Remember The Milkの使い方と、乗り換えを考えるときの比べ方


この記事のポイント
- ✓Remember The Milkの基本の使い方を
- ✓無料とProの違いを公式の比較表で整理し
- ✓ほかのアプリへの乗り換えを考えるときの比べ方と
Remember The Milkは、2005年から続いているタスク管理のアプリです。名前のとおり「牛乳を買い忘れない」ことから始まった、やることを忘れないための道具で、ウェブ、Mac、Windows、iPhone、Androidなど多くの機器で使えます。長く使ってきた人も多い一方で、「無料のままでどこまで使えるのか」「ほかのアプリに乗り換えたほうがよいのか」と迷う人も少なくありません。
この記事では、Remember The Milkの基本の使い方を、リストとタグ、スマート追加、スマートリスト、リマインダー、共有の順に説明します。そのうえで、無料版とProの違いを公式の比較表で整理し、乗り換えを考えるときに何を比べればよいかをまとめます。個人のやることを管理する道具として十分な場面と、チームで仕事を共有したい場面では、選ぶべき道具が変わります。後者の場面では、ボードやガントチャートで仕事を共有できるPinatecaのような道具も候補になります。
Remember The Milkとはどんなアプリか
個人のやることを忘れないための道具
公式サイトのトップには、次のように書かれています。
用事について考えるのは止めて、代わりにアプリに覚えてもらいましょう。 決してミルク(や何か他のこと)を忘れたりはしません。 出典: Remember The Milk
頭の中にあるやることを書き出してアプリに預け、決めた時間に知らせてもらう。この考え方が、Remember The Milkの中心にあります。タスクとは、やることの1つ1つのことです。買い物、電話をかける、書類を出す、といった個人の用事から、仕事の締め切りまで、何でもタスクとして登録できます。
使える機器
公式のツアーのページによると、ウェブのほか、Mac、Windows、Linux、Apple Watch、iPhone、iPad、Androidのスマートフォンとタブレット向けのアプリがあります。どの機器で登録したタスクも、ほかの機器に同期されます。同期とは、ある機器で変えた内容が、ほかの機器にも自動で反映されることです。画面は日本語で表示できます。
ほかの道具との連携
Gmail、Googleカレンダー、Evernote、IFTTT、Zapierなどと連携できると案内されています。メールを送ってタスクを登録したり、SiriやAlexaに話しかけてタスクを追加したりもできます。最近では、ClaudeやChatGPTなどのAIアシスタントからタスクを操作できる連携も、ベータ版(試験的に提供している版)として案内されています。
始め方:アカウントを作る
Remember The Milkを使うには、公式サイトで無料のアカウントを作ります。メールアドレスなどを登録すると、ウェブ版がすぐ使えます。スマートフォンやパソコンのアプリは、同じアカウントでログインすれば、登録したタスクがそのまま表示されます。
最初は、ウェブ版かパソコンのアプリで基本の操作に慣れ、それからスマートフォンのアプリを入れると、操作の違いに戸惑わずに済みます。スマートフォンでは外出先でタスクを追加する、パソコンでは週のはじめにまとめて整理する、というように機器ごとに役割を分けると使いやすくなります。
使い方1:リストとタグでタスクを分ける
リスト
リストは、タスクを入れる箱です。最初から用意されている受信箱(Inbox)のほかに、「仕事」「家」「買い物」のように、自分でいくつでもリストを作れます。新しいタスクは、指定しなければ受信箱に入ります。思いついたらまず受信箱に入れ、あとでリストに振り分ける、という使い方もできます。
タグ
タグは、タスクに付ける目印です。1つのタスクは1つのリストにしか入りませんが、タグは複数付けられます。たとえば「電話」「メール」「外出」のように、作業の種類でタグを付けておくと、リストをまたいで「今日電話をかけるもの」だけを集めて見られます。
リストとタグの使い分け
リストは「どこの用事か」、タグは「どうやって片付けるか」で分けると、迷いにくくなります。仕事のリストと家のリストの両方に「電話」のタグが付いたタスクがあれば、電話をかける時間にまとめて片付けられます。分け方を細かくしすぎると、どこに入れたか分からなくなるので、最初はリストを3つから5つ程度にとどめます。 使い始めてから、同じリストに入れるタスクが多すぎて見にくくなったら、そのときにリストを分けるか、タグで絞り込むようにします。最初から完璧な分け方を考えるより、使いながら直していくほうが長続きします。
