Zoho Projectsの使い方と料金プランの違い|導入前に確かめたいこと

@SOHO編集部
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Zoho Projectsの使い方と料金プランの違い|導入前に確かめたいこと

この記事のポイント

  • ✓Zoho Projectsの使い方と料金プランの違いを
  • ✓公式の料金ページの記載で整理しました
  • ✓無料プランとプレミアム・エンタープライズ・アルティメットでできること

Zoho Projectsを調べている人の多くは、「無料でどこまで使えるのか」「有料のプランは何が違って、いくらかかるのか」「自分のチームで本当に使いこなせるのか」を知りたいと考えています。Zoho Projectsは、タスク、マイルストーン、ガントチャート、工数の記録などをまとめて扱えるプロジェクト管理のサービスで、5ユーザーまでなら無料のプランから始められます。この記事では、2026年10月時点の公式の料金ページの記載をもとにプランごとの違いを整理し、最初の設定の流れ、日々の使い方、導入前に確かめたい点を説明します。少人数のチームで、ガントチャートやカンバンを最初から使いたい場合の選択肢として、プロジェクト管理ツールのPinatecaにも触れます。

Zoho Projectsとはどんなサービスか

Zoho Projectsは、Zoho Corporationが提供する、インターネット上で使うプロジェクト管理のサービスです。同じ会社は、顧客管理のZoho CRM、会計のZoho Books、チャットのZoho Cliqなど、仕事に使うサービスを数多く提供しており、Zoho Projectsもその1つです。日本向けの公式サイトと日本語の画面があり、料金も円で表示されています。

公式サイトでは、ガントチャートの機能について次のように紹介しています。

ガントチャートを使用して、プロジェクト計画を作成し、タスクスケジュールを追跡します。Zoho Projectsは、重要なタスクとその依存関係を常に把握し、計画と実際の進捗のずれを即座に示します。 出典: zoho.com

依存関係とは、「Aの作業が終わらないとBを始められない」といった、作業どうしの順番の関係のことです。Zoho Projectsでは、作業をタスクとして登録し、担当者、期限、優先度、依存関係を付けて管理します。登録したタスクは、一覧、カンバン、ガントチャート、カレンダーなど、目的に合わせた見え方で確かめられます。

Zoho Projectsでできることを大きく分けると、次のようになります。

分野 できること
計画 マイルストーン、タスクリスト、タスク、サブタスクの登録、依存関係の設定
見える化 ガントチャート、カンバン、カレンダー、レポート、ダッシュボード
時間の管理 工数の記録、工数表、タスクタイマー、予定と実績の比較
課題の管理 課題(不具合や問い合わせ)の登録と追跡
共同作業 コメント、ファイルの共有、ホワイトボード、他のサービスとの連携
自動化 ワークフローの自動実行、タスクの進み方の決まり(ブループリント)

このうち、どの機能が使えるかは、契約するプランによって変わります。次の節で、プランごとの違いを整理します。

料金プランの違い

Zoho Projectsの料金プランは、無料、プレミアム、エンタープライズ、アルティメットの4つです。有料のプランは、ユーザー1人あたりの月額で決まり、年間契約と月間契約で金額が違います。2026年10月時点の公式の料金ページに書かれている金額は、次のとおりです。金額はすべて税別で、別途消費税がかかると案内されています。

プラン 年間契約(1ユーザーあたり月額) 月間契約(1ユーザーあたり月額)
無料 0円(5ユーザーまで) 0円(5ユーザーまで)
プレミアム 570円 710円
エンタープライズ 1,270円 1,420円
アルティメット 1,980円 2,120円

年間契約は、月間契約に比べて15%以上安くなると案内されています。たとえば10人のチームでプレミアムを年間契約にすると、1か月あたりの金額は5,700円(税別)、月間契約なら7,100円(税別)の計算です。料金は改定されることがあるので、契約の前に公式の料金ページで今日時点の金額を確かめてください。

プランごとにできることの違い

金額の次に気になるのが、プランごとの機能の違いです。公式の料金ページとプランの比較表から、主な違いを整理します。

項目 無料 プレミアム エンタープライズ アルティメット
ユーザー数 5ユーザーまで 契約した人数 契約した人数 契約した人数
プロジェクト数 3 無制限 無制限 無制限
ストレージ 5GB 100GB 120GB 1ユーザー15GB(組織で150GB以上)
プロジェクトのテンプレート なし 20 30 50
工数と工数表 なし あり あり あり
カスタムビューとステータス なし あり あり あり
クリティカルパスとベースライン なし なし あり あり
シングルサインオン・2段階認証 なし なし あり あり

