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お名前.com から Cloudflare にドメイン移管する手順|.jp は移せない?料金と注意点 2026

@SOHO編集部
@SOHO編集部
お名前.com から Cloudflare にドメイン移管する手順|.jp は移せない?料金と注意点 2026

この記事のポイント

  • ✓お名前.com から Cloudflare へのドメイン移管を考えている人へ
  • ✓2026年10月21日の不正アクセスはデスクトップクラウドの事案で
  • ✓ドメイン登録の侵害は発表されていません

お名前.com で持っているドメインを Cloudflare に移したい、と考えて検索した人の多くは、2026年10月21日に GMOインターネットが発表した不正アクセスの件を見て不安になったのだと思います。最初に結論を書きます。発表の対象は FX の自動売買向けサーバー「お名前.com デスクトップクラウド」で、ドメイン登録の仕組みが侵害されたという発表は、2026年10月25日時点でありません。移管そのものは落ち着いて進められる手続きで、お名前.com 側で Whois情報公開代行と移管ロックを解除して AuthCode を取り、Cloudflare 側で先に DNS を受け入れてから移管を申請し、お名前.com から届く承認メールに応じれば完了します。ただし、Cloudflare Registrar は .jp と .co.jp を受け付けていないため、.jp を持っている人は「DNS だけ Cloudflare に移す」か「.jp を扱う別の登録業者に移す」かを選ぶことになります。

この記事では、移管の前に決めること、料金と移管できない期間、お名前.com 側と Cloudflare 側の操作、.jp の人の2つの道、進まないときの確認点を順番に書きます。手順はすべて、お名前.com のヘルプと Navi ガイド、Cloudflare の公式ドキュメント、ICANN の移管ポリシーを2026年10月25日に開いて確かめた内容です。

2026年10月25日時点で分かっていること

まず、移管を考えるきっかけになった事案の範囲を整理します。GMOインターネット株式会社は2026年10月21日、お名前.com デスクトップクラウドが第三者による不正アクセスを受け、一部の利用者のサーバー環境に不正なプログラムが設置されたと発表しました。影響の可能性があるサーバーは26,739件で、同社は全プランのサーバーを同日4時以降に順次停止しています。

なお、現時点において、お預かりしているお客様の個人情報の漏えいや、閲覧された情報が悪用された事実は確認されておりません。また、クレジットカード情報を含む決済情報は当社では保持しておりません。 出典: onamae.com

デスクトップクラウドは、FX の取引ソフトを24時間動かすために借りる Windows のサーバーです。ドメインの登録や DNS の管理とは別のサービスで、発表の中でもドメイン登録の情報が見られたとは書かれていません。事案の経緯と、デスクトップクラウドの利用者がすることは、お名前.com デスクトップクラウドの不正アクセス|26,739台の影響と利用者がすることで整理しています。

2026年10月25日に、お名前.com のお知らせ一覧を10月分までたどりましたが、この事案に関する新しい発表は10月21日のもの以降ありませんでした。一方で、10月24日13時40分から「お名前.com全サービスにおけるお申込み関連のお手続き全般」を対象にした緊急メンテナンスが始まっており、終了時刻は未定、期間中は複数のタイミングで瞬断となる可能性があると案内されています。移管の手続きを進めていて管理画面の操作が途中で止まったときは、この案内の対象になっている可能性があります。あわてて何度も申し込みを繰り返さず、メンテナンスの終了を待ってやり直すのが、二重の申し込みを避ける一番の近道です。

つまり、この記事で扱う「移管」は、被害から逃げる緊急避難ではなく、ドメインの預け先を自分の判断で変える通常の手続きです。急いで操作を誤るより、順番どおりに進めるほうが、メールやサイトを止めずに済みます。

移管の前に決めること:持っているのは .jp か、それ以外か

最初に確かめるのは、移したいドメインの末尾(TLD)です。Cloudflare Registrar が登録を受け付ける TLD は、Cloudflare の TLD ポリシーのページに一覧があります。2026年10月25日にこのページと、同社の料金検索の裏側で使われている一覧(431種類)を確かめたところ、.com、.net、.org、.io、.dev、.app、.ai は含まれていますが、.jp と .co.jp はどちらにもありませんでした。ページには「国別ドメインを中心に対応を広げている途中」と書かれているので、将来は変わる可能性がありますが、2026年10月25日時点では .jp を Cloudflare に移管することはできません。

