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履歴書の資格欄に書くものが無いとき|書き方と補い方

@SOHO編集部
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履歴書の資格欄に書くものが無いとき|書き方と補い方

この記事のポイント

  • ✓履歴書の資格欄に書くものが無いときは
  • ✓空欄にせず「特になし」と書いたうえで
  • ✓勉強中の資格や実務で使えるスキルを書き添えるのが基本です

履歴書を書き進めて「免許・資格」の欄で手が止まる人は少なくありません。持っている資格が無い、あるいは仕事に関係しそうな資格が思い当たらないとき、この欄をどう書けばよいのか、空欄のまま出して不利にならないのかが気になるところです。

結論から書くと、履歴書の資格欄に書くものが無いときは、空欄のままにせず「特になし」と書いたうえで、勉強中の資格や、実務で使えるパソコンのスキルなどを書き添えるのが基本です。資格が無いこと自体で選考から外れることは、資格が応募の条件になっている求人を除けば多くありません。採用する側が知りたいのは「この人が入社後にどう貢献できるか」で、資格はその判断材料の1つにすぎないからです。

この記事では、厚生労働省とハローワークが公開している応募書類の手引きをもとに、資格欄の書き方の例、見落としやすい「書ける資格」の探し方、資格の代わりに力を示す方法、職務経歴書や自己PRでの補い方を順に説明します。

最初に、状況ごとの書き方を一覧にします。

状況 資格欄の書き方の例
資格も勉強中のものも無い 特になし
資格は無いが勉強中のものがある 現在、日本商工会議所主催 簿記検定3級の取得に向けて勉強中
資格は無いが使えるスキルがある 特になし(次の行に「パソコン(Word、Excel)を実務で操作可能」と書き添える)
試験の一部だけ合格している ○○試験 1次試験 合格(2次試験 受験予定)
以前持っていた資格が失効している ○○ 取得(令和○年 失効)

履歴書の資格欄が空いているときの基本の書き方

空欄にせず「特になし」と書く

資格欄を空欄のまま提出すると、読み手には「書くことが無いのか、書き忘れたのか」が分かりません。書類を丁寧に仕上げていない印象につながることもあるので、書くものが無いときは「特になし」と書くのが一般的です。

書き方は、免許・資格欄の1行目の右側に「特になし」と書き、その下の行の右端に「以上」と書きます。年と月の欄は空けておきます。

年 月 免許・資格
特になし
以上

資格の代わりに書き添えられるもの

ハローワークの応募書類の手引きは、資格が無くても応募先で活かせる技能を持っている場合には、資格欄に書き添える方法を案内しています。

免許・資格はないものの、応募先企業で活用できる「技能・技術」を持っている場合は、「※パソコン(Word、Excel)を実務で操作可能」、「※会計ソフト「○○○」を操作可能(経験○年)」などのように付記する方法もあります 出典: 厚生労働省「応募書類」(ハローワークの応募書類の手引き)

同じ手引きは、既に失効したもの、勉強中のもの、1次試験のみ合格、2次試験待機中などでも、意欲や能力のアピールになるので、その旨を明示したうえで記載するよう勧めています。資格欄は「持っている資格の一覧」というより、「仕事に使える能力と、伸ばしている途中の能力を示す欄」と考えると、書けることが見つかりやすくなります。

資格欄に書けるのに見落としやすいもの

「資格は何も持っていない」と思っていても、振り返ってみると書けるものが見つかることがあります。次のものに心当たりがないか、確かめてみてください。

運転免許

普通自動車の運転免許は、仕事に直接関係しなくても書いてよい免許です。持っているなら「普通自動車第一種運転免許 取得」と書きます。AT限定の場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定) 取得」とします。運転免許だけでも、資格欄が「特になし」になるのを防げます。