使い方2:スマート追加で1行で登録する
Remember The Milkの便利な機能の1つが、スマート追加(Smart Add)です。タスクの名前と一緒に、期限や優先度、リストやタグなどを、記号を使って1行で入力できます。
使える記号
スマート追加のヘルプでは、次の記号が使えるとされています。
| 記号 | 意味 | 入力の例 |
|---|---|---|
| ^ | 期限の日付と時刻 | ^tomorrow |
| ! | 優先度(1、2、3) | !1 |
| # | リストまたはタグ | #仕事 |
| @ | 場所(先に登録した場所) | @会社 |
| ~ | 開始日 | ~monday |
| * | 繰り返し | *weekly |
| = | 見積もりの時間 | =30 min |
| + | タスクを依頼する相手 | +連絡先の名前 |
| // | メモ | //資料は共有フォルダ |
タスクの名前と期限は最初に書き、その後の記号は好きな順番で書いてかまいません。#に続けて書いた名前のリストもタグもない場合は、新しいタグとして作られます。
日本語で期限を書くときの注意
スマート追加は、タスクの名前に続けて英語で期限を書くと、自動で期限として読み取ります。日本語で期限を書くと、うまく読み取れないことがあります。ヘルプセンターでは、英語以外の言語で期限を入力するときなど、うまく読み取れない場合は、^に続けて期限を書く方法を使うよう案内しています。日付を数字で書く、^の後に英語の曜日を書く、といった書き方に慣れておくと、日本語の画面でも1行での登録が速くなります。
入力の例
たとえば「見積書を送る ^friday 15:00 !1 #仕事 #メール」と入力すると、金曜日の15時が期限で、優先度が1、仕事のリストに入り、メールのタグが付いたタスクが登録されます。慣れると、画面を何度も切り替えずに、思いついたことを1行で預けられるようになります。
使い方3:スマートリストで「今やること」を集める
スマートリストは、検索の条件で自動的にタスクを集めるリストです。公式の案内では、50近い検索の条件を組み合わせられるとされています。
便利な条件の例
- 今週が期限で、優先度が高いタスク
- 3回以上先送りしたタスク
- 見積もりの時間が15分以下のタスク
1つめは、今週落としてはいけない仕事を集めるのに使えます。2つめは、ずっと後回しにしているタスクを見直すのに役立ちます。3つめは、空いた時間に片付けられる小さな用事を探すのに便利です。
作り方の流れ
検索のウィザードで条件を選び、気に入った検索をスマートリストとして保存します。保存しておけば、毎回同じ条件を入力しなくても、リストを開くだけで最新の状態が表示されます。朝いちばんに「今日が期限のもの」のスマートリストを開く、という習慣を付けると、やり忘れを減らせます。
使い方4:リマインダーで忘れない
リマインダーとは、決めた時刻にやることを知らせてくれる機能です。公式の案内では、メール、テキストメッセージ、パソコンの通知、モバイルアプリの通知で知らせを受け取れるとされています。
ここで注意したいのは、無料版とProで使える知らせ方が違うことです。公式の比較表では、メールやインスタントメッセージなどによるリマインダーは無料版でも使えますが、スマートフォンのアプリを通じたリマインダーはProの機能とされています。スマートフォンの通知で知らせてほしい人は、Proにするか、メールの通知をスマートフォンで受け取る形にするかを考えます。
使い方5:リストを共有し、タスクを依頼する
Remember The Milkでは、リストをほかの人と共有したり、タスクをほかの人に依頼したりできます。家族に買い物を頼む、同僚に作業をお願いする、といった使い方です。
公式の比較表によると、リストの共有は無料版で2人まで、Proで制限なしです。共有の細かな権限の設定はProの機能です。家族や2人の小さなチームで使うなら無料版でも足りますが、3人以上で共有したい場合はProが必要になります。
無料版とProの違い
ここまでの機能を、公式の比較表で整理します(2026年10月15日時点)。
| 機能 | 無料版 | Pro |
|---|---|---|
| ウェブ、パソコン、スマートフォンのアプリと同期 | 使える | 使える |
| メールやSiriでのタスク追加 | 使える | 使える |
| ほかの人へのタスクの依頼 | 使える | 使える |
| メールなどによるリマインダー | 使える | 使える |
| スマートフォンのアプリの通知によるリマインダー | 使えない | 使える |