無料プランでも、タスク、サブタスク、ホワイトボード、スマートフォンのアプリ、Googleのサービスや Microsoft 365 との連携が使えます。一方で、プロジェクトは3つまでで、作業時間を記録する工数表は使えません。小さなチームが1つか2つのプロジェクトを試しに回してみる、という使い方に向いています。

プレミアムでは、プロジェクトの数の上限がなくなり、工数の記録、プロジェクトの予算の管理、繰り返しのタスク、タスクのリマインダーなどが使えるようになります。多くの小さなチームにとっては、このプランで必要な機能はおおむねそろいます。

エンタープライズでは、クリティカルパスとベースラインが使えるようになります。クリティカルパスとは、遅れるとプロジェクト全体の終わりが遅れてしまう作業のつながりのことです。ベースラインとは、最初に立てた計画を保存しておき、今の進み具合と比べるための基準のことです。期限の厳しいプロジェクトを、計画と実績を比べながら管理したい場合に役立ちます。そのほか、独自のドメイン、細かい権限の設定、シングルサインオンと2段階認証など、組織で使うための機能が加わります。

アルティメットでは、複数のユーザーや複数のプロジェクトをまたいだ工数表、より多くの自動実行の回数など、規模の大きな組織向けの機能が加わります。

無料トライアルと、プランを決める順番

公式の料金ページでは、15日間の無料トライアルが案内されていて、クレジットカードの登録は不要です。いきなり有料のプランを契約するのではなく、まず無料プランかトライアルで試し、足りない機能がはっきりしてからプランを決めるのが安全です。

プランを決めるときは、次の順番で考えると迷いにくくなります。

  1. 同時に動かすプロジェクトが3つを超えるか。超えるなら、プレミアム以上が必要です。
  2. 作業時間を記録して、見積もりや請求に使いたいか。使いたいなら、プレミアム以上が必要です。
  3. 計画と実績を比べる管理や、クリティカルパスの把握が必要か。必要なら、エンタープライズ以上を検討します。
  4. 社内の決まりで、シングルサインオンや2段階認証が求められているか。求められているなら、エンタープライズ以上が必要です。

料金を見積もるときの例

実際にかかる金額は、人数、プラン、支払い方の組み合わせで変わります。公式の料金ページの金額をもとに、いくつかの例で1か月あたりと1年あたりの金額を計算します(いずれも税別)。

チームの例 プランと支払い方 1か月あたり 1年あたり
5人で1つの案件を試す 無料 0円 0円
8人で案件を4つ並行する プレミアム・年間契約 4,560円 54,720円
8人で案件を4つ並行する プレミアム・月間契約 5,680円 68,160円
20人で承認の手順も管理する エンタープライズ・年間契約 25,400円 304,800円

8人のチームでプレミアムを使う場合、年間契約と月間契約の差は1年で13,440円になります。続けて使うことが決まっているなら年間契約のほうが安く、まだ試している段階なら、いつでもやめやすい月間契約から始める、という選び方ができます。

見積もるときに忘れやすいのが、社外の人の分です。取引先や外部の協力者をプロジェクトに招く場合、料金ページのアドオンの欄にあるクライアントのユーザーや読み取り専用のユーザーの扱いによって、金額が変わることがあります。社外の人を何人招く予定かを先に決め、その分の費用も含めて比べるようにします。

もう1つは、人数が増えたときの金額です。今は5人でも、半年後に10人になる見込みがあるなら、10人のときの金額でも比べておきます。無料プランで始めて6人目が加わった時点で、全員分の有料のプランが必要になるため、人数の伸び方によっては、最初から別の道具と比べておくほうが安心です。

最初の設定の流れ

Zoho Projectsを使い始めるときの、基本の流れを説明します。画面の名前や配置は、サービスの更新で変わることがあるので、迷ったときは公式のヘルプで今日時点の画面を確かめてください。

