WordPress構築のポートフォリオの作り方|見る人が知りたいこと


この記事のポイント
- ✓WordPress構築のポートフォリオを
- ✓発注担当者が見る観点から組み立てる方法を解説します
- ✓実績が少ないときの見せ方
WordPress構築のポートフォリオを作ろうとして、何を載せればいいのか分からず手が止まる。この状態は珍しくありません。結論から言うと、作るときの起点を「自分が見せたいもの」から「見る人が知りたいこと」に移すだけで、迷いはほぼ消えます。発注担当者がポートフォリオを開くとき、確認しているのはデザインの美しさではなく、この人に任せて大丈夫かという1点です。この記事では、担当者が実際に見ている観点、1件ごとに書くべき項目、掲載許諾の取り方、実績が少ないときの組み立て方、そしてポートフォリオサイト自体が審査対象になる理由までを手順として整理します。
見る人は作品ではなく「任せられるか」を見ている
発注担当者が確認している3つの点
制作会社や事業会社の担当者が外部の受け手を選ぶとき、ポートフォリオで確認しているのは次の3点です。
1つ目は、自社と似た条件の実績があるか。業種が同じである必要はありませんが、規模やページ数、必要な機能が近い案件を扱ったことがあるかを見ます。ECサイトを作りたい担当者にとって、企業サイトの実績が何件あっても判断材料になりません。
2つ目は、担当範囲がどこまでだったか。デザインもしたのか、コーディングだけか、要件定義から入ったのか、公開後の運用も見たのか。ここが書かれていないポートフォリオは、実は判断材料としてほとんど機能していません。
3つ目は、進め方が想像できるか。どんな課題があって、どう判断して、何を作ったのか。この流れが読めると、担当者は自社のプロジェクトに当てはめて考えられます。読めないと、きれいな画像を見て終わりです。
正直なところ、多くのポートフォリオはこの3点のうち1つも満たしていません。トップページのスクリーンショットが並び、サイト名とURLが書かれているだけ。これは作品集であって、ポートフォリオではありません。
作品集とポートフォリオは目的が違う
作品集は、成果物を並べて見せるものです。デザイナーやイラストレーターの世界では、これで機能します。作品そのものが商品だからです。
一方、WordPress構築で売っているのは成果物だけではありません。要件をどう整理したか、制約の中でどう判断したか、公開後に運用できる形に落とせたか。この過程が商品の一部です。過程が見えないと、担当者は「たまたま良いデザインをもらって形にしただけかもしれない」という疑いを消せません。
だから、WordPress構築のポートフォリオは説明が主役になります。画像は補助です。この優先順位を逆にしている人が非常に多く、そこが最大の改善点になります。
検索してたどり着く人の状態を想像する
ポートフォリオサイトを作るときに悩む人は多く、その悩みはかなり具体的です。
WordPressでポートフォリオサイトを作りたいものの「何から始めればよいかわからない」「作品や実績をどう見せればよいのか不安」と感じている方は多いでしょう。 出典: lolipop.jp
この不安の正体は、評価の基準が分からないことです。基準が分からないから、とりあえずきれいに見せようとして、結果として説明が抜け落ちる。基準さえ分かれば、作るべきものは自動的に決まります。基準は先ほどの3点、つまり条件の近さ、担当範囲、進め方です。
掲載する1件に必ず書く6項目
課題、担当範囲、判断、成果、期間、環境
実績を1件載せるとき、次の6項目を書きます。この形を決めておくと、案件が増えても書く内容に迷いません。
1つ目、課題。依頼主が何に困っていたか。「コーポレートサイトのリニューアル」ではなく「社内で更新できず、情報が数年間古いままだった」と書く。困りごとが具体的なほど、同じ困りごとを持つ担当者に刺さります。
2つ目、担当範囲。要件整理、設計、デザイン、実装、コンテンツ移行、公開作業、運用支援のうちどれを担ったか。チームで入った案件なら、自分の担当と全体像を分けて書きます。ここを曖昧にすると、後で認識のずれが起きます。
3つ目、判断。どんな制約があって、何を選び、何を選ばなかったか。「既存の記事が多く手作業の移行は現実的でなかったため、変換の仕組みを作って移した」といった記述です。ここが最も評価されるのに、最も書かれていない項目です。
4つ目、成果。担当者が更新できるようになった、表示速度が改善した、問い合わせの導線が整理された。数値で出せるものは出し、出せないものは状態の変化として書きます。
5つ目、期間。着手から公開までの月数と、その間の関わり方。短ければ良いわけではなく、規模と期間の関係が読めることが重要です。
