LINEで予約を受けるシステムの仕組みと、店舗に合う選び方

@SOHO編集部
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LINEで予約を受けるシステムの仕組みと、店舗に合う選び方

この記事のポイント

  • ✓LINEで予約を受けるシステムの仕組みを
  • ✓LINE公式アカウントだけで受ける方法
  • ✓予約システムと連携する方法

お客さまとの連絡はほとんどLINE。それなら予約もLINEで受けたい。そう考えて「LINE予約システム」を調べ始めると、似たような名前のサービスが並び、料金の仕組みもばらばらで、どれが自分の店に合うのか分からなくなりがちです。

LINEで予約を受ける方法は、大きく分けて3つあります。LINE公式アカウントのトークで手動で受ける方法、予約システムとLINE公式アカウントを連携させてLINEの中で予約を完結させる方法、そして予約システムの予約ページのURLをLINEで案内する方法です。どれを選ぶかで、月々の費用も、お店の手間も、お客さまの使い心地も変わります。

この記事では、LINEで予約を受ける仕組みを3つの型に分けて整理し、LINE公式アカウントの料金とメッセージ通数の考え方、店舗に合う選び方、導入の手順までを順番にまとめます。料金や仕組みは、各サービスの公式ページで今日時点の記載を確かめています。

LINEで予約を受ける方法の結論

最初に、3つの型の違いを表で比べます。デザインでいえば、まず全体のレイアウトを決めてから細部に入る、という順番です。

型 仕組み 費用の目安 向いている店
型1:トークで手動で受ける LINE公式アカウントのチャットで、日時を相談して手で台帳に書く LINE公式アカウントの料金だけ 予約が1日に数件で、常連が中心の店
型2:予約システムとLINEを連携する LINEのメニューから予約画面を開き、予約の完了やリマインドもLINEで届く 予約システムの料金+LINE公式アカウントの料金 LINEの友だちが多く、リピートの予約を増やしたい店
型3:予約ページのURLをLINEで案内する LINEのメニューやメッセージに予約ページのURLを載せ、予約は予約システムの画面で受ける 予約システムの料金+LINE公式アカウントの料金 まず費用を抑えて、24時間の受付を始めたい店

型1は始めやすい反面、予約が増えるほどやりとりに追われます。型2はお客さまの使い心地が最もよい反面、費用が高くなりやすい。型3はその間で、費用を抑えながら24時間の受付を実現できます。

迷ったときは、型1か型3から始め、LINEからの予約が増えて手間や取りこぼしが目立ってきた段階で型2を検討する、という順番が無理のない進め方です。最初から多機能な仕組みを入れるより、自分の店の予約の流れを確かめながら育てていくほうが、使わない機能に費用を払わずに済みます。

どの型でも、土台になるのはLINE公式アカウントです。まずはその料金の仕組みを押さえておきましょう。

LINE公式アカウントの料金とメッセージ通数

LINE公式アカウントは、お店や会社がLINEの中に作るアカウントです。友だち追加してくれたお客さまに、お知らせやクーポンを送ったり、チャットでやりとりしたりできます。

公式の料金ページによると、料金のプランは3つです。

プラン 月額の固定費(税別) 無料メッセージ通数 追加のメッセージ
コミュニケーションプラン 0円 200通 送れない
ライトプラン 5,000円 5,000通 送れない
スタンダードプラン 15,000円 30,000通 1通あたり最大3円(税別)で送れる

開設したときはコミュニケーションプランに設定されていて、ほかのプランを使いたい場合は開設後に変更します。プランによって使える機能に差はなく、違うのは無料で送れるメッセージの数と、追加で送れるかどうかだけだと公式ページに書かれています。なお、スタンダードプランの追加メッセージの料金は、2026年10月1日に改定されたと案内されています。

通数の数え方

ここで大事なのが、通数の数え方です。公式ページでは次のように説明されています。

LINE公式アカウントで1回に配信できるメッセージは最大3吹き出しまで、「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を「通数」としてカウントします。また、さまざまなメッセージ機能がありますが、すべてのメッセージ配信が課金対象としてカウントされるわけではありません。LINEチャットの送受信や自動応答メッセージなどの機能は無料で活用できます。 出典: lycbiz.com

たとえば友だちが300人いる店が、月に1回お知らせを全員に送ると、それだけで300通になり、無料のコミュニケーションプランの200通を超えます。一方、お客さまと1対1でやりとりするチャットや、決まった言葉に自動で返す自動応答は、通数に数えられません。

