マイナポータルからのメールは本物か|公式の通知と偽メールの見分け方 2026


この記事のポイント
- ✓マイナポータルからのメールが本物かは
- ✓公式の差出元 [email protected]
- ✓2026年11月1日時点のデジタル庁と法務省の公式の記載をもとに
マイナポータルを名乗るメールが届き、本物かどうかを確かめたい人に向けて、先に結論を書きます。マイナポータルの公式のよくある質問は、マイナポータルからのメールの差出元は「[email protected]」であり、本文に書かれたマイナポータルのURLは、ドメインが「myna.go.jp」のもの(https で始まり、スラッシュで終わる形)が正しいと案内しています。デジタル庁は、口座番号や暗証番号などをメール、SMS(ショートメッセージ)、電話で尋ねることはないとも明言しています。
一方で、デジタル庁は2026年5月13日に、「[マイナポータル]電子証明書の有効期限が近づいています」などの件名で偽のサイトに誘導するメールを確認したと注意を出しており、差出人が偽装されている可能性があるとしています。2026年11月1日時点の公式の記載をもとに、本物のメールが届く条件、偽メールの見分け方、戸籍の氏名のふりがなに関する連絡の扱い、入力してしまったときの連絡先を順に整理します。
マイナポータルのメールについて公式が案内していること
まず、デジタル庁とマイナポータルの公式のページで確かめられたことを表にします。
| 確かめた内容 | 公式の記載 |
|---|---|
| メールの差出元 | [email protected] |
| 正しいマイナポータルのURL | ドメインが myna.go.jp のもの(https で始まる) |
| 受信を許可する設定 | 特定のアドレスだけ受け取る設定にしている場合は「@myna.go.jp」を受信できるようにする |
| 尋ねないもの | 口座番号や暗証番号などを、メール、SMS、電話で尋ねることはない |
| 確認されている偽メール | 「[マイナポータル]電子証明書の有効期限が近づいています」等の件名で偽サイトに誘導するもの(2026年5月13日公開の注意喚起) |
| なりすまし | 差出元が巧妙に偽装された不正なメールが送られているケースがある |
マイナポータルのよくある質問「マイナポータルから心当たりがないメールが届きました。」には、次のように書かれています。
差出元が[email protected]になっていることをご確認ください。 一見すると気づきにくい小さな文字に置き換えられていないか等、不自然なドメイン名に注意をしてください。 また、差出元が巧妙に偽装されている不正なメールが送信されているケースがあることが確認されています。 出典: マイナポータル よくあるご質問
ドメインとは、メールアドレスの「@」より後ろの部分で、送り主の住所にあたるところです。差出元が [email protected] でなければ偽物を強く疑ってよく、[email protected] でも偽装の可能性は残る、というのが公式の立場です。差出元は判断の入り口にすぎず、最後はメールの外で確かめる必要があります。
マイナポータルからメールが届く仕組み
本物のメールがどういうときに届くかを知っておくと、心当たりのないメールを見分けやすくなります。マイナポータルのよくある質問によると、メールの通知は、利用者登録のときか、ログイン後のメニューにある「メール通知」で設定した人に届きます。
よくある質問「マイナポータルから心当たりがないメールが届きました。」では、「メール通知」の「通知内容」で次の項目にチェックを入れると、メールが届くと説明されています。
| 通知内容の項目 | 届くメールの件名の例(公式に載っている例) |
|---|---|
| ログイン時 | マイナポータルにログインしました |
| 行政機関等からのお知らせ | 「(お知らせの件名の一部)」のお知らせが届きました |
公式に載っているメールの例では、ログインの通知に「マイナポータルにログインがありました」という文とログインの日時が書かれ、心当たりがあるか確かめるよう促しています。行政機関からのお知らせの通知では、送り主の機関(例として国税庁)とお知らせの件名が書かれ、マイナポータルにログインして「お知らせ」から確かめるよう案内されています。どちらのメールも、末尾に「このメールへの返信はできません」と、配信の止め方が書かれています。