持っているドメイン Cloudflare Registrar への移管 選べる道
.com / .net / .org できる この記事の手順どおりに移管
.io / .dev / .app / .ai できる この記事の手順どおりに移管
.jp(汎用)/ .co.jp など できない(2026年10月25日時点) DNS だけ Cloudflare に移すか、.jp を扱う他社へ移管
日本語ドメイン(例え.jp のような文字列) できない Cloudflare は非ラテン文字のドメインに対応していないと明記

.jp の人の2つの道は、この記事の後半にまとめています。.com や .net の人は、そのまま次に進んでください。

もう1つ、移管の前に決めておくことがあります。Cloudflare Registrar に登録したドメインは、DNS も Cloudflare で動かす必要があります。Cloudflare のドキュメントには「登録中は別の DNS 事業者を使えない」と書かれています。レンタルサーバーの DNS をそのまま使い続けたい人には向かない仕組みです。この点を知った上で進めれば、移管後に「DNS を元に戻せない」と困ることはありません。

移管と解約は別の手続き(解約するとドメインが消える)

「お名前.com 解約できない」と検索する人が多いのですが、ドメインを他社に移したいときに探す手続きは「解約」ではなく「移管(トランスファー)」です。この2つは結果がまったく違います。

お名前.com のヘルプによると、ドメインの廃止(解約)は、自動更新の設定を解除して有効期限を迎えさせる手続きです。期限が切れたあと、更新の猶予期間と復旧期間を経過すると、ドメインは廃止されます。つまり解約とは、そのドメインを手放すことを意味します。手放したドメインは、誰でも取得できる状態に戻ります。サイトやメールに使っていたドメインを解約してしまうと、同じ名前を取り戻せる保証はありません。

一方、移管は「ドメインの名前はそのままで、登録業者(レジストラ)だけを変える」手続きです。携帯電話の番号を変えずに会社を乗り換える仕組みに近く、サイトもメールも、設定を正しく引き継げば止まりません。お名前.com のヘルプにも、他社への移管の申し込みは移管先に行うこと、お名前.com では移管料金がかからないことが書かれています。

※移管申請は移管先管理会社様へお申込みください。(お名前.comでは移管料金はかかりません。) 出典: help.onamae.com

ですから、お名前.com の画面で「解約」や「廃止」のメニューを探す必要はありません。移管が完了すれば、そのドメインはお名前.com の管理から自動的に外れます。お名前.com 側で先に解約の操作をしてしまうと、移管の対象そのものが消えてしまうので、順番を間違えないことが大切です。なお、お名前.com のレンタルサーバーやメールのサービスを別に契約している場合、それらの解約はドメインの移管とは別の手続きになります。サーバー側の契約を残すか終えるかは、DNS の移行を終えてから判断すれば十分です。

移管できない期間と、料金の考え方

60日の制限

ドメインの移管には、ICANN(ドメイン名の仕組みを管理する国際組織)の移管ポリシーで決められた待ち時間があります。登録してから60日以内のドメインと、前回の移管から60日以内のドメインは、移管を受け付けなくてよいと定められています。お名前.com のヘルプにも、.jp 以外のドメインについて「ドメイン移管完了から60日間は再度の移管ができません」「名義変更完了から60日間は移管ができません」と書かれています。Cloudflare 側の案内でも、登録者の氏名・組織名・メールアドレスを60日以内に変えたドメインは、ICANN の規則で60日の移管ロックがかかると説明されています。

ここで注意したいのは、移管の準備のつもりで Whois の登録者情報を書き換えると、その変更自体が60日のロックを生む場合があることです。登録者のメールアドレスが古くて承認メールを受け取れないときは変更が必要ですが、それ以外の項目を「ついでに」直すのは、移管が終わってから Cloudflare 側で行うほうが安全です。