  1. 公式サイトからユーザー登録をします。Zohoのアカウントを持っていれば、そのアカウントで始められます。
  2. 組織の作業場所になる「ポータル」を作ります。会社名やチーム名を付けておくと、あとで招待したメンバーにも分かりやすくなります。
  3. 最初のプロジェクトを作ります。プロジェクトの名前、期間、説明を入れます。似たプロジェクトを繰り返す場合は、有料のプランならテンプレートから作ることもできます。
  4. メンバーを招待します。メールアドレスで招待し、それぞれの役割を決めます。取引先など社外の人を招く場合は、見せる範囲に注意します。
  5. マイルストーンを決めます。マイルストーンとは、「設計の完了」「初回の納品」のように、プロジェクトの途中で通過する大事な区切りのことです。
  6. タスクリストを作り、その中にタスクを登録します。タスクには担当者、開始日、期限、優先度を付けます。
  7. 作業どうしの順番があるタスクには、依存関係を設定します。

招待するメンバーには、最初にプロジェクトの目的と、タスクの登録と更新の決まりを短い文章で伝えておきます。招待のメールだけが届いても、メンバーは何をすればよいのか分かりません。最初の打ち合わせで画面を一緒に見ながら、自分のタスクの開き方と、状態の変え方だけを確かめておくと、使い始めのつまずきが減ります。

最初から全部の機能を使おうとすると、設定だけで疲れてしまいます。最初の1か月は、タスクの登録と担当、期限の管理だけに絞り、慣れてきたらガントチャートや工数の記録に広げていくのがおすすめです。

タスクとマイルストーンの登録の仕方

Zoho Projectsでは、プロジェクトの中を「マイルストーン」「タスクリスト」「タスク」「サブタスク」の4段で組み立てます。

段 役割 例(Webサイトの制作)
マイルストーン 大事な区切り デザインの確定、公開
タスクリスト 作業のまとまり トップページの制作、問い合わせの機能の制作
タスク 担当者が進める作業 トップページのデザイン案を作る
サブタスク タスクを細かく分けた作業 配色の案を3つ作る

タスクを登録するときは、1つのタスクが半日から数日で終わる大きさになるように分けます。大きすぎるタスクは進み具合が分かりにくく、小さすぎるタスクは登録と更新の手間が増えます。

タスクの名前は、読んだだけで何をすればよいかが分かるように、動詞で終わる形にします。「デザイン」ではなく「トップページのデザイン案を作る」と書くと、担当者が迷わずに着手できます。

公式サイトによると、タスクには優先度の設定、リマインダーの追加、繰り返しの設定ができ、複雑なタスクはサブタスクに分けられます。なお、繰り返しのタスクとタスクのリマインダーは、料金ページではプレミアム以上の機能として並んでいます。

ガントチャートとカンバンの使い分け

Zoho Projectsでは、登録したタスクを、ガントチャートとカンバンの両方で見られます。どちらも同じタスクを違う見え方で表したもので、目的によって使い分けます。

ガントチャートで日程を見る

ガントチャートは、タスクを横棒で時間の流れに沿って並べる表示です。公式サイトによると、ドラッグとドロップの操作で、依存関係の設定や日程の変更ができ、4種類の依存関係を設定できます。日程の全体を見渡して、作業の重なりや、遅れたときの影響を確かめたいときに使います。

ガントチャートを使うときに大事なのは、日程を一度決めたら終わりにしないことです。作業が遅れたら、横棒を動かして日程を直し、後ろの作業にどう影響するかを確かめます。週に1回、ガントチャートを全員で見る時間を作ると、遅れに早く気づけます。

カンバンで進み具合を見る

カンバンは、「未着手」「進行中」「確認待ち」「完了」のような列を作り、タスクをカードとして列から列へ動かす表示です。公式サイトでは、タスクのステータスを、列から列にドラッグとドロップするだけで更新できると説明しています。日々の作業の進み具合を確かめるときや、毎朝の短い打ち合わせで使うのに向いています。

日程の計画と見直しはガントチャートで、毎日の進み具合の確認はカンバンで、という使い分けをすると、それぞれの表示の良さが生きます。

工数表で作業時間を記録する

Zoho Projectsの工数の記録は、プレミアム以上のプランで使える機能です。公式サイトでは、各プロジェクトに工数表があり、チームのメンバーがタスクに使った時間をそこに記録すると説明されています。タスクのタイマーを使えば、作業を始めるときに計測を始め、終えるときに止めるだけで時間が記録されます。

