So-net(ソネット)の情報漏洩|会員データベースへの不正アクセスで2,141,986件 漏れた項目と会員がまずすること 2026


この記事のポイント
- ✓ソネット(So-net)の情報漏洩を公式発表で整理
- ✓会員データベースへの不正アクセスで2,141,986件の会員情報が漏洩し
- ✓4つのメールサービスではメールアドレスパスワードも対象
ソネット(So-net)の情報漏洩は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が2026年10月27日に発表したもので、インターネット接続サービス「So-net」の会員データベースが外部から不正アクセスを受け、現会員と2026年3月以降に退会した元会員の情報が合計2,141,986件漏洩したと公表されています。 漏れた項目は氏名、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、生年月日、性別、インターネット接続用IDで、会員のパスワードとクレジットカード情報は含まれていません。 ただし、メールサービス(G)、A-Box、ソネット VAIO メール、PostPet メールアカウントサービスの4つのメールサービスでは、合計54,401アドレスでメールアドレスとメールアドレスパスワードの両方が漏洩しており、会社側が10月27日にそのパスワードを初期化しています。
会員がまずすることは3つです。 この4つのメールサービスを使っているならマイページでメールアドレスパスワードを再設定すること、同じパスワードを他のサービスでも使っていたなら、そちらも変えること、そして So-net を名乗るメールやSMS、電話に応じないことです。 この記事では、公式発表と会社の「ご質問と回答」ページに書かれている事実だけをもとに、何が漏れて何が漏れていないのか、自分が対象かをどう確かめるか、対象の項目ごとに何をすべきかを整理します。 2026年10月28日時点の記載にもとづいています。
2026年10月27日の発表で分かったこと(公表の経緯)
ソニーネットワークコミュニケーションズは、2026年10月27日付のニュースリリース「So-net 会員データベースへの不正アクセスに伴う情報漏洩に関するお詫びとお知らせ」で、経緯を3つの日付で説明しています。
- 2026年10月19日(月)。So-net 会員データベースに対して外部から不正アクセスを受けた
- 2026年10月23日(金)。同アクセスがあったことを確認し、速やかに対象のサーバを停止して、不正アクセス元からの通信を遮断した
- 2026年10月24日(土)。調査の結果、不正アクセスにより個人情報の漏洩が認められ、その項目と件数を把握した
つまり、不正アクセスがあってから会社が気づくまでに4日、気づいてから公表までに4日という時間の流れです。 公表の文面は「情報漏洩を確認しました」と言い切る形になっています。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するインターネット接続サービス「So-net」において、会員データベースへの不正アクセスによる情報漏洩を確認しました。 出典: sonynetwork.co.jp
同じ発表には、ソニーネットワークコミュニケーションズが NTTドコモから委託を受けて管理している、ドコモ光「plala(Sコース)」の会員情報443,495件が同じデータベースにあり、同じ項目が漏洩したことも書かれています。 plala(Sコース)の会員については NTTドコモが同日に別の案内を出しており、窓口も別です。 この記事は So-net 会員の側を扱います。
公表後の動きとしては、会社の「ご質問と回答」ページ(2026年10月28日時点)に「今後の情報は当社ホームページのニュースリリースで順次案内する」と書かれています。 10月28日の時点で、10月27日の発表より後の続報や訂正はニュースリリースの一覧に出ていません。 会社が「原因および影響範囲の詳細に関する調査を進めております」としているため、件数や項目が今後変わる可能性はあります。 この記事の数字はすべて10月27日の発表にある数字です。
漏洩した項目と、含まれていない項目
公式発表は、漏洩した情報を5つの区分に分けています。 会員が自分に関係のある区分を見つけやすいように、漏れた項目と、会社が「含まれない」「漏洩は無い」と明記した項目を分けて表にします。
| 区分 | 件数 | 漏洩した項目 |
|---|---|---|
| So-net 会員情報 | 合計2,141,986件(現会員1,869,771件、2026年3月以降に退会した元会員272,215件) | 氏名、電話番号、メールアドレス、ユーザーID、生年月日、性別、インターネット接続用ID |
| 4つのメールサービスのメールアドレスとメールアドレスパスワード | 54,401アドレス | メールアドレス、メールアドレスパスワード |