有効期限は1年延びる

.com や .net などの一般的な TLD では、移管が完了すると、現在の有効期限から1年延長されます。Cloudflare のドキュメントは、移管の料金に「現在の有効期限から1年の延長」が含まれ、これは ICANN の要件だと説明しています。つまり移管の料金は捨て金ではなく、1年分の更新料として働きます。たとえば有効期限が2027年3月のドメインを2026年11月に移管すると、新しい有効期限は2028年3月になります。

ただし例外があります。有効期限が切れたあとに更新したドメインは、元の期限から45日以上待ってから移管するよう Cloudflare は案内しています。待たずに移管すると、レジストリ側で1年の延長が付かないことがあるためです。また、お名前.com のヘルプによると、移管の時点で有効期限の残りが .jp 以外で15日以上ないと、移管の申請を受け付けられない場合があります。期限が近い人は、先にお名前.com で更新してから移管に取りかかると、期限切れでドメインが止まる心配がなくなります。

Cloudflare の料金は卸値そのまま

Cloudflare Registrar は、ドメインの料金に利益を乗せず、レジストリと ICANN に支払う金額だけを請求すると公式ページで説明しています。2026年10月25日に Cloudflare のドメイン検索ページ(domains.cloudflare.com)で .com を検索したところ、表示された料金は年額10.46ドルで、更新も同じ10.46ドルでした。そのほかの TLD は次のとおりです。いずれも2026年10月25日の表示で、米ドルの税抜き表示です。

TLD Cloudflare の更新料金(年額) 備考
.com 10.46ドル 取得も更新も同額
.net 11.86ドル 取得も更新も同額
.dev 12.20ドル 初年度は8.20ドルの表示
.io 50.00ドル 初年度は32.00ドルの表示

為替で円の金額は変わります。1ドル150円で計算すれば .com は1,569円前後ですが、カードの請求日のレートで決まるので、ここでは円の金額を断定しません。お名前.com の .com の更新料金は、お名前.com の料金一覧に表示されている金額を自分の契約で確かめてください。この記事では、他社の料金の優劣を比べることが目的ではなく、移管で何にいくら払うのかを分かるようにすることが目的です。

移管にかかる費用をまとめると、お名前.com 側は0円(ヘルプに「移管料金はかかりません」と明記)、Cloudflare 側は1年分の登録料金(.com なら10.46ドル)で、これが有効期限の1年延長に充てられる、という構造です。Whois情報公開代行の解除にも費用はかからないと、お名前.com のヘルプに書かれています。

全体の流れと、かかる日数

移管は、お名前.com と Cloudflare の2つの画面を行き来しながら進めます。全体を先に見ておくと、どこで待ち時間が発生するかが分かります。

・Cloudflare にドメインを追加し、DNS レコードを写して、ネームサーバーを Cloudflare に向ける(当日から最長24時間)
・お名前.com で Whois情報公開代行、ドメインプロテクション、移管ロックを解除し、AuthCode を控える(当日)
・Cloudflare の「Transfer Domains」で AuthCode を入れ、料金を支払う(当日)
・お名前.com から登録者メールアドレスに届く承認メールで承認する(.jp 以外は送信から96時間、つまり4日以内)
・移管の完了(お名前.com のヘルプでは1、2週間前後、Cloudflare の案内では多くの登録業者が5営業日以内に処理)

Cloudflare は、手を動かす時間を約30分、全体の所要を最長10日と案内しています。この間、サイトとメールは止まりません。ネームサーバーを先に Cloudflare に向けておけば、名前解決は移管の進み具合と関係なく Cloudflare の DNS が担うからです。

Cloudflare 側の準備:先に DNS を移す

Cloudflare への移管で最も大事な順番は、「移管を申し込む前に、ドメインを Cloudflare のゾーンとして追加し、Active(有効)にしておく」ことです。Cloudflare のドキュメントは、ドメインが Active になるまで AuthCode を入力する画面に進めないと明記しています。この順番には、もう1つ大きな利点があります。先に DNS を写しておくことで、移管の完了と同時に DNS が切れてメールが届かなくなる事故を防げるのです。

