akerun連携、RemoteLOCK連携、Googleカレンダー連携も現行のオプションとして掲載されています。

STORES 予約も、提供終了や新規申し込み停止の記載は見当たりません。お知らせ欄は2026年8月まで更新が続いています。ただし期限付きの告知はあります。「全東信加盟店さま向けの『キャッシュレス決済導入 特別相談窓口』と『STORES 決済端末の無償提供』を2026年9月30日まで再延長」(2026.08.27)という内容です。これは終了の告知ではなく延長の告知ですが、2026年9月30日という期限が設定されている点は押さえておきたいところです。

値上げについては、両社ともに先の日付が決まった改定の告知はありません。ただしRESERVAの料金ページ末尾には「※掲載されている料金・機能・仕様・サービス等は掲載時点のものです。これらは今後変更される場合があります。」という但し書きがあり、STORES 予約側もキャンペーンについて「本キャンペーンは予告なく内容を変更・終了する場合があります。」と明記しています。要するに、どちらも「今の価格は今の価格」です。3年分の予算を今日の数字で固定して稟議を通すのは、正直なところ危うい進め方だと考えます。

無料プランでできることを並べる

無料で始めるつもりの人にとって、いちばん知りたいのはここでしょう。両者の無料プランは、月間予約件数だけを見ると同じです。

RESERVA フリー STORES 予約 フリー
月額 0円 0円
月間予約件数 50件 50
登録顧客件数 250件 記載なし
予約ページ公開数 記載なし 2
利用できる機能数 43 記載なし
サポート メール 記載なし

数字の並べ方が違うことに気づくと思います。RESERVAは「顧客を何人まで登録できるか」と「機能をいくつ使えるか」を公開しており、STORES 予約は「予約ページを何枚公開できるか」を公開しています。同じ土俵で比べられる指標は、実質的に月間予約件数の50件だけです。

無料プランで効いてくる制限も性格が違います。RESERVAでは「広告非表示」がシルバープラン以上の機能として掲載されているため、フリーとブルーでは広告が表示される扱いになります。予約ページはお客様が見る画面ですから、ブランドを気にする業種では無視できない差です。メルマガ・DM配信もフリーとブルーは「別料金」と記載され、通数の無料枠は書かれていません。

STORES 予約のフリープランは、予約受付時のアンケート設定が最大1項目までです(チームプラン以上で最大50項目)。予約時にヒアリングしたい内容が複数ある業態では、ここで詰まります。メールとSMSの保存期間もフリーとスモールが1ヶ月、チームとビジネスが3ヶ月、エンタープライズが1年と段階が分かれています。過去のやり取りを遡って確認する運用をしているなら、保存期間は先に見ておくべき項目です。

無料お試しの扱いも違います。RESERVAには独立したトライアルプランがあります。

公式ヘルプの記載はこうです。予約サイトの初期設定完了後は自動的にトライアルプランが適用され、エンタープライズプラン相当の機能を1週間無料で試せます。提供期間は初期設定完了日から7日間(完了日当日から6日後の23時59分まで)で、終了後は自動的にフリープランへ移行します。ただしトライアル中の上限は予約10件、顧客20件、メール配信5件までで、サブ管理者追加、RESERVAペイメント、LINE連携、RESERVAクーポン、スマートロック連携、アフィリエイト連携、多店舗管理は使えません。上位機能を試せるのは事実ですが、件数の余裕がないので「本番運用のリハーサル」には向きません。

STORES 予約については、FAQの記事一覧に「【事業者向け】トライアルプランからフリープラン(無料プラン)へ変更するには?」という記事があり、トライアルプランという区分の存在は確認できます。ただし期間や利用できる機能の範囲は、確認したページに記載がありませんでした。公開資料では確認できませんでした、というのが正確な書き方になります。料金ページの導線は「無料ではじめる」(フリープラン)で、期間限定の無料お試しとしての案内は見当たりません。

有料プランの料金を並べる

ここからが本題です。無料で始めたあと、店舗が回り始めて有料に上がるとき、どちらがいくらになるのか。

RESERVAの料金(すべて税込・円/月)