6つ目、環境。使用したテーマの種類、主要なプラグイン、サーバーの構成、独自に作った機能。これは技術的な判断ができる相手向けの情報で、制作会社が発注元の場合に効きます。
画像は3枚で足りる
スクリーンショットは、トップページ、特徴的な一覧ページ、管理画面の3枚あれば十分です。多く貼っても読まれません。
意外に効くのが管理画面のスクリーンショットです。担当者が自分で更新する前提の案件では、管理画面がどう整理されているかが直接の判断材料になります。カスタムフィールドに分かりやすい項目名が並んでいる画面は、それだけで「この人は使う人のことを考えている」と伝わります。守秘の観点から実案件の管理画面を出せない場合は、自主制作のもので代替します。
ポートフォリオを作る手順
掲載する案件を選ぶ基準
すべての案件を載せる必要はありません。むしろ載せすぎると、何が得意なのか伝わらなくなります。選ぶ基準は次の3つです。
・これから受けたい案件に近いこと。過去の実績を並べる場ではなく、次の依頼を呼ぶ場だと考えます ・説明できる判断が含まれていること。言われたとおりに作っただけの案件は、書くことがありません ・掲載の許諾が取れること
件数の目安としては、しっかり書けるものが3件から5件あれば十分機能します。20件を薄く並べるより、3件を深く書いたほうが受注に繋がります。
掲載許諾の取り方
ここを飛ばしてトラブルになる人がいます。制作した案件を実績として公開するには、原則として依頼主の許諾が必要です。特に、下請けとして制作会社経由で入った案件は、エンドクライアントとの契約上、実績公開が禁じられていることがあります。
許諾を取るタイミングは、納品時が最も自然です。「実績としてサイト名とURLを掲載してもよろしいでしょうか。掲載範囲はご指定いただけます」と聞きます。納品して満足度が高い時点なら、断られることは少ない。時間が経ってから連絡すると、担当者が交代していて話が通らないことがあります。
許諾を取るときは、掲載する範囲を明示します。会社名を出してよいか、URLを載せてよいか、スクリーンショットを使ってよいか。全部だめでも、業種と規模だけを匿名で書くことは許される場合が多いです。
出せない案件の扱い方
守秘義務で出せない案件は、匿名化して載せます。「BtoB製造業のコーポレートサイト。約60ページ。多言語対応あり」。会社名がなくても、条件と担当範囲と判断が書いてあれば判断材料になります。
匿名の実績が多いと信頼性が下がると心配する人がいますが、逆です。守秘義務を守る人だという証明になります。「守秘義務のため詳細は記載していませんが、面談時にお伝えできる範囲でご説明します」と一言添えておけば、むしろ誠実に見えます。
制作環境を用意する
ポートフォリオサイト自体をWordPressで作る場合、必要なのはサーバー、ドメイン、テーマの3つです。手順としては、サーバーを契約し、ドメインを取得して紐づけ、WordPressをインストールし、テーマを設定し、実績用の投稿タイプを用意する、という流れになります。
作業自体は難しくありませんが、1つずつ理解しながら進めると相応の時間がかかります。個人レッスンで手順を教えている制作者も、この点を指摘しています。
実際にポートフォリオサイトを個人レッスンで作成する手順をご紹介します。 簡潔に書いておりますが、実際は1テーマを理解するのに1時間程かかります。 出典: atoz-design.jp
つまり、週末にまとめて作ろうとすると中途半端になりやすい。実績1件ずつを書き上げて公開し、少しずつ足していく進め方のほうが完成します。完璧な状態で公開しようとして、何ヶ月も非公開のまま止まっているケースは本当に多いです。
テーマ選びの判断基準
テーマ選びで悩む必要はほぼありません。判断基準は3つです。
・実績を一覧で表示でき、絞り込みができること ・記事のレイアウトが読みやすいこと ・自分で改変できる作りであること
3つ目が重要です。ポートフォリオサイトは、その人の技術力を示す場でもあります。既製のテーマをそのまま使っていても問題はありませんが、少なくとも自分で手を入れられる状態にしておく。担当者が「このサイトはどう作ったんですか」と聞いたときに、説明できることが大事です。
デザインの完成度に不安がある場合は、既製のテーマを素直に使うほうが結果的に良く見えます。中途半端な自作より、整った既製品のほうが読みやすいからです。デザイン領域まで担当範囲を広げたい場合は、UI/UXデザインのフリーランスになるには?必要スキルと案件相場に必要なスキルと案件の性質が整理されており、どこまで踏み込むかの判断材料になります。
実績を投稿タイプで管理する