1. Cloudflare にドメインを追加し、レコードを写す

Cloudflare のアカウントを作り、メールアドレスの確認を済ませ、支払い方法(クレジットカードなど)を登録します。次に「サイトを追加」からドメイン名を入れます。Cloudflare は既存の DNS レコードを自動で読み取ろうとしますが、ドキュメントには「すべてのレコードを見つけられる保証はない」と書かれています。ここで、お名前.com の DNS レコード設定の画面を開き、1行ずつ照らし合わせてください。

特に見落としやすいのが、メールに関するレコードです。

・MX レコード(メールを受け取るサーバーの指定。1つでも欠けるとメールが届かなくなる)
・SPF の TXT レコード(送信元の正当性を示す。欠けると送ったメールが迷惑メール扱いになりやすい)
・DKIM の CNAME や TXT レコード(送信メールの署名。Google Workspace や各社のメールサービスが発行している)
・DMARC の TXT レコード(_dmarc で始まる)
・サブドメインの A レコードや CNAME(予約システム、会員ページ、ブログを別サーバーで動かしている場合)

Cloudflare に登録したレコードのうち、メール関連(MX、TXT)はプロキシの対象になりません。A レコードと CNAME は「プロキシ済み(オレンジの雲)」が初期値になることがあります。レンタルサーバーの FTP や、独自の SSL 証明書の検証に影響することがあるので、移管の期間中は「DNS のみ(灰色の雲)」にしておき、落ち着いてからプロキシを有効にするほうが、原因の切り分けが楽になります。

2. DNSSEC を確認する

DNSSEC(DNS の応答に署名を付けて改ざんを防ぐ仕組み)をお名前.com で有効にしている場合、ネームサーバーを変える前に無効にする必要があります。Cloudflare のドキュメントは、DNSSEC を残したままネームサーバーを切り替えると署名が合わなくなり、名前解決に失敗してドメインが Active にならないと説明しています。お名前.com の Navi には「DSレコード設定(外部DNSでの設定)」の項目があるので、ここに DS レコードが登録されているかを見ます。何も登録されていなければ DNSSEC は使っていないので、この手順は飛ばせます。登録があれば削除し、Cloudflare は24時間以上待ってからネームサーバーを変えるよう案内しています。移管が終われば、Cloudflare 側で DNSSEC をあとから有効にできます。

3. お名前.com でネームサーバーを Cloudflare に変える

Cloudflare が割り当てた2つのネームサーバー名(例として「xxxx.ns.cloudflare.com」の形)を控え、お名前.com Navi の「ネームサーバーの変更」で設定します。お名前.com の無料の「DNSレコード設定」を使っている場合、ネームサーバーは 01.dnsv.jp から 04.dnsv.jp になっています。お名前.com のヘルプは、この DNSレコード設定はお名前.com で管理しているドメインが対象で、他社への移管が完了した時点でレコードは削除され、名前解決が行えなくなると注意しています。だからこそ、移管の前にネームサーバーを Cloudflare に向けておく必要があるのです。

4. Active になるのを待ち、メールが届くか確かめる

Cloudflare のダッシュボードで、ドメインの状態が「Pending」から「Active」に変わるのを待ちます。ドキュメントでは通常は数分、最長で24時間とされています。24時間を超えて Pending のままなら、ネームサーバーの設定が正しいか、DNSSEC が残っていないかを見直します。

Active になったら、移管の申請に進む前に、自分のドメインのメールアドレスへ別のアドレスから1通送り、受け取れることを確かめてください。ここでメールが届かないなら、MX か TXT の写し漏れです。移管の申請をする前に直せば、影響はこの確認の数分だけで済みます。この1通の確認が、この記事で一番おすすめしたい手順です。

お名前.com 側の手続き

DNS が Cloudflare で動き始めたら、お名前.com Navi にログインして、移管を妨げる設定を外していきます。お名前.com のヘルプは、他社への移管を不承認とする場合として、Whois情報公開代行を設定中、トランスファー・ロックを設定中、ドメインプロテクションを設定中、登録・更新料金に未精算がある、各種手続き中、前回の移管完了から60日未満、名義変更完了から60日未満(.jp 以外)、などを挙げています。順番に確かめます。

