お名前.com デスクトップクラウドの不正アクセス|26,739台の影響と利用者がすること 2026

@SOHO編集部
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お名前.com デスクトップクラウドの不正アクセス|26,739台の影響と利用者がすること 2026

この記事のポイント

  • ✓お名前ドットコムの情報漏洩が心配な人へ
  • ✓GMOインターネットは2026年10月21日
  • ✓お名前.com デスクトップクラウドへの不正アクセスで

GMOインターネット株式会社は2026年10月21日、FX自動売買向けのサーバーサービス「お名前.com デスクトップクラウド」が第三者による不正アクセスを受け、一部の利用者のサーバー環境に不正なプログラムが設置されたと発表しました。影響の可能性があるサーバーは26,739件で、サーバー内に保管されている情報が閲覧された可能性があります。一方で、同社が預かっている利用者の個人情報の漏えいは確認されておらず、クレジットカード情報を含む決済情報は同社では保持していないと明記されています。利用者がまずすることは、サーバーの中に保存していたIDとパスワード(FX会社の口座のログイン情報など)を変更すること、同じパスワードを使っているほかのサービスも変更すること、この件に便乗した偽のメールや電話に応じないことの3つです。

この記事では、2026年10月21日時点の公式の発表だけをもとに、公表の経緯、閲覧された可能性がある情報、会社の対応、利用者がすることを順番に整理します。

2026年10月21日時点で分かっていること

最初に、発表の要点を並べます。

  • 発表した会社:GMOインターネット株式会社(「お名前.com」を運営する会社)
  • 対象のサービス:お名前.com デスクトップクラウド(全プラン)
  • 何が起きたか:第三者による不正アクセス。一部の利用者のサーバー環境で、不正なプログラムが設置されたことを2026年10月20日に確認
  • 影響の可能性があるサーバーの数:26,739件
  • 起きた可能性があること:サーバー内に保管されている情報が閲覧された可能性
  • 確認されていないこと:同社が預かっている利用者の個人情報の漏えい、閲覧された情報が悪用された事実
  • 保持していない情報:クレジットカード情報を含む決済情報
  • 現状:2026年10月21日4時以降、利用者のサーバーを順次停止。再開時期は確定次第知らせるとしている
  • 調査:利用者のサーバーを対象に調査を続けており、詳細が分かり次第知らせるとしている

ここで大事なのは、「お名前.com」全体の会員情報が漏れたという発表ではない点です。お名前.comにはドメインの登録、レンタルサーバー、VPSなど多くのサービスがありますが、今回の発表の対象は「デスクトップクラウド」というサービスです。ドメインだけを契約している人や、ほかのサーバーサービスだけを使っている人は、この発表の対象には含まれていません。

もう1つは、件数が「人数」ではなく「サーバーの数」で示されている点です。1人の利用者が複数のサーバーを契約していることもあるため、26,739件がそのまま26,739人を意味するわけではありません。また「影響の可能性のある」数なので、26,739件すべてで情報が見られたと確定したわけでもありません。

お名前.com デスクトップクラウドとはどんなサービスか

自分が対象かどうかを判断するには、まずこのサービスが何かを知っておく必要があります。

お名前.com デスクトップクラウドは、FXの自動売買ソフトを24時間動かすことに特化したVPSです。VPSとは、インターネットの向こうにあるデータセンターの中に、自分専用のパソコンのような環境を借りるサービスのことです。サービスの公式ページでは「FX自動売買専用VPS」と紹介されており、MT4やMT5という取引ソフトに対応しています。MT4とMT5は、FXで使われる無料の取引ソフトで、チャートの分析や自動売買ができます。自動売買の仕組みを担うプログラムはEAと呼ばれます。

仕様のページによると、サーバーのOSはWindows Server 2019で、利用者は手元のパソコンやスマートフォン、タブレットから「リモートデスクトップ」で接続して操作します。リモートデスクトップとは、離れた場所にあるパソコンの画面を手元に映して、自分のパソコンのように操作する仕組みのことです。

