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イエローハットの個人情報漏えい|WEB作業予約 1,797,124名 最終報と確かめること 2026

@SOHO編集部
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イエローハットの個人情報漏えい|WEB作業予約 1,797,124名 最終報と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓イエローハットの情報漏洩について
  • ✓2026年8月28日の第一報と10月15日の第二報・最終報をもとに整理
  • ✓WEB作業予約システムへの不正アクセスで漏えいが確認された1,797,124名の項目

イエローハットの情報漏洩について、株式会社イエローハットは2026年8月28日に第一報を出し、2026年10月15日の第二報・最終報で、「イエローハットWEB作業予約システム」への不正侵入により一部の顧客データが外部へ流出したことを確認したと発表しました。漏えいが確認されたのはイエローハット会員1,797,124名で、項目は氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、会員番号、ログインID、パスワード(復元できない状態)です。 2026年11月1日時点で、対象者への個別のお知らせとお詫びは完了したと発表されており、クレジットカード情報の漏えいはないとされています。お詫びの品や補償についての記載は、発表にはありません。 会員がまずすることは、届いたお知らせの中身を確かめること、イエローハットを名乗る不審なメールやSMSのリンクを開かないこと、同じパスワードを他のサービスで使っていれば変えることの3つです。

この記事は、2026年11月1日時点でイエローハットの公式サイトにある第一報と第二報・最終報、同社の適時開示の資料を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。会社の発表は第二報で「最終報」としており、2026年11月1日時点で、その後の報は企業・IR情報のニュースの一覧にも出ていません。

イエローハットのWEB作業予約で何が起きたのか

イエローハットは、カー用品の販売と、タイヤ交換、オイル交換、車検、鈑金・塗装などのピット作業を店舗で提供している会社です。公式サイトには「作業予約」の入口があり、会員はインターネットから店舗の作業を予約できます。今回、不正アクセスを受けたのは、この作業予約に使われる「イエローハットWEB作業予約システム」です。

第二報・最終報の骨子は次のとおりです。

  • 第三者調査機関によるフォレンジック調査で、原因の究明と影響範囲の特定を完了した
  • 当システムへの不正侵入により、一部の顧客データが外部へ流出したことを確認した
  • 漏えいが確認されたのはイエローハット会員1,797,124名
  • 項目は、氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、会員番号、ログインID、パスワード(復元できない状態)
  • 当システムではクレジットカード情報を保持・取り扱いしておらず、店頭やECサイトの決済も外部システムを使っているため、クレジットカード情報の漏えいはない
  • 対象者へは、WEB、電子メール、書面、電話等で個別のお知らせとお詫びを完了した

フォレンジック調査とは、パソコンやサーバーに残る記録やデータを解析して、何が起きたのか、どこまで影響が及んだのかを明らかにする調査のことです。イエローハットの発表でも、同じ意味の説明が添えられています。

会社の言い方は、第一報では「漏えいした可能性」でしたが、第二報・最終報では「外部へ流出したことを確認」「漏えいが確認されたお客様」に変わっています。調査の結果、可能性の段階から、漏えいが確認された段階に進んだということです。この記事でも、第二報・最終報の言い方に合わせて「漏えい」と書きます。

公表の経緯と第一報からの変化

公式の発表から読み取れる流れを、日付の順に並べます。

日付 出来事(イエローハットの発表による)
2026年8月18日(火)朝 当システムへの不正アクセスを検知した。直ちにシステムの外部接続を遮断するなどの緊急措置を行った
その後 影響範囲の調査を進める中で、一部の会員の個人情報が外部へ漏えいした可能性があると分かった
2026年8月28日 第一報を公表した。対象は最大1,801,499名、項目は氏名、電話番号、メールアドレス、会員番号。個人情報保護委員会への報告と警察への相談を行ったと発表
2026年10月15日 第二報・最終報を公表した。漏えいが確認されたのは1,797,124名、項目に住所、生年月日、性別、ログインID、パスワード(復元できない状態)が追加された

