リザービアの料金|美容室に寄せた作りをどう見るか

朝比奈 蒼
朝比奈 蒼
リザービアの料金|美容室に寄せた作りをどう見るか

この記事のポイント

  • リザービア 料金を調べても金額が出てこない理由を
  • 公式サイトの記載から整理しました
  • 公開されている追加オプション3行の内容

「リザービア 料金」で検索して、金額が書かれたページにたどり着けなかった方へ。探し方が悪いわけではありません。公式サイトが金額を掲載しているのは追加オプションの3行だけで、基本プランの料金は公開されていないからです。プラン名も、段階の区分も、初期費用の有無も、公式サイトには記載がありません。

この記事では、公式サイトに実際に書かれている内容だけを使って、確認できることと確認できないことを分けて整理します。公開されている3つの金額、その税の基準、無料で試せる範囲、そして基本料金を問い合わせる前に決めておくべきこと。あわせて、汎用の予約システムと並べたときにこのサービスがどこに位置するのかも見ていきます。数字はすべて2026年9月2日時点の公式サイトの記載です。

最初に確認すべきこと。公式サイトのURLが変わっています

料金の話に入る前に、この点を伝えておく必要があります。検索結果や他社メディアの記事から案内されることのある www 付きの旧ドメインは、現在DNSにAレコードが存在せず、名前解決ができません。3つのパブリックDNSで確認しましたが、いずれも応答がありませんでした。ブラウザで開こうとしても表示されません。

www なしの旧ドメインは生きていますが、HTTP 302で新しいドメインへ転送されます。つまり現在の公式サイトは株式会社リザービアの公式サイトです。旧ドメイン側のサーバーは古いPHPのバージョンを返しており、転送だけを担う残置と見られます。

これは料金以前の話ですが、実務では大事な情報です。旧URLをブックマークしている、社内資料に旧URLを載せている、比較記事から旧URLへ飛ぼうとしている。このいずれかに当てはまると「サイトが開かない」という理由だけで検討から外してしまう可能性があります。サービス自体は健在です。プレスリリースは2026年8月31日まで継続的に更新されています。

サービスの状態は4点とも問題なし

料金を比べる前に確認しておきたいのが、提供終了、新規申し込みの受付停止、提携先や関連サービスの終了、先の日付が決まっているプラン改定の4点です。公式サイトを確認した範囲では、いずれも記載が見当たりませんでした。

「資料請求(無料)」「今すぐ資料請求する」「まずは資料をもらう」の導線は現在も設置されています。連携先についても、A'staff Cloud Smart連携、Salon Answer連携、クーポンサイト連携はいずれも現行の機能として掲載されています。

ひとつだけ注記しておくと、クーポンサイト連携については「※BMSの契約先はクラウドマーケット社となります。」と明記されています。この連携だけは契約先が別会社になるということです。連携が止まるかどうかは、リザービア側ではなく契約先の事情にも左右されます。長期の運用を前提にするなら、この構造は知っておいたほうがいい部分です。

公開されている料金は3行だけ

公式サイトの「ご利用料金」欄に掲載されている内容は、次のとおりです。これで全部です。

追加オプション 金額
BMS(クーポンサイト連携) ¥3,000
LINE予約(ミニアプリ) ¥4,500
オプション相談 ¥4,500

そして但し書きが4つ付いています。公式の表記をそのまま引きます。「※契約期間は一年毎の自動更新となります。」「※オプション金額は1店舗あたりの月額料金です。」「※表示価格はすべて税抜表記です。」「※BMSの契約先はクラウドマーケット社となります。」

この4行から読み取れることが3つあります。1つ目、オプションは店舗単位の課金です。2店舗で同じオプションを使うなら金額は2倍になります。2つ目、契約は年単位の自動更新です。月単位で試して合わなければ止める、という使い方は想定されていません。3つ目、表示は税抜です。

基本料金については、公式サイトに「機能の詳細はフォームよりお問い合わせください。」と書かれており、資料請求か問い合わせが必要になります。初期費用の有無についても、公式サイトに記載が見当たりませんでした。公開資料では確認できませんでした、というのが正確な書き方になります。