つまり、利用者のサーバーの中には、次のような情報が入っていることが考えられます。

  • FX会社の取引口座にログインするためのIDとパスワード(MT4やMT5に記憶させている場合)
  • 購入したEAやインジケーター(分析用の表示ツール)のファイルと、その認証に使う情報
  • サーバー上のブラウザに保存したWebサービスのIDとパスワード
  • メモ帳や表計算のファイルに書き残したログイン情報
  • 取引の記録や、自分で作った設定ファイル

GMOインターネットが発表で「サーバー内に認証情報(ID・パスワード等)を保管・利用されている場合は、速やかに変更」と呼びかけているのは、このためです。会社の会員データベースから情報が抜かれたのではなく、利用者それぞれが自分のサーバーに保存していた情報が見られた可能性がある、という種類の事案です。

この違いは、利用者がすることにそのまま関わります。会員データベースからの漏えいなら、漏れた項目は会社が把握していて、通知で知らせてくれます。今回は、利用者がサーバーに何を保存していたかを会社は知りません。何を変えるべきかは、利用者が自分で思い出して判断するしかありません。

公表の経緯:10月20日の緊急メンテナンスから10月21日の発表まで

発表は、お名前.comのお知らせのページに2本出ています。1本は10月20日に出たメンテナンスの告知、もう1本は10月21日の不正アクセスのお詫びです。時系列で並べると次のとおりです。

日時 出来事
2026年10月20日 一部の利用者のサーバー環境で、第三者による不正なプログラムが設置されたことを確認
2026年10月20日 18時30分 「緊急」のシステムメンテナンスを告知。予定は10月20日21時頃から10月21日12時頃。新規申し込みとコントロールパネルへのログインができなくなる。契約中のサーバーは使えるが、状況により停止を伴う場合があると記載
2026年10月21日 3時48分 メンテナンスの告知を修正。再開時期は確定次第知らせるとし、影響に「サーバーの利用停止」を追加
2026年10月21日 4時 不正アクセスに関するお詫びとお知らせを掲載(4時時点の情報)。4時以降、全プランのサーバーを順次停止

10月20日夕方の時点では「メンテナンス」として告知され、サーバーはそのまま使えるとされていました。それが翌朝4時前に修正され、サーバーの停止と不正アクセスの発表に切り替わっています。10月20日の夜にサーバーへ接続できなかった人や、コントロールパネルに入れなかった人は、このメンテナンスの影響を受けていたことになります。

10月21日の発表の冒頭は、次のように書かれています。

このたび、お名前.com デスクトップクラウドに対する第三者による不正アクセスが発生し、 一部のお客様のサーバー環境において、不正なプログラムが設置されたことを確認いたしました。 これにより、サーバー内に保管されている情報が閲覧された可能性があります。 出典: onamae.com

2026年10月21日時点では、お名前.comのお知らせ一覧にも、デスクトップクラウドの公式サイトのお知らせ欄にも、この発表より新しい続報は出ていません。発表には「詳細が判明次第、速やかにお知らせ」とあるので、続報はお名前.comのお知らせのページに出ると考えられます。

緊急メンテナンスの告知は、デスクトップクラウドのシステムメンテナンスのお知らせで、修正の履歴とあわせて読めます。

閲覧された可能性がある情報と、含まれないと明記された情報

発表で触れられている情報を、「閲覧された可能性がある」と「確認されていない、または保持していない」に分けて整理します。

区分 内容 発表の表現
閲覧された可能性がある 一部の利用者のサーバー内に保管されている情報 閲覧された可能性あり
影響の範囲 サーバーの数 26,739件 影響の可能性のあるサーバー数
漏えいは確認されていない 同社が預かっている利用者の個人情報 現時点において漏えいは確認されていない
悪用は確認されていない 閲覧された情報 悪用された事実は確認されていない
保持していない クレジットカード情報を含む決済情報 当社では保持していない

表のとおり、発表は「サーバー内に保管されている情報」という書き方で、具体的にどんな項目が見られたかは書いていません。これは先に触れたとおり、サーバーの中身が利用者ごとに違うためです。