実績ページを固定ページで1つずつ作ると、増えたときに管理できなくなります。実績用のカスタム投稿タイプを作り、業種、担当範囲、使用技術をタクソノミーで持たせておくのが実務的です。
この作りにしておくと、後から絞り込み機能を足せます。「EC構築の実績だけ見たい」という担当者の要求に、その場で応えられる。また、この構造自体が技術的な判断ができることの証明にもなります。ポートフォリオサイトは、説明する場であると同時に実演の場でもあります。
実績がまだ少ない場合の作り方
自主制作をどう見せるか
実案件がない段階では、自主制作を載せます。ただし、載せ方に注意が必要です。「架空の企業サイトを作りました」だけでは、練習として見られて終わります。
効くのは、実在する課題を設定することです。「地域の小規模な飲食店が、食べログ以外に自前の情報発信の場を持てていない状況を想定し、更新が続けられる構成を設計した」。この形なら、課題設定の力と判断が伝わります。
さらに強いのは、実際に誰かに使ってもらうことです。知人の店舗や、地域の団体、個人事業主。無償でも構いませんが、その場合も要件を聞き、期限を切り、納品して、運用の相談まで受ける。実案件と同じ手順を踏めば、書ける内容は実案件と変わりません。
部分参加した案件の書き方
チームの一員として一部だけ担当した案件も、正直に書けば実績になります。「デザインは別の担当者、実装のうち投稿一覧と検索機能を担当」。この書き方で価値が下がることはありません。
むしろ、全体を担当したように見せて、面談で詳細を聞かれて答えられないほうが致命的です。担当者は必ず面談で深掘りします。書いた内容と話せる内容が一致していることが、信頼の土台になります。
学習中でも今すぐできること
実績がゼロの段階でも、書けるものはあります。技術的な検証記事です。「特定のプラグインの組み合わせで起きる不具合と、その回避方法を検証した」といった内容は、実務の判断力を示します。
この形の記事は、副次的に検索からの流入も生みます。ポートフォリオサイトに人が来る導線を、自分で作れるということです。関連分野の情報発信まで含めて考えるなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で扱われている業務内容を見ておくと、発信の方向性を決める参考になります。
見る人が離脱する典型的な失敗
説明がなく画像だけが並んでいる
最も多い失敗です。スクリーンショットが縦に並び、サイト名とURLだけが添えられている。これでは何を担当したのか分かりません。
改善は簡単で、1件あたり300字から500字の説明を足すだけです。課題、担当範囲、判断の3つを書けば、それだけで他の大半のポートフォリオより情報量が多くなります。
連絡先が見つからない
問い合わせフォームがフッターの小さなリンクの奥にしかない、あるいはメールアドレスが画像になっていてコピーできない。担当者は忙しく、探してまで連絡はしません。
各実績ページの末尾と、グローバルのナビゲーションに問い合わせ導線を置きます。フォームは項目を少なくします。名前、連絡先、相談内容の3つで十分です。項目が多いと、その場で送るのをやめられます。
得意分野が分からない
あらゆる案件を並べると、何でもできるようで何も強くない印象になります。担当者は特定の課題を持って探しているので、その課題に近い人を選びます。
対策は、トップページの最初に一文で立ち位置を書くことです。「更新が続けられるWordPressサイトの設計と構築を担当しています」。この一文があるだけで、読む側の理解が速くなります。
更新が止まっている
最終更新が数年前のポートフォリオは、活動していないと判断されます。実績が増えていなくても、技術記事を1本足す、既存の実績の説明を厚くするといった更新は可能です。
提案文とセットで機能させる
ポートフォリオ単体で受注が決まることは、実際にはほとんどありません。多くの場合、提案文やメールに添えられたリンクとして開かれます。つまり、提案文とポートフォリオは組み合わせで働きます。
提案文には、相手の状況に近い実績を1件だけ名指しで示します。「御社と同じく社内で更新が続かないという課題があった案件を担当しています。詳細はこちらに記載しています」。この1文があるかないかで、開かれる確率が変わります。ポートフォリオのトップページに誘導するのではなく、該当する実績のページに直接リンクするのが要点です。
そのために、実績は1件ごとに独立したURLで持ちます。1ページに全実績を詰め込むと、この使い方ができません。カスタム投稿タイプで管理する理由は、ここにもあります。
相手の業種に合わせて並び順を変えられるようにしておく
