ドメインは誰の名義で取得すべきか|制作会社任せにすると起きるトラブル 2026

長谷川 奈津
長谷川 奈津
ドメインは誰の名義で取得すべきか|制作会社任せにすると起きるトラブル 2026

この記事のポイント

  • ドメイン 名義 web制作で検索する発注者向けに
  • 名義の仕組みと制作会社任せのリスク
  • 依頼時の注意点を行政書士の視点で解説します

先日、ある店舗オーナーから相談を受けました。「ホームページを作ってもらった制作会社と連絡が取れなくなり、サイトの更新もドメインの管理もできなくなった」という内容です。確認すると、ドメインの名義が制作会社になっていました。つまり、自分のお店のURLなのに、法的な所有者は自分ではなかったのです。ドメイン 名義 web制作という組み合わせで検索している方の多くは、まさにこの「本当に自分のものになっているのか分からない」という不安を抱えているのではないでしょうか。この記事では、ドメインの名義とは何か、制作会社任せにするとどんなリスクがあるのか、そして発注者としてどう確認し、どう依頼すればよいのかを、行政書士としての実務経験も交えて解説します。

ドメインの名義問題、いま何が起きているのか

まず前提として、ドメインの名義トラブルは今に始まった話ではありません。ただし、フリーランス保護新法の施行によって業務委託契約の透明性が求められるようになった2024年以降、契約内容の不透明さそのものが問題視されるようになり、その一環としてドメイン名義の扱いも相談件数が増えています。私が受ける相談のうち、Web制作関連のトラブルで一定数を占めるのが「ドメインが自社名義になっていない」というケースです。

つまり、これは特殊な事故ではなく、構造的に起きやすい問題だということです。中小企業庁の統計でも、フリーランス・小規模事業者と発注側企業との取引における「契約内容の説明不足」が指摘され続けています。

自社のホームページのドメイン、所有者が誰になっているか確認したことはあるでしょうか。「自社のURLなのだから当然自社のもの」と思いがちですが、実際にはドメインの所有者(登録者)が制作会社名義になっているケースが少なくありません。これは、ホームページの「住所」を他人名義で登録しているのと同じ状態です。制作会社との関係が悪化したり、制作会社が廃業したりした瞬間に、自社のURLが使えなくなるリスクを抱えています。この記事では、ドメインの所有者が制作会社になっている場合のリスクと、自社名義に変更する具体的な手順を解説します。 出典: webkanri.jp

なぜこんなことが起きるのでしょうか。理由は単純で、Webサイト制作の初期段階では「誰がドメインを取得するか」がほとんど議論されないからです。発注者は「サイトを作ってもらう」ことに意識が向き、ドメインという足元の権利関係には目が向きません。制作会社側も、自社が普段使っているレジストラ(ドメイン登録業者)のアカウントでまとめて取得したほうが作業が早いため、悪意なく自社名義で登録してしまうことがあります。ここに「知らない人が本当に多い」問題の本質があります。

そもそもドメインの「名義」とは何か

「つまりどういうことか」を整理しましょう。ドメインには、大きく分けて2つの立場が存在します。

所有者(登録者)は、ドメインの法的な権利者です。WHOIS情報に登録される「Registrant」がこれにあたり、ドメインを更新する・移管する・削除する権限を持つのはこの人物または法人です。

管理者は、ドメインの技術的な設定を行う担当者です。DNSレコードの変更やサーバーの紐付けなど、日常的な運用を行う立場ですが、法的な所有権とは別の概念です。

ドメインの「所有者」と「管理者」は別の概念です。所有者は登録情報の権利者であり、管理者は日々の運用担当者にすぎません。この2つを混同すると、「制作会社が管理しているから安心」という誤解が生まれます。 出典: webkanri.jp

つまり、制作会社が「ドメインを管理している」と言っている場合、それが「技術的な運用を代行している」だけなのか、「所有者自体が制作会社になっている」のかは、まったく別の話だということです。ここを曖昧にしたまま契約を進めると、後になって取り返しのつかない事態を招きます。

WHOIS情報には、Registrant(登録者)、Admin Contact(管理担当者)、Tech Contact(技術担当者)という項目があります。この中で最も重要なのがRegistrantです。ここに制作会社の名前やメールアドレスが入っていれば、法的な所有権は制作会社側にあると考えるべきです。