記録した時間は、次のような使い方ができます。

  1. 予定の時間と実際の時間を比べて、次の見積もりの精度を上げる
  2. 担当者ごと、プロジェクトごとにかかった時間を集計して、負荷の偏りを見つける
  3. 取引先への請求の根拠にする

公式サイトによると、管理者はメンバーが入力した工数を確認して、承認したり却下したりできます。また、同じ会社の会計や請求書のサービスと連携すると、工数表を請求書に変換することもできると案内されています。

工数の記録は、続けることが何より大事です。1日の終わりにまとめて思い出して入力すると、記録が不正確になります。作業を始めるときにタイマーを動かす習慣をつけるか、少なくとも午前と午後の終わりに入力する決まりにしておくと、記録の精度が保てます。

課題の管理とブループリント

Zoho Projectsには、タスクとは別に、課題を管理する機能があります。課題とは、作った物の不具合や、取引先からの指摘、途中で見つかった問題のことです。課題を登録して担当者を決め、対応の状態を追うことで、指摘の対応漏れを防げます。開発の仕事では不具合の管理に、制作の仕事では修正の依頼の管理に使えます。

もう1つの特徴が、ブループリントです。ブループリントとは、タスクの進み方の決まりを図で設計しておく機能のことです。たとえば「作成」「確認の依頼」「承認」「公開」のように段階を決め、それぞれの段階で誰が次に進める権限を持つか、次に進むときに何を入力する必要があるか、誰に通知を送るかを設定できます。公式サイトでは、ドラッグとドロップの操作でワークフローを設計できると説明されています。

承認の手順が決まっている仕事では、ブループリントを使うと、手順の飛ばしや確認の漏れを防げます。ただし、最初から細かく設定すると、かえって作業が進みにくくなります。まずは手順の抜けで困っている仕事に絞って設定するのがよいでしょう。

レポートとスマートフォンのアプリ

レポートとダッシュボード

Zoho Projectsでは、登録したタスクや課題の状況を、レポートやダッシュボードで確かめられます。無料プランの案内では、タスクと課題のステータス、担当者、オーナー、タグなどが分かる基本のレポートが含まれていると説明されています。料金の比較表には、作業負荷のレポートも並んでいます。

レポートを見るときは、見る目的を決めておくと役に立ちます。週の初めには「期限を過ぎたタスク」と「今週期限のタスク」を、月の終わりには「担当者ごとの完了したタスクの数」と「予定と実績の時間の差」を見る、といった決まりを作ると、レポートが日々の判断の材料になります。

スマートフォンのアプリ

Zoho ProjectsにはiPhoneとAndroid向けのアプリがあり、無料プランから使えます。外出先でタスクの状況を確かめる、コメントに返事をする、タスクを完了にする、といった操作に向いています。細かい計画の変更や、ガントチャートでの日程の調整は、画面の大きいパソコンで行うほうが間違いが少なくなります。

他のサービスとの連携

料金ページでは、無料プランからGoogleのサービスとMicrosoft 365との連携が使えると案内されています。無料プランの案内では、カレンダーをGoogleカレンダーやiCalと同期できると説明されています。また、同じ会社の会計、請求書、チャットのサービスと組み合わせると、工数の記録から請求までをつなげることもできます。導入を決める前に、普段使っているサービスとどこまで連携できるかを、公式の連携の案内で確かめておきます。

表計算や他の道具から移るときの進め方

今、Excelや表計算のシート、別のプロジェクト管理の道具でプロジェクトを管理している場合は、移し方を決めてから始めます。一度に全部を移そうとすると、移す作業だけで数日かかり、その間の仕事が止まります。

  1. 今動いているプロジェクトの中から、期間が短く、関わる人の少ないものを1つ選びます。
  2. そのプロジェクトのタスクだけを、Zoho Projectsに登録します。終わったタスクは移さず、残っているタスクだけを移すと手間が減ります。
  3. 1〜2週間、そのプロジェクトはZoho Projectsだけで管理します。表計算と二重に管理すると、どちらが正しいのか分からなくなるので、移したプロジェクトの表計算は更新を止めます。
  4. 使ってみて困ったこと、決まりが必要なことを書き出し、チームの使い方の決まりを作ります。
  5. 決まりができたら、新しく始めるプロジェクトから順にZoho Projectsで管理します。進行中の古いプロジェクトは、終わるまで元の方法で続けてもかまいません。

