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資生堂の個人情報漏えい|肌測定システムへの不正アクセス 2,515件 対象のサービスと確かめること 2026

@SOHO編集部
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資生堂の個人情報漏えい|肌測定システムへの不正アクセス 2,515件 対象のサービスと確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓資生堂の情報漏洩について
  • ✓2026年11月6日の発表をもとに整理
  • ✓オンライン肌測定システム「FCA」への不正アクセスで

資生堂の情報漏洩について、株式会社資生堂は2026年11月6日に「当社肌測定システムへの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ」を発表しました。資生堂グループの肌測定サービスで使うオンライン肌測定システム「Facial Condition Analyzer(FCA)」が外部の第三者の不正アクセスを受け、お客さまの個人情報が合計2,515件漏えいしたことを確認した、という内容です。 漏えいしたのは、氏名、メールアドレス、年齢、性別、会員IDなどの識別情報と、問診データ、肌測定結果(日時を含む)などで、肌測定のときに撮影した顔画像は含まれず、このシステムではクレジットカード情報を扱っていないと書かれています。 資生堂の肌測定サービスを使ったことがある人がまずすることは、資生堂を名乗るメールのURLを開かないことと、個別の連絡が届いていないかを確かめることです。

この記事は、2026年11月7日時点で資生堂のコーポレートサイトの「お知らせ」に掲載されている発表を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている丸めた数字や、公式に書かれていない推測は入れていません。

資生堂の発表で何が起きたのか

「資生堂 情報漏洩」と検索した人の多くは、資生堂オンラインストアや店頭で肌測定を受けたことがある人か、エリクシールやイプサのオンライン肌測定を使ったことがある人でしょう。知りたいのは「自分が使ったサービスは対象なのか」「顔の写真まで漏れたのか」「今すぐ何をすればいいのか」の3つだと思います。最初に、発表の骨子を整理します。

  • 2026年10月27日、資生堂グループが使うオンライン肌測定システム「FCA」で、外部の第三者による不正アクセスを確認した
  • その後の調査で、システム内の一部情報が改ざんされ、データが外部に持ち出されていたことが確認された
  • 氏名、メールアドレス、問診データ、肌測定結果などを含む個人情報について、合計2,515件の漏えいを確認した
  • 肌測定に使う顔画像データは、漏えいが確認された情報に含まれない
  • このシステムではクレジットカード情報を扱っておらず、その漏えいはない
  • 同じシステムを使う肌測定サービスを停止している。再開の時期は未定

FCAとは、肌の状態を測って結果を出すためのしくみで、資生堂グループの複数の肌測定サービスが共通で使っていました。今回はその共通のしくみが狙われたため、漏えいが確認されたサービスと、確認されていないものの念のため止めているサービスに分かれています。

件数の2,515件は「現時点で確認された情報」とされ、影響範囲は引き続き調査中です。この記事の後半では、使ったサービスごとに何を確かめればよいかを分けて書きます。

公表の経緯と分かっていること

発表に書かれた経緯を、日付の順に並べます。

日付 出来事 出典
2026年10月27日 FCAで外部の第三者による不正アクセスを確認。同日から、このシステムを使う一部の肌測定サービスを停止し、システム開発元と連携して緊急対応 資生堂の発表
判明後 個人情報保護委員会と警察へ報告。外部の専門機関と連携して調査 資生堂の発表
2026年11月6日 合計2,515件の漏えいの確認と、対象サービスを含むお知らせを掲載 資生堂の発表

10月27日に不正アクセスを確認し、その日のうちにサービスを止めています。その後の調査で、データが外部に持ち出されていたことと、システム内の一部情報が改ざんされていたことが確認されました。改ざんとは、データを勝手に書き換えられることです。何がどのように書き換えられたのかは、発表には書かれていません。

発表は、資生堂のコーポレートサイトの「ニュースリリース」ではなく「お知らせ」の欄に載っています。探すときは、お知らせの一覧を見てください。発表には第何報という表記はありませんが、新しい事実が分かったら、サイトなどで知らせるとしています。