「同社が預かっている利用者の個人情報」とは、契約のときに登録した氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、お名前.comの契約者情報のことと読むのが自然です。これについては、2026年10月21日時点で漏えいは確認されていないとされています。ただし「現時点において」という限定が付いており、調査は続いています。

クレジットカード情報については、利用料の支払いにカードを登録していても、カードの番号などは同社が保持していないと明記されています。

一方で、利用者が自分のサーバーの中にカードの番号やネット銀行のログイン情報を保存していた場合は話が別です。それは「同社が保持していない」情報ではなく、「サーバー内に保管されている情報」に含まれます。自分がサーバーに何を保存していたかを、ここで一度思い出しておきます。

原因について発表されていること

原因について、2026年10月21日時点の発表に書かれているのは次の点だけです。

  • 第三者による不正アクセスが発生したこと
  • 一部の利用者のサーバー環境で、不正なプログラムが設置されたことを2026年10月20日に確認したこと
  • 詳細な情報については調査を続けていること

どこから侵入されたのか、不正なプログラムがどんな動きをするものなのか、いつから設置されていたのか、なぜ一部のサーバーなのに影響の可能性が26,739件に及ぶのかは、発表されていません。いずれも「調査中」と発表されている段階です。

ネット上では、同じ時期の別のお知らせと結び付けた推測が出ることがあります。たとえば、お名前.comは2026年10月19日に、VPS(KVM)というほかのサービスについて、Linuxの脆弱性を理由に新規申し込みの受付を一時停止すると告知しています。しかしこれは別のサービスの告知で、デスクトップクラウドのOSはWindows Serverです。今回の不正アクセスとの関係は発表されていないので、この記事では結び付けません。

原因が分からない段階で利用者にできるのは、見られたかもしれない情報を、見られても困らない状態にすることです。

GMOインターネットの対応と、発表に書かれていないこと

発表に書かれている会社の対応は次のとおりです。

  • 被害の拡大を防ぐため、2026年10月21日4時以降、全プランの利用者のサーバーを順次停止
  • サーバーの停止中はサービスを使えない
  • 再開時期は確定次第知らせる
  • 利用者のサーバーを対象に調査を続け、詳細が分かり次第知らせる
  • 問い合わせ用に、問い合わせフォームと電話の窓口を案内

あわせて、緊急メンテナンスの告知によると、新規申し込みとコントロールパネルへのログインもできない状態です。

一方で、次のことは2026年10月21日時点の発表には書かれていません。

  • 対象の利用者に個別のメールなどで連絡するかどうか
  • 自分のサーバーが不正なプログラムを設置されたサーバーに当たるかを、利用者が確かめる方法
  • 停止期間中の利用料の扱い
  • サーバーの再開後に利用者がすべき作業(初期化の要否など)
  • 警察への相談や、個人情報保護委員会への報告をしたかどうか

利用料の扱いや補償について、発表に無いことを推測で書くことはしません。気になる人は、続報を待つか、後で紹介する窓口に問い合わせます。問い合わせが集中しているため、返答までに時間がかかる場合があると発表に書かれています。

自分が対象かを確かめる方法

まず、自分がデスクトップクラウドを契約しているかどうかを確かめます。FXの自動売買を始めるときに、FX会社のキャンペーンなどをきっかけに申し込み、そのまま契約を続けていることを忘れている人もいます。

確かめ方は次の2つです。

  1. お名前.comからのメールを探す。申し込み完了のメールや利用料の請求に関するメールに「デスクトップクラウド」の文字があれば契約しています。メールソフトで「デスクトップクラウド」と検索すると早く見つかります。
  2. クレジットカードの明細を見る。お名前.comの利用料が毎月引き落とされていて、ほかにお名前.comのサービスを使っていなければ、デスクトップクラウドの可能性があります。

デスクトップクラウドの契約があれば、全プランが停止の対象なので、サーバーの停止の影響は必ず受けています。そのうえで、自分のサーバーが「不正なプログラムが設置された一部のサーバー」に当たるかどうかは、2026年10月21日時点では利用者の側から確かめる方法が発表されていません。