税抜表記であることの意味

ここは他社と並べるときの落とし穴なので、独立して書いておきます。

リザービアの公開オプション金額は税抜表記です。一方、RESERVAは料金ページに「※掲載されている料金はすべて税込価格です。」と明記しており、STORES 予約も各プランに「税込」と明記しています。つまり主要な汎用サービス2つは税込、リザービアは税抜です。

この基準を揃えずに数字を並べると、実際より安く見えます。LINE予約のオプション4,500円を税込に直すと4,950円です。参考までに、STORES 予約のLINEミニアプリ連携は月額4,400円(税込)、RESERVAのLINE連携は月額3,300円(税込)と掲載されています。税抜のまま並べると「リザービアが4,500円で真ん中」に見えますが、税込に直すと3つの中でいちばん高い、という順番になります。

比較表を自分で作るときは、まず全部を税込に直してから並べてください。この作業を飛ばした比較記事は世の中にたくさんありますが、判断材料としては使えません。

無料プランはなく、期間限定のお試しの記載もない

無料プランの記載は公式サイトに見当たりませんでした。予約件数、スタッフ数、メール通数といった上限についても記載がありません。そもそも基本料金が非公開なので、上限の公開情報も存在しないという構造です。

無料で提供されているのは資料請求とデモサイトの2つです。デモについては「リザービアの予約を体験できます。どんなふうに予約するのか、お客様の使いやすさをご確認ください。」と案内されています。ここで確認できるのはお客様側の画面で、店側の管理画面の使い勝手ではありません。無料お試し(トライアル)の期間についても、公式サイトに記載が見当たりませんでした。

RESERVAやSTORES 予約が月額0円のプランを用意しているのと比べると、入口の作りがはっきり違います。無料で始めて自分で立ち上げる想定ではなく、担当者と話しながら導入する想定のサービスだと読むのが自然です。この違いは料金の高い安いより先に効いてくるので、自分がどちらのやり方を望むのかを先に決めてください。

何を美容室に寄せているのか

汎用の予約システムと比べたときに、このサービスが何に絞っているのかを機能から読みます。トップページに掲載されている主な対応業種は、美容室、ヘアサロン、理容室、バーバー、リラク、ヘッドスパ、アイラッシュ、眉毛サロン、トータルビューティーサロン、脱毛、エステサロン、ネイルサロン、接骨院、鍼灸治療院です。「美容サロンや、リラクゼーションサロン、治療院で多くご利用いただいています。その他の業種も対応しております。」という補足がついています。

予約フォームは「4ステップで予約が完了します。入力項目は3つのみ(名前、メール、電話番号)。」とされ、予約アプリには「日時を選択するだけの『1ステップ予約』機能も人気です。」という記載があります。予約完了までの手数を削ることに機能を割いている、という設計です。

スタッフ指名まわりも具体的です。「スタッフ専用ページ」で「スタッフ指名予約ページを作れます。このページのURLをInstagramやスタッフページに貼れば、お客様は簡単に予約できます。」とされています。スタイリスト個人がSNSで集客する動きに直接合わせた作りです。

設備の予約にも対応しています。「美容機器や個室など、スタッフが複数いるけど設備の数が限られる場合に、設備の利用が重ならないように予約を制限できます。」という説明です。脱毛機や個室が1台しかない店では、この制御があるかどうかで運用が変わります。

集客の入口も複数用意されています。「Google検索からサロン予約でき、予約途中の離脱を減らせます。リザービアなら、予約手数料0円でGoogleから予約できます。」とあり、クーポンサイト連携では「クーポンサイト、Google、LINE、電話の予約をひとつの画面で確認できます。」と説明されています。電話予約も同じ画面で確認できる旨が書かれており、電話が残っている業種の実態に合わせた作りだと分かります。

外部連携の位置づけについては、第三者の解説でも次のように整理されています。

リザービアの最大の強みは、外部サービスとの連携力です。LINE公式アカウントと連携すれば、お客様は普段使い慣れたLINEから24時間いつでも予約できます。また、Googleビジネスプロフィールと連携することで、Google検索やGoogleマップから直接予約ボタンを表示でき、新規顧客獲得の導線を強化できます。 出典: b-merit.jp