漏えいした情報と、含まれない情報

発表に書かれている内容を、漏えいした情報と、含まれないと書かれた情報に分けて整理します。

区分 発表に書かれている内容
漏えいした情報 氏名、メールアドレス、年齢、性別、会員IDなどの識別情報、問診データ、肌測定結果(日時を含む)など
件数 合計2,515件(現時点で確認された情報)
含まれないと書かれている情報 肌測定時に撮影された顔画像
扱っていないと書かれている情報 クレジットカード情報(このシステムでは取り扱っておらず、漏えいはない)
経路 オンライン肌測定システム「FCA」への外部の第三者による不正アクセス

今回漏えいが確認された情報には、肌測定時に撮影されたお客さまの顔画像は含まれておりません。また、当該システムではクレジットカード情報を取り扱っておらず、同情報の漏えいはございません。 出典: 株式会社資生堂「当社肌測定システムへの不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ」

問診データとは、肌測定の前に答える質問への回答のことです。肌の悩みや、普段のお手入れの習慣などを答える形のものが多く、どの質問があったかはサービスによって違います。肌測定結果は、測定した日時と一緒に漏えいしたとされています。

項目の最後に「など」が付いている点にも気をつけてください。発表に挙がっている項目がすべてとは限らず、サービスによって登録した内容が違えば、漏えいした項目も変わる可能性があります。自分の場合にどの項目が含まれるかは、個別の連絡で伝えられるはずです。

顔画像が含まれないという点は、多くの人が一番気にしていたところでしょう。肌測定では顔を撮影しますが、その画像は今回漏えいが確認された情報には入っていないと明記されています。

2,515件の読み方

件数は「合計2,515件の漏えいを確認」と書かれています。この数字を読むときは、2つの点に気をつけてください。

1つ目は「現時点で確認された」という点です。発表は、影響範囲を引き続き調査していると書いています。調査が進めば、件数が変わることもありえます。

2つ目は、件数の数え方が書かれていない点です。2,515件が人数なのか、測定の回数なのか、サービスごとの登録の数なのかは、発表からは分かりません。同じ人が何度も肌測定を受けていれば、それが複数の件数として数えられている可能性もあります。そのため「2,515人の情報が漏れた」と言い換えるのは正確ではありません。数字は発表のとおり「合計2,515件」として扱ってください。

また、2,515件は、漏えいが確認されたサービスについての数字です。念のため止めているサービスについては、漏えいは確認されていないとされています。止まっているサービスを使っていた人を、2,515件に数えて考える必要はありません。

停止しているサービスの一覧

発表では、停止しているサービスが2つのグループに分けて書かれています。自分が使ったサービスがどちらに当たるかを確かめてください。

区分 ブランドや売り場 サービスの名前
漏えいが確認され、停止中 資生堂オンラインストア オンライン肌測定サービス「Beauty Alive Circulation Check」
漏えいが確認され、停止中 SHISEIDO 店頭・オンライン肌測定サービス「Beauty Alive Circulation Check」
漏えいは確認されていないが、一時停止中 資生堂オンラインストア オンライン肌測定サービス「肌パシャ」「Men's Skin Checker」
漏えいは確認されていないが、一時停止中 エリクシール オンライン肌測定サービス「AIスキンアナライザー」
漏えいは確認されていないが、一時停止中 イプサ オンライン肌測定サービス「AIレシピストmico」「CO-HADA Scan」

漏えいが確認されたのは「Beauty Alive Circulation Check」で、資生堂オンラインストアのオンライン版と、SHISEIDOの店頭とオンラインの両方が対象です。SHISEIDOの店頭で肌測定を受けたことがある人も、このサービスだった場合は対象になりえます。

ほかの5つのサービスは、現時点で漏えいは確認されていません。同じFCAを使っているため、被害の拡大を防ぐ目的で一時停止しているものです。これらを使っていた人は、今の時点で漏えいの対象と考える必要はありませんが、続報は確かめておくと安心です。