予約の連絡をLINEで受ける場合、この違いが費用に直結します。型1のようにチャットで予約を受けるだけなら、通数はほとんど使いません。一方で、予約システムからLINEでリマインドを送る場合、その通知が通数に数えられるかどうかはサービスによって違います。後の選び方の節で、確かめ方を整理します。

型1:LINE公式アカウントのトークで手動で受ける

いちばん手軽なのが、LINE公式アカウントのチャットで予約を受ける方法です。お客さまから「〇日の〇時は空いていますか」とメッセージが届き、店が空きを確かめて返事をし、紙やカレンダーの台帳に書き込みます。

型1のよいところ

・追加の費用がかからない(チャットのやりとりは通数に数えられない)
・お客さまとの会話の中で、細かい要望を聞ける
・常連のお客さまとの距離が近く保てる

型1の弱いところ

・返事をするまで予約が確定しないため、営業中はやりとりが止まりやすい
・夜中や休みの日のメッセージに、翌日まとめて返すことになる
・台帳に書き写すときに、日時の書き間違いやダブルブッキングが起きやすい
・予約の前日のリマインドを、1人ずつ手で送る必要がある

1日の予約が数件で、ほとんどが顔なじみのお客さまなら、型1で十分に回ります。ただし、施術や接客の最中にスマートフォンを触れない仕事では、返事が遅れて予約を逃すこともあります。予約の問い合わせが1日に10件を超えるようになったら、型2か型3を考える時期です。

自動応答で手間を減らす

型1のままでも、自動応答を使えば手間を減らせます。「予約」と送られてきたら、空いている時間の確かめ方や、予約に必要な情報(希望の日時、メニュー、名前)をまとめた文を自動で返すように設定しておけば、やりとりの往復が1回減ります。自動応答は通数に数えられないので、費用もかかりません。

型2:予約システムとLINEを連携する

型2は、予約システムとLINE公式アカウントをつなぎ、LINEの中で予約を完結させる方法です。お客さまはLINEのトーク画面の下にあるメニュー(リッチメニュー)から予約画面を開き、日時とメニューを選んで予約します。予約の完了、前日のリマインド、変更や取り消しの知らせもLINEで届きます。

型2のよいところ

・お客さまは別のアプリやサイトを開かずに予約できる
・24時間、店が返事をしなくても予約が確定する
・リマインドがLINEで届くので、メールより見てもらいやすい
・予約の情報とLINEの友だちがひも付き、次の来店のお誘いを送りやすい

型2の弱いところ

・予約システムの利用料に、LINE連携の費用が上乗せされることが多い
・初期の設定に手間がかかり、設定の代行に費用がかかる場合もある
・LINEを使っていないお客さまのために、別の予約の入口も必要になる

型2の料金の例

型2の料金は、サービスによって大きく違います。公式の記載を確かめられた例を挙げます。

LINEヤフーが提供するヘアサロン向けの「LINEビューティープラス」は、予約から顧客の管理、メッセージの配信までをLINEの上で完結できるサービスです。公式ページによると、Beautyオプションの料金は、初期サポート費用が30,000円、月額費用が年契約で14,000円、月契約で17,500円、スタッフが2名以上在籍する場合の複数スタッフ利用料が11,000円(いずれも税別)です。LINEでの予約は手数料が0円で、予約完了や取り消し、前日のリマインドといった予約に関する自動通知は、店舗のLINE公式アカウントから無料で送れると案内されています。キャンペーンによる割引も告知されているので、申し込む前に公式ページで条件を確かめてください。

美容業界向けの予約システム「リザービア」では、LINE予約(ミニアプリ)が追加オプションとして1店舗あたり月額4,500円(税抜)と公式サイトに掲載されています。基本の料金は資料請求で案内される形です。

飲食店向けでは、LINEヤフーのサービス一覧に「Yahoo!リザベーション マネージャー」が、LINE公式アカウントを利用して、初期導入費と月額の固定料金なしで始められる飲食店向けの予約管理ツールとして紹介されています。

このように、同じ「LINEで予約」でも、業種向けに作り込まれたものほど機能が充実し、費用も上がる傾向があります。

型3:予約ページのURLをLINEで案内する

型3は、予約システムが用意する予約ページのURLを、LINE公式アカウントのリッチメニューやメッセージ、プロフィールに載せる方法です。お客さまはLINEからURLをタップし、予約システムの画面で予約します。