| 銀行口座情報 | 16件 | 金融機関名、銀行番号、支店名、支店番号、預金種目、口座番号、口座名義人 |
| パスワード再設定用の通知書情報 | 7件 | 通知書の情報(会社がパスワードを初期化済み) |
| 会社が「含まれない」「漏洩は無い」と明記したもの |
|---|
| 会員情報のパスワード(マイページにログインするユーザーIDのパスワード) |
| クレジットカード情報(上の区分のいずれにも含まれない。会社はクレジットカード情報を保持していない) |
| 口座暗証番号(会社は保有していない) |
| 2026年2月末日までに退会した人の情報 |
| NURO を含む、上記以外のサービスの情報 |
| 基本メールボックス(無料)のメールアドレスパスワード |
| 一部サービスのインターネット接続に必要な接続パスワード |
項目の中で分かりにくいのが「ユーザーID」と「インターネット接続用ID」の違いです。 会社の「ご質問と回答」ページによると、ユーザーIDはマイページにログインするためのIDで、接続用IDはインターネットに接続するときに入力するIDです。 どちらもIDだけが漏れ、ログインに必要なパスワードは漏れていない、というのが会社の説明です。
もう1つ注意したいのが、元会員の扱いです。 「退会したのになぜ自分の情報が残っているのか」という疑問に対して、会社は「ご利用最終月の利用料金の請求やお問い合わせ対応などの観点から、退会後も一定期間情報を保持している」と答えています。 そのため、2026年3月以降に退会した人は現会員と同じ扱いで対象になり、2026年2月末日までに退会した人は対象外です。
メールアドレスパスワードが漏洩した4つのメールサービス
今回の発表で、会員が最も急いで対応する必要があるのがこの区分です。 メールアドレスとメールアドレスパスワードの両方が漏れたということは、第三者がメールソフトや So-net Webメールからメールを読んだり送ったりできる状態だった、ということです。 会社自身が「ご質問と回答」ページで、そのように説明しています。
メールアドレスおよび、メールアドレスパスワードの漏えいにより、情報を取得した第三者がメールソフトおよび、So-net Webメールを利用したメールの閲覧、送受信が可能な状況となっておりました。 お客さまのメールアドレスの不正利用防止のため緊急措置としてこのような対策を実施させていただきました。 出典: so-net.ne.jp
対象のメールサービスとアドレス数は次のとおりです。
| サービス名 | ドメイン | 料金区分 | アドレス数 |
|---|---|---|---|
| メールサービス(G) | @.gyao.ne.jp、@.gate01.com、@.pbc.ne.jp、@.highway.ne.jp | 無料 | 24,655 |
| A-Box(追加メールボックス) | @*.so-net.ne.jp | 有料 | 17,672 |
| ソネット VAIO メール | @*.vaio.ne.jp | 有料 | 7,005 |
| PostPet メールアカウントサービス | @postpet*.so-net.ne.jp | 有料 | 5,069 |
「*」の部分にはサブドメインの文字列が入ります。 自分のメールアドレスの「@」より右側が、この表のどれかに当てはまるかで判断できます。 たとえば「@」の右側が「xx.gate01.com」や「xx.gyao.ne.jp」ならメールサービス(G)、「@」の右側が「xx.vaio.ne.jp」ならソネット VAIO メールです。 So-net の基本メールボックス(無料)は対象ではないと会社が明記しているため、「@」の右側が追加メールボックスではない通常の so-net.ne.jp のアドレスを使っているだけなら、この区分には入りません。
会社は被害の拡大を防ぐため、2026年10月27日10時頃から順次、この4つのサービスのメールアドレスパスワードを会社側で強制的に変更しました。 そのため、対象者は10月27日以降、今までのパスワードではメールの送受信ができなくなっています。 「急にメールが受信できなくなった」という状態が起きているなら、この強制変更が原因である可能性が高く、再設定をすればまた使えるようになります。 事前の連絡なしに変更したことについて、会社は「メールアドレスの不正利用防止のための緊急措置」と説明しています。
原因と、会社の対応
原因について、公式発表は「第三者からの不正アクセス(調査中)」とだけ書いています。 どのような手口で侵入されたのか、どの経路から入られたのかは、2026年10月28日時点では公表されていません。 「ご質問と回答」ページでは、サーバを停止して以降、新たな情報漏洩は確認されていないとも書かれています。 つまり、10月19日から10月23日の停止までの間に取られた情報が今回の件数で、それ以降に追加で持ち出された情報はない、というのが会社の説明です。 会社は「引き続き原因究明を進めるとともに、セキュリティ対策および情報管理体制の見直しに取り組む」としており、再発防止策の具体的な中身もまだ発表されていません。
