Macでファイルを移動する方法|コピーとの違いとショートカット


この記事のポイント
- ✓Macでファイルを移動する方法を
- ✓command+option+Vの切り取り移動
- ✓ターミナルのmvまで整理
Macでファイルを移動しようとして、command+Xが効かずに戸惑った経験は多くの人にあります。Windowsから乗り換えた直後は特に、「Macには切り取りがないのでは」と感じやすい場面です。結論から言うと、MacのFinderにも移動の操作はきちんと用意されていて、コピーしたあとに貼り付けるキーを変えるだけで移動になります。
この記事では、Macでファイルを移動する方法を4つに分けて整理し、コピーとの違い、移動のつもりがコピーになってしまう理由、移動できないときの確かめ方まで順に説明します。後半では、在宅で複数の案件を抱える人が、ファイルの保存先で迷わないための整理の仕方も取り上げます。
Macのファイル移動が分かりにくいと言われる理由
Macのファイル操作が分かりにくいと言われる一番の理由は、Windowsとの作法の違いです。Windowsでは、エクスプローラーでCtrl+Xを押して切り取り、移動先でCtrl+Vを押すと移動になります。Macで同じ感覚でcommand+Xを押しても、Finderではファイルに対して切り取りが働きません。ここで多くの人がつまずきます。
Appleの公式のキーボードショートカット一覧でも、command+Xは「選択した項目を切り取り、クリップボードにコピーします」と説明されていますが、Finderのファイルに使えると書かれているのはcommand+Cとcommand+Vのほうです。つまりMacは、ファイルについては「切り取ってから貼る」ではなく、「コピーしてから、貼り付ける時に移動を選ぶ」という考え方を取っています。
もう1つの理由は、ドラッグの結果がドラッグ先によって変わることです。同じディスクの中でフォルダからフォルダへドラッグすると移動になりますが、外付けのSSDやUSBメモリなど別のディスクへドラッグするとコピーになります。どちらも見た目は同じドラッグなので、慣れないうちは「さっきは移動したのに、今度は元の場所にも残っている」と混乱しがちです。
在宅で働く人が増え、仕事用のパソコンとしてMacを選ぶ人も珍しくなくなりました。開発やデザイン、動画編集、ライティングの現場では、納品データや素材をフォルダ間で動かす作業が毎日のように発生します。1回あたりは数秒の操作でも、移動とコピーを取り違えると、同じファイルが2か所に残って最新版がどれか分からなくなります。この混乱が、ファイル移動の方法を改めて調べる人が多い背景にあります。
覚えておきたいのは次の2点です。
・Finderでファイルを移動するときは、command+Cでコピーしてから、移動先でoption+command+Vを押す
・ドラッグは、同じディスク内なら移動、別のディスクならコピーになる
この2つさえ押さえれば、日常のファイル移動で迷う場面はほとんど無くなります。以下で、それぞれの操作を細かく見ていきます。
方法1:ドラッグ&ドロップで移動する
最も直感的なのは、ファイルをつかんで移動先のフォルダへ落とす方法です。Finderのウインドウでファイルを選び、マウスやトラックパッドで押したまま、移動先のフォルダのアイコンや、サイドバーのフォルダ名の上で指を離します。
同じディスクの中なら、これで移動になります。たとえば「書類」フォルダから「デスクトップ」へ、「ダウンロード」から案件ごとのフォルダへ動かす操作は、どれも内蔵ディスクの中での移動なので、元の場所からファイルは無くなります。
別のディスクへドラッグするとコピーになる
外付けディスク、USBメモリ、ネットワーク上の共有フォルダなどへドラッグすると、移動ではなくコピーになります。元のファイルは手元に残り、移動先にも同じものができます。バックアップを取るときには便利な挙動ですが、容量を空けたくて外付けディスクへ移したつもりの場合は、元のファイルが残ったままになります。
別のディスクへ移動したいときは、commandキーを押しながらドラッグします。Appleの一覧には次のように書かれています。
command +別のボリュームにドラッグ:ドラッグした項目をコピーするのではなく、その別ボリュームに移動します。 option +ドラッグ:ドラッグした項目をコピーします。項目のドラッグ中は、ポインタが変化します。 出典: support.apple.com
ここでいう「ボリューム」とは、Macが1つのディスクとして扱う単位のことです。内蔵ディスク、外付けSSD、USBメモリはそれぞれ別のボリュームとして扱われます。
同じディスクの中でコピーしたいとき
