ワードプレスの制作代行を個人に頼むなら|相場と発注前の確認点 2026

中西 直美
中西 直美
ワードプレスの制作代行を個人に頼むなら|相場と発注前の確認点 2026

この記事のポイント

  • ワードプレス 制作代行 個人へ依頼を検討している方へ
  • 外注する側の視点でわかりやすく解説します

「ホームページが欲しいけれど、制作会社は高そうだし、かといって自分で作る時間もない」。そんな理由で「ワードプレス 制作代行 個人」と検索された方も多いのではないでしょうか。フリーランスの個人に依頼するという選択肢は、実はとても現実的な解決策です。この記事では、費用相場から失敗しない選び方まで、外注する側の目線で丁寧にお話しします。

大丈夫ですよ。ホームページ制作の外注は、正しい手順さえ踏めば、決して難しいものではありません。焦らず、一つずつ確認していきましょう。

ワードプレス制作代行の市場動向とマクロ視点の現状

まず全体像から見ていきましょう。ワードプレスは世界でもっとも使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。

ワードプレス(WordPress)は、世界でもっともシェアされているCMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)です。 CMSの利用統計を見ると、CMSのみのワードプレス利用率は64.2%、非CMSを含めても43%の利用実績を誇ります。

つまり、今この瞬間もインターネット上のサイトの半数近くがワードプレスで動いているということです。これほど普及しているからこそ、制作を代行できる人材の層も分厚くなっています。制作会社だけでなく、フリーランスの個人にも十分な選択肢があるのは、この普及率の高さゆえです。

個人事業主や中小企業の担当者にとって、ホームページやオウンドメディアの立ち上げは避けて通れない課題になりました。SNSだけでは信頼を得にくい業種、検索から新規のお客様を獲得したい業種では、なおさらです。一方で、制作会社に一式依頼すると、規模の大きい会社ほど固定費(オフィス賃料や複数人体制の人件費)が価格に上乗せされます。ここに、個人のフリーランスへ直接依頼するという選択肢が注目される理由があります。

中小企業庁も、事業者のデジタル化支援について継続的に情報発信しています。ホームページの整備は、単なる「見栄え」の問題ではなく、経営の基盤づくりの一部として捉えられるようになってきました。公的機関の情報も参考にしながら、自社にとって「どこまでを外注し、どこからを内製するか」を見極めることが、これからの経営判断のひとつになっています。

ワードプレス制作代行に依頼できる業務内容

「制作代行」と一口に言っても、依頼できる範囲はかなり幅広いです。まず全体像を整理しておきましょう。

一般的にフリーランスのワードプレス制作代行に依頼できる業務は、次のように分類できます。

・新規サイトのゼロからのデザイン・構築(コーポレートサイト、ECサイト、オウンドメディアなど) ・既存テーマを使ったカスタマイズ制作(テンプレートベースで費用を抑える方式) ・ワードプレスの初期設置・サーバー移行(レンタルサーバーへのインストール、独自ドメインの設定) ・記事や商品情報の入稿代行(テキストや画像をワードプレスの管理画面に流し込む作業) ・保守運用(プラグインやワードプレス本体のバージョンアップ、バックアップ、セキュリティ対策) ・SEO対策の基礎設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、構造化データなど)

このうち、個人に依頼する場合に特に相性が良いのは「既存テーマを使ったカスタマイズ制作」と「入稿代行」です。ゼロから設計するフルオーダーのサイトは、制作会社の方がディレクション体制やデザイナーの層の厚さで安心感がある一方、テンプレートをベースにした制作であれば、個人のフリーランスでも十分にクオリティの高いサイトを短期間で仕上げられます。

依頼する業務範囲は、最初の打ち合わせで明確に線引きしておくことが重要です。「デザインだけ」「デザインとコーディング」「公開後の保守まで」など、どこまでを依頼するかによって、後述する費用も大きく変わってきます。

ワードプレス制作代行の費用・相場(個人へ依頼する場合)

多くの方が最も知りたいのは、やはり費用の話だと思います。ここは具体的にお伝えします。

個人のフリーランスへワードプレス制作を依頼する場合の費用相場は、サイトの規模や業務範囲によって次のように分かれます。

・簡易なテンプレートベースのサイト(5ページ程度): 5万円〜15万円 ・デザインカスタマイズを含むコーポレートサイト(10ページ前後): 15万円〜40万円 ・ECサイトや会員機能などの独自機能を含むサイト: 30万円〜80万円 ・入稿代行のみ(1記事あたり): 2,000円〜1万円 ・月額保守(バックアップ・更新対応): 5,000円〜3万円

