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石垣市立中学校の個人情報漏えい等のおそれ|教員のサポート詐欺被害で生徒の成績や生徒指導の情報 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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石垣市立中学校の個人情報漏えい等のおそれ|教員のサポート詐欺被害で生徒の成績や生徒指導の情報 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓石垣市の情報漏洩について
  • ✓2026年6月25日更新の石垣市教育委員会の発表をもとに整理
  • ✓市立中学校の教員がサポート詐欺で遠隔操作ツールを実行し

石垣市の情報漏洩について、石垣市教育委員会は2026年6月25日に更新したページで、市立中学校の教員がサポート詐欺にあい、校務用のノートパソコンに遠隔操作のツールをダウンロードして実行したため、端末内の情報が第三者に閲覧または取得された可能性がある事案が起きたと発表しました。対象となる可能性のある情報は、一部の生徒の氏名、クラスの在籍情報、テストの回答、成績の情報、一部の生徒の生徒指導に関する情報です。市は「個人情報が外部に流出した事実は確認されておりません」としつつ、流出した可能性を完全には否定できないとしています。 2026年11月1日時点で、市の該当ページの更新日は2026年6月25日のままで、市のプレスリリースの一覧にも続報は出ていません。発表には「8月16日までに確報を個人情報保護委員会へ報告」とありますが、その結果は市のサイトでは公表されていません。件数は示されておらず、補償についての記載もありません。 生徒と保護者がまずすることは、学校からの本人通知や説明会の資料が届いているかを確かめること、学校や教育委員会を名乗る連絡で成績や生徒指導の話を持ち出されても、その場で答えず学校に直接確かめることの2つです。

この記事は、2026年11月1日時点で石垣市の公式ページ「市内中学校における個人情報漏えい等のおそれがある事案について」を開き直して確かめた内容と、市のページが参考として案内している警察庁のサポート詐欺対策のページの内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。

石垣市の市立中学校で何が起きたのか

発表によると、事案の流れは次のとおりです。

  • 2026年6月17日、市立中学校の教員がサポート詐欺により、校務用端末(ノートパソコン)に遠隔操作のツールをダウンロードして実行した
  • それによって、端末内の情報が第三者に閲覧または取得された可能性がある事案が起きた
  • 統合型校務支援システムなどのシステム管理会社に調査を依頼し、現時点で不正な操作はなかった
  • 校務用端末にある個人情報が外部に流出した可能性を否定できないため、教育委員会が調査と対応を進めている

校務用端末とは、教員が成績の処理や出欠の管理、学校の事務に使うパソコンのことです。統合型校務支援システムは、成績や出欠、指導の記録などを学校で一つにまとめて扱うためのシステムです。

市の発表は「漏えいした」とは書いていません。「個人情報が漏えいした可能性を完全には否定できない」「端末内の情報が閲覧・取得された可能性がある」という表現です。流出の事実は確認されていない一方で、遠隔操作のツールが実行された以上、端末の中身を見られた可能性は消せない、という段階です。この記事でも、その表現のまま扱います。

どの中学校かは、発表では「本市立中学校」「市内中学校」とだけ書かれ、学校名は示されていません。対象となる可能性のある生徒の人数も示されていません。発表の中に「一部の生徒」とあるとおり、市内の中学生の全員が対象とされているわけではありません。

公表までの経緯

市の発表に載っている対応の経緯は次のとおりです。

日付 対応
2026年6月17日(水曜日) 学校から報告。事態の把握と調査を開始
2026年6月18日(木曜日) 学校への聞き取り、個人情報保護委員会への報告の準備、本人通知の準備の指示、システム管理会社に操作ログの調査を依頼
2026年6月19日(金曜日) 個人情報保護委員会へ報告
2026年6月22日(月曜日) 個人情報保護委員会からの助言により警察に相談
2026年6月24日(水曜日) 全職員への悉皆研修、市内中学校の保護者説明会
2026年6月25日 市のページを更新(2026年11月1日時点の最新の更新日)