ここで大事なのは、本物のお知らせの通知は「マイナポータルにログインして確かめてください」という形をとっていることです。メールの中で手続きを完結させたり、口座番号や暗証番号を入力させたりする作りにはなっていません。
デジタル庁は2024年11月29日のお知らせで、ねんきんネットなどの連携している外部サイトや行政機関からのお知らせについて、タイトルの一部をメールやプッシュ通知に表示するように改善したと公表しています。たとえば「スマホ用電子証明書でコンビニ交付サービスが利用できるようになります」のように、件名から中身が分かる通知が届くことがあります。件名に具体的な内容が書かれているだけで偽物と決めつける必要はありませんが、内容はメールのリンクではなく、自分でマイナポータルにログインして確かめてください。
偽メールの見分け方
マイナポータルのよくある質問には、不審なメールの例が2つ挙がっています。
1つ目は、本文に「myna.go.jp」以外のURLが書かれているメールです。マイナポータルを名乗っているのに、違うアドレスのリンクが書かれていれば、それだけで偽物と判断できます。
2つ目は、本文のリンクの見た目の文字と、実際の行き先が違うメールです。画面には「myna.go.jp」と表示されていても、押すと偽のサイトや詐欺のサイトにつながるよう作られている例が確認されていると書かれています。見た目のURLが正しくても安心できないということです。
パソコンでは、リンクの上にマウスを重ねると、画面の下などに実際の行き先が表示されることがあります。スマートフォンでは、リンクを長押しすると行き先が表示される場合があります。ただし、見落としや操作の誤りで開いてしまう危険もあるので、迷ったら押さないのが基本です。
デジタル庁の「マイナポータルを騙った詐欺メール及び偽サイト(フィッシング詐欺)にご注意ください」(2026年5月13日公開)は、身に覚えのない不審なメールが届いたときは、暗証番号や個人情報を絶対に入力せず、速やかにメールを削除するよう呼びかけています。フィッシングとは、実在の組織を名乗るメールやSMSで偽のサイトに誘導し、IDや暗証番号、カード番号を盗む手口のことです。
見分けるときに確かめる点を、公式の記載に沿ってまとめると次のとおりです。
- 差出元が [email protected] か。1文字だけ違う、小さな文字に置き換えられている、といった不自然な点はないか
- 本文のマイナポータルのURLが「myna.go.jp」か
- 本文やリンク先で、口座番号、暗証番号、カード番号などの入力を求めていないか
- メール通知を自分で設定した覚えがあるか
アドレスの読み方と、正しいサイトの開き方
マイナポータルの公式のよくある質問は、差出元のドメインが「一見すると気づきにくい小さな文字に置き換えられていないか」に注意するよう書いています。偽物は、本物とよく似た文字列を使って目をごまかそうとします。見慣れていない人でも使える読み方を、いくつか挙げます。
1つ目は、ドメインを末尾から読むことです。マイナポータルなら「myna.go.jp」が本体で、「go.jp」は日本の政府機関などに割り当てられる種類のドメインです。偽物は「myna.go.jp」の後ろにさらに別の文字列を付けたり、「go.jp」の部分を別の文字に変えたりして本物らしく見せます。末尾が「myna.go.jp」で終わっていなければ、別のサイトです。
2つ目は、1文字ずつ見比べることです。ローマ字の「n」と「m」、「a」と「o」のように、小さな画面では見分けにくい文字があります。公式の注意書きにある「小さな文字に置き換えられていないか」は、こうした見た目の似た文字を使う手口を指していると考えられます。
3つ目は、そもそもメールのリンクからマイナポータルを開かないことです。警察庁のフィッシング対策のページも、メールのリンクは見た目の真偽の判断が難しいとして、公式のサイトをブックマークしておくか、公式のアプリを使って正しいサイトに接続するよう勧めています。マイナポータルを使う人は、最初に一度、検索結果の広告ではない公式のサイトか、公式のアプリストアからマイナポータルのアプリを入れ、以後はそこからだけ入るようにしておくと安心です。