制作会社名義だと起こる具体的なリスク

ドメインが自社名義になっていない場合、具体的にどんな問題が起きるのか。私が相談を受けた実例をもとに、匿名化して紹介します。

ケース1:制作会社との連絡が途絶える

ある個人事業主の方は、ホームページ制作を地元の小さな制作会社に依頼しました。納品後は特にトラブルもなく運用していましたが、3年ほど経ったころ、制作会社のホームページが閉鎖され、電話も繋がらなくなりました。ドメインの更新時期が近づいても、更新手続きをする権限が自分にはなく、結局そのドメインは失効し、長年育ててきたサイトのURLと検索順位を失うことになりました。

※このケースでは、実際に弁護士に相談したうえで、レジストラへの登録情報開示請求など複数の手段を試みましたが、制作会社の実態が消滅していたため回復には至りませんでした。

ケース2:制作会社との関係悪化

別の店舗オーナーは、サイトのリニューアルを別の制作会社に依頼しようとしたところ、元の制作会社から「ドメインは弊社の資産なので、他社への移管には応じられない」と拒否されました。契約書には明確な取り決めがなく、話し合いは平行線をたどりました。

極端なケースですが、制作会社名義のドメインが第三者に売却される可能性もゼロではありません。ドメインの所有者が制作会社である以上、制作会社がそのドメインをどう扱うかは制作会社の判断に委ねられます。自社が何年もかけて育てたドメインの検索エンジン評価(SEO資産)が、他者の手に渡るリスクがあるのです。中古ドメインの売買市場は国内外に実際に存在しており、SEO評価の高いドメインには数十万円以上の値がつくこともあります。 出典: webkanri.jp

これは極端な例ですが、法的にはあり得る話です。ドメインの所有者に処分権がある以上、理屈のうえでは第三者への譲渡や売却も可能になってしまいます。長年育ててきたブランドの「住所」が、自分の知らないところで取引の対象になり得るという事実は、発注者として重く受け止めるべきです。

ケース3:割高な管理費を請求され続ける

ドメイン更新費用の実費と、制作会社が請求してくる「管理費」には、しばしば大きな差があります。

ドメインの更新費用の実費は、.co.jpで年間約3,000〜5,000円、.comで年間約1,000〜2,000円程度です。しかし、制作会社名義でドメインを管理している場合、「ドメイン管理費」として年間1万〜3万円を請求されるケースがあります。実費の数倍のマージンが乗っている計算ですが、顧客側からは実費を確認する手段がありません。 出典: webkanri.jp

つまり、ドメインが自社名義になっていないと、費用の透明性そのものが失われます。実費を確認できないまま、言われるがままに更新費用を払い続けることになりかねません。これは違法行為ではありませんが、発注者にとって不利な構造であることは間違いありません。

自社のドメインが誰の名義か確認する方法

ここまで読んで不安になった方も多いと思います。まずは自社のドメインが誰の名義になっているか、確認してみましょう。方法は難しくありません。

手順1:WHOIS検索サービスを使う

「WHOIS検索」で検索すると、無料で使えるWHOIS情報検索サービスが複数見つかります。自社のドメイン名を入力するだけで、Registrant(登録者)の情報が表示されます。

手順2:Registrant欄を確認する

Registrant欄に自社名や自分の名前が入っていれば問題ありません。制作会社の名前や、制作会社の担当者個人の名前が入っている場合は、名義が自社になっていない状態です。

手順3:プライバシー保護サービスの表示に注意する

近年は個人情報保護のため「Whois Privacy Protection」といった代理登録サービスの名前が表示されることがあります。この場合、Registrant欄からは実際の登録者が読み取れません。レジストラの管理画面(コントロールパネル)に自分自身のアカウントでログインできるかどうかを、別途確認する必要があります。

手順4:レジストラのアカウントを確認する

最も確実なのは、ドメインを取得したレジストラ(お名前.com、Xserverドメインなど)のアカウント情報を確認することです。自分名義のメールアドレスでアカウントが作成され、自分でログインして更新・移管の操作ができる状態になっていれば、実質的に自社が管理権限を持っていると言えます。逆に、制作会社のアカウント内で自社のドメインが管理されている場合は、名義の移転を検討すべきです。

ドメインを自社名義に変更する具体的な手順

すでに制作会社名義になってしまっているドメインを、自社名義に変更する手順を整理します。

ステップ1:制作会社に事情を説明し、移管に同意してもらう

まずは制作会社に連絡し、ドメインの名義を自社に変更したい旨を伝えます。良好な関係が続いている制作会社であれば、多くの場合は快く応じてくれます。

ステップ2:認証コード(Auth Code)を発行してもらう

ドメインを他のレジストラへ移管する場合、現在の登録情報に紐づく認証コード(Auth Code、EPPコードとも呼ばれます)が必要になります。これは現在の名義人でなければ発行できないため、制作会社側の協力が不可欠です。