悉皆研修(しっかいけんしゅう)とは、対象の職員の全員が受ける研修のことです。保護者説明会が6月24日に開かれており、対象となる学校の保護者には、この時点で説明が行われています。

今後の予定として、発表には「流出の有無の確定」と「8月16日までに確報を個人情報保護委員会へ報告」が挙げられています。確報とは、個人情報保護委員会に最初に報告したあと、調べがついた内容をまとめて出す正式な報告のことです。

2026年11月1日時点で、市のページは6月25日の更新のままで、確報の内容や流出の有無の確定は掲載されていません。市の教育委員会のプレスリリースの一覧に載っているのも、この1件だけです。流出の有無が確定したか、確報でどう報告されたかは、市の公式ページからは確かめられないため、この記事では書きません。続報を確かめるときは、石垣市の発表のページの更新日を見てください。

対象となる可能性のある情報

市の発表に挙げられている、対象となる可能性のある情報は次のとおりです。

区分 項目
対象となる可能性のある情報 一部の生徒の氏名
対象となる可能性のある情報 クラス在籍情報
対象となる可能性のある情報 テストの回答
対象となる可能性のある情報 成績情報
対象となる可能性のある情報 一部の生徒の生徒指導に関する情報
含まれないと明記された情報 発表には記載がない

市の発表には、住所、電話番号、保護者の情報、マイナンバーなどについて、含まれるとも含まれないとも書かれていません。書かれていないものを「含まれない」と言い切ることはできないため、気になる場合は本人通知の内容を確かめるか、学校教育課に問い合わせてください。

今回の情報の特徴は、お金に直接つながる情報ではなく、生徒一人ひとりの学校での様子に関わる情報だという点です。成績やテストの回答、生徒指導の記録は、本人にとって人に知られたくない内容を含むことがあります。生徒指導に関する情報とは、学校が生徒の生活面で指導したり支援したりした記録のことで、その中身は生徒によって違います。

氏名とクラスの在籍情報がそろうと、どの学校の何年何組の生徒かが分かります。万が一出回った場合には、学校の関係者を装った連絡や、同級生のあいだでのうわさのもとになるおそれもあります。実際にそうしたことが起きたとは発表されていませんが、保護者が気にかけておく点ではあります。

発表の言葉の読み方

市の発表には、似ているようで意味の違う言い方がいくつか出てきます。読み違えないように、順に整理します。

  • 「個人情報が外部に流出した事実は確認されておりません」:調べた範囲では、情報が外に出たという証拠は見つかっていない、という意味です。「出ていないと確定した」という意味ではありません
  • 「流出した可能性を完全には否定できない」:外に出たという証拠はないが、出ていないと言い切れる材料もない、という意味です。遠隔操作のツールが実行された以上、端末の中を見られた可能性は残ります
  • 「閲覧または取得された可能性」:閲覧は画面で見られること、取得はファイルを持ち出されることです。どちらが起きたか、あるいはどちらも起きていないかは、発表の時点では分かっていません
  • 「システム管理会社の調査で、現時点で不正な操作はなかった」:校務支援システムなどのシステムの記録の上では、不正な操作は見つからなかった、という意味です。端末の中に保存されていたファイルの話とは分けて書かれています

この記事の題や見出しで「漏えいした」「流出した」と書いていないのは、市の発表がこのような段階の表現だからです。続報で流出の有無が確定すれば、言い方も変わることになります。

市の発表で分かっていないこと

2026年11月1日時点の市の発表では、次の点は示されていません。

  • 事案が起きた中学校の名前
  • 対象となる可能性のある生徒の人数
  • 対象となる可能性のある情報が、どの学年、どの年度の生徒のものか
  • 使われた遠隔操作のツールの名前と、操作されていた時間
  • 教員が金銭を支払ったかどうか
  • 8月16日までに出すとしていた確報の内容と、流出の有無の確定の結果
  • 具体的な再発防止策の中身