逆に、同じディスクの中で移動ではなくコピーを作りたいときは、optionキーを押しながらドラッグします。ドラッグ中にポインタに緑色の「+」が付けば、コピーになる合図です。指を離す前にポインタの形を見る習慣を付けると、移動とコピーの取り違えが減ります。
ドラッグを使いやすくする小技
ドラッグで移動するには、移動元と移動先が同時に見えている必要があります。Finderでcommand+Nを押すと新しいウインドウが開くので、2つのウインドウを左右に並べるとドラッグしやすくなります。
また、移動先のフォルダが閉じていても、ファイルをつかんだままフォルダの上で少し待つと、そのフォルダが自動で開きます。これを繰り返すと、深い階層のフォルダにも1回のドラッグでたどり着けます。サイドバーによく使うフォルダを登録しておけば、ドラッグ先として常に表示されるので、さらに楽になります。サイドバーへの登録は、フォルダを選んでcontrol+command+Tを押すだけです。
方法2:コピーしてからoption+command+Vで移動する
Windowsの「切り取り」に最も近いのがこの方法です。キーボードだけで完結するので、ドラッグより速く、移動先が離れた場所にあっても使えます。
手順は次のとおりです。
- Finderで移動したいファイルやフォルダを選ぶ
- command+Cを押してコピーする
- 移動先のフォルダを開く
- option+command+Vを押す
これで、ファイルは元の場所から無くなり、移動先に移ります。Appleの一覧でも、option+command+Vは「クリップボードに配置したファイルを、元の場所から現在の場所に移動します」と説明されています。
この操作が分かりにくいのは、Finderのメニューを普通に開いても移動の項目が見えないためです。Windowsから来た人の声として、ASCIIの記事は次のように書いています。
ところが、貼り付ける際に「command」+「option」+「V」でペーストすれば、移動になるんです! ファイルがクリップボードにコピーされた状態で「編集」メニューを開き、「option」を押すと「ここに項目を移動」が表示されていることからもわかります。 出典: weekly.ascii.jp
つまり、メニューから操作したい人は、コピーしたあと移動先で「編集」メニューを開き、optionキーを押します。すると「項目をペースト」が「ここに項目を移動」に変わるので、それを選べば移動になります。キーを覚えるまでは、メニューで確かめながら使うと安心です。
右クリックからも同じ操作ができる
右クリック(control+クリック)で出るメニューでも同じことができます。ファイルを右クリックして「コピー」を選び、移動先のフォルダの何もないところで右クリックしてからoptionキーを押すと、「ペースト」の項目が「ここに項目を移動」に変わります。トラックパッド中心で操作している人は、こちらのほうが手になじむ場合があります。
複数のファイルをまとめて移動する
移動したいファイルが複数あるときは、先に全部を選んでから同じ操作をします。commandキーを押しながらクリックすると1つずつ選択に加えられ、shiftキーを押しながらクリックすると、リスト表示で範囲をまとめて選べます。command+Aを押せば、開いているフォルダの中身をすべて選べます。
経験上、案件の納品のたびに「作業中」フォルダから「納品済み」フォルダへ数十個のファイルを移す場面では、この方法が最も速く、取り違えも起きにくい操作です。ドラッグだと、途中で指が離れて別のフォルダに落ちてしまう事故が起きやすいためです。
方法3:「フォルダへ移動」とタブで移動先へすばやくたどり着く
ファイルを移動する作業で時間がかかるのは、実は移動そのものより、移動先のフォルダを探す部分です。Finderには、目的のフォルダへ一気に飛ぶための機能があります。
shift+command+Gで「フォルダへ移動」を開く
Finderでshift+command+Gを押すと「フォルダへ移動」の入力欄が開きます。ここに保存先のパスを打ち込むと、そのフォルダが直接開きます。パスとは、フォルダの住所のようなもので、たとえばホームフォルダの中の「書類」にある「案件A」なら「/Documents/案件A」と書きます。「」はホームフォルダを表す記号です。
入力の途中でtabキーを押すと、フォルダ名が補完されます。普段は見えないシステムのフォルダや、深い階層にある案件フォルダを開くときに重宝します。開いたら、方法2のoption+command+Vでそのまま移動できます。
タブで移動元と移動先を並べる
Finderにもブラウザと同じようにタブがあります。command+Tで新しいタブを開き、片方のタブに移動元、もう片方に移動先を開いておくと、ウインドウを並べなくても行き来ができます。ファイルをつかんだまま別のタブの見出しの上で待つと、そのタブに切り替わるので、タブをまたいだドラッグもできます。