検知の日付は、公式サイトの第一報では2026年8月18日(火)朝と書かれています。一方、2026年10月15日付の適時開示の第二報(投資家向けに出す資料)では「8月19日の不正アクセス検知後」と書かれています。どちらの日付が正しいかは発表からは判断できないため、この記事では第一報の書き方を表に載せ、この違いがあることだけを書いておきます。

第一報から第二報・最終報への変化をまとめると、次の3つです。

  1. 件数が「最大1,801,499名」から、ログ解析で特定した「1,797,124名」に変わった
  2. 項目に、住所、生年月日、性別、ログインID、パスワード(復元できない状態)が加わった
  3. 表現が「漏えいした可能性」から「流出したことを確認」に変わった

件数は少し減りましたが、項目は大きく増えています。第一報の時点で「氏名と電話番号とメールアドレスだけなら」と考えていた会員も、第二報・最終報の項目に合わせて備えを見直す必要があります。

なお、第一報では「クレジットカード情報、パスワード及び車両情報につきましては、当システムでは保持していないため、漏えいはございません」と書かれていました。第二報・最終報では、パスワード(復元できない状態)が漏えいした項目に加わっています。車両情報については、第二報・最終報には記載がありません。

漏えいが確認された情報と含まれない情報

第二報・最終報に書かれた項目を表にします。

区分 項目 第一報との関係
漏えいが確認された 氏名 第一報から対象
漏えいが確認された 電話番号 第一報から対象
漏えいが確認された メールアドレス 第一報から対象
漏えいが確認された 会員番号 第一報から対象
漏えいが確認された 住所 第二報・最終報で追加
漏えいが確認された 生年月日 第二報・最終報で追加
漏えいが確認された 性別 第二報・最終報で追加
漏えいが確認された ログインID 第二報・最終報で追加
漏えいが確認された パスワード(復元できない状態) 第二報・最終報で追加
漏えいはない クレジットカード情報 当システムでは保持・取り扱いをしていない。店頭やECサイトの決済も外部システム

第二報・最終報には、次のように書かれています。

(1)対象となるお客様 : 1,797,124名様(イエローハット会員様) ログ解析により、実際の漏えい件数を特定いたしました。 (2)漏えいした項目 : 氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、会員番号、ログインID、パスワード(復元できない状態) 出典: yellowhat.jp

クレジットカード情報について、発表は2つの理由を挙げています。1つは、作業予約システムがそもそもカード情報を保持も取り扱いもしていないこと。もう1つは、店頭やECサイトでの支払いも外部のシステムを使っていることです。外部のシステムとは、イエローハットの社内ではなく、外部の事業者が提供する決済の仕組みのことです。カードの番号は、今回不正侵入を受けた作業予約システムとは別の場所で扱われているため、漏えいはないという説明です。この説明は第一報から第二報・最終報まで変わっておらず、項目が追加された第二報・最終報でも、カード情報だけは対象に入っていません。発表の範囲では、カードについて会員の側で特別な手続きをする必要は示されていません。

対象は「イエローハット会員」とされています。第一報では、作業予約システムはグループ他社のシステムとは別の独自の管理システムを使っているため、他ブランドの店舗を利用している客への影響はないと書かれていました。

パスワードについては、「復元できない状態」で保管していたとされています。復元できない状態とは、ハッシュ化などの方法で、元の文字に戻せない形に変えて保存していることを指すのが一般的です。イエローハットは、このため今回漏えいした情報によるアカウントの不正利用の恐れはないと発表しています。ただし、これは会社の判断として書かれたものです。利用者の側で、同じパスワードを使い回していないかを確かめておくことは、後の節で書くとおり、なお意味があります。

第一報のときに備えた人が見直すこと

2026年8月28日の第一報を見て、すでに備えをした会員もいるでしょう。第一報の項目は氏名、電話番号、メールアドレス、会員番号だったため、そのときの備えは、主にメールとSMSへの注意だったはずです。第二報・最終報で項目が増えたため、次の点を追加で見直してください。