これらは、市が公表していないため、この記事でも推測では書きません。対象の学校の保護者には、6月24日の説明会や本人通知で、公表されていない内容が説明されている場合があります。気になる点は、学校か学校教育課に直接たずねてください。

サポート詐欺とはどんな手口か

市の発表は、参考のページとして警察庁のサポート詐欺対策のページを案内しています。そこでは、サポート詐欺が次のように説明されています。

サポート詐欺とは、パソコンでインターネットを閲覧中に、突然、ウイルス感染したかのような嘘の画面を表示させたり、警告音を発生させるなどして、ユーザーの不安を煽り、画面に記載されたサポート窓口に電話をかけさせ、サポートの名目で金銭を騙し取しとったり、遠隔操作ソフトをインストールさせたりする手口です。 出典: npa.go.jp

警察庁のページによると、手口の流れはおおむね次のとおりです。

  1. Webサイトを見ている最中に、「ウイルスに感染しています」といった偽の警告画面が出る。警告音や音声が流れることもある
  2. 画面に表示された「サポート窓口」の電話番号にかけさせる
  3. 電話の相手が、確認のためと言って遠隔操作ソフトのインストールを求める
  4. 有料のサポート契約を勧め、クレジットカードや電子マネーで支払わせる

警察庁のページには、よくある相談として次のような例が載っています。

  • Webサイトを見ていたら、警告音とともに「ウイルスに感染しています。カスタマーサポートまで電話して下さい。」という画面が出て消せなかった。電話すると遠隔操作で確認すると言われ、指示どおりに遠隔操作ソフトを入れたあと、有償で除去すると言われてクレジットカードで支払った
  • 画面に「サポートセンター」の電話番号が表示され、電話すると3年間のサポート代金として5万円を電子マネーで払うよう言われ、コンビニで電子マネーを買ってシリアルナンバーを伝えてしまった

どちらの例でも、きっかけは「消せない警告画面」と「表示された電話番号」です。画面の番号に電話をかけた時点で、相手の話の流れに乗せられてしまいます。

偽の警告画面は、実際にウイルスに感染しているかどうかに関係なく表示されます。信じさせるために、実在の企業のロゴが使われることもあると、警察庁は注意を呼びかけています。

遠隔操作ソフトとは、離れた場所から別のパソコンの画面を見たり操作したりできるソフトのことです。本来は、パソコンの困りごとを遠くから手伝うために使われる正規のソフトですが、詐欺の相手に使われると、パソコンの中のファイルを見られたり、操作されたりするおそれがあります。警察庁のページでも、遠隔操作ソフトなどを入れてしまうと、アカウントを乗っ取られ、不正送金などの被害にあうおそれがあると書かれています。

今回の石垣市の件で、教員が支払いをしたかどうか、どのソフトが使われたかは、市の発表には書かれていません。この記事でも推測では書きません。サポート詐欺の手口そのものは、パソコンサポートを装う詐欺の手口でも整理しています。

石垣市教育委員会の対応

市の発表で示されている対応は次のとおりです。

  • 学校から連絡を受けて、すぐに事態の把握と調査を始めた
  • 個人情報保護法に基づき、個人情報保護委員会に報告し、学校に本人通知の準備をさせた
  • 警察に通報し、関係機関と連携した
  • 統合型校務支援システムなどのシステム管理会社に、操作ログの調査を依頼した
  • 全職員への悉皆研修と、市内中学校の保護者説明会を行った
  • 学校の情報管理の体制と、教職員へのセキュリティ対策を確かめ直すとした

本人通知とは、個人情報が漏えいした、または漏えいしたおそれがある本人に、そのことを知らせることです。発表の「法的対応」の欄には、個人情報保護委員会への報告と本人通知が挙げられています。

経緯の表を見ると、6月19日に個人情報保護委員会へ報告したあと、6月22日に委員会からの助言を受けて警察に相談しています。サポート詐欺は、だます目的で人をあざむく行為なので、警察への相談は被害の記録を残し、調べを進めてもらうための手続きにあたります。警察庁のページでも、被害にあった場合は資料を持って最寄りの警察署に相談するよう案内されています。