会社の対応として公表されているのは次の5つです。
- 不正アクセスの事実を確認後、速やかに対象のサーバを停止し、不正アクセス元からの通信を遮断した
- 2026年10月27日に、4つのメールサービスのメールアドレスパスワードを会社側で初期化した
- パスワード再設定用の通知書情報が漏洩した7件について、パスワードを初期化した
- 個人情報保護委員会に報告した
- 対象の客に個別にお詫びの連絡をする
二次被害については、「10月27日時点で当社が把握している範囲において、本件に起因する二次被害は確認されていない」と書かれています。 ただし会社は、今後、漏洩した情報を悪用した不審な連絡が届くおそれがあるとして、メール・SMS・電話への応答をしない、本文のリンクを開かない、添付ファイルを開封しない、の3点を呼びかけています。
お詫びの金品や補償については、2026年10月28日時点の発表に記載がありません。 発表にないことは、この記事でも推測しません。 会社のサービスから「お詫びとしてポイントを進呈します」「補償の手続きはこちら」といったメールが届いても、公式のニュースリリースや「ご質問と回答」ページに同じ内容が載っていない限り、公式の案内ではないと考えたほうが安全です。
自分が対象かを確かめる方法
「自分の情報は漏れたのか」は、最初に知りたいことです。 2026年10月28日時点で確かめられる方法を、区分ごとに整理します。
会員情報(2,141,986件の区分)については、現会員と2026年3月以降の元会員が対象で、会社は「対象のお客様には個別にお詫びのご連絡をさせていただきます」としています。 一方で「ご質問と回答」ページでは「現在、対象の特定・範囲の確認を進めております」とも書かれており、10月28日時点では、全員への個別連絡が済んでいるわけではありません。 2026年3月以降に So-net の会員だった人は、連絡を待たずに、対象だという前提で後述の対策を進めるのが現実的です。
メールアドレスパスワードの区分(54,401アドレス)は、自分で判断できます。 前の節の表にあるドメインを自分のメールアドレスと照らし合わせるか、会社が案内しているとおり、マイページで該当サービスの契約状況を確認します。 10月27日以降にそのメールが送受信できなくなっているなら、ほぼ間違いなく対象です。
銀行口座情報(16件)とパスワード再設定用の通知書情報(7件)については、会社は「対象のお客様には個別にお詫びのご連絡をさせていただきます」と明記しています。 件数が少なく、会社が対象者を特定できている区分なので、会社からの個別の連絡が来るかどうかで判断できます。 連絡が来ていないなら、この区分の対象ではない可能性が高いと言えます。 不安なら特設ダイヤルで確認できます。
So-net 以外で確かめる方法として、自分のメールアドレスが過去の漏洩事案に含まれているかを調べられるサービスもあります。 調べ方と、結果が出たときの考え方はHave I Been Pwned(漏えいを調べる方法)の記事に書いてあります。 ただし、今回の So-net の事案のデータがそうしたサービスに登録されているかは分かりません。 そこで「見つからない」と出ても、対象外だという意味にはなりません。
会員がまずすること(対象の項目別に)
漏れた項目によって、やることは変わります。 今回の事案で要るものだけを、優先する順に書きます。
メールアドレスパスワードの再設定
4つのメールサービスの対象者が最初にすることです。 会社は、マイページ( https://www.so-net.ne.jp/mypage/ )からメールアドレスパスワードを再設定するよう案内しています。 「ご質問と回答」ページには、メールサービス(G)、A-Box、ソネット VAIO メール、PostPet メールアカウントサービスのそれぞれについて、パスワード変更手続きのページへの案内が載っています。
再設定したあとの作業も忘れやすい点です。 Outlook などのメールソフトを使っている場合は、メールソフトの設定画面の「パスワード」に入っている値を、新しいメールアドレスパスワードに書き換える必要があります。 So-net Webメールだけを使っている場合は、新しいパスワードでログインできることを確認すれば終わりです。 変更後の反映には数分から30分程度かかる場合があると会社が書いているので、すぐにメールが使えなくても、しばらく待ってから再度試します。
マイページにログインできない場合は、ユーザーIDの確認とパスワードの再設定を、マイページの案内から行います。 それでも手続きができないときは特設ダイヤルに相談するよう案内されています。