そもそもオンライン予約を入れる理由についても、同じ記事が端的に書いています。

電話予約は、施術中や営業時間外には対応できず、予約機会を逃してしまうリスクがあります。リザービアを導入すれば、お客様は24時間365日いつでもオンラインで予約でき、予約の取りこぼしを防げます。 出典: b-merit.jp

予約以外の機能はどこまでか

予約台帳、予約集計、チケット機能(回数券)、シフト管理、リマインド送信、口コミ、クーポン、そして「気になる!機能」が掲載されています。

シフト管理は「固定シフトの自動更新、クーポンサイトとのシフト連動、24時をまたぐ予約の受付など、お店ごとに細かく設定できます。」とあり、リマインドは「施術日から60日後まで、メッセージを設定できます。来店当日のお礼メールや、1週間後のフォローメール、30日後の再来店促進メールなどに活用できます。」とされています。60日という期間設計は、次の来店サイクルに合わせて自動で追いかける前提です。

「気になる!機能」は聞き慣れない名前ですが、「予約時に、オプションメニューを『相談する』ボタンと共に表示できます。気になるオプションをお客様が選びやすくなり、客単価アップにつながります。」という機能です。予約の段階でアップセルの入口を作る発想で、汎用のシステムにはあまり見ない作りです。

予約集計は「経路別の予約数や、クーポン別の予約数を見れます。クーポンの効果検証や、集客施策のPDCAを回すのに活かせます。」とされています。クーポンサイトからの予約が何割かを見て、掲載料と釣り合っているかを判断する用途です。

カルテと顧客管理は連携先の機能

ここは見落としやすい構造なので、はっきり書きます。

リザービア本体の機能一覧に「カルテ」という項目は見当たりません。カルテに言及があるのは、POSシステムとの連携の説明の中だけです。「店舗間でのカルテ共有はもちろん本部機能を使えば、店舗ごとの比較や合算売上も確認できます。」という記載で、つまりカルテは連携先のPOS側が持つ機能として説明されています。

顧客管理についても同様で、別のPOS連携の説明で「予約管理と会計管理・顧客管理の連携ができます。」と書かれています。予約システム単体ではなく、POSと組み合わせて完成する構成だと読めます。

これが意味するのは、費用が予約システムの料金だけで終わらない可能性があるということです。カルテと顧客管理を使いたいなら、連携先のPOSの契約も要ります。基本料金を問い合わせるときは、そこまで含めた総額を聞いてください。予約システムの月額だけを比較して安いほうを選ぶと、この部分で計算が狂います。

複数店舗をまとめて管理する機能についても、明確な記載は見当たりませんでした。関連する記載として、POS連携の「別店舗利用をされるお客様のデータも自店舗で見られます。」や「店舗間でのカルテ共有」があるだけです。多店舗の一括管理は連携先の本部機能に依存する形と読めます。

決済まわりで公開されていること

オンライン決済については「事前登録したカードからキャンセル料を回収でき、無断キャンセル防止につながります。会計時間の短縮にもなります。」という記載があります。機能ページでは別名として salonpay という名称が使われています。

一方で、事前決済そのものの可否や、決済手数料の料率については、公式サイトに記載が見当たりませんでした。公開資料では確認できませんでした。参考までに、RESERVAはオンラインカード決済の手数料を4.9%と公開しており、STORES 予約は加入状況に応じて5.5%または3.6%(中小特別料率の適用時は5.2%または3.3%)と公開しています。料率が非公開であること自体は珍しくありませんが、月商の数%が動く項目なので、見積もりを取るときに必ず聞いてください。

公式が出している調査データが判断材料になる

このサービスの特徴として、プレスリリース欄に自社の利用データを集計した調査レポートが継続的に公開されています。料金は非公開ですが、こちらは数字が出ています。

たとえば2026年8月12日には「ご利用サロンの約6割が指名機能を運用|WEB予約では3分の1が指名」というレポートが出ています。8月19日には「サロン業種別 客単価は最大7倍差|ヘッドスパ専門店は2万円台・アイとネイルは5〜7千円」、8月28日には「サロン予約 時間帯別キャンセル率|10時台16.6%が最高・22時台11.2%が最低」といった内容です。