すべてのサービスについて、システムの安全性が確認できた後に再開する予定で、再開の時期は未定とされています。

原因について発表されていること

発表では、原因は「外部の第三者による不正アクセス」と書かれています。どのような手口だったのか、システムのどの部分から入られたのかは、11月7日時点では調査中です。資生堂は、システム開発元と外部専門機関と連携して、不正アクセスの原因や個人情報への影響範囲の特定、システムの安全性の確認を進めているとしています。

発表には、システム開発元の名前は書かれていません。また、調査の結果を踏まえて必要な再発防止策を講じるとしていますが、その中身はまだ書かれていません。

原因が分からないうちは、推測で語らないことが大切です。家族や職場で話題になったときも、「原因は調査中と発表されている」と伝えるのが正確です。

資生堂の対応

発表に書かれている資生堂の対応は、次のとおりです。

  • 10月27日から、FCAを使う一部の肌測定サービスを停止し、システム開発元と連携して緊急対応をした
  • 個人情報保護委員会と警察へ報告した
  • 外部の専門機関と連携し、影響範囲の特定と原因究明の調査を進めている
  • 漏えいの対象となった客のうち、本人を特定できる人には個別に連絡し、事案の概要や必要な案内を伝える
  • 本人を特定するための情報を持っておらず、個別の連絡が難しい客には、このお知らせで報告する
  • 調査結果を踏まえて、必要な再発防止策を講じる

注目したいのは、個別の連絡が届かない人もいるという点です。肌測定の使い方によっては、資生堂が本人を特定できる情報を持っていないことがあり、その場合はこのお知らせが報告の代わりになると書かれています。連絡が来ないからといって対象外とは限らないので、対象のサービスを使った覚えがある人は、この発表の内容を自分のこととして読んでください。

発表の時点では、補償やお詫びの品についての記載はありません。この点を推測で判断せず、続報を資生堂のサイトで確かめてください。

自分が対象かを確かめる方法

自分の情報が2,515件に含まれているかを、自分で調べる方法は発表に書かれていません。確かめる手がかりは次のとおりです。

  1. 資生堂オンラインストアか、SHISEIDOの店頭やオンラインで、肌測定サービス「Beauty Alive Circulation Check」を使ったことがあるかを思い出す
  2. 使った覚えがあれば、資生堂からこの件についてのメールが届いていないかを確かめる。迷惑メールのフォルダも見る
  3. 届いていれば、案内に書かれた事案の概要と必要な対応を読む
  4. 届いていなくても、使った覚えがある場合は、対象になりうる前提で偽のメールへの備えを進める。気になる場合は、後に書く窓口に問い合わせる

肌測定の結果をメールで受け取っていた人は、そのメールが手がかりになります。受信箱で「肌測定」「Beauty Alive」などの言葉で探すと、いつ使ったかを思い出しやすくなります。店頭で測定を受けて、結果を紙やアプリで受け取った人は、そちらも見てください。

届いた連絡が本物かを確かめるときは、そこに書かれたURLや番号ではなく、資生堂のコーポレートサイトを自分で開いて、お知らせ欄の発表と照らし合わせてください。

肌測定サービスを使った人がすること

漏えいした情報には、氏名とメールアドレスが含まれます。カード情報は含まれていないので、すぐにカードを止める必要はありません。必要なのは、偽のメールに反応しないための準備です。

すぐにすること

  • 資生堂や肌測定サービスを名乗るメールのURLを開かない。手続きは、ブックマークした公式サイトや公式アプリから行う
  • メールや電話でクレジットカード情報、暗証番号、パスワードを聞かれても答えない。発表には、資生堂がメールや電話でこれらを直接聞くことはないと書かれている
  • 不審なメールを受け取ったら、書かれたURLにアクセスせず、情報を入力しない