型3のよいところ

・LINEとの連携の機能を持たない予約システムでも使える
・無料や低価格のプランがある予約システムを選べるので、費用を抑えやすい
・同じ予約ページのURLを、Instagramやホームページ、Googleのビジネスプロフィールにも載せられる
・予約の入口がLINE以外にあっても、台帳が1つにまとまる

型3の弱いところ

・予約するときに、LINEから別の画面に移る
・予約の完了やリマインドは、LINEではなくメールで届くことが多い
・LINEの友だちと予約の情報が自動ではひも付かない

型3は、レイアウトでいえば、LINEを「入口の看板」、予約ページを「受付」として分けて使う考え方です。看板はLINE、Instagram、ホームページとどこに立ててもよく、受付は1か所にまとまっています。予約の入口が複数ある店ほど、この分け方が効いてきます。

リッチメニューに予約の入口を作る

型3では、リッチメニューの作り方が予約の数を左右します。リッチメニューは、LINEのトーク画面の下に表示される、画像のボタンのメニューです。「ご予約はこちら」のボタンを、いちばん押しやすい場所に、大きく配置します。

画像を作るときのコツは、ボタンの数を欲張らないことです。予約、メニューと料金、アクセス、の3つ程度にしぼると、お客さまが迷いません。文字はスマートフォンの画面で読める大きさにし、背景と文字の色の差をはっきりつけます。余白は、デザインの世界では音楽の休符のようなもので、詰め込みすぎないほうが、押してほしいボタンが目に入ります。

LINE予約システムの選び方

ここからは、3つの型のどれを選ぶか、そしてその中でどのサービスを選ぶかを決めるためのチェックポイントを整理します。

チェック1:LINEの友だちの数と、予約に占めるLINEの割合

まず、LINE公式アカウントの友だちが何人いて、予約のうち何割がLINEから来ているかを確かめます。友だちが少なく、予約のほとんどが電話やInstagramから来ている店が、高い費用をかけてLINE連携の予約システムを入れても、使われないまま費用だけがかかります。

チェック2:リマインドがどの手段で届き、通数に数えられるか

予約システムからLINEでリマインドを送る場合、その通知が店のLINE公式アカウントの通数に数えられるかどうかを確かめます。数えられる場合、予約が増えるほど無料の通数を使い、プランの変更が必要になることがあります。LINEビューティープラスのように、予約に関する自動通知を無料と明記しているサービスもあります。各サービスの料金ページやヘルプで、「リマインド」「通数」の記載を探してください。

チェック3:1か月の予約件数とスタッフの人数

予約システムの料金は、月額の固定、予約件数ごと、スタッフの人数ごとなど、決め方がさまざまです。自分の店の1か月の予約件数と、予約を受けるスタッフの人数で、1年間の合計を計算して比べます。

チェック4:業種に合った機能があるか

美容室なら指名とメニューの組み合わせ、整体なら施術室の数、教室なら定員と回数券、飲食店なら席の種類と人数、というように、業種によって必要な機能が違います。業種向けに作られた予約システムは、こうした機能が最初からそろっていることが多い一方、ほかの業種では使いにくいこともあります。

チェック5:お客さまが自分で変更や取り消しをできるか

予約の変更や取り消しを、お客さまが自分でできるかどうかも大事です。できない場合、変更の連絡がLINEのチャットに届き、結局手で対応することになります。

チェック6:契約期間と、データを持ち出せるか

最後に、最低の契約期間と、解約するときにお客さまのデータを書き出せるかを確かめます。年契約のサービスは月あたりの料金が下がる代わりに、途中でやめにくくなります。

チェック 確かめる場所
LINEの友だちの数とLINEからの予約の割合 LINE公式アカウントの管理画面、自分の台帳
リマインドの手段と通数の扱い 予約システムの料金ページ、ヘルプ
予約件数とスタッフの人数での1年間の合計 予約システムの料金ページ
業種に必要な機能 予約システムの機能の一覧、デモの画面
お客さま自身での変更と取り消し デモの画面で実際に試す
契約期間とデータの書き出し 料金ページ、利用規約、特定商取引法に基づく表記