1. Whois情報公開代行を解除する

Whois情報公開代行は、ドメインの登録者情報をお名前.com の情報で代わりに公開するサービスです。設定したままだと移管の申請が不受理になります。Navi ガイドによる解除の手順は次のとおりです。

・お名前.com Navi にログインし、「ドメイン」にマウスを合わせて「ドメイン機能一覧」をクリック
・「カテゴリから探す」の「ドメイン登録情報(Whoisの設定)」から「Whois情報公開代行」をクリック
・「確認」ボタンの下にある、Whois情報公開代行設定の解除は「こちら」をクリック
・解除したいドメインにチェックを入れて「確認」、内容を見て「確定」
・会員情報のメールアドレスに申請の結果が届く

ヘルプには、解除に費用は発生しないこと、有効期限内なら再設定もできることが書かれています。解除すると、登録者の氏名やメールアドレスが Whois で一時的に公開状態になります。この期間を短くするために、解除は AuthCode の取得や Cloudflare での申請と同じ日に行うのがよいでしょう。Cloudflare Registrar は移管後、連絡先情報を公開 Whois から初期設定で隠す(redact する)と説明しているので、移管が終われば公開状態は解消します。

2. ドメインプロテクションを解除する

ドメインプロテクションは、ドメインごとに Navi の操作を制限する有料のオプションです。契約している場合、Navi ガイドの手順は「ドメイン機能一覧」の「セキュリティ強化」から「ドメインプロテクション申請/解除」に進みます。解除するには詳細設定がすべて OFF である必要があり、設定変更のたびに登録者メールアドレスへ承認メールが届き、6時間以内に承認する決まりです。契約していなければ、この手順はありません。

3. 移管ロックを解除する

移管ロックは、お名前.com から他社への意図しない移管を防ぐ機能です。Navi ガイドの手順は次のとおりです。

・「ドメイン機能一覧」の「カテゴリから探す」で「ドメインのお引越し」から「ドメイン移管ロック」をクリック
・対象のドメインにチェックを入れ、「OFF」をクリック
・確認画面で「OK」。会員の連絡先メールアドレスに通知が届く

Whois で見ると、ロック中のドメインには clientTransferProhibited という状態が付いています。Cloudflare のドキュメントは、登録業者によってはロックの種類が複数あるので、1つ解除しても移管が進まないときは別のロック設定を確かめるよう案内しています。お名前.com では、移管ロックとドメインプロテクションが別の設定なので、両方を見るのがこの注意の実践になります。

4. AuthCode を控える

AuthCode(オースコード)は、不正な移管を防ぐためにドメインごとに割り当てられたコードで、移管先に伝える合い言葉のような役割です。お名前.com のヘルプによると、Navi の「ドメイン詳細」画面で確認でき、画面に表示されない場合はお問い合わせフォームから依頼すると会員情報のメールアドレスに案内されます。

・Navi の「ドメイン」から対象のドメイン名をクリックして「ドメイン詳細」を開く
・「基本情報」のタブに AuthCode の表示があり、他社レジストラへの移管のときに使うと説明されている
・コピーして、安全な場所(パスワード管理アプリなど)に控える

Cloudflare は、AuthCode には有効期限がある場合が多いので、入力する直前に取得するよう案内しています。数日前に控えたコードが通らないときは、お名前.com で表示し直して最新のものを使います。

5. 登録者のメールアドレスを確かめる

移管の承認メールは、Whois の登録者情報に書かれたメールアドレスに届きます。お名前.com の会員情報のメールアドレスとは別の項目です。「ドメイン詳細」の Whois 情報で登録者のメールアドレスを開き、今も受信できるアドレスになっているかを見ます。昔のプロバイダのアドレスや、退職した担当者のアドレスになっていると、承認メールを受け取れず、移管は期限切れで止まります。変更が必要なら、お名前.com の Whois 情報変更で直します。ただし前に書いたとおり、登録者のメールアドレスの変更は60日の移管ロックを生む可能性があるので、変更の画面でロックを適用しない選択肢が出るか、出ないなら60日待つ必要があるかを、変更前に確かめてください。