さらに一歩進めるなら、業種や案件種別で絞り込んだ状態のURLを渡せるようにしておきます。タクソノミーのアーカイブページがそのまま使えるので、追加の実装はほとんど要りません。
「EC構築の実績はこちらです」というリンクを渡せると、担当者は関係のない実績を読み飛ばす手間から解放されます。相手の時間を奪わない工夫は、そのまま仕事の進め方の印象になります。実績を整理する構造を先に決めておくと、こうした運用が後から自然にできるようになります。
作品集型と実務説明型の比較
| 観点 | 作品集型 | 実務説明型 |
|---|---|---|
| 主役 | スクリーンショット | 課題と判断の説明 |
| 1件あたりの情報量 | サイト名とURL | 課題、担当範囲、判断、成果、期間、環境 |
| 伝わること | 見た目の傾向 | 進め方と任せられる範囲 |
| 向いている職種 | デザイン、イラスト | 構築、開発、運用 |
| 掲載件数の目安 | 多いほうが良い | 深く書けるものを3件から5件 |
| 面談での噛み合い | 深掘りで詰まりやすい | 書いた内容がそのまま話題になる |
| 匿名実績の扱い | 載せにくい | 条件と範囲を書けば成立する |
WordPress構築の場合、右側を選ぶのが基本です。左側は作りやすいぶん、他と差がつきません。
ポートフォリオサイト自体が審査対象になる
表示速度、スマートフォン、フォーム、更新日
見落とされがちですが、ポートフォリオサイトそのものが最初の実績として審査されています。WordPress構築を依頼しようとしている担当者が、そのサイトの出来を見ないはずがありません。
確認されるのは4点です。表示が速いか、スマートフォンで崩れていないか、問い合わせフォームが実際に届くか、更新日が新しいか。このうちフォームは要注意で、設定を放置したまま届いていないケースが実際にあります。定期的に自分で送信テストをします。
技術面の水準を示すという意味では、サーバーやネットワークまわりの知識も効きます。CCNA(シスコ技術者認定)の学習範囲は通信の仕組みや障害の切り分け方が整理されており、サーバー構成についての説明力を上げる材料になります。実装の幅を示したい場合は、アプリケーション開発のお仕事で扱われる業務の内容を見ておくと、どこまで書けば開発案件の候補として見てもらえるかの目安になります。
文章の質も見られている
実績の説明文は、そのままライティングの見本として読まれます。誤字が多い、主語が抜けている、一文が長すぎる。こうした文章は、納品物のドキュメントも同じだろうと推測されます。
文章の型を整えたい場合、ビジネス文書検定で扱われる構成の考え方が使えます。結論を先に置き、根拠を並べ、必要な補足を後に回す。この順序で書くだけで、読みやすさが大きく変わります。原稿制作まで担当範囲に含めるなら、著述家,記者,編集者の年収・単価相場のデータで、その担当範囲がどう評価されるかを確認しておくとよいです。
公開した後にやること
面談で聞かれた質問を反映する
ポートフォリオは公開して終わりではありません。面談で繰り返し聞かれる質問があれば、それは説明が足りていない箇所です。次の更新でそこを書き足します。
「保守もお願いできますか」と毎回聞かれるなら、対応範囲を明記していないということ。「チームでの開発経験はありますか」と聞かれるなら、担当範囲の書き方が伝わっていないということ。質問は改善点の指摘だと考えます。
半年に一度、古い実績を見直す
実績が増えたら、古いものを整理します。方針が変わった、技術が古くなった、今後受けたくない種類の案件。これらは外します。並べ続けると、そういう案件の依頼が来続けます。
ポートフォリオは、来る依頼の種類を決める道具でもあります。載せたものと似た依頼が来るという前提で、何を残すかを決めます。
市場の構造から見たポートフォリオの役割
選ばれ方が変わってきている
WordPress構築の受注経路は、紹介、プラットフォーム、直接の問い合わせに大別されます。どの経路でも、最終的に判断される場面でポートフォリオが見られます。紹介であっても、紹介先の担当者は必ず検索して確認します。
つまり、営業活動をしていなくてもポートフォリオは働き続けます。整えておく価値が高いのは、この非同期性のためです。寝ている間に判断されている、という言い方もできます。
デザインを見せるためのポートフォリオが、実際にはUI/UXデザインのフリーランスになるには?必要スキルと案件相場で整理されているような、設計の考え方を示す場に変わってきているのも同じ流れです。見た目そのものより、なぜそうしたかを説明できる人が選ばれます。
20年この市場を見てきた立場からの観察