移すときに大事なのは、終わったプロジェクトの記録をどうするかを決めておくことです。過去の記録は、元の表計算のファイルを保存して残しておけば十分なことが多く、無理に全部を移す必要はありません。

導入前に確かめたいこと

Zoho Projectsは機能の多いサービスです。導入してから「思っていたのと違った」とならないよう、事前に確かめておきたい点を整理します。

本当に必要な機能を書き出す

まず、今のプロジェクトの進め方で困っていることを書き出し、それを解決するのに必要な機能を洗い出します。機能の多さに目を奪われて、使わない機能のために高いプランを選ぶことは避けます。

メンバーが使いこなせるか

機能が多いということは、覚えることも多いということです。チームのメンバーが日々の業務の中で使えるかどうかは、トライアルの期間に実際の仕事を1つ登録して試してみないと分かりません。タスクの登録と更新を、全員が迷わずにできるかを確かめます。

社外の人とどう共有するか

取引先や外部の協力者とプロジェクトを共有したい場合は、社外の人をどう招待し、どこまで見せるかを確かめます。料金ページのアドオンの欄には、クライアントのユーザーや読み取り専用のユーザーが並んでいて、プランによって含まれる人数が違います。社外の人の分の費用がどうなるかを、契約の前に確かめておきます。

他のサービスとの連携

すでに使っているメール、カレンダー、チャット、ファイルの保存のサービスと連携できるかを確かめます。同じ会社のサービスを他にも使っている場合は、連携の幅が広がります。

やめるときのデータの扱い

将来、別のサービスに移ることになったときに、登録したタスクやファイルをどのように取り出せるかも、導入の前に確かめておくと安心です。

使い始めてからよくあるつまずき

Zoho Projectsを使い始めたチームで、よく起きるつまずきと対処を整理します。

タスクが更新されず、画面が実態と合わなくなる

導入した直後は熱心に更新していても、忙しくなると更新が止まり、画面と実際の進み具合がずれていきます。ずれた画面は誰も信用しなくなり、結局は口頭やチャットで状況を聞き合う元のやり方に戻ります。毎日の終わりに5分だけ自分のタスクを更新する、毎週の打ち合わせはZoho Projectsの画面を見ながら進める、といった決まりで、更新する理由を日々の仕事の中に作ります。

通知が多すぎて見なくなる

タスクの割り当て、コメント、期限の通知がすべてメールで届くと、受け取る量が多くなり、大事な通知まで読まれなくなります。導入の最初に、どの通知を受け取るかを全員で確かめ、必要なものだけに絞ります。

機能を使いすぎて登録が面倒になる

タグ、カスタムの項目、細かいステータスを最初から設定すると、タスクを1つ登録するたびに多くの欄を埋める必要があり、登録が面倒になります。必須の項目は担当、期限、ステータスの3つ程度に絞り、それ以外は必要になったときに追加します。

誰が管理者なのか分からない

プロジェクトの設定やメンバーの追加を誰が行うのかが決まっていないと、新しいメンバーが加わったときや、設定を変えたいときに作業が止まります。ポータル全体の管理者と、プロジェクトごとの責任者を決めて、チームに伝えておきます。

Zoho Projectsが合う人・合わない人

ここまでの内容をもとに、Zoho Projectsが合う人と合わない人を整理します。

合う人 合わない人
ガントチャート、工数、課題、承認の手順をまとめて管理したい タスクの一覧と期限が見られれば十分
同じ会社の他のサービスもあわせて使っている、または使う予定がある 機能が多いと、メンバーが使いこなせない心配がある
作業時間を記録して、見積もりや請求に使いたい 社外の人を多く招いて、気軽に共有したい
計画と実績を比べる管理をしたい 少人数で、ガントチャートやカンバンを無料ですぐに使いたい

合わない人の欄に当てはまる点が多い場合は、もっと機能を絞った道具や、別の料金の考え方の道具も比べてみる価値があります。

少人数で、ボードの表示を最初から使いたいときの候補

少人数のチームで、ガントチャートやカンバンを最初から無料で使いたい場合の選択肢の1つが、プロジェクト管理ツールのPinatecaです。公式サイトによると、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードがあり、すべての種類が無料プランから使えます。チャットも内蔵されていて、カードのコメントとあわせて、仕事の話をタスクの隣で進められます。