ここで判断を待つ必要はありません。影響の可能性がある26,739件に自分のサーバーが入っている前提で動き、サーバーの中に保存していたIDとパスワードを先に変えておくのが安全です。パスワードの変更は、あとで「対象外だった」と分かっても損になりません。

お名前.comからの正式な連絡は、契約時に登録したメールアドレスに届くと考えられます。ただし、この件に便乗した偽のメールも届きやすい時期です。メールのリンクから開かず、ブラウザのブックマークや、検索ではなく自分で入力したアドレスからお名前.comの公式サイトを開いて、お知らせの欄で確かめます。

利用者がすること

ここからが本題です。デスクトップクラウドを使っていた人が、順番にすることを書きます。

1. サーバーに保存していたIDとパスワードを洗い出す

最初に、紙かメモアプリに、サーバーの中に保存していたログイン情報を書き出します。サーバーは停止中で中を見られないので、記憶と手元の記録を頼りにします。

  • MT4やMT5に登録していたFX会社の口座(口座番号とパスワード)
  • EAやインジケーターを買った販売サイトのアカウント
  • サーバー上のブラウザでログインしていたサービス(メール、SNS、ネット銀行など)
  • サーバーの中のメモ帳やファイルに書いていたパスワード

洗い出したものが、次の手順で変える対象になります。

2. FX会社の口座のパスワードを変える

FX会社の口座のパスワードは、最も優先して変えます。デスクトップクラウドはFXの自動売買のためのサービスなので、ほとんどの利用者のサーバーには、FX会社の口座のログイン情報が入っていたと考えられます。

変えるときは、FX会社の公式アプリか、自分で開いた公式サイトのマイページから手続きします。FX会社によって、取引用のパスワードと、マイページ用のパスワードが分かれていることがあります。サーバーに保存していたのがどちらかに関わらず、両方を変えておくと安心です。

あわせて、次の点を確かめます。

  • 取引の履歴に、自分がしていない注文や決済が無いか
  • 出金の履歴に、覚えのない出金が無いか
  • 出金先の銀行口座が、自分の知らない口座に変えられていないか
  • 登録しているメールアドレスや電話番号が変えられていないか

覚えのない取引や出金、登録情報の変更があった場合は、すぐにそのFX会社の窓口に連絡します。

3. 同じパスワードを使っているほかのサービスも変える

GMOインターネットは発表で、同じパスワードをほかのサービスでも使っている場合は、あわせて変更するよう呼びかけています。サーバーに保存していたパスワードと同じものを、メール、ネット銀行、ショッピングサイト、SNSなどで使っていれば、それも変えます。

攻撃する側は、手に入れたIDとパスワードの組み合わせを、ほかの有名なサービスにも順に試します。これを「パスワードリスト攻撃」と呼びます。1つのパスワードを複数のサービスで使い回していると、1か所から漏れただけで、ほかのサービスにも入られてしまいます。

新しいパスワードは、サービスごとに別のものにします。覚えきれない場合は、パスワード管理アプリや、ブラウザに付いているパスワードの管理機能を使います。自分のメールアドレスがほかの漏えいにも巻き込まれていないかを確かめたい人は、海外の漏えい情報を検索できるサービスの使い方をまとめたHave I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩が参考になります。

4. 二段階認証を設定する

二段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届く確認コードや指紋などで本人かを確かめる仕組みのことです。パスワードが知られても、二段階認証があれば、それだけではログインされにくくなります。

FX会社、メール、ネット銀行など、二段階認証に対応しているサービスでは、この機会に設定します。お名前.comも、2026年9月28日から「パスキー」によるログインを提供しています。パスキーとは、スマートフォンやパソコンの指紋認証や顔認証を使って、パスワードを入力せずに本人確認をする仕組みのことです。お知らせによると、お名前.com Naviとレンタルサーバーのコントロールパネルへのログインで使え、お名前.com Naviの「マイページ」から「ログインセキュリティ」「パスキー認証設定」と進んで登録します。詳しくはパスキーログイン提供開始のお知らせに書かれています。