  1. 住所が加わったため、郵便や訪問を装った連絡への注意を家族と共有する
  2. 生年月日が加わったため、生年月日を暗証番号や他のサービスのパスワードに使っていれば変える
  3. 性別が加わったため、性別を手がかりにした、それらしい宛名や文面の連絡にも注意する
  4. ログインIDとパスワード(復元できない状態)が加わったため、会員サイトと同じパスワードを他で使っていないかを改めて確かめる

特に2つ目は見落としやすい点です。キャッシュカードの暗証番号や、スマートフォンのロックの番号を誕生日にしている人は少なくありません。生年月日が住所や電話番号と一緒に漏れている以上、誕生日を使った番号は推測されやすいと考えて、別の番号に変えておくと安心です。

第一報の時点で「パスワードは保持していないので安全」と受け取っていた人は、第二報・最終報でその点が変わったことにも気をつけてください。会社は不正利用の恐れはないとしていますが、使い回しをやめておくことは、どの事案でも役に立つ備えです。

原因について発表で分かっていること

第一報では、原因について「不正プログラムによる攻撃」により、イエローハット会員サーバー内に保管されている一部の会員の情報が外部へ漏えいした可能性があると書かれていました。第二報・最終報では、第三者調査機関の調査で「当システムへの不正侵入により一部の顧客データが外部へ流出したことを確認」したとされています。

どの弱点が使われたのか、どこから侵入されたのか、誰が攻撃したのかは、2026年11月1日時点の発表には書かれていません。発表に無いことを推測で埋めるのはやめておきます。

対策として発表されているのは次の点です。

  • 不正アクセスの検知後、速やかに当システムを遮断・停止した
  • セキュリティ強化やシステム改修等を施したうえで、稼働を再開した
  • 実施したセキュリティ強化とシステム改修は、第三者調査機関の検証でも有効性を確認した
  • 今後も定期的な脆弱性診断を続ける

脆弱性診断とは、システムに攻撃に使われる弱点がないかを、専門の技術者や道具で調べる点検のことです。作業予約システムは現在は稼働しているため、会員はこれまでどおり作業予約を使えます。

イエローハットの対応

第二報・最終報に書かれた対応は次のとおりです。

  1. 対象者へ、WEB、電子メール、書面、電話等で個別のお知らせとお詫びを完了した
  2. 専用相談窓口で、引き続き質問や相談に応じる
  3. 個人情報保護委員会への最終報告(確報)を提出した
  4. 所轄警察の捜査に全面的に協力する
  5. 定期的な脆弱性診断を続けて、システムの安全性の維持に努める

「最終報告(確報)」とは、漏えいの事案について、調査で分かった内容をまとめて個人情報保護委員会に出す報告のことです。個人情報保護委員会は、漏えい等が発覚したら、まず速やかに報告するよう求めており、不正な目的で行われたおそれがある場合は、発覚日から60日以内という期限を示しています。イエローハットは第一報の時点で委員会への報告を行ったとしており、第二報・最終報の時点で確報の提出を終えた、という流れです。

適時開示の第二報では、今後の見通しとして、本件に伴う対応と対策の費用が業績に重大な影響を及ぼす見込みはないとも書かれています。

お詫びの品やポイントの付与、金銭の補償についての記載は、第一報にも第二報・最終報にもありません。補償の有無をこちらで推測することはしません。情報漏えいの補償がどのような形で行われることが多いかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で一般的な例を整理しています。

自分が対象かを確かめる方法

イエローハットは、対象者への個別のお知らせとお詫びを完了したと発表しています。お知らせの方法は、第一報では「電子メール、SMS、お電話、または書面のいずれか」、第二報・最終報では「WEB、電子メール、書面、お電話等」と書かれています。つまり、届き方は人によって違います。