RESERVAの料金ページには「※掲載されている料金はすべて税込価格です。」「初期費用・サポート費用はどのプランでも0円」と明記されています。

プラン 年払 月払 月間予約件数 登録顧客件数 機能数
フリー 0 0 50件 250件 43
ブルー 3,850 5,500 200件 1,000件 44
シルバー 6,600 8,800 500件 2,500件 54
ゴールド 13,200 17,600 1,000件 5,000件 82
エンタープライズ 23,100 30,800 2,000件 10,000件 110
スイート 46,200 61,600 4,000件 20,000件 116

このほかに「上記以外にも、上位プランをご用意しておりますので、お問い合わせください。」との記載があります。金額は書かれていません。支払い方法はクレジットカードなら手続き完了後すぐに利用開始でき、銀行振込(請求書)の場合は12ヶ月分の一括払いで、入金確認後3営業日以内の開始となります。有料プランへは、まずフリープランで登録してからアップグレードする流れです。

注目したいのは、ブルーからシルバーへ上がる意味です。金額差は年払で月2,750円ですが、機能数が44から54へ増え、広告非表示が入り、多店舗管理オプションが使えるようになります。ブルーは「予約枠を増やすための階段」で、シルバーから先が「運用を作り込むための階段」だと読めます。

STORES 予約の料金(すべて税込・円/月)

STORES 予約は契約形態が3種類あり、同じプランでも金額が変わります。初期費用は無料と明記されています。

プラン 年契約・一括払い 年契約・分割払い 複数月契約・一括払い
フリー 0 記載なし 記載なし
スモール 9,790 10,890 12,980
チーム 19,690 20,790 22,880
ビジネス 28,600 29,700 31,790
エンタープライズ 66,000 77,000 77,000

複数月契約は「最短3ヶ月以上から契約できるプランです。単月での契約はできません。」と記載され、請求書払いのみの扱いです。公式FAQには「年契約は同プランの月額契約より月額換算で割安になるため、長期的にご利用される予定が見えている場合におすすめです。」とあります。導入までの期間は、クレジットカード払いなら登録後すぐ、請求書払いなら申し込み完了から最短1営業日から3営業日です。

上限は次のとおりです。

プラン 月間予約件数 予約ページ公開数 登録スタッフ数
フリー 50 2 記載なし
スモール 200 10 記載なし
チーム 300 10 3
ビジネス 2000 50 20
エンタープライズ 5000 100 無制限

予約件数を超えた場合の扱いも公開されています。「各有料プランの月間予約件数を超える場合、50件ごとに1,078円(税込)の予約手数料で予約受付可能数を追加できます。」つまり、上限に達したその月だけ従量で足す逃げ道があります。

同じ予約件数で並べると何が見えるか

両者を「月に何件の予約を受けるか」でそろえると、階段の設計思想の違いがはっきりします。

月200件までなら、RESERVAはブルーの年払で3,850円、STORES 予約はスモールの年契約一括で9,790円です。この帯ではRESERVAの方が安く見えます。

一方で月2,000件まで受けたい場合、RESERVAはエンタープライズで23,100円、STORES 予約はビジネスで28,600円です。差は縮まります。さらにRESERVAはこの段でようやく電話サポートが付き、STORES 予約はこの段でスタッフを20名まで登録できるようになります。

問題は、STORES 予約のチームプラン(300件)とビジネスプラン(2000件)の間に段がないことです。月400件から500件を受ける規模の店舗は、チームでは足りず、ビジネスでは過剰になります。ここは50件ごと1,078円の追加で埋めるのが公式の答えですが、月200件分を追加すると4,312円の上乗せになり、チーム19,690円と合わせて24,002円。ビジネス28,600円との差はあまり大きくありません。RESERVAはシルバー500件という段があるので、この帯では素直です。

課金の軸が違うことが、後から効いてくる

公式が明示している課金の軸を並べます。ここが今回の記事でいちばん伝えたい部分です。

RESERVAの料金ページで軸として掲げられているのは、月間予約件数(50件から4,000件)、登録顧客件数(250件から20,000件)、利用できる機能数(43から116)の3つです。スタッフ数の上限列は料金表にありません。担当者登録やスタッフ指名は機能として掲載されています。店舗数についても本体プランは店舗数課金ではなく、複数店舗は「多店舗管理」オプション(月額22,000円から・税込、シルバープラン以上)として別建てです。