教育長の名前で、児童生徒、保護者、市民に心配と不安をかけたことへのおわびが示されています。補償やお詫びの品についての記載はありません。

市は、流出した可能性を完全には否定できないことから、調査を続けるとともに、対象となる可能性のある人への説明と再発防止策の徹底に取り組むとしています。具体的な再発防止策の中身は、2026年11月1日時点の発表には書かれていません。

自分が対象かを確かめる方法

対象かどうかを確かめる手がかりは、学校からの本人通知と、6月24日の保護者説明会の資料です。発表では、学校に本人通知の準備をさせたとされています。

確かめるときに押さえておきたい点は次のとおりです。

  • 対象は市立中学校の「一部の生徒」で、学校名と人数は公表されていない
  • 学校から通知や説明の文書が届いているかを、まず家庭で確かめる
  • 説明会に出られなかった保護者は、学校に資料や説明の内容を問い合わせる
  • 分からないことは、石垣市教育委員会の学校教育課に問い合わせる

問い合わせ先は、市の発表のページに「教育部 学校教育課」として載っています。

名称 連絡先
石垣市教育委員会 教育部 学校教育課 電話 0980-82-4701、所在地 〒907-8501 沖縄県石垣市字真栄里672番地、市のサイトのメールフォーム
石垣市役所(代表) 電話 0980-82-9911、開庁時間 月曜日から金曜日 午前8時30分から午後5時15分(休日・祝日・年末年始を除く)

学校教育課の電話番号は、市のページの組織名の表示に載っているものです。窓口の受付時間は、市役所の開庁時間を目安にしてください。

問い合わせるときは、子どもの在籍する学校名と学年、組を手元に用意しておくと話が早く進みます。電話口で、子どもの成績や生徒指導の中身を読み上げてもらう必要はありません。自分の子どもが対象かどうか、どの情報が対象だったか、今後の連絡の方法を確かめれば十分です。

学校に問い合わせるときに聞いておきたいこと

説明会に出られなかった保護者や、通知を読んでも分からない点がある保護者は、学校か学校教育課に問い合わせることになります。限られた時間で要点を押さえられるよう、聞くことを先に決めておくと安心です。

  • 自分の子どもが、対象となる可能性のある生徒に含まれているか
  • 含まれている場合、氏名、クラス在籍情報、テストの回答、成績情報、生徒指導に関する情報のうち、どれが対象か
  • 本人通知はいつ、どの方法で届く予定か(すでに届いているか)
  • 流出の有無が確定したときや、確報を出したときに、家庭にどのように知らせるか
  • 子どもの周りで不審なことが起きたときに、学校のどの窓口に相談すればよいか

電話で聞いた内容は、日付と相手の名前と一緒にメモに残しておきます。あとで続報が出たとき、以前の説明と何が変わったかを見比べる手がかりになります。

問い合わせの電話口で、相手から逆に子どもの情報や口座、パスワードを聞かれることは考えにくいので、そうした質問をされた場合は、かけた番号が本当に学校や市の番号かを確かめ直してください。

生徒と保護者がすること

今回の対象の情報には、住所や電話番号、口座といった項目は挙げられていません。そのため、ほかの漏えいの事案のように「パスワードを変える」「カードを止める」といった対応が、そのまま当てはまるわけではありません。かわりに、次のような点に気を配ります。

  1. 学校からの本人通知や説明の文書を確かめ、内容を家族で共有する
  2. 学校や教育委員会、塾、模試の会社などを名乗る連絡で、子どもの成績や生徒指導の話を持ち出されても、その場で答えない
  3. 「成績の情報が漏れたので確認が必要」「データを消すには費用がかかる」といった連絡には応じず、学校か学校教育課に直接確かめる
  4. 子どもの周りで、成績や指導の内容についてのうわさや、SNSへの書き込みがないか気にかける
  5. 気になることがあれば、一人で抱えず学校に相談する