デジタル庁の2024年3月26日のお知らせでも、マイナポータルを使いたい場合は公式のサイトとアプリを使うよう案内されています。アプリのファイルを、ストア以外の場所からダウンロードして入れるよう誘導された事案があったため、アプリはApp StoreかGoogle Playから入れることを基本にしてください。
電子証明書の有効期限をうたうメールが届いたとき
2026年5月にデジタル庁が注意を出した偽メールの件名は「[マイナポータル]電子証明書の有効期限が近づいています」でした。電子証明書とは、マイナンバーカードに入っている、ネットで本人であることを証明するための仕組みで、有効期限があります。期限があるのは事実なので、もっともらしく見えてしまいます。
マイナンバーカードの更新の流れは、マイナンバーカード総合サイトの「更新手続きについて」に書かれています。要点は次のとおりです。
- 有効期限の2〜3か月前をめどに、有効期限通知書が送られる
- 有効期限通知書は封筒で届く(ページに封筒のイメージが載っている)
- 更新の手続きは、期限までの期間が3か月未満になった日から行える
- 更新にかかる手数料は無料
- 電子証明書の更新は、住民登録のある市区町村の窓口でカードに新しい電子証明書を書き込む
つまり、有効期限の案内の正式な連絡は、郵送の有効期限通知書です。メールのリンク先で暗証番号を入力して更新する、手数料を払う、といった流れは公式の案内には出てきません。有効期限が気になる人は、手元のマイナンバーカードの表面に書かれた有効期限を見るか、郵送の通知書を確かめてください。マイナンバーカード総合サイトによると、有効期限通知書は更新の手続きが始められる日以降に届くよう送られ、何らかの事情で届けられなかった場合は住民登録のある市区町村に戻るため、役所の窓口に返っていないかを確かめるよう案内されています。通知書が手元になくても更新の手続きはできるとされています。
暗証番号は、電子証明書の更新でも窓口で入力するものです。マイナンバーカードの暗証番号をメールのリンク先で入力させようとするものは、偽物と考えてください。
戸籍の氏名のふりがなに関する連絡
マイナポータルの検索では「戸籍 ふりがな メール 本物」という語もよく調べられています。戸籍に氏名のふりがな(フリガナ)を書く制度が始まり、その届出にマイナポータルが使えたためです。法務省の「戸籍に氏名のフリガナが記載されます」のページと関連のページに書かれている内容を、2026年11月1日時点で整理します。
| 確かめた内容 | 法務省の記載 |
|---|---|
| 制度の開始 | 改正戸籍法が令和7年5月26日に施行された |
| 通知の方法 | 本籍地の市区町村長から、住民票の住所あてに、戸籍に記載される予定のふりがなを郵送で通知 |
| 届出の期間 | 令和8年5月25日で届出期間は終了した(マイナポータルのオンライン届出は同日17時まで) |
| 届出がなかった場合 | 通知に書かれたふりがなを、本籍地の市区町村長が戸籍に記載する |
| 手数料 | 届出に手数料は一切かからない |
| 詐欺への注意 | 「届出には手数料がかかる」「届出をしないと罰金」等として金銭を要求するものは全て詐欺 |
法務省のページには、次のように書かれています。
「届出には手数料がかかる」「届出をしないと罰金」等として、金銭を要求するものは全て詐欺です。 また、法務省から外部サイトに誘導するメールを皆様に送信することはありませんので、そのようなメールを受信した際に、メールに記載されているURLにアクセスすることは絶対に避けてください。 出典: 法務省 戸籍に氏名のフリガナが記載されます
2026年11月1日時点では、新しい届出の受付はすでに終わっています。法務省の説明によると、届出がなかった人の戸籍には、市区町村から郵送で通知されたふりがながそのまま記載され、届出をしなかった場合に記載されたふりがなは、一度に限り家庭裁判所の許可なしに変更できるとされています。
この状況で「ふりがなの届出の期限が迫っています」「未届けのため罰金が発生します」といったメールやSMSが届いたら、詐欺と考えてください。ふりがなについて確かめたいことがあるときは、本籍地の市区町村の窓口に、自分で調べた電話番号で問い合わせるのが確実です。
心当たりのないメールが届く理由