在宅ワークと業務委託のマッチングを長く運営してきた立場から言えば、依頼が途切れない人のポートフォリオには共通点があります。実績の数が多いわけではなく、1件ごとの説明が厚い。そして、その説明が「何を作ったか」ではなく「何に困っていて、どう考えて、どうしたか」で書かれています。発注側の担当者は自分の困りごとと重ねて読むので、この書き方だと自分の案件に当てはめて想像できるのです。
もう1つ、運営者として見てきた限りではっきりしているのは、中間のマージンが乗らない直接の取引ほど、ポートフォリオが効くという点です。仲介を挟むと、選定はエージェントの持つ情報で行われ、本人の説明が届きにくくなる。手数料が積み重なれば、依頼側は同じ予算で頼める量が減り、受け手は同じ作業で残る額が薄くなる。手数料0%で直接やり取りできる場では、本人が書いた説明がそのまま判断材料になり、依頼側は同じ予算でもう1件頼めて、受け手は手取りが厚いぶん丁寧に向き合える。この構造では、説明の厚さが直接の差になります。
私が編集の仕事で初めてポートフォリオを作ったとき、載せたのは実績の一覧だけでした。面談のたびに同じことを聞かれ、同じ説明を口頭で繰り返していた。ある時、その口頭の説明をそのまま書き起こしてページに足したところ、問い合わせの内容が変わりました。「これができますか」ではなく「こういう状況なので相談したい」という連絡が来るようになった。書いていなかっただけで、必要な情報は最初から自分の中にあったわけです。
技術領域の広がりをどう示すか
WordPress構築を軸にしながら、隣接領域まで担える人材の需要は増えています。業務効率化の相談を受ける場面も多く、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で扱われている内容は、その相談に答えられる範囲を広げる参考になります。実装力の水準を客観的に確認したいときは、ソフトウェア作成者の年収・単価相場に職種別のデータが整理されています。
新しい技術領域に踏み出す場合の実績の作り方も、基本は同じです。課題を設定し、判断を書き、結果を示す。Web3 フリーランスの年収と案件獲得術!2026年最新ガイドには新しい領域での案件の取り方が整理されており、実績がない状態からどう入るかの手順が参考になります。長い会社員経験を経て独立するケースでも、過去の業務経験を実績としてどう翻訳するかが課題になり、その考え方は定年後のフリーランス独立|退職金を活かした起業プランと注意点にまとまっています。
ポートフォリオ作りで手が止まる最大の理由は、完成形を先に思い描きすぎることです。実績1件を6項目で書く。それだけでいい。1件書けば、2件目は速くなります。見る人が知りたいのは、きれいな画像ではなく、この人に任せたら何が起きるかという見通しです。
よくある質問
Q. ポートフォリオには何件くらい載せるべきですか?
深く書けるものが3件から5件あれば十分に機能します。20件を薄く並べるより効果的です。件数を増やすと得意分野が伝わらなくなり、担当者が自分の案件と重ねて読めなくなります。これから受けたい案件に近いものを選ぶのが基本です。
Q. 実績1件にはどんな項目を書けばよいですか?
課題、担当範囲、判断、成果、期間、環境の6項目です。特に「どんな制約があって何を選んだか」という判断の記述が最も評価されるのに、最も書かれていません。1件あたり300字から500字の説明があれば、大半のポートフォリオより情報量が多くなります。
Q. 実績の掲載許諾はいつ取るのがよいですか?
納品時が最も自然です。満足度が高い時点なので断られにくく、時間が経つと担当者が交代して話が通らなくなります。会社名、URL、スクリーンショットのどこまで載せてよいかを、そのとき具体的に確認しておきます。
Q. 守秘義務で出せない案件はどう扱いますか?
匿名化して載せます。業種、規模、ページ数、担当範囲、判断が書いてあれば判断材料になります。匿名の実績が多いと信頼が下がると心配されがちですが、守秘義務を守る人だという証明になるため、むしろ誠実に見えます。
Q. 実案件がまだない場合はどうしますか?
実在する課題を設定した自主制作を載せます。「架空の企業サイト」ではなく、具体的な状況を想定して設計した経緯を書くと、課題設定の力が伝わります。知人の店舗や個人事業主のサイトを、要件確認から納品まで実案件と同じ手順で進めればさらに強い実績になります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
朝比奈 蒼@SOHO編集部
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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