確かめる手順は次のとおりです。

  1. イエローハット会員に登録しているメールアドレスの受信箱と迷惑メールのフォルダで、2026年8月28日以降にイエローハットから届いたお知らせを探す
  2. 自宅に届いた郵便物の中に、イエローハットからの書面がないかを確かめる
  3. 登録している電話番号に、イエローハットからのSMSや電話がなかったかを思い出す
  4. 判断がつかない場合は、専用相談窓口(0120-405-092)に電話する

ここで1つ注意があります。SMSやメールでお知らせが届く可能性がある一方で、同じ形でイエローハットを装った偽の連絡が届く可能性もあります。届いたSMSやメールが本物か迷ったら、本文のリンクは押さずに、専用相談窓口に電話して確かめるのが確実です。窓口の番号は、届いた連絡に書かれたものではなく、公式サイトの発表に載っている番号を使ってください。

イエローハット会員に登録した覚えがあるのに、どの方法でもお知らせが見つからない場合も、窓口に問い合わせると対象かどうかを確かめられます。登録したのが何年も前で、メールアドレスや電話番号を変えている人は、古い連絡先にお知らせが届いている可能性もあります。

会員がすること

漏えいが確認された項目には、住所、生年月日、電話番号、メールアドレスがそろっています。これらは、なりすましの連絡や、本人確認の質問の答えとして悪用されやすい組み合わせです。項目に合わせて、要るものを順に書きます。

不審なメールやSMSのリンクを開かない

イエローハットは、身に覚えのない不審なメールやSMS等を受け取った場合は、本文中のURL(リンク)へのアクセスや添付ファイルの開封をしないよう呼びかけています。漏えいした項目に氏名、電話番号、メールアドレスが含まれるため、名前入りのメールや、電話番号あてのSMSが届くことは考えられます。

次のような連絡は、まず疑ってください。

  • 「お詫びの返金があるので、こちらから口座を登録してください」
  • 「タイヤ交換の予約に不備があります。こちらから確認してください」
  • 「会員情報の再登録が必要です。期限までに手続きしないと会員資格が失効します」
  • 「ポイントが失効します」「当選しました」といった、急がせたり得をさせたりする内容

SMSで届くフィッシング(本物の会社を装ってパスワードやカードの番号を入力させる手口)は、スミッシングとも呼ばれます。電話番号が漏れたときの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で詳しく説明しています。

同じパスワードを使っていないかを確かめる

パスワードは復元できない状態で保管されており、会社は今回漏えいした情報によるアカウントの不正利用の恐れはないとしています。それでも、イエローハットの会員サイトで使っていたパスワードを、他のサービスでも使い回している場合は、この機会に変えておくと安心です。特に、登録しているメールアドレスのパスワードと同じものを使っている場合は、メールのほうを優先して変えてください。

ログインIDとメールアドレスが同じ文字列になっている人も多いでしょう。ログインIDとメールアドレスが漏れたこと自体で、すぐにログインされるわけではありませんが、パスワードを推測しやすい形にしていると、他のサービスで試される入口になります。使い回しの見直しの順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で整理しています。

住所と生年月日を使った連絡に備える

住所と生年月日は、第二報・最終報で追加された項目です。住所が分かると、郵便でのなりすましの案内や、自宅への訪問を装った勧誘に使われることがあります。生年月日は、電話で本人確認をするときの質問の答えとして使われることが多い情報です。

備えとしては、次のようなことが挙げられます。

  • イエローハットや車関係の会社を名乗る郵便で、振込や個人情報の返送を求めるものが届いたら、記載の番号ではなく公式の窓口に問い合わせる
  • 電話で生年月日や住所を言わせようとする相手には、こちらからかけ直すと伝えて一度切る
  • 銀行やカード会社など、生年月日を本人確認に使うサービスでは、電話での手続きのときに追加の確認がないかを確かめておく

住所が漏れたときに起きやすいことと防ぎ方は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく整理しています。