パスキーや二段階認証の考え方をもう少し詳しく知りたい人は、仕組みと製品の比べ方をまとめたMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版も読んでおくと、どのサービスで何を設定すればよいかが整理できます。

5. カードの明細と銀行の入出金を確かめる

同社はクレジットカード情報を保持していないと明記しています。それでも、サーバーの中にカードの番号やネット銀行の情報を保存していた人は、明細と入出金の履歴を確かめます。

明細は、届いた紙やメールを待たずに、カード会社や銀行の公式アプリで今日の時点の利用履歴を見ます。少額の覚えのない利用は、不正利用の試しとして使われることがあるので、金額が小さくても見落とさないようにします。覚えのない利用があれば、カードの裏面に書かれた番号に電話します。

6. サーバーが再開したら、中身を点検する

サーバーの再開時期は、2026年10月21日時点では未定です。再開したときに何をすればよいかも、まだ発表されていません。再開の案内に初期化や作業の指示があれば、それに従います。

再開後にサーバーへ接続するためのパスワード(Windowsのログインのパスワード)も、案内に沿って変更します。

便乗した偽のメール・SMS・電話の見分け方

情報漏えいの発表のあとには、その会社を名乗る偽の連絡が増えやすくなります。GMOインターネットも発表で、この件に便乗したフィッシングメールや不審な連絡に注意するよう呼びかけ、同社からパスワードやクレジットカード情報をメールや電話で尋ねることはないと書いています。

フィッシングとは、本物そっくりのメールやSMSで偽のサイトに誘い、IDやパスワード、カードの番号を入力させる手口のことです。警察庁は、その文面の特徴を次のように説明しています。

電子メール等の文面は、「個人情報の漏えい」、「不正アクセス検知」、「取引の停止」等、切迫感を煽り、ログインさせようとするものが多数確認されています。 出典: npa.go.jp

今回の件で届きやすいと考えられる偽の連絡の例を挙げます。

  • 「不正アクセスの調査のため、サーバーのパスワードを確認します」と、リンクからログインさせようとするメール
  • 「利用料を返金します。カード情報を入力してください」というメールやSMS
  • FX会社を名乗り、「不正なログインを検知しました」と口座のパスワードを入力させようとするメール

見分けるときは、次の3点を確かめます。

  1. 差出人の名前とアドレスだけで判断しない。警察庁の説明では、メールの送信元の名前やアドレスはなりすましが簡単で、見た目だけで真偽を見分けるのは難しいとされています。
  2. メールのリンクを押さない。公式サイトは、ブックマークや公式アプリから開きます。
  3. パスワードや確認コード、カードの番号を聞かれたら、その時点で偽物と考える。同社はメールや電話でパスワードやカード情報を尋ねないと明記しています。

電話でも、相手が誰を名乗ってもパスワードや確認コードは伝えず、一度切って公式サイトの番号にかけ直します。

偽メールを見抜く力は、職場でも訓練で伸ばせます。社員向けの訓練の進め方をまとめた社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドには、偽メールに多い文面の特徴が具体的に書かれています。

偽の連絡に応じてしまったときの動き方

注意していても、慌てているときほど偽のメールのリンクを押してしまうことがあります。その場合は、何をしてしまったかによって動き方を変えます。

リンクを押しただけで、何も入力していない場合

ページを閉じます。多くの場合、それ以上の被害にはつながりません。ただし、ページを開いたときにファイルのダウンロードが始まった場合は、そのファイルを開かずに削除します。

IDやパスワードを入力してしまった場合

入力したIDとパスワードを、すぐに公式サイトから変更します。警察庁は、偽のサイトにふだん使っているIDやパスワードを入力してしまった場合は、それを使っているすべてのサービスで速やかに変更するよう案内しています。二段階認証も、この時点で設定します。

カードの番号や口座の情報を入力してしまった場合

カード会社や銀行に、すぐ電話します。カードの利用を止めてもらい、番号を変えた新しいカードの発行を相談します。警察庁によると、不正送金の被害には金融機関が、カードの不正利用の被害にはカード会社が、それぞれ補償の制度や相談の窓口を設けていることがあります。補償を受けられるかどうかは、会社ごとの決まりと事情で変わるので、早めに相談することが大切です。