費用を試算してみる

選び方のチェックを、具体的な数字で試してみます。LINE公式アカウントの友だちが400人、1か月の予約が120件、スタッフが1人の美容室を例にします。

まず、LINE公式アカウントの料金です。予約の問い合わせをチャットで受けるだけなら通数は使いません。ただし、月に1回、友だち全員にお知らせを送ると400通になり、コミュニケーションプランの200通を超えます。毎月お知らせを送りたいなら、ライトプラン(月額5,000円、税別)が必要になります。お知らせを送る相手を、最近来店したお客さまなどに絞って200通以内に収めれば、コミュニケーションプランのままでも運用できます。

次に、予約システムの料金です。1か月の予約が120件、スタッフが1人なら、予約件数の上限が月100件のプランでは収まらず、もう1つ上のプランが必要になるサービスもあります。料金ページで、自分の件数がどのプランに当てはまるかを確かめます。

最後に、1年間の合計を出します。

費用の項目 確かめること
LINE公式アカウント お知らせを送る頻度と相手の数で、必要なプランを決める
予約システムの月額 予約件数とスタッフの人数で、当てはまるプランを決める
LINE連携の費用 型2の場合、連携が基本の料金に含まれるか、オプションか
初期費用 設定の代行を頼む場合の費用も含める
決済の手数料 事前の決済を使う場合、売上に対する手数料率

この5つを1年分で合計し、さらに税込か税別かをそろえてから比べます。月額だけを見て選ぶと、オプションや初期費用で思ったより高くなることがあります。

予約を受けた後のLINEの使い方

予約の仕組みが整ったら、来店した後のLINEの使い方も考えておきます。予約の数を増やすうえで、実はここがいちばん効きます。

来店の当日にお礼を送る

来店の当日か翌日に、お礼のメッセージを送ります。チャットで1人ずつ送る形なら、通数は使いません。施術の内容や、次に来店するとよい時期をひとこと添えると、お客さまの記憶に残ります。

次の来店の目安の時期に案内する

美容室なら1か月半から2か月、まつげなら3週間から1か月というように、メニューごとに次の来店の目安があります。その時期に合わせて、予約ページの案内を送ると、思い出してもらいやすくなります。予約システムに来店後のお知らせを自動で送る機能があれば、それを使うと手間がかかりません。

クーポンは常連を大切にする形で

LINEのクーポンを配るときは、新しいお客さまを呼ぶためだけでなく、通ってくれている常連のお客さまへのお礼として使う考え方もあります。新しいお客さまだけが得をするクーポンばかりだと、長く通ってくれている人が損をしているように感じることがあるためです。

業種別の考え方

業種ごとに、どの型が合いやすいかの目安をまとめます。

業種 合いやすい型 理由
美容室・ネイル・まつげ 型2または型3 指名やメニューの組み合わせが多く、リピートが中心
整体・リラクゼーション 型3から始め、必要なら型2 施術室やベッドの数の管理が必要。年配のお客さまには電話も残す
教室・レッスン 型3 定員や回数券の管理が中心。LINE以外からの申し込みも多い
飲食店 業種向けの予約管理ツール 席の種類や人数、コース料理など、飲食店に特有の条件がある
個人の相談・占い・コーチング 型1または型3 1日の予約が少なく、オンラインで行うことも多い

ここで挙げたのはあくまで目安です。同じ業種でも、お客さまの年代や、予約の入口の割合によって合う型は変わります。

始める前に決めておく店のルール

LINEで予約を受け始める前に、店のルールを決めて、予約ページやLINEのプロフィールに書いておきます。ルールがあいまいなまま始めると、予約が増えたときに、お客さまごとに対応がばらばらになります。

予約の受付の締め切り

当日の予約を何時間前まで受けるかを決めます。たとえば「前日の20時まで」「当日の2時間前まで」のように決め、予約システムの設定にも反映します。直前の予約を受けすぎると、準備が間に合わないことがあります。

変更と取り消しの決まり

何日前までなら無料で変更や取り消しができるか、それを過ぎた場合はどうなるかを決めます。キャンセル料を受け取る場合は、金額と、どのように受け取るかを明記します。お客さまが自分で変更や取り消しをできる予約システムなら、その締め切りも設定できるか確かめます。

チャットへの返事の時間

LINEのチャットで問い合わせを受ける場合、何時から何時まで返事をするかを決め、プロフィールやあいさつのメッセージに書いておきます。「営業時間外のメッセージには、翌営業日にお返事します」と一文あるだけで、お客さまは返事を待つ間の不安が減り、店の側も夜中の対応に追われずに済みます。