本物のマイナポータルのメールが、自分では設定した覚えがないのに届くこともあります。マイナポータルのよくある質問は、その理由を次のように説明しています。
心当たりのないメールが届く場合、家族が自分のマイナポータルに、あなたのメールアドレスを登録していて、メール通知を有効にしている可能性があります。この場合、家族がマイナポータルにログインすると、ログインの通知があなたと家族の両方に届きます。
よくある事例として挙げられているのは、家族などのマイナポータルの登録を手伝ったときや、2023年9月末まで行われていたマイナポイント第2弾の申込みのときに、複数のマイナポータルに同じメールアドレスを登録した、というものです。
公式に書かれている、家族の設定を確かめる手順は次のとおりです。
- 家族のマイナンバーカードで、マイナポータルにログインする
- マイナポータルのメニューの「メール通知」で、自分のメールアドレスが登録されていないかを見る
登録されていた場合は、家族のマイナポータルの「メール通知」から、自分のアドレスを外すか、家族自身のアドレスに変えてもらいます。親の手続きを手伝った人は、一度確かめておくと、心当たりのないログインの通知に驚かずに済みます。
逆に、家族の誰も登録していないのに「マイナポータルにログインしました」という本物の通知が続く場合は、自分のアカウントにログインがあったことになります。次の節の手順で、ログインの記録を確かめてください。
ログインの通知と利用履歴で確かめる
デジタル庁の「マイナポータルの安全な利用のご案内」によると、マイナポータルには、利用者を守るための機能として次のものがあります。
- ログイン情報のメール通知:マイナポータルにログインがあると、あらかじめ登録・設定したメールアドレスにログインの通知が届く
- 利用履歴:ログインの履歴や各種サービスの利用履歴を、いつでも確かめられる
同じページには、マイナポータルの利用ではマイナンバーカードを使った本人確認を行っていて、他人によるなりすましを防いでいるとも書かれています。マイナポータルにログインするには、原則としてマイナンバーカードとその暗証番号が必要です。逆に言えば、カードと暗証番号の両方を他人に渡さない限り、勝手にログインされることは起こりにくい仕組みです。
偽メールは、まさにこの暗証番号を聞き出そうとします。デジタル庁が暗証番号をメールやSMS、電話で尋ねることはない、という公式の記載を覚えておけば、偽物を見抜く大きな手がかりになります。
ログインの通知を受け取る設定にしておくと、身に覚えのないログインにすぐ気づけます。通知の設定は、マイナポータルにログインし、メニューの「メール通知」から「通知内容」を編集して変えられると、よくある質問に書かれています。身に覚えのないログインの通知が来たときの考え方は、不正ログインの通知が来たら|身に覚えのないログインの確かめ方と最初にすること 2026でも整理しています。
メール通知の設定を見直す
マイナポータルのメールの真偽で迷う回数を減らすには、どの通知を受け取るかを自分で把握しておくのが近道です。マイナポータルのよくある質問「登録したメールアドレスにメールが届きません。」と「メール通知の設定を変更したいです。どうすればよいですか。」に沿って、設定の要点を整理します。
- マイナポータルにログインし、メニューの「メール通知」を開く
- 受け取りたい通知内容が表示されているかを見る。表示されていなければ「編集」を押し、「通知内容」の画面で受け取りたい項目にチェックを入れて「OK」を押す
- 登録したメールアドレスの設定が終わっていない場合は、未認証のメールアドレスの下にある「確認コードを送信」を押し、届いた6桁の確認コードを入力する
同じよくある質問には、メールが届かない原因として、登録したアドレスの誤り、受信の制限、迷惑メールのフォルダへの振り分けなどが挙がっています。特定のアドレスだけ受け取る設定にしている人は「@myna.go.jp」を受信できるように設定するよう案内されています。
もう1つ知っておきたいのは、行政機関から届くお知らせのすべてにメールが届くわけではないことです。よくある質問によると、お知らせごとに、送る側の行政機関がメールで通知するかどうかを決めていて、メールの通知の対象外として出されたお知らせは、マイナポータルに届いてもメールは送られません。大事な手続きの連絡を見落とさないためには、メールを待つだけでなく、ときどき自分でマイナポータルにログインして「お知らせ」を見る習慣をつけておくと確実です。