念のためにすること

  • 資生堂オンラインストアなどで使っているパスワードを、ほかのサービスと使い回していないかを見直す。使い回していれば、変えておく
  • 肌測定の結果に合わせた化粧品の案内を装うメールに気をつける。年齢や肌の悩みを言い当てた文面でも、それだけで本物と判断しない

発表では、資生堂の肌測定サービスに関する不審なメールは確認されていないとされています。ただ、年齢、性別、肌の測定結果という情報は、その人に合わせた偽のメールを作る材料になりえます。しばらくは、肌の悩みに触れた化粧品の案内メールを、いつもより慎重に扱ってください。

一時停止のサービスを使っていた人がすること

「肌パシャ」「Men's Skin Checker」「AIスキンアナライザー」「AIレシピストmico」「CO-HADA Scan」を使っていた人は、現時点で漏えいは確認されていません。とはいえ、同じシステムを使っていたので、次の点は確かめておくと安心です。

  1. 資生堂やエリクシール、イプサを名乗るメールのURLを開かない
  2. 発表の続報で、自分の使ったサービスについて新しい記載が出ていないかを確かめる
  3. サービスが再開するときに、パスワードの再設定などの手続きが求められていないかを、公式サイトで確かめる

イプサのサービスを使っていた人は、イプサの公式お問い合わせページでも問い合わせができると、発表に書かれています。どこに問い合わせるかは、使ったブランドで選んでください。

サービスが止まっている間に、肌測定の代わりになるとうたう別のサイトや、再開を装った案内が届くこともありえます。再開の案内は、メールのリンクからではなく、各ブランドの公式サイトを自分で開いて確かめてください。

資生堂を名乗る偽メールの型

今回のように、肌測定サービスの利用者の名前とメールアドレスがまとまって外に出ると、それを宛先にした偽のメールが送られるおそれがあります。届きうる偽メールの型を、確かめ方と一緒に整理します。

偽メールの型 ありそうな文面の例 確かめ方
お詫びの品の案内 「情報漏えいのお詫びとして、クーポンを差し上げます。こちらからカード情報を登録してください」 発表にお詫びの品の記載はない。カード情報を求めるものは疑う
対象かどうかの確認 「漏えいの対象かを確認するため、ログインしてください」 資生堂はメールや電話でパスワード等を直接聞かないと書かれている
肌測定の再開 「肌測定サービスを再開しました。新しいアプリをこちらから入れてください」 各ブランドの公式サイトを自分で開き、同じ案内があるかを見る
肌の悩みに合わせた商品の案内 「あなたの肌測定の結果に合わせた特別価格のご案内」 買い物は、自分で開いた公式のオンラインストアで行う
本人確認 「会員情報の確認のため、生年月日と住所を入力してください」 メールのリンクから入力しない

特に注意したいのは、今回の件そのものを話題にした偽のメールです。「お詫び」「確認」という名目は、実際にありそうに見えます。しかし資生堂の発表には、メールで情報の入力を求める手続きは書かれていません。発表に無い手続きを求めるメールは、まず疑ってください。

肌の測定結果が漏れたときに考えたいこと

今回漏えいした情報の中には、肌測定結果と問診データという、少し性格の違う情報が含まれています。氏名やメールアドレスは、ほかのサービスでも登録することの多い情報です。一方で、肌の状態や悩みについての回答は、普段は人に話さないこともあるでしょう。

こうした情報が外に出たことを気にする気持ちは自然なものです。ただ、カード番号や口座の情報と違い、肌測定結果そのものが直接お金の被害につながることは考えにくいと言えます。気をつけたいのは、その情報を使って「あなたのことをよく知っている」と見せかける連絡です。

たとえば、年齢や肌の悩みを言い当てたうえで、高額な化粧品や健康食品の購入を勧めるメールや電話が来ることが考えられます。相手が自分の情報を知っているからといって、資生堂や信頼できる会社からの連絡だとは限りません。気になる商品の案内があっても、メールや電話の相手から直接買うのではなく、自分で公式の売り場を開いて確かめてください。