2つ目と3つ目は、今回の事案に限らず、漏えいのニュースのあとによく注意が呼びかけられる点です。学校や役所が、電話でお金の支払いを求めたり、データの削除に費用を求めたりすることは考えにくいので、そうした話が出た時点で相手を疑ってかまいません。

子どもには、今回のことを必要以上に怖がらせない伝え方を選ぶのがよいでしょう。市の発表のとおり、流出の事実は確認されていない段階です。「もし学校の名前で変な連絡が来たら、親に言ってほしい」と伝えておくだけでも、子どもが一人で困る場面を減らせます。

学校を名乗る連絡の具体例と見分け方

今回の対象の情報は、学校の中の情報です。そのため、もし悪用されるとすれば、学校や教育委員会、学校とつながりのある事業者を名乗る連絡が考えられます。次のような連絡は、本物かどうかを疑ってかかってください。

  • 「成績のデータが外に出たので、本人確認のために保護者の口座番号を教えてほしい」
  • 「漏えいしたデータを削除する手続きに費用がかかる。今日中に振り込んでほしい」
  • 「お子さんの生徒指導の記録がネットに出ている。消すための窓口はこちら」とURLが書かれたSMSやメール
  • 「お詫びの品を送るので、住所と電話番号を確かめたい」という、学校名をかたった電話

市の発表には、このような連絡をすることは書かれていません。学校や教育委員会が、電話やSMSで口座番号を聞いたり、データの削除に費用を求めたりすることは考えにくいので、こうした話が出た時点で電話を切るか、メッセージを削除してかまいません。

本物かどうかを確かめたいときは、届いた連絡に書かれた番号やリンクを使わず、子どもが通う学校の代表番号か、市のページに載っている学校教育課の番号(0980-82-4701)に、自分からかけ直します。

子どもに伝えるときのことば

中学生の子どもに今回のことを伝えるかどうか、どう伝えるかは、家庭によって判断が分かれます。対象の学校では保護者説明会が開かれているため、子どもが友だちから先に話を聞いている場合もあります。子どもが不安そうにしていれば、聞かれたことに答える形で話すと受け止めやすくなります。伝える場合は、怖がらせすぎず、次の点が伝わるようにすると落ち着いて受け止めやすくなります。

  • 学校のパソコンが詐欺にあって、中の情報を見られたかもしれないこと
  • ただし、外に出たという証拠は見つかっていないこと
  • 学校や先生を名乗る知らない人から連絡が来ても、自分で答えずに親に知らせてほしいこと
  • 友だちのあいだで成績や指導の話がうわさになっても、それが本当の情報かは分からないこと
  • 困ったことがあれば、親か担任の先生にすぐ話してほしいこと

子ども自身がパソコンやスマートフォンを使っている場合は、あわせて、急に警告の画面が出て電話番号が表示されたら電話をかけずに親を呼ぶ、という決まりも伝えておくと、今回のような被害を家庭で防ぐことにもつながります。

個人情報が漏れたときの全体的な対応の流れは、個人情報が漏えいしたときの対応にまとめています。

家庭のパソコンでサポート詐欺にあわないために

今回の件は学校の端末で起きましたが、サポート詐欺は家庭のパソコンでも起きます。警察庁のページには、偽の警告画面が出たときと、被害にあったときの対応が次のように示されています。

偽の警告画面が出たときは、次のようにします。

  • 画面に表示された電話番号に電話をかけない
  • 画面で指示されたアプリやソフトをダウンロード・インストールしない
  • ブラウザを閉じる。閉じられない場合は、キーボードの「Esc」キーを長押ししてからブラウザの「×」を押すか、「Ctrl」「Alt」「Delete」を同時に押してタスクマネージャーからブラウザを終了する
  • 閉じ方が分からない場合は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のセキュリティセンター安心相談窓口に問い合わせる