| リストの共有 | 2人まで | 制限なし |
| サブタスク | 使えない | 使える |
| 高度な並べ替えと分類、タグの色 | 使えない | 使える |
| Google DriveやDropboxのファイルの添付 | 使えない | 使える |
| ウェブ版のオフライン利用 | 使えない | 使える |
| Microsoft Outlookとの同期 | 使えない | 使える |
| AIとの連携(MCP) | 使えない | 使える |
| 完了したタスクの記録 | 直近の7日間 | 制限なし |
Proの料金は、公式のアップグレードのページで年額49.99ドルです。ヘルプセンターでは、Proの試用期間は用意しておらず、試用できるのはOutlookとの同期の機能(MilkSync)だけだと説明されています。
サブタスク
サブタスクとは、1つのタスクを小さな作業に分けたものです。たとえば「引っ越しの準備」の下に「業者に見積もりを頼む」「転居届を出す」を並べます。サブタスクの下にさらにサブタスクを作ることもできます。大きな用事を分けて進めたい人には、Proの中でも効果の大きい機能です。
完了したタスクの記録
無料版では、完了したタスクの記録は直近の7日間までとされています。終わった仕事を振り返りたい人、月ごとに何をしたかを見返したい人は、この点を気にして選びます。
AIとの連携
AIとの連携は、MCPという仕組みでAIアシスタントとタスクをつなぐ機能です。MCPとは、AIが外のサービスを安全に操作するための共通の決まりのことです。「仕事のリストで期限切れのものは」と聞くと答えてくれる、「全部を月曜に移して」と頼むと動かしてくれる、という使い方が公式で紹介されています。比較表ではProの機能とされています。
使い方の例:在宅で働く人の1日
Remember The Milkを仕事に使うときの流れを、在宅で働く人の1日を例に示します。
- 朝:「今日が期限のもの」と「優先度1」のスマートリストを開き、今日やることを3つから5つに絞る
- 午前:作業中に思いついた用事は、スマート追加で受信箱に1行で入れておき、手を止めない
- 昼:スマートフォンで受信箱を見て、急ぎのものだけ期限を付ける
- 午後:会議や連絡の合間に、「15分以下のもの」のスマートリストから小さな用事を片付ける
- 夕方:終わらなかったタスクの期限を見直し、明日に回すか、分けるかを決める
大事なのは、思いついたことをすぐ預けて、頭の中を空けておくことです。頭の中で覚えておこうとすると、その分だけ目の前の作業に集中できなくなります。
使い方の例:家族で共有する
家族で使う場合は、「買い物」「家の用事」のように共有のリストを作り、2人で共有します。無料版でも2人までなら共有できます。
- 買い物のリスト:気づいた人が追加し、買った人が完了にする
- 家の用事のリスト:役所の手続き、学校の提出物、家電の修理の予約など、期限のあるものを入れる
- タスクの依頼:「帰りに牛乳を買ってきて」のように、相手にタスクを渡す
家族で使うときは、細かな分け方を決めすぎないほうが続きます。リストは2つか3つにとどめ、期限があるものにだけ期限を付ける、という程度の決まりで十分です。3人以上の家族で共有したい場合は、Proにするか、家族それぞれのスマートフォンの標準のアプリで共有できるかを確かめます。
続けて使うなら効く、4つの使い方
Remember The Milkを使い続けると決めた人に向けて、日々の管理が楽になる使い方を4つ紹介します。どれも無料版で使える機能を中心にしています。
週に1回、受信箱を空にする
思いついたタスクを受信箱に入れ続けると、いつの間にか数十件たまってしまいます。週に1回、たとえば月曜日の朝に受信箱を開き、1件ずつリストに振り分けるか、期限を付けるか、要らなければ削除します。受信箱が空になると、今週やることがはっきりします。
優先度は3段階を使い切らない
優先度は1から3まで付けられますが、全部のタスクに優先度を付けると、結局どれが大事か分からなくなります。優先度1は「今週落とすと困るもの」だけ、と決めておくと、スマートリストで優先度1を集めたときに本当に大事なものだけが並びます。
見積もりの時間を入れておく
スマート追加の=の記号で、タスクにかかる時間の見積もりを入れておくと、スマートリストで「15分以下のもの」を集められます。会議の合間の15分、電車を待つ10分に、片付けられるタスクがすぐ見つかります。
先送りの回数を見直す