Cloudflare で移管を申請し、お名前.com のメールで承認する

お名前.com 側の準備がそろったら、Cloudflare のダッシュボードで「Domain Registration」の「Transfer Domains」を開きます。Active になっているドメインの一覧から対象を選び、AuthCode を入力します。Cloudflare のドキュメントが示す流れは次のとおりです。

・AuthCode を入力し、料金(1年分の登録料。.com なら10.46ドル)を確認して支払う
・登録者の連絡先情報を入力する。ICANN の規則で正確な情報が求められ、虚偽の情報は停止の原因になると明記されている
・利用規約に同意し「Confirm transfer」を押す

支払い方法の確認は申請の前に済ませてください。Cloudflare は、AuthCode を送ったあとに支払いが失敗すると、移管が中途半端な状態で止まることがあると注意しています。

申請が受け付けられると、お名前.com から登録者メールアドレスに「【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡」という件名のメールが届きます。お名前.com のヘルプによると、.jp 以外のドメインの承認期限は送信から96時間(4日)後までです。メールの案内に従って承認すると、移管が進みます。承認しなくても登録業者側が5日程度で自動的に処理する仕組みが ICANN の規則にはありますが、お名前.com のヘルプは承認手続きが必要と書いているので、メールが届いたらその日のうちに承認するのが確実です。

Cloudflare 側の状態表示は3つあります。「Transfer in progress」はお名前.com に要求を送った状態で、24時間以上続くなら移管ロックの解除漏れを疑います。「Pending approval」はお名前.com が要求を受け取った状態で、承認メールへの対応で早まります。「Transfer rejected」は拒否された状態で、原因を直してから「Retry」で再申請します。移管が完了すると、Cloudflare のダッシュボードの Domain Registration にドメインが表示され、有効期限が1年延びていることを確かめられます。

.jp を持っている人の2つの道

ここまでの手順は .com や .net 向けです。.jp や .co.jp を持っている人は、Cloudflare Registrar に移管できないので、次の2つから選びます。

道1:DNS だけ Cloudflare に移し、登録はお名前.com に残す

Cloudflare の DNS や CDN、セキュリティの機能は、ドメインの登録業者がどこであっても使えます。前半の「Cloudflare 側の準備」の手順どおり、ドメインを Cloudflare に追加してレコードを写し、お名前.com でネームサーバーを Cloudflare に変えるだけで、サイトの配信と DNS の管理は Cloudflare に移ります。登録と更新の支払いはお名前.com に残ります。

この道のよい点は、移管の待ち時間も承認メールもなく、当日中に終わることです。お名前.com に残るのは「ドメインの登録」という台帳の記録だけで、DNS の中身はお名前.com の画面には存在しなくなります。登録を残す以上、お名前.com のアカウントのパスワードを長く複雑なものに変え、二段階認証を設定し、移管ロックは ON のままにしておくことが、この道を選んだ人の守りになります。

道2:.jp を扱う他社の登録業者へ移管する

登録そのものも別の会社に移したい場合は、.jp を扱う登録業者(JPRS の指定事業者)を移管先に選びます。例として XServerドメイン(エックスサーバー株式会社)の移管ガイドを2026年10月25日に確かめたところ、汎用型 JP(.jp)と属性型 JP(.co.jp、.ne.jp など)の両方について移管後の Whois の扱いが説明されており、移管と同時に有効期限が1年延長されること、移管手数料や追加費用はかからないこと、移管には有効期限が1か月以上残っている必要があること、が書かれていました。同社の価格一覧では、2026年10月25日時点で (ローマ字).jp の移管が3,102円、更新も3,102円、.co.jp の移管が4,136円、更新も4,136円と表示されています。