同じパスワードの使い回しの見直し
メールアドレスパスワードが漏れた人にとって、より重要なのがこちらです。 漏れたのは So-net のメールのパスワードですが、同じ文字列を他のサービス、たとえばネット通販や SNS、別のメールサービスでも使っていたなら、攻撃者はそのパスワードで他のサービスにもログインを試せます。 これは「パスワードリスト攻撃」と呼ばれる手口で、漏れたメールアドレスとパスワードの組み合わせを、別のサービスに片っ端から入力して試す方法です。
そのため、So-net 側のパスワードを再設定するだけでなく、同じパスワードを使っていたサービスすべてで、別のパスワードに変えます。 サービスごとに違うパスワードにし、覚えられないならパスワード管理のソフトを使うのが現実的です。
会員情報だけが漏れた人(メールアドレスパスワードは漏れていない人)は、So-net のパスワードそのものは漏れていないので、この作業は必須ではありません。 ただし、漏れたメールアドレスと生年月日が「パスワードの推測」に使われる可能性はあります。 生年月日を含むパスワードを使っているなら、この機会に変えます。
二段階認証を設定できるサービスから順に
メールアドレスとパスワードの両方が漏れても、二段階認証(ログイン時にパスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードなどの2つ目の確認を求める仕組み)を設定していれば、パスワードだけでは入れません。 特に、漏れた So-net のメールアドレスを他のサービスのログインIDとして使っている場合は、そのサービス側で二段階認証を設定しておくと、パスワードリスト攻撃に対する備えになります。 仕組みと導入の考え方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。
不審なメール・SMS・電話の見分け方
会員情報が漏れたすべての人に関係するのが、漏れた情報を使った不審な連絡です。 氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日が漏れているため、攻撃者は「So-net の会員のあなた」宛てに、本名入りで、正しい生年月日を知っている体裁の連絡を送れます。 名前や生年月日が合っているからといって、本物の連絡だとは限りません。
会社は、メール・SMS・電話への応答をしない、本文に記載されたリンクを開かない、添付されたファイルを開封しない、の3点を呼びかけています。 これに加えて、次のような連絡は疑います。
- 「情報漏洩のお詫び」「補償の受け取り」を名目に、リンク先でログインや本人確認を求める
- 「パスワードの再設定が必要です」と言って、メールの中のリンクから再設定させようとする
- 電話で、ユーザーIDのパスワードや口座の暗証番号、クレジットカード番号を聞く
パスワードの再設定は、メールの中のリンクからではなく、自分でブラウザに公式のマイページのアドレスを入力するか、ブックマークから開いて行います。 これは今回だけでなく、どのサービスの漏洩でも同じです。 偽メールの見分け方の訓練の考え方は社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドに詳しく書いてあります。 個人でも、「本物のサービスは、メールの中のリンクからパスワードや暗証番号を入力させない」という1点を覚えておくだけで、かなりの偽メールを見抜けます。
銀行口座情報が漏れた16件の対象者
金融機関名、支店名、預金種目、口座番号、口座名義人が漏れた16件については、会社が個別に連絡するとしています。 口座暗証番号は会社が保有していないため漏れていません。 口座番号と名義が分かった第三者に何ができて何ができないかは、金融機関ごとの仕組みで変わるため、この記事では断定しません。 確かなのは、口座番号を知っている人物を装った連絡が来る可能性がある、という点です。 会社から個別の連絡を受けた人は、口座のある金融機関にも事情を伝え、身に覚えのない引き落としや振替がないか、通帳や明細をこまめに確認します。 金融機関ごとに対応が違うため、この記事では手続きを断定しません。
メールアドレスそのものを変えたい場合
ドメインが so-net.ne.jp のメールアドレスについては、変更を希望する場合は So-net マイページで手続きできます。 ただしサブドメイン(「@」の右側)は変更できません。 漏れたメールアドレス宛てに迷惑メールが増えたときの選択肢として、覚えておくとよい点です。
2026年2月末までに退会した人、NURO の利用者は
「ソネットの情報漏洩」と聞いて不安になる人の中には、対象外の人も多く含まれます。 会社が公式に「対象ではない」と明記している範囲を、改めて整理します。
- 2026年2月末日までに So-net を退会した人。「漏洩はございません」と明記