Remember The Milkは、タスクを先送りした回数を記録します。何度も先送りしているタスクは、そもそもやる必要がないか、もっと小さく分けないと手が付かないかのどちらかであることが多いものです。月に1回、先送りが多いタスクのスマートリストを開き、削除するか、分けるかを決めます。
Proにするか迷ったときの考え方
無料版で使っていて、Proにするか迷う人は、次の点のどれかに当てはまるかで考えると判断しやすくなります。
- スマートフォンのアプリの通知でリマインダーを受け取りたい
- 大きな用事をサブタスクに分けて管理したい
- 3人以上でリストを共有したい
- 完了したタスクを7日より前まで振り返りたい
- Outlookと同期したい、AIアシスタントからタスクを操作したい
1つも当てはまらなければ、無料版のままで困ることは少ないはずです。2つ以上当てはまる場合は、Proの年額と、ほかの道具に移る手間を比べて決めます。Proの試用期間はないので、まずは無料版で使い方を固め、足りない機能がはっきりしてから申し込むと、無駄がありません。
自動化を使いたい人へ
Proには、MilkScriptという機能もあります。公式の案内では、自分でスクリプトを書いて、テンプレートからのタスクの作成、使っていないタグの削除、タスクの報告の作成などを自動化できるとされています。プログラムを書くことに抵抗がない人は、繰り返しの手作業を減らす手段になります。
仕事で使うときに気をつけること
Remember The Milkを仕事のタスク管理に使う場合は、勤め先や取引先の決まりを確かめておきます。顧客の名前や取引の内容をタスクやメモに書くと、その情報が会社の外のサービスに保存されることになります。会社によっては、指定された道具以外で仕事の情報を扱うことを認めていない場合があります。
仕事の情報を書くなら、顧客の名前を略称にする、金額などの細かな情報はメモに書かない、といった工夫をします。業務委託で仕事を受けている人は、依頼主との約束で、情報をどこに保存してよいかが決められていることもあるので、契約の内容を確かめてください。
Remember The Milkが合う人、合わない人
ここまでの内容を、合う人と合わない人に分けて整理します。
合う人は、次のような人です。
- 個人の用事と仕事のタスクを、1つのアプリでまとめて管理したい人
- キーボードで1行ずつ素早く登録したい人。スマート追加の記号を覚えるのが苦にならない人
- 条件で自動的にタスクを集めるスマートリストを使いこなしたい人
- ウェブ、パソコン、スマートフォンなど、複数の機器を行き来して使う人
合わない、または別の道具も考えたほうがよい人は、次のような人です。
- スマートフォンの通知で知らせてほしいが、有料のプランにはしたくない人
- 3人以上のチームで、担当と進み具合を共有したい人
- 仕事をボードやガントチャートで見渡したい人
- 期限に知らせてもらうだけで足り、細かな機能を使わない人
合わないと感じた理由が、通知や共有の人数のようにProで解決するものなら、Proを考えます。見え方やチームでの使い方のように、道具の作りに関わるものなら、乗り換えを考えます。
乗り換えを考えるときの比べ方
Remember The Milkを使っていて、ほかのアプリへの乗り換えを考える人は、次の5つの軸で比べると判断しやすくなります。
軸1:個人で使うか、チームで使うか
一番大事なのはこの軸です。Remember The Milkは、個人のやることを忘れないための道具として作られています。共有もできますが、中心にあるのは「自分のリスト」です。チームで仕事を分担し、誰が何をどこまで進めたかを全員で見たい場合は、チームでの共有を前提に作られた道具のほうが合います。
軸2:見え方
タスクを1列のリストで見るのか、進み具合ごとに列に並べたボード(カンバン)で見るのか、期間を横棒で並べたガントチャートで見るのか。仕事の形によって、見やすい形は違います。個人の用事はリストで十分なことが多く、複数の人が関わる仕事は、ボードやガントチャートのほうが全体を見渡しやすくなります。
たとえば、資料を作って上司に確認してもらい、直して提出する、という仕事を考えます。リストでは「資料を作る」「確認してもらう」「提出する」が縦に並ぶだけですが、ボードなら「作成中」「確認待ち」「提出済み」の列にカードを動かすことで、今どこで止まっているかが一目で分かります。さらに複数の資料が並行している場合は、ガントチャートで期間を横に並べると、確認の時期が重なって上司の手が足りなくなる、といった問題に前もって気づけます。自分の仕事がどの形で見えると楽かを考えてから、乗り換え先を選びます。
軸3:知らせ方
スマートフォンの通知で知らせてほしいのか、メールで十分なのか。Remember The Milkの無料版では、スマートフォンのアプリの通知によるリマインダーは使えません。通知の方法は、乗り換え先でも必ず確かめます。