一方、制作会社(法人)に同等の内容を依頼すると、ディレクション費や複数担当者の人件費が上乗せされるため、同じ規模のサイトでも1.5倍〜2倍程度の見積もりになるケースが少なくありません。これは制作会社が悪いわけではなく、組織を維持するための固定費が価格に反映される構造上、当然のことです。

ここで大切なのは「安いから個人が良い」と単純に考えないことです。個人のフリーランスは、その人自身のスキルと稼働時間がすべてです。安さの裏に「経験が浅い」「対応できる範囲が狭い」という事情が隠れている場合もあります。相場より極端に安い見積もりを見たら、なぜその価格なのかを必ず確認してください。

代理店・制作会社と個人(フリーランス)に依頼する違い

発注先には大きく分けて「制作会社(代理店)」と「個人のフリーランス」の2つの選択肢があります。それぞれの特徴を比べてみましょう。

制作会社に依頼する場合は、ディレクター、デザイナー、コーダーといった複数の担当者がチームで動くため、大規模なサイトや複雑な要件にも対応しやすいという強みがあります。担当者が急に連絡が取れなくなるといったリスクも、組織である分、比較的低いです。ただしその分、費用にはディレクション費や仲介マージンが上乗せされます。

一方、個人のフリーランスに直接依頼する場合は、間に入る組織がないぶん、同じ予算でもより多くの作業を依頼できたり、逆に同じ内容をより安く依頼できたりします。仲介会社を通すと、発注者が支払う金額のうち一部が仲介手数料として差し引かれ、実際に制作にあたる人の手取りは目減りします。個人へ直接依頼すれば、その中間マージンが発生しない分、発注者にとっては費用を抑えられ、受注者にとっては報酬がそのまま手元に残るという、双方にメリットのある構造が生まれます。

もちろんデメリットもあります。個人事業主は基本的に一人で稼働しているため、体調を崩したときの代役がいない、対応できる業務範囲がその人のスキルセットに限定される、といった点は制作会社との違いとして理解しておく必要があります。

ワードプレス制作代行を個人に依頼するメリット

個人のフリーランスに依頼する具体的なメリットを整理します。

費用を抑えられる

前述の通り、仲介マージンが発生しないため、同じ予算内でより多くの機能や修正対応を依頼できます。特にスタートアップや個人事業主にとって、初期費用を抑えられることは大きな意味を持ちます。浮いた予算を広告費やコンテンツ制作に回すという判断もできるようになります。

コミュニケーションが直接的でスピーディー

制作会社の場合、営業担当者を通してディレクターに伝わり、デザイナーに指示が渡る、という何段階かのやり取りが発生することがあります。個人への依頼であれば、実際に手を動かす本人と直接やり取りできるため、細かなニュアンスの伝達漏れが起きにくく、修正対応のスピードも速い傾向にあります。

柔軟な対応をしてもらいやすい

「この機能だけ追加したい」「予算内でここまでお願いしたい」といった細かな要望にも、個人であれば柔軟に対応してもらいやすい面があります。組織のルールに縛られない分、個別の事情に寄り添った提案を受けられることも多いです。

ワードプレス制作代行を個人に依頼するデメリット

もちろん良いことばかりではありません。発注前に理解しておくべき懸念点もお伝えします。

対応キャパシティに限界がある

個人事業主は一人で複数の案件を並行して抱えていることが多く、大規模な改修や急な仕様変更に即座に対応できない場合があります。繁忙期には、返信や納品までの期間が想定より延びることも珍しくありません。

品質や実績にばらつきがある

制作会社であれば一定の審査や研修を経た人材が担当することが多いですが、個人の場合はスキルレベルに幅があります。ポートフォリオや過去の制作実績を必ず確認し、自社が求める品質水準と合っているかを見極める必要があります。

万一のトラブル時のリスク

体調不良や急な事情で連絡が取れなくなるリスクは、組織である制作会社よりも高くなります。契約時に、進行中のデータや管理画面のアカウント情報をどちらが保持するか、途中で連絡が取れなくなった場合の取り決めをどうするかを、事前に確認しておくことが安心につながります。