学生時代に取った検定

高校や大学、専門学校で受けた英語検定、漢字検定、秘書検定、簿記検定、情報処理の検定などは、級が低くても書けます。たとえば実用英語技能検定の準2級や、日本漢字能力検定の2級は、事務職や販売職の応募で読み手が内容を想像しやすい資格です。ただし、応募先の仕事と関係が薄く、級も初歩のものばかりなら、数を並べるより、仕事に近いものを1つか2つに絞るほうが読みやすくなります。

TOEICなどのスコア

TOEIC Listening & Reading Testのように合否ではなくスコアで結果が出る試験は、「TOEIC Listening & Reading Test 650点 取得」のように点数で書きます。

TOEICのスコアは、取得年月も評価対象になる可能性があります。採用担当者は、スコアを実際に生かせるかを見ていますので、取得からかなりの年数が経過している場合は、新たに受験することも検討しましょう。 出典: tenshoku.mynavi.jp

仕事で受けた講習や修了証

前の職場で受けた講習の修了も、内容によっては書けます。たとえば、フォークリフトの運転技能講習、食品衛生責任者の講習、防火管理者の講習、介護職員初任者研修の修了などです。社内だけで通用する資格や、会社の研修の修了は、資格欄よりも職務経歴書で「受けた研修」として書くほうが伝わります。

失効した資格

更新しなかったために失効した資格も、失効していることを明記すれば書けます。以前にその分野の知識を身につけたことの証明になるからです。ただし、今も有効であるかのように書くのは避けてください。

資格欄に書かないほうがよいもの

書けるものを探していると、何でも書きたくなるかもしれません。ただ、次のようなものは、資格欄に書くと読み手を迷わせるか、かえって印象を下げることがあります。

  • 通信講座の修了証のうち、認定している団体や内容がはっきりしないもの:読み手がどんな力の証明なのか判断できません。書くなら、学んだ内容を自己PRで説明するほうが伝わります
  • 趣味の範囲の段位や認定で、応募先の仕事と結びつかないもの:特技の欄に書くほうが自然です
  • 受験の予定が決まっていないのに「取得予定」と書くもの:面接で日程を聞かれて答えられないと、意欲の表現が逆効果になります
  • 持っていない資格や、取得年月をずらしたもの:採用後に合格証の提出を求められることがあり、事実と違えば信頼を失います

迷ったときは、「この資格を見た採用担当者が、入社後に任せる仕事を想像できるか」で判断してください。資格の数が多いことより、1行ごとに仕事との結びつきが見えることのほうが、書類の評価につながります。想像できないものは、資格欄ではなく特技や自己PRの欄に回すか、書かずにおきます。

資格欄の書き方の例

ここからは、状況ごとの書き方を具体的な例で示します。年は、学歴・職歴欄と同じ書き方(和暦か西暦か)にそろえます。

勉強中の資格がある場合

勉強中の資格は、受験の予定まで書くと、意欲が具体的に伝わります。

年 月 免許・資格
特になし
現在、日本商工会議所主催 簿記検定3級の取得に向けて勉強中(令和9年2月受験予定)
以上

ハローワークの手引きでは、資格名は「日商簿記2級」のような略称ではなく「日本商工会議所主催 簿記検定2級」のように正式な名称で書く例を示しています。勉強中の資格も、正式な名称で書きます。

使えるスキルを書き添える場合

資格が無くても、パソコンや業務用のソフトを使える人は、それを書き添えます。

年 月 免許・資格
特になし
パソコン(Word、Excel)を実務で操作可能。Excelでは関数を使った集計表の作成が可能
以上

どの程度使えるかを1つだけでも具体的に書くと、読み手が仕事を任せる場面を想像しやすくなります。「パソコンが使えます」とだけ書くより、「Excelで売上の集計表を作っていました」と書くほうが伝わります。