.jp の移管はお名前.com 側でも .com と少し違います。ヘルプによると、.jp では AuthCode のほかに REG-ID(JPRS が発行する登録者番号。属性型 JP にはない)を確認し、承認メールの期限は送信から168時間(7日)後までです。また、.jp は仕様上1年以上の残り期間を持てないため、お名前.com で複数年の更新を予約していた場合、移管すると予約は無効になり、その分の返金はできないとヘルプに明記されています。お名前.com の管理画面で登録期限が1年以上先に表示されている .jp は、残り期間が1年未満になるまで待ってから移管するか、お名前.com に残すか、のどちらかをヘルプはすすめています。.jp の有効期限は JPRS の Whois(whois.jprs.jp)で検索すると確かめられます。

どの登録業者に移すかは、.jp の取り扱いがあること、DNS を自分で設定できること、Whois 代理公開の有無と料金、移管ロックや二段階認証などの守りの機能、で比べて決めます。この記事では、同じ GMO グループが運営する登録業者は、預け先を分けたいという目的に合わないため、候補として挙げていません。

移管が進まないときに確かめること

申請したのに状態が変わらないときは、次を上から順に見ます。

症状 考えられる原因 確かめる場所
Cloudflare で AuthCode を入れる画面に進めない ドメインが Pending のまま ネームサーバーの設定、DNSSEC の DS レコード
「Transfer in progress」が24時間以上続く 移管ロックが ON Navi の「ドメイン移管ロック」
お名前.com から拒否のメールが届いた Whois情報公開代行、ドメインプロテクション、未精算、60日以内 ヘルプの不承認の一覧と照合
承認メールが届かない 登録者メールアドレスが古い、迷惑メールに振り分け 「ドメイン詳細」の Whois 情報、迷惑メールフォルダ
AuthCode が無効と言われる 期限切れ、転記ミス Navi で再表示して貼り直す
移管後に有効期限が延びていない 期限切れ後の更新から45日未満 Cloudflare の案内(45日待つ)

お名前.com のヘルプには、不受理になった時点で支払い済みの料金は再申請に充てられること、移管を行わない場合は返金になること、クレジットカード決済なら自動返金になることが書かれています(これはお名前.com への移管の案内ですが、お名前.com からの移管では同社に支払いが発生しないため、返金の問題は Cloudflare 側だけで起きます)。Cloudflare は、拒否された移管は「Retry」で再申請でき、料金は二重には請求されないと案内しています。

移管が終わったあとにすること

移管の完了は、作業の終わりではなく、守りを立て直す始まりです。

・Cloudflare で自動更新(Auto-renew)が有効になっているかを見る。有効期限を忘れて失効するのが、ドメインを失う一番多い原因です
・DNSSEC を Cloudflare で有効にする。ドキュメントによると移管後はワンクリックで有効化できます
・Cloudflare のアカウントに二段階認証を設定する。登録業者が変わっても、アカウントが乗っ取られればドメインは奪われます
・移管の前に DNS のみにしていたレコードを、必要に応じてプロキシに切り替え、サイトと管理画面が動くことを確かめる
・お名前.com 側で、ドメインに紐づいていた有料オプション(Whois情報公開代行は年額1,078円税込、ドメインプロテクションなど)の契約状態を見る。移管で自動的に終わらない契約があれば、お名前.com の手続きで終える
・お名前.com のアカウントそのものは、残しているサービスがなければ、ヘルプの案内に従って整理する。残すなら、パスワードの変更と二段階認証を済ませる

パスワードの使い回しが心配な人は、Have I Been Pwnedの使い方で、自分のメールアドレスが過去の漏えいに含まれていないかを確かめる方法を整理しています。ドメインの登録業者を変えるこの機会に、登録者メールアドレスのパスワードも見直しておくと、承認メールを横取りされる経路を塞げます。

在宅で仕事をする人が、取引先のドメインを預かっている場合

Web 制作や運用を在宅で請けている人の中には、取引先のドメインを自分のお名前.com のアカウントで管理している人がいます。この場合、移管は自分だけの判断で進めないでください。ドメインの登録者が誰になっているかによって、承認メールの宛先も、移管先のアカウントの持ち主も変わります。