確認コードは、本物の設定の手続きでも使われます。ただし、マイナポータルの画面で自分で「確認コードを送信」を押したときに届くものです。何も操作していないのに確認コードが届き、電話やメッセージでそのコードを教えるよう求められた場合は、詐欺を疑ってください。身に覚えのない確認コードの扱いは、認証コードが勝手に届くのはなぜ|放置してよいかと乗っ取りを防ぐ確認 2026でも整理しています。
税務署や年金のお知らせがマイナポータル経由で届く場合
マイナポータルの本物の通知の中には、税務署や年金に関わる内容が含まれることがあります。マイナポータルのよくある質問に載っているメールの例では、送り主が国税庁、件名が「【税務署からのお知らせ】還付申告の処理状況更新について」というお知らせが届いたことを、[email protected] から知らせています。メールの本文は、マイナポータルにログインして「お知らせ」から確かめるよう案内するだけで、還付の手続きをメールの中で進めさせる作りにはなっていません。
確定申告をした人や、ねんきんネットなどをマイナポータルとつないでいる人には、こうした本物の通知が届きます。一方で、偽メールを送る側も「還付」「税務署」「年金」といった言葉を好んで使います。警察庁のフィッシング対策のページにも、偽メールの文面の例として「申告の参考となる情報について、メッセージボックスに格納しましたので、内容をご確認ください」という文が挙がっています。本物の言い回しをまねた偽物があるということです。
見分けるときの考え方は、ここまでと同じです。
- 本物の通知は「マイナポータルにログインして確かめる」よう案内するだけで、メールの中で口座番号や暗証番号を入力させない
- 還付金を受け取るためにATMに行く、手数料を払う、といった案内は公式の通知に出てこない
- 内容は、メールのリンクではなく、自分で開いたマイナポータルの「お知らせ」で確かめる
税や年金の手続きでお金が戻る話をされると、多くの人が気持ちを動かされます。だからこそ、通知の中身は必ずマイナポータルの中で見る、と決めておくことが大事です。
公金受取口座や給付金を名目にした連絡
マイナポータルでは、給付金などを受け取るための口座(公金受取口座)を登録できます。お金に関わる手続きのため、偽の連絡の名目にも使われやすいところです。
マイナポータルのよくある質問には、「登録したメールアドレスにデジタル庁からメールが届き、口座番号や暗証番号などの入力を求めるウェブサイトが案内されているが、入力しなければならないのか」という質問が載っています。答えは、口座番号や暗証番号などをメール、SMS、電話などで尋ねることはなく、デジタル庁などを騙った詐欺に注意してほしい、というものです。
給付金を受け取るために、メールのリンク先で口座番号を入力する、手数料を払う、といった案内が届いたら、偽物と考えてください。公金受取口座の登録や変更をしたいときは、自分で開いたマイナポータルの画面から行います。給付金の案内そのものが本当にあるかどうかは、住んでいる市区町村の公式サイトや、国の機関の公式サイトで確かめるのが確実です。
職員を名乗る電話にも注意する
偽の連絡はメールだけではありません。デジタル庁の安全な利用のご案内には、政府の職員をかたって偽のマイナポータルにアクセスさせる事案も確認されていると書かれています。職員を名乗る人からマイナポータルへのアクセスを求められたときは、正しいURL(ドメインが myna.go.jp のもの)かどうかを必ず確かめるよう案内されています。
デジタル庁は2024年3月26日のお知らせで、年金事務所を名乗る電話から偽のマイナポータルに誘導した事案を公表しています。公式に書かれている流れは次のとおりです。
- 年金事務所を名乗る電話があり、年金の手続きの期限が近いので、マイナポータルから手続きするよう誘導された
- 偽の年金機構というLINEのIDに登録するよう誘導され、LINEの電話で、偽のマイナポータルのURLから手続きするよう誘導された
- 偽のマイナポータルから、アプリのファイルをダウンロードして入れるよう誘導された