ステップ3:自社名義でレジストラのアカウントを新規作成する

自分自身のメールアドレスでレジストラのアカウントを作成し、移管手続きを進めます。移管には通常5日から2週間程度かかります。

ステップ4:DNS設定を再確認する

移管が完了した後は、DNSレコードの設定(サーバーのIPアドレスやメール設定など)が正しく引き継がれているか確認します。設定ミスがあるとサイトが表示されなくなったり、メールが届かなくなったりするため、この作業は制作会社かサーバー管理の知識がある人に依頼するのが安全です。

ステップ5:WHOIS情報を再確認する

すべての手続きが完了したら、再度WHOIS検索を行い、Registrant欄が自社名義に変わっていることを確認して完了です。

なお、制作会社が既に廃業していたり、連絡が取れない場合は、レジストラに対して事情を説明し、登録情報の訂正を申請する方法があります。ただし手続きは煩雑で、確実に解決できるとは限りません。※このようなケースでは、早めに行政書士や弁護士に相談することをおすすめします。

ドメイン取得を外注する際の費用相場

これからWeb制作を発注する方に向けて、ドメイン取得にかかる費用の相場も整理しておきます。

ドメイン自体の年間更新費用は、取得するドメインの種類によって異なります。一般的な.comドメインは年間1,000円から2,000円程度、.co.jpドメインは年間3,000円から5,000円程度が実費の目安です。これはどのレジストラで取得しても大きくは変わりません。

一方、制作会社に依頼した場合、この実費に加えて「取得代行手数料」や「管理費」が上乗せされることがあります。相場としては年間5,000円から3万円程度と幅があり、制作会社によってかなりばらつきがあります。この金額の中に何が含まれているのか(DNS設定変更のサポートが含まれるのか、単に更新手続きの代行だけなのか)を、契約前に必ず確認しておくべきです。

ここで重要なのが、仲介や代理店を通す場合と、フリーランスに直接依頼する場合の違いです。制作会社が別の下請けフリーランスにWeb制作を発注し、その上に管理費を乗せて請求する構造になっている案件も少なくありません。フリーランスへ直接依頼すれば、この中間マージンが発生しない分、同じ予算でもドメイン管理を含めた総額を抑えやすくなります。もちろん、直接依頼する場合は発注者自身が契約内容やドメイン名義の取り決めを丁寧に確認する必要がありますが、費用面でのメリットは無視できません。

契約時に確認すべきチェックリスト

Web制作を発注する段階で、ドメインの名義問題を未然に防ぐために確認すべき項目をまとめます。

・ドメインの登録者(Registrant)を発注者本人・自社名義にすることを契約書に明記する ・制作会社が代行取得する場合でも、レジストラのアカウント情報(ログインID・パスワード)を発注者側で管理する、または共有してもらう取り決めをする ・ドメイン更新費用の実費と、制作会社の手数料を分けて明示してもらう ・契約終了時・取引終了時のドメイン移管手続きについて事前に取り決める ・制作会社が廃業・連絡不能になった場合の対応方針を確認する

こうした項目は、契約書のたった数行で防げるトラブルです。にもかかわらず、実際の相談現場では「そもそも契約書自体がなかった」「口頭のやり取りだけで発注した」というケースが非常に多く見られます。

私自身、行政書士として独立する前、フリーランス向けの業務委託契約書のひな形を探していた時期がありました。その際、複数のテンプレートを比較検討したのですが、ドメインの権利関係について明記されているものはほとんどなく、契約書の項目一つで後々のトラブルの有無が大きく変わることを痛感した経験があります。発注者としても、契約書のチェックポイントを知っているかどうかで、その後のリスクが大きく変わってきます。

独自ドメインで制作を依頼するメリットとデメリット

ここまでドメイン名義の問題を中心に解説してきましたが、そもそも独自ドメインを取得してWeb制作を依頼すること自体のメリット・デメリットも整理しておきます。

メリット

信頼性の向上が挙げられます。無料のブログサービスやプラットフォームのサブドメイン(例:example.wixsite.com/company)と比べて、独自ドメイン(例:company.com)は企業としての信頼度が高く見られる傾向があります。取引先や顧客に対して、しっかりとした事業運営をしている印象を与えられます。