よく使う移動キーを覚えておく
Finderには、フォルダを開くためのショートカットがいくつも用意されています。代表的なものを表に整理します。
| キー | 開く場所 |
|---|---|
| shift+command+D | デスクトップ |
| shift+command+O | 書類 |
| option+command+L | ダウンロード |
| shift+command+H | ホームフォルダ |
| shift+command+I | iCloud Drive |
| command+上矢印 | 1つ上のフォルダ |
ダウンロードしたファイルを案件のフォルダへ移すなら、option+command+Lでダウンロードを開いてファイルを選び、command+Cでコピーし、shift+command+Gで案件のフォルダへ飛んでoption+command+Vを押す、という流れになります。慣れると、マウスに手を伸ばさずに10秒ほどで1回の移動が終わります。
方法4:ターミナルのmvコマンドで移動する
開発の仕事をしている人や、大量のファイルを決まったルールで動かしたい人には、ターミナルのmvコマンドが便利です。ターミナルとは、文字でMacに命令を出すためのアプリで、「アプリケーション」の中の「ユーティリティ」フォルダに入っています。
基本の形は「mv 移動元 移動先」です。
# ダウンロードにある請求書を、書類の中の案件Aフォルダへ移動する
mv ~/Downloads/invoice.pdf ~/Documents/案件A/
# 同じフォルダの中で名前を変える(mvは名前の変更にも使う)
mv draft.md final.md
# 拡張子が.pngのファイルをまとめてimagesフォルダへ移動する
mv *.png images/
mvは、Finderと違って確認なしに上書きします。移動先に同じ名前のファイルがあると、黙って置き換えてしまう点に注意してください。上書きを防ぐには、次のオプションを付けます。
# 上書きする前に確認を求める
mv -i report.xlsx ~/Documents/案件A/
# 同じ名前があるときは移動しない
mv -n report.xlsx ~/Documents/案件A/
# 何を移動したかを1行ずつ表示する
mv -v *.pdf ~/Documents/納品済み/
開発の現場では、ビルドで生成されたファイルや、ログ、スクリーンショットを日付ごとのフォルダへ振り分ける作業を、短いスクリプトにして自動で回すことがよくあります。手作業でFinderを開くより確実で、同じ作業を毎日繰り返すなら数分のスクリプトを書く価値があります。
一方で、ターミナルでの移動は取り消しが効きません。Finderならcommand+Zで直前の移動を戻せますが、mvで動かしたものは自分で戻すしかありません。慣れないうちは、-iを付ける習慣を持つと安全です。
AIに頼んでmvを組み立ててもらう場合
最近は、生成AIに「このフォルダの中の重複した写真を別のフォルダに移して」と日本語で頼み、コマンドを組み立ててもらう使い方も広がっています。便利な反面、実行前に「どのファイルが、どこへ動くのか」を確かめないまま任せると、意図しない上書きが起きます。実行前に一覧だけを出してもらい、中身を見てから移動する、という順番を守ると事故を防げます。
移動先を間違えないためのFinderの表示設定
移動の失敗の多くは、「いま自分がどのフォルダを開いているか」を見失うことから起きます。Finderは初期設定のままだと、開いているフォルダの名前しか表示されず、それがどの階層にあるのかが分かりません。同じ「素材」という名前のフォルダが案件ごとにあると、別の案件の「素材」に移してしまう事故が起きやすくなります。表示の設定を少し変えるだけで、こうした取り違えはかなり減らせます。
パスバーを表示する
option+command+Pを押すと、Finderのウインドウの下に「パスバー」が表示されます。パスバーとは、開いているフォルダまでの道筋を「Macintosh HD › ユーザ › 自分の名前 › 書類 › 案件A」のように横一列で示す帯のことです。移動先を開いたら、パスバーで案件名を確かめてからoption+command+Vを押す、という順番にすると、取り違えに気づけます。パスバーに並んだフォルダ名へファイルを直接ドラッグして移動することもできます。
ステータスバーで項目数を確かめる
command+スラッシュでステータスバーを表示すると、フォルダの中の項目数とディスクの空き容量がウインドウの下に出ます。大量のファイルを移動したあと、移動元が0項目になっているか、移動先の項目数が想定どおり増えているかを見ると、取りこぼしに気づけます。外付けディスクへ移す前に空き容量を確かめる用途にも使えます。