肌の状態について不安があるときは、肌測定の結果だけで判断せず、必要に応じて皮膚科などの専門の窓口に相談するのが確実です。

家族や友人と話題になったときの伝え方

肌測定サービスは、家族や友人と一緒に店頭で試したり、勧め合ったりすることもあるサービスです。話題になったときに、誤解のない形で伝えるための要点を整理します。

  • 発表は2026年11月6日で、発表者は株式会社資生堂
  • 漏えいが確認されたのは、肌測定サービス「Beauty Alive Circulation Check」(資生堂オンラインストアとSHISEIDOの店頭・オンライン)
  • 件数は合計2,515件で、現時点で確認された数字
  • 顔画像は含まれず、カード情報は扱っていない
  • ほかの5つのサービスは、漏えいは確認されていないが一時停止中
  • 資生堂を名乗るメールのURLは開かない

「資生堂の会員全員の情報が漏れた」「顔写真が流出した」といった、発表と違う話が広がることもあります。そうした話を聞いたときは、発表の言葉に戻って確かめるのが一番です。人に伝えるときも、件数と含まれない項目を発表のとおりに伝えれば、不要な心配を広げずに済みます。

店頭で肌測定を受けた人へ

SHISEIDOの「Beauty Alive Circulation Check」は、店頭とオンラインの両方が対象とされています。店頭で測定を受けた人の中には、自分でメールアドレスを入力した覚えがない人もいるかもしれません。その場合でも、会員登録のときに入力した情報や、結果を受け取るために登録した情報が、測定の記録と結びついていた可能性はあります。

店頭で測定を受けた人が確かめたいのは、次の点です。

  1. 測定を受けたときに、会員IDやメールアドレスを伝えたか、会員のアプリやカードを示したかを思い出す
  2. 測定の結果をメールやアプリで受け取ったかを確かめる
  3. 受け取っていれば、その連絡先に資生堂からこの件についての連絡が届いていないかを見る

発表には、肌測定サービスの利用状況などによっては、資生堂が本人を特定する情報を持っておらず、個別の連絡が難しい場合があると書かれています。店頭で名前や連絡先を伝えずに測定だけを受けた人は、この場合に当たる可能性があります。自分の測定の記録にどの情報が結びついていたかは、利用者の側からは分かりません。気になるときは、窓口で、測定を受けた時期と店舗を伝えて確かめてください。

資生堂から連絡が届いたときに確かめること

本人を特定できる人には、資生堂から個別に連絡が届くとされています。連絡が届いたときは、すぐに中のリンクを開くのではなく、次の順番で確かめると安全です。

  1. 連絡の中身が、資生堂のコーポレートサイトのお知らせ欄に載っている発表と合っているかを見る。発表の日付、件数、対象のサービスの名前を照らし合わせる
  2. 連絡の中で、クレジットカード情報、暗証番号、パスワードを求められていないかを見る。求められていれば、発表の内容と合わないので応じない
  3. 問い合わせ先が書かれていれば、その番号が発表に載っている0120-81-4710と同じかを確かめる
  4. 連絡は削除せずに保存しておく。後で続報や追加の案内と見比べるときに使える

本物の連絡でも、偽の連絡でも、見た目はよく似ています。違いが出るのは「何を求めているか」です。発表には、資生堂がメールや電話でクレジットカード情報、暗証番号、パスワード等を直接聞くことはないと書かれています。この一文を手元の判断の基準にしてください。迷ったときは、連絡に返信せず、自分で窓口の番号を調べてかけるのが確実です。

共通のしくみが狙われると何が起きるのか

今回の件で目立つのは、1つのシステムに入られたことで、複数のブランドのサービスが一度に止まったことです。資生堂オンラインストア、SHISEIDO、エリクシール、イプサと、売り場もブランドも違うサービスが、裏側で同じFCAを使っていました。