ブランディングの一貫性も重要です。名刺やSNS、印刷物すべてで統一されたドメインを使えるため、企業としての一貫性を保てます。

SEOの観点でも、独自ドメインで長期的に運用したほうが検索エンジンからの評価が蓄積しやすいというのが実務上の実感です。ドメインを頻繁に変更すると、この蓄積が失われてしまいます。

デメリット

初期費用・維持費用がかかることは避けられません。無料サービスと比べれば、当然コストは発生します。

また、取得・管理には一定の知識が必要です。DNS設定やSSL証明書の設定など、専門的な作業が発生するため、自社にIT担当者がいない場合は外部への依頼が必要になります。だからこそ、依頼先選びと契約内容の取り決めが重要になるのです。

発注時に失敗しないための選び方

Web制作会社やフリーランスを選ぶ際、ドメイン名義の観点から見ておくべきポイントを紹介します。

第一に、契約書のひな形を事前に見せてもらい、ドメインの権利関係についての条項があるかを確認しましょう。条項が存在しない場合は、こちらから追記を依頼するのが賢明です。

第二に、過去の取引先とのトラブル事例について尋ねてみるのも有効です。誠実な事業者であれば、ドメイン名義の取り決めについて説明を惜しみません。逆に、この点について曖昧な回答しか返ってこない場合は、慎重に判断すべきです。

第三に、見積書の内訳を確認し、ドメイン取得費用が実費に近いか、大きなマージンが乗っていないかをチェックしましょう。見積もりの内訳を明確に開示してくれる相手ほど、後々のトラブルが起きにくい傾向にあります。

私自身、行政書士として独立する前、初めてホームページ制作を外注した際に、複数の見積もりを比較しないまま安さだけで依頼先を決めてしまい、後になって「ドメインもサーバーも全部お任せください」という言葉の中身が実は全部相手名義だったと気づいて青ざめた経験があります。当時は契約書の内容を細かく確認する知識もなく、結果的に後から名義変更の交渉をする羽目になりました。この経験があったからこそ、今は発注前のチェックリストの重要性を強くお伝えしています。

全委託が一概に悪いわけではない

ここまで制作会社任せのリスクを強調してきましたが、誤解しないでいただきたいのは、「制作会社にドメインの取得を任せること自体が悪い」わけではないということです。ITに詳しくない発注者にとって、DNS設定やSSL証明書の管理をすべて自分で行うのは現実的ではない場合も多いでしょう。

信頼できる制作会社であれば、名義を自社にしたうえで技術的な管理だけを代行してもらう、という形が最も現実的な落とし所です。重要なのは「誰が作業をするか」ではなく「誰が法的な所有権を持つか」を明確にすることです。この2つを切り分けて考えられれば、制作会社に運用を任せながらも、リスクを最小限に抑えることができます。

Web制作の依頼先を探す前に知っておきたいこと

Web制作を外部に依頼する際、ドメイン名義の問題以外にも、業務範囲や成果物の権利関係など、確認すべき項目は多岐にわたります。専門スキルを持つ人材への依頼を検討する際は、ソフトウェア開発全般の相場観を把握しておくと交渉がスムーズになります。ソフトウェア作成者の年収・単価相場では、エンジニアの単価水準を確認できるため、見積もりが適正価格の範囲かどうかを判断する材料になります。

また、Webサイトのコンテンツ制作や運用マニュアルの整備を依頼する場合は、文章作成のプロフェッショナルの知見も参考になります。著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、コンテンツ制作にかかる費用感を確認できます。

アプリケーション開発を伴う複雑なWebサイト(会員機能やECカート機能付きなど)を検討している場合は、アプリケーション開発のお仕事で開発案件の実際の業務範囲や進め方を把握しておくと、制作会社との打ち合わせで的確な質問ができるようになります。

運営者から見た、直接発注という選択肢

20年この市場を見てきた立場から言えば、Web制作の発注において最もトラブルが起きやすいのは、実は「誰が何を負う契約なのか」が曖昧なまま作業が進んでしまうケースです。これはドメイン名義に限らず、著作権の帰属、修正回数の上限、保守期間の範囲など、あらゆる項目に共通する構造的な問題だと感じています。

運営者として見てきた限りでは、長く安定して取引を続けられる関係というのは、単発の作業を安く発注できたかどうかではなく、契約の入口で「誰が何を持つのか」を丁寧にすり合わせられたかどうかで決まっています。仲介業者を挟んだ発注では、契約条件がテンプレート化され、発注者個別の要望が反映されにくいことがあります。一方、フリーランスへ直接発注する場合は、契約条項を発注者の希望に合わせて柔軟に調整しやすいという利点があります。