試験の一部に合格している場合

試験が複数の段階に分かれている資格で、一部だけ合格している場合は、その段階まで書きます。

年 月 免許・資格
令和8 8 中小企業診断士 第1次試験 合格(第2次試験 受験予定)
以上

書き添えるスキルの書き方の目安

資格欄に「パソコンを実務で操作可能」と書き添えるとき、どこまで書けば「実務で使える」と言えるのか迷う人は多いはずです。読み手が知りたいのは、入社した日から任せられる作業があるかどうかです。目安として、ソフトごとに次のような作業ができれば、具体的に書き添えて構いません。

ソフト・道具 書き添えてよい作業の例
Word 社外向けの案内文や報告書を、見出しや表を使って体裁を整えて作れる
Excel SUM関数やIF関数、VLOOKUP関数などを使って集計表を作れる。並べ替えや絞り込みで必要なデータを探せる
PowerPoint 社内の会議資料や提案資料を、図や表を入れて作れる
Googleのスプレッドシートやドキュメント 複数人で同じファイルを編集し、コメントでやり取りできる
会計ソフト・販売管理ソフト 伝票の入力、月次の集計、請求書の発行ができる

書くときは、ソフトの名前と、できる作業を1つか2つ、短く書きます。「Excel(関数を使った集計表の作成)」のように丸カッコでまとめると、資格欄の1行に収まります。面接で「どの関数を使っていましたか」と聞かれても答えられる範囲にとどめ、使ったことのない機能まで書かないようにしてください。

資格欄と特技・趣味の欄の使い分け

資格欄に書くか、特技の欄に書くか迷うものもあります。使い分けの目安は次のとおりです。

  • 資格欄:公的な機関や団体が実施する試験に合格したもの、講習を修了して修了証が出たもの、運転免許
  • 特技の欄:資格の形にはなっていないが人に誇れる技能(料理、楽器、外国語の会話、写真の撮影など)
  • 自己PRの欄:仕事の経験から身につけた力、応募先で生かせる強み

ハローワークの手引きも、資格は無いが使える技能を持っている場合、資格欄に書き添える代わりに特技の欄へ記載しても差し支えないとしています。資格欄に「特になし」と書き、特技の欄に「Excelでの集計表作成」と書く形でも、伝わる内容は同じです。どちらか一方にまとめて、同じことを2か所に書かないようにすると、限られた欄を有効に使えます。

勉強中の資格を書くときの計画の立て方

資格欄に「勉強中」と書くなら、面接で聞かれても答えられる計画を立てておくことが大切です。計画は次の順で立てると、無理がありません。

  1. 主催団体の公式サイトで、次の試験日と申込みの締め切りを確かめる
  2. 公式のテキストや問題集など、使う教材を1つか2つに決める
  3. 試験日から逆算して、1週間に勉強する時間と、教材を何周するかを決める
  4. 申込みを済ませて、受験日を履歴書の「受験予定」に書く

申込みまで済ませてから履歴書に書くと、予定ではなく決まった日程として伝えられます。応募から面接まで数週間あることが多いので、面接の時点でどこまで進んだかを話せるようにしておくと、意欲が具体的に伝わります。

資格欄が無い様式や、資格欄が小さい様式を使うとき

履歴書の様式によっては、資格欄が小さい、あるいは独立した資格欄が無いものもあります。「履歴書 資格欄なし」で調べている人の中には、こうした様式の扱いに迷っている人もいるはずです。

厚生労働省は、2021年(令和3年)4月に「厚生労働省履歴書様式例」を作成しました。日本規格協会がJIS規格の解説から履歴書の様式例を削除したことを受けて、公正な採用選考の観点から参考の様式として示したものです。この様式例には免許・資格欄があり、性別欄は任意の記載、配偶者や扶養家族数、通勤時間の欄はありません。

厚生労働省では、これまで公正な採用選考を確保する観点から、一般財団法人日本規格協会(JIS)が示していたJIS規格の履歴書の様式例の使用を推奨していた。 当該要請を契機に、JIS規格の履歴書の様式例全体が削除された。 出典: 厚生労働省「履歴書の様式例の作成について」