同じしくみを共通で使うのは、測定の精度をそろえたり、開発や保守の手間をまとめたりするうえで、多くの会社で見られる形です。一方で、その共通のしくみに問題が起きると、つながったサービスがまとめて影響を受けます。今回、漏えいが確認されていない5つのサービスまで止めたのは、被害の拡大を防ぐためと説明されています。

利用者の側から見ると、「どのサービスが、どのしくみを使っているか」は普段は見えません。ブランドの名前が違えば、別々に情報を管理していると思うのが自然です。だからこそ、どのサービスに登録したメールアドレスも、どこかで漏れうるものとして扱い、メールの中のリンクから大事な手続きをしない習慣を持っておくことが、いちばん確実な備えになります。

メールアドレスを守るためにできる工夫

今回漏えいした情報には、メールアドレスが含まれます。メールアドレスは一度登録すると、多くのサービスで使い続けることになるので、簡単には変えられません。これからのために、次のような工夫を考えておくと、漏えいが起きたときの影響を小さくできます。

  • 買い物や会員登録に使うメールアドレスと、仕事や家族との連絡に使うアドレスを分ける
  • 使わなくなったサービスの会員登録は、退会して情報を削除してもらう
  • パスワードはサービスごとに変え、覚えきれないときはパスワード管理のアプリを使う
  • ログインの通知を受け取る設定があれば有効にして、身に覚えのないログインにすぐ気づけるようにする

買い物用のアドレスを分けておけば、そのアドレスに届いた「お詫び」や「確認」のメールは、どこかの会員登録から漏れた可能性が高いと見当をつけやすくなります。仕事のアドレスに偽のメールが紛れ込むことも減らせます。

顧客の情報を扱う会社の担当者へ

今回の件は、肌測定という特定のサービスの話ですが、顧客から問診やアンケートの回答を集めて、その結果をもとに案内をする仕事は、美容に限らず多くの会社で行われています。外部のシステムに顧客の回答を保存している会社の担当者は、次の点を見直す機会になります。

  1. どの外部のシステムに、どの顧客の、どの項目を保存しているかを書き出す
  2. 1つのシステムを複数のサービスで共通に使っているなら、そのシステムに問題が起きたときに、どのサービスを止めるかを決めておく
  3. 回答の保存期間を決め、期間を過ぎたものは削除する
  4. 管理画面に入るアカウントに、多要素認証を設定する
  5. 漏えいが起きたときに、顧客へのお知らせを誰が書き、どこに載せるかを決めておく

中小企業でセキュリティ対策の予算をどう確保するかは悩みどころです。補助金を使って守りを固める方法は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で整理しています。社員が偽のメールに反応しないための訓練については、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドが参考になります。

今回の資生堂の発表は、漏えいが確認されたサービスと、確認されていないが止めているサービスを分けて書き、含まれない情報も明記しています。顧客へのお知らせを書くときは、こうした書き分けが、読む人の不要な心配を減らします。文書を正確に書く力を確かめる資格の1つとして、ビジネス文書検定があります。

問い合わせ窓口

発表に載っている本件の窓口は次のとおりです。

項目 内容
窓口 資生堂お客さま窓口
電話番号 0120-81-4710
受付時間 10時から17時(土日・祝日・夏季休暇・年末年始休暇を除く)
メール 資生堂のメールでのお問い合わせフォーム
イプサについて イプサ公式お問い合わせページ

メールでの問い合わせは資生堂のメールでのお問い合わせフォームから、イプサについてはイプサ公式お問い合わせページから送れます。問い合わせの内容によっては、担当窓口を案内される場合があると書かれています。

電話の受付は平日の10時から17時です。土日と祝日は受け付けていないので、平日に時間が取れない人はメールのフォームを使うとよいでしょう。電話番号は、必ず資生堂のサイトの発表で確かめてからかけてください。メールに書かれた番号にはかけないようにしてください。