STORES 予約は、料金ページのFAQに「各プランは『月間予約件数』『予約ページ公開数』『登録スタッフ数』を基準に上限が設定されています。」と明記されています。スタッフ数が正面から課金軸に入っているのが特徴です。店舗数は本体プランの課金軸としては書かれておらず、「5店舗以上を運営されている場合はご相談ください」という個別相談の案内があります。

この差は、こう言い換えられます。RESERVAは「何人のお客様を抱えるか」で値段が上がり、STORES 予約は「何人のスタッフで回すか」で値段が上がります。

一人で運営していて顧客リストが積み上がっていく業態、たとえば個人のスクールやカウンセリング、レンタルスペースの運営なら、RESERVAの顧客件数の壁に先に当たります。逆に、スタッフを何人も抱えて指名予約を回す業態、たとえば美容室やサロンなら、STORES 予約のスタッフ数の壁に先に当たります。無料プランの時点では両方とも当たらないので、この差は見えません。だからこそ「無料で始めたあとに効いてくる差」なのです。

公式FAQのプラン選定の目安も、この読み方を裏付けています。「スタッフごとの予約管理が必要な場合はチーム以上、複数の予約ページや高度な集客機能を活用したい場合はビジネス以上、複数店舗・大規模運用や高度なセキュリティ要件がある場合はエンタープライズが目安となります。」

予約管理システムそのものの位置づけについては、比較メディア側も同じ整理をしています。

予約管理システムを導入すると、Web上で24時間予約を受け付け、予約情報や顧客情報を一元管理できます。しかし、料金プランや対応する予約方式、決済、顧客管理、外部サービスとの連携などはサービスによって異なるため、自社の運用に合うシステムを比較して選ぶことが重要です。 出典: bizly.jp

決済手数料の考え方が根本的に違う

料金表だけを見て決めると、いちばん取り逃がすのがここです。

RESERVAのオンラインカード決済は手数料4.9%で、利用可能プランは「フリープラン〜」と記載されています。プラン詳細表でも全6プランに4.9%が並びます。つまり、無料で始めても事前決済が使えて、料率はどのプランでも同じです。予約、月額プラン、回数券、入会費や会費をカードで決済できます。なお料金ページ全体は税込表記ですが、4.9%という料率自体に税抜と税込の別記はありません。

STORES 予約の事前クレジットカード決済手数料は、予約の有料プランの種類では変わりません。決まるのは、STORESのパッケージプラン(フリープランかスタンダードプランか)への加入状況と、中小特別料率の適用有無です。

フリープラン スタンダードプラン
中小特別料率 未適用 5.5% 3.6%
中小特別料率 適用 5.2% 3.3%

「決済ごとの固定額はかかりません。」と明記され、「STORES 予約 の有料プラン(スモール・チーム・ビジネス・エンタープライズ)の種類によって、事前クレジットカード決済手数料が変わることはありません。」とも書かれています。スタンダードプランは月額3,300円(税込・年契約月払いの場合)から利用でき、月払い契約の場合は1店舗あたり月額3,960円です。

ここを計算に落とすと構図が見えます。STORES 予約でスタンダードプランに入らない場合、料率は5.2%から5.5%。RESERVAの4.9%より高くなります。逆にスタンダードプランに入れば3.3%から3.6%まで下がり、RESERVAより低くなります。ただしスタンダードプランの月額3,300円が固定費として乗るので、決済額がある程度ないと元が取れません。

損益分岐はこう考えます。フリープラン5.2%とスタンダードプラン3.3%の差は1.9ポイント。月額3,300円をこの差で割ると、月の決済額がおよそ17万円を超えたあたりから、スタンダードプランに入る側が有利になります。事前決済の対象は「予約完了時のお支払い」「月謝の集金」「回数券の販売」なので、月謝制のスクールやジムなら早い段階でこの水準を超えます。単発予約が中心の業態なら、しばらくはフリープランのままで様子を見る判断もあります。

スタンダードプランに入ると付いてくるものも公開されています。対面キャッシュレス決済が1.98%から(中小特別料率適用時、VISA・Mastercard)、STORES ネットショップとSTORES レジのスタンダードプラン機能、決済端末2の無償貸出(年契約かつ所定の条件を満たす場合)です。店頭会計もまとめて置き換える計画があるなら、この束は効きます。