さらに実感として大きいのは、中間マージンが発生しない直接取引の構造です。仲介を挟むと、発注者が支払う金額の一部が仲介手数料として差し引かれ、実際に作業をする人の手元に届く金額は目減りします。手数料0%で直接つながる仕組みであれば、発注者が支払う予算がそのまま作業者の報酬になり、同じ予算でもより丁寧な対応や、ドメイン名義の取り決めのような細かな配慮まで含めた仕事を依頼しやすくなります。これは金額の大小の話ではなく、双方にとって「手取りが厚い」関係が築けるかどうかという質の問題です。発注者は無駄なマージンを払わずに済み、受注者はその分きちんとした報酬を受け取れる。この構造が、結果として契約内容の透明性やドメイン名義のような基本的な取り決めを丁寧に行う土壌にもつながっていると、現場を見てきた実感として感じています。

独自ドメインの構造を理解しておく重要性

最後に、発注者として最低限知っておくべきドメインの構造についても触れておきます。ドメインは「トップレベルドメイン(.comや.co.jpなど)」「セカンドレベルドメイン(会社名やサービス名の部分)」から構成されます。この構造を理解しておくと、レジストラとのやり取りや、WHOIS情報の読み方がスムーズになります。

また、SSL証明書の設定やDNSレコードの管理は、ドメインの所有権とは別の技術的な作業です。名義を自社にしたとしても、これらの技術的な設定を自分で行う必要はなく、引き続き制作会社やフリーランスのエンジニアに委託することができます。重要なのは、委託する作業の範囲と、権利の所在を明確に分けて契約することです。

Web制作の分野に関心があり、自らこうしたスキルを学んで活動の幅を広げたいと考えている方には、HTML5プロフェッショナル認定試験でWeb制作の副業力アップで資格取得を通じたスキルアップの道筋を紹介しています。制作の裏側を知っておくことは、発注者としてより良い判断をするうえでも役立ちます。

WordPressを使ったWeb制作の全体像を把握したい場合は、Web制作 WordPressの全手順!2026年最新の作り方と案件獲得術で制作の流れを確認できます。発注者としても、制作の工程を把握しておくことで、見積もりの妥当性や作業範囲について的確な質問ができるようになります。

フリーランスへの発注を検討する際、どのようなスキルセットを持つ人が存在するのかを俯瞰したい場合は、Web制作フリーランスの始め方|HTML/CSSから案件獲得までの完全ロードマップ【2026年版】で受注者側の視点も含めた業界構造を把握しておくと、発注時の交渉材料が増えます。

ドメインの名義は、一見地味な確認項目に見えるかもしれません。しかし、これは自社のオンライン上の「住所」を誰が所有しているかという、事業継続における重要な権利の話です。契約前にこの点を明確にしておくだけで、将来起こり得る大きなトラブルを未然に防ぐことができます。法律はあなたの味方です。契約書の一文を疎かにせず、発注者自身が主体的に確認する姿勢を持っていただければと思います。

よくある質問

Q. ドメインの名義が制作会社になっているかどうか、自分で確認する方法はありますか?

WHOIS検索サービスにドメイン名を入力し、Registrant(登録者)欄を確認してください。制作会社名が表示されていれば、名義が自社になっていない可能性が高いです。

Q. すでに制作会社名義になっているドメインを、自社名義に変更する費用はどれくらいかかりますか?

移管作業自体に大きな費用はかかりませんが、新規レジストラのアカウント作成や年間更新費用(.comで年間1,000円〜2,000円程度)が別途発生します。制作会社への手数料は交渉次第です。

Q. 制作会社が廃業してドメインの名義変更ができない場合、どうすればよいですか?

レジストラに事情を説明し、登録情報の訂正を申請する方法がありますが、手続きは複雑です。早めに行政書士や弁護士に相談することをおすすめします。

Q. これからWeb制作を依頼する場合、契約書にはどんな内容を盛り込めばよいですか?

ドメインの登録者を発注者本人・自社名義にすること、レジストラのアカウント情報を共有すること、更新費用の実費と手数料を分けて明示することの3点を明記しておくと安心です。

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この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年3月24日最終更新:2026年9月4日
長谷川 奈津

この記事を書いた人

長谷川 奈津@SOHO編集部

行政書士・元企業法務

企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。

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