お金を取られた、口座からお金が動いた場合

カード会社や銀行への連絡に加えて、最寄りの警察署か、警察庁が案内しているサイバー事案のオンライン受付窓口に相談します。どのメールから、いつ、何を入力したかを記録しておくと、相談がスムーズに進みます。

どこに相談すればよいか分からない場合

ウイルスや不正アクセスについての技術的な相談は、情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティ安心相談窓口」で受け付けています。IPAとは、国のIT政策を支える独立行政法人のことです。電話は03-5978-7509、受付は10時から17時まで(土日祝日と年末年始を除く)です。詳しくはIPAの情報セキュリティ安心相談窓口に載っています。

お金のトラブルや契約のことで困ったときは、消費者ホットラインの188番に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。案内は消費者庁の消費者ホットラインのページにあります。

サーバーの停止中に確かめておくこと

今回は情報の問題だけでなく、サーバーの停止そのものが、自動売買をしている人にとって大きな影響になります。サーバーが止まっている間は、サーバーの上で動かしていたEAも止まっています。

FXの自動売買では、EAが新しい注文を出すだけでなく、持っているポジション(売買して決済していない取引)の決済を担っていることがあります。EAが止まると、その決済の仕組みも止まります。

止まっている間にしておきたいことは次のとおりです。

  • FX会社の公式アプリやWebの取引画面で、いま持っているポジションと、出している注文を確かめる
  • EAを使わずに、取引画面だけで管理できる状態かを確かめる
  • 必要に応じて、取引画面から決済の注文を出しておく

どの取引をどう扱うかは、それぞれの判断です。迷う場合は、取引しているFX会社の窓口に相談します。

停止中に手元のパソコンや別のVPSでEAを動かし直す場合は、先に手順2でFX会社のパスワードを変えてから、新しいパスワードでつなぎ直します。

問い合わせ窓口

発表に載っている問い合わせ窓口は次のとおりです。

窓口 連絡先 受付時間
お名前.com 本件に関する問い合わせフォーム お名前.comのヘルプにある問い合わせフォーム 発表に記載なし
お名前.com 本件に関する電話窓口 03-5456-2560 平日10時から18時

発表には、問い合わせが集中しているため、返答までに時間がかかる場合があると書かれています。また、お名前.comの別のお知らせによると、2026年10月22日10時から18時まで、お名前.com お客様センターの電話窓口で有人の対応ができないメンテナンスが予定されています(自動応答は使えると記載)。その時間帯はフォームを使うと確実です。

電話番号は発表のページに載っているものを使い、メールやSMSに書かれた番号には電話しないようにします。

FX会社の口座やカードに関わることは、それぞれの会社の窓口に問い合わせます。お名前.comの窓口では、FX会社の口座やカードの手続きはできません。

在宅で仕事をする人が、サーバーを仕事でも使っていた場合

デスクトップクラウドはFXの自動売買のためのサービスですが、Windowsのパソコンとして使えるため、取引以外の作業に使っていた人もいると考えられます。たとえば、在宅で仕事を受けている人が、自宅のパソコンとは別の作業場所として、取引先の資料をこのサーバーで開いていた場合です。

その場合、サーバーの中には、自分の情報だけでなく、取引先から預かった情報が入っていたことになります。顧客の名簿、取引先の社員のメールアドレス、原稿や設計の資料などです。

取引先に知らせるかどうかは、次のように考えます。

  • サーバーに取引先の情報を保存していなかった場合:今回の件は自分の情報の問題なので、取引先に知らせなければならない場面とは一般に考えにくいです
  • サーバーに取引先の情報、特に個人情報を保存していた場合:見られた可能性があることを、預かっている立場として早めに取引先に伝えます

個人情報保護委員会は、事業者が漏えいの報告をしなければならない場面を挙げています。そのうちの1つが、不正な目的で行われたおそれがある行為による漏えいで、例として次のものが示されています。