無料プランは5人まで、ボード10個までで、6人目または11個目のボードから有料のスタンダードプランになります。公式の料金ページでは、スタンダードプランは1人あたり月額500円(税抜)、年払いなら1人あたり月額400円(税抜)と案内されていて、閲覧だけのゲストは人数に数えません。業務委託の稼働を記録して請求の根拠にする稼働タイムシートは、別料金のオプションとして用意されています。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

工数や承認の手順まで1つのサービスでまとめて管理したいならZoho Projects、少人数でボードの表示を手軽に使い始めたいなら機能を絞った道具、という分け方が1つの目安です。どちらも無料から試せるので、実際の仕事を1つ登録して比べてみると、チームに合うほうが分かります。

導入をうまく進めるためのコツ

最後に、Zoho Projectsに限らず、プロジェクト管理の道具を導入するときに、うまく定着させるためのコツを整理します。

1つ目は、導入の担当者を決めることです。設定や使い方の質問を受ける人がいないと、困ったメンバーはすぐに元のやり方に戻ってしまいます。

2つ目は、使う決まりを最初に決めることです。「タスクには必ず担当と期限を入れる」「進み具合は毎日の終わりに更新する」「仕事の連絡はタスクのコメントに書く」といった決まりを、導入の初日に全員で確かめます。

3つ目は、小さく始めることです。最初から全てのプロジェクトを移すのではなく、1つのプロジェクトで1か月試し、うまくいったら広げます。

4つ目は、定期的に見直すことです。1か月ごとに、使っていない機能、困っている点、決まりの見直しを話し合い、道具の使い方をチームに合わせていきます。

プロジェクト管理の道具を見てきて感じること

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、外部の協力者と長く仕事が続くチームほど、道具の機能の多さより、「誰が見ても今の状況が分かる」ことを大事にしています。協力者は複数の取引先の仕事を抱えているので、取引先ごとに違う道具の細かい使い方を覚えるのは負担になります。必要な情報がすぐに見つかる、シンプルな使い方の決まりを用意しているチームほど、協力者は仕事を進めやすくなります。

中間の手数料が乗らない直接の取引では、受け手の手取りが厚くなる分、段取りの手間をどれだけ減らせるかが双方の満足に表れます。道具は、その手間を減らすためのものです。高機能な道具を入れることより、決まりを守って使い続けることのほうが、結果として仕事の質を上げます。

プロジェクト管理の道具の導入や、使い方の決まりづくりは、外部の専門家に頼める仕事でもあります。業務の進め方に道具やAIを取り入れる支援はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で、社内の仕組みを作る開発の仕事はアプリケーション開発のお仕事で紹介しています。経営の視点から業務の改善を支える専門家の資格には、中小企業診断士があります。

よくある質問

Q. Zoho Projectsは無料でどこまで使えますか?

無料プランは5ユーザーまでで、プロジェクトは3つ、ストレージは5GBまでと案内されています。タスクやサブタスク、ホワイトボード、スマートフォンのアプリなどは使えますが、作業時間を記録する工数表はプレミアム以上の機能です。まず無料プランで試し、足りない機能がはっきりしてからプランを決めると安全です。

Q. Zoho Projectsの有料プランはいくらですか?

2026年10月時点の公式の料金ページでは、年間契約の場合、1ユーザーあたり月額でプレミアム570円、エンタープライズ1,270円、アルティメット1,980円で、月間契約では710円、1,420円、2,120円と案内されています。金額はすべて税別です。料金は改定されることがあるので、契約の前に公式の料金ページで確かめてください。

Q. プレミアムとエンタープライズは何が違いますか?

エンタープライズでは、クリティカルパスとベースライン、独自のドメイン、細かい権限の設定、シングルサインオン、2段階認証などが加わります。計画と実績を比べて管理したい場合や、社内の決まりで認証の機能が求められている場合は、エンタープライズ以上を検討します。多くの小さなチームでは、プレミアムで必要な機能はおおむねそろいます。

Q. Zoho Projectsを導入するときに気をつけることは何ですか?

本当に必要な機能を先に書き出し、使わない機能のために高いプランを選ばないことが大切です。トライアルの期間に実際の仕事を1つ登録して、メンバー全員が迷わずにタスクの登録と更新をできるかを確かめます。社外の人を招待する場合の費用や、やめるときのデータの取り出し方も、契約の前に確かめておくと安心です。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月25日最終更新:2026年10月20日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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