カラム表示で階層を見ながら移動する
command+3でカラム表示に切り替えると、左から右へ階層をたどりながらフォルダを開けます。移動元の階層と移動先の階層を同じ画面で見比べられるので、深いフォルダの間でファイルを動かすときに向いています。リスト表示(command+2)は、更新日やサイズで並べ替えて、移動対象のファイルを選ぶときに便利です。作業に合わせて表示を切り替えると、移動の前後で迷う時間が短くなります。
コピーと移動の違いを整理する
ここまでの内容を、操作ごとに整理しておきます。移動とコピーの違いは、「元の場所にファイルが残るかどうか」です。
| 操作 | 同じディスク内 | 別のディスクへ |
|---|---|---|
| そのままドラッグ | 移動 | コピー |
| optionを押しながらドラッグ | コピー | コピー |
| commandを押しながらドラッグ | 移動 | 移動 |
| command+C → command+V | コピー | コピー |
| command+C → option+command+V | 移動 | 移動 |
| ターミナルのmv | 移動 | 移動 |
複製とエイリアスも合わせて覚える
似た操作に「複製」と「エイリアス」があります。複製は、command+Dで同じフォルダの中にコピーを作る操作です。ファイル名の後ろに「のコピー」が付いた別のファイルができます。書き換える前の原本を残しておきたいときに使います。
エイリアスは、元のファイルを指す「近道」のようなものです。control+command+Aで作れます。Windowsのショートカットに近く、エイリアスを開くと元のファイルが開きます。エイリアスを別のフォルダに移しても、元のファイルは動きません。複数の案件で同じ資料を参照したいとき、ファイルを何個もコピーする代わりにエイリアスを使えば、どれが最新版か分からなくなる問題を避けられます。
移動とコピーの使い分けの目安
一般的な目安としては、次のように使い分けると整理が崩れにくくなります。
・作業の段階が進んだファイル(作業中から納品済みへ)は移動する
・外付けディスクへのバックアップはコピーにする
・原本を残したまま手を入れたいときは複製する
・複数の場所から同じ資料を開きたいときはエイリアスを作る
ファイルが2か所に存在する状態は、それだけで「どちらが最新か」という判断を毎回求めます。コピーは必要な場面だけに絞り、基本は移動で1か所に保つのが、長く整理を保つコツです。
移動できない・コピーになってしまうときの原因と対処
移動の操作をしたのにうまくいかないときは、たいてい次のどれかに当たります。
別のディスクに移そうとしている
ドラッグがコピーになるのは、多くの場合、移動先が別のディスクだからです。外付けディスクのほか、ネットワークの共有フォルダもこれに当たります。commandキーを押しながらドラッグするか、option+command+Vを使えば移動になります。
移動先のディスクに書き込めない
Windowsで使っていた外付けディスクは、NTFSという形式で初期化されていることがあります。macOSはこの形式を標準では読み取りしかできないため、ファイルを移そうとしても書き込めません。Macとの間で読み書きしたいディスクは、「ディスクユーティリティ」でexFATかAPFSに初期化し直す方法が一般的です。初期化するとディスクの中身はすべて削除されるので、先に中身を別の場所へ退避してから行います。
アクセス権がない
ほかのユーザーが作ったファイルや、システムに関わるフォルダは、移動が許可されていないことがあります。ファイルを選んでcommand+Iで「情報を見る」を開き、いちばん下の「共有とアクセス権」で、自分に「読み/書き」の権限があるかを確かめます。会社から貸与されたMacでは、管理者の設定で移動が制限されている場合もあるので、その場合は管理者に相談します。
ファイルが開いたまま、または使用中
アプリで開いているファイルや、書き出し中の動画ファイルは、移動できなかったり、移動後にアプリ側でエラーが出たりします。移動の前に、そのファイルを使っているアプリを閉じるのが確実です。
iCloud Driveやクラウド同期のフォルダ
iCloud Drive、Dropbox、Googleドライブなどの同期フォルダから外へ移動すると、そのファイルはクラウド上からも外れます。ほかのMacやiPhoneから見えなくなるので、共有している相手がいるなら事前に伝えておきます。
また、iCloud Driveの「Macのストレージを最適化」がオンの場合、手元にはファイルの見出しだけがあり、中身はクラウドにしか無いことがあります。この状態で外付けディスクへ移そうとすると、先にダウンロードが始まるため時間がかかります。ファイル名の横に雲のアイコンが付いていれば、まだ手元に中身が無い印です。