こうしたデータが出ているということは、7,000店規模の予約データを持っているということでもあります。導入実績については、トップページが「大手サロンから個人サロンまで 7,000店以上の導入実績があります」、機能一覧ページが「サービス提供10年以上、導入店舗7,500店の実績があります。」と、ページによって数字が異なる形で掲載されています。どちらの数字を引くかで印象が変わるので、参照するときはページを添えてください。

ほかにも、業種によって予約の性質が大きく違うことを示すレポートが並んでいます。8月14日の「サロン業種別 予約9指標|業種で予約から来店までの日数10倍差・当日予約リラク43%」は、リラクゼーション系で当日予約が43%を占めるという内容です。当日予約が半分近くを占める業種と、1ヶ月先まで埋まる業種とでは、予約システムに求める機能がまったく違います。前者ならスマートフォンでの空き枠表示の速さが命ですし、後者ならリマインドと変更受付の作りが効いてきます。

8月26日の「サロン業種別 平均施術時間|理容室47分〜ヘッドスパ専門店116分で2倍以上」も、枠設計に直結する数字です。1枠を何分で切るかは予約システムの設定そのものなので、業種の平均から自店がどれだけ離れているかを知っておくと、設定の初期値を決めやすくなります。

8月17日の「サロン予約経路と客単価|クーポン経由は電話・店頭より6%低くエステで34%差」は、クーポンサイト連携を使うかどうかの判断材料になります。経路によって客単価が変わるなら、掲載料と客単価の差を掛け合わせて、その経路を維持する価値があるかを計算できます。予約集計で経路別の予約数が見られる機能は、まさにこの計算のためにあります。

自店の数字を業界平均と比べたいなら、この調査レポートは無料で読める材料です。キャンセル率が10時台で高いという傾向は、朝いちばんの枠にリマインドを厚くするといった具体的な打ち手に落とせます。料金を問い合わせる前に、まずここを読んでみる価値があります。

サポートと運営会社

サポートは「導入前後はマンツーマンでサポート」とされ、問い合わせ手段は「お電話・メール・チャットで素早く対応します。」と案内されています。電話の受付時間はサイト共通のフッターに「お電話のお問合わせ 平日:10:00〜18:00」と記載があります。導入時は「マンツーマンの導入サポートがあるので、スムーズに使い始められます。」とされ、契約者向けのセミナーも定期的に開催されています。

電話とチャットの窓口が最初から用意されている点は、汎用サービスとの違いです。RESERVAは電話サポートが上位2プラン限定で、STORES 予約は電話サポートの有無について公式サイトに記載が見当たりませんでした。基本料金が非公開であることの裏返しとして、人が付く前提の価格設計になっていると読むのが自然です。

運営会社は株式会社リザービアで、設立は2005年10月17日、資本金は5,400万円(資本準備金含む)、所在地は東京都豊島区東池袋のサンシャイン60、代表取締役は土井政和氏、従業員数は40名と公開されています。事業内容はreservia事業とITプランニング事業です。設立から20年という年数は、予約システムの分野では長いほうに入ります。

汎用の予約システムと並べるとどこに位置するか

同じ「予約システム」という括りでも、料金の公開のされ方だけで4つのタイプに分かれます。整理しておきます。

RESERVAは6段階の料金をすべて税込で公開しており、無料のフリープランがあります。年払いならブルーが月3,850円、シルバーが6,600円、ゴールドが13,200円、エンタープライズが23,100円、スイートが46,200円です。課金の軸は月間予約件数、登録顧客件数、機能数の3つで、対応業種は350以上と幅広く取っています。自分で登録して自分で立ち上げる流れです。

STORES 予約も税込で公開しており、フリープランが0円、年契約・一括払いでスモールが月9,790円、チームが19,690円、ビジネスが28,600円、エンタープライズが66,000円です。課金の軸は月間予約件数、予約ページ公開数、登録スタッフ数の3つで、スタッフ数が軸に入っているのが特徴です。事前決済の手数料も公開されています。

リザービアは基本料金が非公開で、公開されているのはオプション3行のみ、しかも税抜。無料プランはなく、契約は年単位の自動更新。対応業種は美容サロンと治療院に寄せています。