失敗しない選び方・依頼前に確認すべきポイント

ここからは、実際に発注する際に確認しておきたいポイントを具体的にお伝えします。

過去の制作実績を必ず確認する

依頼を検討しているフリーランスに、過去に手がけたサイトのURLやポートフォリオを見せてもらいましょう。デザインのテイストが自社のイメージと合っているか、レスポンシブ対応(スマートフォン表示)がきちんとできているかを、実際の画面で確認することが大切です。

見積もりは複数社(複数人)で比較する

1件だけの見積もりで即決するのではなく、最低でも2〜3件の見積もりを比較することをおすすめします。金額だけでなく、見積書に含まれる作業範囲(デザイン修正は何回まで無料か、公開後のサポート期間はあるかなど)を項目ごとに比べることで、価格の妥当性が見えてきます。

業務範囲を契約前に文書化する

「どこまでを依頼するか」を口頭だけで済ませず、必ず文書やメールで残しておきましょう。デザイン案の修正回数、納期、追加費用が発生する条件などを事前に明文化しておくことで、後々の認識のズレを防げます。

公開後の保守・運用体制を確認する

サイトは公開して終わりではありません。ワードプレス本体やプラグインのアップデート、セキュリティ対策を怠ると、脆弱性を突かれてサイトが改ざんされるリスクもあります。公開後の保守を誰が担当するのか、月額でサポートを依頼できるのかも、契約前に確認しておきたいポイントです。

コミュニケーションの取りやすさを見る

初回のやり取りの段階で、返信の速さや質問への答え方を見ておきましょう。制作が始まってからのコミュニケーションの質は、初回の対応にかなり表れます。レスポンスが極端に遅い、質問に対してあいまいな返答しか返ってこない場合は、注意が必要です。

ワードプレス制作代行の依頼の流れ

実際に依頼する際の一般的な流れを説明します。初めての方でも、順を追えば迷わず進められます。

まず、自社のサイトに必要な要件(ページ数、必要な機能、参考にしたいデザインのイメージ)を簡単にまとめます。完璧である必要はありません。おおまかなイメージがあれば十分です。次に、複数のフリーランスや制作会社に問い合わせを行い、見積もりを依頼します。この段階で、前述したポイント(実績、業務範囲、保守体制)を確認しましょう。

見積もりを比較して依頼先を決定したら、契約内容(納期、金額、支払いタイミング、修正回数の上限)をすり合わせます。契約後は、テキストや画像などの素材を提供し、デザイン案の確認、コーディング、テスト公開という工程を経て、正式に公開されます。公開後も、一定期間は軽微な修正に対応してもらえる契約になっているかを確認しておくと安心です。

個人事業主・中小企業がワードプレス制作を外注する際の注意点

ここで少し、私自身の経験をお話しさせてください。私はカウンセラーとして独立した際、オンラインでの相談受付のためにホームページが必要になりました。当時、複数のフリーランスに見積もりを依頼したのですが、金額の安さだけで一人を選んでしまい、後になって「保守費用が別途かかる」「修正は1回までしか無料ではない」という条件を見落としていたことに気づき、慌てた経験があります。

見積書の金額だけを見比べるのではなく、その金額に何が含まれているのかを一行ずつ確認することの大切さを、身をもって学びました。安い見積もりほど、実は「別途費用がかかる項目」が多いこともあります。契約前に「これ以上の追加費用は発生しませんか」と一言確認するだけで、後々のトラブルはかなり防げます。

もう一つお伝えしたいのは、依頼する側が「丸投げ」をしないことの大切さです。サイトに何を載せたいか、誰に何を伝えたいかという核となる部分は、依頼者自身が一番よくわかっています。制作を依頼する相手に「全部おまかせします」と伝えるだけでは、思っていたものと違う仕上がりになりやすいです。ラフでもいいので、伝えたいことをメモにまとめてから依頼することを、ぜひおすすめします。

初心者が陥りやすい失敗と対策

ワードプレス制作の外注が初めての方が、特につまずきやすいポイントを整理しておきます。

一つ目は、著作権や権利関係の確認不足です。制作したサイトのデザインデータやソースコードの権利が、納品後にどちらに帰属するのかを確認しないまま契約してしまうケースがあります。将来、別の担当者に引き継ぐ可能性があるなら、この点は必ず契約書に明記してもらいましょう。