軸4:料金と、料金が上がる条件
無料でどこまで使えるか、何をきっかけに料金がかかるかを比べます。Remember The Milkは、共有の人数やサブタスクなどの機能でProが必要になります。ほかの道具では、人数で料金が決まるもの、機能で分かれるものなど、仕組みがさまざまです。料金は改定されることがあるので、比べるときは各社の公式の料金ページを開いて、その日の記載で確かめます。ドルで表示されている料金は、為替で円の額が変わる点にも気をつけます。
軸5:データを持ち出せるか
乗り換えるときには、今のデータを書き出せるかが大事です。Remember The Milkのヘルプセンターでは、データを書き出す方法が2つ案内されています。1つはJSON形式で、記録として保管したり、ほかのサービスで使ったりするための形式です。もう1つはiCalendar形式で、カレンダーのアプリで読み込める標準の形式ですが、JSONより書き出せる内容が限られるとされています。手順は、ウェブ版かデスクトップ版で右上の歯車のアイコンからアカウントの設定を開き、書き出し(Export)の項目から行う、と案内されています。画面の表記は言語の設定によって異なることがあります。
個人の用事なら、標準のアプリで十分な場面もある
乗り換え先を探す前に、本当に専用のアプリが必要かを考えてみます。
iPhoneやMacを使っている人には、最初から入っている「リマインダー」のアプリがあります。Googleのアカウントを持っている人は、Gmailやカレンダーと一緒に使える「Google ToDo リスト」を無料で使えます。買い物や日々の用事を忘れないようにする、期限に通知を受け取る、という使い方であれば、これらの標準のアプリで十分なことが多くあります。
Remember The Milkの強みは、スマート追加の速さ、スマートリストの柔軟さ、多くの機器と連携の広さにあります。こうした機能を使いこなしている人にとっては、標準のアプリに移ると物足りなく感じるかもしれません。反対に、リストに書いて期限に知らせてもらうだけなら、標準のアプリへの乗り換えで困ることは少ないはずです。
チームで仕事を共有したいときの選択肢
乗り換えを考える理由が「チームで仕事を共有したい」なら、個人向けのタスク管理アプリより、チームでの共有を前提にしたプロジェクト管理の道具が向いています。複数の人の担当と期限を見える形で並べる、仕事の進み具合をボードで動かす、締め切りの重なりをガントチャートで確かめる、といったことが最初からできるからです。
Pinatecaという選択肢
その候補の1つがPinatecaです。公式サイトによると、カンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードと、チャットが最初から使えます。ガントチャートやカレンダーも、無料のプランから使えると案内されています。
料金のページでは、無料のプランは5人まで、ボード10個まで、ファイル容量1GBとされています。6人目、または11個目のボードからは、スタンダードのプランで1人あたり月額500円(税抜、年払いなら1人あたり月額400円)です。ChatGPTやClaudeから、会話のままボードを読んで動かせる連携も用意されています。Trelloからの移行の機能もあります。
Remember The Milkのように個人のやることを細かく管理する道具とは、得意なことが違います。自分の用事はRemember The Milkや標準のリマインダーで管理し、チームの仕事はPinatecaのボードで共有する、という使い分けも考えられます。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
チームの道具に移るときに決めておくこと
チームで新しい道具を使い始めるときは、道具の機能より先に、使い方の決まりを決めておくことが大切です。決めておきたいのは、次の4つです。
- タスクに必ず入れる項目:担当者、期限、完了の条件
- 進み具合の列の名前:たとえば「未着手」「進行中」「確認待ち」「完了」
- 連絡の場所:タスクに関する話は、そのタスクのコメントに書く
- 見直しの頻度:週に1回、全員でボードを見て、遅れているものを確かめる
この4つが決まっていないと、道具を入れても、人によって書き方がばらばらになり、結局メールやチャットで確かめ直すことになります。最初に短い決まりを作り、使いながら直していくのが続けるこつです。
乗り換えを進める手順
乗り換えを決めたら、次の順番で進めると、やることの取りこぼしを防げます。