まず、Whois の登録者が取引先の会社名と担当者のメールアドレスになっているか、それとも自分になっているかを「ドメイン詳細」で確かめます。登録者が取引先なら、承認メールは取引先に届くので、事前に「この件名のメールが届いたら承認してほしい」と伝えておく必要があります。登録者が自分になっているなら、この機会に名義を取引先に戻すかを相談することになりますが、名義変更は60日の移管ロックを生む可能性があるので、順番(移管を先にするか、名義変更を先にするか)を取引先と決めてから動きます。ドメインの名義を制作側が持ったままにすると起きるトラブルは、ドメインは誰の名義で取得すべきかで整理しています。

移管先の Cloudflare アカウントも、できれば取引先の名義で作り、制作側はメンバーとして招待してもらう形にすると、契約が終わったあとに「ドメインを返してもらえない」という争いが起きません。取引先に事業用のメールアドレスを独自ドメインで作ってもらう段取りは、事業用メールアドレスの作り方が手順の参考になります。こうした「他人の資産を預かって動かす」仕事は、セキュリティの知識が報酬に直結する分野で、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では在宅で請けられる仕事の種類と求められる知識を整理しています。

運営者の視点:預け先を変えることより、鍵を誰が持つかを決めること

在宅で働く人の仕事の場を20年以上運営してきた立場から見ると、ドメインを失う事故の多くは、登録業者が侵害されたからではなく、更新を忘れた、登録者のメールアドレスが古いまま放置された、担当者が辞めてアカウントに入れなくなった、という自分たちの側の原因で起きています。今回のように大きなニュースをきっかけに預け先を見直すこと自体は健全ですが、移管先を Cloudflare にしても他社にしても、自動更新と二段階認証と登録者メールアドレスの管理をしなければ、同じ事故は起きます。

もう1つ、運営の現場で繰り返し見てきたのは、「不安だから急いで操作して、DNS を先に切ってしまった」というケースです。メールが届かなくなったことに数日気づかず、取引先からの連絡を取りこぼした人もいました。この記事で、お名前.com 側の操作より先に Cloudflare 側の DNS の準備を書いたのは、そのためです。移管は、ネームサーバーを先に向け、メールが届くことを1通で確かめ、それから鍵(AuthCode)を渡す。この順番を守れば、移管の期間中もあとも、サイトとメールは止まりません。預け先を変えるのは手段であって、目的は「自分のドメインの鍵を、自分が分かる場所で、自分が持ち続けること」です。

よくある質問

Q. お名前.com の不正アクセスで、ドメインの登録情報も見られたのですか?

2026年10月25日時点の GMOインターネットの発表では、対象は「お名前.com デスクトップクラウド」(FX 向けのサーバー)で、影響の可能性があるサーバーは26,739件です。同社が預かる利用者の個人情報の漏えいは確認されていないと書かれており、ドメイン登録の仕組みが侵害されたという発表はありません。移管は緊急避難ではなく、通常の手続きとして落ち着いて進められます。

Q. お名前.com から Cloudflare への移管に、お名前.com 側で料金はかかりますか?

かかりません。お名前.com のヘルプに「お名前.comでは移管料金はかかりません」と明記されています。Whois情報公開代行の解除にも費用は発生しません。支払いは Cloudflare 側の1年分の登録料金だけで、2026年10月25日時点の表示では .com が年額10.46ドル(更新も同額)です。この支払いで有効期限が現在の期限から1年延びます。

Q. .jp ドメインは Cloudflare に移管できますか?

2026年10月25日時点ではできません。Cloudflare の TLD ポリシーの一覧に .jp と .co.jp は含まれていません。.jp の人は、ネームサーバーだけを Cloudflare に向けて DNS や CDN の機能を使い、登録はお名前.com に残す道か、.jp を扱う他社の登録業者(例として XServerドメイン)へ移管する道のどちらかを選びます。

Q. 移管の途中でサイトやメールが止まることはありますか?

順番を守れば止まりません。Cloudflare にドメインを追加して MX や TXT を含むレコードをすべて写し、ネームサーバーを Cloudflare に向けてから移管を申請します。お名前.com の無料の DNS レコード設定は、移管の完了時点で削除されるとヘルプに書かれているため、この順番を逆にすると名前解決が止まります。申請前に自分のドメイン宛に1通メールを送って届くことを確かめるのが確実です。

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2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月26日
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