二つ目は、ドメインやサーバーの管理者情報を、依頼したフリーランスのアカウントで登録してしまうことです。担当者と連絡が取れなくなった場合、自社のサイトなのに管理画面にアクセスできない、という事態になりかねません。ドメインとサーバーは、必ず自社名義(発注者自身のアカウント)で契約し、フリーランスにはそこへのアクセス権限だけを渡す形にするのが安全です。

三つ目は、公開後のイメージを具体的に共有していないことです。「おしゃれな感じでお願いします」だけでは、担当者によって「おしゃれ」の解釈が大きく変わります。参考にしたい既存サイトのURLを2〜3件挙げるだけでも、認識のズレはかなり減らせます。

こうした失敗は、決して特別なことではありません。多くの発注者が一度は経験する道です。大丈夫です。事前に一つひとつ確認していけば、防げることばかりですから。

個人発注データから見えるワードプレス制作の実情

ここからは、フリーランス市場を長く見てきた立場からの観察をお伝えします。

長年この市場を見てきた立場から言えば、ワードプレス制作を個人へ依頼して長く良い関係を築けている発注者ほど、単発の「作って終わり」の関係ではなく、継続的な保守やちょっとした修正まで任せられる関係づくりを意識している傾向があります。信頼できる担当者を一人見つけられると、その後の更新作業や機能追加のたびに一から探し直す手間がなくなり、結果的に長い目で見たコストも抑えられます。

また、仲介会社を通さず個人へ直接依頼する仕組みには、発注者と受注者の双方にメリットがある構造があります。仲介マージンが発生しない分、発注者は同じ予算でより多くの作業を依頼でき、受注者側も報酬がそのまま手取りとして残ります。仲介手数料0%で直接つながるマッチング環境は、この「額面よりも手取りを厚くする」という発想を、発注者・受注者どちらの立場から見ても実現しやすくする仕組みだと言えます。

ワードプレス制作を単発の外注案件として終わらせるのではなく、継続的なパートナーとして関係を築いていく視点を持つことが、結果的に費用対効果の高い外注につながります。実際、こうしたウェブ制作の周辺には、アプリケーション開発のお仕事のように、サイト構築だけでなく機能開発まで対応できる専門人材を求める発注者のニーズも広がっています。サイトの規模や将来的な機能拡張の予定に応じて、単純なテンプレート制作にとどまらない専門性を持つ担当者を選ぶという視点も持っておくとよいでしょう。

なお、ワードプレス制作の外注にかかる費用は、事業者にとって経費として計上できる支出です。個人事業主として外注費や設備投資の管理を検討している方は、弥生会計とfreeeを比較|個人事業主・フリーランスはどちらを選ぶべき?【2026年版】で会計ソフトの選び方を整理しておくと、外注費の経理処理もスムーズになります。ホームページ制作という一つの外注判断は、経営全体の中の一つのピースに過ぎません。だからこそ、費用対効果を長い目で見て判断することが大切です。

よくある質問

Q. ワードプレス制作代行を個人に依頼する場合、最低いくらから頼めますか?

簡易なテンプレートベースのサイトであれば5万円程度から依頼可能です。ページ数や機能が増えるほど費用は上がるため、事前に見積もりで作業範囲を確認することが大切です。

Q. 制作会社ではなく個人に依頼して大丈夫でしょうか?

過去の制作実績や口コミを確認し、業務範囲を契約前に明文化すれば十分安心して依頼できます。仲介マージンが発生しない分、費用を抑えられる点も個人依頼の魅力です。

Q. 公開後の保守やアップデートも個人のフリーランスに任せられますか?

多くのフリーランスが月額制の保守プランを提供しています。契約前に、バックアップやセキュリティ対策の対応範囲、月額料金を確認しておきましょう。

Q. ドメインやサーバーの契約は誰の名義にすべきですか?

必ず発注者自身の名義で契約してください。担当者のアカウントで登録すると、連絡が取れなくなった際に自社サイトへアクセスできなくなるリスクがあります。

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この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年5月14日最終更新:2026年7月31日
中西 直美

この記事を書いた人

中西 直美@SOHO編集部

産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。

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