個人データを格納しているサーバー等において、外部からの不正アクセスによりデータが窃取された場合 出典: ppc.go.jp

個人データとは、名簿のように探しやすく整理された個人情報のことです。委員会の案内によると、報告はまず速やかに行い、不正な目的で行われたおそれがある場合は、発覚した日から60日以内とされています。

ただし、誰が報告するか、取引先と自分のどちらが本人に知らせるかは、業務委託の契約や、預かった情報の中身で変わります。自分だけで「報告は要らない」と判断せず、取引先の担当者と相談しながら進めます。分からないことは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめられます。

あわせて、取引先とやり取りしているメールアドレスで偽のメールを受け取った場合は、取引先にも注意を呼びかけておくと、同じ手口の被害を防げます。

運営者の視点:預けたサーバーの中身は、自分で守るしかない

今回の件で注目したいのは、会社の会員データベースではなく、利用者がそれぞれ借りていたサーバーの中身が見られた可能性がある、という点です。会社は、利用者がサーバーの中に何を保存していたかを知りません。何を変えるべきかは、利用者が自分で判断するしかありません。

この構図は、在宅で仕事をする人の働き方にもそのまま当てはまります。クラウドのサーバーやストレージ、オンラインのサービスに仕事の情報を預けるのは便利ですが、預けた中身をどう管理するかは本人に任されています。パスワードをファイルに書いてサーバーに保存しておく、同じパスワードを複数のサービスで使う、といった習慣は、事故が起きたときの影響を大きくします。

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた@SOHOの編集部として見てきたのは、長く仕事が続く人ほど、取引先の情報をどこに保存し、仕事が終わったらどう削除するかを、自分の決まりとして持っているということです。依頼者と受け手が直接やり取りする手数料0%の取引では、受け手の手取りが厚くなる一方で、情報の管理も受け手自身に任されます。企業の情報セキュリティ対策の支援や、偽メールへの対応の手順づくりといった仕事の内容は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

サーバーやネットワークの仕組みを体系的に学ぶと、今回のような発表を読んだときに、何が起きていて何をすべきかを自分で判断しやすくなります。ネットワークの基礎を問う資格の内容はCCNA(シスコ技術者認定)で、アプリやシステムを作る側の仕事はアプリケーション開発のお仕事で紹介しています。2026年10月21日時点では、原因も再開の時期もまだ分かっていません。続報が出たら、お名前.comのお知らせのページで内容を確かめ、自分の手順を見直します。

よくある質問

Q. お名前.comでドメインだけを契約していますが、対象になりますか?

2026年10月21日時点の発表の対象は「お名前.com デスクトップクラウド」というFX自動売買向けのサーバーサービスです。ドメインの登録やほかのサーバーサービスだけを契約している人は、この発表の対象に含まれていません。ただし、便乗した偽のメールはお名前.comの利用者全体に届くおそれがあるので、メールのリンクからログインしないようにします。

Q. クレジットカードの番号は漏れていますか?

GMOインターネットは、クレジットカード情報を含む決済情報を同社では保持していないと発表しています。利用料の支払いにカードを登録していても、その番号を同社は持っていません。ただし、利用者が自分のサーバーの中にカードの番号を保存していた場合は、閲覧された可能性がある情報に含まれるので、カード会社に相談します。

Q. サーバーはいつ再開しますか?

2026年10月21日4時以降、全プランのサーバーが順次停止されており、再開時期は確定次第知らせるとされています。2026年10月21日時点では再開の日時は発表されていません。再開の案内はお名前.comのお知らせのページに出ると考えられるので、ブックマークなどから公式サイトを開いて確かめます。

Q. 最初に変えるべきパスワードはどれですか?

サーバーの中のMT4やMT5、ブラウザに保存していたFX会社の口座のパスワードを最初に変えます。次に、そのパスワードと同じものを使っているメールやネット銀行などのサービスを変えます。変えたあとは、取引や出金の履歴、出金先の口座が変えられていないかも確かめ、二段階認証を設定しておきます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月21日
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