デジタル庁は、不審に感じたらアプリを入れない、または直ちに削除するよう呼びかけています。マイナポータルを使いたいときは、公式のサイトと公式のアプリから入るよう案内されています。電話やLINEで知らない相手から案内されたURLやアプリは使わない、と決めておけば、この種の手口は防げます。
入力してしまったときにすること
偽のサイトを開いてしまっただけで、何も入力していなければ、すぐにサイトを閉じてください。デジタル庁も、偽のマイナポータルにアクセスした場合は、アプリのダウンロードや暗証番号、個人情報などは絶対に入力せず、速やかにサイトを閉じるよう案内しています。すでに入力してしまった場合は、入力した情報ごとに次の順で動きます。
| 入力してしまった情報 | すぐにすること |
|---|---|
| マイナンバーカードの暗証番号 | マイナンバー総合フリーダイヤルでカードの一時利用停止を相談する。あわせて警察に届け出る |
| 銀行の口座番号やネットバンキングの情報 | 銀行の公式サイトに載っている窓口に連絡する |
| クレジットカードの番号 | カードの裏面に書かれた番号でカード会社に連絡し、利用の停止と再発行を相談する |
| 氏名、住所、電話番号 | 今後届く連絡を疑ってかかる。不審な電話やSMSは相手にしない |
マイナンバーカードと暗証番号が盗まれ、勝手に使われているおそれがあるときについて、マイナポータルのよくある質問は、速やかに最寄りの警察か交番に届け出ること、そして24時間365日カードの一時利用停止を受け付けるマイナンバー総合フリーダイヤルに連絡することを案内しています。デジタル庁の「マイナンバーに関するお問い合わせ先」のページによると、番号は0120-95-0178で、メニューの2番「マイナンバーカード及び電子証明書を搭載したスマートフォンの紛失・盗難」による一時利用停止は24時間365日受け付けています。その後、住民票がある市区町村の窓口で電子証明書を失効させる手続きをすると、そのカードでマイナポータルにログインできなくなるとされています。
偽のサイトでアプリを入れてしまった場合は、すぐに削除し、携帯電話会社の窓口に相談してください。警察庁のフィッシング対策のページは、マルウェアに感染すると電話帳の情報が盗まれたり、自分のスマートフォンが偽のSMSの送り元になったりすることがあると説明しています。マルウェアとは、端末に入り込んで情報を盗んだり勝手に操作したりする悪いプログラムのことです。
相談先は、内容によって使い分けます。
- 被害にあった、または被害が心配なとき:警察相談専用電話「#9110」か最寄りの警察署
- お金の支払いや契約のトラブル:消費者ホットライン「188」(近くの消費生活センターなどを案内してもらえる)
- 偽のメールやサイトを見つけたとき:フィッシング対策協議会への報告
マイナンバーそのものが漏れたときにどうなるか、番号を変えられるのかは、マイナンバーが漏洩したらどうなる|番号の変更の手続きと悪用の範囲 2026で詳しく整理しています。
偽メールを報告するときの方法
偽メールは削除すれば済みますが、報告すると、同じ偽サイトの被害を減らすことにつながります。フィッシング対策協議会の報告のページは、フィッシングと思われるメールを、リンクを押さずに報告の受付アドレスへ転送するよう案内しています。転送が難しい場合は、メールのタイトル、差出人の名前、送られた日時、内容の概要を送ってもよいとされています。
SMSは直接転送できないため、画面の写しを撮ってメールに添付して送る形です。報告された情報は、警察などの法執行機関や、名前を使われた組織に提供される場合があると書かれています。なお、迷惑メールのフォルダに入ったメールはすでに検知されているので、報告の必要はないとされています。
報告するかどうかにかかわらず、被害の相談をする可能性がある場合は、メールを削除する前に画面の写しを残しておくと役に立ちます。警察や消費生活センターに相談するときに、届いた日時や文面を説明しやすくなります。
家族や離れて住む親に伝えておきたいこと
マイナポータルは、健康保険証としての利用、公金受取口座の登録、確定申告など、年代を問わず使う場面が増えています。親のマイナポータルの登録を手伝った人は、親のメールにも偽メールが届く可能性を考えておく必要があります。
長い説明より、次の3つだけを決まりとして伝えておくと効果があります。