同じ名前のファイルがある
移動先に同じ名前のファイルがあると、Finderは「置き換えますか」と確認を出します。ここで「置き換える」を選ぶと、移動先にあった古いファイルは削除されます。迷ったときは「両方とも残す」を選ぶと、名前の末尾に番号が付いた形で両方が残ります。
移動で失敗しないための習慣
ファイル移動の事故は、操作そのものより、確かめないまま進めることで起きます。在宅で仕事をしていると、相談できる同僚がそばにいないため、失敗に気づくのが遅れがちです。次の習慣を持っておくと安心です。
直前の移動はcommand+Zで戻す
Finderでの移動は、すぐ後ならcommand+Zで取り消せます。間違えたフォルダに落としてしまったら、ほかの操作をする前に戻すのが確実です。ほかの操作を挟むと、どの操作が取り消されるかが分かりにくくなります。
大きな移動の前にバックアップを取る
数百個のファイルや、数十GBの素材を動かすときは、先にTime Machineなどでバックアップを取っておきます。外付けディスクへの移動中にケーブルが抜けたり、Macがスリープしたりすると、移動先にも移動元にも完全なファイルが残らないことがあります。大量の移動は、まずコピーで移し、移動先で中身を確かめてから元を削除する、という2段階に分けるとより安全です。
移動先の命名規則を先に決める
フォルダ名がばらばらだと、移動先を探す時間がかかり、間違ったフォルダへ移すきっかけになります。たとえば次のような規則を先に決めておくと、迷いが減ります。
・案件フォルダは「取引先名_案件名」とする
・中に「01_受領資料」「02_作業中」「03_納品」の3つを作る
・日付を入れるときは「2026-10-05」のように年から書く
先頭に番号を振ると、Finderの名前順の並びがそのまま作業の順番になります。日付を年から書くと、名前順で並べたときに時系列にそろいます。
作業の終わりにダウンロードフォルダを空にする
ダウンロードフォルダは、何でも入ってくる一時的な場所です。ここにファイルを貯めたままにすると、どれが処理済みか分からなくなります。1日の終わりに、ダウンロードの中身を案件フォルダへ移すか削除するかを決めて、空の状態に戻す習慣を付けると、ファイルの行方不明がほとんど起きなくなります。
案件が増えるとFinderの整理が追いつかなくなる理由
1つの案件だけを扱っているうちは、Finderの標準機能で十分です。ところが、継続案件が3つ、4つと増えてくると、ファイルの保存先そのものが散らばってきます。
開発の仕事なら、ソースコードはホームフォルダの開発用のフォルダに、契約書や請求書は書類フォルダに、打ち合わせの録画は容量の大きい外付けディスクに、というように、1つの案件の資料がディスク上で別々の場所に分かれることがよくあります。Finderでは、あるフォルダの下に表示できるのはそのフォルダの中身だけなので、案件Aの資料を見るたびに3か所を行き来することになります。
そこで、資料を1か所に集めようとしてファイルを移動したりコピーしたりすると、今度は「外付けディスクの容量を空けたかったのに内蔵ディスクが埋まる」「コピーしたせいで最新版が2つになる」といった別の問題が出てきます。移動の操作を覚えた先には、「そもそもファイルを動かさずに整理できないか」という悩みが待っています。
スマートフォルダとタグで動かさずに束ねる
Finderの標準機能でも、ファイルを動かさずに束ねる方法はあります。1つはタグです。ファイルに「案件A」のような色付きのタグを付けておくと、サイドバーのタグをクリックするだけで、保存先がばらばらでも同じタグのファイルを一覧できます。
もう1つはスマートフォルダです。option+command+Nで作成でき、「名前に案件Aを含む」「種類がPDF」のような条件を保存しておくと、条件に合うファイルがいつでも一覧になります。どちらもファイルの実体は元の場所にあるので、移動による事故は起きません。
ただ、タグは付け忘れると一覧から漏れますし、スマートフォルダは条件の組み立てに慣れが必要です。案件の数が多い人ほど、別の手段を検討する価値が出てきます。
Finderの整理が合わなかったときの候補
フォルダを動かさずに案件ごとに束ねたい、という悩みに向けたMac用のファイル管理アプリもあります。その1つがAtriensです。
公式サイトによると、Atriensのサイドバーでは、外付けディスクにある素材を、書類フォルダの中の案件の下に並べて表示できます。並べ替えてもファイルの実体は元の場所にあり、ファイルは1つも動かないと説明されています。サイドバーに出す名前をフォルダ名と別にできるため、「proj_2026_a」のようなフォルダを「案件A」として表示する使い方もできます。