しなくてよいこと

クレジットカード情報の漏えいはないと発表されているため、今回の件を理由にカードを止めたり、番号を変えたりする必要はありません。気になる場合は、毎月の利用明細に身に覚えのない請求がないかを確かめる程度で十分です。住所を変えたり、電話番号を変えたりする必要があるとも発表されていません。

イエローハットを装う連絡の見分け方

今回のように対象者が多い事案では、イエローハットを名乗る連絡が、本物と偽物の両方とも届く可能性があります。見分けるときの目安を、連絡の形ごとに書きます。

メールの場合は、送信元のアドレスを見ます。差出人の表示名がイエローハットでも、アドレスの@より後ろが公式のドメインと関係なさそうなものは疑ってください。本文のリンクの先も、押す前に指を長押しするなどして確かめます。公式のお知らせは、公式サイトの発表のページを開けば同じ内容を読めます。

SMSの場合は、本文が短く、リンクだけが書かれているものに注意します。イエローハットの第二報・最終報は、不審なSMSの本文中のURLにアクセスしないよう呼びかけています。迷ったら、SMSのリンクは押さずに、公式サイトを自分で開いて確かめてください。

電話の場合は、相手が「イエローハットの者です」と名乗っても、その場で口座番号や暗証番号、カードの番号を伝えないでください。発表には、補償や返金のために電話で口座を聞くとは書かれていません。いったん切って、専用相談窓口に自分からかけ直すのが確実です。

書面の場合は、封筒や文面がそれらしく見えても、振込や記入した個人情報の返送を求めるものには注意します。イエローハットの書面で届いたお知らせかどうか迷ったら、書かれた連絡先ではなく、公式サイトの発表に載っている専用相談窓口に電話して確かめてください。

フィッシングメールを見分ける手順は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処でも紹介しています。

作業予約をこれからも使うときの注意

イエローハットは、セキュリティ強化やシステム改修を施したうえで、作業予約システムの稼働を再開したと発表しています。会員は、これまでどおりインターネットから作業の予約ができます。そのうえで、これから予約を使うときに気をつけたい点を挙げます。

まず、予約の入口です。作業予約は、イエローハットの公式サイトの「作業予約」から開くようにします。メールやSMSに書かれた「予約の確認はこちら」といったリンクから開く習慣があると、偽のページに誘導されたときに気づきにくくなります。公式サイトをブラウザのブックマークに登録しておけば、検索結果やメッセージのリンクを経由せずに開けます。

次に、予約の確認の連絡です。作業を予約すると、確認のメールが届くことがあります。今回の件のあと、本物の予約確認と偽のメールが同じ受信箱に並ぶことも考えられます。自分が予約した日時や店舗と合っているかを見て、心当たりのない予約の連絡が届いたら、リンクは押さずに店舗か専用相談窓口に確かめてください。

最後に、パスワードです。会社は不正利用の恐れはないとしていますが、会員サイトのパスワードを長く、他のサービスと違うものにしておくと、今後別のサービスで漏えいが起きたときにも巻き込まれにくくなります。ログインIDとしてメールアドレスを使っている人は、メールアドレスのアカウントの守りも合わせて固めておきます。

車に関わる連絡を装う手口に備える

漏えいした項目には、イエローハット会員であること、つまり車を持っている人である可能性が高いことを示す情報が含まれています。氏名、住所、電話番号、メールアドレスに、カー用品店の会員という情報が結び付くと、車に関わる話題を使った連絡の口実にされやすくなります。

例えば、次のような話題が考えられます。

  • 「車検の時期が近づいています。お得な予約はこちら」という案内
  • 「タイヤの無料点検のお知らせ」として、自宅への訪問を持ちかける電話
  • 「自動車税の還付があります」として、口座の情報を求める連絡
  • 「リコールの対象です。至急ご連絡ください」として、折り返しの電話番号を案内するSMS