応募先から様式の指定が無い場合は、この様式例や、免許・資格欄のある市販の様式を使えば、資格の有無にかかわらず書き方に迷わずに済みます。ハローワークインターネットサービスでは、厚生労働省履歴書様式例をPDFとExcelで入手できます。

一方、応募先が独自の応募用紙やWebの応募フォームを指定していて、資格を書く欄が無い場合は、無理に別の欄に書き込む必要はありません。資格を伝えたいときは、自己PRや志望動機の欄、または職務経歴書で触れます。資格が無いことを書類で説明する必要もありません。

資格が無いときに職務経歴書と自己PRで補う方法

資格欄が「特になし」でも、職務経歴書と自己PRの欄で、仕事に使える力を十分に示せます。

資格がない場合は、他の部分で自分の魅力をアピールしましょう。企業は資格そのものよりも、実際にどう貢献できるかを重視するため、スキルや能力、人柄を具体的に伝えることが大切です。 出典: mynavi-agent.jp

ハローワークの手引きは、職務経歴や資格などが無く実務能力に自信が無い場合でも、次の6つの面から自分をアピールできるとしています。

  1. 応募職種と関連するアルバイトの経験
  2. 訓練や研修の経験
  3. 現在勉強中の分野
  4. 自分の性格や行動の特性(積極性、粘り強さ、協調性、責任感など)
  5. 仕事への姿勢や意欲
  6. 将来の目標や将来の可能性

経験を数字と行動で書く

職務経歴書では、担当した仕事を「何を、どのくらい、どう工夫したか」で書くと、資格が無くても実務の力が伝わります。たとえば次のような書き方です。

  • 「受付事務を担当」ではなく、「1日あたり約40件の電話と来客の受付を担当。よくある問い合わせを一覧にして、新人の受付の研修に使った」
  • 「データ入力を担当」ではなく、「顧客情報の入力と更新を担当。入力の誤りを見つけるためにExcelの関数でチェック表を作り、差し戻しを減らした」

数字はおおよそで構いませんが、事実と違う数字は書かないでください。面接で詳しく聞かれたときに説明できる範囲で書きます。

職務経歴書の構成の例

資格欄が空いている人ほど、職務経歴書で経験を整理して見せることが効きます。構成の例は次のとおりです。

  1. 職務の要約:これまでの仕事を3行から5行で要約する
  2. 職務の経歴:勤務先ごとに、期間、担当した業務、扱った量、工夫したことを書く
  3. 活かせる経験・知識・技術:使えるソフト、得意な作業、対応できる業務を箇条書きにする
  4. 免許・資格:「特になし」の場合は、勉強中のものだけを書くか、この項目を省いて3に統合する
  5. 自己PR:応募先でどう貢献できるかを、職務の経歴と結びつけて書く

ハローワークの手引きでも、職務経歴書の目的は採用担当者に自分の実務能力をアピールすることにあると説明しています。資格欄は1行で終わっても、職務経歴書の2と3を厚く書けば、書類全体で伝わる情報の量は十分になります。

自己PRの例文

資格が無い人が、事務職に応募する場合の自己PRの例を挙げます。

「前職では販売店の店舗事務として、売上の日報作成と在庫の発注を担当しました。手書きで集計していた日報をExcelの表に作り替え、店長が前日の売上を朝のうちに確認できるようにしました。正確さと期限を守ることを大切にしてきたので、貴社の営業事務でも、営業担当の方が顧客対応に集中できるよう、書類と数字の面から支えたいと考えています。現在は日本商工会議所主催の簿記検定3級の取得に向けて勉強しており、入社後は経理の基礎知識も生かしていきます。」