ソフトを入れてしまった場合や、お金を払ってしまった場合は、次のようにします。

  • パソコンをネットワークから切り離し、ウイルスチェックを行い、入れたソフトをアンインストールする。できれば初期化し、パスワードを変更する
  • クレジットカードで払った場合は、カード会社に連絡して支払いの停止を依頼する
  • 電子マネーで払った場合は、電子マネーの発行会社に連絡し、決済の停止と救済の方法を相談する
  • 偽の警告画面や入れたソフトが分かる資料、支払いの記録を残し、最寄りの警察署に相談する

警察庁のページに載っているIPAのセキュリティセンター安心相談窓口は、電話03-5978-7509(受付時間 10:00から12:00、13:30から17:00、土日祝日・年末年始を除く)です。

予防としては、OSやソフトを最新の状態に保つこと、ウイルス対策ソフトを入れることが大切だとされています。中学生が家でパソコンやタブレットを使う家庭では、「パソコンが急に警告を出して電話番号を表示したら、電話をかけずに親を呼ぶ」と決めておくと安心です。

続報を確かめる順番と、混同しやすい情報

学校の端末がサポート詐欺にあった事案は、石垣市に限らず、ほかの自治体や学校でも発表されることがあります。「中学校 サポート詐欺 情報漏洩」のように調べると、別の自治体の件の記事が混ざって出てくることがあるため、読んでいる記事が石垣市の2026年6月の件かどうかを、まず確かめてください。

続報を確かめるときは、次の順に見ると迷いにくくなります。

  1. 石垣市の公式サイトの、教育委員会 学校教育課のプレスリリースの一覧を開く
  2. 「市内中学校における個人情報漏えい等のおそれがある事案について」のページの更新日を見る。2026年11月1日時点では2026年6月25日
  3. 更新日が新しくなっていれば、流出の有無の確定や確報の内容、対象の範囲が追記されていないかを読む
  4. 学校から家庭に届いた文書と見比べ、内容に食い違いがあれば学校に確かめる

市の発表のページには、本文の上に「更新日」が表示されています。ページの題が同じままでも、中身が書き足されることがあるので、ページをブックマークしておき、ときどき更新日と本文の「今後の予定」の欄を見る方法が確実です。

SNSや掲示板の書き込みは、正確とは限りません。「何人分が流出した」「どこの学校だ」といった書き込みを見ても、市の発表にない数字や学校名はうのみにせず、公式のページと学校からの連絡を基準にしてください。

学校や職場の端末で起きたときの意味

今回の件で対象となる情報が生徒の成績や指導の記録にまで及んだのは、詐欺にあったのが個人のパソコンではなく、学校の業務で使う端末だったからです。仕事で使う端末には、自分の情報だけでなく、仕事で預かっている人の情報が保存されていることがあります。そこで遠隔操作のツールが実行されると、見られる可能性のある範囲が一気に広がります。

市の発表によると、システム管理会社の調査では、統合型校務支援システムなどで不正な操作はなかったとされています。一方で、校務用端末の中にある個人情報については、外部に流出した可能性を否定できないとしています。システムの側で操作がなかったことと、端末の中のファイルを見られた可能性がないことは、別の話だということです。

個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、地方公共団体の機関を含む行政機関等について、保有個人情報に係る本人の数が100人を超える漏えい等や、不正の目的で行われたおそれがある行為による漏えい等(又はそのおそれ)などの場合に、報告が義務づけられると示されています。今回、市が発覚から2日後の6月19日に委員会へ報告しているのは、この仕組みに沿った対応です。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。6月17日の発覚から数えた期限と、発表にある「8月16日までに確報」という予定は、この60日の期限と合っています。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で業務委託の仕事を受けている人は、自分のパソコンで取引先の資料や顧客の名簿を扱うことがあります。今回の件と同じように、自宅のパソコンでサポート詐欺の偽の警告画面に従ってしまうと、自分の情報だけでなく、取引先から預かった情報まで見られるおそれがあります。

個人情報保護委員会のページでは、民間の事業者について、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等や、本人の数が1,000人を超える漏えい等(又はそのおそれ)などの場合に、委員会への報告が義務づけられると示されています。業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末から預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。