オプション費用の並びを見る

本体の月額だけで判断すると、運用に必要な機能が有料オプションだったという事故が起きます。両者のオプションを並べます。

RESERVAの機能追加オプション(すべて税込)は、LINE連携が月額3,300円でフリープランから、Googleカレンダー連携が0円でフリープランから、Zoom連携が0円でゴールドプランから、多店舗管理が月額22,000円からでシルバープランから、メルマガ・DM配信が0円からでフリープランから、クーポン発行が1クーポンあたり330円でフリープランから、Akerun連携とRemoteLOCK連携がそれぞれ1台あたり1,100円からでエンタープライズプランから、タグの追加埋め込みが0円でエンタープライズプランから、QRコード受付アプリとAPI連携が要問合せでスイートプランから、という並びです。

STORES 予約のオプション(すべて税込)は、POSレジ連携(STORES レジ)が月額3,300円からでスタンダードプランへの加入が必要、かんざし連携が月額5,500円でチームプラン以上、LINEミニアプリ連携が月額4,400円でスモールプラン以上、タグの追加埋め込みが1個ごと5,500円でスモールプラン以上、SMS追加配信が200通ごと5,500円でビジネスプラン以上、RemoteLOCK連携が月額4,400円でチームプラン以上、入金サイクル短縮化が月額2,200円でスモールプラン以上、API連携がビジネスプラン以上(金額の記載なし)です。

差が出るポイントは3つあります。

第一にLINE連携です。RESERVAはフリープランから月額3,300円で使えます。STORES 予約のLINEミニアプリ連携はスモールプラン以上で月額4,400円なので、無料プランのままLINEから予約を受けることはできません。LINEを主導線にしたい店舗にとって、これは初期の分岐になります。

第二にGoogleカレンダー連携です。RESERVAは0円でフリープランから使えます(双方向連携は施設タイプでエンタープライズプラン以上)。STORES 予約もプラン詳細表にGoogleカレンダーとの双方向連携が掲載されています。どちらも押さえていますが、無料の段階から使えるかどうかで初動の手間が変わります。

第三にPOSレジ連携です。RESERVAの公式サイトにはPOS連携の記載が見当たりません。STORES 予約はSTORES レジとの連携が正面から用意されており、「予約情報は自動でPOSレジに連携し、顧客・売上データをまとめて管理できます。」と説明されています。店頭会計まで一本にまとめたいなら、この差は決定的です。

予約の受け方と、できることの範囲

予約タイプの品揃えは、対応できる業態の広さに直結します。

RESERVAの予約タイプは、サービス提供タイプ、スタッフ指名タイプ、スクールタイプ、イベントタイプ、施設タイプ、宿泊タイプの6つです。宿泊と施設が入っているのが特徴で、公式は「350以上の業種に対応」「累計導入社数350,000社以上」と掲げています。トップページに並ぶ業種カテゴリには、貸し会議室やレンタルスペースといった施設系、民泊や旅館といった宿泊系、自治体・官公庁の窓口業務まで含まれます。部屋登録、区画部屋設定、備品・設備管理、施設登録といったリソース管理の項目もプラン詳細に掲載されています。

STORES 予約の予約ページタイプは、レッスン・イベントタイプ、メニュータイプ、メニュータイプ(複数スタッフ登録)、スクールタイプの4つです。宿泊タイプはありません。掲載されている導入事例の業種タグは美容室・サロン、医療・ヘルスケア、スクール・教室、食品・飲料で、サイト全体の業種別ナビゲーションはアパレル・雑貨、美容・サロン、フィットネス、コーヒー・カフェ、大規模・多店舗向けとなっています。設備・備品機能の設定はプラン詳細表にありますが、部屋単位や区画単位の細かい管理はRESERVAの方が手厚い作りです。

予約以外の機能では、回数券と月謝を両者とも押さえています。RESERVAは回数券に加えて月額プラン(サブスク)があり、回数券分析と月額プラン分析まで用意されています。STORES 予約は回数券と月謝の販売、購入時メッセージのカスタマイズ、購入時情報のカスタマイズが並びます。

カルテについては差があります。RESERVAは「カルテ」が予約受付・管理の項目として掲載されています。STORES 予約の公式サイトにはカルテの記載が見当たりません。施術記録を残したい業態では、ここを先に確認しておくべきです。