遅刻したときの扱い

予約の時間に遅れた場合に、施術の時間を短くするのか、別の日に変えてもらうのかも決めておきます。次の予約が詰まっている時間帯ほど、決めておかないと後のお客さまに迷惑がかかります。

導入の手順

LINEで予約を受ける仕組みを、型3を例に導入する手順をまとめます。

手順1:LINE公式アカウントを開設し、プロフィールを整える

まだLINE公式アカウントがない場合は、開設します。開設したときはコミュニケーションプランなので、費用はかかりません。アイコン、店名、営業時間、住所を整えます。

手順2:予約システムに登録し、メニューと空き枠を設定する

予約システムに登録し、メニュー、所要時間、料金、スタッフ、営業時間を設定します。施術や接客の前後の準備と片付けの時間を含めて所要時間を決めておくと、予約が詰まりすぎることを防げます。

手順3:自分で予約を入れて試す

お客さまになったつもりで、スマートフォンから予約を入れ、変更し、取り消すところまで試します。届くメールの文面も確かめ、店の雰囲気に合わせて書き直します。

手順4:リッチメニューに予約の入口を作る

予約ページのURLを、LINE公式アカウントのリッチメニューに設定します。あいさつのメッセージにも、予約ページの案内を入れておくと、友だち追加した直後に予約してもらえます。

手順5:お客さまに知らせる

店頭のQRコード、Instagramのプロフィール、ホームページにも同じ予約ページを載せます。LINEで全員にお知らせを送る場合は、友だちの数と無料の通数を確かめてから送ります。

LINEで予約を受けるときの注意点

LINEを使わないお客さまの入口を残す

LINEは多くの人が使っていますが、全員ではありません。LINEのアカウントを仕事用と分けたい人や、LINEで店とつながることに抵抗がある人もいます。電話や予約ページの直接のURLなど、LINE以外の入口も残しておきます。

送りすぎてブロックされないようにする

LINEのお知らせを頻繁に送ると、お客さまにブロックされ、予約のリマインドも届かなくなります。お知らせは月に1回から2回程度にとどめ、予約に関わる連絡と、宣伝の連絡を分けて考えます。

個人のLINEで予約を受けない

スタッフの個人のLINEで予約を受けていると、そのスタッフが休んだり辞めたりしたときに、お客さまとの連絡が途切れます。予約の連絡は、店のLINE公式アカウントにまとめておきます。

予約の通知を受け取る人を決める

予約が入ったときの通知を、誰のスマートフォンで受け取るかも決めておきます。オーナー1人だけが受け取っていると、施術中や休みの日に新しい予約や取り消しに気づくのが遅れます。スタッフが複数いる店では、予約システムの通知を受け取る人を2人以上にするか、朝と昼の決まった時間に台帳を確かめる習慣をつけておくと、見落としを防げます。

自作の仕組みは、続けられるかで判断する

Googleのフォームとカレンダーを組み合わせて、無料で予約の仕組みを自作する方法もあります。費用がかからない反面、ダブルブッキングの防止やリマインドの自動送信は、自分で作り込む必要があります。作った人しか直せない仕組みは、その人がいなくなったときに止まってしまうため、続けて保守できるかで判断します。

費用を抑えて予約ページから始める選択肢

ここまで見てきたように、LINEの中で予約を完結させる型2は使い心地がよい反面、費用が上がりやすい仕組みです。まずは型3で、費用を抑えて24時間の受付を始めたい店には、無料のプランがある予約システムが候補になります。

その候補の1つが、予約の受け付けからリマインド、来店後のお礼、次の来店までを一続きで扱うRizaflow(リザフロー)です。公式の料金ページによると、表示はすべて税込で、フリープランは0円で予約が月50件、スタッフ1名まで、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了とリマインダーとお礼のメール、お客さま自身で取り消しができるURL、会員のマイページ、顧客管理が含まれます。ライトプランは月額3,300円(年契約なら1か月あたり2,750円)で予約が月300件まで、スタンダードプランは月額7,700円(年契約なら1か月あたり6,600円)で予約が月1,000件、スタッフ10名までとなり、スタッフの指名とシフトの管理が使えます。