- NURO を含む、So-net 以外のサービスの利用者。「情報漏洩は確認していません」と明記
- 基本メールボックス(無料)のメールアドレスパスワード。「今回の対象でないことを確認」と明記
- クレジットカード情報。会社はクレジットカード情報を保持していないため、漏洩はない
NURO 光の利用者は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するサービスという点で同じ会社ですが、今回漏洩が確認されたのは「So-net 会員データベース」で、NURO については漏洩は確認されていないというのが会社の説明です。 ただし会社は「影響範囲の詳細に関する調査を進めている」としているので、続報が出たときはニュースリリースの一覧で確かめるのが確実です。
もう1つ、住所が漏れた項目に入っていない点も確認しておきます。 今回の公表では、So-net 会員情報の漏洩項目に住所は含まれていません。 住所が漏れた事案での対応は住所が漏れたときの記事に書いてありますが、今回の事案では、少なくとも10月27日の公表の範囲では、住所の心配は要りません。
問い合わせ窓口
公式に案内されている窓口は2つです。
- ご質問と回答のWebページ。https://www.so-net.ne.jp/support/faq/qa202610_01
- So-net 特設ダイヤル。0120-36-8887(平日・土曜 10時00分から18時00分)
特設ダイヤルは、10月27日(火)は20時00分まで受け付け、11月1日(日)と11月3日(祝)も受け付けると案内されています。 電話番号のかけ間違いに注意するよう会社が呼びかけているので、公式ページの番号を見ながらかけます。
電話をかける前に、手元に用意しておくと話が早いものがあります。 マイページにログインするユーザーID、契約しているメールサービスの名前(メールサービス(G)、A-Box など)、退会した人は退会したおおよその時期です。 「自分が対象か」「どの区分に当たるか」「個別の連絡はいつ来るのか」という質問は、この3つがそろっていれば窓口側で確認しやすくなります。 逆に、窓口から電話がかかってきて、ユーザーIDのパスワードや暗証番号を聞かれることはありません。 会社が案内している連絡は、個別のお詫びの連絡であって、電話で秘密の情報を聞き出すものではないからです。
なお、ドコモ光「plala(Sコース)」の会員の窓口は別で、NTTドコモが案内しています。 plala(Sコース)の利用者は、So-net の特設ダイヤルではなく、NTTドコモの案内ページに載っている窓口に問い合わせます。
在宅で仕事をする人が So-net のメールを仕事でも使っている場合
在宅で仕事をしているフリーランスや副業の人の中には、So-net のメールアドレスを取引先とのやり取りに使っている人がいます。 その場合、今回の事案は「自分の個人情報が漏れた」という話にとどまりません。
メールアドレスパスワードが漏洩した4つのメールサービスの対象者は、会社の説明どおり「第三者がメールの閲覧、送受信が可能な状況」にありました。 メールの中に取引先の氏名、連絡先、納品物、見積書などが入っていれば、それらも第三者に読まれた可能性があります。 つまり、自分が預かっていた取引先の情報についても、漏れたおそれがあるという立場になります。
取引先に知らせるかどうかの考え方は、2つの軸で判断します。 1つは、会社に対して守秘義務を負っているか(業務委託契約や秘密保持契約に、情報が漏れたときの報告の定めがあるか)です。 定めがあるなら、契約どおりに報告します。 もう1つは、個人情報保護法の上で自分が「個人情報取扱事業者」として、個人データの漏洩を報告する立場にあるかです。
個人情報保護委員会の「漏えい等の対応とお役立ち資料」のページ(2026年10月28日時点)では、報告が義務づけられる場合の1つとして「不正の目的をもって行われたおそれがある行為による個人データの漏えい等(又はそのおそれ)」が挙げられ、その例に「個人データを格納しているサーバー等において、外部からの不正アクセスによりデータが窃取された場合」が示されています。 この区分は人数の多い少ないに関係なく対象で、報告の期限は「発覚日から60日以内」とされています。 参考: 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
ただし、自分が個人情報取扱事業者に当たるか、メールの中の情報が「個人データ」に当たるかは、事業の形や情報の持ち方で変わります。 断定はできないので、同ページで案内されている「個人情報保護法相談ダイヤル」に、自分の状況を伝えて確認するのが確実です。 取引先への連絡は、「使っていたメールサービスで、提供元の発表によりメールアドレスとパスワードが漏洩したため、やり取りの内容が第三者に読まれた可能性がある。パスワードは再設定済みで、今後は別の連絡手段も用意する」という事実を、分かった時点で伝えるのが基本です。 確かめていないことを「漏れた」と断定して伝える必要はありませんが、黙っていて後から分かるほうが、信用を失います。