この例のように、「何をしたか」「どう工夫したか」「応募先でどう生かすか」の3つを順に書き、最後に勉強中の資格に触れると、資格欄の内容と自己PRがつながります。

自己PRは「資格が無い」ことに触れない

自己PRの欄で「資格はありませんが」と書き出す必要はありません。資格が無いことは資格欄を見れば分かるので、自己PRでは、持っている力と、それを応募先でどう生かすかに字数を使います。資格の勉強を始めている場合は、自己PRの最後に「現在は○○の取得に向けて勉強しており、入社後も知識を広げていきます」と1文添えると、資格欄の「勉強中」の記載と内容がつながります。

立場ごとの補い方

資格欄が空いていることの意味は、応募する人の立場によって少しずつ違います。立場ごとに、補い方の重点を整理します。

新卒・第二新卒の場合

新卒や、卒業から数年の第二新卒の応募では、採用する側も資格の数をそれほど期待していません。学生時代のアルバイトやゼミ、サークルでの役割の中から、応募先の仕事に近い経験を選んで、自己PRで具体的に書きます。たとえば、アルバイト先で新人に仕事を教えていた経験は、事務や販売の仕事での「人に説明する力」として伝えられます。

ハローワークの手引きが挙げている「応募職種と関連するアルバイト経験」「訓練・研修の経験」は、まさにこの立場の人のための材料です。資格欄は「特になし」でも、自己PRの欄でこうした経験を書けば、書類の内容は十分に厚くなります。

仕事のブランクがある場合

子育てや介護、療養などで仕事から離れていた期間がある人は、資格欄が空いていることよりも、ブランクの間にしていたことをどう伝えるかが気になるかもしれません。ブランクの間に学んだことや、地域の活動、家計の管理、PTAの役員などで担った役割があれば、それも仕事に通じる経験として自己PRに書けます。

再就職に向けて資格の勉強を始めるなら、ハローワークの職業訓練も選択肢になります。職業訓練の修了は、ハローワークの手引きが挙げている「訓練・研修の経験」に当たり、履歴書に書ける経歴になります。訓練のコースや受講の条件は地域ごとに違うので、住んでいる地域のハローワークで確認してください。

長く同じ職場で働いてきた転職者の場合

1つの職場で長く働いてきた人は、社内でだけ通用する資格や、職場で自然に身についた技能が多く、世間に通用する資格は持っていないということがよくあります。その場合、社内の資格名をそのまま資格欄に書いても読み手には伝わりにくいので、職務経歴書で「社内の品質管理の認定を受け、新人10人の指導を担当」のように、何ができるかが分かる形で書き直します。

面接で資格について聞かれたときの答え方

資格欄が「特になし」の場合、面接で「資格はお持ちでないのですね」と聞かれることがあります。このとき、言い訳をしたり、資格が無いことを謝ったりする必要はありません。次の3つを短く答えれば十分です。

  1. 資格は持っていないという事実
  2. 資格の代わりに身につけている実務の力
  3. 今後取る予定の資格や、勉強していること

答え方の例を挙げます。

「資格は持っていませんが、前職では3年間、受発注の事務を担当し、取引先ごとの発注の締め切りを一覧にして管理していました。現在は簿記検定3級の勉強をしていて、来年2月の試験を受ける予定です。」

面接官が資格について聞くのは、資格の有無を責めるためではなく、仕事に必要な知識をどう身につけてきたか、これからどう学ぶつもりかを知るためです。勉強中の資格を書いた人は、どの教材で、1週間にどのくらい勉強しているかまで答えられるようにしておくと、話に説得力が出ます。

求人票から書くことを探す手順

資格欄に書き添える内容や、自己PRに書く経験を選ぶときは、応募先の求人票を手がかりにすると、読み手が知りたいことに答える書類になります。次の手順で進めてみてください。

  1. 求人票の「仕事内容」の欄から、毎日する作業を書き出す(電話の応対、伝票の入力、資料の作成など)
  2. 「必要な経験・知識・技能」と「あれば歓迎」の欄から、ソフトの名前や資格の名前を書き出す
  3. 書き出した作業と道具のうち、自分が経験したことのあるものに印を付ける
  4. 印を付けたものを、資格欄の書き添えと、職務経歴書の「活かせる経験・知識・技術」に振り分ける
  5. 印が付かなかったもののうち、入社までに身につけられそうなものを1つ選び、勉強を始める