あちこちから集めたファイルを一時的に預けておき、まとめて別の場所へ移せる「シェルフ」という機能もあります。移動先を探しながら1つずつ動かす代わりに、集めてから一度に移す、という流れで作業できます。開いているフォルダごとにターミナルを同じ画面に表示できるので、mvコマンドを使う人は、フォルダを確かめながらそのまま打てます。
料金は、Macの中で使う機能は期限なく無料で、アカウント登録も不要です。有料になるのはiPhoneやiPadから自宅のMacにつなぐ機能を使う場合で、公式の料金ページでは月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円が示されています。対応するのはmacOS 14以降です。Finderと置き換える必要はなく、Finderでの移動と並行して試せます。
Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
在宅ワーク市場から見たファイル管理の重み
ファイルの移動やフォルダの整理は、地味な作業に見えますが、在宅で仕事を受ける人にとっては信頼に直結する部分です。
20年この市場を見てきた立場から言えば、継続して依頼が続く人に共通するのは、納品物のやり取りで相手を待たせないことです。「先週お送りいただいた資料の最新版はどれでしたか」と聞き返す回数が少ない人、修正版を出すときに旧版と取り違えない人は、それだけで「この人に任せると楽」という評価を得ています。ファイルの保存先を1か所に保つ習慣は、技術力とは別の、仕事の進め方の評価として表に出てきます。
運営者として見てきた限りでは、仲介の手数料が乗らない直接取引では、依頼する側は同じ予算でより多くの仕事を頼めて、受ける側は手取りが厚くなります。その分、請求書や契約書、やり取りの記録を自分で管理する場面も増えます。手数料0%で直接取引できる環境を生かすには、案件ごとの資料を迷わず取り出せる整理の仕組みを持っておくことが、結果として手間を減らす近道になります。
職種による違いもあります。開発の仕事では、ソースコードはGitで管理し、それ以外の資料をフォルダで整理する二本立てが一般的です。開発案件の種類や求められる進め方はアプリケーション開発のお仕事で職種ごとに整理しており、報酬の水準はソフトウェア作成者の年収・単価相場で統計をもとに確かめられます。
文章を書く仕事では、原稿の版が増えやすく、取材メモや画像素材も案件ごとに分かれます。執筆や編集の仕事の報酬の目安は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確認できます。業務の効率化そのものを支援する仕事に関心があるなら、企業のAI活用や業務改善を手伝うAIコンサル・業務活用支援のお仕事も参考になります。ファイルの扱いを整えておくことは、どの職種でも、受けられる仕事の量を無理なく伸ばす土台になります。
よくある質問
Q. Macでcommand+Xを押してもファイルが切り取れないのはなぜですか?
Finderでは、ファイルに対して切り取りが働かない作りになっているためです。移動したいときは、command+Cでコピーしてから、移動先でoption+command+Vを押します。これで元の場所からファイルが無くなり、移動先に移ります。編集メニューを開いてoptionキーを押すと「ここに項目を移動」が表示されるので、メニューから選ぶこともできます。
Q. 外付けディスクにドラッグすると元のファイルが残るのはなぜですか?
Macでは、別のディスクへドラッグするとコピーになるのが標準の動きだからです。元のファイルを残さず移動したいときは、commandキーを押しながらドラッグします。容量を空ける目的で移すなら、先にコピーして移動先で中身を確かめてから元を削除する手順にすると、途中でケーブルが抜けたときの事故を防げます。
Q. 間違えて移動したファイルを元に戻せますか?
Finderで移動した直後なら、command+Zで取り消せます。ほかの操作を挟むと何が取り消されるか分かりにくくなるので、気づいたらすぐに戻すのが確実です。ターミナルのmvコマンドで移動したものは取り消しが効かないため、自分で元のフォルダへ移し直す必要があります。
Q. ファイルを移動せずに案件ごとに整理する方法はありますか?
Finderのタグとスマートフォルダを使う方法があります。ファイルに案件名のタグを付けておけば、保存先がばらばらでもサイドバーのタグから一覧できます。スマートフォルダは、名前や種類などの条件を保存しておくと、条件に合うファイルをいつでも一覧にできる機能です。どちらもファイルの実体は元の場所のまま動きません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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