- 今のタスクを書き出す:Remember The MilkのデータをJSON形式で書き出して保管する
- 完了したもの、不要になったものを整理する:乗り換えを機に、もう要らないタスクを削除する
- 新しい道具でリストやボードの形を決める:今のリストとタグの分け方を、新しい道具でどう表すかを決める
- 期限の近いタスクから移す:すべてを一度に移すのではなく、まず今週と来週のタスクを移す
- しばらく並行して使う:1週間から2週間は両方を見て、移し漏れがないかを確かめる
- 古い方の通知を止める:移し終えたら、二重に知らせが来ないよう古い方のリマインダーを止める
チームで乗り換える場合は、全員が同じ日に移るのではなく、1つの案件だけ先に新しい道具で回してみると、使い方の決まりを固めてから全体に広げられます。
テレワークのチームで道具を選ぶとき
離れた場所で働くチームでは、誰が何をしているかが見えにくくなります。タスクの共有の道具は、その見えにくさを補うための仕組みです。道具を入れるときには、会社の規模や業種によって、国や自治体の支援を使える場合があります。テレワーク 助成金 2026では、助成の対象になる経費とならない経費の線引き、申請の手順、国と東京都の制度の違いが整理されています。道具の費用だけでなく、使い方の決まりを作る時間も含めて計画を立てると、導入のあとで使われなくなる事態を防げます。
在宅ワーク市場から見た、タスク管理の道具の選び方
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見ていると、仕事が続く人ほど、自分のやることの管理と、相手と共有する仕事の管理を分けています。自分の用事や細かな作業は個人のタスク管理アプリで、依頼主と共有する納期や進み具合は相手も見られる道具で、という分け方です。依頼主から見ると、進み具合を尋ねなくても分かる相手は、安心して次の仕事を任せられる相手になります。
もう1つ見えているのは、道具の数を増やしすぎて、どこに何を書いたか分からなくなる人がいることです。新しい道具を入れるときは、何を移し、何を元の道具に残すかを最初に決めておくと混乱しません。
依頼主と直接やりとりする仕事では、仲介の手数料がかからない分、同じ報酬額でも手元に残る額が厚くなります。依頼する側も、同じ予算でより多くの仕事を頼めます。その分、進み具合の共有や連絡は自分たちで回す必要があり、タスク管理の道具はその土台になります。AIを使って仕事の管理を効率よくしたい人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事のように、業務にAIを取り入れる仕事の内容をまとめた情報も参考にしてみてください。
よくある質問
Q. Remember The Milkは無料でどこまで使えますか?
公式の比較表では、ウェブとパソコンとスマートフォンのアプリ、同期、メールなどによるリマインダー、タスクの依頼は無料版でも使えます。一方、スマートフォンのアプリの通知によるリマインダー、サブタスク、3人以上でのリストの共有、Outlookとの同期などはProの機能です。完了したタスクの記録は、無料版では直近の7日間までとされています。
Q. Remember The MilkのProはいくらですか?
公式のアップグレードのページでは、年額49.99ドルと案内されています。料金は改定されることがあるので、申し込む前に公式のページで確かめてください。ヘルプセンターによると、Proの試用期間は用意されておらず、試用できるのはOutlookとの同期の機能だけです。
Q. スマート追加で日本語の期限がうまく入りません。どうすればよいですか?
ヘルプセンターでは、英語以外の言語で期限を入力してうまく読み取れない場合、^に続けて期限を書く方法を使うよう案内しています。日付を数字で書く、^の後に英語の曜日を書くなどの書き方に慣れると、日本語の画面でも1行で期限付きのタスクを登録しやすくなります。
Q. Remember The Milkのデータを書き出して乗り換えられますか?
書き出せます。ヘルプセンターでは、記録の保管やほかのサービスでの利用に向くJSON形式と、カレンダーのアプリで読み込めるiCalendar形式の2つが案内されています。すべてを残したいならJSON形式が向いています。移す前に書き出して保管し、しばらくは両方を並行して使うと移し漏れを防げます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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