電話での予約受付機能については、両サービスとも公式サイトに機能としての記載が見当たりません。電話が主戦場の店舗は、この点を導入相談で必ず確認してください。

サポートの厚みは、どこで切り替わるか

RESERVAはサポート費用がどのプランでも0円です。窓口の種類はプランで変わり、フリー、ブルー、シルバー、ゴールドがメール、エンタープライズとスイートが電話とメールになります。つまり電話でつながるのは月額23,100円(年払)の段からです。そのほかに有償オプションとして、予約サイトの初期設定代行、セキュリティチェックシート、契約書締結、API連携が用意されています。

STORES 予約は「専門チームがサポートします」と案内し、5店舗以上の運営については個別相談で「ご利用状況に合わせたプラン・決済手数料を提案」「専任チームによる運用サポート」と説明しています。2026年夏のアップデートで「おまかせスタート」というシステムセットアップ代行支援の提供開始が告知されています。「STORES でのお店づくり、設定は全部おまかせください。」という内容です。ただし電話サポートの有無については、公式サイトに記載が見当たりません。

他社からの移行についてもSTORES 予約側に記載があります。「移行の可否や手段は、現在ご利用中のシステムやデータの形式によって異なります。具体的な進め方は個別にご相談を承ります」。乗り換えを前提に検討している場合、データの持ち出し方は契約前に詰めておくべき論点です。

口コミを読むときに気をつけたいこと

この2サービスは比較記事が多く、口コミもたくさん出回っています。ただ、読むときには2つ注意点があります。

ひとつは、料金体系が更新されている可能性です。RESERVAの料金ページには「掲載されている料金・機能・仕様・サービス等は掲載時点のものです」という但し書きがあり、STORES 予約はドメイン移行とロゴリニューアルが2026年8月に行われています。1年前の記事に書かれたプラン名や金額が、今も同じとは限りません。

もうひとつは、税表記です。RESERVAもSTORES 予約も公式は税込表記ですが、予約システムの中には税抜で表示する事業者もあります。他社を含めた3社比較や4社比較の記事を読むときは、税の基準がそろっているかを確認してください。ここがずれていると、10%前後の見かけの差が生まれます。

導入判断は、口コミの平均点ではなく、自分の店舗の数字で決めるべきです。月に何件の予約を受けるか、顧客を何人抱えるか、スタッフは何人か、事前決済の月額はいくらか。この4つを紙に書き出せば、どちらのプランでいくらになるかは料金表から機械的に出せます。

選び分けの結論

ここまでの内容を、業態ごとの結論に落とします。

RESERVAが向くのは、施設や宿泊、イベント、自治体窓口のように予約の型が多様な運用です。部屋や区画、備品を単位にした管理が必要なら、選択肢は実質こちらになります。顧客件数で階段が上がる設計なので、リピーターを抱え込む前提の業態とも相性が良いです。無料の段階からLINE連携(月額3,300円)と事前決済(4.9%)を使えるのも、小さく始めたい人には効きます。

STORES 予約が向くのは、スタッフを複数抱えて指名予約を回す店舗、そして店頭会計まで含めて一本化したい店舗です。スタッフ数が正面から課金軸に入っているので見積もりが読みやすく、STORES レジやSTORES 決済との連携が用意されています。事前決済の額が月17万円を超える見込みがあるなら、スタンダードプラン(月額3,300円)に入って料率を3.3%まで下げる構成が合理的です。

判断に迷うのは、月400件から500件の予約を受ける中規模店舗です。この帯はSTORES 予約に段がなく、追加料金で埋めるか一段上げるかの選択になります。RESERVAならシルバー(500件・年払6,600円)がぴったり当てはまります。予約件数だけで見るならRESERVA、スタッフ管理と決済まで含めて見るならSTORES 予約、というのが素直な整理です。

業務を選ぶときの視点は、予約システムでも同じ

在宅ワークや業務委託の市場を20年見てきた立場から言えば、ツール選びで失敗する人には共通点があります。導入時点のコストだけで決めて、運用が回り始めてからの費用を計算に入れていないことです。

予約システムの場合、それは決済手数料と、スタッフや顧客が増えたときのプラン移行として現れます。無料プランで始めれば初月は0円ですが、事前決済を月30万円通せば手数料だけで1万5,000円前後が毎月出ていきます。本体の月額より大きくなることも珍しくありません。「安いプランを選んだ」と思っていた店舗が、1年後の帳簿を見て手数料の合計に驚く、という場面は何度も見てきました。