公式サイトの機能の一覧にLINEとの連携は挙がっておらず、予約完了やリマインドの知らせはメールで届きます。そのため、使い方は型3にあたり、予約ページのURLをLINE公式アカウントのリッチメニューやメッセージに載せて案内する形になります。LINEの中でリマインドまで届けたい店には、LINE連携の機能を持つ予約システムのほうが合います。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どのサービスを選ぶ場合も、無料のプランやデモの画面で、自分がお客さまになったつもりで予約を最後まで入れてみるのが、いちばん確実な比べ方です。

LINE予約の仕組みづくりを仕事として見たときの考察

最後に、LINEで予約を受ける仕組みを、仕事として作る側から見ておきます。

設定とデザインの両方が求められる

小さな店では、LINE公式アカウントの開設、予約システムの設定、リッチメニューの画像づくり、あいさつのメッセージの文面づくりまでを、まとめて誰かに頼みたいという声が少なくありません。リッチメニューの画像やアイコン、店のキャラクターのデザインは、それだけで仕事になります。キャラクターやアイコン、LINEスタンプのデザインの仕事は、キャラクター・アイコン・LINEスタンプのお仕事で、どんな案件があるかを確かめられます。

予約システムとLINEをつなぐ部分を、店に合わせて作り込む仕事もあります。業務の仕組みを作る仕事についてはWeb・業務システム開発のお仕事に、仕組みの設計を担う人の単価の目安はシステムコンサルタント・設計者の年収・単価相場にまとまっています。

デザインは才能ではなく、ルールの積み重ね

リッチメニューの画像は、デザインの経験が浅い人でも、ルールを守れば十分に作れます。ボタンを3つにしぼる、文字を大きくする、色の差をはっきりつける、押してほしいボタンを左上に置く。こうしたルールの積み重ねで、予約の数は変わります。デザインは才能ではなくスキルで、店の予約を増やすという目的がはっきりしているほど、上達も早くなります。

運営者として見てきたこと

在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、小さな店から繰り返し頼まれる作り手ほど、納品して終わりにせず、「リッチメニューのどのボタンが押されているか」を店と一緒に確かめています。LINE公式アカウントの管理画面で見られる数字を一緒に読み、次の改善を提案する関係ができると、仕事は自然に続きます。

そして、仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、同じ予算でも店の側はより多くの作業を頼め、作り手の手元に残る金額は厚くなります。LINE予約の仕組みづくりのように、小さな改善を重ねていく仕事ほど、この差が積み重なって効いてきます。

LINEで予約を受ける方法は、トークで手動で受ける、予約システムと連携する、予約ページのURLを案内する、の3つです。LINEの友だちの数と予約の入口の割合を確かめ、通数の扱いと1年間の合計の費用で比べれば、自分の店に合う仕組みを無理なく選べます。

よくある質問

Q. LINE公式アカウントは無料で使えますか?

公式の料金ページによると、コミュニケーションプランは月額の固定費が0円で、1か月に200通まで無料でメッセージを配信できます。チャットでの1対1のやりとりや自動応答は通数に数えられないため、予約の問い合わせをチャットで受けるだけなら、無料の範囲で使えることが多いです。全員へのお知らせを送る場合は、友だちの数と通数を確かめてください。

Q. 予約のリマインドをLINEで送ると、メッセージの通数を使いますか?

予約システムによって扱いが違います。LINEビューティープラスのように、予約に関する自動通知を無料と明記しているサービスもあれば、店のLINE公式アカウントの通数を使う仕組みのサービスもあります。導入する前に、予約システムの料金ページやヘルプで、リマインドと通数の関係を確かめておくと、予約が増えたときに慌てずに済みます。

Q. LINEを使っていないお客さまの予約はどう受ければよいですか?

LINEで予約を受ける仕組みを入れても、電話や予約ページのURLなど、LINE以外の入口は残しておくことをおすすめします。予約ページのURLを持つ予約システムなら、同じURLをホームページやInstagram、Googleのビジネスプロフィールにも載せられ、どの入口から入った予約も1つの台帳にまとまります。

Q. Googleフォームで予約を受ける方法はおすすめですか?

費用をかけずに始められる点は魅力ですが、ダブルブッキングの防止やリマインドの自動送信は自分で作り込む必要があります。予約が少ないうちは回っても、件数が増えると手作業の確認が負担になりがちです。無料のプランがある予約システムと比べ、続けて保守できるかどうかで判断すると失敗しにくくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年3月25日最終更新:2026年10月10日
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