- マイナポータルや役所が、暗証番号や口座番号をメール、SMS、電話で聞くことはない
- 戸籍のふりがなの届出や、マイナンバーカードの更新に手数料はかからない
- 電話やLINEで案内されたURLやアプリは使わない。マイナポータルはブックマークか公式アプリから開く
家族のマイナポータルに自分のメールアドレスを登録しておくと、家族のログインに自分も気づけるという面もあります。公式のよくある質問にあるとおり、同じアドレスを複数のマイナポータルに登録していると、ログインの通知が両方に届きます。手伝う側と手伝われる側で、どのアドレスを登録しているかを共有しておくと、届いた通知が本物かどうかを判断しやすくなります。
親がスマートフォンでマイナポータルのアプリを使っている場合は、ホーム画面のどのアイコンが公式のアプリかを一緒に確かめておくのも効果があります。偽のアプリを入れさせる手口が公表されている以上、正しいアプリの見た目を知っておくことは、それだけで1つの守りになります。
在宅で働く人がマイナポータルのメールで気をつけること
在宅で働く個人事業主やフリーランスは、確定申告やふるさと納税、年金の手続きなどでマイナポータルを使う機会が多く、行政からのメールが仕事のメールにまざって届きがちです。年末から確定申告の時期にかけては、税や年金を名目にした連絡も増えます。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた@SOHOの運営で見てきた限りでは、手続きのトラブルを避けられている人ほど、「行政の手続きは、メールのリンクではなく、ブックマークしたマイナポータルや公式アプリから入る」という決まりを持っています。暗証番号を入力するのは、自分で開いた公式の画面だけ。この習慣があれば、件名がどれほど本物らしくても迷わずに済みます。文書の書き方や事務の基礎を固めたい人には、ビジネス文書検定の資格ガイドが入り口になります。
取引先や従業員のメール対策も考える必要がある小さな事業者には、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法が参考になります。セキュリティを仕事にする道を知りたい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、どのような依頼があるかを紹介しています。
よくある質問
Q. [email protected]から届いたメールは本物ですか?
[email protected]は、マイナポータルの公式のよくある質問が差出元として案内しているアドレスです。ただし、差出元が巧妙に偽装された不正なメールも確認されています。本文のURLのドメインが「myna.go.jp」か、暗証番号や口座番号の入力を求めていないかを見たうえで、内容は自分で開いたマイナポータルにログインして確かめてください。
Q. マイナポータルに登録していないのに、マイナポータルからメールが届くのはなぜですか?
公式のよくある質問によると、家族が自分のマイナポータルにあなたのメールアドレスを登録し、メール通知を有効にしている可能性があります。家族の登録を手伝ったときや、マイナポイント第2弾の申込みのときに登録した例が多いとされています。家族のマイナポータルの「メール通知」で確かめてください。
Q. 戸籍のふりがなの届出を求めるメールが届きました。手続きは必要ですか?
法務省によると、届出期間は令和8年5月25日で終了しています。届出がなかった人の戸籍には、郵送で通知されたふりがなが記載されます。届出に手数料はかからず、法務省は外部サイトに誘導するメールを送らないと明言しています。金銭を求める連絡は詐欺です。
Q. 偽サイトにマイナンバーカードの暗証番号を入力してしまったら、どうすればいいですか?
マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に連絡し、メニューの2番でカードの一時利用停止を相談してください。2番による一時利用停止は24時間365日受け付けています。あわせて最寄りの警察に届け出て、住民票のある市区町村の窓口で電子証明書の失効の手続きを相談してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方