同じことは仕事の受け方にも当てはまります。仲介手数料が乗る取引と、直接取引とでは、同じ受注額でも手元に残る金額が変わります。長く続けている人ほど、単価そのものより「取引の構造として、どこでいくら引かれるのか」を先に確かめています。手数料0%の直接取引が意味を持つのは、依頼する側が同じ予算でより多くを頼め、受ける側の手取りが厚くなるという、双方に効く構造だからです。予約システムの手数料を精査するのと、まったく同じ発想です。

システム選定を代行したり、導入後の運用設計を請け負ったりする仕事も、業務委託の市場では増えています。予約システムやSaaSの選定支援、社内への定着支援といった領域はAIコンサル・業務活用支援のお仕事として整理されており、ツールを使いこなす側から、選び方を助言する側へ回る道もあります。集客導線の設計まで含めて請け負うならAI・マーケティング・セキュリティのお仕事の領域が近く、予約フォームの埋め込みやサイト側の改修が絡む場合はアプリケーション開発のお仕事の範囲に入ります。

導入の提案書や比較表を書いて社内を通す作業も、地味ですが評価される仕事です。文書の型を押さえておくと通りが良くなるので、ビジネス文書検定のような書式の基礎を確認しておくと役に立ちます。SaaSの比較そのものの読み方については、比較 メリットを最大化する意思決定術!賢いプラットフォーム選びで意思決定の枠組みを整理しています。同じ構造の比較記事として、クラウドサービス同士を軸ごとに並べた【2026年最新】AWS vs Azure 徹底比較|コスト・AI機能・セキュリティの差も、費用の見積もり方の参考になります。

最後にもう一度だけ。この記事の数字は、2026年9月2日時点の両社公式サイトの記載です。契約前には必ず、RESERVAは biz.reserva.be の料金ページ、STORES 予約は stores.fun の料金ページで、その日の数字を確認してください。比較記事は判断の材料であって、契約の根拠ではありません。

よくある質問

Q. RESERVAとSTORES予約、無料プランで受けられる予約件数は違いますか?

どちらも月間予約件数は50件で同じです。差が出るのは他の上限で、RESERVAのフリープランは登録顧客件数250件と機能数43が公開されており、STORES 予約のフリープランは予約ページ公開数2という上限が公開されています。同じ土俵で比べられるのは予約件数だけなので、顧客数で詰まるか予約ページ数で詰まるかを先に想定してください。

Q. 有料プランはどちらが安いですか?

帯によって逆転します。月200件までならRESERVAのブルーが年払で月3,850円、STORES 予約のスモールが年契約一括で月9,790円です。月2,000件までならRESERVAのエンタープライズが23,100円、STORES 予約のビジネスが28,600円で差は縮まります。ただし課金の軸が違うため、スタッフ数や顧客件数を条件に入れると結論は変わります。

Q. 事前決済の手数料はどちらが低いですか?

RESERVAは全プラン一律4.9%です。STORES 予約はパッケージプランの加入状況で決まり、フリープランなら5.5%(中小特別料率適用時5.2%)、スタンダードプランなら3.6%(同3.3%)です。スタンダードプランは月額3,300円かかるため、月の決済額がおよそ17万円を超えるとSTORES 予約側が有利になる計算です。

Q. STORES予約の公式サイトのURLは変わりましたか?

変わりました。旧URLの stores.jp は301(恒久的な移動)で stores.fun へ転送されます。料金や機能の一次情報は stores.fun/reserve/pricing を参照してください。ヘルプセンターとFAQは現在も help.stores.jp と reserve-faq.stores.jp のまま稼働しているため、ドメインが分かれている点に注意が必要です。

Q. 無料でお試しできる期間はどれくらいですか?

RESERVAは予約サイトの初期設定完了日から7日間、エンタープライズプラン相当の機能を試せるトライアルプランが自動適用され、終了後はフリープランへ移行します。ただし予約10件、顧客20件、メール配信5件までの制限があります。STORES 予約はトライアルプランという区分の存在は確認できますが、期間や範囲は公開資料では確認できませんでした。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年8月17日最終更新:2026年9月18日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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