仕事用のメールを、接続サービスに付属するメールアドレスで運用していた人は、この機会に、仕事用のメールを接続サービスと切り離すことも検討の対象になります。 接続サービスを解約すればそのメールアドレスも使えなくなりますし、今回のように提供元の事故で突然使えなくなることもあります。 仕事の連絡先が1つのサービスに依存している状態そのものが、在宅で仕事をする人にとっての弱点です。
独自データの考察。在宅で働く人が「アカウントを守る側」に回る
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、情報漏洩の事案で実際に困るのは、漏れた本人だけではありません。 在宅で仕事を受ける人は、取引先から顧客リストや原稿、画像などの情報を預かる立場でもあります。 預かった情報が、自分のメールやクラウドの設定の甘さで漏れたとき、仕事を失うのは自分です。 今回の So-net の事案は、自分の情報が漏れた被害者であると同時に、「取引先の情報を預かる側」としてのアカウント管理を見直すきっかけにもなります。
見直しの中身は、この記事で書いたことと同じです。 サービスごとに別のパスワードにする、二段階認証を設定できるサービスはすべて設定する、仕事用のメールは接続サービスのメールに依存させない、そして取引先の情報を預かるときは「漏れたときに誰に何を報告するか」を契約の段階で決めておくことです。 在宅で仕事を受ける側がここまで整えておくと、取引先からは「この人に任せると安心」という評価につながり、長く続く関係になりやすい、というのが運営者として見てきた実感です。
セキュリティを仕事そのものにする道もあります。 情報漏洩の事案が続くなか、中小企業のセキュリティ対策を在宅で支援する仕事は、需要が増えている分野です。 AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、@SOHOで扱っているこの分野の仕事の内容と、求められるスキルを紹介しています。 ネットワークの基礎から学ぶなら、CCNA(シスコ技術者認定)のような資格が、不正アクセスの仕組みを理解する入口になります。
最後に、この記事の数字と項目は、2026年10月27日のソニーネットワークコミュニケーションズの発表と、同社の「ご質問と回答」ページ(10月28日時点)にもとづいています。 会社は原因と影響範囲の調査を続けており、続報はニュースリリースの一覧で案内するとしています。 対象かどうか、やるべきことが変わる可能性があるので、公式の続報を確かめてから動くことを基本にしてください。
よくある質問
Q. ソネットの情報漏洩で、自分のパスワードも漏れたのですか?
会員情報の区分では、マイページにログインするパスワードは漏れていないと会社が明記しています。ただし、メールサービス(G)、A-Box、ソネット VAIO メール、PostPet メールアカウントサービスの4つを使っている人は、メールアドレスパスワードが漏れており、10月27日に会社側で初期化されています。該当する人はマイページで再設定が必要です。
Q. クレジットカード情報は漏れていますか?
漏れていません。会社は「上記いずれにもクレジットカード情報は含まれていない」と発表しており、ご質問と回答のページでも「クレジットカード情報を保持していないため、漏えいはない」と説明しています。カード会社を名乗って番号を聞く連絡が来たら、今回の事案に便乗した偽の連絡と考えて応じないでください。
Q. 2026年2月に退会しました。対象になりますか?
対象外です。会社は「2026年2月末日までに退会された方の漏洩はございません」と明記しています。対象になるのは、2026年10月27日時点の現会員と、2026年3月以降に退会した元会員です。退会の時期があいまいなら、So-net 特設ダイヤル(0120-36-8887、平日・土曜10時から18時)で確認できます。
Q. 急に So-net のメールが受信できなくなりました。関係がありますか?
関係がある可能性が高いです。会社は2026年10月27日10時頃から、パスワードが漏れた4つのメールサービスのメールアドレスパスワードを順次強制変更しました。マイページから新しいパスワードを設定し、Outlook などのメールソフトを使っている場合は、ソフト側のパスワードの設定も新しいものに書き換えてください。反映に最大30分程度かかる場合があります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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