医療機関向けのドクターキューブは、料金ページの本文が「ドクターキューブは、運用によって構成内容や価格条件が異なります。お打ち合わせのうえ、お見積を提示させていただきます。」の一文だけで、金額の記載が一切ありません。「※ソフト・ハードのパッケージ販売は致しておりません。」とも書かれており、ハードウェアを含む個別構成が前提です。

この4つを並べると、料金の公開度と業種の絞り込み度がきれいに対応しているのが分かります。汎用で幅広く取るサービスほど料金を公開し、業種を絞るサービスほど非公開にして個別の見積もりに寄せています。どちらが良いという話ではなく、選び方が変わるということです。料金表を見て決めたい人は前者、要件を相談しながら決めたい人は後者に向いています。

美容室という業種で見たときの判断軸をひとつ挙げるなら、クーポンサイトからの予約をシステム上でどう扱うかです。汎用のサービスは、この経路を前提にした機能を持っていません。クーポンサイトの予約と自社サイトの予約を1つの台帳で見たい、シフトも連動させたい、という要件があるなら、その時点で選択肢はかなり絞られます。逆にクーポンサイトを使っていない店なら、汎用サービスの料金表で足りる可能性が高くなります。

予約が入ったあとの動きも料金の一部として見る

料金を比べるときに抜けやすいのが、予約が入ったあとに動く機能です。ここが弱いと、システムを入れても現場の作業は減りません。

リマインド送信は「施術日から60日後まで、メッセージを設定できます。」とされており、来店当日のお礼、1週間後のフォロー、30日後の再来店促進といった使い分けが想定されています。口コミの依頼も自動送信のメッセージやメールから行える作りで、「お客様は、年齢・性別・感想を入れるだけで完了します。表示したくない口コミは非表示にできます。」と説明されています。

チケット機能(回数券)は「回数券をオンラインで管理できます。紙の管理と違い、手間もミスもありません。お客様はアプリからチケットを確認できます。」とされています。紙の回数券を配っている店なら、残回数の確認と紛失対応がなくなる分だけ受付の作業が減ります。

こうした機能が基本料金に含まれるのか、オプションなのかは公開されていません。見積もりを取るときは、金額だけでなく「どこまでが標準構成か」を必ず一緒に聞いてください。同じ金額でも、含まれる範囲が違えば比較になりません。

資料請求の前に決めておくこと

料金が非公開ということは、見積もりの前提を自分で示さないと数字が出てこないということです。問い合わせる前に、次の項目を決めておいてください。

・店舗数はいくつか。オプションは1店舗あたりの月額なので店舗数で倍になる ・スタッフは何名か。指名予約を使うか ・カルテと顧客管理は必要か。必要ならPOSの契約が別に要る ・クーポンサイトからの予約を取り込むか。取り込むならBMSのオプションが乗る ・LINEから予約を受けるか。受けるならオプションが乗る ・事前決済を使うか。使うなら決済手数料の料率を必ず聞く ・初期費用はあるか。あるならいくらか ・年単位の自動更新であることを踏まえて、途中解約の条件はどうなるか

この8項目を書き出して問い合わせると、返ってくる見積もりが比較可能な形になります。逆に何も決めずに資料請求すると、標準構成の資料が届くだけで、自分の店の金額は分からないままです。汎用サービスと違って料金表を眺めて選ぶことができない以上、この準備の差がそのまま検討の速度になります。

導入と運用の作業を誰が引き受けるか

料金が非公開のサービスを検討するときは、比較の作業そのものが重くなります。3社に問い合わせて、それぞれ違う形式の見積もりが返ってきて、税の基準も項目の粒度もバラバラ。これを揃えて並べる作業は、店を回しながらやると1週間は取られます。

この要件整理と比較の作業は、業務システムの選定支援として外に出せます。どんな依頼になるかはAIコンサル・業務活用支援のお仕事にまとまっています。ツールを選んで終わりではなく、導入後に現場が使い続けられる状態にするところまでを含む案件が多い領域です。