たとえば求人票に「Excelでの売上の集計」「請求書の発行」と書かれていれば、Excelの集計の経験は資格欄に書き添え、請求書の発行の経験は職務経歴書に書きます。「簿記の知識があれば歓迎」とあれば、簿記検定の勉強を始めて、資格欄に「勉強中」と書けます。

この手順で書類を作ると、応募先ごとに書く内容が少しずつ変わります。同じ履歴書を何社にも送るより手間はかかりますが、読み手にとっては「うちの仕事を理解して応募してくれた人」に見えるので、資格が無い分を補う効果は大きくなります。

応募先の仕事に合わせて今から取れる資格

資格欄に書けるものを増やしたい場合は、応募先の仕事に関係する資格を1つ選んで勉強を始めるのが近道です。受験の予定を書くだけでも、意欲を示せます。

  • 事務職:ビジネス文書や簿記の検定は、日々の書類作成や経理の基礎として読み手に伝わりやすい資格です。文書の正確さと分かりやすさを問うビジネス文書検定は、級ごとに求められる水準が示されていて、勉強の計画を立てやすい検定です
  • IT職:ネットワークや情報セキュリティの資格は、実務の知識を客観的に示せます。ネットワークの設計と運用の基礎を問うCCNA(シスコ技術者認定)は、インフラ系のエンジニアを目指す人がよく選ぶ認定資格です
  • 経理職:簿記検定は、仕訳や決算の基本を学んだ証明になります
  • 販売・接客職:接客や応対の検定、外国語の検定は、店頭での対応力を示す材料になります

資格の試験日や受験料は、主催団体が年度ごとに見直すことがあります。受験を決めたら、必ず主催団体の公式サイトで最新の日程と申込方法を確かめてください。

資格を選ぶときは、「取りやすさ」だけで選ばないことも大切です。応募先の求人票に書かれている「歓迎する資格」や、仕事内容に出てくる道具やソフトの名前を見て、それに近い資格を選ぶと、資格欄と志望動機の内容がつながります。

在宅の仕事やフリーランスで資格欄が空いているとき

業務委託で在宅の仕事を受ける場合、履歴書の資格欄よりも、実際に作ったものを見せられるかどうかが依頼の決め手になることが多くあります。資格が無いことよりも、作品や実績を見せられないことのほうが、依頼を受けるうえでは大きな差になります。

文章を書く仕事なら、書いた記事を見せられる状態にしておくことが第一歩です。Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】では、実績が少ない段階からポートフォリオを作る手順を紹介しています。単価を上げていく道筋は、Webライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】で、専門分野の作り方とあわせて解説しています。

デザインの仕事は、資格よりも制作物で判断される代表的な仕事です。デザインの仕事の収入の目安はデザイナーの年収・単価相場で確認できます。資格欄が空いていても、作品を見せられれば依頼につながります。

プロフィールには、資格欄の代わりに「使えるソフト」「対応できる作業」「納品までの目安の日数」を書くと、依頼主が頼める内容をすぐに理解できます。資格がある人もない人も、依頼主が知りたいのは「この人に頼むと何が、いつまでに、どの品質で届くか」です。

実績がまだ1件も無い段階では、応募したい仕事に近い見本を自分で作って見せる方法があります。記事を書く仕事なら、応募先のサイトの読者を想定した記事を1本、データ入力の仕事なら、架空の数字で作った集計表の見本、資料作成の仕事なら、公開されている統計をもとにした数枚の資料です。見本を作るときは、他人の文章や画像を無断で使わないこと、実在の会社の資料に見えるような作り方をしないことに気をつけてください。見本が1つあるだけで、資格欄が空いていても、依頼主は仕上がりの品質を判断できます。