今回の件をきっかけに、仕事で使うパソコンについて次の点を見直しておくと安心です。

  • 偽の警告画面が出たときに、電話をかけずにブラウザを閉じる方法を知っているか
  • 仕事の資料を保存しているパソコンで、家族が自由にWebサイトを見ていないか
  • 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
  • 仕事で使うアカウントに多要素認証を設定しているか
  • 自分の端末で不審な動きに気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で連絡するかを決めているか

もし仕事のパソコンで偽の警告画面に従い、遠隔操作のソフトを入れてしまったと気づいたら、次の順に動くと被害の広がりを抑えやすくなります。

  1. パソコンをインターネットから切り離す(無線LANを切る、LANケーブルを抜く)
  2. 遠隔操作のソフトを入れた時刻、電話で話した内容、画面の様子をメモに残す
  3. 取引先の担当者に、何が起きたか、パソコンにどの取引先のどんな資料があったかを伝える
  4. 警察庁のページの案内に沿って、ソフトのアンインストールやウイルスチェック、パスワードの変更を進め、必要なら警察に相談する

今回の石垣市の件でも、学校から教育委員会への報告が発覚の当日に行われ、そこから調査や報告が進んでいます。在宅で働く人の場合、報告先は取引先です。言い出しにくくても、早く伝えるほど取引先が打てる手が増えます。

多要素認証の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で整理しています。

フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事用と個人用でパソコンやアカウントを分ける、怪しい画面が出たらまず手を止める、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。

情報を守る知識を仕事に生かす

サポート詐欺のような手口への備えは、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。学校や企業の中には、職員向けのセキュリティ研修の資料づくりや、注意喚起の文面づくりを、外部の人に頼むところがあります。職員向けの訓練の進め方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで紹介しています。

セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。公式の発表から「何が起きて、何がまだ分かっていないか」を正確に読み取り、利用者向けに分かりやすく整理する力は、それだけで役に立ちます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

石垣市の件は、2026年11月1日時点で市のページが6月25日の更新のまま、流出の有無の確定や確報の内容は公表されていない段階です。対象となる学校の生徒と保護者は、学校からの通知の確認と、学校を名乗る不審な連絡への注意を続け、続報は石垣市の公式ページで確かめてください。

よくある質問

Q. 石垣市の中学生は全員が対象ですか?

全員ではありません。石垣市の発表では、対象となる可能性のある情報は「一部の生徒」の氏名やクラス在籍情報、テストの回答、成績情報、一部の生徒の生徒指導に関する情報とされています。学校名や人数は公表されていません。学校からの本人通知や説明の文書を確かめ、分からない場合は石垣市教育委員会の学校教育課(0980-82-4701)に問い合わせてください。

Q. 住所や電話番号も漏れたのですか?

2026年6月25日更新の市の発表で、対象となる可能性のある情報として挙げられているのは、氏名、クラス在籍情報、テストの回答、成績情報、生徒指導に関する情報です。住所や電話番号については、含まれるとも含まれないとも書かれていません。気になる場合は、本人通知の内容を確かめるか、学校教育課に直接問い合わせてください。

Q. 情報は実際に流出したのですか?

市は、個人情報が外部に流出した事実は確認されていないとしています。一方で、遠隔操作のツールが実行されたため、流出した可能性を完全には否定できないとして調査を続けるとしていました。8月16日までに確報を個人情報保護委員会へ報告する予定とされていましたが、2026年11月1日時点で、その結果は市のサイトに掲載されていません。

Q. サポート詐欺の偽の警告画面が出たらどうすればよいですか?

警察庁のサポート詐欺対策のページでは、画面に表示された電話番号にかけず、指示されたソフトも入れずに、ブラウザを閉じるよう案内しています。閉じられない場合は「Esc」キーを長押ししてから「×」を押すか、タスクマネージャーでブラウザを終了します。閉じ方が分からない場合は、IPAのセキュリティセンター安心相談窓口(03-5978-7509)に相談できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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