これらは、今回の件で実際に起きていると発表されたものではありません。車に関わる連絡は、本物の案内も多く届くため、偽物が紛れ込みやすいという意味で挙げています。

見分けるときの基本は、どの話題であっても同じです。連絡に書かれた番号やリンクを使わず、自分で調べた公式の連絡先に問い合わせること。お金や口座、カードの番号、暗証番号の話が出たら、その場で決めないこと。車検やリコールの案内であれば、普段使っている店舗や、車のメーカーの公式サイトで確かめることができます。

これから数か月のあいだ気をつけること

イエローハットの発表は第二報で「最終報」となっており、調査は完了しています。ただ、調査が終わったことと、漏えいした情報が悪用されなくなることは別の話です。漏えいした情報は、時間がたってから迷惑メールや詐欺の連絡に使われることもあります。会員は、次の点をしばらく続けておくと安心です。

  • イエローハットや車関係の会社を名乗るメール、SMS、電話、郵便には、少し慎重に対応する
  • 迷惑メールの振り分けや、携帯電話会社の迷惑SMSの対策の設定を見直しておく
  • 毎月のクレジットカードや銀行の明細に、身に覚えのない取引がないかを見る
  • 家族、特に高齢の家族と、偽の連絡への対応を話し合っておく

もし偽の連絡に応じて、パスワードやカードの番号を入力してしまったときは、すぐにそのサービスのパスワードを変え、カード会社に連絡してください。お金を振り込んでしまったときは、振込先の金融機関と警察に早めに相談します。早く動くほど、取り戻せる可能性は高くなります。

家族の名前で登録している場合

車は家族で使うことが多いため、イエローハット会員の登録を家族の誰かの名前でしている家庭もあります。例えば、親の名前で登録した会員で、子どもが作業予約を入れていた、というような使い方です。この場合、お知らせが届くのは登録した名前の人の連絡先です。

家族の中で、次のことを確かめておくと安心です。

  • 誰の名前で会員に登録しているか
  • 登録しているメールアドレスと電話番号は、今使っているものか
  • イエローハットからのお知らせが、家族の誰かに届いていないか

高齢の家族の名前で登録している場合は、偽の電話や郵便への備えも、家族で共有しておきます。「イエローハットを名乗る電話で、口座やカードの番号を聞かれたら、答えずに家族に相談する」と決めておくだけでも、被害の多くは防げます。生年月日と住所がそろって漏れているため、本人確認の質問に答えられる相手だからといって、本物だとは限らないことも伝えておいてください。

問い合わせ窓口

第二報・最終報に書かれた、本件の問い合わせ窓口は次のとおりです。

窓口 内容
名称 株式会社イエローハット 専用相談窓口
電話番号 0120-405-092(フリーダイヤル)
受付時間 平日 10:00から19:00

第一報では、受付時間は2026年8月28日から10月12日までは全日10:00から19:00、10月13日以降は平日10:00から19:00と書かれていました。2026年11月1日時点では、平日のみの受付です。土曜日、日曜日には電話がつながらない点に注意してください。

平日の日中に電話をかけにくい人は、昼休みや仕事の前後など、受付時間の中で時間をとれる日を先に決めておくと、問い合わせを後回しにせずに済みます。窓口に聞きたいことが「届いた連絡が本物かどうか」であれば、その連絡のリンクや番号には触れずに、窓口に電話できる日まで保留にしておけば十分です。

問い合わせるときは、会員番号、登録している氏名、登録しているメールアドレスや電話番号、聞きたいことを先にメモしておくと話が早く進みます。例えば「お知らせが届いていないが対象か知りたい」「届いたSMSが本物か確かめたい」といった形です。電話でパスワードを伝える必要はありません。もし窓口を名乗る相手からパスワードやカードの番号を聞かれたら、その場で切って、上の番号にかけ直してください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をしている人の中には、仕事でも車を使い、イエローハットの会員サイトに仕事用のメールアドレスを登録している人もいるでしょう。個人事業の車のメンテナンスを、仕事用の連絡先で予約している場合などです。その場合、漏えいしたメールアドレスは、取引先とのやり取りに使っているものと同じかもしれません。