予約ボタンを自社サイトに埋め込む、スタッフ個別の予約ページをSNSの導線に組み込む、効果測定のタグを入れるといった実装はアプリケーション開発のお仕事の範囲です。数時間から数日で終わる作業なので、単発で頼みやすい部分でもあります。妥当な金額かどうかを判断したいときは、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で職種としての相場を見ておくと基準ができます。

予約後のリマインド文面や口コミ依頼メッセージの作成を任せる方法もあります。どこまで頼めるかはオンライン秘書サービス比較|料金・対応業務で選ぶ【2026年版】に整理してあります。60日後まで設定できるリマインドは、文面の質がそのまま再来店率に効く部分です。文章の基礎を持つ人材を見分ける目安としてはビジネス文書検定のような資格が参考になります。

運営者として見てきた限りでの補足

在宅ワークと業務委託の市場を20年運営してきた立場から言うと、料金が非公開のサービスを「不親切だ」と切り捨てるのは早計です。人が付いて設定まで面倒を見る前提の商品は、構成によって原価が変わるので、一律の表を出せないという事情があります。問題は非公開であること自体ではなく、こちらが何を求めているかを言語化しないまま見積もりを取ってしまうことです。同じサービスでも、要件を整理して依頼した店と、丸投げした店では、届く提案の質がまるで違います。

外注も同じ構造です。仲介の手数料が乗る経路では、依頼者が払った金額と受け手に届く金額の間に差が生まれます。手数料0%の直接取引なら、同じ予算でより多く頼めて、受け手の手取りも厚くなる。長く続いている関係を見ていると、依頼者は毎回条件を叩き直すのではなく、「この人に頼めば要件整理から任せられる」という状態を作りにいっています。予約システムの選定は、まさにそういう任せ方が合う仕事です。

公式サイトで確認できるのは、オプション3行と機能の一覧、そして自社データの調査レポートまでです。基本料金は問い合わせないと出てきません。だからこそ、問い合わせる前に自分の店の条件を書き出しておく。それだけで、返ってくる数字の意味が変わります。

よくある質問

Q. リザービアの料金はいくらですか?

基本プランの料金は公式サイトで公開されていません。プラン名も段階の区分も掲載がなく、金額を知るには資料請求または問い合わせが必要です。公開されているのは追加オプション3種類のみで、クーポンサイト連携(BMS)が3,000円、LINE予約(ミニアプリ)が4,500円、オプション相談が4,500円です。いずれも税抜表記で、1店舗あたりの月額料金と明記されています。

Q. 無料プランや無料お試しはありますか?

無料プランの記載は公式サイトに見当たりません。無料お試しの期間についても記載がなく、公開資料では確認できませんでした。無料で用意されているのは資料請求とデモサイトの2つです。デモではお客様側の予約画面を体験できますが、店側の管理画面の使い勝手は確認できません。月額0円のプランがあるRESERVAやSTORES 予約とは入口の作りが異なります。

Q. 他社と料金を比べるときに注意することはありますか?

税の基準です。リザービアの公開オプション金額は「※表示価格はすべて税抜表記です。」と明記されていますが、RESERVAとSTORES 予約はいずれも税込表記です。税抜のまま並べると実際より安く見えます。LINE予約の4,500円は税込に直すと4,950円で、他社の同種オプションより高い順番になります。比較表を作るときは全部を税込に揃えてください。

Q. カルテや顧客管理は使えますか?

リザービア本体の機能一覧に「カルテ」の項目は見当たりません。カルテに言及があるのはPOSシステムとの連携の説明の中だけで、連携先の機能として説明されています。顧客管理についても同様に、POS連携の説明で「予約管理と会計管理・顧客管理の連携ができます。」と書かれています。これらが必要な場合は、連携先の契約も含めた総額で見積もりを取ってください。

Q. 契約期間や解約の条件はどうなっていますか?

公開されている但し書きに「※契約期間は一年毎の自動更新となります。」と明記されています。年単位の自動更新なので、月ごとに使い勝手を試して合わなければ止める、という運用は想定されていません。途中解約の具体的な条件については公式サイトに記載が見当たらないため、問い合わせの段階で必ず確認しておくことをおすすめします。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年5月22日最終更新:2026年9月3日
朝比奈 蒼

この記事を書いた人

朝比奈 蒼@SOHO編集部

ITメディア編集者

IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。

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