資格欄を書き終えたら確かめたいこと

資格欄を書き終えたら、次の点を見直してください。

  1. 空欄のままになっていないか(書くものが無いなら「特になし」)
  2. 資格名を略していないか(「英検」「漢検」「日商簿記」などの略称)
  3. 勉強中や失効の資格は、その状態が分かるように書いているか
  4. 学歴・職歴欄と年の書き方(和暦か西暦か)がそろっているか
  5. 最後の行に「以上」と書いているか
  6. 書き添えたスキルは、面接で具体的に説明できる内容か

ハローワークでは、履歴書や職務経歴書の書き方のセミナーを開いているほか、職業相談の窓口で書類の添削の助言も受けられます。書き方に自信が無いときは、提出の前に相談してみてください。

手書きで履歴書を作る場合は、書き損じたときに修正テープや修正液を使わず、新しい用紙に書き直すのが基本です。パソコンで作る場合は、提出する前に印刷するかPDFにして、表の罫線や文字の位置がずれていないかを確かめます。

資格欄が空いている応募者についての見方

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた範囲では、資格欄が「特になし」の人でも、長く仕事を任されている人は少なくありません。そうした人に共通しているのは、資格の代わりに「頼まれた仕事を期限どおりに、決められた形で返す」という実績を、小さな仕事から積み重ねていることです。依頼主が次の仕事を頼むかどうかを決めるのは、多くの場合、資格よりも最初の数件の仕事の出来です。

直接取引で仕事を受ける場合、間に入る人がいない分、こうした実績がそのまま信頼になります。仲介の手数料が間に入らない手数料0%のやり取りでは、受け手は手取りが厚くなり、依頼主は同じ予算で長く頼めるので、信頼を積み重ねた関係ほど双方にとって続けやすくなります。

資格欄に書くものが無いことは、仕事を探すうえでの決定的な弱点ではありません。空欄にせず「特になし」と書き、勉強中のものや使えるスキルを書き添え、職務経歴書と自己PRで実務の力を具体的に示せば、書類全体で十分に評価される応募書類になります。資格を取るなら、応募する仕事に近いものから1つ選び、ビジネス文書検定のように級ごとの目標が分かりやすい検定から始めると、勉強の計画も資格欄の書き方も決めやすくなります。

よくある質問

Q. 履歴書の資格欄は空欄のまま提出してもよいですか?

空欄のままだと、書くことが無いのか書き忘れたのかが読み手に分かりません。書くものが無いときは「特になし」と書き、次の行の右端に「以上」と書くのが一般的です。勉強中の資格やパソコンのスキルがあれば、その下に書き添えると、意欲や実務の力が伝わります。

Q. 勉強中の資格は履歴書に書いてもよいですか?

書いて構いません。ハローワークの応募書類の手引きも、勉強中のものや1次試験のみ合格したものでも、その旨を明示すれば意欲や能力のアピールになると案内しています。「現在、日本商工会議所主催 簿記検定3級の取得に向けて勉強中」のように正式な名称で書き、受験の予定時期も添えると具体的に伝わります。

Q. 資格が無いと選考で不利になりますか?

資格が応募の条件になっている求人を除けば、資格が無いことだけで選考から外れることは多くありません。採用する側が重視するのは入社後にどう貢献できるかです。職務経歴書や自己PRで、担当した仕事の量や工夫を具体的に書けば、資格が無くても実務の力を示せます。

Q. 資格欄が無い履歴書の様式を使ってもよいですか?

応募先から様式の指定が無ければ、免許・資格欄のある様式を使うほうが書き方に迷いません。厚生労働省履歴書様式例はハローワークインターネットサービスで入手できます。応募先が資格欄の無い応募用紙を指定している場合は、無理に書き込まず、伝えたい資格は自己PRの欄か職務経歴書で触れます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月23日最終更新:2026年11月2日
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