今後の続報で確かめたい点

11月7日時点の発表では、まだ分かっていないことがいくつかあります。続報が出たときは、次の点を確かめるとよいでしょう。

  • 漏えいの件数が合計2,515件から変わったか
  • 一時停止中の5つのサービスについて、漏えいの有無に新しい記載が出たか
  • 不正アクセスの原因と、改ざんされた情報の中身が分かったか
  • サービスの再開時期と、再開のときに利用者がすることがあるか
  • 再発防止策の中身

続報を追うときは、報道の見出しではなく、資生堂のサイトに載る発表そのものを見るようにしてください。報道では件数が丸められたり、言い回しが変わったりすることがあります。確かめた日付と、そのときの件数や項目をメモに残しておくと、後から続報と見比べるときにも役立ちます。11月7日時点の記載は、漏えいの確認が合計2,515件、対象は「Beauty Alive Circulation Check」、一時停止は5つのサービスで、再開の時期は未定です。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をする人の中には、美容やコスメの記事を書いたり、オンラインのカウンセリングや販売の仕事をしたりして、顧客から肌の悩みや年齢などを聞き取る立場の人もいるでしょう。今回の件は、そうした問診の回答と測定結果がまとめて外に出た例です。顧客から預かる情報の扱い方を見直すきっかけになります。

個人情報の保護に関する法律は、個人情報データベース等を事業に使っている人を「個人情報取扱事業者」と呼び、預かった個人データの安全管理のために必要で適切な措置をとるよう求めています(第23条)。個人データの扱いを外部のサービスに任せるときは、任せた先の監督も求められます(第25条)。個人の権利利益を害するおそれが大きい漏えい等が起きたときは、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が求められます(第26条)。条文はe-Govの個人情報の保護に関する法律で確かめられます。

フリーランスや個人事業主でも、事業で顧客の個人データを扱っていれば、これに当たる場合があります。問診票やアンケートを外部のフォームのサービスで集めているなら、どのサービスに、どの項目を保存しているか、要らなくなった回答を削除しているかを確かめておくと安心です。自分の仕事がどの決まりに当たるかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は個人情報保護委員会の相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめると確実です。

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回の件は、複数のブランドが共通で使っていたシステムが狙われ、その影響が別々のサービスにまで及んだ例です。利用者の側でできることは限られていますが、パスワードを使い回さない、メールのリンクから手続きをしない、多要素認証を設定するという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。

多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンのアプリなどもう1つの手段で本人を確かめるしくみです。会社で導入するときの考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく解説しています。

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、顧客の情報を預かる仕事を長く任される人ほど、集める項目を必要な分に絞り、保存の期限を最初に決めています。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

よくある質問

Q. 資生堂の件で、肌測定のときの顔写真も漏れたのですか?

2026年11月6日の発表では、今回漏えいが確認された情報に、肌測定時に撮影された顔画像は含まれていないと書かれています。漏えいしたのは、氏名、メールアドレス、年齢、性別、会員IDなどの識別情報と、問診データ、肌測定結果(日時を含む)などです。影響範囲は引き続き調査中とされています。

Q. クレジットカードを止めたほうがいいですか?

発表によると、このシステムではクレジットカード情報を取り扱っておらず、その漏えいはないとされています。今回の件だけを理由にカードを止める必要は、発表の内容からは見当たりません。ただし、カード情報を求める偽のメールが届くことはありうるので、メールのリンクから入力しないようにしてください。

Q. 「肌パシャ」を使っていましたが、対象になりますか?

発表では、「肌パシャ」は現時点で個人情報の漏えいは確認されていないサービスとして挙げられています。同じシステムを使っているため、被害の拡大を防ぐ目的で一時停止中です。漏えいが確認されたのは「Beauty Alive Circulation Check」です。今後の続報で記載が変わらないかを確かめてください。

Q. 問い合わせ窓口はどこですか?

資生堂お客さま窓口 0120-81-4710 で、受付時間は10時から17時(土日・祝日・夏季休暇・年末年始休暇を除く)です。メールのお問い合わせフォームもあり、イプサについてはイプサ公式お問い合わせページが案内されています。番号は資生堂のサイトの発表で確かめてからかけてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月7日
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SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方