仕事用のメールアドレスに、イエローハットを装ったメールや、それをきっかけにした別の偽メールが届くと、取引先からのメールの中に紛れ込むことがあります。仕事のメールを確認する流れで、うっかりリンクを押してしまうおそれもあります。仕事用のメールアドレスは、できるだけ買い物や会員登録などの個人のサービスには使わないようにしておくと、こうした事故を減らせます。

もう1つは、取引先から預かっている個人情報の扱いです。個人情報保護委員会は、個人データの漏えいが起きたとき、またはそのおそれがあるときに、一定の場合は委員会への報告と本人への通知が必要だと案内しています。報告が必要な場合として、不正アクセスなど不正の目的をもって行われたおそれがある場合や、本人の数が1,000人を超える場合などが挙げられています。イエローハットも、個人情報保護委員会への最終報告(確報)を提出したと発表しています。在宅で仕事を受ける人も、預かった名簿や顧客の情報が漏れたときには、まず取引先にすぐ知らせることが大切です。詳しくは個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料にあります。

仕事用のアカウントを守るために、在宅で働く人がすぐにできることを挙げておきます。

  • 仕事用のメールアドレスは、カー用品店や通販などの個人のサービスに登録しない
  • 仕事用のメールと、取引先とのやり取りに使うサービスには、多要素認証を設定する
  • 仕事用と個人用のパスワードを分けて、パスワード管理アプリで管理する
  • 取引先を名乗るメールで、振込先の変更や急ぎの支払いを求められたら、メールではなく電話で確かめる

個人情報の扱いで迷ったときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(電話 03-6457-9849、受付時間 9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)に相談できます。

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回の件で会員がすることは、不審なメールやSMSのリンクを開かないこと、パスワードの使い回しをやめること、住所や生年月日を使った連絡に備えることでした。どれも、在宅で仕事をする人が取引先の情報を守るときに求められる基本と同じです。自分と家族のアカウントを整理できる人は、小さな事業者の連絡先の管理や、偽メールへの備えの見直しを手伝う仕事にも、その経験を生かせます。

在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事にどんな種類があるかは、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。まずは家族の中で、誰の名前でイエローハット会員に登録しているかを確かめ、届いたお知らせの中身を一緒に読むところから始めてみてください。

よくある質問

Q. イエローハットの情報漏洩で、クレジットカードの番号も漏れたのですか?

イエローハットは、WEB作業予約システムではクレジットカード情報を保持・取り扱いしておらず、店頭やECサイトの決済も外部システムを使っているため、クレジットカード情報の漏えいはないと発表しています。今回の件を理由にカードを止める必要があるとは書かれていません。気になる場合は、利用明細に身に覚えのない請求がないかを確かめてください。

Q. 自分が1,797,124名に含まれているか、どうすれば分かりますか?

イエローハットは、対象者へWEB、電子メール、書面、電話等で個別のお知らせとお詫びを完了したと発表しています。登録しているメールアドレスの受信箱、自宅に届いた郵便物、SMSを確かめてください。見つからない場合や判断がつかない場合は、専用相談窓口(0120-405-092、平日10:00から19:00)に問い合わせると確かめられます。

Q. パスワードも漏れたそうですが、変える必要はありますか?

パスワードは復元できない状態で保管しており、今回漏えいした情報によるアカウントの不正利用の恐れはないと、イエローハットは発表しています。ただ、同じパスワードを他のサービスでも使っている場合は、この機会に変えて使い回しをやめておくと安心です。登録メールアドレスのパスワードと同じものを使っているなら、メールのほうを優先して変えてください。

Q. お詫びや補償はありますか?

2026年8月28日の第一報と10月15日の第二報・最終報には、お詫びの品や補償についての記載はありません。発表に書かれているのは、対象者への個別のお知らせとお詫びを完了したことです。お詫びや返金を理由に口座番号を求める連絡が届いた場合は、リンクを押したり番号を伝えたりせず、専用相談窓口に確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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